JP2005047929A - 外科手術上の癒着を阻止するためのデキストリンを含有する組成物 - Google Patents

外科手術上の癒着を阻止するためのデキストリンを含有する組成物 Download PDF

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Abstract

【課題】体腔内または体腔関連の術後の癒着の発生を阻止するかまたは低減させる方法。
【解決手段】 特定の範囲の重合度を有する多糖類デキストリンを含む水性溶液または懸濁液またはゲル製剤を含む組成物を提供する。組成物は、理想的には約4重量%で、1回の注入液の適切な滞在時間は、2〜3日のオーダである。また、組成物には、リン脂質などの潤滑剤、感染を阻止するための抗生物質、薬剤を含む。
【選択図】なし

Description

発明の詳細な説明
本発明は、外科手術上の癒着の阻止に関し、特に、腹膜、心膜、胸膜及び、例えば関節及び腱などの滑液体腔を含む漿膜腔内で発生する癒着と、脊椎または頭蓋あるいはそれらの両方の手術後の癒着とに関する。以下、腹膜における癒着の阻止について説明するが、本発明はヒト及び動物における他の漿膜腔に関連しての適用可能性を有する。
腹部手術は、急速に変化する分野である。切開手術の形態の多くは、腹腔鏡による手法に置き換わっている。大幅な即座の術後の利点が、腹腔鏡による手術の結果得られることが証明されているにもかかわらず、癒着の発生率は低減されない。乾燥ガスに腹膜が長期間露出される(2〜4時間にわたる腹腔気体造影)ことに起因する体腔上皮の深刻な乾燥が、今まで切開手術で発生したのより高い発生率で、全体的な腹膜の癒着をもたらす。腹腔鏡による手術を長期間にわたり経験した多数の婦人科医は、切開手術と閉鎖手術とにおける癒着発生率は、同様に高いと考えている。
国際公開番号WO92/21354号には、器官または組織が、傷組織により互いに接着される、外科手術上の癒着について記載されている。傷組織の形成は、手術または他の組織損傷の当然の帰結として説明され、適切な傷の治癒のために必要とされる。しかし、場合によっては、傷組織は意図される領域を越えて成長し、外科手術上の癒着を形成する。これらの傷組織の外科手術上の癒着は、影響を受ける生体部分の正常な可動性及び機能を制限する。国際公開番号WO92/21354号に開示されている発明は、アニオン重合体は有害な治癒プロセス、すなわち線維症及び瘢痕形成に関連する細胞への侵入を効果的に抑制するとの発見を基礎とする。特に、一定の抑制性のアニオン重合体は、線維芽細胞の侵入を抑制するのに有用であり、このようにして治癒プロセスを調整し、線維症を阻止する。国際公開番号WO92/21345号に記載のアニオン重合体は、デキストラン硫酸、ペントサンポリスルフェート、及び天然プロテオグリカン、または、デルマタン硫酸、コンドロイチン硫酸、ケラタン硫酸、ヘパリン及びアルギン酸塩を含む、プロテオグリカンのグリコサミノグリカン部分を含む。
線維芽細胞の侵入を阻止する試みによる国際公開番号WO92/21345号のアプローチは、術後の癒着処理のうちの一つである。何故ならば、線維芽細胞の侵入は、後期段階であるからである。すなわち、線維芽細胞の侵入は、癒着形成後に発生する。国際公開番号WO92/12345号は、癒着が永久的になることを阻止することを試みる。対照的に、本発明は癒着発生の阻止に関する。
本発明の第1の態様では、多糖類デキストリンを含む水性溶液または懸濁液またはゲル製剤を体腔内に導入することを含む、体腔内または体腔関連の術後の癒着の発生を阻止するまたは低減する方法が提供される。
「デキストリン」という用語は、澱粉の加水分解により生成され、α−1,4結合により、互いに結合されている複数のグルコースユニットから成るグルコース重合体を意味する。通常、デキストリンは、例えば小麦、米、タピオカなどの様々な天然の産物から得られる澱粉の加水分解により生成される。α−1,4結合に加えて特定のデキストリン内にα−1,6結合の部分が存在することもあり、その量は澱粉の出発原料に依存する。α−1,6結合の生物分解性の速度は、通常、α−1,4結合の生物分解性より低いので、好ましくは、多くの用途において、α−1,6結合のパーセンテージは、10%未満であり、より好ましくは、5%未満である。
