JP2005039374A - 画像処理装置、画像読取装置、画像形成装置、および画像処理方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】光源αまたは光源βによって原稿を照射し、その条件下での画像データを得る(S1,S2)。これらの異なる条件下での画像データの差分の絶対値を閾値と比較して色ずれの有無を判定する(S3,S4)。色ずれが発生している場合には、読み取り条件の異なる複数の画像データに基づいて色ずれを補正する(S7)。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、異なる複数の条件で入力画像データを読み込み、各条件で読み込まれた入力画像データを基準の色空間の画像データに変換して処理を行う画像処理方法および画像処理装置並びにそれを備えた画像形成装置、プログラム、記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、OA機器のデジタル化が急速に進展し、またカラー画像出力の需要が増してきたことにより、電子写真方式のデジタルカラー複写機やインクジェット方式・熱転写方式のカラープリンタ等が広く一般に普及してきている。例えば、デジタルカメラやスキャナ等の入力機器より入力された画像情報、あるいは、コンピュータ上で作成された画像情報がこれらの出力機器を用いて出力されている。
【0003】
上記スキャナなどの入力機器により読み込まれる入力画像(原稿)の印刷方式は様々であり、画像表面の層構成や色材の組成の影響で、人の目には同じ色に見えてもスキャナ等では異なった色の画像データとして読み込まれるという色ずれの現象が生じることがある。このような現象が生じると、出力される画像が入力画像と異なった色に再現され、画質劣化が生じる。そこで、この問題を解決するために、様々な技術が提案されている。
【0004】
尚、ここでいう色ずれは「メタメリズム(条件等色)」が崩れることによって生じるものであり、「メタメリズム」とは、光源の分光分布が異なるのに同じに見える状態のことを指す。また、分光反射率が異なる二つの原稿が、人の目において同じに見える状態も、分光感度の異なるセンサで同じに見える状態も「メタメリズム」という。
【0005】
この現象は、スキャナやプリンタ等の出力機器にも適用され、これらの出力機器ではメタメリズムを実現して色合わせを行っている。しかしながら、人の目では同じに見える色が、これらの色をスキャナで読み込んでその画像データを出力機器で出力した場合には異なった色として再現される(色ずれ)ことが起こりうる。この場合、人の目にはメタメリズムが成立しているが、スキャナのセンサではメタメリズムが成立していないことになる。
【0006】
通常は、スキャナの読み取り特性は、多くの画像でディスプレイなどの表示装置で表示した際に人の目で見たものと同じようになるように調整されている。すなわち、人の目とスキャナのセンサとの間で色ずれを小さくするように調整されているため、多くの出力原稿では上記色ずれは発生しない(すなわちスキャナと目との間でメタメリズム成立)。しかしながら、特殊な色材などを用いた場合、人間の目とスキャナのセンサとの分光感度が異なる限り、この現象(メタメリズムが崩れる現象)は発生する。本明細書では、メタメリズムが崩れる現象を「色ずれ」と定義して説明を行っている。
【0007】
このようなメタメリズムの崩れによる色ずれを防止する方法として、例えば、特許文献1に記載の画像処理方法がある。特許文献1の画像処理方法では、少なくとも二種類以上の異なる読み取り条件にて原稿を読み込み、一方の読み取り条件下(1回目の読み取り)で所定の色であると判断された注目画素に対し、他方の読み取り条件下(2回目の読み取り)で読み取りを行った際に所定の色に変化するか否かを判定する。
【0008】
2回目の読み取り時に所定の色に変化した画素について、その画素数を計数してある値と比較し、原稿の判定(印画紙・ジェネレーション原稿・インクジェット原稿)を行う。そして、原稿の判定結果に基づいて色補正係数を設定する。上記2回の読み取りにおいて異なる読み取り条件とすることは、▲1▼CCD特性の異なるスキャナの使用、▲2▼赤外線カットフィルタの使用の有無、▲3▼光源の切り換え等によって行われる。
【0009】
また、メタメリズムの崩れによる色ずれを防ぐ他の方法として、分光反射率を測定あるいは推定する技術が考えられる(例えば、特許文献2)。この分光反射率を推定する技術は、異なる透過波長域を有する例えば8種類のフィルタを通して撮影を行うマルチバンドカメラを用いて被写体を撮影して、被写体の色情報を波長毎に表す複数のスペクトル画像を取得し、このスペクトル画像から被写体の分光反射率を推定するものである。この推定された分光反射率に基づいて、所望する光源下にて撮影された場合と同様の見え方を有する画像を取得する。上記の技術を用いれば、絵画のように多数の色を用いた被写体を撮影する場合でも、被写体の色再現性を損なうことなく高精度の画像を取得することが可能となる。
【0010】
さらに、上記特許文献2の技術では、蛍光などの光の照射により能動的に光エネルギーを発する物質が画像形成媒体に含まれていても、所望とする光源下において撮影した場合と同様の見え方となる画像を取得することができる。
【0011】
【特許文献1】
特開2002−94814号公報(公開日2002年3月29日)
【0012】
【特許文献2】
特開2001−86354号公報(公開日2001年3月30日)
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1の技術では、所定の色材を用いた特定の原稿種別に対してのみ色ずれを軽減できるにすぎない。つまり、上記特許文献1の技術では、原稿の色材を推定し、印画紙・ジェネレーション原稿・インクジェット原稿等の原稿の種類に応じた色補正を行っている。そのため、あらかじめ設定した所定の色材の印画紙、ジェネレーション原稿、インクジェット原稿についてのみ色ずれを軽減できるに過ぎない。予め設定した色材や原稿種別以外では、色ずれを抑えることができない。また、予め設定した色材と原稿種別であっても、所定の色が含まれない場合は色ずれの有無を正しく認識することができない。
【0014】
このように、上記特許文献1の技術では、特定の色材のみにしか色補正できないが、これは、3バンドの入力で、その入力が視覚特性と異なることに起因している。つまり、特許文献1では、3バンド入力のまま特定色材に対しての色ずれを抑えるために、特定色材か否かの判定を要しており、色ずれの発生を抑制できる色材が限られているため、色補正精度が低いといった問題がある。
【0015】
また、上記特許文献2に記載されているように、マルチバンドカメラ(CCD)を用いて分光反射率を推定する方法では、色ずれが発生しにくいものの、分光反射率の推定のための計算量が多くなる。そのため、画像処理装置の高性能化が要求され、画像処理装置が非常に高価となってしまうという問題を有している。
