JP2005047472A - サスペンション装置 - Google Patents

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俊介 森
Kenichi Nakamura
健一 中村
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Abstract

【課題】 流体供給状態でロックするような給排制御弁のフェイルが発生した際に、車両のアンバランス状態の回避を迅速に果すことができるサスペンション装置を提供する。
【解決手段】 主給油通路10におけるシステムアキュムレータ11の上流側に逆止弁20が設けられ、下流側に給油側パイロット逆止弁21が設けられ、システムアキュムレータ11の分岐部分と主排油通路19における排油側パイロット逆止弁22の下流側部分間にF/S弁33が接続されている。給油状態でロックするような流量制御弁5FRのフェイル発生時に、システムアキュムレータ11の圧力が基準圧力以上になると、給油側パイロット逆止弁21は開弁し、シリンダ2FRからの油液がF/S弁33を介してリザーバ7側に排出される。このため、シリンダ2FRの圧力低下、ひいては車両の安定回復を迅速かつ確実に果たすことができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、自動車等の車両の姿勢制御を行うサスペンション装置に係り、特に流体ポンプで発生させた流体圧を動力として流体圧シリンダに対して給排するいわゆるアクティブサスペンション装置として用いられるサスペンション装置に関する。
従来の自動車のサスペンション装置の一例として、エンジンにより駆動される油圧ポンプと、油圧ポンプからの油液を蓄圧するアキュムレータと、車体と各車輪との間に介装された油圧シリンダと、前記油圧ポンプに接続された主給油通路から分岐して前記各油圧シリンダにそれぞれ対応して設けられる給油分岐通路と、前記油圧シリンダにそれぞれ対応して設けられる排油分岐通路と、前記油圧シリンダにそれぞれ設けられた給排通路と、前記給油分岐通路、排油分岐通路及び給排通路に接続され、前記各油圧シリンダに対する給排油を切換えて行なう給排制御弁と、を備えたサスペンション装置がある(特許文献1参照)。
このサスペンション装置は、前記排油分岐通路の先端側を合流させて主排油通路とし、主排油通路はリザーバに延びている。主給油通路にはアキュムレータを間にして2つのチェック弁が設けられており、油液の逆流を防止している。また、主排油通路には、通常運転時、油圧シリンダからリザーバへの流れを規制するパイロットチェック弁が設けられている。
主給油通路における上流側のチェック弁の上流側部分及び主排油通路におけるパイロットチェック弁の下流側部分にはリリーフ弁及びパイロット型のアンロード弁が並列に接続されている。アンロード弁には、直列接続されたオリフィス及びパイロット弁が並列に接続されている。
また、主給油通路におけるアキュムレータ接続部分及び主排油通路間にはパイロット型のフェイルセーフ弁が接続されている。アンロード弁は、当該アンロード弁に作用するパイロット圧が所定の大きさまでは閉弁し(この状態でオンロード運転が行われる。)、当該アンロード弁に作用するパイロット圧が所定の大きさになると開弁する(この状態でアンロード運転が行われる。)。フェイルセーフ弁は、エンジン停止時は開弁し、通常運転(オンロード運転及びアンロード運転)時は閉弁し、後述するフェイル時にはパイロット弁のパイロット圧に応じて開弁する。
パイロット弁は、比例ソレノイド型圧力制御弁であり、非通電状態では開弁している一方、通常運転(オンロード運転及びアンロード運転)時には通電され、通電されることによりフェイルセーフ弁を閉弁し、アンロード弁を開閉するようになっている。そして、例えば、給排制御弁のうち1つが油液の供給位置(給油位置)で固着する(ロックする)ような前記フェイル(異常)が発生した場合、コントローラの制御によりパイロット弁への通電が停止され、これによりフェイルセーフ弁を開弁するようにしている。