デキストリンは、異なる鎖長のポリグルコース分子の混合物である。そのため、いかなる単一の数によっても、このような重合体の分子量を、適切に表すことはできない。従って様々な平均値が使用され、最も多く用いられる平均値は、重量平均分子量(Mw)及び数平均分子量(Mn)である。Mwは、特に、重合体の高分子量含有量の変化に敏感であり、Mnは、重合体の低分子量含有量の変化により大幅に影響される。
好ましくは、デキストリンのMnは、1000〜30000の範囲内にあり、理想的には、Mwは3000〜50000の範囲内にある。より好ましくは、Mnは3000〜8000であり、Mwは5000〜50000である。
「重合度」(DP)という用語は、重合体の混合物と関連して使用されうる。単一の重合体分子においては、DPは重合体のユニットの数を意味する。異なる複数のDPの分子の混合物においては、重量平均DP及び数平均DPは、Mw及びMnに相当する。さらに、DPは、特定の数より大きいまたは特定の数より小さいDPの重合体を、ある特定のパーセンテージだけ有する重合体混合物を基準として、重合体の特性を表すのにも使用されうる。
好ましくは、デキストリンは、12より大きいDPの重合体を15%より多く含み、より好ましくは、12より大きいDPの重合体を50%より多く含む。
本発明で使用されるデキストリンは、水溶性であるか、または少なくとも、水中で懸濁液を形成するか、またはゲル製剤である。本発明で使用されるデキストリンは、(澱粉の加水分解により得られるような)非置換のデキストリンの形態であるか、または、一以上の異なる置換基により置換されるものでありうる。置換基は、例えば硫酸基などの負電荷を有する基、中性基、または例えば第四級アンモニウム基などの正電荷を有する基であることもある。置換基が硫酸塩である場合、好ましくは、硫酸化多糖類は、1つの糖類(グルコース)ユニット当り少なくとも1つの硫酸基を含む。
本発明は、デキストリンの量が、術後癒着の発生を阻止するまたは低減するのに有効である多糖類デキストリンの水性溶液または懸濁液またはゲル製剤を含む組成物をも提供する。
本発明は、さらに、術後の癒着の発生を阻止するか、または低減するための組成物の使用を含み、前記組成物は、多糖類デキストリンの水性溶液または懸濁液またはゲル製剤を含む。
本発明は、さらに、ヒトまたは動物における術後の癒着を阻止するまたは低減するためのデキストリンの水性溶液または懸濁液またはゲル製剤を含む組成物の製造における多糖類デキストリンの使用を提供する。
デキストリンは、癒着を阻止するための組成物の製造のための有用な材料である。何故ならば、デキストリンは、とりわけ、非毒性であり、安価であり、体腔内に液体を保持する能力を有するからである。
好ましくは、本発明の組成物は、手術が実施された後、適切な体腔または領域に適用される。
好ましくは、本発明の組成物は、最小で2〜3日間にわたり、特に、線維素侵出が最大である期間にわたり、体腔内に残留することが可能である。より好ましくは、組成物は、非接着性の表面の修復(体腔上皮再生)を可能にするために、7〜8日間にわたり、体腔内に残留する必要がある。
好ましくは、本発明の組成物は、複数の表面を互いから離して維持するのに充分な量で体腔内に適用される必要がある。腹膜においては、その量は好ましくは500〜2000mlの範囲内にあり、より好ましくは、約1000ml〜1500mlである。
好ましくは、組成物は理想的には、2.5〜18重量パーセントの濃度範囲にわたり、より理想的には3〜5重量パーセントの濃度範囲にわたり、最も理想的には約4重量パーセントで、異なる濃度で、体腔または領域に適用される必要がある。前記濃度範囲は、特定のタイムスパンに対して選択され、より理想的には、濃度範囲は、一定の期間にわたり選択的に変化させる。
好ましくは、組成物は、液体が体腔内に滞在する期間にわたり、液体が大部分適所に留まるような濃度のデキストリンを含む。組成物が4重量パーセントのデキストリンを含む場合、1回の注入液の適切な滞在時間は、2〜3日のオーダである。高濃度にすると、体液(fluid)の流入を惹起する可能性が高い。3日目における2回目の注入は、全滞在時間を6〜7日に延長する。
