JP2005029418A - LiF蒸着材及びその製造方法 - Google Patents

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真也 白石
Noriyasu Saito
記庸 齋藤
Masakazu Uotani
正和 魚谷
Hiroshi Koshiyama
博史 腰山
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Abstract

【課題】既製の電子ビーム蒸着法にて蒸着しても、LiF膜への不純物の混入を極力抑えられ、スプラッシュのない均一な厚さのLiF膜を高速で得られ、しかも蒸着装置内を蒸着材料の粒状物で汚染させない。蒸着したLiF膜の酸化度が低く、これにより有機素子の寿命が低下しにくい。
【解決手段】本発明のLiF蒸着材はLiF純度が99.5%以上かつ相対密度が70%以上の多結晶LiFの焼結体又は単結晶LiFの溶融固化体からなる。この蒸着材は水分量が100ppm以下であって、更に蒸着材に含まれる不純物が元素濃度で、Siが500ppm以下であり、Caが300ppm以下であり、Naが800ppm以下であり、Feが30ppm以下であり、Kが50ppm以下であり、Mgが200ppm以下であることが好ましい。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、有機エレクトロルミネッセンス(以下、有機EL素子という。)の陰極バッファ層であるLiF膜の形成に適したLiF蒸着材及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、有機物質の蛍光(ルミネッセンス)現象を発光素子として応用した有機EL素子が、フラットパネルディスプレィ(以下、FPDという)用途として注目されている。有機EL素子は、電荷注入型の素子であるため、注入する電荷の電流密度に対して直線的に輝度が増大する。
有機EL素子は、発光層を含む有機化合物層と、この有機化合物層を挟持する一対の電極から構成される。FPD用の有機EL素子は、一般的には、図4に示すように、ITOなどの透明電極である陽極1と低い仕事関数を有するAlからなる陰極2で発光層3を挟んだ構造を有する。この構造にホール注入層4、ホール輸送層5、電子輸送層6及び陰極バッファ層7が設けられて、陽極1−ホール注入層4−ホール輸送層5−発光層3−電子輸送層6−陰極バッファ層7−陰極2からなる構成の有機EL素子が知られている。発光層3に加えて、ホール注入層4、ホール輸送層5、電子輸送層6はそれぞれ有機膜により形成される。陰極2はCaOなどの吸水材からなる保護膜8で被覆される。符号9aは封止ガラスであり、符号9bはガラス基板である。この有機EL素子の両電極に電圧を印加することで、有機EL素子に電荷が注入され、励起状態及び再結合状態が作り出され、有機EL素子が発光する。
【0003】
この際、金属等の仕事関数の低い導電材料に比して、有機膜は絶縁性であるため、電極からの電荷注入は、トンネル注入機構となり、その移動速度は、空間電荷に制限を受けることになる。従って、有機EL素子に注入する電荷を電極より効率よく提供するには、電荷注入材料と接合の良い適切な仕事関数の電極を選択し、更には、電子を注入する際のエネルギー障壁を小さくするために、仕事関数が小さく、有機膜と接合性に優れた材料が必要となる。この材料としてアルカリ金属類は、仕事関数が小さく、電子注入に優れている。そのため、電子輸送層6に面する、仕事関数の小さいAl陰極2上に陰極バッファ層7としてのLiF膜を真空蒸着することで、上記の課題の解決を図っている。
しかし、Liなどのアルカリ金属は、その仕事関数の低さから、酸素や水分などの存在により、急激に酸化される。成膜時にこれらの物質が存在すると、その酸化により有機素子の低寿命を招く。また、不純物等が多く存在すると、膜厚にばらつき等が生じることから、部位による仕事関数の違いが生じ、発光層の寿命に大きな影響を与える。また、不純物が、発光層に溶出する可能性も大きく、発光層の寿命を短くする。
【0004】
従来の蒸着材料であるLiFは比表面積が大きい粉末状である。そのため、第一に粉末表面に吸着した水分量が大きく、Liが酸化され易く、酸化したLiF膜により有機素子の寿命が低下する。第二に従来のLiF粉末の純度は98.9%程度であるため、蒸着により形成されたLiF膜に不純物が混入する割合が高い。第三に真空蒸着時に未気化のまま粉体で飛散し、蒸着膜にスプラッシュ(粒状物)を生じさせ、かつ蒸着装置内を蒸着材料の粒状物で汚染し易い。第四に蒸着るつぼ内におけるLiF粉末の嵩密度が0.8g/cm程度であってその空隙率が大きいため、成膜速度が低くかつ蒸着るつぼに電子ビームが当り、蒸着膜であるLiF膜に不純物が混入する。
【0005】