このサスペンション装置は、給排制御弁が給油状態でロックするようなフェイルが発生した場合、図4に示すように、「フェイル発生」時点Aから「フェイルセーフ弁開弁」時点Bまでの間に、ロックした給排制御弁に対応する油圧シリンダ(以下、ロック対応油圧シリンダという。)の圧力は、アキュムレータと同等の圧力まで高くなり、自動車におけるロック対応油圧シリンダに対応する部分のみ車高が高くなる。この状態で、コントローラの指示により、フェイルセーフ弁が開いて、アキュムレータの圧力が下がり、下流側のチェック弁とパイロットチェック弁により作動油が封入され、車高の低下を防止し得るようにしている。
特開2002−13502号公報
ところで、上述した従来技術では、給排制御弁が給油状態でロックするようなフェイルが発生した場合、上述したように、フェイルセーフ弁を通したシステムアキュムレータの圧力低下及び作動液の封入による車高低下防止を行うものの、前記ロック対応油圧シリンダ内からの排油が行われず、当該ロック対応油圧シリンダのみが他の油圧シリンダに対して相対的に伸びた状態となり、車体が傾き姿勢の悪い状態、すなわち、車両がアンバランスな状態に維持されてしまう虞があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、流体供給状態でロックするような給排制御弁のフェイルが発生した場合に、車両のアンバランス状態の回避を迅速に果すことができるサスペンション装置を提供することを目的とする。
本発明に係るサスペンション装置は、流体ポンプと、該流体ポンプからの流体を蓄圧する蓄圧手段と、該蓄圧手段に供給管路を介して接続されたシリンダと、該シリンダとリザーバとを接続する排出管路と、前記シリンダに対する流体の給排制御を行うように前記供給管路及び前記排出管路に設けられた給排制御弁と、前記供給管路から前記排出管路へ流体を連通させるフェイルセーフ弁と、を備えたサスペンション装置であって、前記供給管路における前記給排制御弁と前記蓄圧手段との間に、前記蓄圧手段の圧力に応じて作動するチェックバルブを設け、該チェックバルブは、前記蓄圧手段の圧力が所定値以上のときに開弁して双方向の流れを許容し、前記蓄圧手段の圧力が前記所定値未満のときに流体の前記給排制御弁側から前記蓄圧手段側への流れを阻止し、その逆方向への流れは許容することを特徴とする。
本発明に係るサスペンション装置は、前記構成において、前記チェックバルブを、前記蓄圧手段の圧力をパイロット圧として作動するパイロットチェックバルブで構成することができる。
本発明によれば、流体供給状態でロックするような給排制御弁のフェイルが発生した際に、流体の連続供給により蓄圧手段の圧力が所定値になると、チェックバルブが双方向の流れを許容するように開弁し、このチェックバルブの開弁時から蓄圧手段の圧力低下によるチェックバルブの閉弁時までの間において、チェックバルブ及びフェイルセーフ弁を通して、前記ロックした給排制御弁に対応するシリンダからの流体が排出される。このため、前記シリンダの圧力低下、ひいては、車両の安定回復を迅速かつ確実に果たすことができる。
以下、本発明の一実施の形態を図面に基づいて説明する。本実施の形態に係る自動車のサスペンション装置1の油圧回路の概略構成を図1に示す。図1において、符号2は、自動車の車輪と車体との間に介装されるシリンダを示す。4個のシリンダ2について、以下、適宜、車両の左側前輪(FL)、右側前輪(FR)、左側後輪(RL)、右側後輪(RR)に対応するシリンダ2を、それぞれ符号2FL、2FR、2RL、2RRで示す一方、総称して前記符号2で示す。また、後述する各部材についても、適宜、同様な記載を行う。
シリンダ2には、ばね要素であるアキュムレータ3が、減衰要素である絞り弁4を介して接続されている。これらのシリンダ2、アキュムレータ3及び絞り弁4からなるサスペンションユニットは、本発明の給排制御弁としてのパイロット型の流量制御弁5(電磁切換弁)を介して油圧ポンプ6及びリザーバ7に接続されている。油圧ポンプ6は、当該自動車のエンジン8によって駆動される。
