JP2005041480A - 電子式サーボ・アシストつき自転車用変速機において多段変速を実行する方法、およびこれに関連する変速機 - Google Patents

電子式サーボ・アシストつき自転車用変速機において多段変速を実行する方法、およびこれに関連する変速機 Download PDF

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Abstract

【課題】電子式サーボ・アシストつきの自転車用変速機の多段変速実行時における乗り手への危険および変速機の機械的損傷を低減させること。
【解決手段】多段変速の要求があり、電子式サーボ・アシストつきの自転車用変速機8において多段変速を実行する時、隣接する歯付きホイール11間で行なわれる一段変速へと複数分割するための手段を備えるプログラム、電子回路、および変速機を備えた。
【選択図】 図6

Description

本発明は、電子式サーボ・アシストつきの自転車用変速機において多段変速を実行する方法、ならびに、該方法を実行する手段を有する、プログラム、電子回路、および変速機に関する。
自転車用の変速機(ギアシフト)は、通常、ペダル・クランクの軸から自転車の駆動輪へと運動を伝達するためのチェーン/歯付きホイールシステム、および、前記運動の伝達比を変えるべくチェーンが係合する歯付きホイールを選択するための手段を備える。
さらに詳しく説明すると、リアギアシフトグループは通常、自転車のリアホイールのハブに関連しており、少なくとも2枚の歯付きホイール(スプロケットとしても知られる)、チェーンのガイドエレメント(リアディレーラ、あるいは単に変速機としても知られる)、およびチェーン用ガイドエレメントをギアシフトグループの軸方向に移動させる制御機構を備えており、通常は自転車のハンドルに設けられたレバーを通じて手動で入力される指令に応答して、前記制御機構により、チェーンが所定の歯付きホイールと係合する。径の小さい歯付きホイールから径の大きい歯付きホイールへのチェーンの移動は、「上方変速(上方ギアシフティング)」と呼ばれ、一方、径の大きい歯付きホイールから径の小さい歯付きホイールへのチェーンの移動は、「下方変速(下方ギアシフティング)」と呼ばれる。
同様に、フロントギアシフトグループは通常、自転車のペダル・クランクに関連しており、クラウンあるいはギアとしても知られる少なくとも2枚の歯付きホイール、フロントディレーラあるいはディレーラとしても知られるチェーンのガイドエレメント、および該チェーン用ガイドエレメントを移動させるアクチュエータを備えている。
フロントギアシフトグループ(原理的には、リアギアシフトグループも)は、単一の歯付きホイールとすることもできる。
機械式の変速機においては、変速を指令するための機構は、手動操作のレバーからチェーンガイドエレメントまで、摺動可能に延びる、外装された鋼製のケーブル(ボーデン・ケーブル)を備える。レバーを第1の方向に動かすことによって、鋼製ケーブルを通じてチェーンガイドエレメントが引っ張られる。一方、レバーを反対の方向である第2の方向に動かすことによって、鋼製ケーブルを通してチェーンガイドエレメントが押され、あるいは、ケーブルおよびチェーンガイドエレメントが戻しばねによって引き戻される。鋼製ケーブルの移動距離は、チェーンガイドエレメントの往復運動の移動距離が、ギアシフトグループの隣接する2枚の歯付きホイール間の距離すなわちピッチとほぼ等しくなるように設定される。
電子式サーボ・アシストつきの変速機においては、チェーンガイドエレメントに対する指令機構は、電動モータを通常有するアクチュエータ、およびレバー・システムを備えており、さらに変速を実行するためアクチュエータを駆動するのに適した電子制御ユニットが設けられている。電子制御ユニットは、手動操作の走行モード、自動動作の走行モード、または半自動動作の走行モードで動作できる。手動操作の走行モードでは、ギア変速比がユーザによって、適切なインターフェイスを有する手動入力手段を通じて電子制御ユニットに入力される。自動動作の走行モードでは、電子制御ユニット自身が、走行条件の評価ロジックに基づいて変速比を決定する。半自動動作の走行モードは、前記両モードの中間である。
電子制御ユニットによるアクチュエータの制御は、適切な記憶手段に格納した、各歯付きホイールの物理的位置を表わす論理位置(論理値)に基づいて行なわれる。
リアおよび/またはフロントギアシフトグループには、アクチュエータの位置(したがって、チェーンガイドエレメントの位置)を検出し、その位置を電子制御ユニットに知らせるトランスデューサを備えることができる。
前記形式の電子式サーボ・アシストつき自転車用変速機は、例えば、いずれも本件出願人による米国特許第5,480,356号明細書、米国特許第5,470,277号明細書、および米国特許第5,865,454号明細書、ならびに欧州特許出願公開第1103456号明細書に記載されており、スペンサー(Spencer)らによる米国特許第6,047,230号明細書、およびエルセーサー(Ellsaser)による独国特許出願公開第3938454号明細書にも記載されている。
詳しくは、欧州特許出願公開第1103456号明細書は、位置トランスデューサがディレーラの絶対位置を示す電気信号を供給することのできる唯一のタイプである変速機を記載しており、これらのトランスデューサは(再び)スイッチオンされると、例えば自転車の走行による振動によってわずかに変動する可能性がある、ディレーラの実際位置を考慮するものである。
走行中、乗り手によって、多段変速が必要とされる、または要望されることがある。多段変速とは、すなわち、チェーンを、その時係合している(リアまたはフロントギアシフトグループの)歯付きホイールから、より径の大きい歯付きホイールであってその時の歯付きホイールと隣接していない歯付きホイールへと移動させる(上方の多段変速)、あるいは、より径の小さい歯付きホイールであってその時の歯付きホイールと隣接していない歯付きホイールへと移動させる(下方の多段変速)ことである。
この多段変速という目的を達成するため、一回のレバー操作または連続する多数回の素早いレバー操作に対応して、隣接する2枚の歯付きホイール間のピッチの2倍または3倍に等しい距離だけチェーンガイドエレメントを移動させるために、ボーデン・ケーブルを移動させる、機械的指令による変速機が知られている。しかしながら、現実的理由から、隣接する2枚の歯付きホイール間のピッチの2倍または3倍以上の距離を移動させることは不可能であり、多段変速は一度に2段または3段の変速に限定されている。
また、電子的指令による変速機に適した解決策として、電子制御ユニットが、目標とする歯付きホイールの物理的な位置を表わす論理位置に基づいて、多段変速を実行すべくアクチュエータを一ステップで駆動するものがある。
しかし、これら両解決策には、チェーンが目標とする歯付きホイールの面に対して大きな角度をなして位置し、中間の歯付きホイールに対して斜めになってしまうという欠点がある。このような状況になると、チェーンが牽引力を失い、中間の歯付きホイールに絡んでしまう可能性があり、その結果、乗り手がバランスを失い落下する可能性もある。また、変速機が機械的損傷を受ける可能性もある。この問題は、特に上方多段変速の場合に問題となる。
本件出願人は、電子式サーボ・アシストつきの変速機において、多段変速の要求を、隣接する2枚の歯付きホイール間で行なわれる一段毎の変速に複数分割することによって、前記の問題を解決できることを発見した。そのようにすることで、実際に、チェーンの延長面と歯付きホイールの面との間に形成される角度が小さくなる。
第1の態様において、本発明は、電子式サーボ・アシストつきの自転車用変速機を電子的にサーボ・アシストする方法であって、