【0016】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、安価でかつ高精度に色ずれの発生を防止して高画質化を図ることができる画像処理方法および画像処理装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明の画像処理装置は、上記の課題を解決するために、複数の異なる読み取り条件で原稿を読み込んで得られる複数の画像データを入力画像データ群とし、出力画像データに色ずれが生じないように、上記入力画像データ群に含まれる複数の画像データに基づいて入力画像データ群を補正するデータ変換部を備えていることを特徴としている。
【0018】
従来(特許文献1)では、色ずれの有無を判定するために、異なる条件下で原稿を読み取っているが、色ずれが発生している場合にこれを抑制するための補正は、読み取られた原稿の画像データをそれぞれ単独に用いて行っている。
【0019】
これに対し、上記の構成によれば、複数の異なる条件下で読み取られた複数の画像データに基づいて色ずれが生じないように画像データを補正するため、色ずれが生じている(可能性がある)画像データを単独で用いて変換する場合に比べ、高精度(色ずれの発生しない)の変換を行うことができ、出力される画像の画質が、色ずれによって劣化することはない。
【0020】
本発明の他の画像処理装置は、上記の課題を解決するために、複数の異なる読み取り条件で原稿を読み込んで得られる複数の画像データを入力画像データ群とし、上記入力画像データ群から特定の画像データを選択して、出力画像データに色ずれが生じないように、選択された画像データに基づいて入力画像データ群を補正するデータ変換部を備えていることを特徴としている。
【0021】
上記の構成によれば、複数の異なる条件下で読み取られた複数の画像データに基づいて色ずれが生じないように画像データを補正するため、色ずれが生じている画像データを単独で用いて変換する場合に比べ、高精度の変換を行うことができる。
【0022】
そして、上記データ変換部では、入力画像データ群から特定の画像データを選択して、選択された画像データに基づいて色ずれが生じないように画像データを補正するため、入力画像データ群における全ての画像データを使用して演算する場合に比較して、補正に係る演算量を削減できる。
【0023】
また、上記画像処理装置では、上記データ変換部は、色ずれが生じないように補正する処理において、上記入力画像データ群の画像データを基準の色空間の画像データに変換する構成とすることができる。
【0024】
また、上記画像処理装置では、上記入力画像データ群における複数の画像データの比較によって色ずれの有無を判定する判定部を備え、上記データ変換部は、上記判定部によって入力画像データ群に色ずれがあると判定された場合に、上記入力画像データ群に含まれる複数の画像データに基づいて色ずれを補正する構成とすることができる。
【0025】
また、上記画像処理装置では、上記判定部は、読み取り条件毎の画像データ間の差分の絶対値を算出し、この差分の絶対値を閾値と比較することで、色ずれの有無を判定する構成とすることができる。
【0026】
上記の構成によれば、例えばプレスキャン等によって読み込まれた各読み取り条件下での画像データに対し、該画像データを各条件下間にて比較して算出された差分値と、閾値とを比較している(各条件で読み込まれた画像データそれぞれの差分の絶対値を求め、何れかが閾値以上ならば色ずれが生じていると判定する)。これにより、各条件下での原稿の読み取り差、すなわち、色ずれ発生の有無を判定することができる。
【0027】
また、本発明の画像読取装置は、原稿を読み取って画像データを得る読み取り手段と、上記読み取り手段にて得られる画像データに色ずれが生じないように、読み取られた画像データを補正するための画像処理を行う画像処理手段とを備えており、画像処理手段として上記画像処理装置を備えていることを特徴としている。
【0028】
上記の構成によれば、上記画像処理装置と同様、高精度(色ずれの発生しない)の変換を行うことができ、出力される画像の画質が、色ずれによって劣化することはない。
【0029】
また、上記画像読取装置は、読み取り手段にて入力画像データ群を得る場合の複数の異なる読み取り条件は、分光分布が互いに異なる複数の光源を用いての読み取り動作である構成とすることができる。
【0030】
また、本発明の画像形成装置は、入力された画像データに色ずれが生じないように、入力された画像データを補正するための画像処理を行う画像処理手段と、該画像処理手段によって補正された画像データを印字出力する出力手段とを備えており、画像処理手段として上記画像処理装置を備えていることを特徴としている。
【0031】
上記の構成によれば、上記画像処理装置と同様、高精度(色ずれの発生しない)の変換を行うことができ、出力される画像の画質が、色ずれによって劣化することはない。
【0032】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の一形態について図1ないし図6に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0033】
まず、図2および図3に基づいて、画像読取装置であるスキャナ(フラットベッドスキャナ)50について説明する。
【0034】
スキャナ50は、図3に示すように、カラー画像入力装置51と、画像処理装置52とを備えている。上記カラー画像入力装置51は、図2に示すように、原稿台53、両面自動原稿送り装置(RADF:Reversing Automatic Document Feeder)54、画像入力装置55を備えている。また、上記画像処理装置52は、図3に示すように、制御部56、A/D(アナログ/デジタル)変換部57、入力補正部58、入力データ変換部59、画像メモリ60を有している。
【0035】
上記カラー画像入力装置51の原稿台53の上面には、原稿台53に対して開閉可能な状態で支持され、原稿台53の面に対して所定の位置関係をもって両面自動原稿送り装置54が装着されている。
【0036】
さらに、両面自動原稿送り装置54は、まず、原稿の一方の面が原稿台53の所定位置において画像入力装置55に対向するよう原稿を搬送し、この一方の面についての画像読み取りが終了した後に、他方の面が原稿台53の所定位置において画像入力装置55に対向するよう原稿を反転して原稿台53に向かって搬送するようになっている。そして、両面自動原稿送り装置54は、1枚の原稿について両面の画像読み取りが終了した後にこの原稿を排出し、次の原稿についての両面搬送動作を実行する。以上の原稿の搬送および表裏反転の動作は、スキャナ50全体の動作に関連して制御されるものである。
【0037】
画像入力装置55は、両面自動原稿送り装置54により原稿台53上に搬送されてきた原稿、あるいは、ユーザが原稿台53においた原稿の画像を読み取るために、原稿台53の下方に配置されている。画像入力装置55は原稿台53の下面に沿って平行に往復移動する2つの原稿走査体、すなわち第1の走査ユニット61および第2の走査ユニット62と、光学レンズ63と、光電変換素子であるCCD(Charge Coupled Device)ラインセンサ64とを有している。
【0038】
