JPH0463781A - サスペンション装置への流体注入方法 - Google Patents

サスペンション装置への流体注入方法

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JPH0463781A
JPH0463781A JP2174210A JP17421090A JPH0463781A JP H0463781 A JPH0463781 A JP H0463781A JP 2174210 A JP2174210 A JP 2174210A JP 17421090 A JP17421090 A JP 17421090A JP H0463781 A JPH0463781 A JP H0463781A
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JP
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fluid
suspension device
vehicle
vehicle height
pressure
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Application number
JP2174210A
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English (en)
Inventor
Toshiki Morita
俊樹 森田
Shin Takehara
伸 竹原
Hiroshi Fujii
博司 藤井
Koji Wakimoto
浩司 脇本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ この発明は、サスペンション装置への流体注入方法、よ
り詳しく言えば、流体圧力を利用してばね特性を得るよ
うにした車両用サスペンション装置に対して、車両組立
ラインで作動流体を注入する場合におけるサスペンショ
ン装置への流体注入方法に関する。
「従来の技術1 従来より、自動車等の車両のサスペンション装置として
、例えばエアサスペンノヨンあるいはハイドロニューマ
チイックサスペンションなと、ンリング内に貯えられた
流体の圧力を利用してバネ特性を得るようにしたものは
、一般に良く知られている。
また、最近では、油圧緩衝器とコイルバネ等とで成るダ
ンパユニットのバネ特性を予め適当に設定することによ
り、サスペンション特性が一律に定められる従来の所謂
パッシブサスペンションに対して、車両の走行状態等に
応じてサスベノション特性を任意に制御することにより
、操縦安定性と快適な乗り心地とをより高度な次元で両
立し得る、所謂アクティブサスペンション装置が提案さ
れている。このアクティブサスペンション装置は、基本
的に、ばね下重量とばね下重量との間にシリンダ装置を
架設し、このシリンダ装置に対する作動流体の給排をき
め細かくかつ瞬時に制御することにより、車両の走行状
態に応じたサスペンション特性の制御を行うことができ
る。
ところで、通常、車両の組立ラインでは、車体移載装置
のハンガーによって吊り下げ状態で搬送されてきた車体
に対して、車輪及びサスペンション装置を組み付け、車
高調整など組立ラインでの所定の作業を行った後、車両
をラインオフして自走により次工程に搬送するようにし
ている。
ところが、上記エアサスペンション、ハイドロニューマ
チイックサスペンションあるいはアクティブサスペンシ
ョンなど、流体圧力を利用してばね特性を得るようにし
たタイプのサスペンション装置が搭載された車両では、
サスペンション装置を車体に組み付けても、該サスペン
ション装置に対して作動流体が注入されるまでは車高調
整を行うこ七ができず、従って、車両をラインオフして
自走搬送を行うことはできない。このため、上記車両組
立ライン上でサスペンション装置に作動流体を注入し、
車両を支障なく自走搬送させることができる所定の車高
(例えば標準車高)に調整した後ラインオフするように
している。