代替的に、12〜15重量パーセントのデキストリン濃度を有する組成物が、より少ない量(例えば約750ml)で使用され、この場合、体液の流入が発生しやすい。しかし、6〜7日間にわたり一回の注入で充分である。
デキストリンをデキストランと比較すると、デキストランは、比較的生体適合性が低い。デキストランは、リンパ節内に集中することと、代謝性の欠如とに起因して、免疫学的な過敏症にかかりやすい。デキストラン溶液または懸濁液は、表面を分離する作用が弱く、癒着を阻止することは可能であるが、単に潤滑剤として作用するにすぎない。デキストリンは、好ましくは、腹膜腔内の溶液の量を維持することが可能である浸透剤(osmotic agent)として用いられる。体腔内のデキストリン溶液が持続的に存在すると、さもなければ互いに接着する複数の組織を互いから分離するのに用いられる。
デキストリンの懸濁液またはゲル製剤の使用も、最大の損傷が発生する特定の領域に適用されるパッチの形の合成薄膜を利用する従来技術に比して、好ましい。しかし、腹膜などの体腔の場合、損傷は、乾燥の発生に起因して、特に、腹腔鏡検査法において、手術部位から間隔を置いて位置する部位においても発生するおそれがある。場合によっては、2平方メートルにも及ぶ範囲にわたる全体的な損傷が発生することもある。
傷に応答して、生体は線維素を形成するために線維素原を循環させ、癒着の形成に関連するのはこの線維素の産生である。カルシウムイオンは、線維素原を線維素に重合するのに必要とされ、従って、本発明の組成物は、EDTAまたはクエン酸ナトリウムなどのカルシウム結合剤を含むこともある。
本発明の組成物は、例えばリン脂質などの適切な潤滑剤を含むこともある。
本発明の組成物は、ヒアルロン酸塩またはグリコゾルアミノグリカンを含むこともある。これらの物質は、漿膜催滑に関連し、強い抗癒着性を有する。この場合、デキストリン溶液または懸濁液またはゲル製剤は、腹膜全体にわたりヒアルロン酸塩を拡散させるのに有効である。
本発明の組成物は抗生物質、または細菌または異物などの感染または形成を阻止することに関連する物質/薬剤を含むこともある。このような物質/薬剤を含む組成物は、骨盤感染症の阻止または改善において、特に、好ましい。
本発明の組成物は、線維素溶解剤または、細菌または異物などの感染または形成を阻止することに関連する物質/薬剤、抗炎剤またはその類似物、デキストリン硫酸および/またはメチレンブルーも含むこともある。
本発明は、デキストリンの水性溶液または懸濁液またはゲル製剤と、一以上のリン脂質と、ヒアルロン酸塩とを含む好ましい組成物を提供する。このような組成物は、癒着を阻止するのに有効であるだけでなく、良好な貯蔵寿命を有する。
プロスタサイクリンの体腔上皮分泌が、証明され、この活性は、体腔上皮の非接着性を向上させる。本発明は、プロスタサイクリンまたはその類似物とともにデキストリンを含む組成物を提供する。
本発明の第2の態様では、ヒトまたは動物における外科手術的な使用のための、生体適合性、生物分解性、非毒性の術後の癒着を阻止するためのキットであって、前述のデキストリンの水性溶液または懸濁液またはゲル製剤を含み、前述のカルシウム結合剤、および/または、前述の適切な潤滑剤、および/または、前述のプロスタサイクリンまたはその類似物、および/または、前述の抗生物質を、任意選択的または付加的に含むキットが提供される。
[本発明を支持する証拠]
[プロトコル]
[動物] 130匹の2.4〜2.7kgのメスのニュージーランド白ウサギが、Irish Farms社(Norico,CA)から購入され、使用前、少なくとも2日間にわたり、USC Vivaria内に隔離した。10匹のウサギが、手術の開始前、13の処理群に無作為にわけられた。ウサギは、12時間明所に、12時間暗所に置くサイクルで、食料及び水が自由に入手可能な状態で、収容された。
[薬物] 溶液(7.5%[wt/vol]のエイコデキストリン(icodextrin)、Lot#98A06G33、20%[wt/vol]のエイコデキストリン、Batch#SP184772)と、プラセボ(エイコデキストリンのための電解質溶液)、Batch#SP184829とが、ML Laboratories Plcにより供給された。エイコデキストリンは、[1→4]−α−グルカンであって、その分子の85%より多くの分子は、分子量が1640〜45000であり、分子量平均値が約20000である。プラセボ電解質溶液は、注射のために1リットルの水中に、5.4gの塩化ナトリウム、4.5gの乳酸ナトリウム、257mgの塩化カルシウム、51mgの塩化マグネシウムを含んでいた。筋肉及び皮を閉鎖するのに使用される縫合糸は、3−0コーティングされたDexon II縫合糸(Davis and Geck社製,Manati,PR)であった。