第1の走査ユニット61は、原稿画像表面を露光する光源として分光分布が互いに異なる光源(露光ランプ)65・66と、原稿からの反射光像を所定の方向に向かって偏向する第1ミラーとを有し、原稿台の下面に対して一定の距離を保ちながら所定の走査速度で平行に往復移動する。第2の走査ユニット62は、第1の走査ユニット61の第1ミラーにより偏向された原稿からの反射光像をさらに所定の方向に向かって偏向する第2および第3ミラーを有し、第1の走査ユニット61と一定の速度関係を保って平行に往復移動する。
【0039】
光学レンズ63は、第2の走査ユニット62の第3ミラーにより偏向された原稿からの反射光像を縮小し、縮小された光像をCCDラインセンサ64上の所定位置に結像させる。
【0040】
CCDラインセンサ64は、結像された光像を順次光電変換して電気信号として出力する。CCDラインセンサ64は、白黒画像あるいはカラー画像を読み取り、R(赤)・G(緑)・B(青)の各色成分に色分解したラインデータを出力することのできる3ラインのカラーCCDである。このCCDラインセンサ64により電気信号に変換された原稿画像情報は、さらに、画像処理装置52に転送されて所定の画像データ処理が施される。
【0041】
光源65・66は、互いに異なる分光分布を有し、例えば、光源65はハロゲンランプであり、光源66は蛍光灯である。なお、光源65・66としては、上記ハロゲンランプや蛍光灯に限定されず、キセノンランプ、メタルハライドランプ等を用いることもできる。この光源65・66は、画像処理装置52の制御部56によって動作制御されている。
【0042】
なお、ここでは、画像読取装置として、両面自動原稿送り装置54を備える形態のものを示したが、これに限定されるものではなく、自動原稿送り装置(ADF:Automatic Document Feeder)を備えるもの、これらの何れも備えず原稿台カバーのみが装着された形態、あるいは、上記2つの原稿走査体と光学レンズ63とCCD(Charge Coupled Device)ラインセンサ64よりなる原稿読み取り系と密着イメージセンサにより読み取り系とを備えた両面原稿同時読み取り装置を備えた形態であっても構わない。
【0043】
上記構成のカラー画像入力装置51は、光源65・66によって露光されて得られる原稿からの反射光像を、それぞれ、Rα,Gα,Bα・Rβ,Gβ,Bβ(Rα・Rβ:赤,Gα・Gβ:緑,Bα・Bβ:青)のアナログ信号としてCCDラインセンサ64にて読み取って、画像処理装置52に入力する。
【0044】
上記カラー画像入力装置51にて読み取られたアナログ信号は、図3に示す画像処理装置52内をA/D変換部57、入力補正部58、入力データ変換部59の順に送られ、基準の色空間(例えば画像処理装置内で定義されたRGB。詳細は後述の内容を参照)のデジタルカラー信号として、パーソナルコンピュータなどへ出力される。
【0045】
上記A/D変換部57は、RαGαBα、RβGβBβのアナログ信号をデジタル信号に変換する。
【0046】
入力補正部58は、A/D変換部57より送られてきたデジタルのRαGαBα信号、RβGβBβ信号に対して、シェーディング補正・ガンマ補正・ライン遅延補正・MTF(MTF:Modulation Transfer Function)補正処理などを行う。そのため、上記入力補正部58は、図4に示すように、シェーディング補正部58A、ガンマ補正部58B、ライン遅延補正部58C、MTF補正部58Dを備えている。
【0047】
上記シェーディング補正部58Aは、A/D変換部57より送られてきたデジタルのRGB信号に対して、カラー画像入力装置51の照明系、結像系、撮像系で生じる各種の歪みを取り除く処理を施す。
【0048】
上記ガンマ補正部58Bは、輝度に比例するRGB信号を濃度信号に変換すると共に、光源に応じたガンマカーブを用いて読み取られた濃度信号を補正する。
【0049】
上記ライン遅延補正部58Cは、CCDラインセンサ64のRGB間にあるラインギャップを取り除き、ラインギャップがないデータに変換する。すなわち、R・G・Bの各フィルタが設けられたCCDラインセンサ64の位置のずれを、ライン遅延補正部58Cにて補正する。
【0050】
上記MTF補正部58Dは、CCDラインセンサ64から出力された画像信号の、劣化したMTF(Modulation Transfer Function)を補正する。すなわち、CCDラインセンサ64の出力する画像信号には、レンズやミラー等の光学部品、CCDラインセンサ64の受光面のアパーチャ開口度、転送効率や残像、物理的な走査による積分効果及び操作むら等に起因して、MTF(Modulation Transfer Function)の劣化が生じている。それゆえ、読み込まれた原稿画像情報はぼやけたものとなっているため、上記MTF補正部にて適切なフィルタ処理(強調処理)を施すことにより、ぼやけを修復して画像品質を向上させている。
【0051】
また、図3に示す入力データ変換部59は、読み取り画像において色ずれが生じているか否かの判定を行う。そして、色ずれが生じていると判定された時、上記入力補正部58にて各種の歪みが取り除かれたRαGαBα信号、RβGβBβ信号を基準の色空間の信号(L*a*b*信号・sRGB信号)や画像処理装置52内で定義された色信号(RGB信号やCMY(K)信号など)に変換する処理を行う。変換された信号(図3ではRGB信号)は、パーソナルコンピュータなどに出力される。
【0052】
画像メモリ60は、入力データ変換部59にてデータ変換を行う際に必要となる、後述するデータ変換のための各種データ(例えば、入力変換テーブル、LUT、変換式等)を格納している。
【0053】
上述した各処理が施された画像データは、コンピュータやプリンタに入力される。尚、以上の処理は、制御部56であるCPU(Central Processing Unit)により制御される。すなわち、CPU(制御部)は、カラー画像入力装置51及び画像処理装置52の動作を制御している。
【0054】
上記構成のスキャナ50にて画像を読み取り、基準の色空間の画像データに変換する動作について、図1に示すフローチャートに基づいて説明する。本実施の形態では、異なる分光分布を有する2つの光源65・66を用いて得られたRGB信号を用いて、基準の色空間の信号に変換している。すなわち、色ずれの発生による画質低下を防止するために、光源65・66を用いて読み取られたRGB信号に基づいて色変換を行うものである。
【0055】
そのため、上記スキャナ50に対して原稿の読み取りが要求されると、まず、光源65・66下における基準データの読み取りが同一となるように、(1)ホワイトバランス(白レベル)調整、及び(2)ガンマ調整を行う。本実施の形態では、基準データとして、図2に示すように、原稿台53の下面に設けられた基準白板67を用いている。
【0056】
