JP2005048393A - トグル制振装置の取付方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】接着剤のような固着材料に依存せず、トグル制振装置の特性を利用して取付フレームを架構へ確実に取付けることを課題とする。
【解決手段】トグル制振装置10の取付フレーム12は、架構20の上梁材22に固定される上部材14と架構20の下梁材24に固定される下部材18とからなる。取付フレーム12には、第1アーム30と第2アーム38で幾何学的なトグル機構が構成される。取付フレーム12を架構20に取付けるために、上部材14及び下部材18を、架構20の上梁材22及び下梁材24にそれぞれ押し当てる。次に、第1アーム30と第2アーム38の連結部の交差角度を大きくするようにコイルスプリング64でばね力を連結部に与える。第1アーム30と第2アーム38が互いに突っ張り合って、取付フレーム12を架構20へ強固に押し付ける。
【選択図】 図4
【解決手段】トグル制振装置10の取付フレーム12は、架構20の上梁材22に固定される上部材14と架構20の下梁材24に固定される下部材18とからなる。取付フレーム12には、第1アーム30と第2アーム38で幾何学的なトグル機構が構成される。取付フレーム12を架構20に取付けるために、上部材14及び下部材18を、架構20の上梁材22及び下梁材24にそれぞれ押し当てる。次に、第1アーム30と第2アーム38の連結部の交差角度を大きくするようにコイルスプリング64でばね力を連結部に与える。第1アーム30と第2アーム38が互いに突っ張り合って、取付フレーム12を架構20へ強固に押し付ける。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、トグル制振装置を架構に取付けるトグル制振装置の取付方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
本出願人は、簡単な機構で、構造物の大きさに左右されずに効率良く配置でき、また、取付部位に曲げ応力を発生させることなく、大地震時にも制振効果を発揮できるトグル制振装置を提案している(特願2002−206124参照)。
【0003】
図11〜図12に示すように、トグル制振装置80は、H型鋼の取付フレーム92のブラケット94に第1アーム86の一端部が、ブラケット96に第2アーム88の一端部がそれぞれ回転可能に取付けられている。また、第1アーム86と第2アーム88の他端部は、第1アーム86と第2アーム88が所定の交差角度を持つようにピン98で回転可能に連結されている。さらに、ダンパー90のシリンダー90Aが取付フレーム92のブラケット100へ回転可能に連結され、ダンパー90のロッド90Bが第1アーム86と第2アーム88との連結部に回転可能に連結されている。
【0004】
ところで、上記のようなトグル制振装置80が取付けられた取付フレーム92を耐震改修として梁82と柱102で構成される架構104に固定するとき、以下のような工法が採用されている。
【0005】
図11〜図13に示すように、コンクリート製の柱102と梁82に取付孔(φ20〜25mm程度)を穿設し、鉄筋アンカー106を差し込んで固着する。
次に、取付フレーム92にスタッドボルト108を、架構104に取付けたときに鉄筋アンカー106と干渉しない位置に固定する。
【0006】
次に、取付フレーム92を架構104にセットし、取付フレーム92に沿って型枠を組み、鉄筋アンカー106とスタッドボルト108の間にスパイラル筋112を配置して補強し、無収縮性のモルタルグラウト110を型枠内へ注入して架構104と取付フレーム92を一体化する。
【0007】
しかし、この工法では、架構104に取付孔を穿設しなければならないため、構造物を痛め、また、手間が掛かり施工性がよくない。
【0008】
