JP2005049644A - 定着装置 - Google Patents
定着装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005049644A JP2005049644A JP2003281987A JP2003281987A JP2005049644A JP 2005049644 A JP2005049644 A JP 2005049644A JP 2003281987 A JP2003281987 A JP 2003281987A JP 2003281987 A JP2003281987 A JP 2003281987A JP 2005049644 A JP2005049644 A JP 2005049644A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- belt
- fixing
- pressure
- roll
- fixing belt
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Landscapes
- Fixing For Electrophotography (AREA)
Abstract
【課題】 加圧搬送ベルトとして少なくとも表面樹脂層を形成したベルトを使用した場合、その加圧搬送ベルトと定着ベルトにより挟持搬送される際の記録用紙から当該加圧搬送ベルトが部分的(不均一)に剥がれることを抑制することができる定着装置を提供する。
【解決手段】 加圧搬送ベルト(35)の定着ベルト(10)と接触する領域内の所定部分をそのベルト内周面に当接した状態で定着ベルト側に押し付ける押圧ロール(60)を設けた。押圧ロール(60)は、加圧搬送ベルト35の内周面の温度がトナー像(T)を構成するトナーの軟化点よりも高い温度状態にある領域(35E1)内に少なくとも設置することが好ましい。
【選択図】 図4
【解決手段】 加圧搬送ベルト(35)の定着ベルト(10)と接触する領域内の所定部分をそのベルト内周面に当接した状態で定着ベルト側に押し付ける押圧ロール(60)を設けた。押圧ロール(60)は、加圧搬送ベルト35の内周面の温度がトナー像(T)を構成するトナーの軟化点よりも高い温度状態にある領域(35E1)内に少なくとも設置することが好ましい。
【選択図】 図4
Description
本発明は、定着対象のトナー像を担持する記録用紙を、加熱されて回転する無端状の定着ベルトとこの定着ベルトの外周面に所定の距離だけ接触して回転する無端状の加圧搬送ベルトとの間に導入してその両ベルト間に挟んだ状態で搬送した後に剥離して排出するタイプの定着装置に関するものであり、特に、定着ベルトと加圧搬送ベルトにより挟持搬送される際の記録用紙からその加圧搬送ベルトが部分的に剥がれることを抑制することが可能な定着装置に関するものである。
近年、電子写真方式、静電記録方式等を利用したプリンタ、複写機、複合機等の画像形成装置に使用される定着装置として、次のようなベルト定着装置が提案されている。そのベルト定着装置とは、回転する張架状態の定着ベルトと、この定着ベルトに所定の距離だけ接触しながら同じ方向に回転する張架状態の加圧搬送ベルトとを使用し、その定着ベルトと加圧搬送ベルトが接触して形成されるベルトニップ部に、未定着のトナー像が担持された記録用紙をそのトナー画像担持面が定着ベルト側に接するように導入して挟持搬送させ、その搬送過程で冷却した後に定着ベルトから剥離させることで定着を行うタイプのものである(特許文献1、2)。
このタイプの定着装置によれば、記録用紙上の定着対象のトナー像が定着ベルトの平滑な表面に密着した状態で冷却固化された後に定着ベルトから剥離されることで定着ベルトの平滑面にならった表面平滑なものとなるため、特に光沢感に優れた定着画像が得られるという利点がある。また、記録用紙の定着ベルトからの剥離はトナーが冷却固化された後に行われるため、そのトナーの一部が定着ベルトに転移付着してしまうオフセット現象も発生しにくくなるという利点もある。
一方、このような定着ベルトと加圧搬送ベルトを併用する定着装置にあっては、次のような問題がある。
すなわち、かかる定着装置ではベルトニップ部で互いに接触する定着ベルトと加圧搬送ベルトとを等速度で回転させているが、例えば定着動作時にその定着ベルトと加圧搬送ベルトとの間に相対的な位置ずれが起こると、その各ベルトの外周面に表裏各面がそれぞれ貼り付いた状態にある記録用紙がその両ベルト間の相対的な位置ずれを吸収するかのように座屈状態で変形して、その部分に小さな筋状の折れしわ(折れ曲がり)が発生することがある。このような折れしわが記録用紙に発生した場合には、そのしわの発生した部分やその周辺部に存在する定着画像が乱れたりあるいはその光沢感が低下してしまうことになる。
これに対して本出願人は、かかる問題を解決するため、最近、その加圧搬送ベルトとして記録用紙に対し低摩擦性(低粘着性)を示すシリコーン樹脂等からなる表面樹脂層を形成したものを使用するように構成した定着装置に関する提案を行っている。この提案の定着装置によれば、定着動作時にその加圧搬送ベルトと定着ベルトとの間で相対的な位置ずれが発生しても、記録用紙が低摩擦性を示す表面樹脂層を有する加圧搬送ベルトとの間で滑るようになって両ベルト間の相対的な位置ずれを吸収するようになり、この結果、記録用紙に前記したような筋状のしわが発生しにくくなる。
しかしながら、この表面樹脂層を形成した加圧搬送ベルトを使用する定着装置においては、次のような問題がある。