[発明が解決しようとする課題号 しかしながら、上記タイプのサスペンション装置では、
その流体回路全体にわたって本来必要とされる作動流体
を全量注入するのにかなりの長時間を要するという問題
がある。特に、流体回路の末端部分等に確実に作動流体
を行き渡らせるためには、流体注入前に流体回路を予め
真空引きすることが有効であるが、主として、この真空
引きに時間かかかるため、注入作業を終えるまでに長時
間を要するという問題がある。
また、例えばアクティブサスペンション装置の場合を例
にとって説明すれば、サスペンンヨン装置の流体回路に
は、一般に、蓄圧用あるいは脈動防止用のアキュムレー
タなどが設けられており、これらアキュムレータなどを
含めてサスペンション装置の流体回路全体にわたって必
要な作動流体を全量注入するのには、かなりの時間が必
要である。
もっとも、−時的に所定の車高を得る場合、車体下面側
とタイヤ側との間に、例えばエアバッグ等で構成される
アクチュエータを介設し、このアクチュエータを作動さ
せることにより、車体を持ち上げて車高を得るようにす
ることも考えられるが、この場合Jこは上記アクチュエ
ータの脱着に時間がかかる上、アクチュエータを取り付
けた状態で自走することは困難である。
ところで、上記タイプのサスペンション装置では、流体
回路全体にわたって注入されるべき全量の作動流体が注
入されていなくても、ばね下重量とばね下重量との間に
架設されたシリンダ装置を含めて、所定の部分を満たす
だけのある程度以上の量の作動流体が注入されていれば
車高調整を行うことができる。例えばアクティブサスペ
ンション装置の場合を例にとって説明すれば、上記アキ
ュムレータなどを含めて流体回路全体にわたって注入さ
れるべき全量が注入されていなくても、ポンプ装置から
シリンダ装置に至る流体経路、経路途中の弁装置及びシ
リンダ装置等に作動流体が供給されていれば車高調整を
行うことができる。
この発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、所定
の車高を得ることができる注入量を確保した上で、車両
組立ラインにおける流体注入時間を短縮することができ
るサスペンンヨン装置への流体注入方法を提供すること
を目的とする。
「課題を解決するための手段J このため、この発明は、流体圧力を利用してばね特性を
得るようにした車両用サスペンション装置への流体注入
方法において、上記サスペンション装置を車体に組み付
けた後、該サスペンション装置に注入されるべき流体の
全量のうち、所定の車高を維持するに足る所定量だけ上
記流体をサスペンション装置に注入し、その状態で所定
の作業を行った後に、上記全量まで流体を注入するよう
にしたものである。
「発明の効果」 この発明によれば、上記サスペンション装置を車体に組
み付けた後、該サスペンション装置に注入されるべき流
体の全量のうち、所定の車高を維持するに足る所定量だ
け上記流体をサスペンション装置に注入するようにした
ので、サスペンション装置に注入されるべき流体の全量
を注入する場合、つまり流体回路全体にわたって流体を
注入する場合のように回路の真空引きを行う必要がなく
なる。すなわち、所定の車高を得ることができる注入量
を確保しに上で、組立ラインにおけるサスペンション装
置への流体注入時間を大幅に短縮することができる。
また、車高調整など所定の作業を行った後に、上記全量
まてサスペンション装置に流体を注入するようにしたの
で、この残り分に対する流体注入作業は、比較的工程自
由度か高いラインオフ後に行うことができ、組立ライン
での作業時間に影響を及ぼすことはない。
[実施例] 以下、本発明の実施例を、アクティブサスペンション装
置への作動流体の注入方法に適用した場合について、添
付図面を参照しながら詳細に説明する。尚、以下の説明
において数字と共に用いるアルファベット符号「F」は
首輪用、「R」は後輪用のものを示し、また、rFRj
は右前輪用、rFLJは左前輪用、rRRJ′は右後輪
用、[RLJは左後輪用のものであることを示す。従っ