油圧ポンプ6の吐出側には主給油通路10が接続されている。主給油通路10には、油圧ポンプ6からの油液(流体)を蓄圧するシステムアキュムレータ11(蓄圧手段)が分岐して接続されている。主給油通路10は自動車の前側、後側に対応した給油前側、後側通路12,13に分岐されている。給油前側、後側通路12,13は、各車輪に対応して4本の給油分岐通路14に分岐されている。4本の給油分岐通路14(14FL、14FR、14RL、14RR)は、それぞれ、対応する流量制御弁5(5FL、5FR、5RL、5RR)に接続されている。
前記各シリンダ2には、油液の給排に用いられる給排通路15(15FL、15FR、15RL、15RR)の一端部が接続されている。各給排通路15の他端部は、対応する流量制御弁5にそれぞれ接続されている。
各流量制御弁5には、排油分岐通路16(16FL、16FR、16RL、16RR)の一端部が接続されている。自動車の前側に対応した排油分岐通路16の他端部は1本にまとまるように接続され、排油前側17として合流されている。自動車の後側に対応した排油分岐通路16の他端部は1本にまとまるように接続され、排油後側通路18として合流されている。
排油前側、後側通路17,18は、1本の主排油通路19として合流され、その先端部がリザーバ7に延ばされている。本実施の形態では、主給油通路10、給油前側、後側通路12,13、給油分岐通路14及び給排通路15が供給管路を構成し、主排油通路19、排油前側、後側通路17,18、排油分岐通路16及び給排通路15が排出管路を構成している。
主給油通路10におけるシステムアキュムレータ11の上流側には逆流防止のための逆止弁20が設けられ、下流側にはパイロット逆止弁(以下、給油側パイロット逆止弁という。)21が設けられている。給油側パイロット逆止弁21は本発明のパイロットチェックバルブ(ひいてはチェックバルブ)を構成している。この給油側パイロット逆止弁21は、通常は、流量制御弁5側から逆止弁20側への流れを阻止し(すなわち、閉弁し)、主給油通路10におけるシステムアキュムレータ11の分岐部(ひいてはシステムアキュムレータ11)の圧力によって開弁し、油液の双方向の流れを許容するようになっている。
主排油通路19には、パイロット逆止弁(以下、排油側パイロット逆止弁という。)22が設けられている。排油側パイロット逆止弁22は、通常は、流量制御弁5側からリザーバ7側への流れを阻止し(すなわち、閉弁し)、主給油通路10におけるシステムアキュムレータ11の分岐部(ひいてはシステムアキュムレータ11)の圧力によって開弁し、油液の双方向の流れを許容するようになっている。
図中、符号24、25は圧力センサ、26は流量制御弁5のパイロット弁、27はリリーフ弁、28はフィルタ、29はオイルクーラを示している。
主給油通路10における逆止弁20の上流側部分及び主排油通路19における排油側パイロット逆止弁22の下流側部分間には、リリーフ弁31及びパイロット型のアンロード弁(U/L弁)32が並列に接続されている。主給油通路10におけるシステムアキュムレータ11の分岐部分と主排油通路19における排油側パイロット逆止弁22の下流側部分間には、パイロット型のフェイルセーフ弁(F/S弁)33が接続されている。このF/S弁33に並列に、直列接続されたオリフィス34及びパイロット弁35が接続されている。パイロット弁35は、そのパイロット通路36の圧力をパイロット圧としてU/L弁32及びF/S弁33に作用させることによりこれらの弁を作動するようにしている。
U/L弁32は、通常は、図示しないプランジャに対するばね41の付勢により閉弁している一方、パイロット弁35のパイロット通路36の圧力(以下、パイロット弁35のパイロット圧という。)が所定圧力に達すると、プランジャがばね力に抗して移動して開弁するようになっている。
F/S弁33は、エンジン8停止時は、図示しないプランジャに対するばね38の付勢により開弁している一方、パイロット弁35のパイロット圧が所定圧力(この所定圧力は
U/L弁32の場合と必ずしも一致しない)に達すると、プランジャがばね力に抗して移動して閉弁し、通常運転時は、この閉弁状態が維持されている。この際、U/L弁32は閉じられ、油圧ポンプ8からの油圧がシステムアキュムレータ11に蓄圧される。また、F/S弁33は、流量制御弁5の給油位置におけるフェイル発生などの際には、コントローラ40のソレノイド35aに対する通電停止によるパイロット弁35のパイロット圧の低下に伴い、開弁するようにしている。