まず、かかる定着装置においても、記録用紙の表裏両面に画像を形成する場合(両面画像形成時)、その記録用紙の第2面目に形成される未定着トナー像の定着を行うときには、その記録用紙の第1面目が加圧搬送ベルト側に位置することになる。
ところが、その際、加圧搬送ベルトの表面樹脂層に粘着性がほとんどないため、定着時の加熱により記録用紙に含まれる水分が水蒸気として噴出することにより、その加圧搬送ベルトが記録用紙の裏面(第1面)から不均一に剥がれてしまうことがある。この場合には、記録用紙の第1面目に形成されていた高光沢の定着済みトナー像は、その光沢度(グロス)がその加圧搬送ベルトから剥がれた像部分と剥がれない像部分との間で異なるという光沢むらになる。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、その主な目的とするところは、加圧搬送ベルトとして少なくとも表面樹脂層を形成したベルトを使用した場合、その加圧搬送ベルトと定着ベルトにより挟持搬送される際の記録用紙から当該加圧搬送ベルトが部分的(不均一)に剥がれることを抑制することができる定着装置を提供することにある。
本発明の定着装置は、回転する無端状の定着ベルトと、この定着ベルトを加熱する加熱手段と、この加熱手段により加熱された前記定着ベルトの外周面に所定の距離だけ接触して同じ方向に回転する無端状の加圧搬送ベルトと、この加圧搬送ベルトと前記定着ベルトとが接触している間に導入される定着対象のトナー像を担持する記録用紙をその定着ベルトの外周面に圧接させるように加圧する加圧手段とを備え、かつ、前記加圧搬送ベルトが少なくとも表面樹脂層を形成してなるベルトである定着装置において、前記加圧搬送ベルトの前記定着ベルトと接触する領域内の所定部分をそのベルト内周面に当接した状態で定着ベルト側に押し付ける押圧ロールを設けたことを特徴とするものである。
上記押圧ロールは、加圧搬送ベルト内周面のベルト幅方向(回転軸の方向)ほぼ全域(少なくとも記録用紙の最大送り幅を超える領域)にわたって当接した状態で回転するとともにその内周面を均一に加圧することができるものであればよく、その形態や設置数などについて特に限定されるものではない。その設置位置は、少なくとも、記録用紙の第2面目の定着時にその記録用紙の裏面から加圧搬送ベルトが不均一に剥がれる現象が発生しやすい位置であることが好ましい。また、この押圧ロールの加圧力は、1〜3×105Pa程度に設定するとよい。さらに、この押圧ロールの設置する加圧搬送ベルトの部位と対向する定着ベルトの内周面側には、押圧ロールにより加圧される加圧搬送ベルトおよび定着ベルト部分などを受け止める(支持する)ための対向部材(板状形態、ロール形態等からなる構造物)を設置することが望ましい。
また、本発明の定着装置においては、前記押圧ロールを、その加圧手段の加圧により定着ベルトと加圧搬送ベルトの間に形成される定着加圧部からその定着ベルト回転方向下流側の領域であって、その加圧搬送ベルトの内周面の温度が前記トナー像を構成するトナーの軟化点よりも高い温度状態にある領域内に少なくとも設置することが好ましい。この場合、加圧搬送ベルトの内周面の温度は、後述するような方法により測定される。また、加圧搬送ベルトの内周面の温度が上記軟化点よりも高い温度状態にある領域を通過する定着対象のトナー像は、通常、そのベルトの温度と同じかまたはそれ以上の温度まで加熱されて軟化した状態になっている。
これにより、特に両面画像形成時における記録用紙の第2面目に形成される未定着トナー像の定着を行った場合、加圧搬送ベルトは、その記録用紙の第1面に形成された定着済みトナー像(定着画像)が加圧搬送ベルト等により再加熱されて軟化した状態にあるときに押圧ロールによって定着ベルト側に押し付けられるため、前述したような水蒸気の発生により記録用紙の第1面目から不均一に剥がれてしまうことが確実に防止される。この結果、その第1面目の定着済みトナー像は、その軟化した状態にあるときに加圧搬送ベルトが剥がれることにより、その剥がれた像部分の光沢度がその剥がれていない像部分に比べて低下して光沢むらとなることがほとんどなくなる。ちなみに、押圧ロールは、必要に応じて上記領域内に加え、その加圧搬送ベルトの内周面の温度が当該軟化点よりも低い温度状態にある領域内にも設置するように構成してもよい。
また、本発明の上記各定着装置においては、その加圧搬送ベルトの表面樹脂層の下方側に弾性層を形成するとよい。この弾性層は、例えば、ベルト基材とその片面上方側に形成される表面樹脂層との間に形成される。また、この弾性層としては、例えば合成樹脂発泡体、合成ゴム等にて形成されるものが使用可能である。
これにより、特に両面画像形成時における記録用紙の第2面目に形成される未定着トナー像の定着を行った場合、その第1面目の定着済みトナー像による微細な凹凸などがあっても、その定着トナー像と接する加圧搬送ベルトの弾性層が当該凹凸に追従するように弾性変形することにより、そのトナー像の状態を変形させる(崩す)ことがなく、これによっても第1面目の定着済みトナー像の高光沢性が維持されるようになる。
さらに、本発明の上記各定着装置においては、その定着ベルトの表面粗さ(Ra)と加圧搬送ベルトの表面粗さ(Ra)との差を0.3μm以下に設定するとよい。この場合、表面粗さ(Ra)は算術(平均線)平均粗さであり、後述するようなJIS規格(JIS B0601)の測定方法に準じて測定される。