a)少なくとも3枚の歯付きホイールを有するギアシフトグループにおいて、現歯付きホイール(現在選択されている歯付きホイール)からその歯付きホイールと隣接していない目標とする歯付きホイールまで、チェーンを変速方向に移動させる多段変速を実行するステップを含み、
該多段変速を実行するステップa)が、
b)チェーンを、現歯付きホイールに隣接する歯付きホイールへと変速方向に移動させる一段変速を実行するステップと、
c)隣接する歯付きホイールが前記目標とする歯付きホイールになるまで、前記ステップb)を繰り返すステップとを含む方法に関する(請求項1)。
換言すると、電子制御ユニットが、例えば手動入力手段を長時間操作することによって生成される多段変速の要求を、複数の一段変速へと変換する。変速機が自動または半自動で動作する際には、電子制御ユニットが、自身によって開始される多段変速を、同様の手法で行う。
実際の実施形態においては、電子制御ユニットが、通常は電源ボードを通して、一段変速の駆動信号をリアまたはフロントアクチュエータに一度に1つずつ送る。本発明の目的においては、電源ボードは、分散配置された電子制御ユニットの一部であると考えるべきである。
一実施形態(請求項2)においては、一段変速駆動信号の送信は、通常はリアまたはフロントトランスデューサから、例えば前記電源ボードを通して、変速が成功したことを受信した後にのみ行なわれる。同時に、電源ボード、リアまたはフロントアクチュエータ、およびリアまたはフロントトランスデューサによって構成されるチェーン位置決め制御システムが、一段変速の要求を受け付けて実行し、変速成功の信号を発し、次の一段変速要求を受け付けるべく準備する。
したがって、このような実施形態においては、一段変速が次から次へと素早く連続的に行われる。しかしながら、本件出願人は、結果として生じるきわめて高速なチェーンの一連の連続する位置決めが、状況によっては変速機の機構にとって有害になり得、乗り手にとって失望または危険となり得ると理解している。
これを避けるため、本発明による方法のより好ましい実施形態では、各一段変速の間に遅延時間を設ける(請求項3)。この遅延時間により、チェーンが中間の各歯付きホイールに、効果的に係合可能となるため、該中間の各歯付きホイールと十分に噛合する。したがって、チェーンおよび歯付きホイールの歯に加わる機械的応力、ならびに中間の歯付きホイールへの噛み込みの恐れを、緩和することができる。
遅延時間は、確認信号(供給される場合)の受信から、あるいは一段変速の実行ステップの開始から、計測することができる。前者の場合には、遅延時間を150ミリ秒から350ミリ秒の範囲内の値とすることが好ましい(請求項4)。後者の場合には、一段変速の実行のために必要な時間を考慮にいれるため、遅延時間は、より大きい値となる。
遅延時間が、一段変速の実行ステップの開始から計測される場合、その値を、一段変速の実行完了が予定される瞬間と実際の実行完了の瞬間との間の差に基づいて設定することができる(請求項5)。
遅延時間はただ1つでもよく、または各フロントおよびリアギアシフトグループについて別々の遅延時間を、もしくは同一の遅延時間を設定してもよい(請求項6)。
代案として、あるいはそれぞれに加えて、上方多段変速のための遅延時間、および/または下方多段変速のための遅延時間を、2つのギアシフトグループにおいて同一にしてもよく、または2つのギアシフトグループのそれぞれに、別々の遅延時間を設けることができる(請求項7)。
さらに高度な変形例においては、遅延時間を、各中間歯付きホイールについて別々に設けることができ、さらに、上方変速または下方変速の際についても別々に設けることができる(請求項8)。
前記種々の実施形態においては、前記所定の遅延時間の値は、工場でそれぞれの初期値にあらかじめ設定される。しかしながら、この所定の遅延時間の値は、ユーザによって変更可能である(請求項9)。そのような場合、ユーザが遅延時間を初期値(公称値または平均値に相当する)に戻す可能性があることを想定すると、初期値を読み出し専用の記憶手段に適切に格納しておくと適切である。
さらに、前記種々の実施形態において、遅延時間を、中間歯付きホイール上でのチェーンの所定の移動の関数としてあらかじめ決定することができる(請求項10)。
前記移動は、角度位置センサまたは角速度センサにより計算することができる(請求項11)。
センサは、中間歯付きホイールの少なくとも1つのチェーン係合緩和領域による基準位置の横断を検知するセンサであると好ましく、あるいは該センサを備えることが好ましい(請求項12)。本件出願人による米国特許出願公開第2001/0048211号明細書に、本発明の目的に適ったセンサが記載されており、このセンサは、歯付きホイールが緩和領域に対応する角度位置に位置する前に変速開始を指令することがないよう、チェーンの移動方向および角度位置を確認するために使用されている。
前記チェーンの所定の移動は、チェーンまたは自転車の速度に基づいて計算することもできる(請求項13)。
実施形態においては、前記チェーンの所定の角度移動の距離が、隣接する中間歯付きホイールのチェーン係合緩和領域間の角度距離、またはその整数倍に等しい(請求項14)。
詳しくは、m個の緩和領域が歯付きホイール上に角度距離αで等ピッチに配置されている場合、チェーンの所望の移動の距離は、n×αに等しくなるように選択するのが好ましく、遅延時間Dは、D=R×n×α/v、またはD=n×α/w(Rは中間歯付きホイールの半径、vおよびwはそれぞれ、中間歯付きホイールにおけるチェーンの線速度および角速度、nは1以上の整数)なる関係から計算することができる。
本発明の方法の実際の実施形態においては、電子式サーボ・アシストつき変速機は、当然ながら、本発明による多段変速、および一段変速(すなわち現歯付きホイールとその歯付きホイールに隣接する目標歯付きホイールとの間の変速)の両者を実行することができる。
第1の実施形態においては、電子制御ユニットが、変速の要求が多段であるか一段であるかを、あらかじめ確認することができる。
そのような場合、本発明による方法は、変速要求の受信を待つステップ、および、変速要求が一段変速の要求であるか、多段変速の要求であるかを確認して、一段変速の要求である場合には一段変速を実行し、多段変速の要求である場合には前述のとおり多段変速を実行するステップを含む(請求項15)。
自動または半自動の動作においては、電子制御ユニット自身が、変速比を決定して変速信号を内部的に生成する。手動操作においては、変速要求が一段変速の要求であるか、多段変速の要求であるかを確認するステップを、例えば、ボタンもしくはレバー操作の継続時間など、ユーザ・インターフェイスによって受信する信号の継続時間に基づいて(請求項16)、または、例えばボタンもしくはレバーの連続操作の回数など、ユーザ・インターフェイスによって受信する信号の連続回数に基づいて(請求項17)、実行することができる。代替的に、変速の際に所望の目標歯付きホイールを電子制御ユニットに直接伝えるために、例えば、種々の要求信号に対応する複数の異なるボタン、または、数字キーパッド、グラフィカル・インターフェイスを備えた表示装置もしくはタッチ・センサ式の表示装置など、種々の多様な信号を送信するのに適したさらに複雑なユーザ・インターフェイスを設けることもできる(請求項18)。
他の実施形態においては、電子制御ユニットは、変速の要求が多段変速であるか、一段変速であるかを、あらかじめ確認することができない。
そのような場合には、本発明による方法において、変速要求を待つステップ、前述のとおりステップb)を実行するステップ、および、変速要求が一段変速の要求であるか多段変速の要求信号であるかを確認し、多段変速の要求である場合に前記のとおりステップc)を実行し、一方、一段変速の要求である場合に変速要求を待つステップへと戻るステップを備えることができる(請求項19)。