[二重子宮角モデル] ウサギは、55mg/kgの塩酸ケタミン(ketamine hydrochloride)と、5mg/kgのRompumとの混合物によって、筋内注射により麻酔した。無菌手術のための準備に後続して、中線の腹腔鏡検査法が行われた。子宮角は体外に出され、ガーゼにより漿膜表面が剥離されることにより、外傷が形成されて、点状出血が形成された。双方の子宮角の虚血は、副行血液供給を除去することにより誘発された。子宮角への残りの血液供給は、子宮筋層の子宮膣動脈の上行支脈による供給である。手術後、7.5%または20%のエイコデキストリン10〜75ml(10、25、50、75ml)、または、10または75mlのプラセボが投与された。または、何らの処理も行われなかった(対照)。7日後、ウサギは、殺傷され、様々な器官に癒着する子宮角の範囲のパーセンテージが決定された。さらに、癒着の度合いが次の体系的方法を使用して評価された。
0=癒着無し。
1=穏やかで、容易に切離可能な癒着。
2=中程度の癒着であって、切離不可能、器官が裂けない。
3=密な癒着であって、切離不可能、除去の際に器官が裂ける。
さらに、各ウサギに対して前述のデータすべてを考慮した総体的評価がなされた。次の評価システムが、使用された。
0 癒着無し。
0.5+ ただ一つの器官に関与し、通常1つまたは2つの小さい癒着のみを有する、軽い、薄膜状の癒着。
1.0+ 0.5に比して僅かに広いが、広くはない、軽い、薄膜状の癒着。
1.5+ 評価1に比して、僅かに強く、より広い癒着。
2.0+ 僅かにより広い、より強い癒着で、子宮角は、通常、腸及び膀胱への癒着を有する。
2.5+ 癒着が、いかなる部位でも通常薄膜状でなく、より広い点以外、2と同一。
3.0+ 2より強い癒着であり、より広く、双方の子宮角が、腸及び膀胱に癒着され、子宮のある程度の運動が可能。
3.5+ 3と同一であるが、癒着が僅かにより広く、より強い。
4.0+ 重度の癒着であり、双方の子宮角が、腸及び膀胱に癒着され、癒着を裂くことなしに子宮を動かすことは不可能。
ウサギは、動物に対する先行の処理について知らされなかった、二人の互いに無関係な観察者により評価された。個別の動物に割当てられる評価に関して差異が存在する場合、より高い評価が与えられた。
[統計的分析] 粘着性及び全体的評価が、時分析及び順位の分散の分析により、分析された。様々な器官に関与する子宮角のパーセンテージ領域が、研究者のt検定により比較された。癒着形成の発生から得られたデータがカイ自乗分析により分析された。表14に示されている、プラセボとの比較は、10mlプラセボ群と、10〜25mlのエイコデキストリンを投与された動物から得られたデータとの間、または、75mlのプラセボ群と、50または75mlのエイコデキストリンを投与された動物から得られたデータとの間で、行われた。
[結果] 50mlの20%エイコデキストリンを投与された群の1匹のウサギが、術後に死亡し、検死で、炎症または水腫の証拠が見つからず、このウサギは、とりかえられた。ウサギの術後の評価の間、エイコデキストリンの投与量がより高いウサギは、術後の2、3日間にわたり、「膨張した」腹部を有した。これは、75mlの7.5%エイコデキストリンを投与された3匹のウサギと、75mlの20%エイコデキストリンを投与された8匹のウサギとに発生した。膨張は、7.5%エイコデキストリンを投与されたウサギには、24時間にわたり観察され、20%エイコデキストリンを投与されたウサギには、48〜72時間にわたり観察された。この膨張は、75mlのプラセボを投与されたウサギの群には観察されなかった。過剰の液体は、検死において、エイコデキストリンまたはプラセボを投与されたいかなるウサギにも、観察されなかった。75mlの20%エイコデキストリンを投与された1匹のウサギは、検死において、小量の皮下液体を有した。