これにより、両面画像形成時における記録用紙の表裏両面に形成する各未定着トナー像に対する定着を行った場合、その第1面目の定着済みトナー像は定着ベルトとほぼ同じ表面粗さ(表面状態)の加圧搬送ベルトに接触することになり、この結果、その第1面目の定着済みトナー像と第2面目の定着済みトナー像とは、(第1面目の定着済みトナー像に光沢むらが発生しないことに加え、)その光沢度に殆ど差のない同レベルの高光沢感を有するものとなる。
なお、上記加熱手段としては、例えば加熱ロール、接触式加熱板、輻射型加熱器等などを使用することができる。上記加圧手段としては、例えば加圧ロール対を使用することができるが、特にこれに限定されない。上記表面樹脂層は、離型性を有する合成樹脂等で形成される層であることが好ましい。上記記録用紙は、定着装置内を搬送してトナー像の定着が可能なものであればよく、通常の用紙や塗工紙に限らず、OHPシート、ハガキ、封筒等のような部材を含むものである。上記トナー像を構成するトナーは、着色剤等を含有させたバイダー樹脂からなる微粉体であり、一般に一成分または二成分現像剤として使用されるものである。
このような本発明の定着装置によれば、押圧ロールによって加圧搬送ベルト(の表面樹脂層)が定着ベルト側に押し付けられた状態となるため、定着時にその両ベルト間に挟まれた状態で搬送される記録用紙(の裏面)に対して加圧搬送ベルトが押し付けられて密着するようになる。
これにより、特に両面画像形成時における記録用紙の第2面目に形成される未定着トナー像の定着を行った場合、加圧搬送ベルトの表面樹脂層が粘着性のないものであっても、その記録用紙の裏面に加圧搬送ベルトが良好に密着した状態が保持されるようになり、従来技術のように当該記録用紙から発生する水蒸気により加圧搬送ベルトが記録用紙の裏面から不均一に剥がれることを大幅に低減することができる。この結果、かかる加圧搬送ベルトの不均一な剥がれ現象に起因して生じる第1面目の定着済みトナー像の光沢むらがほとんど発生しなくなる。
以下、実施例を挙げて本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態1に係る定着装置の要部を示す概略構成図である。この定着装置1は、プリンタ、複写機等の画像形成装置における定着手段として使用される。図中の実線矢印は主な回転部品の回転方向を示す。
定着装置1は、回転するように支持される無端状の定着ベルト10と、この定着ベルトを加熱する加熱ロール20、21と、この加熱ロール20、21により加熱された定着ベルト10を挟むような状態で対向して圧接配置される一対の加圧ロール30、31と、この一対の加圧ロールのうち定着ベルト10の外周面側に配置される第2加圧ロール31にも支持されつつ定着ベルト10と所定の距離だけ当接して同じ方向に移動するように回転する無端状の加圧搬送ベルト35と、加圧ロール30、31を通過した後の定着ベルト10の内周面側に接触するように配置されて定着ベルト10等を冷却する冷却装置としての熱循環器40等を具備するものである。図中の符号Pは記録用紙、Tはその記録用紙に担持されるトナー像である。また、矢付一点鎖線は記録用紙Pの搬送経路を示す。
定着ベルト10は、図2に示すように、カーボングラックを含有させたポリイミド等からなる厚さ40〜100μm程度のベルト基材12上に、厚さ40〜100μm程度のシリコーン系ゴム、フッ素系ゴム等からなる弾性層13を形成した2層構造のものである。この定着ベルト10は、その周長が約1300mm、その幅が約360mmである。また、定着ベルト10は、第1加熱ロール20、第2加熱ロール21、第1加圧ロール30、複数の支持ロール15〜18等に張架されており、駆動ロールとして兼用されている第1加圧ロール30によって矢印A方向に回転するようになっている。なお、定着ベルト10は、必要に応じて、その弾性層13の上や弾性層13と基材12の間などに表面層、接着層などの他の層が形成されていてもよい。
ベルト支持ロール17は、定着ベルト10を急激に曲がった状態で移動走行させるように支持し、これにより定着ベルト10に密着して搬送される記録用紙Pをそれ自身のこしの強さにより自力で剥離させるための剥離用ロールとして機能する。第2加熱ロール21は、その回転軸の一端側が変位して定着ベルト10の蛇行走行を矯正するステアリングロールとして機能するようにもなっている。
第1加熱ロール20は、円筒状の金属(アルミニウム等)製ロールの内部にハロゲンランプ等の加熱源22を配置した構造からなるものであり、定着ベルト10をその内周面側から加熱する。また、第2加熱ロール21は、円筒状の金属製ロールの内部にハロゲンランプ等の加熱源23を配置した構造からなるものであり、定着ベルト10をその外周面側から加熱する。
加圧搬送ベルト35は、図3に示すように、ポリイミド等からなる厚さ40〜100μm程度のベルト基材32上に、シリコーン系ゴム、フッ素系ゴム等からなる厚さ40〜100μm程度の弾性層33と、さらにシリコーン樹脂等からなる厚さ3〜15μm程度の表面離型層34をこの順に積層形成した層構造のものである。この表面離型層34は、特に記録用紙Pと定着ベルト20の樹脂層13との双方に対して良好な離型性を示すものである。またこの表面離型層34は、記録用紙P上のトナー像Tを構成するトナーに対しても良好な離型性を示す。この加圧搬送ベルト35は、その周長が約900mm、その幅が360mm程度である。なお、加圧搬送ベルト35は、必要に応じて、その弾性層33と表面離型層34の間や表面離型層34の上や弾性層33と基材32の間などに表面層、接着層などの他の層が形成されていてもよい。