すなわち、上記基準白板67に対して光源65・66のそれぞれから光を照射し、基準白板67からの反射光を読み取って得られたデジタルRGB信号を、図4に示すシェーディング補正部58Aでの基準値に設定する。つまり、基準白板67に各光源65・66から光照射をして読み取られたRGB信号を、例えば256段階表示の255に設定することによって、RGB信号のバランス(以下、白レベル)を調整する。そして、原稿をスキャンして得られるRGB信号を、この白レベルとして決定された基準値に対する値として決定する。原稿をスキャンして得られるRGB信号は、上記ガンマ補正部58Bにて濃度信号に変換される。
【0057】
さらに、上記のようにホワイトバランスの調整を行った後、ガンマ調整を行う。すなわち、グレーのグラデーション等の基準チャートに対して、各光源65・66から光を照射し、上記にて規定された基準値となるように、ガンマカーブを補正する。言い換えれば、光源65・66を用いて、基準チャートに対して光照射することによって得られる信号レベル(濃度信号)が同一となるように補正を行う。この補正されたガンマカーブは、各光源65・66毎に上記したガンマ補正部58Bに格納され、制御部56は、光源65・66に応じて、原稿の濃度信号の補正に使用するガンマカーブを設定する。
【0058】
以上の(1)ホワイトバランス(白レベル)調整、及び、(2)ガンマ調整を行うことにより、光源65・66のむらやCCDラインセンサ64の感度の違い等によって生じる読み取りのバラツキを低減し、各光源65・66を用いた場合の基準白板67・基準チャートの読み取りを同一となるように調整している。基準チャートとしては、例えば、IT8(ANSI(米国標準協会)の技術委員会で検討され、標準化された、スキャナのカラーの指標に関する標準)チャートを用いて、補正を行うようにしても良い。
【0059】
次いで、図1に示すS1にて、光源65によって原稿をスキャンし、S2にて、光源66によって原稿をスキャンする。このとき、光源65によるスキャンによって得られた原稿のRGB信号を(Rα,Gα,Bα)とし、光源66によるスキャンによって得られた原稿のRGB信号を(Rβ,Gβ,Bβ)とする。なお、以下では、光源65を光源αとし、光源66を光源βと記載する。
【0060】
上記のように、分光分布の異なる2つの光源α・βを用いているので、原稿の読み取り(スキャン)を少なくとも2回は行わなければならない。そこで、原稿の読み取りに際して、本スキャンよりも短時間でかつ容易に行うことができるプレスキャンを行うことによって、色ずれの発生の有無をあらかじめ判定し、原稿の本スキャンの回数を低減することも可能である。すなわち、上記S1・S2にて行われる原稿のスキャンは、プレスキャンモードで行われてもよい。
【0061】
続いて、制御部56は、色変換に用いる信号として、光源αによって読み取られた(Rα,Gα,Bα)信号の中から少なくとも1つの信号を選択し、また、光源βによって読み取られた(Rβ,Gβ,Bβ)信号の中から少なくとも1つの信号を選択する。選択する信号の数は、多ければ多いほどより高精度の色変換を実現することができるが、信号の数の増加に伴って、後述する変換用テーブルサイズが大きくなる。そのため、上記6つの信号((Rα,Gα,Bα)信号及び(Rβ,Gβ,Bβ)信号)をすべて用いるのではなく、CCDラインセンサ64の特性に応じた補正処理を行い得るように、色ずれが発生しやすい信号のみを選択して用いてもよい。これにより、変換用テーブルサイズを小さくすることができる。
【0062】
例えば、上記RGB信号のうち、色ずれが発生しやすい信号として、光源αによって読み取られた(Rα,Gα,Bα)信号と、光源βによって読み取られた(Rβ)信号とを用いる場合について説明する。この4つの信号(Rα,Gα,Bα,Rβの4信号)を用いれば、以下の場合に、色ずれを低減して好適に色変換を行うことができる。
【0063】
具体的には、Rのフィルタを介したCCDラインセンサ64が、赤外線成分も含めて読み取ってしまうような特性を持っている場合、実際よりも(人間が感じるよりも)赤く読み取ってしまうことがある。このような場合、光源α(ハロゲンランプ)のみを用いて、赤外線を反射する色材を有する原稿の読み取りを行うと、より赤く読み取ってしまう。一方、赤外線成分が少ない光源β(蛍光灯)下にて、原稿を読み取れば、理想的な値に近い読み取り値(人間が感じる赤さ)にて読み取ることができる。そこで、異なる光源によって読み取られた上記の4つの信号を用い、CCDラインセンサ64の特性に応じた補正処理を行えば、赤みを抑えた変換を行うことが可能になる。
【0064】
例えば、ニュートラルグレー(L*a*b*表色系にて、L*=50,a*=b*=0)の原稿に対する理想的なRGB信号の読み取り値が、例えば(128,128,128)であり、光源α下での読み取り値が(150,128,128)、光源β下での読み取り値が(135,135,135)とする。この場合、光源α下での読み取り値(Rα,Gα,Bα)と光源β下での読み取り値(Rβ)とを使用することにより、赤みを抑えた変換を行うことができる。
【0065】
なお、上記では、S1及びS2にて、光源α・βのそれぞれを別々に点灯させることによって、原稿の読み取りを行っているが、光源α・βの種類によっては、CCDラインセンサ64での読み取りのための十分な光量を得ることができない場合もある。このような場合、光量不足を補うために、光源αと光源βとを同時に点灯して(この状態を仮の光源β’として処理する)、原稿を読み取ってもよい。すなわち、光源αと、光源β’(すなわち、光源αと光源βとの同時点灯)とによって読み取られたRGB信号を用いてもよい。これにより、光源α・βを別々に点灯した場合と同等の効果を得ることができる。なお、光量の差は前述のホワイトバランス調整により補正することができる。
【0066】
上記のような光源α・βの同時点灯は、例えば、キセノンランプ(分光スペクトルは蛍光灯に近い)光源と、ハロゲンランプ(白熱球)とを用いる場合に有益である。すなわち、キセノンランプを光源とした場合、十分な光量は得られるものの発色特性が不安定であり、一方、ハロゲンランプを光源とした場合には、発色特性は安定しているものの光量が不足することがある。そこで、光源αとしてキセノンランプを用い、光源βとしてハロゲンランプを用いて、上記のように、光源αによる原稿の読み取りと、光源αと光源βとの同時点灯(光源β’)による原稿の読み取りとを行うことにより、光源βの光量不足の問題を解決することができる。
【0067】
次に、S3では、色ずれ発生の有無を判定するために、S1・S2にて読み取られたRGB信号の中から、光源αを用いて読み取られたRα信号(データ)と、光源βを用いて読み取られたRβ信号(データ)との差分値の平均値を下記式に基づいて計算する。
【0068】
【数1】
【0069】
ここで、上記式の差分値の計算にて、Rα信号とRβ信号とを用いているが、異なる光源から得られる同じ色成分の信号であればよい。なお、本実施の形態では、上記差分値を用いているが、二乗誤差平均を用いてもよい。
【0070】
続いて、S4にて、この差分値の平均値の絶対値(以下、差分平均値)を、あらかじめ設定されている閾値Tと比較し、差分平均値が閾値以上であれば、色ずれが発生していると判定しS5に進む。なお、閾値Tは、CCDラインセンサ64や光源α・βの特性によって決まる値であり、通常は10〜50程度である。また、光源α・βによって読み取られた全成分を使用して、色ずれの有無の判定を行う場合は、全成分の差分の平均値を用いて判定を行えばよい。また、S4にて差分平均値が閾値未満である場合には、色ずれの発生が見られないと判定し、S8に進む。