なお、U/L弁32のばね41のセット荷重は、F/S弁33のばね38のセット荷重よりも大きく、パイロット弁35のパイロット通路36の圧力が上昇すると、先ず、F/S弁33が閉弁し、更に前記パイロット通路36の圧力が上昇するとU/L弁32が開弁するようにしている。
パイロット弁35は、前記ソレノイド35aが非通電状態では開弁しており、ソレノイド35aに通電(通常運転時通電されている。)されることによりパイロット通路36の圧力を高めるようになっている。また、通電が停止されることによりパイロット通路36の圧力が低下する。そして、パイロット通路36の圧力低下に伴い、F/S弁33が開弁する。
この際、ソレノイド35aへの通電電流を徐々に変化させることにより、パイロット通路36の圧力を徐々に変化させることができるので、U/L弁32及びF/S弁33の開閉を緩やかに行なうことができ、U/L弁32及びF/S弁33の開閉時の油撃による振動及び騒音の発生を防止することができる。
給油側パイロット逆止弁21は、通常は、流量制御弁5側から油圧ポンプ6(システムアキュムレータ11)側への流れを阻止し、主給油通路10におけるシステムアキュムレータ11の分岐部(ひいてはシステムアキュムレータ11)の圧力(以下、システムアキュムレータ圧力という。)Pが基準圧力(所定値)以上になると開弁して、油液の双方向の流れを許容する。また、この給油側パイロット逆止弁21は、システムアキュムレータ圧力Pが基準圧力以下になると、その値の低下に従って徐々に閉弁し、流量制御弁5側から油圧ポンプ6(システムアキュムレータ11)側への流れを徐々に阻止するようになっている。
パイロット弁35のソレノイド35aは、後述するコントローラ40に接続されており、システムアキュムレータ11の圧力及びシステムの異常を示すパラメータ等に基づいて、コントローラ40からの制御信号によって作動される。
流量制御弁5は、図2に示すように、前記パイロット弁26を備えたパイロット型のスプール弁であり、弁本体50のスプールボア51内にスプール52が摺動可能に収納されている。スプールボア51の一方側の底部とスプール52との間にばね53が介装されている。スプールボア51の他方側の底部には、パイロット弁26のパイロット通路26aが開口され、パイロット圧がスプール52に作用するようになっている。弁本体50には、給排通路15に連通するシリンダ側ポート54、給油分岐通路14に連通するポンプ側ポート55、排油分岐通路16に連通するリザーバ側ポート56が形成されている。
流量制御弁5は、エンジン8停止時には、パイロット圧力は0であり、スプール52がばね53のばね力により、図2左方向に押されて同図(a)に示す排油位置にされ、シリンダ側ポート54及びリザーバ側ポート56が連通されて排油を行えるようになっている。
そして、制御が行われ、パイロット圧力が調整されることにより、スプール52が、同図(b)に示す中立位置、又は同図(c)に示す給油位置にされる。
スプール52が給油位置〔図2(c)〕にあると、シリンダ側ポート54及びポンプ側ポート55が連通されて給油が行われる状態になる。また、スプール52が中立位置〔図2(b)〕にあると、シリンダ側ポート54に対しポンプ側ポート55及びリザーバ側ポート56の両者が遮断された状態になる。
このサスペンション装置11が用いられる自動車には、前記圧力センサ17,18の他に、車高センサ61、上下加速度センサ62、横加速度センサ63、車速センサ64、スロットルセンサ65、ブレーキセンサ66が設けられている。前記各種センサ、U/L弁32、流量制御弁5のパイロット弁26、及びパイロット弁35に前記コントローラ40が接続されている。
コントローラ40は、前記各種センサによって検出した車高、車体の上下加速度、横加速度、油圧シリンダ2及びシステムアキュムレータ11の圧力、車速、スロットル開度、ブレーキの作動等のパラメータに基づいて、流量制御弁5を制御して、車両の走行状態に応じて油圧シリンダ2に対して油液を給排することにより、車体の姿勢制御を行なう。
以上のように構成されたサスペンション装置1の作用について、以下に説明する。