また、加圧搬送ベルト35は、第2加圧ロール31、ステアリングロール36、複数のベルト支持ロール37〜39に張架されており、第1加圧ロール30と第2加圧ロール31の間に挟まれて第1加熱ロール30の回転動力が伝達されることによって矢印B方向に従動回転するようになっている。この加圧搬送ベルト35は、第2加圧ロール31とベルト支持ロール39の区間で定着ベルト10の外周面と接して同じ方向に回転移動する。ステアリングロール36は、その回転軸の一端側が所定の方向に所定量だけ変位することにより加圧搬送ベルト35の蛇行走行を矯正するようになっている。
加圧ロール30、31はいずれも円筒形の金属(アルミニウム等)製ロール基体にシリコーンゴム等からなる厚さ6mm程度の耐熱弾性層を形成した構造のものであり、図示しない加圧機構により所定の加圧力(例えばニップ圧力が3.5×105Pa程度になる圧力)でもって圧接し、そのニップ幅が20mm程度となるように設置されている。また、この加圧ロール30、31では、その内部空間に図示しないハロゲンランプ等の加熱源を配し、主にこのロールを定着動作時の温度まで上昇させるいわゆるウォームアップ時のみの加熱を行う(定着動作時には原則として加熱しない)ようにしている。
熱循環器40は、第1加圧ロール30とベルト支持ロール17との間で定着ベルト10の内周面に接する第1金属板41と、ベルト支持ロール18と第1加熱ロール20の間で定着ベルト10の内周面と接する第2金属板42と、その第1金属板41と第2金属板42に結合されて第1金属板41の熱を第2金属板42に移動させて循環させる熱輸送体43とで構成されている。
金属板41、42はいずれもアルミニウム等の金属にて形成される板状のものであり、そのベルト接触面が少なくとも外側に突出しかつベルト走行方向に方向に緩やかに湾曲した湾曲面に形成されている。熱輸送体43としては、管のなかに液体を減圧して封入し、熱抵抗が非常に小さく、小さな温度差でも多くの熱を低温側に高速で輸送できる複数本のヒートパイプを使用している。そのヒートパイプは、各金属板41、42の内面側にそれぞれ触れて通過しながら各板間を循環するようなほど四角形の環状形状に組んで使用している。
この熱循環器40は、第1金属板41が加熱された状態にある定着ベルト10から熱を奪うと、その熱が熱輸送体43としてのヒートパイプの熱伝導作用により、第1金属板41に比べて低温状態にある第2金属板42側に伝えられる。これにより、第1金属板41が接する定着ベルト部分を吸熱して所定の温度まで冷却する一方、第2金属板42が接する定着ベルト部分を所定の温度になるまで加熱する仕組みになっている。また、この熱循環器40は、その上記したような熱循環の効果をより高める観点から、例えば定着ベルト10のベルト支持ロール17、18の間となる内周面に冷却装置(例えばヒートシンク等の放熱部材など)を設置し、第1金属板41と第2金属板42との間の温度勾配を大きくするとよい。
また、この定着装置1は、図1に示すように、第2加熱ロール21の周囲にウェブ式のオイル供給装置50を設置している。
オイル供給装置50は、離型性オイルを含浸させたウェブ51を送出ロール52により所定の速度で送り出し、その送り出されるウェブ51をスポンジロール等の押圧ロール53により第2加熱ロール21の表面に圧接させた後に、巻取ロール54によって巻き取るようになっている。これにより、ウェブ51に含まれる離型性オイルが加熱ロール21に塗布された後に、最終的に定着ベルト10の外周面に供給される。この結果、定着ベルト10は、その外周面へのトナーや紙粉の付着が起こりにくい状態におかれる。ここで、そのウェブ51としては、定着ベルト10の幅とほぼ同じ幅を有する不織布からなる布状シートを使用している。ウェブ51の送り速度は1〜4mm/min程度に設定される。また、離型性オイルとしては、ジメイチルシリコーンオイル等を使用し、これをウェブ51に例えば25g/m2の量だけ含浸させている。
そして、この定着装置1においては、後述する試験結果などに基づいて、加圧搬送ベルト35の定着ベルト10と接触する領域内の所定部分をその加圧搬送ベルト内周面に当接した状態で定着ベルト10側に押し付ける押圧ロール60を設けている。
押圧ロール60は、図4や図5に示すように、金属等からなるロール基体61のロール周面にゴム材料等からなる弾性層62を形成した構造のロールである。また、押圧ロール60は、図示しないフレームに回転可能に支持されているとともに、公知の加圧機構(例えばバネで軸受を付勢する機構)63により加圧搬送ベルト35を定着ベルト10にむけて所定の圧力(加圧力F)で押し付けるように取り付けられている。押圧ロール60の長さ(軸方向の有効長さ)は、355mm程度であり、加圧搬送ベルト35の幅とほぼ同じである。
また、押圧ロール60の設置位置は、後述する試験結果などから判明した情報に基づいて、図4に示すように、その加圧ロール30、31の加圧により定着ベルト10と加圧搬送ベルト35の間に形成される定着加圧部Nからその定着ベルト回転方向(A)下流側の領域であって、その加圧搬送ベルト35の内周面の温度がトナー像Tを構成するトナーの軟化点(M:℃)よりも高い温度状態にある領域35(E1)内である。また、この設置位置は、上記高温状態にある領域35(E1)内のうち、特に記録用紙Pの第2面目に形成される未定着トナー像の定着を行う際に、加圧搬送ベルト35が主に記録用紙Pからの水蒸気の発生に起因して記録用紙の第1面目から不均一に剥がれやすい部位にすることが好ましく、更にこの実施形態では熱循環器40の位置的に固定された第1金属板41と対向する領域内に設定している。図3において符号35(E2)は、加圧搬送ベルト35の内周面の温度が上記トナーの軟化点以下の温度状態にある領域を示す。
