JP2007039937A - 建物の基礎構造 - Google Patents

建物の基礎構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2007039937A
JP2007039937A JP2005224002A JP2005224002A JP2007039937A JP 2007039937 A JP2007039937 A JP 2007039937A JP 2005224002 A JP2005224002 A JP 2005224002A JP 2005224002 A JP2005224002 A JP 2005224002A JP 2007039937 A JP2007039937 A JP 2007039937A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pile
foundation
building
ready
steel pipe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005224002A
Other languages
English (en)
Inventor
Naokuni Endo
直邦 遠藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toda Corp
Original Assignee
Toda Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toda Corp filed Critical Toda Corp
Priority to JP2005224002A priority Critical patent/JP2007039937A/ja
Publication of JP2007039937A publication Critical patent/JP2007039937A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Foundations (AREA)

Abstract

【課題】 基礎と杭との接合を低減させて回転拘束を小さくする(杭頭固定度)とともに、制振効果を発揮することができる建物の基礎構造を提供することである。
【解決手段】 基礎構造1は、地盤4に打設された鋼管杭または既製コンクリート杭5の上面に建物の基礎6がベースプレート7を介して載置され、該ベースプレート7の下面に突設した挿入管8が緩衝材9を介して鋼管杭または既製コンクリート杭5の杭頭部10における中空部11に挿入され、上記ベースプレート7は上面のアンカーボルト12が基礎6に埋設されて接合されたことである。
【選択図】図1