このウサギモデルにおける癒着形成への、エイコデキストリンの影響は、表1〜13に示されている。癒着発生へのエイコデキストリンの影響は、表14に示されている。各部位において、子宮角と当該部位との間の、癒着の程度及び粘着度(粘着度は括弧内)が示されている。(最右側における列以外の)各列の最終行に、順位の平均値の平均誤差及び標準誤差が、示されている。程度または順位が、対照に比して低減された場合(p≦0.05)、*が、適切な行に付加されている。より高い用量(25〜75ml)のエイコデキストリンの場合、癒着形成が、大幅に低減された。しかし、7.5%溶液と20%溶液との間には、差異は、この研究において、認められなかった。この効力は、感染症の存在しない条件下で、腹膜内に注入されたいくつかの薬物により認められた。
これらの結果は、(双方のパーセンテージの)高用量のエイコデキストリンが、このモデルにおける癒着形成を低減するのに非常に効果的であることを証明し、効力は、50mlまたは75mlのエイコデキストリンの投与後に認められた。低用量のエイコデキストリンの効力はより低く、プラセボは、癒着形成に対して何らの影響も有しなかった。このようにして、本発明の組成物が、術後癒着形成の発生を低減するのに効果的であることが証明された。
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1.体腔内または体腔関連の術後の癒着の発生を阻止するかまたは低減するのに効果的な量で多糖類デキストリンを含む水性製剤を含む組成物。
2.水性製剤が、溶液、懸濁液またはゲルであることを特徴とする、上記1.に記載の組成物。
3.前記デキストリンのα−1,6結合のパーセンテージが、10%未満であることを特徴とする、上記1.または2.に記載の組成物。
4.前記デキストリンのα−1,6結合のパーセンテージが、5%未満であることを特徴とする、上記3.に記載の組成物。
5.前記デキストリンの数平均分子量(Mn)が、1000〜30000の範囲内にあることを特徴とする、上記1.〜4.のいずれか1に記載の組成物。
6.前記デキストリンのMnが、3000〜8000の範囲内にあることを特徴とする、上記5.に記載の組成物。
7.前記デキストリンの重量平均分子量Mwが、3000〜50000であることを特徴とする、上記1.〜6.のいずれか1に記載の組成物。
8.前記デキストリンのMwが、5000〜50000であることを特徴とする、上記7.に記載の組成物。
9.前記デキストリンが、12より大きい重合度(DP)を有する重合体を15%より多く含むことを特徴とする、上記1.〜8.のいずれか1に記載の組成物。
10.前記デキストリンが、12より大きい重合度(DP)を有する重合体を50%より多く含むことを特徴とする、上記1.〜8.のいずれか1に記載の組成物。
11.前記デキストリンが、非置換デキストリンであることを特徴とする、上記1.〜10.のいずれか1に記載の組成物。
12.前記デキストリンが、負電荷を有する基、硫酸基、中性基、正電荷を有する基、第四級アンモニウム基からなる群から選択される1以上の異なる基により置換されることを特徴とする、上記1.〜10.のいずれか1に記載の組成物。
13.前記デキストリンが、1つの糖(グルコース)ユニット当り少なくとも1つの硫酸基を含む硫酸化デキストリンであることを特徴とする、上記12.に記載の組成物。
14.前記デキストリンが、2.5〜18重量パーセントの割合で存在することを特徴とする、上記1.〜13.のいずれか1に記載の組成物。
15.前記デキストリンが、3〜5重量パーセントの割合で存在することを特徴とする、上記14.に記載の組成物。
16.前記デキストリンが、約4重量パーセントの割合で存在することを特徴とする、上記14.または15.に記載の組成物。
17.カルシウム結合剤をさらに含むことを特徴とする、上記1.〜16.のいずれか1に記載の組成物。
18.前記カルシウム結合剤が、EDTAまたはクエン酸ナトリウムであることを特徴とする、上記17.に記載の組成物。
19.適切な潤滑剤をさらに含むことを特徴とする、上記1.〜18.のいずれか1に記載の組成物。
20.前記潤滑剤がリン脂質であることを特徴とする、上記19.に記載の組成物。