自動または半自動の動作においては、これは、電子制御ユニットが、最初に通常の変速要求を内部で生成し、その後すぐに一段変速および多段変速のどちらがより適当であるかを判断する場合に生じうる。手動操作の場合には、この実施形態は、例えば変速の種類が信号の継続時間または連続する信号の回数に基づいて判断される場合に好適である。実際、そのような場合には、変速要求がどちらであっても、該要求が多段変速の要求であるかどうかを判断するために必要な時間を待つことなく、最初の一段変速を速やかに実行することが可能である。
類似の実施形態は、変速要求の開始の受信を待つステップ、および、前記ステップb)を実行すると同時に変速要求の終了の受信を監視し、前記ステップc)の実行の開始前に変速要求の終了を受信した場合には、変速要求の開始の受信を待つステップに戻り、そうでない場合には、前記ステップc)を実行し、隣接する歯付きホイールが目標とする歯付きホイールとなった状態を示す変速要求の終了を受信するまで前記ステップb)を繰り返すステップを含む(請求項20)。
この実施形態は、目標とする歯付きホイールが当初は判明していなくてもよいので、特に有利である。電子制御ユニットまたはユーザは、それぞれ自動または半自動動作および手動操作において、満足できる変速比に達したことを事後的に確認できる。手動操作の場合、要求の開始および要求の終了は、それぞれボタンまたはレバーの操作と解放によって、あるいは2つの異なるボタンまたはレバーの操作によって、さらには1つのボタンまたはレバーの第1および第2の操作によって、生成することができる。
前述した様々な実施形態において、前述した技術的理由により、直前の変速の実行から所定の最小時間が経過するまで、変速要求を一時停止させておくことができる(請求項22)。
第2の態様において、本発明は、自転車の変速機を電子的にサーボ・アシストするためのプログラムであって、該プログラムをプロセッサ上で実行した際に、前記した方法の各ステップを実行するのに適したプログラム・コード手段を備えたプログラムに関する(請求項23)。
前記プログラムは、少なくとも1つのマイクロコントローラ内で実現するのが好ましい。
代替的に、プログラムを、プロセッサのためのメモリに格納することができ、または読み出し専用メモリ内で実現することができる。
第3の態様において、本発明は、前記方法の各ステップを実行するために適した電子回路に関する(請求項24)。
第4の態様において、本発明は、電子式サーボ・アシストつきの自転車用変速機であって、
ペダル・クランクの軸から自転車の駆動輪へと運動を伝達するための、チェーンと歯付きホイールとを有するシステムを備え、該運動伝達システムが、
ペダル・クランクの軸または駆動輪の軸に同軸な少なくとも3枚の歯付きホイールを有する少なくとも1つのギアシフトグループであって、チェーンを該ギアシフトグループの所定の歯付きホイールと係合するように移動させるガイド手段、および該ガイド手段のアクチュエータを備えたギアシフトグループと、
前記少なくとも1つのギアシフトグループのアクチュエータを駆動するために適した電子制御ユニットであって、前記した方法を実行するための手段を備えている電子制御ユニットと、
を備えた自転車用変速機に関する(請求項25)。
自転車用変速機において、前記少なくとも1つのギアシフトグループが、該ギアシフトグループの歯付きホイールに対するガイドエレメントの位置を検出し、前記確認信号を生成するトランスデューサを備えている(請求項16)。
前記電子制御ユニットは、前記所定の遅延時間を格納するのに適した記憶手段を備えることができる(請求項27)。
前記記憶手段は、自転車から取り外すことができる箱体、好ましくは着脱式の表示ユニットに収容されているのが好ましい(請求項28)。
前記自転車用変速機は、前記変速要求信号、前記変速要求の開始信号および/または前記変速要求の終了信号の電子制御ユニットへの送信、ならびに/または前記遅延時間の値の設定のために動作する、ユーザと前記電子制御ユニットとの間のインターフェイス手段を備えることができる(請求項29)。
本発明のさらなる特徴および利点は、添付の図面に示す本発明の好ましい実施形態の以下の詳細な説明から明らかになるであろう。
図1を参照すると、自転車1、詳しくは競争用自転車である自転車1は、リアホイール4のサポート構造体3およびフロントホイール6のフォーク5を形成するチューブ状の部材を用いて公知の方法で形成されたフレーム2を含む。チューブ状の構造を有するハンドル70は、フォーク5に操作可能に連結されている。
フレーム2は、その下部において、本発明による電子式サーボ・アシストつき変速機8によりリアホイール4を駆動するための従来タイプのペダル・クランクまたはペダル・ユニット7の軸を支持している。
変速機8は、実質的に、リアギアシフトグループ9およびフロントギアシフトグループ10から構成される。リアギアシフトグループ9は、リアホイール4と同軸(軸A)に配置され、互いに直径の異なる複数枚の歯付きホイールすなわちスプロケット11(通常は、9枚、10枚、または11枚、あるいはその他の枚数)を含む。フロントギアシフトグループ10は、ペダル・クランク7の軸と同軸(軸B)に配置され、互いに直径の異なる複数枚の歯付きホイールすなわちクラウンあるいはギア12(図示の例では3枚であるが、2枚あるいはその他の枚数も可能である)を含む。
選択可能な変速比の数という観点からは全く好都合ではないが、フロントギアシフトグループ(あるいは、原理的にはリアギアシフトグループも)をただ1枚の歯付きホイールに置き換えることもでき、そのような場合には、本発明は当然、リア(またはフロント)ギアシフトグループにおいてのみ実施される。同様に、2つのギアシフトグループのうちの1つ(通常は、フロントギアシフトグループ)が歯付きホイールを2枚しか備えていない場合、本発明は当然、歯付きホイールが2枚以上のギアシフトグループ(通常は、リアギアシフトグループ)においてのみ実施される。
リアギアシフトグループ9の歯付きホイール11およびフロントギアシフトグループ10の歯付きホイール12は、チェーンと歯付きホイールとを有するシステムを形成するために、閉ループ状の伝達チェーン13によって選択的に係合されて、ペダル・クランク7の軸から自転車1の駆動輪であるリアホイール4へと運動を伝達する。
各種のギア比は、リアギアシフトグループ9のリアチェーンガイドエレメントすなわちディレーラ(あるいは、単に変速機)14、および/または、フロントギアシフトグループ10のフロントチェーンガイドエレメントすなわちディレーラ(あるいは、単にディレーラ)15を動かすことにより得ることができる。
リアディレーラ14およびフロントディレーラ15はそれぞれ、通常、連結式の平行四辺形機構および該平行四辺形機構を変形させるための減速器付き電動モータを備える対応するアクチュエータ16、17(図2では、単に模式的に示されている)によって制御される。
リアディレーラの位置センサ(直接に、あるいはリアアクチュエータの位置の検出を通じてリアディレーラの位置を検出する)、すなわちリアトランスデューサ18(図2では、単に模式的に示されている)、および、フロントディレーラの位置センサ(直接に、あるいはフロントアクチュエータの位置の検出を通じてフロントディレーラの位置を検出する)、すなわちフロントトランスデューサ19が、アクチュエータ16、17に連携していると好ましい。
ディレーラ14、15、各アクチュエータ16、17、および各位置センサすなわちトランスデューサ18、19の構成の詳細については、本発明はこれらの特定の構造とは無関係であるため、ここでは図示されていない。詳細については、例えば前述の特許出願や特許文献を参照されたい。
特に、トランスデューサ18、19は、好ましくは、ディレーラ14、15の絶対位置を示す電気信号を発生させるのに適した、欧州特許出願公開第1103456号に記載のタイプである。