Description

本願発明は建物の基礎構造に関するものである。
従来、基礎と杭とは剛接合するために既製コンクリート杭あっても、図5に示すように、杭頭部15を基礎16に100mm以上埋め込んで、杭の主筋17を基礎16に定着していた。しかし、杭頭部15が基礎16に剛接合されると地震などの水平力を受けた場合に、杭頭部15や基礎梁18などに生じる応力が大きくなるため、部材の補強を過大にしなければならないという問題があった。このような問題を解決するために、図6に示すように、杭頭部19にテーパ20を付けたり、小断面部材21を挟んだりする構造が提案されている。また、その他の建物の基礎構造としては、例えば特開2002−21348号の発明が知られている。
特開2002−21348号公報
しかし、上記のテーパを付けた構造は、水平変形が杭頭固定よりも増大するため、建物の移動や傾きが大きくなって地震後も残留変形が残るという問題があった。また小断面部材を挟んだ構造は、回転拘束のみを低減させているため、杭頭部のエネルギー吸収性能が小さく、地震時に上部構造の揺れが大きくなる場合があった。
本願発明はこれらの問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、基礎と杭との接合を低減させて回転拘束を小さくする(杭頭固定度)とともに、制振効果を発揮することができる建物の基礎構造を提供することである。
以上の課題を解決するための建物の基礎構造は、地盤に打設された鋼管杭または既製コンクリート杭の上面に建物の基礎がベースプレートを介して載置され、該ベースプレートの下面に突設した挿入管が緩衝材を介して鋼管杭または既製コンクリート杭の杭頭部における中空部に挿入され、上記ベースプレートは上面のアンカーボルトが基礎に埋設されて接合されたことを特徴とする。
また建物の基礎構造は、地盤に打設された鋼管杭または既製コンクリート杭の上面に建物の基礎が載置され、該基礎の下面から突出した挿入管が緩衝材を介して鋼管杭または既製コンクリート杭の杭頭部における中空部に挿入され、挿入管の上部はスタッドが設けられて基礎に埋設されたことを特徴とする。
基礎と杭とが挿入管で簡単に接合できるため、これらを接合するための施工が容易にできる。また杭の中空部に挿入する挿入管の径と長さとによって基礎と杭との接合を低減させて回転拘束を小さくする杭頭固定度を調整することができるとともに、緩衝材の材質と大きさで制振効果を調整することができるので設計の自由度を高くすることができる。また地震時の杭頭応力が低減するので、杭体や基礎杭などの損傷が低減し、経済設計が可能になる。また緩衝材の弾性反発性能で震災後の原点復帰性能が高まり残留変形が減少する。また水平方向および上下方向に制振効果があり、建物の水平変形の現象だけでなく、建物の水平・上下振動も低減する。
以下、本願発明の建物の基礎構造の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は第1の実施の形態の建物の基礎構造(以下、基礎構造という)を示すものであり、本願発明の基礎構造1は杭頭固定度を、図3に示すように、ピン接合の基礎構造2と剛接合の基礎構造3との間に位置するようにするものである。またこの杭頭固定度とは、基礎と杭との接合を低減させて回転拘束を小さくする度合をいう。
この基礎構造1は、地盤4に打設された既製コンクリート杭(または鋼管杭)5の上面に建物のコンクリート基礎6がベースプレート7を介して載置され、該ベースプレート7の下面に突設した挿入管8が緩衝材9を介して既製コンクリート杭5の杭頭部10における中空部11に挿入されて構成されている。
このベースプレート7は上面のスタッド(または鉄筋)12がコンクリート基礎6内に埋設されてコンクリート基礎6の下面に接合されている。このようにベースプレート7はスタッド12でコンクリート基礎6に接合されているため、基礎梁の鉄筋などと干渉しないメリットがある。
このベースプレート7の下面に突出された挿入管8は所定の長さ、板厚および強度を有する鋼管であり、必要に応じて鋼管内にはコンクリート13が充填され、鋼管の外周面には粘弾性材、高分子材、高減衰ゴム、ゴム、アスファルトピッチ、鉛などの弾塑性性能およびエネルギー吸収性能のある緩衝材9が設置されている。この挿入管8の径と長さによって杭頭固定度を設定することができるとともに、挿入管外周に設置した緩衝材9の材質と厚さによって制振効果を設定することもできる。
この既製コンクリート杭5は、図2に示すように、ベースプレート7やコンクリート基礎6に接触しているだけなので、軸力は支持するが回転拘束が小さい。すなわち杭頭部10の回転拘束をするのは、中空部11に挿入された挿入管8だけなので杭頭固定度が低減する。また挿入管8と既製コンクリート杭5との相対変形によって、制振効果のある緩衝材9も変形するので、杭頭部10にはエネルギー吸収性能および原点復帰性能が付加されて、地震後の残留変形の低減と上部建物の揺れとが抑制される。また水平力だけでなく引抜力が作用した場合でも、緩衝材9が変形して制振効果が発揮される。
図4は、第2の実施の形態の基礎構造14である。この地盤4に打設された既製コンクリート杭5の上面に建物のコンクリート基礎6が載置され、該コンクリート基礎6の下面から突出した挿入管8が、緩衝材9を介して既製コンクリート杭5の杭頭部10における中空部11に挿入されて構成されている。また挿入管8の上部はコンクリート基礎6に埋設され、外周面にはスタッド12が設けられている。
この挿入管8および緩衝材9は、上記の第1の実施の形態の基礎構造1における挿入管8と同じ構成であり、図4に示すように、コンクリート基礎6に接触しているだけなので、軸力は支持するが回転拘束が小さくなる。またこの回転拘束をするのが中空部11に挿入された挿入管8だけなので杭頭固定度が低減する。また挿入管8と既製コンクリート杭5との相対変形によって制振効果のある緩衝材9も変形するので、杭頭部10のエネルギー吸収性能および原点復帰性能が付加されることにより、地震後の残留変形の低減と上部建物の揺れが抑制される。また水平力だけでなく引抜力が作用した場合でも緩衝材9が変形して制振効果が発揮される。
第1の実施の形態の基礎構造であり、(1)は断面図、(2)はA−A線断面図、(3)は杭頭部の斜視図である。 第1の実施の形態の基礎構造の水平変形を示す断面図である。 杭頭固定度を示した図である。 第2の実施の形態の基礎構造であり、(1)は断面図、(2)は杭頭部の斜視図である。 従来の既製コンクリート杭の基礎構造の断面図である。 (1)および(2)は従来の基礎構造の断面図である。
符号の説明
1、14 基礎構造
2 ピン接合の基礎構造
3 剛接合の基礎構造
4 地盤
5 既製コンクリート杭
6、16 コンクリート基礎
7 ベースプレート
8 挿入管
9 緩衝材
10、15、19 杭頭部
11 中空部
12 スタッド
13 コンクリート
17 杭の主筋
18 基礎梁
20 テーパ
21 小断面部材

Claims (2)

  1. 地盤に打設された鋼管杭または既製コンクリート杭の上面に建物の基礎がベースプレートを介して載置され、該ベースプレートの下面に突設した挿入管が緩衝材を介して鋼管杭または既製コンクリート杭の杭頭部における中空部に挿入され、上記ベースプレートは上面のアンカーボルトが基礎に埋設されて接合されたことを特徴とする建物の基礎構造。
  2. 地盤に打設された鋼管杭または既製コンクリート杭の上面に建物の基礎が載置され、該基礎の下面から突出した挿入管が緩衝材を介して鋼管杭または既製コンクリート杭の杭頭部における中空部に挿入され、挿入管の上部はスタッドが設けられて基礎に埋設されたことを特徴とする建物の基礎構造。
JP2005224002A 2005-08-02 2005-08-02 建物の基礎構造 Pending JP2007039937A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005224002A JP2007039937A (ja) 2005-08-02 2005-08-02 建物の基礎構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005224002A JP2007039937A (ja) 2005-08-02 2005-08-02 建物の基礎構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007039937A true JP2007039937A (ja) 2007-02-15