て、これらを特に区別する必要のない場合には、上記識
別符号を付さずに表示することとずろ。
まず、本実施例に係る車両に装備されたアクティブサス
ペンションのシリンダ装置への作動流体の給排を制御す
る作動液回路について説明する。
第1図は上記作動液回路の概略構成図であるが、この図
に示すように、前後左右の各車輪毎に設けられたシリン
ダ装置+(IPR,IFL、IRR,IRL)は、ばね
下重量(不図示)に連結されたシリンダ2と、該シリン
ダ2内より上方に延びてばね上重量(不図示)に連結さ
れたピストンロッド3とを備えている。上記シリンダ2
の内部は、ピストンロッド3の下端部に一体形成された
ピストン4によって上下に区画されているが、上方の液
室5と下方の室とは連通している。従って、液室5に作
動液が供給されるとピストンロッド3が上方に伸長して
車高が高くなり、また上記液室5から作動液が排出され
ると車高は低くなる。
上記各シリンダ装置1には、オリフィス7(7FR,7
FL、7RR,7RL)を介してカスばね6(6FR,
6FL、6RR,6RL)か接続され、また、シリンダ
装置Iとばね下重量(不図示)との間にはサブガスばね
8(8FR,8FL、8RR,8RL)が介設されてい
る。一方、上記シリンダ装置Iとばね上重量(不図示)
との間には、補助用のコイルばね9(9FR,9FL、
9RR,9RL)か介設されている。このコイルばね9
は、作動液回路のシステム圧力をある程度低下せしめる
ために設けられたあくまで補助用のもので、ばね力はか
なり小さく設定されており、このコイルばね9のみで車
体を支えることはできないようになっている。
上記作動液回路にはエンジンによって駆動されるポンプ
装置10が配設され、該ポンプ10によってリザーバタ
ンクI2から汲上げられ昇圧されたた高圧の作動液が、
供給通路13(メイン供給路)に吐出される。該メイン
供給路13は、上流側から順に、脈動吸収用のアキュム
レータ21、フィルタ22及び逆止弁23を備えるとと
もに、該逆止弁23よりも下流側で前側通路14Fと後
側通路14Rとに分岐され、この分岐部の直下流側の後
側通路+4Hには、ポンプ10からの供給圧力を検出す
る圧力センサ55(メイン圧センサ)が取り付けられて
いる。本実施例では、上記ポンプ10は、例えば、流量
制鉤弁11を備えた可変容量型斜板ピストン式のもので
構成されている。
上記前側通路14Fは、更に右前側通路+4PRと左前
側通路14FLとに分岐され、この左前側通路14FL
は左前輪用シリンダ装置IFLの液室5に、また右前側
通路+ 4 P Rは右前輪用シリンダ装置IFRの液
室5にそれぞれ接続されている。この右前側通路14F
Hには、その上流側から順に、供給用流量制御弁15F
R及び遅延弁としてのパイロット弁16FRが接続され
ており、同様に、左前側通路14FLにも、その上流側
から順に、供給用流量制御弁+5PL及びパイロット弁
16FLが接続されている。
また、上記右前側通路14FRには、供給用流量制御弁
+5PRからパイロット弁16FHに至る途中部に、排
出用流量制御弁19PRか介設された右前側通路用のリ
リーフ通路17FRが接続され、このリリーフ通路17
FRは最終的に、前輪用リリーフ通路18Fを経てリザ
ーブタンク12に連なってし)る。また、パイロット弁
16FHの下流側通路+4PRには、シリンダ装置IF
Hの液室5の圧力を検出するための圧力センサ(シリン
ダ圧センサ)52FRが取り付けられている。
尚、左前輪用の通路構成も上記右前輪用の場合と同様に
構成されているので、その重複した説明は省略する。
上記前側通路及び後側通路14F及び+4Rには、前輪
及び後輪の供給側の蓄圧源となるアキュムレータ25及
び24(メインアキュムレータ)が付設され、シリンダ
装置lに対する作動液の必要供給量かポンプIOの吐出
量を一時的に上回る場合には、上記メインアキュムレー
タ25又は24に蓄えられた作動液がそれぞれの供給側
通路14F又は14Rに放出され、供給不足の生じるこ
とがないようになっている。
尚、後輪用シリンダ装置IRR及びIRLに対する作動