本発明による電子式サーボ・アシストつき変速機は、特に後述の本発明の方法によってアクチュエータ16、17を駆動し、トランスデューサ18、19(設けられている場合)の出力信号を受信し、さらにユーザ・インターフェイスを制御するのに適したマイクロプロセッサ電子制御ユニット40を備えている。
本明細書の記述および添付の請求項においては、電子制御ユニット40のロジックユニットとは、特に表示ユニット60および/または電源パワーボード30および/または指令ユニットに設けられた1つ以上の分散されたマイクロプロセッサなど、多数の物理的ユニットから構成することができるものである。
このような論理的観点から、電子制御ユニット40は、詳しく後述するように、マイクロプロセッサの他に、電子制御による変速のための管理プログラムをコード化する命令を記憶し、また該プログラムを実行するためのサービス変数(レジスタ)を一時的に記憶し、さらに1つ以上の遅延時間の値を揮発性、不揮発性あるいは恒久的に記憶する1つ以上の装置を有する記憶手段を備えている。
記憶装置は、読み出し専用、一回のみ書き込み可能、あるいは読み書き可能なランダム・アクセス・メモリや順次アクセス・メモリなどのうち、1つ以上のタイプとすることができ、光メモリや磁気メモリなど、様々な技術で製造することができる。
記憶装置は、表示ユニット60および/または電源ボード30および/または指令ユニットに収容することができ、さらに/または独立した装置とすることもできる。
特に好ましい実施形態においては、表示ユニット60は、電子制御ユニット40の記憶手段の少なくとも一部を収容しており、自転車1から取り外すことができる。この場合、好ましくは電子式サーボ・アシストつき変速機8についてユーザが設定した様々な値、特に1つ以上の遅延時間の値を、表示ユニット60内の記憶手段に格納できる。この実施形態は、比較的高価である表示ユニットを保護することができるため好都合であり、さらに、ユーザによって設定された値が乗り手の「ノウ・ハウ」を反映した個人的なものである競争用自転車の場合において、何よりも好都合である。
表示ユニット60が自転車1に再び接続されたとき、表示ユニット60に記憶されていた変数の値を、電子制御ユニット40の一時メモリへとコピーすることができる。
電源パワーボード30は、バッテリを備えており、アクチュエータ16、17のモータ、マイクロプロセッサ電子制御ユニット40、トランスデューサ18、19(設けられている場合)、および表示ユニット60(設けられている場合)に電力を供給する。バッテリは充電式であると好ましく、また公知の方法で、リアディレーラ14にバッテリを充電するための発電ユニット(図示せず)を設けることができる。
電源パワーボード30は、例えば、ハンドル70を構成しているチューブの内の1つ、フレーム2を構成しているチューブの内の1つの、例えば飲料ボトル用支持体が設けられた箇所、あるいは、好ましくはハンドル70の中央に配置された表示ユニット60に収容されている。
種々の構成部品間の情報の伝達は、好ましくはフレーム2を構成しているチューブ内に収容された電気ケーブルを通して行なわれるが、あるいは、例えばブルートゥース・プロトコルによる無線の方法によって行なわれる。
電子式サーボ・アシストつき変速機8、および、特に電子制御ユニット40は、手動操作の走行モード、自動動作の走行モード、または半自動動作の走行モード、ならびにプログラミングモードや診断モードなどの他のサービス・モードで動作できる。手動操作の走行モードでは、各ギアシフトグループ9、10の所望の変速比、すなわちチェーン13が係合すべき歯付きホイール11または12が、後に後述する適切なインターフェイスを有する手動入力手段を通じて、ユーザによって電子制御ユニットに入力される。自動動作の走行モードでは、電子制御ユニット40自身が、(例えば、速度センサ、傾斜計、圧力センサ、あるいは乗り手の心拍センサ等を通じて)走行条件の評価ロジックに基づいて変速比を設定する。半自動動作の走行モードは、前記両モードの中間である。
走行モードがいずれであっても、現歯付きホイール11、12(変速が要求された時点においてチェーン13が係合している歯付きホイール11、12)と目標とする歯付きホイールとの間の変速の要求は、電子制御ユニット40によって処理される。
本発明によれば、変速要求は、目標とする歯付きホイールが現歯付きホイール11、12(変速が要求された時点においてチェーン13が係合している歯付きホイール11、12)のすぐ隣にある歯付きホイールである場合には、一段変速の要求であり、あるいは、目標とする歯付きホイールが現歯付きホイールのすぐ隣ではない歯付きホイールの場合には、多段変速の要求である。
一段変速が要求された場合、電子制御ユニット40は、走行モードがいずれであっても、チェーン13を目標とする歯付きホイール11、12と係合する位置に移動させるために、アクチュエータ16、17を駆動して、チェーンのガイドエレメント14、15を動かす。
アクチュエータ16、17の制御は、一方では、適当な記憶手段49、50に記憶された、種々の歯付きホイール11、12の物理的位置を表わす論理位置(論理値)を参照し、他方では、アクチュエータ16、17の位置を表わす論理値を参照して行なわれる。
アクチュエータ16、17の位置を表わす論理値は、電子制御ユニット40によって更新される図2に示すカウンタ47、48(レジスタ、または電子制御ユニット40のメモリ・セルに記憶された変数として具現化される)により提供され、一方でアクチュエータ16、17のモータがステッピング・モータの場合、電子制御ユニット40がアクチュエータ16、17のモータの1ステップの移動毎に該カウンタ47,48を例えば一単位ずつ増減させる。代替的に、アクチュエータ16、17の位置を表わす論理値を、トランスデューサ18、19によって提供することもできる。さらにまた、アクチュエータ16、17の位置を表わす論理値は、トランスデューサ18、19の出力を電子制御ユニット40で確認信号またはフィードバック信号として利用して、カウンタ47、48によって提供することもできる。
記憶手段49、50には、各ギアシフトグループ9、10について、全歯付きホイール11、12の論理位置を記憶することができ、あるいは、隣接する2枚の歯付きホイール11間のピッチ、および隣接する2枚の歯付きホイール12間のピッチに対応する1つ以上の差動量を、基準位置として用いられる1つの歯付きホイール11、12の位置とともに記憶することができる。
多段変速が要求された場合、通常の電子的指令による変速機では、電子制御ユニットは、アクチュエータ16、17を、目標とする歯付きホイールの物理的位置を表わす論理位置に基づいて、一段階で駆動する。
図3は、運動伝達システムの主要な構成要素を概略的に示した斜視図であり、符号11a〜11iで示すリアギアシフトグループの歯付きホイール、リアガイドエレメントすなわち変速機14、フロントギアシフトグループの歯付きホイール(最も外側にある最も径の大きい歯付きホイールのみを図示している)、フロントガイドエレメントすなわちディレーラ15、およびチェーン13が示されている。
さらに詳しく説明すると、歯付きホイール11cから歯付きホイール11fへの多段変速の瞬間における変速装置14およびチェーン13の位置が示されており(すなわち、この例では3段の上方変速)、従来技術の手法によって実行される。
図4は、自転車1の後方から見た概略図である。したがって、リアギアシフトグループ9の歯付きホイール11a〜11i、リアガイドエレメントすなわち変速装置14、およびチェーン13のみを見て取ることができる。さらに詳しく説明すると、従来技術に従って歯付きホイール11cから歯付きホイール11fまでの多段変速を行なう場合の、変速装置14およびチェーン13の初期位置(右側)および最終位置(左側)が、チェーン13の中間位置とともに示されている。