また、取付フレームを直接エポキシ系の高強度接着剤で架構に固定する方法も考えられるが、地震時に引張り応力が作用すると、部分的に接着剤が剥がれる恐れがあり、確実な固定方法とは言えない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は係る事実を考慮し、コンクリートや接着剤のような固着材料に依存せず、トグル制振装置の特性を利用して取付フレームを架構へ確実に取付けるトグル制振装置の取付方法を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、架構の上梁材に固定される上部材と、前記上部材と連結されると共に、架構の下梁材に固定される下部材と、を備えた取付フレームと、前記上部材へ回転可能に一端部が取付けられた第1アームと、前記下部材へ回転可能に一端部が取付けられた第2アームと、所定の交差角度を持たせて前記第1アームの他端部と第2アームの他端部を回転可能に連結する連結部材と、一端部が前記上部材へ回転可能に連結され、他端部が前記連結部材へ回転可能に連結されたダンパーと、を有するトグル制振装置に用いられ、前記取付フレームの上部材及び下部材を、前記架構の上梁材及び下梁材にそれぞれ押し当てる第1工程と、前記第1アームの他端部と第2アームの他端部の交差角度を大きくするばね力を前記連結部材に与える第2工程と、を有することを特徴としている。
【0011】
請求項1に記載の発明は、トグル制振装置を架構に取付ける方法であり、このトグル制振装置は架構に固定される取付フレームを備えている。この取付フレームは、上梁材に固定される上部材と架構の下梁材に固定される下部材とから構成されている。
【0012】
取付フレームの上部材には、第1アームの一端部が回転可能に取付けられ、下部材には、第2アームの一端部が回転可能に取付けられている。また、第1アームの他端部と第2アームの他端部は連結部材により回転可能に連結されており、且つ、第1アームと第2アームは、所定の交差角度を持っている。さらに、ダンパーの一端部が上部材へ回転可能に連結され、他端部が連結部材へ回転可能に連結されている。この構成により、取付フレームの中には、第1アームと第2アームで幾何学的なトグル機構が構成される。
【0013】
取付フレームを架構に取付けるために、第1工程において、取付フレームの上部材及び下部材を、架構の上梁材及び下梁材にそれぞれ押し当てる。次に、第2工程では、第1アームの他端部と第2アームの他端部の交差角度を大きくするばね力を連結部材に与える。
【0014】
これによって、第1アームと第2アームが互いに突っ張り合って、第1アームの一端部が上部材を上梁材へ押し付け、第2アームの一端部が下部材を下梁材へ押し付けるため、取付フレームに架構へ強固に固定される。
【0015】
そして、取付フレームが架構に取付けられると、地震等による上梁材と下梁材の相対変形はトグル機構の幾何学的な特性より、第1アームと第2アームの連結部材の大きな変形に増幅されダンパーは大きく移動する。
【0016】
このため、小さい変形×大きな力=大きな変形×小さな力という関係が成立し、ダンパーが小さな力によって、架構(建物)の振動を抑制する。また、第1アームと第2アームの小さな相対変形が、ダンパーの大きな変形に増幅されて構造物が制振されるので、中小の地震や風による小さな振動も効果的に制振することができ、さらに、耐震補強に活用することもできる。
【0017】
また、この取付方法では、接着剤のような固着材に依存せず、簡単に取付フレームを架構に固定できるため、施工性が良好で、建物も傷付けない。
【0018】
請求項2に記載の発明は、前記第1工程において、前記取付フレームと前記架構との間にスペーサを介在させ、前記取付フレームと前記架構との隙間へ接着剤を充填することを特徴としている。
【0019】
請求項2に記載の発明では、取付フレームと架構との間にスペーサを介在させることで、架構表面の不陸、寸法違い、又は隙間の違いによらず、取付フレームをレベリングし所定の位置に設置することができる。また、取付フレームと架構との隙間へ接着剤を充填することで、取付フレームを強固に固定することができる。
【0020】
取付フレームはトグル制振装置で固定されているため、この接着剤には大きな引張力が作用することがなく、接着部分が剥がれる恐れがない。
【0021】
【発明の実施の形態】
図1〜図3に示すように、本実施形態に係るトグル制振装置の取付方法の取付対象となるトグル制振装置10は、コンクリート製の架構20に固定される取付フレーム12を備えている。
【0022】
取付フレーム12は、上梁材22に固定されるH型鋼の上部材14と、上部材14の両端部に連結され柱26に押し付けられるH型鋼の縦材16と、この縦材16の端部から互いに向い合う方向へ延出するH型鋼の下部材18とから構成されている。なお、本形態では、H型鋼を使用しているが、H型鋼以外の溝型鋼やカットT型鋼のような鋼材でもよい。
【0023】