【0071】
以上の色ずれ発生の有無の判定は、プレスキャン時に自動的に判定するだけではなく、画像処理を行うモードとして例えば高画質モードを設定しておき、コンピュータでソフトウェアとして画像処理を行う場合や画像形成装置や画像読取装置に備えられる操作パネル上で高画質モードを選択した場合に、色ずれ発生の有無を判定するようにしてもよい。
【0072】
色ずれの発生が見られない場合は、S8からS9に進んで、デフォルトに設定されている光源を用いて原稿のスキャンを行う。このスキャンにて得られたRGB信号を、A/D変換部57・入力補正部58にて処理し出力する。この場合、入力データ変換部59での色ずれの補正処理は必要ないので、入力データ変換部59での処理はスルー(何も処理を施さない)となる。
【0073】
一方、色ずれが発生している場合(S5)にはS6に進み、光源α及び光源βをそれぞれ用いて、原稿の本スキャンを行う。そして、S6での本スキャンが行われてA/D変換部57・入力補正部58にて処理された、光源α下での読み取り値(Rα,Gα,Bα)のうちの少なくとも1つと、光源β下での読み取り値(Rβ,Gβ,Bβ)の少なくとも1つとを用いて、基準の色空間のデータ(信号)に変換する(S7)。
【0074】
すなわち、S7では、本スキャンにて読み取られたRGB信号をA/D変換部57・入力補正部58にて処理した後、処理されたRGB信号を、入力データ変換部59にて、色空間の基準となるデータであるsRGB信号やL*a*b*信号又は画像処理装置52で定義された信号(以下、これらを基準信号と総称する)に変換する。これらの信号は機器に依存しない絶対的な値を有する信号であって、L*a*b*信号はCIE1976L*a*b*信号(CIE:Commission Internationale de l’Eclairage:国際照明委員会。L*:明度、a*・b*:色度)である。
【0075】
入力データ変換部59にて行われるRGB信号から基準信号へのデータ変換の手法は特に限定されないが、例えば下記▲1▼〜▲4▼に示す手法を用いればよい。以下、これらの手法について説明する。
【0076】
▲1▼(Rα,Gα,Bα)信号と、(Rβ)信号とを用いる場合
まず、入力変換テーブルを作成するために、いろいろな色材でのカラーパッチを光源α下、光源β下でそれぞれスキャンする。次いで、このカラーパッチを基準信号にて数値化する。この数値化処理においては、カラーパッチの測色を行い、基準信号(ここでは、L*a*b*信号)を求める。以下、得られた数値を測定値とする。
【0077】
続いて、カラーパッチの任意の読取値(r1i,g1i,b1i,r2i)と、これに対応する基準信号(Li,Ai,Bi)とを関連づけて、17×17×17×17のサイズのテーブル値を算出し、入力変換テーブルを作成する。この算出は、線形補間演算、ニューラルネットワークなどによって行えばよい。
【0078】
上記のようにして得られた入力変換テーブルに格納されているテーブル値を用いて、データ変換を行う。すなわち、入力データ変換部59に入力された入力信号P(r1,g1,b1,r2)を、上位4ビット信号(r1u,g1u,b1u,r2u)、下位4ビット信号(r1l,g1l,b1l,r2l)とする。次いで、上位ビット信号に対応するテーブル値L0(r1u,g1u,b1u,r2u),L1(r1u,g1u,b1u,r2u+1),…,L15(r1u+1,g1u+1,b1u+1,r2u+1)の計16のテーブルを読み出す。
【0079】
なお、この16のテーブルの補間テーブル値は、下記式にて表されるものとする。
【0080】
【数2】
【0081】
ここで、Viとは、16個のテーブルで形作られる4次元空間を入力信号Pで分割した際の対角に位置する立体の体積を示す重み係数である。例えばV1=(16−r1l)(16−g1l)(16−b1l)r2lとなる。
【0082】
このように、あらかじめ設定されたテーブル値と、上記補間演算とによって、光源α・βでの読み取り値(Rα,Gα,Bα)信号及び(Rβ)信号を、基準信号(L*a*b*信号)に変換する。なお、上記では、(Rα,Gα,Bα,Rβ)信号に基づいて説明したが、この4信号に加えて、(Rβ)・(Gβ)信号を用いて、5信号又は6信号にて変換処理を行う場合にも、上記と同様の計算によってデータ変換を行うことができる。
【0083】
上記のように変換処理に用いる信号数が増加すると、変換精度を高めることができる一方、変換用テーブルサイズは大きくなってしまう。例えば、4信号を用いる場合、補間演算に要する変換用テーブルサイズが94≒6.5kバイト(格子間の幅が32の場合)となるのに対し、6信号を用いる場合、変換用テーブルサイズは96≒520kバイトとなる。
【0084】
▲2▼差分を使用する場合
光源αでの読み取り値(r1,g1,b1)、及び、光源αとβとのR信号の読み取り値の差分値(r1−r2)を入力値として、上記▲1▼と同様に、基準信号への変換を行う。上記▲1▼の手法に代えて、読み取り値の差分値を用いるのは、光源α・βによって読み取り差が発生しても、その読み取り差は、通常それほど大きな値とならないためである。そのゆえ、差分値を入力値とすることによって、テーブルサイズを抑制することができる。例えば、差分値の幅を±32(格子点:−32,−16,0,+16,+32の5テーブル)とすると総テーブルサイズは、17×17×17×5とすることができる。
【0085】
▲3▼差分に対する補正LUT(ルックアップテーブル)を用いる場合
光源α下での色補正と、光源α、βでの読み取り差による補正とを行って、データ変換を行う。変換方法は特に限定されないが、例えばマトリクス演算によって補正を行うことができる。なお、以下の説明では、光源α下での色補正を基準として行う場合について説明するが、光源β下での色補正を基準にしても同様に行うことができる。
【0086】
上記マトリクスを用いて、データ変換を行うために、マトリクス係数を算出する。具体的には、図6に示すように、基準チャートのパッチと、基準チャートとは異なる色材のパッチ(以下、対照チャート)とを用意する。ここで、対照チャートとは、人間の視覚では基準チャートと同じ色に見えるが、スキャナによって読み込まれた場合の読み取り値が基準チャートの読み取り値とは異なっているものである。そして、上記基準チャート及び対照チャートを光源α・β下にて読み取る。
【0087】
光源αまたは光源βによって基準チャートを読み取った読み取り値を(Rsi,Gsi,Bsi)、対照チャートの光源α・β間の読み取り差をそれぞれ(Δri,Δgi,Δbi)とする。すなわち、光源αでの対照チャートの読み取り値を(r1i,g1i,b1i)、光源βでの対照チャートの読み取り値(r2i,g2i,b2i)とすると、読み取り差(Δri,Δgi,Δbi)は、下記式にて表される。
【0088】
Δri=r1i−r2i
Δgi=g1i−g2i
Δbi=b1i−b2i
これらの値を下記式に当てはめ、重回帰分析などによって、マトリクス係数を算出する。