図4から明らかなように、軸Aの方向である方位Xへと動くよう引かれたチェーン13は、中間の歯付きホイール11d、11eに対して傾いて、大きな角度α(チェーン13の延長面と歯付きホイール11の面との間に形成される角度)をなしている。本明細書の[背景技術]の項目でも述べたとおり、このような状況下においては、チェーン13が牽引力を失い、かつ/または中間の歯付きホイール11d、11eに絡まってしまい、結果として、乗り手がバランスを失い、落下したりする可能性がある。さらに、変速機が機械的損傷を受ける可能性もある。
対照的に、本発明によれば、多段変速の要求は、隣接する2枚の歯付きホイール11(12)間で行なわれる一段変速へと複数分割される。
図5は、本発明に従って行なわれる現歯付きホイール11cから目標歯付きホイール11fへの多段変速要求(すなわち、3段の上方変速)の実行の一例を、図4の例との直接比較のため、図4と同様に示した図である。ガイドエレメントすなわち変速装置14とチェーン13とが、右方から左方へと、現歯付きホイールが歯付きホイール11cである変速要求前の位置、現歯付きホイールが歯付きホイール11dとなる第1の一段変速終了後の位置、現歯付きホイールが歯付きホイール11eとなる第2の一段変速終了後の位置、および、現歯付きホイールが目標歯付きホイール11fとなる最終位置に示されている。
チェーン13の延長面と歯付きホイール11d、11e、11fの各面との間に形成される角度βが、図4に示した角度αに比べてきわめて小さいことがわかる。この角度低減の結果、前記の問題点は基本的に解消される。
さらに一般的に述べると、本発明(図6のブロック図を参照)によれば、少なくとも3枚の歯付きホイールを有するギアシフトグループ9、10に関し、現歯付きホイール(図4の例では11c)から現歯付きホイール(11c)に隣接していない目標歯付きホイール(11f)へとチェーン13を変速方向(X)に移動させる多段変速100は、
・チェーン13を現歯付きホイール(11c、次いで11d、次に11e)に隣接する歯付きホイール(11d、次いで11e、次に11f)へと変速方向(X)に移動させるため一段変速101を行なうステップと、
・ブロック103での評価において、前記隣接歯付きホイール(11d、次いで11e、次に11f)が目標歯付きホイール(11f)となるまで、前記ステップを一定回数(ここで説明した例では3回)繰り返すステップ102と、
を通じて実行される。
一段変速101、102はそれぞれ前記手順で実行され、すなわち、チェーン13を、各現歯付きホイール11、12にそれぞれ隣接する歯付きホイール11、12と係合する位置へともたらすべくチェーンのガイドエレメント14、15を動かすため、論理位置およびアクチュエータ16、17の位置を表わす論理値を参照し、アクチュエータ16、17を駆動することにより実行される。
或る一段変速と他の一段変速との間で、電子制御ユニット40は、例えばトランスデューサ18、19による確認など、変速成功の確認を待つことができる(任意追加のブロック105)。
図7には、図5の例に関連し、時間軸、電子制御ユニット40によってアクチュエータ14(15)が駆動されている時間範囲(一段変速101、102、102が実行されている時間範囲)に相当する信号201〜203、および、チェーン13が係合している歯付きホイール11c、11d、11e、11fが、比例尺ではないが図式的に示されている。信号201〜203の立ち上がり縁は、一段変速ステップの開始に対応し、立ち下がり縁204〜206は、特に変速成功の確認に対応している。
本明細書の[背景技術]の項目でも述べたとおり、本件出願人は、チェーン13の歯付きホイール11d、11e、11fにおけるきわめて高速での一連の連続的位置決めが、状況によっては変速機8の機構にとって有害になり得、乗り手にとって失望または危険となり得ると理解している。
これを避けるため、本発明による方法においては、各一段変速操作ステップ101と102との間に、遅延時間D(任意追加のブロック105)を設けている。
遅延時間Dにより、チェーンが、中間の歯付きホイール11d、11eのそれぞれに、効果的に係合可能となるため、該中間の各歯付きホイールと十分に噛合する。したがって、チェーン13および歯付きホイール11d、11eの歯に加わる機械的応力、ならびに中間の歯付きホイール11d、11eへの噛み込みの恐れを、緩和することができる。
連続して実行される各一段変速101、102と、後続の一段変速102の開始との間の遅延時間は、100ミリ秒と350ミリ秒の間の範囲の値であると好ましく、120ミリ秒と250ミリ秒の間の範囲の値であるとより好ましく、140ミリ秒と220ミリ秒の間の範囲の値であるとさらに好ましい。
ブロック105において、確認信号待ちおよび遅延時間D待ちの両方が実行される場合、遅延時間Dの計測を、確認信号の受信から開始することができ(図8)、あるいは、前の一段変速ステップ101、102の実行ステップの開始から開始することもできる(図9)。後者の場合、遅延時間Dは、乗り手、変速および(坂を上る、平地を行く、または坂を下るなどの)走行条件に応じて、通常約150〜300ミリ秒であると予想される一段変速101、102の実行に要する時間を考慮に入れるため、より大きな値となるであろう。
さらに、この後者の場合には、遅延時間Dの値を、一段変速の実行完了が予測される瞬間(破線で示されている一段変速202の立ち下がり縁)と、変速完了の確認の受信との間の差ΔDに基づいて設定することができる(図10)。すなわち、確認信号が予測される瞬間よりも前、あるいは後に受信された場合に、遅延時間Dの値が増減される。
ここまでは、遅延時間Dがただ1種類であり、フロントギアシフトグループ9およびリアギアシフトグループ10の上方一段変速および下方一段変速のいずれも、この1種類の遅延時間の経過を待つものとして説明してきたが、用いられ得る遅延時間の値に関しては、他にも様々な可能性がある。
第1の実施形態においては、あらかじめ定められた単一の遅延時間Dが用いられ、多段変速における各一段変速に使用される。
第2の実施形態においては、各上方変速のために遅延時間UDが用いられ、各下方変速のために遅延時間DDが用いられる。
チェーン13の張力が、リアギアシフトグループ9のガイドエレメント14とフロントギアシフトグループ10のガイドエレメント15とで異なっており、リアギアシフトグループ9の隣接する歯付きホイール11間のピッチが、フロントギアシフトグループ10の隣接する歯付きホイール12間のピッチと相違している場合もあり得、さらに、チェーン13の、ガイドエレメント14および歯付きホイール11間の距離と、ガイドエレメント15および歯付きホイール12間の距離とが、2つのフロントおよびリアギアシフトグループ9,10を用いている場合には異なっていることから、リアギアシフトグループ9に適用される遅延時間と、フロントギアシフトグループ10に適用される遅延時間とを、別々に、したがって異なる値とするのが適切である場合もある。
したがって、第3の実施形態においては、記憶手段が、リアギアシフトグループ9のために単一の遅延時間RDを記憶し、さらに/またはフロントギアシフトグループ10のために単一の遅延時間FDを記憶するのに適している。
第4の実施形態においては、記憶手段が、リアギアシフトグループ9のために、上方変速時の遅延時間RUDおよび/または下方変速時の遅延時間RDDを記憶し、さらに/または、フロントギアシフトグループ10のために、上方変速時の遅延時間FUDおよび/または下方変速時の遅延時間FDDを記憶するのに適している。