上部材14の中央部には、2つのブラケット28が固定されている。ブラケット28には、それぞれ鋼製の第1アーム30の一端部に設けられた取付フランジ32がピン34で回転可能に取付けられている。
【0024】
また、縦材16と下部材18との隅部にはブラケット36が固定されている。
ブラケット36には、それぞれ鋼製の第2アーム38の一端部に設けられた取付フランジ40がピン42で回転可能に取付けられている。
【0025】
さらに、第1アーム30の取付フランジ44と第2アーム38の取付フランジ46はピン48で回転可能に連結され、第1アーム30と第2アーム38は、所定の交差角度(トグル機構を構成する部材強度によるが約165°)を持っている。これらの構成により、取付フレーム12の中には、第1アーム30と第2アーム38で幾何学的なトグル機構が左右対称に構成される。
【0026】
また、縦材16と上部材14との隅部にはブラケット50が固定されている。
ブラケット50には、ダンパー52のシリンダー52Aに設けられた取付フランジ62がピン56でブラケット50に回転可能に連結されている。また、ロッド52Bの先端には取付フランジ58が固定されており、取付フランジ58はピン60で取付フランジ46へ回転可能に連結されている。
【0027】
すなわち、ブラケット28とブラケット36の相対移動の変位を、トグル機構を構成する第1アーム30と第2アーム38のピン48の回転移動に増幅してダンパー52に伝達することよって振動エネルギーを効率良く吸収する構成である。
【0028】
また、取付フランジ46とブラケット50との間にはコイルスプリング64が、ダンパー52に挿通された状態で設けられている。このコイルスプリング64によって、第1アーム30と第2アーム38の交差角度を180°側に近づけようとする弾性力が第1アーム30と第2アーム38の連結部に作用する。
【0029】
なお、本実施例では、架構の中に左右一対のトグル機構を構成したが、図8に示すように、架構20の中に1つのトグル機構を構築する場合もある。
【0030】
次に、トグル制振装置10の取付手順を説明する。
【0031】
図1には模式的に無収縮接着剤65(例えばエポキシ系の高強度接着剤)が示されているが、この無収縮接着剤65は、図2に示すように、取付フレーム12と架構20とが当接する面に所定の厚さ塗布される。ここで、架構20の取付面には、不陸を取るためにスペーサ66が固定され、取付フレーム12のレベルリングが行われる。
【0032】
次に、図3に示すように、コイルスプリング64を圧縮して(矢印方向)して、第1アーム30と第2アーム38の交差角度を小さくし、取付フレーム12を架構20へ取付ける。なお、コイルスプリング64に替えて、板ばねを用いてもよい。
【0033】
ここで、コイルスプリング64を自由状態にすると、図4に示す矢印方向にばね力が作用して、第1アーム30と第2アーム38の交差角度が広がる。このため、第1アーム30が上部材14を突っ張り、また、第2アーム38が下部材18を突っ張った恰好となり、第1アーム30と第2アーム38に圧縮力が導入され、取付フレーム12は架構20に強固に固定される。
【0034】
このように、本形態に係る取付方法は、架構20と取付フレーム12がガタなく完全に一体化されるので、建物の補強効果にも期待できる。また、トグル制振装置を構成するアームに予め圧縮軸力を与え、取付フレームを架構に押し付けるため、アームに引張力が作用しても接着部分が剥がれることがない。
【0035】
以上のように取付けられたトグル制振装置は、地震等によって、架構20が水平方向へ変形すると、トグル機構を構成する第1アーム30及び第2アーム38がピン34、42を中心に回転運動を行うため、ピン48の部分でブラケット28とブラケット36の変位量が増幅され、ダンパー52を大きく作動させる。これにより、小さい変位×大きな力=大きな変位×小さな力という関係が成立する。そして、ダンパー52の小さな制動力で、架構20の振動が減衰され、中小の地震や風による建物の小さな振動が効果的に制振される。
【0036】
また、トグル制振装置の増幅機能より、構造物の剛性が小さくても、コイルスプリング64の剛性が増幅され建物全体の剛性に寄与することが可能となり建物の剛性を大きくすることができるため、改修を必要とするような建物の剛性を簡単に向上させることができる。
【0037】
数式で説明すると、トグル機構の基本振動方程式は、