液給排通路も、上記メインアキュムレータ24の個数か
異なる点を除いて、基本的には、前輪用と同様に構成さ
れているので、その重複した説明は省略する。
上記前後輪用の各通路14F及び+4Rは、リリーフ通
路44を介して後輪用リリーフ通路18Rに接続され、
上記リリーフ通路44には、後で詳しく説明するように
、所定の条件下でメイン供給路13の圧力を低下させる
圧力制御手段としての制御弁26(フェイルセーフバル
ブ)が介設されている。
また、上記メイン供給路13は、リリーフ通路45及び
46を介して後輪用リリーフ通路18Hに接続されてお
り、上記リリーフ通路45には、ポンプ吐出圧つまり供
給側の圧力(メイン供給圧)を所定範囲内に維持すべく
調整する圧力制御手段としての調圧弁27(アンロード
バルブ)が設けられでいる。更に、上記リリーフ通路4
6には、メイン供給路I3の異常昇圧を防止する安全弁
2gが介設されている。
上記パイロット弁16は、前後用の通路14Fあるいは
14R1従ってメイン供給路13の圧力とシリンダ装置
1側の圧力との差圧に応じて開閉される。このため、前
輪用のパイロット弁16FR及び16FLに対しては、
ラインフィルタ30Fを備えるとともに前側通路14F
から分岐した共通パイロット通路31Fが導出され、該
共通パイロット通路31Fより分岐され1こ2本の分岐
パイロット通路のうち一方の通路31FRがパイロット
弁16FHに連なり、他方の通路31FLがパイロット
弁16FLに連なっている。そして、上記共通パイロッ
ト通路31Fには、オリフィス32Fが介設されている
。尚、後輪用のパイロット通路も同様に構成されている
上記各パイロット弁I6は、右前輪用のもの(16FR
)を例にとって説明すれば、例えば第2図に示すように
、ケーシング33内に右前側通路14FRの一部を構成
する主流路34が設けられ、該主流路34の途中部に形
成された弁座35に対して、上記ケーシング33内に摺
動自在に嵌挿された開閉ピストン36が離着塵すること
により、パイロット弁16FRが開閉されるようになっ
ている。
上記開閉ピストン36は弁軸37を介して制御ピストン
38と一体化され、該制御ピストン38は、ケーシング
33内に摺動自在に嵌挿されて該ケーシング33内に液
室39を画成しており、該液室39は、制御用流路40
を介して分岐パイロット通路31’PRと接続されてい
る。また、上記制御ピストン38は、リターンスプリン
グ41により、開閉ピストン36が弁座35に着座する
方向、すなわちパイロット弁16FRが閉じられる方向
に付勢されている。更に、制御ピストン38には、連通
口42を介して、液室39とは反対方向から主流路34
の圧力が加えられる。そして、液室39内(つまりメイ
ン供給路13側)の圧力が、主流路34内(つまりシリ
ンダ装置IFR側)の圧力の例えばI/4以下になると
、開閉ピストン36か弁座35に着座してパイロット弁
+6PRが閉しられるように設定されている。
そして、パイロット弁16FRか開いている状態から、
メイン供給路I3側の圧力か大きく低下すると、オリフ
ィス32Fの作用によりこの圧力低下は遅延されて液室
39に伝達される。従って、上記パイロット弁16PR
は、上記メイン供給路13の圧力がシリンダ装置IFR
側の圧力の例えば1/4以下にまで低下した場合、上記
メイン供給路13における圧力低下から所定時間(例え
ば約1秒)だけ遅延して閉じられることになる。
このことにより、例えば供給用流量制御弁15の一部か
開きっばなしとなったフェイル時には、フェイルセーフ
バルブ26の開作動に起因するパイロット圧の低下によ
って通路14PR−14RLを閉じ、ンリンダ装置IF
R−IRL内の作動液を閉じこめて車高維持か行なわれ
るようになっている。勿論、このときは、サスペンノヨ
ン特性は従来の所謂バッンブなものに固定されることに
なる。
上記供給用および排出用の各流量制御弁15及び19は
ともに、例えば電磁式のスプール弁で構成され、開状態
と閉状態とに適宜切換えられる。
1こたし、開状態のときは、その上流側と下流側との差