上記第三及び第四の問題点を解決するために、粉末状の有機電界発光材料用の熱物理蒸発源が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この熱物理蒸発源は、気化される固体有機電界発光材料を受容する所定形状ののハウジングを有し、ハウジングは、気化した電界発光材料を基板表面に向けて通過させる蒸気流出口スリットを有する上板と、スリットに中心をおいた、上板と間隔をあけた導電性バフル部材とを含む。そしてハウジングの各種部分に印加したときに、気化した電界発光材料がスリットを通って基板に達する一方、電界発光材料粒状物がスリットを通過するのをバフル部材によって妨げる。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−291589([0005]、[0009]、[0037]、図1)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1に示される熱物理蒸発源は、構造が複雑で、蒸着装置を高価なものにする。
本発明の目的は、既製の電子ビーム蒸着法にて蒸着しても、LiF膜への不純物の混入を極力抑えられ、スプラッシュのない均一な厚さのLiF膜を高速で得られ、蒸着装置内を蒸着材料の粒状物で汚染させないLiF蒸着材及びその製造方法を提供することにある。
本発明の別の目的は、蒸着したLiF膜の酸化度が低く、これにより有機素子の寿命が低下しにくいLiF蒸着材及びその製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、LiF純度が99.5%以上かつ相対密度が70%以上の多結晶LiFの焼結体又は単結晶LiFの溶融固化体からなるLiF蒸着材である。
この請求項1に記載されたLiF蒸着材を用いて、FPD用に既製の電子ビーム真空蒸着法にて蒸着した場合、蒸着材が高純度及び高密度の多結晶LiFの焼結体又は単結晶LiFの溶融固化体であるため、LiF膜への不純物の混入を極力抑えられ、スプラッシュのない均一な厚さのLiF膜を高速で得られ、蒸着装置内を蒸着材料の粒状物で汚染させることがない。
【0009】
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明であって、更に水分量が100ppm以下であるLiF蒸着材である。
この請求項2に記載されたLiF蒸着材を用いて、FPD用に電子ビーム真空蒸着法によりLiF膜を成膜すると、蒸着材の水分量が極めて少ないため、蒸着したLiF膜の酸化度が低く、これにより有機素子の寿命が低下しにくい。
【0010】
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に係る発明であって、LiF蒸着材に含まれる、Siの不純物が元素濃度で500ppm以下であり、Caの不純物が元素濃度で300ppm以下であり、Naの不純物が元素濃度で800ppm以下であり、Feの不純物が元素濃度で30ppm以下であり、Kの不純物が元素濃度で50ppm以下であり、Mgの不純物が元素濃度で200ppm以下であるLiF蒸着材である。
この請求項3に記載されたLiF蒸着材では、成膜されたLiF膜に含まれる不純物が極めて少なくなるので、このLiF膜の膜特性は向上する。
【0011】
請求項4に係る発明は、請求項1ないし3いずれかに係る発明であって、焼結体又は溶融固化体がペレット状、柱状、直方体状、球状又はロッド状であるLiF蒸着材である。
この請求項4に記載されたLiF蒸着材では、蒸着るつぼの形状に合わせて、蒸着材料を蒸着るつぼ内に空隙率を低くして充填でき、これにより成膜速度が向上する。
【0012】
請求項5に係る発明は、図1に示すように、(a) 純度が99.5%以上で平均嵩密度が0.1〜1.2g/cmのLiF粉末と純水とを槽10内で混合し均一に攪拌して濃度が1〜70重量%のスラリー11を調製する工程と、(b) このスラリー11を静置してLiF粉末を槽10底部に沈殿させる工程と、(c) LiF粉末が沈殿した槽10の上澄み液12を除去する工程と、(d) 上澄み液除去後のLiF沈澱物13を有する槽10内に純水を添加混合し均一に攪拌して濃度が1〜70重量%のスラリー14を調製する工程と、(e) 工程(d)のスラリー14にイオン交換樹脂16を添加混合し均一に攪拌する工程と、(f) 工程(e)のスラリーからイオン交換樹脂を除去する工程と、(g) このイオン交換樹脂を除去したスラリー17を脱水乾燥する工程と、(h) 乾燥物18を粉砕して平均粒径0.01〜3.0mmのLiF粉末19を得る工程と、(i) 工程(h)のLiF粉末19を所定の形状に成形する工程と、(j) この成形体20を400℃からLiFの融点未満の温度範囲内の所定の温度で焼成して多結晶LiFからなる焼結体21を得る工程とを含むLiF蒸着材の製造方法である。
この請求項5に記載されたLiF蒸着材の製造方法では、工程(b)の上澄み液に不純物が溶出し、かつ工程(e)で添加したイオン交換樹脂に残留する不純物が吸着する。このためイオン交換樹脂を除去したスラリーから工程(g)及び(h)を経て得られた成形体を焼成すると、LiF純度が99.5%以上で相対密度が70%以上であって、水分量が100ppm以下の多結晶LiFからなる焼結体のLiF蒸着材を得ることができる。