(m+mdβ2)d2x/dt2+(c+cdβ2)dx/dt+(k+kdβ2)x=−(m+mdβ)d2y/dt2と表すことができ、左辺の第3項のkdβ2がコイルスプリングとトグル機構の増幅率からなる建物全体に付加される剛性である。
【0038】
ここで、m:建物全体の質量、md:付加質量、c:建物の減衰定数、cd:付加減衰定数、k:建物の剛性、kd:付加剛性、β:増幅率である。
【0039】
また、従来のトグル制振装置の取付方法と比較すると、施工性が良く、架構(躯体)を痛めることがない。なお、本形態では、接着剤を使用したが、無収縮グラウトで隙間を埋めるようにしてもよい。
【0040】
次に、第2形態に係るトグル制振装置の取付方法を説明する。
【0041】
図5〜図7に示すように、第2形態に係るトグル制振装置のダンパー72は、シャフト54に設けられた取付フランジ61がブラケット50に回転可能に連結されている。また、ダンパー72のロッド72Bは、第1アーム30と第2アーム38の連結部に回転可能に連結されている。
【0042】
さらに、シャフト54にはコイルスプリング70が挿通されており、第1形態と同様に、取付フレーム12を架構20に取付けた後、コイルスプリング70を自由状態にすると、図7に示す矢印方向にばね力が作用して、第1アーム30と第2アーム38の交差角度が広がるようになっている。このため、第1アーム30が上部材14を突っ張り、また、第2アーム38が下部材18を突っ張った恰好となり、第1アーム30と第2アーム38に圧縮力が導入され、取付フレーム12は架構20に強固に固定される。
【0043】
なお、この実施例でも、コイルスプリング70に替えて、板ばねを用いてもよい。また、第1実施形態及び第2実施形態において、コイルスプリングはダンパーと工学上(力学上)並列な構成要素となっている。
【0044】
また、コイルスプリングを使用せずに、図9に示すように、鋼管製の第1アーム30と第2アーム38の中にテンション材33(例えば、ロープ、PC鋼棒)を通して張力を導入することもできる。これにより、トグル形状はより鈍角になろうとすることで、第1アーム30と第2アーム38が取付フレーム12を突っ張ろうとするので、取付フレーム12は架構20に強固に固定される。
【0045】
テンション材33の取付方法としては、図9に示すように、第1アーム30の中を通したテンション材33は取付フランジ46と取付フレーム12に連結してターンバックル37でテンションを付加し、第2アーム38の中を通したテンション材33は取付フランジ44と取付フレーム12に連結してターンバックル37でテンションを付加する方法が考えられる。
【0046】
また、第1アーム30と第2アーム38の中に1本のテンション材33を通して両端部を取付フレームに固定し、一方からターンバックルでテンションを付加するような方法でもよい。
【0047】
なお、図10に示すように、取付フレーム12は連続している必要はなく、第1アーム30、第2アーム38、及びダンパー72が取付けられる上部材、縦材、下部材にそれぞれ分割させて、架構に取付けてもよい。
【0048】
【発明の効果】
本発明は上記構成としたので、コンクリートや接着剤のような固着材料に依存せず、トグル制振装置の特性を利用して取付フレームを架構へ確実に取付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係るトグル制振装置を示す分解斜視図である。
【図2】第1実施形態に係るトグル制振装置の取付状態を示す斜視図である。
【図3】第1実施形態に係るトグル制振装置の取付方法を示す正面図である。
【図4】第1実施形態に係るトグル制振装置の取付方法を示す正面図である。
【図5】第2実施形態に係るトグル制振装置の取付状態を示す斜視図である。
【図6】第2実施形態に係るトグル制振装置の取付方法を示す正面図である。
【図7】第2実施形態に係るトグル制振装置の取付方法を示す正面図である。
【図8】第1実施形態に係るトグル制振装置の取付方法の変形例を示す正面図である。
【図9】第1実施形態に係るトグル制振装置の取付方法の変形例を示す正面図である。
【図10】第2実施形態に係るトグル制振装置の取付方法の変形例を示す正面図である。
【図11】従来のトグル制振装置の取付方法を示す斜視図である。
【図12】従来のトグル制振装置を示す分解斜視図である。
【図13】従来のトグル制振装置の取付状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