圧がほぼ一定となるような差圧調整機能を有するものと
なっている(流量制御の関係上、この差圧を一定にする
ことが要求される)。更に詳しくは、上記流量制御弁I
5及び19は供給される電流に比例してそのスプールの
変位位置すなわち開度が変化し、この供給電流は予め作
成・記憶された流量−電流の対応マツプに基づいて決定
される。すなわち、上記各流量制御弁15.19は、供
給電流に応じて弁開度を(つまり開弁時の流量を)略リ
ニアに制御することができ、各流量制御弁15.19に
対する供給電流は、そのときの要求流量にそれぞれ対応
して定められる。この流量制御弁15.19の制御によ
ってシリンダ装置Iへの作動液供給と排出とか制御され
、サスペンソヨン特性か制御されることになる。
また、上記に加えて、イクニッンヨンOF F時には、
このOFF時から所定時間(例えば2分間)、車高を低
下させる方向の制御だけがなされ、降車等に起因する積
載荷重の変化を勘案して車高か部分的に高くなってしま
うのを防止するように設定されている(基準車高の維持
)。
尚、上記前側の供給用流量制御弁+5PR,15FLと
排出用流量制御弁! 9PR1I 9FLとパイロット
弁16FR,I 6FLとでフロント側の制御弁アッセ
ンブリVrが構成され、後側についても、同様にリヤ側
の制御弁アッセンブリVrが構成されている。
上記フェイルセーフバルブ26は、例えば電磁式の比例
圧力制御弁で構成され、通常時は励磁されることによっ
て閉じられており、フェイル時に開かれる。このフェイ
ル時としては、例えば流量制御弁15.19の一部が固
着してしまった場合、後述するセンザ類が故障した場合
、作動液の液圧か失陥した場合、あるいはポンプ11か
失陥した場合なとか考えられる。これに加えて本実施例
ては、上記フェイルセーフバルブ26は、イグニッノヨ
ンOFF時から所定時間(例えば2分間)経過した後に
開かれる。また、このフェイルセーフバルブ26が開か
れたときは、パイロット弁16が遅れて閉じられること
は前述の通りである。
また、上記アンロードバルブ27も電磁式の比例圧力制
御弁で構成され、メイン供給路I3の圧力が所定値以下
の場合には閉じられる一方、メイン供給路13の圧力が
上記所定値を越えると開かれ、リリーフ通路45を介し
て、メイン供給路I3を流れる加圧流体を後側リリーフ
通路18R側にリリーフし、作動液回路のシステム圧を
低下させる。本実施例では、このアンロードバルブ27
を比例圧力制御弁で構成したことにより、システム圧の
調整値を任意に設定することができる。
次に、上記アクティブサスペンンヨンの制御系統につい
て説明する。
第3図は上記制御系統を説明するためのシステム構成図
であるが、この図に示すように、前後左右の車輪60(
60FR,60FL、60RR,60RL)毎に設けら
れたシリンダ装置1(IFR,IPL、I RR,I 
RL)には、その伸び量つまり各車輪位置での車高を検
出する車高センサ51(5I FR,51FL、51 
RR,51RL)が付設されている。
また、車両Bの車体側の所定部位には、車体に作用する
上下方向の加速度を検出する3個のGセンサ53(53
FR,53FL、53R)が取り付けられ、この3つの
Gセンサによって規定された仮想平面が略水平面となる
ように設定されている。
上記車両Bには、アクティブサスペンションのサスペン
ション特性を制御するために、マイクロコンピュータを
主要部として構成されたコントローラUが搭載されてお
り、該コントローラUには、上記各センサ51,53及
び圧力センサ52,55の検出信号、更に、具体的には
図示しなかったが、車速センサ及びハンドル舵角センサ
の検出信号やイグニッションスイッチのON10 F 
F信号などが入力される。また、上記作動液回路に配設
されたフロント側及びリヤ側の制御弁アッセンブリ■f
及びVrはともに、上記コントローラUに信号授受可能
に一接続され、該コントローラUからの制御信号に応じ
て作動させられるようになっている。
更に、上記フェイルセーフバルブ26及びアンロードバ