さらに、この実施形態1では、同じく後述する試験結果などに基づいて、定着ベルト10の表面粗さ(Ra1)と加圧搬送ベルト35の表面粗さ(Ra2)との差(|Ra1−Ra2|)を0.3μm以下になるように設定している。
上記加圧搬送ベルト35の内周面の温度については、以下のように測定する。すなわち、赤外線放射温度計(ジャパンセンサー株式会社製:TMZ51−500−5E3)を、押圧ロール60の回転軸を支持する両側のフレームを連結するためのタイバー(連結棒)に取り付けて、加圧搬送ベルト35の内周面の中央部に赤外線を照射できるようにする。また、このときの赤外線放射温度計は、その取り付け位置を定着加圧部Nの近傍から剥離用ロールとしても機能する支持ロール39の近傍まで移動させることができるように装着した。そして、定着装置を稼動させて、実際に定着動作を行っている(各ベルト10、35も回転している)ときにおける加圧搬送ベルト35の内周面の温度を上記赤外線放射温度計により計測した。
また、上記各ベルトの表面粗さ(Ra)は、JIS B0601の測定法に準拠して求められるものである。具体的には、表面形状測定顕微鏡(キーエンス株式会社製:VF7500)を用いて測定した。
ちなみに、この実施形態1においては、押圧ロール60として、鋼鉄からなるロール基体61にシリコーンゴムからなる弾性層(厚さ5mm、硬度(JIS K6250、JIS A式)15Hs)を形成した外径が25mmのロールを使用した。また、押圧ロール60は、加圧搬送ベルト35の内周面の温度が70〜90℃である温度領域(35E1)内に設置し、加圧機構63により20kgf(=196N)の加圧力Fで定着ベルト10にむけて押し付けるように設定した。トナーとしては、その軟化点Mが60℃のものを使用した。
また、定着ベルト10としては、ポリイミドからなる厚さ50μmのベルト基材12の片面にシリコーンハイブリッド型フッ素ゴム(信越化学製:SIFFL610)からなる厚さ80μmの弾性層13を形成したものであって、その(弾性層13の表面の)表面粗さRa1が0.5μmであるものを使用した。一方、加圧搬送ベルト35としては、ポリイミドからなる厚さ80μmのベルト基材32の片面にシリコーンゴム(信越化学製:DX−35−547)からなる厚さ40μmの弾性層33とシリコーン樹脂(信越化学製:SR2316)からなる厚さ5μmの表面離型層34を形成したものであって、その(表面離型層43の表面の)表面粗さRa2が0.5μmであるものを使用した。
このような定着装置1では、画像形成装置の作像部側においてトナー画像Tが転写された記録用紙Pに対して以下のごとき定着が行われる。
まず、未定着のトナー像Tが転写された記録用紙Pが、図1に示すように、用紙搬送ベルト、搬送ガイド等の搬送手段(図示せず)によりそのトナー像担持面を定着ベルト10に当接させる姿勢で搬送されて、定着ベルト10と加圧搬送ベルト35とが加圧ロール30、31に挟まれて加圧された状態で互いに接触し始めるベルト間となる定着加圧部Nに導入される。
この際、定着装置1における定着ベルト10は、主に第1加熱ロール20および第2加熱ロール21を通過する際にその内周面側および外周面側から順次加熱されて回転移動する。このときの定着条件は、例えば、第1加熱ロール20が180℃に、第2加熱ロール21が185℃に、第1加圧ロール30が145℃に、第2加圧ロール31が90℃にそれぞれ加熱される。また、定着ベルト10は、266mm/secの速度(A4版サイズの用紙横送りで60枚/分の処理速度に相当)で回転させるとともに、冷却装置40によって剥離用のベルト支持ロール17が50℃程度になるような温度まで冷却させる。なお、定着ベルト10を355mm/secの速度(A4版サイズの用紙横送りで80枚/分の処理速度に相当)で回転させた場合には、冷却装置40により支持ロール17を70℃まで冷却することができる。
続いて、記録用紙Pは、定着ベルト10と加圧搬送ベルト35とに挟持されて定着ベルト10に密着した状態で搬送されるとともに、熱循環器40の熱循環により熱が奪われる第1金属板41を通過する際にトナー画像と一緒に所定の温度以下に冷却される。この冷却によりトナー像が固化される。熱循環器40の第1金属板41を通過した記録用紙Pは、ベルト支持ロール17のある剥離部において紙自身の腰の強さにより自力で定着ベルト10から、トナー像とともに剥離される。この剥離された記録用紙Pは装置外に排出される。
以上の工程を経ることによりトナー像Tが記録用紙Pに定着される。このときの定着画像は、特に定着ベルト10の平滑な表面にならい平滑化された光沢感に富む画像として得られる。
また、記録用紙Pに対する両面画像形成を行う場合、この定着装置1では、その記録用紙Pの第1面に形成した未定着トナー像T1について上記したような定着を行った後、その記録用紙Pの第2面に未定着トナー像T2を形成し、その第2面目の未定着トナー像T2についての定着を行う。
この際、図5に示すように、記録用紙Pは、その未定着トナー像T2を担持する第2面が定着ベルト10に当接するとともに定着済みのトナー像T1aを担持する第1面が加圧搬送ベルト35の表面離型層43に当接する姿勢で、定着加圧部Nに導入されることになる。そして、このときの記録用紙Pは、加熱された定着ベルト10により再加熱されるため、記録用紙に含まれる水分が水蒸気Sとなって発生することがある。これにより、従来においては、この記録用紙Pの第2面(裏面)に粘着性のない表面離型層43を介して当接する加圧搬送ベルト35が、その第2面から不均一に剥がれようとしていた。