12 取付フレーム
14 上部材
18 下部材
30 第1アーム
38 第2アーム
48 ピン(連結部材)
52 ダンパー
64 コイルスプリング
65 無収縮接着剤(接着剤)
66 スペーサ
【発明の属する技術分野】
本発明は、トグル制振装置を架構に取付けるトグル制振装置の取付方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
本出願人は、簡単な機構で、構造物の大きさに左右されずに効率良く配置でき、また、取付部位に曲げ応力を発生させることなく、大地震時にも制振効果を発揮できるトグル制振装置を提案している(特願2002−206124参照)。
【0003】
図11〜図12に示すように、トグル制振装置80は、H型鋼の取付フレーム92のブラケット94に第1アーム86の一端部が、ブラケット96に第2アーム88の一端部がそれぞれ回転可能に取付けられている。また、第1アーム86と第2アーム88の他端部は、第1アーム86と第2アーム88が所定の交差角度を持つようにピン98で回転可能に連結されている。さらに、ダンパー90のシリンダー90Aが取付フレーム92のブラケット100へ回転可能に連結され、ダンパー90のロッド90Bが第1アーム86と第2アーム88との連結部に回転可能に連結されている。
【0004】
ところで、上記のようなトグル制振装置80が取付けられた取付フレーム92を耐震改修として梁82と柱102で構成される架構104に固定するとき、以下のような工法が採用されている。
【0005】
図11〜図13に示すように、コンクリート製の柱102と梁82に取付孔(φ20〜25mm程度)を穿設し、鉄筋アンカー106を差し込んで固着する。
次に、取付フレーム92にスタッドボルト108を、架構104に取付けたときに鉄筋アンカー106と干渉しない位置に固定する。
【0006】
次に、取付フレーム92を架構104にセットし、取付フレーム92に沿って型枠を組み、鉄筋アンカー106とスタッドボルト108の間にスパイラル筋112を配置して補強し、無収縮性のモルタルグラウト110を型枠内へ注入して架構104と取付フレーム92を一体化する。
【0007】
しかし、この工法では、架構104に取付孔を穿設しなければならないため、構造物を痛め、また、手間が掛かり施工性がよくない。
【0008】
また、取付フレームを直接エポキシ系の高強度接着剤で架構に固定する方法も考えられるが、地震時に引張り応力が作用すると、部分的に接着剤が剥がれる恐れがあり、確実な固定方法とは言えない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は係る事実を考慮し、コンクリートや接着剤のような固着材料に依存せず、トグル制振装置の特性を利用して取付フレームを架構へ確実に取付けるトグル制振装置の取付方法を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、架構の上梁材に固定される上部材と、前記上部材と連結されると共に、架構の下梁材に固定される下部材と、を備えた取付フレームと、前記上部材へ回転可能に一端部が取付けられた第1アームと、前記下部材へ回転可能に一端部が取付けられた第2アームと、所定の交差角度を持たせて前記第1アームの他端部と第2アームの他端部を回転可能に連結する連結部材と、一端部が前記上部材へ回転可能に連結され、他端部が前記連結部材へ回転可能に連結されたダンパーと、を有するトグル制振装置に用いられ、前記取付フレームの上部材及び下部材を、前記架構の上梁材及び下梁材にそれぞれ押し当てる第1工程と、前記第1アームの他端部と第2アームの他端部の交差角度を大きくするばね力を前記連結部材に与える第2工程と、を有することを特徴としている。
【0011】
請求項1に記載の発明は、トグル制振装置を架構に取付ける方法であり、このトグル制振装置は架構に固定される取付フレームを備えている。この取付フレームは、上梁材に固定される上部材と架構の下梁材に固定される下部材とから構成されている。
【0012】
取付フレームの上部材には、第1アームの一端部が回転可能に取付けられ、下部材には、第2アームの一端部が回転可能に取付けられている。また、第1アームの他端部と第2アームの他端部は連結部材により回転可能に連結されており、且つ、第1アームと第2アームは、所定の交差角度を持っている。さらに、ダンパーの一端部が上部材へ回転可能に連結され、他端部が連結部材へ回転可能に連結されている。この構成により、取付フレームの中には、第1アームと第2アームで幾何学的なトグル機構が構成される。