第5の実施形態は、本発明による電子式サーボ・アシストつき変速機8および該変速機のサーボ・アシスト方法の動作における一段変速に関し、中間の歯付きホイールの径の相違を考慮に入れた最適化によって利益をもたらしており、すなわち、記憶手段が、リアギアシフトグループ9の各中間歯付きホイールについて遅延時間RiDを、フロントギアシフトグループ10の各中間歯付きホイールについて遅延時間FiDをそれぞれ記憶するのに適している。
第6の実施形態によれば、記憶手段が、ギアシフトグループ9、10の各中間歯付きホイール11、12について、上方変速時の遅延時間RiUD、FiUDおよび下方変速時の遅延時間RiDD、FiDDをそれぞれ記憶するのに適している。
前記種々の実施形態においては、遅延時間の値はいずれも工場であらかじめ初期値に設定されている。そこで、ユーザの手によって遅延時間の値が変更できるように、電子制御ユニット40に設定操作モードを設けるのが好ましい。そのような設定操作モードのフロー図の例を説明する前に、設定操作モードを設ける場合には、初期値(公称値、あるいは平均値に相当する)に戻す可能性を想定し、初期値を読み出し専用記憶手段に記憶しておくことが適切であることを強調しておく。さらに、遅延時間が、ユーザによって、初期値に与えられる各差動量に基づいて設定される実施形態も可能である。
図11に、設定(プログラミング)操作モードのフロー図の一例を示す。
最初のブロック300からスタートし、ブロック301で電子制御ユニット40は、ユーザが設定モードの起動を望むか否かをチェックし、設定モードを起動しようとしている場合には、例えば(前記第4の実施形態においては)リアギアシフトグループ9の上方変速時の遅延時間RUD、リアギアシフトグループ9の下方変速時の遅延時間RDD、フロントギアシフトグループ10の上方変速時の遅延時間FUD、またはフロントギアシフトグループ10の下方変速時の遅延時間FDDの内のいずれかの遅延時間に関して設定モードを起動しようとしているのかをチェックし、あるいはユーザがブロック311で設定モードから出ることを望んでいるのか否かをチェックする。
ブロック301の後、ブロック302で電子制御ユニット40は、ユーザがあらかじめ選択された遅延時間を増やそうとしているのか、減らそうとしているのか、あるいは、あらかじめ選択された遅延時間に関し設定を終了しようとしているのかをチェックする。
電子制御ユニット40が、ユーザがあらかじめ選択された遅延時間を増加させたいと望んでいることを確認した場合(ブロック302の左側の出力)、ブロック303で電子制御ユニット40は、あらかじめ選択された遅延時間が最大値(一般的な値、あるいはあらかじめ選択された遅延時間に特有の値)となっているかどうかをチェックし、そのような場合には、任意追加のブロック304にてユーザに警告を発し、ブロック302に戻る。
ブロック303にて、電子制御ユニット40が、あらかじめ選択された遅延時間が最大値でないと確認した場合、電子制御ユニット40はブロック305で、あらかじめ選択された遅延時間の値を単位時間だけ増加させ、ブロック302に戻る。
同様に、ブロック302で、電子制御ユニット40が、ユーザがあらかじめ選択された遅延時間を減少させたいと望んでいることを確認した場合(右側の出力)、ブロック306で電子制御ユニット40は、あらかじめ選択された遅延時間が最小値(一般的な値、あるいはあらかじめ選択された遅延時間に特有の値)となっているかどうかをチェックし、そのような場合には、任意追加のブロック307にてユーザに警告を発し、ブロック302に戻る。
ブロック306にて、電子制御ユニット40が、あらかじめ選択された遅延時間が最小値でないと確認した場合、電子制御ユニット40はブロック308で、あらかじめ選択された遅延時間の値を単位時間だけ減少させ、ブロック302に戻る。
ブロック302で、電子制御ユニット40が、ユーザがあらかじめ選択された遅延時間に関する設定を終了したいと望んでいることを確認した場合(下側の出力)、実行はブロック309において、電子制御ユニット40は、ユーザが実施した遅延時間の変更を保存したいと望んでいるかどうかをチェックする。
ユーザが保存を望んでいる場合、電子制御ユニット40は、ブロック310で前記遅延時間の変更を含む、あらかじめ選択された遅延時間の値を保存して、ブロック301に戻り、ユーザが保存を望んでいない場合には、直接ブロック301に戻る。
ユーザが望んでいる事に関する種々のチェックは、例えば表示ユニット60上で実現されるグラフィカル・インターフェイスなどのユーザ・インターフェイスにより、タッチ・センサ式表示装置や図2のボタン61〜63に例示されるような補助的なボタンを通じて行なわれ、さらに/または、上方変速および下方変速の要求指令を送るためのものと同じ手動指令手段により行なわれる。電子制御ユニット40は、これら手動指令手段を操作することによって生成された信号を、例えば論理ゲートやブール関数を通じて、信号の内容に応じて適切に解釈する。
そのような手動指令手段は、例えば、リアギアシフトグループ9の上方一段変速信号および下方一段変速信号のための、ハンドル70のグリップのブレーキ・レバー41に組み合わされた対応するレバー43、44(図1および2)、および、フロントギアシフトグループ10の上方一段変速信号および下方一段変速信号のための、ハンドル70のもう一方のグリップのブレーキ・レバーに組み合わされた対応するレバー45、46(図2)を備えることができる。
レバー43〜46の代わりに、手動で操作される2つのボタン、あるいは、振り子レバーによって操作される2つのボタンを設けることもできる。
一段変速の要求を生成するのに適しているこれらレバーまたはボタンは、多段変速の要求を生成するのにも使用することができ、その場合、変速要求の種類を、例えば操作時間の長さ、連続操作の回数、第1の操作で変速要求の開始が生成され、第2の操作で変速要求の終了が生成される事などによって区別することができる。
代替的に、手動指令手段は、多段変速の要求を生成するのに適した他のボタンまたはレバー(図示せず)、ならびに、乗り手が目標とする歯付きホイールを直接指示することができる、数字キーパッドや表示ユニット60上に実現されるグラフィカル・インターフェイスを備えることもできる。
実施形態により、電子制御ユニット40が、乗り手からの変速要求が多段であるか、一段であるかを、あらかじめ確認することができる場合もあり、できない場合もある。同様に、自動または半自動動作の通常の走行モードにおいて、電子制御ユニット40はそれ自体によって、複数の一段変速要求、または多段変速要求を直接内部生成することができ、あるいは、それ自体によって1つの通常の変速要求を内部生成し、その後で変速要求が一段変速要求または多段変速要求のいずれであるかを決定することもできる。
電子制御ユニット40が、あらかじめ乗り手からの変速要求が多段変速であるか一段変速であるかを確認できるとき、本発明による方法(図12)は、ブロック400で変速要求の受信を待つステップと、ブロック401で変速要求が一段の変速要求であるか、多段の変速要求であるかを確認し、一段の変速要求である場合にはブロック402で一段変速を前述の方法で実行し、多段の変速要求である場合にはブロック100で多段変速を前述の方法で実行するステップとを含む。
既に述べたとおり、手動によって指令が行なわれる通常の走行モードにおいて、変速要求が一段の変速要求であるか、多段の変速要求であるかを確認するステップ401は、例えば、レバー43〜46のうちの1つが押し込まれている時間などの、ユーザ・インターフェイスによって受け取られる信号の継続時間に基づいて実行でき、または、例えば、レバー43〜46のうちの1つが連続して押し込まれた回数などの、ユーザ・インターフェイスによって受け取られる連続信号の回数に基づいて実行でき、さらにグラフィカル・インターフェイスもしくは数字キーパッドによって送信された、変速の目標となる所望の歯付きホイールを示す特定の信号に基づいて実行できる。