これに対し、この定着装置1では、その加圧搬送ベルト35が定着加圧部Nから定着ベルト回転方向下流側の位置で押圧ロール60により(固定配置された第1金属板41に接して移動する)定着ベルト10に押し付けられた状態になっているため、定着対象の上記記録用紙Pの第1面に対しても密着した状態に保たれ続けるようになり、その第1面から剥がれることがない。
しかも、押圧ロール60により押し付けられている加圧搬送ベルト35の部分は、そのベルト内周面の温度がトナーの軟化点(M=60℃)よりも高温の状態にあるため、その押圧ロール60で押圧されている加圧搬送ベルト35の部分およびその前後近傍部分を通過する記録用紙Pの第1面上の定着済みトナー像T1aもトナー軟化点以上またはその付近の温度で加熱されて軟化した状態にあるが、かかる軟化状態にあるトナー像T1aと加圧搬送ベルト35とが不用意に剥がれることがない。
従って、この定着装置1により両面画像形成時における記録用紙Pの第2面目のトナー像T2の定着を行った場合には、その加圧搬送ベルト35が記録用紙Pの第2面から不均一に剥離されることが大幅に低減される。この結果、かかる加圧搬送ベルト34の不均一な剥がれ現象により第1面目の定着済みトナー像T1aに光沢むらが発生することがなく、良好な定着を行うことができる。
また、その定着ベルト10と加圧搬送ベルト35として、その各表面粗さ(Ra)の差がきわめて小さく、その表面粗さがほぼ同じレベルにあるものを使用しているため、記録用紙Pの第1面に定着される定着済みトナー像T1aとその第2面に定着される定着済みトナー像T1aとの間の光沢差がほとんどなく、双方ともほぼ同レベルの高光沢からなる定着画像として得ることができる。
[評価試験]
上記したような定着済みトナー像T1aの光沢むらの発生抑制効果と第1面および第2面の定着済みトナー像T1a,T2aの光沢差の発生抑制効果とを確認するため、以下のような評価試験を行った。
上記したような定着済みトナー像T1aの光沢むらの発生抑制効果と第1面および第2面の定着済みトナー像T1a,T2aの光沢差の発生抑制効果とを確認するため、以下のような評価試験を行った。
<試験1>
試験1は、実施形態1に係る定着装置1において、表1に示すように、押圧ロール60の設置の有無、その設置するときの位置、および加圧搬送ベルト35の弾性層33の有無に関する条件をそれぞれ異ならせた各種(サンプルNo.1〜8)の定着装置を用意し、その各定着装置を用いて記録用紙(王子製紙製:OKトップコートN、127.9gsm)の表裏面にテスト用トナー像をそれぞれ形成し、その双方の面に形成した各テスト用トナー像の定着を行った。定着装置1を構成する各部品については、特に改めて説明しない限り、実施形態1の対応物品と同じ構成からなるものである。また、この試験の定着条件は、前記動作の説明において記載した条件と同じである。
試験1は、実施形態1に係る定着装置1において、表1に示すように、押圧ロール60の設置の有無、その設置するときの位置、および加圧搬送ベルト35の弾性層33の有無に関する条件をそれぞれ異ならせた各種(サンプルNo.1〜8)の定着装置を用意し、その各定着装置を用いて記録用紙(王子製紙製:OKトップコートN、127.9gsm)の表裏面にテスト用トナー像をそれぞれ形成し、その双方の面に形成した各テスト用トナー像の定着を行った。定着装置1を構成する各部品については、特に改めて説明しない限り、実施形態1の対応物品と同じ構成からなるものである。また、この試験の定着条件は、前記動作の説明において記載した条件と同じである。
テスト用トナー像は、例えば、記録用紙Pの送り方向に対して直交する方向の左側(進行方向左側)から順にK(ブラック)、プロセスブラックPB(Y,M,Cで形成される黒色)、B(M,Cで形成される青色)、G(Y,Cで形成される緑色)、R(Y,Mで形成される赤色)、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)の各色からなる四角形のパッチ像を所定の間隔をあけつつ一列に並べるように形成されるとともに、これら各色のパッチ像について、その面積率(画像濃度)を段階的に異ならせたものを記録用紙の送り方向にそってそれぞれ複数個段階別に並べたパターン像である。
そして、このような種々の条件からなる各定着装置により記録用紙の両面に形成した各トナー像T1,T2の定着を行ったときに、その得られた定着済みトナー像T1aに既述しているような光沢むらが発生したか否かについて調べた。そのときの結果は以下の基準で評価した。また、その評価結果を表1に示す。光沢むらについては、トナー像T1a,T2aをそれぞれ上面にした(表にした)状態で複数のサンプルを並べ、それを肉眼で観察して対比するという官能評価により認定した。
×:光沢むらが発生した。
○:光沢むらが少々発生したが、それは許容できるものであった。
◎:光沢むらが発生しなかった。
×:光沢むらが発生した。
○:光沢むらが少々発生したが、それは許容できるものであった。
◎:光沢むらが発生しなかった。