21.ヒアルロン酸塩をさらに含むことを特徴とする、上記1.〜20.のいずれか1に記載の組成物。
22.グリコゾルアミノグリカン、抗生物質剤、プロスタサイクリンまたはその類似物、線維素溶解剤またはその類似物、抗炎剤またはその類似物、デキストリン硫酸および/またはメチレンブルーのうちの一つ以上から選択される化合物をさらに含むことを特徴とする、上記1.〜21.のいずれか1に記載の組成物。
23.多糖類デキストリンを含む水性製剤を体腔内に導入することを含む、体腔内または体腔関連の術後の癒着の発生を阻止するまたは低減する方法。
24.水性製剤が、溶液、懸濁液、ゲルからなる群から選択されることを特徴とする、上記23.に記載の方法。
25.前記組成物が、手術が行われた後に、適切な体腔に適用されることを特徴とする、上記23.または24.に記載の方法。
26.前記組成物が、少なくとも2〜3日間にわたり体腔内に残留することが可能であることを特徴とする、上記23.〜25.のいずれか1に記載の方法。
27.前記組成物が、線維素浸出が最大である期間にわたり、体腔内に残留することが可能であることを特徴とする、上記23.〜26.のいずれか1に記載の方法。
28.前記組成物が、非接着性の表面の修復(体腔上皮再生)を可能にするために、最大で7〜8日までの期間にわたり、体腔内に残留することを特徴とする、上記23.〜27.のいずれか1に記載の方法。
29.前記組成物が、複数の組織表面を互いに離れた状態に維持するのに充分な量で体腔に適用されることを特徴とする、上記23.〜28.のいずれか1に記載の方法。
30.腹膜に適用される組成物の量が、500ml〜2000mlの範囲内にあることを特徴とする、上記23.〜29.のいずれか1に記載の方法。
31.腹膜に適用される組成物の量が、1000ml〜1500mlであることを特徴とする、上記30.に記載の方法。
32.前記デキストリンが、2.5〜18重量パーセントの濃度範囲にわたって、異なる濃度で、適切な体腔に適用されることを特徴とする、上記23.〜31.のいずれか1に記載の方法。
33.前記デキストリンが、3〜5重量パーセントの濃度範囲にわたって、異なる濃度で、適切な体腔に適用されることを特徴とする、上記32.に記載の方法。
34.前記デキストリンが、約4重量パーセントの量で、適切な体腔に適用されることを特徴とする、上記32.または33.に記載の方法。
35.前記デキストリンの濃度範囲を、一定の期間にわたり、選択的に変化させることを特徴とする、上記23.〜34.のいずれか1に記載の方法。
36.デキストリンの水性製剤を含む、ヒトまたは動物の手術における使用のための、生体適合性で、生体再吸収性で、非毒性であることを特徴とする術後の癒着を阻止するためのキット。
37.水性製剤が、溶液、懸濁液、ゲルからなる群から選択されることを特徴とする、上記36.に記載のキット。
38.多糖類デキストリンを含む水性製剤を体腔内に導入することを含む、体腔内または体腔関連の術後の癒着の発生を阻止するかまたは低減するための、上記1に記載され、上記2.〜22.に記載の特徴のうちの任意の一以上の特徴を任意選択的に含むことを特徴とする組成物の使用。
39.体腔内及び体腔関連の術後の癒着の発生を阻止するかまたは低減するのに使用される、組合せた製剤としての、多糖類デキストリンの水性製剤と、上記17.〜22.に記載の特徴のうちの任意の1つ以上の特徴とを含む製品。

Claims (26)

  1. 体腔内または体腔関連の癒着の発生を阻止するかまたは低減するための組成物であって、このような癒着を阻止するかまたは低減するのに有効な量で多糖類デキストリンを含む水性製剤を含む組成物において、該デキストリンは該組成物の2.5〜20重量%の量で含まれ、該デキストリンは12より大きい重合度(DP)を有する重合体を15%より多く含み、体腔内の水性製剤の量を維持するために浸透剤として作用して、該組成物を使用しない場合に癒着しうる複数の組織を分離するのに用いることを特徴とする組成物。
  2. 前記デキストリンが、組成物の2.5〜7.5重量パーセントの量で存在することを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