変速要求が一段であるか多段であるかを確認するためには、一般に、ある程度の時間を要する。したがって、一段変速はいかなる場合でも行われることから、現歯付きホイールとそれにすぐ隣接する歯付きホイールとの間で最初の一段変速を直ちに実行するのが好ましい。
すなわち、図13のブロック図を参照すると、ブロック400で変速要求を受け取ると、一段変速を実行するブロック101(図6を参照)が、チェーン13を現歯付きホイールからすぐ隣の歯付きホイールへと移動させるために直ちに実行される。この実行の直後、またはこの実行の間に、ブロック401で要求が多段変速か一段変速かが確認される。多段変速の場合には、一段変速の実行が図6に関して前述したとおりに連続して続けられ、一段変速の場合には、実行が終了する。
別の実施形態(図14)は、変速要求の開始の受信を待つステップ403、チェーン13を現歯付きホイールからすぐ隣の歯付きホイールへ移動させるために、一段変速を実行するブロック101(図6を参照)を実施するステップ、および同時に、ブロック404で示されている並行処理サイクルによって、変速要求の終了の受信を監視するステップを含む。稲妻印405で示す変速要求の終了が、前記ステップc)におけるステップb)の最初の繰り返しに対応するステップ102(図6参照)の実行の開始前に受信された場合、ブロック101からの出力を右側へと分岐させる稲妻印405aで示されているように、変速要求の開始を待つブロック403に戻る。変速要求の終了が受信されない場合、前記ステップc)を実行し、すなわち、前記ステップb)の繰り返しを行なう、ブロック102、103およびブロック105で表わされる処理サイクルが、すぐ隣の歯付きホイールが目標とする歯付きホイールであることを示す変速要求の終了を受信するまで繰り返される。これが、ブロック103から「YES」を出力させる稲妻印405bによって図式的に示されている。
この実施形態は、自動または半自動動作および手動操作のそれぞれにおいて、電子制御ユニットまたはユーザが、いつ所望の変速比に達したかを事後的に確認することができるため、特に好適である。手動操作の場合、開始の要求および終了の要求はそれぞれ、ボタンもしくはレバー(例えば、レバー43〜46のうちの1つ)の操作および解放により、または2つの別個のボタンの押し込みにより、さらに、ボタンまたはレバー(例えば、レバー43〜46のうちの1つ)の第1の操作および引き続く第2の操作により生成することができる。
前記した種々の実施形態において、変速要求は、多段であっても、一段であっても、前記した技術的理由により、直前の変速(多段であっても一段であってもよい)の実行から所定の最小時間が経過するまで一時停止させておくことができる。
すなわち、図示されてはいないが、図6のブロック101、図12のブロック400、図13のブロック400、および図14のブロック403の前に、遅延時間を待つブロックを設けることができる。
この遅延時間待ち、および、多段変速実行中の遅延時間待ち(ブロック105)は、両者とも、実際には、本発明によるソフトウェア・プログラムによる処理サイクルによって実現することができ、あるいはタイマーによって実現することができる。
タイマーは、当然、カウント・ダウン・タイマーであっても、カウント・アップ・タイマーであってもよく、電子制御ユニット40のマイクロプロセッサのクロック信号によって可変に管理されるメモリによって、あるいは専用の装置によって実現できる。
遅延時間は、あらかじめ設定された値とすることができるほか、動的に計算することもできる。すなわち、中間歯付きホイール上でのチェーン13の望ましい所定の移動の関数として、あらかじめ定めることができる。
この移動は、角度基準位置を基準とするギアシフトグループ9、10の内の1つまたは両方の角位置センサまたは角速度センサ(図示せず)に基づいて評価できる。2つのギアシフトグループの角速度は、チェーン13が係合している各歯付きホイール11、12の半径間の比によって与えられる現変速比によって互いに関係していることに注目すべきである。したがって、2つのギアシフトグループのうちの一方に単一のセンサを設ければ充分である。さらなる代案として、自転車の2つの車輪4、6の一方に組み合わされた角位置センサまたは角速度センサを用いることも可能である。
センサは、例えば前記米国特許出願公開2001/0048211号明細書に記載されているような、中間歯付きホイールの少なくとも1つのチェーン係合緩和領域による基準位置の横断を検知するセンサであると好ましく、あるいはそのようなセンサを備えていると好ましい。
前記所定の移動は、適当なセンサによって、チェーンまたは自転車の速度を検出し、それに基づいて計算することもできる。
前記所定の角移動は、中間歯付きホイールのチェーン係合緩和領域間の角度距離に等しくなるように選択すると有利であり、あるいはそのような角度距離の整数倍に等しくなるように選択すると有利である。
詳しくは、m個の緩和領域が歯付きホイール上に角度距離αで等ピッチに配置されている場合、所望の移動は、n×α(nは1以上の整数)に等しくなるように選択すると好ましく、遅延時間は、D=R×n×α/v、またはD=n×α/w(Rは中間歯付きホイールの半径、vおよびwはそれぞれ、中間歯付きホイールにおけるチェーンの線速度および角速度)なる関係から計算することができる。
マイクロプロセッサ電子制御ユニット40は、例えば、エネルギ消費が少ないという利点を有するC−MOS技術で製作することができる。
専用のハードウェアを設けて実施する代わりに、前記電子制御ユニット40の機能は、小型コンピュータに記憶させることができるソフトウェア・プログラムによって実現することができる。
本発明による電子式サーボ・アシストつき変速機を備える自転車を図式的に示した斜視図である。 本発明による電子式サーボ・アシストつき変速機のブロック図である。 従来技術の多段変速における運動伝達システムを示した概略図である。 従来技術の多段変速における運動伝達システムを示した概略図である。 本発明による多段変速における運動伝達システムを示した概略図である。 本発明による多段変速の実行ステップを示すブロック図である。 本発明の種々の実施形態による多段変速の実行を示すブロック図である。 本発明の種々の実施形態による多段変速の実行を示すブロック図である。 本発明の種々の実施形態による多段変速の実行を示すブロック図である。 本発明の種々の実施形態による多段変速の実行を示すブロック図である。 本発明のいくつかの実施形態による多段変速について、遅延時間の設定方法を示したブロック図である。 本発明の種々の実施形態による一段変速および多段変速の実行を示したブロック図である。 本発明の種々の実施形態による一段変速および多段変速の実行を示したブロック図である。 本発明の種々の実施形態による一段変速および多段変速の実行を示したブロック図である。

Claims (29)

  1. 電子式サーボ・アシストつきの自転車用変速機(8)を電子的にサーボ・アシストする方法であって、
    a)少なくとも3枚の歯付きホイールを有するギアシフトグループにおいて、現歯付きホイールからその歯付きホイールと隣接していない目標とする歯付きホイールまで、チェーンを変速方向に移動させる多段変速を実行するステップを含み、
    該多段変速を実行するステップa)が、
    b)チェーンを、現歯付きホイールに隣接する歯付きホイールへと変速方向に移動させる一段変速を実行するステップと、
    c)該隣接する歯付きホイールが前記目標とする歯付きホイールになるまで、前記ステップb)を繰り返すステップとを含む方法。
  2. 請求項1において、前記ステップc)が、
    d)前のステップb)の実行完了の確認を待つステップを含むことを特徴とする方法。