サスペンション装置1は、エンジン8停止時には、U/L弁32は、ばね41によって閉じられ、また、F/S弁33は、ばね38によって開かれている。この状態でシステムアキュムレータ11はF/S弁33を通してリザーバ7と連通しているため、圧力が0となっている。そして、パイロット弁35のパイロット通路36の圧力も0であるので、排油側パイロット逆止弁22は閉弁し、シリンダ2側からリザーバ7への油液の排出を阻止している。また、流量制御弁5は、ばね力により排油位置になっている。
エンジン8が始動されると、油圧ポンプ6による圧油の吐出が開始される一方、コントローラ40によってパイロット弁35のソレノイド35aが通電されて、そのパイロット通路36の圧力が高められ、F/S弁33が徐々に閉じられる。そして、F/S弁33が閉弁する(このとき、U/L弁32は閉じたままである。)ことに伴い、システムアキュムレータ11に、油圧ポンプ6で発生した油液の圧力が蓄圧される。システムアキュムレータ11の圧力が上昇することに伴い、その圧力をパイロット圧とする給油側パイロット逆止弁21が開弁し、流量制御弁5が主給油通路10等を介してシステムアキュムレータ11に連通する。また、同様に排油側パイロット逆止弁22も開弁し、流量制御弁5が主排油通路19等を介してリザーバ7に連通する。
なお、F/S弁33の閉弁、給油側パイロット逆止弁21及び排油側パイロット逆止弁22の開弁に先だって、流量制御弁5は、システムアキュムレータ11の油液の圧力が伝達されたパイロット弁35によるパイロット圧を受けて中立位置になり、流量制御弁5が中立位置の状態で後述する車高制御〔流量制御弁5を通したシリンダ2に対する給排制御(姿勢制御及び車高調整)〕が開始される。このため、エンジン8始動により車高が変化することがない。
前記圧力センサ17及び車高センサ61等の信号を入力するコントローラ40によって流量制御弁5の位置(排油位置、中立位置、排油位置)が切換えられて、システムアキュムレータ11に蓄圧された油液が各シリンダ2に対して給排されることにより、前記車高調整(姿勢制御及び車高調整)が行なわれる。
そして、システムアキュムレータ11の圧力(システムアキュムレータ圧力P)が基準圧力に達すると、パイロット弁35を介してU/L弁32が開弁する(このとき、F/S弁33は閉じたままである。)。これにより、システムアキュムレータ11への蓄圧が停止され(油圧ポンプ6の吐出圧力がU/L弁32を介してリザーバ7へ逃げる)、油圧ポンプ6の吐出圧力が低下し(すなわち、油圧ポンプ6がアンロード状態となり)、エンジン8の負荷を軽減することができる。逆止弁20を設けていることにより、システムアキュムレータ11の圧力は保持されるが、流量制御弁5を通して油液が排出されることなどによりシステムアキュムレータ11の圧力が低下すると、再びU/L弁32が閉じられ(油圧ポンプ6がオンロード状態となり)、システムアキュムレータ11への蓄圧が開始される。
このようにして、油圧ポンプ6のオンロード状態、アンロード状態を適宜切換えることにより、システムアキュムレータ11の蓄圧圧力を維持しながら、車高調整が行われる。
次に、フェイル時の動作について図3に基づいて説明する。この場合、前記フェイルとしては、流量制御弁5FRが給油状態〔この状態ではシステムアキュムレータ11の圧力(システムアキュムレータ圧力P)は基準圧力以上であり、給油側パイロット逆止弁21は、開弁し双方向に油液が流れるようになっている。〕で流量制御弁5FRがロック状態となる場合を例にする。
図3は、前記フェイル発生時におけるシステムアキュムレータ11の圧力(システムアキュムレータ圧力P)、シリンダ2FRの圧力変化を示すタイミングチャートである。図3において、実線がシステムアキュムレータ圧力P、破線がシリンダ2FRの圧力を示す。