【0089】
【数3】
【0090】
これにより算出されたマトリクス係数を用い、光源α下での読み取り値を(r1,g1,b1)、光源αとβの読み取り差を(Δr,Δg,Δb)とすると、光源α下での読み取り値(r1,g1,b1)は、以下の式によって、光源α下での補正値(R0,G0,B0)に変換される。
【0091】
【数4】
【0092】
上記の手法を用いれば、色材の違いに関わらず、基準チャートと同じ読み取り値になるように補正される。つまり、上記手法では、上記▲1▼・▲2▼の手法とは異なり、入力データ変換部59にてデータ変換されて出力される信号は、L*a*b*信号ではなく、基準のRGB信号となる。
【0093】
▲4▼特定の色成分のみを補正する場合
RGB信号のうち、特定の色成分(R,G,Bのうちのいずれか)のみ補正を行って、データ変換を行う。具体的には、上記▲3▼にて説明したように、基準チャートと対照チャートとを用意し、これらのチャートの読み取り値のうち特定の色成分(ここでは、R信号)を用いて、変換式又は二次元のLUTを算出して、データ変換を行う。
【0094】
ここでは、R信号に対する変換式の算出方法について説明する。まず、光源α下における基準チャートの読み取り値をRsi、対照チャートの光源α・βそれぞれの読み取り値をRαi・Rβiとする。これらの値を下記式に当てはめて、変換誤差が最小になるように、a1〜a3を最小二乗法等で決定する。
【0095】
【数5】
【0096】
これにより決定されたa1〜a3を用い、光源α・β下でのそれぞれの読み取り値Rα・Rβは、下記変換式により補正値R0に変換される。
【0097】
【数6】
【0098】
なお、上記では、補正値R0は、光源α・β下でのそれぞれの読み取り値Rα・Rβによって算出されるように変換式を設定したが、上記Rαのみを用いてもよく、あるいは、差分値ΔR(=Rα−Rβ)を用いて設定されてもよい。
【0099】
このようにして、入力データ変換部59にてデータ変換されて出力される信号は、上記▲3▼の手法と同様に基準のRGB信号となる。
【0100】
以上のように、入力データ変換部59にて行われるRGB信号から基準信号へのデータ変換として、▲1▼〜▲4▼の手法を説明したが、これらのデータ変換による補正(変換)の精度は、▲1▼から順に▲4▼に向けて低下するが、計算量は▲1▼から順に▲4▼に向けて少なくなる。それゆえ、所望する精度及び計算量に応じて、上記の手法のいずれかを選択すればよい。
【0101】
このように、図1に示すS7にてデータ変換された信号(上記では、L*a*b*信号又は基準のRGB信号)は、スキャナ50の画像処理装置52からパーソナルコンピュータなどへ出力される。
【0102】
また、上記図1のフローチャートでは、S3,S4において色ずれの有無を判定し、色ずれが発生していると判断された場合にS7において補正処理(入力画像データを基準となる色空間のデータに変換する処理)を行う処理を例示している。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、色ずれの有無を判定する処理についてはこれを省略することも可能である。
【0103】
例えば、上記▲1▼の方法の場合では、入力画像データ(Rα,Gα,Bα,Rβ)に対して、Rα=Rβの場合も含めて入力変換テーブルを作成しておけば(Rα=Rβの時は、例えば、入力画像データをそのまま出力する、あるいは、この場合も基準の色空間の画像データに変換するなど)、色ずれの有無の判定に関係なく色ずれが発生しないような変換を行うことができる。
【0104】
次に、上記スキャナ50を備えてなる本実施の形態のデジタル複写機について説明する。上記デジタル複写機(画像形成装置)は、図5に示すように、カラー画像入力装置71と、カラー画像処理装置(画像処理装置)72と、カラー画像出力装置73とを備えている。このうち、カラー画像入力装置71とカラー画像処理装置72の一部とによって、上記スキャナ50が構成されている。すなわち、上記デジタル複写機におけるカラー画像入力装置71は、スキャナ50におけるカラー画像入力装置51に相当し、カラー画像処理装置72の一部がスキャナ50における画像処理装置52に相当する。以下、デジタル複写機の構成について説明するが、スキャナ50と同様の構成については、その説明を省略する。
【0105】
上記デジタル複写機は、カラー画像処理装置72として、上記スキャナ50の画像処理装置52の構成に加えて、さらに、入力階調補正部74、領域分離処理部75、色補正部76、黒生成下色除去部77、空間フィルタ処理部78、出力階調補正部79、階調再現処理部80を有し、該カラー画像処理装置72は、カラー画像出力装置73に接続されている。
【0106】
上記カラー画像入力装置71にて読み取られたアナログ信号は、カラー画像処理装置72内を、A/D変換部57、入力補正部58、入力データ変換部59、入力階調補正部74、領域分離処理部75、色補正部76、黒生成下色除去部77、空間フィルタ処理部78、出力階調補正部79、及び階調再現処理部80の順で送られ、CMYKのデジタルカラー信号として、カラー画像出力装置へ出力される。
【0107】
上記A/D変換部57、入力補正部58、入力データ変換部59については、スキャナ50の構成として説明したとおりである。なお、図5では、入力データ変換部59にて、入力画像データがRGB信号に変換された場合について示しているが、上記にて説明したように、L*a*b*信号やsRGB信号等に変換された場合には、これらの信号が後段の入力階調補正部74に出力される。また、入力データ変換部59にて行われる上記説明した基準の色空間の信号への変換処理は、後段の色補正部76にて行われてもよい。
【0108】
入力階調補正部74は、下地濃度の除去やコントラストなどの画質調整処理を施す。
【0109】
領域分離処理部75は、RGB信号より、入力画像中の各画素を文字領域、網点領域、写真領域の何れかに分離するものである。領域分離処理部75は、分離結果に基づき、画素がどの領域に属しているかを示す領域識別信号を、色補正部76、黒生成下色除去部77、空間フィルタ処理部78、及び階調再現処理部80へと出力すると共に、入力階調補正部74より出力された入力信号をそのまま後段の色補正部76に出力する。
【0110】
色補正部76は、色再現の忠実化実現のために、不要吸収成分を含むCMY(C:シアン・M:マゼンタ・Y:イエロー)色材の分光特性に基づいた色濁りを取り除く処理を行うものである。なお、前記した入力データ変換部59にて、入力データ信号を基準の色空間のデータ信号に変換する処理は、この色補正部76で行っても良い。この場合、上記入力階調補正部74・領域分離処理部75での処理は、光源α又は光源βのうちのいずれか一方の読み取り信号を用いて行い、他方の信号はスルーとなる。また、この場合は、画像メモリ60も色補正部76に対して設けられることになる。
【0111】
また、入力画像データが、上記したように入力データ変換部59にてL*a*b*信号やsRGB信号等に変換される場合、色補正部76では、L*a*b*信号やsRGB信号をCMY信号に変換する処理が行われる。
【0112】