【0013】
取付フレームを架構に取付けるために、第1工程において、取付フレームの上部材及び下部材を、架構の上梁材及び下梁材にそれぞれ押し当てる。次に、第2工程では、第1アームの他端部と第2アームの他端部の交差角度を大きくするばね力を連結部材に与える。
【0014】
これによって、第1アームと第2アームが互いに突っ張り合って、第1アームの一端部が上部材を上梁材へ押し付け、第2アームの一端部が下部材を下梁材へ押し付けるため、取付フレームに架構へ強固に固定される。
【0015】
そして、取付フレームが架構に取付けられると、地震等による上梁材と下梁材の相対変形はトグル機構の幾何学的な特性より、第1アームと第2アームの連結部材の大きな変形に増幅されダンパーは大きく移動する。
【0016】
このため、小さい変形×大きな力=大きな変形×小さな力という関係が成立し、ダンパーが小さな力によって、架構(建物)の振動を抑制する。また、第1アームと第2アームの小さな相対変形が、ダンパーの大きな変形に増幅されて構造物が制振されるので、中小の地震や風による小さな振動も効果的に制振することができ、さらに、耐震補強に活用することもできる。
【0017】
また、この取付方法では、接着剤のような固着材に依存せず、簡単に取付フレームを架構に固定できるため、施工性が良好で、建物も傷付けない。
【0018】
請求項2に記載の発明は、前記第1工程において、前記取付フレームと前記架構との間にスペーサを介在させ、前記取付フレームと前記架構との隙間へ接着剤を充填することを特徴としている。
【0019】
請求項2に記載の発明では、取付フレームと架構との間にスペーサを介在させることで、架構表面の不陸、寸法違い、又は隙間の違いによらず、取付フレームをレベリングし所定の位置に設置することができる。また、取付フレームと架構との隙間へ接着剤を充填することで、取付フレームを強固に固定することができる。
【0020】
取付フレームはトグル制振装置で固定されているため、この接着剤には大きな引張力が作用することがなく、接着部分が剥がれる恐れがない。
【0021】
【発明の実施の形態】
図1〜図3に示すように、本実施形態に係るトグル制振装置の取付方法の取付対象となるトグル制振装置10は、コンクリート製の架構20に固定される取付フレーム12を備えている。
【0022】
取付フレーム12は、上梁材22に固定されるH型鋼の上部材14と、上部材14の両端部に連結され柱26に押し付けられるH型鋼の縦材16と、この縦材16の端部から互いに向い合う方向へ延出するH型鋼の下部材18とから構成されている。なお、本形態では、H型鋼を使用しているが、H型鋼以外の溝型鋼やカットT型鋼のような鋼材でもよい。
【0023】
上部材14の中央部には、2つのブラケット28が固定されている。ブラケット28には、それぞれ鋼製の第1アーム30の一端部に設けられた取付フランジ32がピン34で回転可能に取付けられている。
【0024】
また、縦材16と下部材18との隅部にはブラケット36が固定されている。
ブラケット36には、それぞれ鋼製の第2アーム38の一端部に設けられた取付フランジ40がピン42で回転可能に取付けられている。
【0025】
さらに、第1アーム30の取付フランジ44と第2アーム38の取付フランジ46はピン48で回転可能に連結され、第1アーム30と第2アーム38は、所定の交差角度(トグル機構を構成する部材強度によるが約165°)を持っている。これらの構成により、取付フレーム12の中には、第1アーム30と第2アーム38で幾何学的なトグル機構が左右対称に構成される。
【0026】
また、縦材16と上部材14との隅部にはブラケット50が固定されている。
ブラケット50には、ダンパー52のシリンダー52Aに設けられた取付フランジ62がピン56でブラケット50に回転可能に連結されている。また、ロッド52Bの先端には取付フランジ58が固定されており、取付フランジ58はピン60で取付フランジ46へ回転可能に連結されている。
【0027】
すなわち、ブラケット28とブラケット36の相対移動の変位を、トグル機構を構成する第1アーム30と第2アーム38のピン48の回転移動に増幅してダンパー52に伝達することよって振動エネルギーを効率良く吸収する構成である。