表1の結果から明らかなように、まず、押圧ロール60を設置しない場合(サンプルNo.1、2)には、光沢むらが発生し、その発生抑制効果が得られない。この場合、加圧搬送ベルト35に弾性層33を形成した場合(サンプルNo.2)でも、光沢むらの発生効果が得られなかった。また、押圧ロール60を加圧搬送ベルト35の内周面の温度がトナーの軟化点(M=60℃)よりも低い温度にある領域に設置した場合(サンプルNo.3、4)にも、光沢むらが発生し、その発生抑制効果が得られない。この場合も、加圧搬送ベルト35に弾性層33を形成したとしても(サンプルNo.4)、やなり光沢むらの発生効果が得られなかった。
これに対し、押圧ロール60をトナー軟化点よりも高い温度領域に設置した場合(サンプルNo.5〜6)には、光沢むらが発生しにくくなった。しかも、加圧搬送ベルト35に弾性層33を形成した場合(サンプルNo.6、8)には、光沢むらがほとんど発生しないようになり、その発生抑制効果がより確実に得られるようになった。
<試験2>
試験2は、押圧ロール60および加圧搬送ベルト35として、試験1におけるサンプルNo.6の条件のものをそれぞれ使用し、さらに、定着ベルト10および加圧搬送ベルト35として表2に示すような表面粗さ(Ra1、Ra12)のものを使用した以外は試験1と同様にして記録用紙両面に対する定着を行った。その定着により得られた第1面側のトナー像T1aと第2面側のトナー像T2aの光沢差が発生したか否かについて調べた。その結果を以下の基準で評価した。その結果を表2に示す。また、このときの光沢差については、試験1における光沢むらの認定手法と同様の官能評価により認定した。
×:判別できる光沢差が発生し、それは許容できないものであった。
○:判別できる光沢差が発生したが、それは許容できるものであった。
◎:判別できる光沢差が発生しなかった。
試験2は、押圧ロール60および加圧搬送ベルト35として、試験1におけるサンプルNo.6の条件のものをそれぞれ使用し、さらに、定着ベルト10および加圧搬送ベルト35として表2に示すような表面粗さ(Ra1、Ra12)のものを使用した以外は試験1と同様にして記録用紙両面に対する定着を行った。その定着により得られた第1面側のトナー像T1aと第2面側のトナー像T2aの光沢差が発生したか否かについて調べた。その結果を以下の基準で評価した。その結果を表2に示す。また、このときの光沢差については、試験1における光沢むらの認定手法と同様の官能評価により認定した。
×:判別できる光沢差が発生し、それは許容できないものであった。
○:判別できる光沢差が発生したが、それは許容できるものであった。
◎:判別できる光沢差が発生しなかった。
表2の結果から明らかなように、両ベルト10、35の表面粗さの差が0.30μm以下の条件を満たす場合(サンプルNo.10〜12)には、光沢差の発生抑制効果が得られた。その表面粗さの差が0.15μm以下の条件を満たすようにすると(サンプルNo.10、11)、その発生抑制効果がより的確に得られた。一方、そのその表面粗さの差が0.30μm以下の値を超えて0.50μmのように大きくなると(サンプルNo.13)、光沢差が発生するようになり、光沢差の発生抑制効果が得られなかった。
前記実施形態1では、押圧ロール60を前記トナー軟化点よりも高い温度領域35(E1)内に1つ設置した場合について例示したが、必要に応じて、その高温の領域35(E1)内に複数個設置するようにしてもよい。また、必要であれば、上記温度領域35(E1)内に加え、トナー軟化点よりも低い温度領域35(E2)内にも押圧ロール60を1つ又は複数設置するようにしてもよい。
1…定着装置、10…定着ベルト、20,21…加熱ロール(加熱手段)、30、31…加圧ロール(加圧手段)、33…弾性層、34…表面離型層(表面樹脂層)、35…加圧搬送ベルト、35E1…トナーの軟化点よりも高い温度状態にある領域、60…押圧ロール、T…トナー像、P…記録用紙、A…定着ベルトの回転方向。
Claims (4)
- 回転する無端状の定着ベルトと、この定着ベルトを加熱する加熱手段と、この加熱手段により加熱された前記定着ベルトの外周面に所定の距離だけ接触して同じ方向に回転する無端状の加圧搬送ベルトと、この加圧搬送ベルトと前記定着ベルトとが接触している間に導入される定着対象のトナー像を担持する記録用紙をその定着ベルトの外周面に圧接させるように加圧する加圧手段とを備え、
かつ、前記加圧搬送ベルトが少なくとも表面樹脂層を形成してなるベルトである定着装置において、
前記加圧搬送ベルトの前記定着ベルトと接触する領域内の所定部分をそのベルト内周面に当接した状態で定着ベルト側に押し付ける押圧ロールを設けたことを特徴とする定着装置。 - 前記押圧ロールは、前記加圧手段の加圧により前記定着ベルトと前記加圧搬送ベルトの間に形成される定着加圧部からその定着ベルト回転方向下流側の領域であって、その加圧搬送ベルトの内周面の温度が前記トナー像を構成するトナーの軟化点よりも高い温度状態にある領域内に少なくとも設置される請求項1に記載の定着装置。
- 前記加圧搬送ベルトの表面樹脂層の下方側に弾性層を形成してなる請求項1又は2に記載の定着装置。
- 前記定着ベルトの表面粗さ(Ra)と前記加圧搬送ベルトの表面粗さ(Ra)との差を0.3μm以下に設定している請求項1〜3のいずれかに記載の定着装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003281987A JP2005049644A (ja) | 2003-07-29 | 2003-07-29 | 定着装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003281987A JP2005049644A (ja) | 2003-07-29 | 2003-07-29 | 定着装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005049644A true JP2005049644A (ja) | 2005-02-24 |