  3. 請求項1または2において、前記ステップc)が、
    e)所定の遅延時間(D;RD、FD;UD、DD;RUD、RDD、FUD、FDD;RiD、FiD;RiUD、RiDD、FiUD、FiDD)を待つステップ
    を備えることを特徴とする方法。
  4. 請求項3において、前記ステップc)が、
    d)前のステップb)の実行完了の確認を待つステップを含み、
    前記所定の遅延時間が、100ミリ秒と350ミリ秒の間の範囲内にあることを特徴とする方法。
  5. 請求項3または4において、さらに、前記確認の信号を、前記ステップb)の予定の実行完了の瞬間よりも前または後に受信した場合に、前記所定の遅延時間をそれぞれ増加または減少させることを含む方法。
  6. 請求項3〜5のいずれか一項において、前記所定の遅延時間(RD、FD)が、各ギアシフトグループについて、互いに別々または同一であることを特徴とする方法。
  7. 請求項3〜6のいずれか一項において、前記所定の遅延時間(UD、DD;RUD、RDD、FUD、FDD)が、各変速方向について、互いに別々または同一であることを特徴とする方法。
  8. 請求項3〜7のいずれか一項において、前記所定の遅延時間(RiD、FiD;RiUD、RiDD、FiUD、FiDD)が、隣り合う歯付きホイールについて、互いに別々にまたは同一であることを特徴とする方法。
  9. 請求項3〜8のいずれか一項において、前記遅延時間をユーザ・インターフェイスを通じて設定するステップを含むことを特徴とする方法。
  10. 請求項3〜9のいずれか一項において、
    f)前記所定の遅延時間を、前記隣接する歯付きホイール上でのチェーンの所定の移動の関数としてあらかじめ決定するステップを含むことを特徴とする方法。
  11. 請求項10において、前記所定の移動が、角度位置センサまたは角速度センサに基づいて計算されることを特徴とする方法。
  12. 請求項11において、前記角度位置センサとして、前記隣接する歯付きホイールの少なくとも1つのチェーン係合緩和領域による角度基準位置の横断を検知するセンサを用いることを特徴とする方法。
  13. 請求項10において、前記所定の移動が、チェーンまたは自転車の速度に基づいて計算されることを特徴とする方法。
  14. 請求項10〜13のいずれか一項において、前記所定の角度移動が、前記隣接する歯付きホイールの前記チェーン係合緩和領域間の角度距離、またはその整数倍(n)に等しいことを特徴とする方法。
  15. 請求項1〜14のいずれか一項において、さらに
    g)変速要求の受信を待つステップ、
    h)前記変速要求が一段変速の要求であるか、多段変速の要求であるかを確認するステップ、
    h1)一段変速の要求である場合には、チェーンを、変速開始時の歯付きホイールから、変速方向において該開始時の歯付きホイールに隣接する目標とする歯付きホイールへと移動させる一段変速を実行するステップ、および
    h2)多段変速の要求である場合には、多段変速を実行する前記ステップa)を実行するステップを含む方法。
  16. 請求項15において、前記ステップh)は、ユーザ・インターフェイスによって受信された信号の継続時間に基づいて実行されることを特徴とする方法。
  17. 請求項15において、前記ステップh)は、ユーザ・インターフェイスによって受信された連続する信号の数に基づいて実行されることを特徴とする方法。
  18. 請求項15において、前記ステップh)は、複数の信号から選ばれ、ユーザ・インターフェイスによって受信された信号に基づいて実行されることを特徴とする方法。
  19. 請求項1〜14のいずれか一項において、連続する
    i)変速要求を待つステップと、
    j)前記ステップb)と同時に実行され、変速要求が一段変速の要求であるか、多段変速の要求であるかを確認するステップと、
    を含み、
    多段変速の要求である場合には、前記ステップc)を実行し、
    一段変速の要求である場合には、前記ステップi)に戻る方法。
  20. 請求項1〜18のいずれか一項において、さらに、前記ステップb)の前に実行される、
    k)変速要求の開始の受信を待つステップ、および
    b1)変速要求の終了の受信を監視するステップ、
    を含み、
    前記ステップc)の実行の開始前に変速要求の終了を受信した場合には、前記ステップk)に戻り、
    そうでない場合には、前記隣接する歯付きホイールが目標とする歯付きホイールとなったことを示す変速要求の終了を受信するまで、前記ステップb)を繰り返す前記ステップc)を実行する方法。
  21. 請求項15〜20のいずれか一項において、前記要求がユーザ・インターフェイスによって受信されることを特徴とする方法。
  22. 請求項15〜21のいずれか一項において、さらに、直前の変速の実行から所定の最小時間が経過するまで、前記変速要求を一時停止させておくステップを含む方法。
  23. 自転車の変速機(8)を電子的にサーボ・アシストするためのプログラムであって、該プログラムを少なくとも1つのマイクロコントローラに統合されたプロセッサ上で実行した際に、請求項1〜22のいずれか一項に記載の方法のステップを実行するのに適したプログラム・コード手段を備えたプログラム。
  24. 請求項1〜22のいずれか一項に記載の方法のステップを実行する電子回路。
  25. 電子式サーボ・アシストつきの自転車用変速機(8)であって、
    ペダル・クランク(7)の軸(B)から自転車(1)の駆動輪(4)へと運動を伝達するための、チェーン(13)と歯付きホイール(11、12)とを有するシステムを備え、
    該運動伝達システムが、
    ペダル・クランク(7)の軸(B)または駆動輪(4)の軸(A)である軸(X)に同軸な少なくとも3枚の歯付きホイール(11、12)を有する少なくとも1つのギアシフトグループ(9、10)であって、チェーン(13)を該ギアシフトグループ(9、10)の所定の歯付きホイール(11、12)と係合するように移動させるガイド手段(14、15)、および該ガイド手段(14、15)のアクチュエータ(16、17)を備えたギアシフトグループ(9、10)と、
    請求項1〜22のいずれか一項に記載の方法を実行する手段を備え、前記少なくとも1つのギアシフトグループ(9、10)のアクチュエータ(16、17)を駆動する電子制御ユニット(40)と、
    を備えた自転車用変速機(8)。
  26. 請求項25において、電子制御ユニット(40)が請求項2に記載の方法を実行する手段を備えており、前記少なくとも1つのギアシフトグループ(9、10)が、該ギアシフトグループ(9、10)の歯付きホイール(11、12)に対する前記ガイド部材(14、15)の位置を検出し、前記確認信号を生成するトランスデューサ(18、19)を備えていることを特徴とする自転車用変速機。
  27. 請求項25または26において、前記電子制御ユニット(40)が、請求項3に記載の方法を実行する手段であって、前記所定の遅延時間を記憶する記憶手段(49、50)を備えていることを特徴とする自転車用変速機。
  28. 請求項27において、前記記憶手段(49、50)が、自転車(1)から取り外し可能な箱体(60)に収容されていることを特徴とする自転車用変速機。
  29. 請求項25〜28において、さらに、前記変速要求信号、前記変速要求の開始信号、および/または前記変速要求の終了信号の電子制御ユニット(40)への送信、ならびに/または前記遅延時間の値の設定のために動作する、ユーザと前記電子制御ユニット(40)との間のインターフェイス手段を備えたことを特徴とする自転車用変速機。
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