黒生成下色除去部77は、色補正後のCMYの3色信号から黒(K)信号を生成する黒生成、元のCMY信号から黒生成で得たK信号を差し引いて新たなCMY信号を生成する処理を行うものであって、CMYの3色信号はCMYKの4色信号に変換される。
【0113】
黒生成処理の一例として、スケルトンブラックによる黒生成を行う方法(一般的方法)がある。この方法では、スケルトンカーブの入出力特性をy=f(x)、入力されるデータをC,M,Y,出力されるデータをC’,M’,Y’,K’、UCR(Under Color Removal)率をα(0<α<1)とすると、黒生成下色除去処理は以下の式で表わされる。
【0114】
【数7】
【0115】
空間フィルタ処理部78は、黒生成下色除去部77より入力されるCMYK信号の画像データに対して、領域識別信号を基にデジタルフィルタによる空間フィルタ処理を行い、空間周波数特性を補正することによって出力画像のぼやけや粒状性劣化を防ぐように処理する。階調再現処理部80も、空間フィルタ処理部78と同様に、CMYK信号の画像データに対して、領域識別信号を基に所定の処理を施す。
【0116】
例えば、領域分離処理部75にて文字に分離された領域は、特に黒文字或いは色文字の再現性を高めるために、空間フィルタ処理部78による空間フィルタ処理における鮮鋭強調処理で高周波数の強調量が大きくされる。同時に、階調再現処理部80においては、高域周波数の再現に適した高解像度のスクリーンでの二値化または多値化処理が選択される。
【0117】
また、領域分離処理部75にて網点領域に分離された領域に関しては、空間フィルタ処理部78において、入力網点成分を除去するためのローパス・フィルタ処理が施される。そして、出力階調補正部79では、濃度信号などの信号をカラー画像出力装置の特性値である網点面積率に変換する出力階調補正処理を行った後、階調再現処理部80で、最終的に画像を画素に分離してそれぞれの階調を再現できるように処理する階調再現処理(中間調生成)が施される。領域分離処理部75にて写真に分離された領域に関しては、階調再現性を重視したスクリーンでの二値化または多値化処理が行われる。
【0118】
上述した各処理が施された画像データは、一旦記憶手段に記憶され、所定のタイミングで読み出されてカラー画像出力装置73に入力される。このカラー画像出力装置73は、画像データを記録媒体(例えば紙等)上に出力するもので、例えば、電子写真方式やインクジェット方式を用いたカラー画像出力装置等を挙げることができるが、特に限定されるものではない。尚、以上の処理は不図示のCPU(Central Processing Unit)により制御される。
【0119】
また、本発明は、色ずれの有無を検知し、色ずれが生じている場合に適切な変換を行う上記画像処理をコンピュータに実行させるためのプログラム、あるいはそのようなプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体として提供することもできる。この結果、色ずれの有無を検知し、色ずれが生じている場合には適切な変換を行う画像処理方法を行うプログラムを記録した記録媒体を持ち運び自在に提供することができる。
【0120】
なお、本発明では、この記録媒体としては、マイクロコンピュータで処理が行われるために図示していないメモリ、例えばROMのようなものそのものがプログラムメディアであっても良いし、また、図示していないが外部記憶装置としてプログラム読み取り装置が設けられ、そこに記録媒体を挿入することで読み取り可能なプログラムメディアであっても良い。
【0121】
いずれの場合においても、格納されているプログラムはマイクロプロセッサがアクセスして実行させる構成であっても良いし、あるいは、いずれの場合もプログラムを読み出し、読み出されたプログラムは、マイクロコンピュータの図示されていないプログラム記憶エリアにダウンロードされて、そのプログラムが実行される方式であってもよい。このダウンロード用のプログラムは予め本体装置に格納されているものとする。
【0122】
ここで、上記プログラムメディアは、本体と分離可能に構成される記録媒体であり、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスクやハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD等の光ディスクのディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、フラッシュROM等による半導体メモリを含めた固定的にプログラムを担持する媒体であっても良い。
【0123】
また、本発明においては、上記画像形成装置をインターネットを含む通信ネットワークを接続可能なシステム構成とし、通信ネットワークからプログラムをダウンロードするように流動的にプログラムを担持する媒体であっても良い。なお、このように通信ネットワークからプログラムをダウンロードする場合には、そのダウンロード用のプログラムは予め本体装置に格納しておくか、あるいは別な記録媒体からインストールされるものであっても良い。
【0124】
上記記録媒体は、デジタルカラー画像形成装置やコンピュータシステムに備えられるプログラム読み取り装置により読み取られることで上述した画像処理方法が実行される。
【0125】
コンピュータシステムは、フラットベッドスキャナ・フィルムスキャナ・デジタルカメラなどの画像入力装置、所定のプログラムがロードされることにより上記画像処理方法など様々な処理が行われるコンピュータ、コンピュータの処理結果を表示するCRTディスプレイ・液晶ディスプレイなどの画像表示装置およびコンピュータの処理結果を紙などに出力するプリンタより構成される。さらには、ネットワークを介してサーバーなどに接続するための通信手段としてのモデム・ネットワークカードなどが備えられる。
【0126】
【発明の効果】
本発明の画像処理装置は、以上のように、複数の異なる読み取り条件で原稿を読み込んで得られる複数の画像データを入力画像データ群とし、出力画像データに色ずれが生じないように、上記入力画像データ群に含まれる複数の画像データに基づいて入力画像データ群を補正するデータ変換部を備えている構成である。
【0127】
それゆえ、複数の異なる条件下で読み取られた複数の画像データに基づいて色ずれが生じないように画像データを補正するため、色ずれが生じている画像データを単独で用いて変換する場合に比べ、高精度の変換を行うことができるという効果を奏する。
【0128】
また、本発明の他の画像処理装置は、以上のように、複数の異なる読み取り条件で原稿を読み込んで得られる複数の画像データを入力画像データ群とし、上記入力画像データ群から特定の画像データを選択して、出力画像データに色ずれが生じないように、選択された画像データに基づいて入力画像データ群を補正するデータ変換部を備えている構成である。
【0129】
それゆえ、複数の異なる条件下で読み取られた複数の画像データに基づいて色ずれが生じないように画像データを補正するため、色ずれが生じている画像データを単独で用いて変換する場合に比べ、高精度の変換を行うことができると共に、データ変換部では、入力画像データ群から特定の画像データを選択して変換を行うため(選択された画像データに基づいて色ずれが生じないように補正するため)、補正に係る演算量を削減できるという効果を奏する。