【0028】
また、取付フランジ46とブラケット50との間にはコイルスプリング64が、ダンパー52に挿通された状態で設けられている。このコイルスプリング64によって、第1アーム30と第2アーム38の交差角度を180°側に近づけようとする弾性力が第1アーム30と第2アーム38の連結部に作用する。
【0029】
なお、本実施例では、架構の中に左右一対のトグル機構を構成したが、図8に示すように、架構20の中に1つのトグル機構を構築する場合もある。
【0030】
次に、トグル制振装置10の取付手順を説明する。
【0031】
図1には模式的に無収縮接着剤65(例えばエポキシ系の高強度接着剤)が示されているが、この無収縮接着剤65は、図2に示すように、取付フレーム12と架構20とが当接する面に所定の厚さ塗布される。ここで、架構20の取付面には、不陸を取るためにスペーサ66が固定され、取付フレーム12のレベルリングが行われる。
【0032】
次に、図3に示すように、コイルスプリング64を圧縮して(矢印方向)して、第1アーム30と第2アーム38の交差角度を小さくし、取付フレーム12を架構20へ取付ける。なお、コイルスプリング64に替えて、板ばねを用いてもよい。
【0033】
ここで、コイルスプリング64を自由状態にすると、図4に示す矢印方向にばね力が作用して、第1アーム30と第2アーム38の交差角度が広がる。このため、第1アーム30が上部材14を突っ張り、また、第2アーム38が下部材18を突っ張った恰好となり、第1アーム30と第2アーム38に圧縮力が導入され、取付フレーム12は架構20に強固に固定される。
【0034】
このように、本形態に係る取付方法は、架構20と取付フレーム12がガタなく完全に一体化されるので、建物の補強効果にも期待できる。また、トグル制振装置を構成するアームに予め圧縮軸力を与え、取付フレームを架構に押し付けるため、アームに引張力が作用しても接着部分が剥がれることがない。
【0035】
以上のように取付けられたトグル制振装置は、地震等によって、架構20が水平方向へ変形すると、トグル機構を構成する第1アーム30及び第2アーム38がピン34、42を中心に回転運動を行うため、ピン48の部分でブラケット28とブラケット36の変位量が増幅され、ダンパー52を大きく作動させる。これにより、小さい変位×大きな力=大きな変位×小さな力という関係が成立する。そして、ダンパー52の小さな制動力で、架構20の振動が減衰され、中小の地震や風による建物の小さな振動が効果的に制振される。
【0036】
また、トグル制振装置の増幅機能より、構造物の剛性が小さくても、コイルスプリング64の剛性が増幅され建物全体の剛性に寄与することが可能となり建物の剛性を大きくすることができるため、改修を必要とするような建物の剛性を簡単に向上させることができる。
【0037】
数式で説明すると、トグル機構の基本振動方程式は、
(m+mdβ2)d2x/dt2+(c+cdβ2)dx/dt+(k+kdβ2)x=−(m+mdβ)d2y/dt2と表すことができ、左辺の第3項のkdβ2がコイルスプリングとトグル機構の増幅率からなる建物全体に付加される剛性である。
【0038】
ここで、m:建物全体の質量、md:付加質量、c:建物の減衰定数、cd:付加減衰定数、k:建物の剛性、kd:付加剛性、β:増幅率である。
【0039】
また、従来のトグル制振装置の取付方法と比較すると、施工性が良く、架構(躯体)を痛めることがない。なお、本形態では、接着剤を使用したが、無収縮グラウトで隙間を埋めるようにしてもよい。
【0040】
次に、第2形態に係るトグル制振装置の取付方法を説明する。
【0041】
図5〜図7に示すように、第2形態に係るトグル制振装置のダンパー72は、シャフト54に設けられた取付フランジ61がブラケット50に回転可能に連結されている。また、ダンパー72のロッド72Bは、第1アーム30と第2アーム38の連結部に回転可能に連結されている。
【0042】
さらに、シャフト54にはコイルスプリング70が挿通されており、第1形態と同様に、取付フレーム12を架構20に取付けた後、コイルスプリング70を自由状態にすると、図7に示す矢印方向にばね力が作用して、第1アーム30と第2アーム38の交差角度が広がるようになっている。このため、第1アーム30が上部材14を突っ張り、また、第2アーム38が下部材18を突っ張った恰好となり、第1アーム30と第2アーム38に圧縮力が導入され、取付フレーム12は架構20に強固に固定される。