ルブ27もコントローラUに信号授受可能に接続されて
いる。
上記コントローラUは、基本的には、例えば車両の姿勢
制御(車高信号制御)や乗心地制御(上下加速度信号制
御)あるいは車両のねじり制御(圧力センサ信号制御)
などのアクティブ制御を行い、これら各制御の結果は、
最終的に、流量調整手段としての流量制御弁15.19
を流れる作動液の流量として表われるようになっている
次に、上記アクティブサスペンション装置に作動流体を
注入する注入方法について、第4図乃至第6図のフロー
チャート、及び第7a図乃至第7e図の工程説明図を参
照しながら説明する。
まず、第1工程Slで、車体移載装置のハンガーに吊り
下げられた車体が組立ラインに搬入されて来ると、第2
工程S2でこの車体に対して車輪及びサスペンション装
置が組み付けられる(第7a図参照)。このとき、上記
サスペンション装置は、まだ作動流体が注入されていな
いので車高を維持することができず、車体Bは上記ハン
ガーで支持されている。
次に、第3工程S3で、上記サスペンション装置に対し
て所定量だけ作動流体を注入する注入作業が行なわれる
(第7b図参照)。本実施例では、車両組立ラインにお
ける作動流体の注入時間を短縮するために、この第3工
程S3では、該サスペンション装置に注入されるべき流
体の全量のうち、所定の車高(例えば標準車高)を維持
するに足る所定量Qsだけ作動流体をサスペンション装
置に注入するようにしている。
すなわち、第5図のフローチャートに示すように、まず
、ステップ#1で、作動流体注入用のポンプ装置63に
接続されたホース62等の注入治具を、サスペンション
装置の作動流体注入口Baにセットし、上記注入用ポン
プ装置63を作動さけてサスペンション装置への作動流
体の注入を行う(ステップ#2)。次に、ステップ#3
で注入量Qが上記所定量Qsに達したか否かが判定され
、Noの場合には注入作業が継続されYESの場合には
注入作業を終えるようになっている(ステップ#4)。
尚、上記所定量Qsは、サスペンション装置に所定の車
高、つまり車両Bを自走させるために要する最低車高以
上の車高(例えば標準車高)を維持させるに足る量とし
て予め実測して設定されたもので、流体回路の真空引き
を行うことなく、サスペンション装置に注入することが
できる程度の量に制限されている。
このように、第3工程S3での流体注入量を上記所定量
Qsに制限したことにより、サスペンション装置に注入
されるべき流体の全量を注入する場合、つまり流体回路
全体jこわたって流体を注入する場合のように流体@路
の真空引きを行う必要がなくなり、組立ラインにおける
サスペンション装置への流体注入時間を大幅に短縮する
ことができる。
次に、第4工程S4て車高を所定のレベル(例えば標準
車高)に調整する。この場合、エンジンを駆動させてア
クティブサスペンションのポンプ装置10を駆動すると
ともに、車高調整用のコントローラUh(第7c図参照
)を車載のコントローラしに接続し、上記車高調整用の
コントローラUhからの通信入力によって所定の車高調
整が行なわれる。この車高調整により、車両Bは支障な
く自走することができるようになり、組立ラインから自
走でラインオフされる(第5工程S5)。
上記ラインオフ後、第6エ程S6でサスペンション装置
に注入されるべき流体の全量までサスペンション装置へ
の流体注入が行なわれ、続いて第7エ程S7てサスペン
ション装置の流体回路のフラッシングが行なわれる。
すなわち、第6図のフローチャートに示すように、まず
、ステップ#11で車高が所定値に維持されていること
を確認した後、ステップ#12で第3工程S3の場合と
同様の注入治具をセットし、ステップ#13で注入用の
ポンプ装置を駆動させて注入作業を行う。そして、ステ
ップ#14で、サスペンション装置の流体注入レベルL
が、本来注入されるべき全量に対するレベルLs以上に
達したか否かが判定され、Noの場合は注入が継続され
る。また、YESの場合は注入作業を終えるようになっ
ている(ステップ#15)。上記のようにして、サスペ
ンション装置に本来注入されるべき全量の作動流体を注