Family

ID=37798181

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005224002A Pending JP2007039937A (ja) 2005-08-02 2005-08-02 建物の基礎構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007039937A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011163082A (ja) * 2010-02-15 2011-08-25 Takenaka Komuten Co Ltd 地盤改良体を用いた基礎構造
KR20150110176A (ko) * 2014-03-24 2015-10-02 충남대학교산학협력단 구조물용 파일 연결부 구조체
JP2021147831A (ja) * 2020-03-18 2021-09-27 株式会社フジタ 上部構造物の支持構造
CN114059537A (zh) * 2021-11-26 2022-02-18 宁夏汇泽建设工程有限责任公司 一种防热冷变形的混凝土浇筑装置及其方法
CN114775349A (zh) * 2022-03-23 2022-07-22 中铁七局集团第二工程有限公司 一种预制uhpc管约束混凝土顶置路基桩板结构及施工工艺

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10331173A (ja) * 1997-05-28 1998-12-15 Shimizu Corp 基礎構造
JP2003253688A (ja) * 2002-02-28 2003-09-10 Dynamic Design:Kk 杭頭と構造物との接合装置およびその設置方法
JP2004257120A (ja) * 2003-02-26 2004-09-16 Fujita Corp 建物の基礎に用いる接続構造
JP2004293282A (ja) * 2003-02-06 2004-10-21 Fujita Corp 建物の基礎構造

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10331173A (ja) * 1997-05-28 1998-12-15 Shimizu Corp 基礎構造
JP2003253688A (ja) * 2002-02-28 2003-09-10 Dynamic Design:Kk 杭頭と構造物との接合装置およびその設置方法
JP2004293282A (ja) * 2003-02-06 2004-10-21 Fujita Corp 建物の基礎構造
JP2004257120A (ja) * 2003-02-26 2004-09-16 Fujita Corp 建物の基礎に用いる接続構造

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011163082A (ja) * 2010-02-15 2011-08-25 Takenaka Komuten Co Ltd 地盤改良体を用いた基礎構造
KR20150110176A (ko) * 2014-03-24 2015-10-02 충남대학교산학협력단 구조물용 파일 연결부 구조체
KR101672391B1 (ko) * 2014-03-24 2016-11-03 충남대학교산학협력단 구조물용 파일 연결부 구조체
JP2021147831A (ja) * 2020-03-18 2021-09-27 株式会社フジタ 上部構造物の支持構造
JP7386734B2 (ja) 2020-03-18 2023-11-27 株式会社フジタ 上部構造物の支持構造
CN114059537A (zh) * 2021-11-26 2022-02-18 宁夏汇泽建设工程有限责任公司 一种防热冷变形的混凝土浇筑装置及其方法
CN114775349A (zh) * 2022-03-23 2022-07-22 中铁七局集团第二工程有限公司 一种预制uhpc管约束混凝土顶置路基桩板结构及施工工艺

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5135034B2 (ja) 露出型柱脚構造
JP2009097165A (ja) 既存建物の外殻補強構造
JP3623168B2 (ja) 杭基礎構造
JP2007039937A (ja) 建物の基礎構造
KR101600679B1 (ko) 전단 소켓 앵커
JP2007120232A (ja) 杭頭免震構造
JP6308345B2 (ja) アンカーの定着構造
JP2005048393A (ja) トグル制振装置の取付方法
JP6550319B2 (ja) ブレース付き柱架構
JP5077865B2 (ja) 既製杭及び基礎杭構造
JP2007332555A (ja) 既存建物の耐震補強構造
JP2006257710A (ja) 場所打ちコンクリート杭と基礎との接合構造
JP2003232046A (ja) 鋼管ダンパー及びこれを用いたロッキング基礎構造
JP4825087B2 (ja) 既存建物の耐震補強構造
JPH10252082A (ja) 免震杭および免震杭用杭頭ユニット
JP2007039938A (ja) 建物の基礎構造
JP5052396B2 (ja) 杭頭接合構造及びその構築に用いる杭頭接合用仮設具
JP3297413B2 (ja) 摩擦減衰機構を備える制振架構
JP3741975B2 (ja) 支持杭とフーチングとの接合構造
JP4980782B2 (ja) 建築物の中間階免震機構
JP2005083136A (ja) 複合構造柱
JP6833292B2 (ja) 屋根耐震構造
JP2005126894A (ja) ダンパー一体型ブレースを用いた耐震架構及びそれに用いられるオイルダンパー
JP2007162416A (ja) コンクリート杭の接合方法
JP2020090812A (ja) 制振構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080731

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100902

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100907

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110105