【0130】
また、上記画像処理装置では、上記データ変換部は、色ずれが生じないように補正する処理において、上記入力画像データ群の画像データを基準の色空間の画像データに変換する構成とすることができる。
【0131】
また、上記画像処理装置では、上記入力画像データ群における複数の画像データの比較によって色ずれの有無を判定する判定部を備え、上記データ変換部は、上記判定部によって入力画像データ群に色ずれがあると判定された場合に、上記入力画像データ群に含まれる複数の画像データに基づいて色ずれを補正する構成とすることができる。
【0132】
また、上記画像処理装置では、上記判定部は、読み取り条件毎の画像データ間の差分の絶対値を算出し、この差分の絶対値を閾値と比較することで、色ずれの有無を判定する構成とすることができる。
【0133】
それゆえ、例えばプレスキャン等によって読み込まれた各読み取り条件下での画像データに対し、該画像データを各条件下間にて比較して算出された差分値と、閾値とを比較することで、各条件下での原稿の読み取り差、すなわち、色ずれ発生の有無を判定することができるという効果を奏する。
【0134】
また、本発明の画像読取装置は、原稿を読み取って画像データを得る読み取り手段と、上記読み取り手段にて得られる画像データに色ずれが生じないように、読み取られた画像データを補正するための画像処理を行う画像処理手段とを備えており、画像処理手段として上記画像処理装置を備えている構成である。
【0135】
それゆえ、上記画像処理装置と同様、高精度(色ずれの発生しない)の変換を行うことができるという効果を奏する。
【0136】
また、上記画像読取装置は、読み取り手段にて入力画像データ群を得る場合の複数の異なる読み取り条件は、分光分布が互いに異なる複数の光源を用いての読み取り動作である構成とすることができる。
【0137】
また、本発明の画像形成装置は、入力された画像データに色ずれが生じないように、入力された画像データを補正するための画像処理を行う画像処理手段と、該画像処理手段によって補正された画像データを印字出力する出力手段とを備えており、画像処理手段として上記画像処理装置を備えている構成である。
【0138】
それゆえ、上記画像処理装置と同様、高精度(色ずれの発生しない)の変換を行うことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す図であり、本発明の画像処理を適用した画像読取装置の動作を示すフローチャートである。
【図2】上記画像読取装置の概略構成を示す断面図である。
【図3】上記画像読取装置の概略構成を示すブロック図である。
【図4】上記画像読取装置に含まれる画像処理装置の入力補正部の構成を示すブロック図である。
【図5】上記画像読取装置を搭載した画像形成装置の構成を示すブロック図である。
【図6】本発明に係る補正処理の一例を示す図である。
【符号の説明】
50 スキャナ(画像読取装置)
52 画像処理装置
56 制御部
57 A/D変換部
58 入力補正部
59 入力データ変換部(判定部・データ変換部)
65・66 光源
Claims (13)
- 複数の異なる読み取り条件で原稿を読み込んで得られる複数の画像データを入力画像データ群とし、
出力画像データに色ずれが生じないように、上記入力画像データ群に含まれる複数の画像データに基づいて入力画像データ群を補正するデータ変換部を備えていることを特徴とする画像処理装置。 - 複数の異なる読み取り条件で原稿を読み込んで得られる複数の画像データを入力画像データ群とし、
上記入力画像データ群から特定の画像データを選択して、出力画像データに色ずれが生じないように、選択された画像データに基づいて入力画像データ群を補正するデータ変換部を備えていることを特徴とする画像処理装置。 - 上記データ変換部は、上記入力画像データ群の画像データを基準の色空間の画像データに変換することを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
- 上記入力画像データ群における複数の画像データの比較によって色ずれの有無を判定する判定部を備え、
上記データ変換部は、上記判定部によって入力画像データ群に色ずれがあると判定された場合に、上記入力画像データ群に含まれる複数の画像データに基づいて色ずれを補正することを特徴とする画像処理装置。 - 上記判定部は、読み取り条件毎の画像データ間の差分の絶対値を算出し、この差分の絶対値を閾値と比較することで、色ずれの有無を判定することを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置
- 原稿を読み取って画像データを得る読み取り手段と、上記読み取り手段にて得られる画像データに色ずれが生じないように、読み取られた画像データを補正するための画像処理を行う画像処理手段とを備えており、
上記画像処理手段として上記請求項1ないし5の何れかに記載の画像処理装置を備えていることを特徴とする画像読取装置。 - 読み取り手段にて入力画像データ群を得る場合の複数の異なる読み取り条件は、分光分布が互いに異なる複数の光源を用いての読み取り動作であることを特徴とする請求項6に記載の画像読取装置。
- 入力された画像データに色ずれが生じないように、入力された画像データを補正するための画像処理を行う画像処理手段と、該画像処理手段によって補正された画像データを印字出力する出力手段とを備えており、
上記画像処理手段として上記請求項1ないし5の何れかに記載の画像処理装置を備えていることを特徴とする画像形成装置。 - 複数の異なる読み取り条件で原稿を読み込んで得られる複数の画像データを入力画像データ群とし、
出力画像データに色ずれが生じないように、上記入力画像データ群に含まれる複数の画像データに基づいて入力画像データ群を補正するデータ変換工程を含むことを特徴とする画像処理方法。 - 複数の異なる読み取り条件で原稿を読み込んで得られる複数の画像データを入力画像データ群とし、
上記入力画像データ群から特定の画像データを選択して、出力画像データに色ずれが生じないように、選択された画像データに基づいて入力画像データ群を補正するデータ変換工程を備えていることを特徴とする画像処理装置。 - 上記データ変換工程は、上記入力画像データ群の画像データを基準の色空間の画像データに変換することを特徴とする請求項9または10に記載の画像処理方法。
- 複数の異なる読み取り条件で原稿を読み込んで得られる複数の画像データを入力画像データ群とし、
コンピュータに、
出力画像データに色ずれが生じないように、上記入力画像データ群に含まれる複数の画像データに基づいて入力画像データ群を補正するデータ変換工程を行わせることを特徴とするプログラム。 - 請求項12に記載のプログラムをコンピュータ実行可能に格納したことを特徴とする記録媒体。
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