前記フェイル発生により、ロックした流量制御弁5FRに対応するシリンダ2FRは、「フェイル発生」時点Aから「F/S弁33開弁」Bまでの間に、その圧力が、システムアキュムレータ11の圧力と同等値まで高くなる。このため、当該シリンダ2FRのみ、他のシリンダ2(2FL、2RL、2RR)に比して車高が高い状態になる。この後、フェイルが検知され、これに応じてコントローラ40がF/S弁33を開弁することで、システムアキュムレータ11の圧力が下がる。給油側パイロット逆止弁21は、システムアキュムレータ11の圧力が基準圧力未満になると閉弁する〔図3で示す「給油側パイロット逆止弁21が閉じる」C状態〕が、システムアキュムレータ11の圧力が前記基準圧力になるまでの間、給油側パイロット逆止弁21は、上述したように徐々に閉じるようになっている。
そして、「給油側パイロット逆止弁21が閉じる」時点Cまでの間に、シリンダ2FRの油液は、給油位置の流量制御弁5及び給油側パイロット逆止弁21を通してシステムアキュムレータ11側に流れ、システムアキュムレータ11の油液と共に、F/S弁33を通して排出され、これにより、シリンダ2FRの圧力が低下する。このように流量制御弁5FRが給油状態でロックしたフェイル時に、ロックした流量制御弁5FRに対応したシリンダ2FRの油液が上述したように給油側パイロット逆止弁21を通して排出されるので、シリンダ2FRの圧力低下、ひいては、車両の安定回復を迅速かつ確実に果たすことができる。
また、給油側パイロット逆止弁21は、上述したように閉弁時、システムアキュムレータ11の圧力が前記基準圧力になるまでの間、徐々に閉じるようになっているので、シリンダ2の縮み変動停止を緩やかに行え、搭乗者に不安感を持たせることがない。
上記実施の形態では、供給管路を主給油通路10、給油前側、後側通路12,13、給油分岐通路14及び給排通路15から構成し、排出管路を主排油通路19、排油前側、後側通路17,18、排油分岐通路16及び給排通路15から構成し、供給管路及び排出管路に対して給排通路15を共通に用い、流量制御弁5が、給油位置、中立位置及び排油位置を有する構造であり、かつ1つのシリンダ2に対して1つの流量制御弁5を用いる場合を例にしたが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、システムアキュムレータ(油圧ポンプ)とシリンダとを供給管路を介して接続し、さらに、シリンダとリザーバとを排出管路を介して接続し、供給管路に給油位置及び中立位置を有し排油位置を有しない流量制御弁を介装し、排出管路に排油位置及び中立位置を有し給油位置を有しない流量制御弁を介装するように構成してもよい。
本発明の一実施の形態に係るサスペンション装置を模式的に示す油圧回路図である。 図1の流量制御弁の給油、中立、排油時の状態を模式的に示す断面図である。 図1のサスペンション装置のフェイル時の作動状態を模式的に示す図である。 従来のサスペンション装置の作用を模式的に示す図である。
符号の説明
1 サスペンション装置、 2 油圧シリンダ、 5 流量制御弁(給排制御弁)、 7 リザーバ、 10 主給油通路、 11 システムアキュムレータ(蓄圧手段)、 12,13 給油前側、後側通路、 14 給油分岐通路、 15 給排通路、 16 排油分岐通路、 17,18 排油前側、後側通路 21 給油側パイロット逆止弁 33 F/S弁。

Claims (2)

  1. 流体ポンプと、該流体ポンプからの流体を蓄圧する蓄圧手段と、該蓄圧手段に供給管路を介して接続されたシリンダと、該シリンダとリザーバとを接続する排出管路と、前記シリンダに対する流体の給排制御を行うように前記供給管路及び前記排出管路に設けられた給排制御弁と、前記供給管路から前記排出管路へ流体を連通させるフェイルセーフ弁と、を備えたサスペンション装置であって、
    前記供給管路における前記給排制御弁と前記蓄圧手段との間に、前記蓄圧手段の圧力に応じて作動するチェックバルブを設け、該チェックバルブは、前記蓄圧手段の圧力が所定値以上のときに開弁して双方向の流れを許容し、前記蓄圧手段の圧力が前記所定値未満のときに流体の前記給排制御弁側から前記蓄圧手段側への流れを阻止し、その逆方向への流れは許容することを特徴とするサスペンション装置。
  2. 前記チェックバルブは、前記蓄圧手段の圧力をパイロット圧として作動するパイロットチェックバルブであることを特徴とする請求項1に記載のサスペンション装置。

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