【0043】
なお、この実施例でも、コイルスプリング70に替えて、板ばねを用いてもよい。また、第1実施形態及び第2実施形態において、コイルスプリングはダンパーと工学上(力学上)並列な構成要素となっている。
【0044】
また、コイルスプリングを使用せずに、図9に示すように、鋼管製の第1アーム30と第2アーム38の中にテンション材33(例えば、ロープ、PC鋼棒)を通して張力を導入することもできる。これにより、トグル形状はより鈍角になろうとすることで、第1アーム30と第2アーム38が取付フレーム12を突っ張ろうとするので、取付フレーム12は架構20に強固に固定される。
【0045】
テンション材33の取付方法としては、図9に示すように、第1アーム30の中を通したテンション材33は取付フランジ46と取付フレーム12に連結してターンバックル37でテンションを付加し、第2アーム38の中を通したテンション材33は取付フランジ44と取付フレーム12に連結してターンバックル37でテンションを付加する方法が考えられる。
【0046】
また、第1アーム30と第2アーム38の中に1本のテンション材33を通して両端部を取付フレームに固定し、一方からターンバックルでテンションを付加するような方法でもよい。
【0047】
なお、図10に示すように、取付フレーム12は連続している必要はなく、第1アーム30、第2アーム38、及びダンパー72が取付けられる上部材、縦材、下部材にそれぞれ分割させて、架構に取付けてもよい。
【0048】
【発明の効果】
本発明は上記構成としたので、コンクリートや接着剤のような固着材料に依存せず、トグル制振装置の特性を利用して取付フレームを架構へ確実に取付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係るトグル制振装置を示す分解斜視図である。
【図2】第1実施形態に係るトグル制振装置の取付状態を示す斜視図である。
【図3】第1実施形態に係るトグル制振装置の取付方法を示す正面図である。
【図4】第1実施形態に係るトグル制振装置の取付方法を示す正面図である。
【図5】第2実施形態に係るトグル制振装置の取付状態を示す斜視図である。
【図6】第2実施形態に係るトグル制振装置の取付方法を示す正面図である。
【図7】第2実施形態に係るトグル制振装置の取付方法を示す正面図である。
【図8】第1実施形態に係るトグル制振装置の取付方法の変形例を示す正面図である。
【図9】第1実施形態に係るトグル制振装置の取付方法の変形例を示す正面図である。
【図10】第2実施形態に係るトグル制振装置の取付方法の変形例を示す正面図である。
【図11】従来のトグル制振装置の取付方法を示す斜視図である。
【図12】従来のトグル制振装置を示す分解斜視図である。
【図13】従来のトグル制振装置の取付状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
12 取付フレーム
14 上部材
18 下部材
30 第1アーム
38 第2アーム
48 ピン(連結部材)
52 ダンパー
64 コイルスプリング
65 無収縮接着剤(接着剤)
66 スペーサ
Claims (2)
- 架構の上梁材に固定される上部材と、前記上部材と連結されると共に、架構の下梁材に固定される下部材と、を備えた取付フレームと、
前記上部材へ回転可能に一端部が取付けられた第1アームと、
前記下部材へ回転可能に一端部が取付けられた第2アームと、
所定の交差角度を持たせて前記第1アームの他端部と第2アームの他端部を回転可能に連結する連結部材と、
一端部が前記上部材へ回転可能に連結され、他端部が前記連結部材へ回転可能に連結されたダンパーと、を有するトグル制振装置に用いられ、
前記取付フレームの上部材及び下部材を、前記架構の上梁材及び下梁材にそれぞれ押し当てる第1工程と、
前記第1アームの他端部と第2アームの他端部の交差角度を大きくするばね力を前記連結部材に与える第2工程と、を有することを特徴とするトグル制振装置の取付方法。 - 前記第1工程において、前記取付フレームと前記架構との間にスペーサを介在させ、前記取付フレームと前記架構との隙間へ接着剤を充填することを特徴とするトグル制振装置の取付方法。
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