入した後、ステップ#I6で第7エ程S7のフラッシン
グが行なわれる。
このフラツシングは、サスペンション装置の流体回路中
に含まれるゴミ・異物等を確実に除去するために行なわ
れるもので、第7d図に示すように、サスペンション装
置の流体注入口Ba及び各シリンダのブリーダ口Beに
、フィルタ65を備えたフラッシング装置64の示−ス
類を接続するとともに、フラッシング用のコントローラ
tJfを車載のコントローラUに接続して行なわれる。
そして、上記フラッシング装置64を駆動するとともに
、上記フラッシング用のコントローラUfからの通信入
力により、アクティブサスペンンヨン装置の各制御弁等
を作動させて作動流体を循環させることにより、サスペ
ンション装置の流体回路を清浄化することができる。
上記フラッシングを終えた後、第8工程S8で、車両B
は自走で次工程(例えば検査工程)に搬送され、第7e
図に示すように検査ベンチ68上にセットされ、アクテ
ィブサスペンンヨン装置の総合的なチエツクが行なわれ
るようになっている。
以上、説明したように、本実施例によれば、上記サスペ
ンション装置を車体に組み付けた後、該サスペンション
装置に注入されるべき流体の全量のうち、所定の車高を
維持するに足る所定I Q sだけ上記流体をサスペン
ション装置に注入するようにしたので、サスペンション
装置に注入されるへき流体の全量を注入する場合、つま
り流体回路全体にわたって流体を注入する場合のように
回路の真空引きを行う必要がなくなる。すなわち、所定
の車高を得ることかできる注入量を確保した上で、組立
ラインにおけるサスペンション装置への流体注入時間を
大幅に短縮することができるのである。
また、車高調整など所定の作業を行った後に、上記全量
まてサスペンション装置に流体を注入するようにしたの
で、この残り分に対する流体注入作業は、比較的工程自
由度が高いラインオフ後に行うことができ、組立ライン
での作業時間に影響を及ぼすことはない。
尚、上記実施例は、アクティブサスペンション装置に作
動流体を注入する場合についてのものであったが、本発
明方法は、上記の場合に限らず、例えばエアサスペンン
ヨンあるいはハイドロニューマチイックサスペンション
なと、流体の圧力を利用してバネ特性を得るようにした
他のサスペンション装置に対して作動流体を注入する場
合にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
図面はいずれも本発明の詳細な説明するためのもので、
第1図は上記実施例に係るアクティブサスペンション装
置の作動液回路の概略構成図、第2図はパイロットバル
ブの断面説明図、第3図は上記サスペンション装置の制
御系のシステム構成図、第4図は上記サスペンション装
置への流体注入方法を説明する工程フローチャート、第
5図及び第6図は上記流体注入方法を説明するフローチ
ャート、第7a図乃至第7e図は上記注入方法を示す一
連の工程説明図である。 51・・・車高センサ、63・・・作動流体注入用ポン
プ、B・・車両、Ba・・流体注入口、Ls・・全量に
対する流体注入レベル、Qs・・・所定量。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)流体圧力を利用してばね特性を得るようにした車
    両用サスペンション装置への流体注入方法であって、 上記サスペンション装置を車体に、組み付けた後、該サ
    スペンション装置に注入されるべき流体の全量のうち、
    所定の車高を維持するに足る所定量だけ上記流体をサス
    ペンション装置に注入し、その状態で所定の作業を行っ
    た後に、上記全量まで流体を注入することを特徴とする
    サスペンション装置への流体注入方法。
JP2174210A 1990-06-30 1990-06-30 サスペンション装置への流体注入方法 Pending JPH0463781A (ja)

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