JP4419844B2 - 柱状構造体の耐震補強方法、柱状構造体の耐震補強構造及び耐震補強構造物 - Google Patents
柱状構造体の耐震補強方法、柱状構造体の耐震補強構造及び耐震補強構造物 Download PDFInfo
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また、曲げ耐力を増加させるためには別途曲げ応力用の補強部材を設置しなければならず、施工工期、効率及びコストの面で問題点があった。
なお、上記各発明において、前記斜め補強部材に設けられた前記ピン部材を挿通するための孔の内周面と、前記ピン部材の外周面との間に摩擦材を設けることとしてもよい。
また、隣接する他の構造体へのプレートの定着方法を選択することにより、他の構造体への負担を軽減することが可能となる。
さらに、所定面に設置されるピン結合の部位で摩擦減衰を生じさせ、制振機能を発現することも可能となる。
図1は、本発明の第一実施形態における耐震補強方法を示す図である。以下、本発明の実施形態について説明するが、従来技術と対応する部分には同一の符号を付して、説明を省略する。
さらに、本実施形態においては、構造体100の長手方向に約45度の角度、つまり斜め補強部材110と他の斜め補強部材110とが形成する角度が約90度の角度で斜め補強部材110を設置したが、これに限定されるものではなく、構造体100の配筋、寸法に応じて、せん断力に対抗できる任意の角度に設置すればよい。
本解析においては試験体に関する諸元は、参考文献(「RC柱の一面から施工する耐震補強工法の鋼板の補強効果に関する実験的研究」,土木学会論文集No.683/V-52,PP.75-89,2001.8,小林、石橋)に記載されている、「柱の一面補強実験における試験体」を採用した。
解析モデルにおける補強対象たる構造体100のコンクリートの材料特性は、弾性係数は24.4kN/mm2、圧縮強度は26.7N/mm2、引張強度は1.63N/mm2、ポアソン比は0.167とした。また、構造体100に埋設される主鉄筋(SD345)の材料特性は、ヤング係数は178kN/mm2、降伏強度は369N/mm2、降伏ひずみは2070μとした。そして、斜め補強部材110をなす棒鋼(SD345)の材料特性は、ヤング係数は186kN/mm2、降伏強度は355N/mm2、降伏ひずみは1910μとし、鉛直補強部材106をなす鉄板(SS400)の材料特性は、ヤング係数は222kN/mm2、降伏強度は332N/mm2、降伏ひずみは150μとした。
上記のような各種設定条件のもと、FEM解析を行った。その解析結果のうち、斜め補強部材110の板厚が3mmの場合における水平力と構造体の変位との関係を示す結果を図8に、斜め補強部材110の板厚が6mmの場合における水平力と構造体の変位との関係を示す結果を図9に示す。
101 所定面
102 基礎
106 鉛直補強部材
107 プレート
108 アンカーボルト
110 斜め補強部材
111 挿通孔(=111a、111b)
120 ピン部材
205 コーナー部材
210 せん断補強部材
Claims (10)
- 上部又は下部の少なくとも一方に他の構造体が接続された柱状構造体を、互いに連結した複数の斜め補強部材により補強する柱状構造体の耐震補強方法であって、
前記複数の斜め補強部材を、傾斜方向が交互に逆向きとなるように、隣接する斜め補強部材の一端どうしをピン部材にて接続することにより連結し、このピン部材を同じ前記柱状構造体の側面に取り付けると共に、該連結した複数の斜め補強部材の両端をピン部材にて前記側面に取り付け、その際、前記連結した複数の斜め補強部材の少なくとも一端は、前記側面の前記他の構造体が接続された側の端部にピン部材にて取り付けることを特徴とする柱状構造体の耐震補強方法。 - 上部又は下部の少なくとも一方に他の構造体が接続された柱状構造体を、互いに連結した複数の斜め補強部材により補強する柱状構造体の耐震補強方法であって、