Family
ID=34267334
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003281987A Withdrawn JP2005049644A (ja) | 2003-07-29 | 2003-07-29 | 定着装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005049644A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006256044A (ja) * | 2005-03-16 | 2006-09-28 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像記録体の作製装置 |
WO2009076984A1 (en) * | 2007-12-17 | 2009-06-25 | Eastman Kodak Company | Method and apparatus for fusing a heat curable toner to a carrier sheet |
-
2003
- 2003-07-29 JP JP2003281987A patent/JP2005049644A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006256044A (ja) * | 2005-03-16 | 2006-09-28 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像記録体の作製装置 |
JP4654718B2 (ja) * | 2005-03-16 | 2011-03-23 | 富士ゼロックス株式会社 | 画像記録体の作製装置 |
WO2009076984A1 (en) * | 2007-12-17 | 2009-06-25 | Eastman Kodak Company | Method and apparatus for fusing a heat curable toner to a carrier sheet |
US8644720B2 (en) | 2007-12-17 | 2014-02-04 | Eastman Kodak Company | Method and apparatus for fusing a heat curable toner to a carrier sheet |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20110222929A1 (en) | Fixing device and image forming apparatus including same | |
JP5202344B2 (ja) | 定着装置 | |
JPH08262903A (ja) | 画像定着装置 | |
JP2004226819A (ja) | 加熱装置及び画像形成装置 | |
JP2007057682A (ja) | 定着装置および画像形成装置 | |
JP2004226815A (ja) | 加熱装置及び画像形成装置 | |
JP4329422B2 (ja) | 定着装置 | |
JP2001331043A (ja) | 画像形成装置及び定着装置 | |
JP4872225B2 (ja) | 画像定着装置 | |
JP4482382B2 (ja) | 定着装置 | |
JP2006235041A (ja) | 定着装置および画像形成装置 | |
JP2005049644A (ja) | 定着装置 | |
JP2005056596A (ja) | 加熱装置 | |
JP4207558B2 (ja) | 定着装置 | |
JP3975794B2 (ja) | 定着装置 | |
JP2005010533A (ja) | 定着装置 | |
JP2005247484A (ja) | 記録用紙の除湿装置 | |
JP4325440B2 (ja) | 記録用紙の除湿装置 | |
JP2005010671A (ja) | 定着装置 | |
JP2001034096A (ja) | 像加熱装置及び画像形成装置 | |
JP2005037742A (ja) | 定着装置 | |
JPH08123241A (ja) | 定着装置 | |
JP2005017753A (ja) | 定着装置 | |
JP2008225276A (ja) | 定着装置 | |
JP2004198876A (ja) | 定着装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD05 | Notification of revocation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425 Effective date: 20041224 |
|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20061003 |