  3. 前記デキストリンが、組成物の3〜5重量パーセントの量で存在することを特徴とする、請求項1または2に記載の組成物。
  4. 前記デキストリンが、組成物の4重量パーセントの量で存在することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1に記載の組成物。
  5. 前記組成物が、少なくとも2〜3日間にわたり体腔内に残留することが可能であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1に記載の組成物。
  6. 前記組成物が、線維素浸出が最大である期間にわたり、体腔内に残留することが可能であることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1に記載の組成物。
  7. 前記組成物が、体腔上皮再生を可能にするために、最大で7〜8日までの期間にわたり、体腔内に残留することを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1に記載の組成物。
  8. 前記水性製剤が溶液であることを特徴とする、請求項1〜7に記載の組成物。
  9. 前記デキストリンのα−1,6結合のパーセンテージが、10%未満であることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか1に記載の組成物。
  10. 前記デキストリンのα−1,6結合のパーセンテージが、5%未満であることを特徴とする、請求項9に記載の組成物。
  11. 前記デキストリンの数平均分子量(Mn)が、1000〜30000の範囲内にあることを特徴とする、請求項1〜10のいずれか1に記載の組成物。
  12. 前記デキストリンのMnが、3000〜8000の範囲内にあることを特徴とする、請求項11に記載の組成物。
  13. 前記デキストリンの重量平均分子量(Mw)が、3000〜50000であることを特徴とする、請求項1〜12のいずれか1に記載の組成物。
  14. 前記デキストリンのMwが、5000〜50000であることを特徴とする、請求項13に記載の組成物。
  15. 前記デキストリンが、12より大きい重合度(DP)を有する重合体を50%より多く含むことを特徴とする、請求項1〜14のいずれか1に記載の組成物。
  16. 前記デキストリンが非置換デキストリンであることを特徴とする、請求項1〜15のいずれか1に記載の組成物。
  17. 前記デキストリンが、負電荷を有する基、硫酸基、中性の基、正電荷を有する基、第四級アンモニウム基から成る群から選択される1以上の異なる基により置換されることを特徴とする、請求項1〜15のいずれか1に記載の組成物。
  18. 前記デキストリンが、1つの糖(グルコース)ユニット当り少なくとも1つの硫酸基を含む硫酸化デキストリンであることを特徴とする、請求項17に記載の組成物。
  19. カルシウム結合剤をさらに含むことを特徴とする、請求項1〜18のいずれか1に記載の組成物。
  20. 前記カルシウム結合剤が、EDTAまたはクエン酸ナトリウムであることを特徴とする、請求項19に記載の組成物。
  21. 潤滑剤をさらに含むことを特徴とする、請求項1〜20のいずれか1に記載の組成物。
  22. 前記潤滑剤がリン脂質であることを特徴とする、請求項21に記載の組成物。
  23. ヒアルロン酸塩をさらに含むことを特徴とする、請求項1〜22のいずれか1に記載の組成物。
  24. 次の化合物、グリコサミノグリカン、抗生物質剤、プロスタサイクリンまたはその類似物、線維素溶解剤またはその類似物、抗炎剤またはその類似物、デキストリン硫酸および/またはメチレンブルーのうちの一つ以上から選択される化合物をさらに含むことを特徴とする、請求項1〜23のいずれか1に記載の組成物。
  25. 請求項1〜24のいずれか1に記載のデキストリンの水性製剤を含む、ヒトまたは動物の手術における使用のための、生体適合性で、生体再吸収性で、非毒性の術後の癒着を阻止するためのキット。
  26. 前記水性製剤が溶液またはゲルであることを特徴とする、請求項25に記載のキット。

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