前記複数の斜め補強部材を、傾斜方向が交互に逆向きとなるように、隣接する斜め補強部材の一端どうしをピン部材にて接続することにより連結し、このピン部材を同じ前記柱状構造体の側面に設けられた板状の鉛直補強部材を介して前記側面に取り付けると共に、前記連結した複数の斜め補強部材の両端をピン部材にて前記鉛直補強部材を介して前記側面に取り付け、前記鉛直補強部材の少なくとも一端を、前記側面の前記他の構造体が接続された側の端部まで延びるように設置し、前記鉛直補強部材の前記少なくとも一端に、前記柱状構造物から側方へ張り出す補強板を取り付け、この補強板を前記他の構造体に定着することを特徴とする柱状構造体の耐震補強方法。 - 前記補強板をピン結合又は剛結合にて前記他の構造体に定着することを特徴とする請求項2に記載の柱状構造体の耐震補強方法。
- 前記斜め補強部材に設けられた前記ピン部材を挿通するための孔の内周面と、前記ピン部材の外周面との間に摩擦材を設けることを特徴とする請求項1〜3のうち何れか1項に記載の柱状構造体の耐震補強方法。
- 上部又は下部の少なくとも一方に他の構造体が接続された柱状構造体が、互いに連結された複数の斜め補強部材により補強される柱状構造体の耐震補強構造において、
前記複数の斜め補強部材が、傾斜方向が交互に逆向きとなるように、隣接する斜め補強部材の一端どうしがピン部材にて接続されることにより連結され、このピン部材が同じ前記柱状構造体の側面に取り付けられると共に、該連結された複数の斜め補強部材の両端がピン部材にて前記側面に取り付けられ、前記連結した複数の斜め補強部材の少なくとも一端は、前記側面の前記他の構造体が接続された側の端部にピン部材にて取り付けられることを特徴とする柱状構造体の耐震補強構造。 - 上部又は下部の少なくとも一方に他の構造体が接続された柱状構造体が、互いに連結された複数の斜め補強部材により補強される柱状構造体の耐震補強構造において、
前記複数の斜め補強部材が、傾斜方向が交互に逆向きとなるように、隣接する斜め補強部材の一端どうしがピン部材にて接続されることにより連結され、このピン部材が同じ前記柱状構造体の側面に設けられた板状の鉛直補強部材を介して前記側面に取り付けられると共に、前記連結された複数の斜め補強部材の両端がピン部材にて前記鉛直補強部材を介して前記側面に取り付けられ、前記鉛直補強部材の少なくとも一端は、前記側面の前記他の構造体が接続された側の端部まで延びるように設置され、前記鉛直補強部材の前記少なくとも一端に、前記柱状構造物から側方へ張り出す補強板が取り付けられ、この補強板が前記他の構造体に定着されることを特徴とする柱状構造体の耐震補強構造。 - 前記斜め補強部材に設けられた前記ピン部材を挿通するための孔の内周面と、前記ピン部材の外周面との間に摩擦材が設けられたことを特徴とする請求項6に記載の柱状構造体の耐震補強構造。
- 上部又は下部の少なくとも一方に他の構造体が接続された柱状構造体が、互いに連結された複数の斜め補強部材により補強される耐震補強構造物において、
前記複数の斜め補強部材が、傾斜方向が交互に逆向きとなるように、隣接する斜め補強部材の一端どうしがピン部材にて接続されることにより連結され、このピン部材が同じ前記柱状構造体の側面に取り付けられると共に、該連結された複数の斜め補強部材の両端がピン部材にて前記側面に取り付けられ、前記連結した複数の斜め補強部材の少なくとも一端は、前記側面の前記他の構造体が接続された側の端部にピン部材にて取り付けられることを特徴とする耐震補強構造物。 - 上部又は下部の少なくとも一方に他の構造体が接続された柱状構造体が、互いに連結された複数の斜め補強部材により補強される耐震補強構造物において、
前記複数の斜め補強部材が、傾斜方向が交互に逆向きとなるように、隣接する斜め補強部材の一端どうしがピン部材にて接続されることにより連結され、このピン部材が同じ前記柱状構造体の側面に設けられた板状の鉛直補強部材を介して前記側面に取り付けられると共に、前記連結された複数の斜め補強部材の両端がピン部材にて前記鉛直補強部材を介して前記側面に取り付けられ、前記鉛直補強部材の少なくとも一端は、前記側面の前記他の構造体が接続された側の端部まで延びるように設置され、前記鉛直補強部材の前記少なくとも一端に、前記柱状構造物から側方へ張り出す補強板が取り付けられ、この補強板が前記他の構造体に定着されることを特徴とする耐震補強構造物。 - 前記斜め補強部材に設けられた前記ピン部材を挿通するための孔の内周面と、前記ピン部材の外周面との間に摩擦材が設けられたことを特徴とする請求項9に記載の柱状構造体の耐震補強構造物。
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