【0013】
請求項7に係る発明は、図2に示すように、(a) 純度が99.5%以上で平均嵩密度が0.1〜1.2g/cmのLiF粉末と純水とを槽10内で混合し均一に攪拌して濃度が1〜70重量%のスラリー11を調製する工程と、(b) このスラリー11を静置してLiF粉末を槽10底部に沈殿させる工程と、(c) LiF粉末が沈殿した槽10の上澄み液12を除去する工程と、(d) 上澄み液除去後のLiF沈澱物13を有する槽10内に純水を添加混合し均一に攪拌して濃度が1〜70重量%のスラリー14を調製する工程と、(e) 工程(d)のスラリー14にイオン交換樹脂16を添加混合し均一に攪拌する工程と、(f) 工程(e)のスラリーからイオン交換樹脂を除去する工程と、(k) このイオン交換樹脂を除去したスラリー17を所定の形状の鋳型22に注入し注型成形する工程と、(l) 注型成形された成形体を鋳型22から取り出し乾燥する工程と、(m) 乾燥した成形体23を400℃からLiFの融点未満の温度範囲内の所定の温度で焼成して多結晶LiFからなる焼結体24を得る工程とを含むLiF蒸着材の製造方法である。
この請求項7に記載されたLiF蒸着材の製造方法では、請求項5の工程(f)で得られた不純物の少ないスラリーから、工程(k)を経て得られた成形体を焼成すると、LiF純度が99.5%以上で相対密度が70%以上であって、水分量が100ppm以下の多結晶LiFからなる焼結体のLiF蒸着材を得ることができる。
【0014】
請求項9に係る発明は、図3に示すように、(a) 純度が99.5%以上で平均嵩密度が0.1〜1.2g/cmのLiF粉末と純水とを槽10内で混合し均一に攪拌して濃度が1〜70重量%のスラリー11を調製する工程と、(b) このスラリー11を静置してLiF粉末を槽10底部に沈殿させる工程と、(c) LiF粉末が沈殿した槽10の上澄み液12を除去する工程と、(d) 上澄み液除去後のLiF沈澱物13を有する槽10内に純水を添加混合し均一に攪拌して濃度が1〜70重量%のスラリー14を調製する工程と、(e) 工程(d)のスラリー14にイオン交換樹脂16を添加混合し均一に攪拌する工程と、(f) 工程(e)のスラリーからイオン交換樹脂を除去する工程と、(n) このイオン交換樹脂を除去したスラリー17を所定の形状のLiFの融点以上1300℃以下の温度に耐える耐熱性容器26に注入する工程と、(o) この容器26をLiFの融点以上1300℃以下の温度範囲内の所定の温度に加熱して注入物を溶融する工程と、(p) この溶融体27を冷却して単結晶LiFからなる溶融固化体28を得る工程とを含むLiF蒸着材の製造方法である。
この請求項9に記載されたLiF蒸着材の製造方法では、請求項5の工程(f)で得られた不純物の少ないスラリーから、工程(n)を経て得られた注入物を溶融し固化すると、LiF純度が99.5%以上で相対密度が70%以上であって、水分量が100ppm以下の単結晶LiFからなる溶融固化体のLiF蒸着材を得ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
次に本発明の第1の実施の形態を図面に基づいて説明する。
第1の実施の形態のLiF蒸着材はLiF純度が99.5%以上、好ましくは99.8%以上、かつ相対密度が70%以上、好ましくは80%以上、更に好ましくは90%以上の多結晶LiFの焼結体からなる。焼結体の水分量は100ppm以下、好ましくは50ppm以下である。
【0016】
LiF蒸着材に含まれる水分以外の不純物(Na,K,Ca,Mg,Si及びFe)の含有量は合計で5000ppm以下であることが好ましい。また上記不純物の個別的な含有量はSiの不純物が元素濃度で500ppm以下であり、Caの不純物が元素濃度で300ppm以下であり、Naの不純物が元素濃度で800ppm以下であり、Feの不純物が元素濃度で30ppm以下であり、Kの不純物が元素濃度で50ppm以下であり、Mgの不純物が元素濃度で200ppm以下であることが好ましい。上記各不純物が元素濃度で上記値を超えると、LiF蒸着材を電子ビーム蒸着法で成膜したガラス基板をパネルに組込んだときに、陰極バッファ層としてのLiF膜の機能を低下させる。
【0017】
また焼結体の形状は、ペレット状、柱状、直方体状、球状、ロッド状又はその他の形状である。ペレット状の焼結体の場合、ペレットの外径は3〜15mmの範囲内に形成され、高さは1〜10mmの範囲内に形成される。また柱状の焼結体の場合、円柱状、角柱状に形成される。円柱又は角柱の外径又は幅は15〜800mmの範囲内に形成され、高さは5〜800mmの範囲内に形成される。更にロッド状の焼結体の場合、ロッドの幅は5〜50mmの範囲内に形成され、厚さは5〜50mmの範囲内に形成され、長さは50〜2000mmの範囲内に形成される。これらの寸法は、蒸着装置の蒸着るつぼの内寸法、成形性及び取扱い性を考慮して決められる。
【0018】
このように構成された多結晶LiF蒸着材の製造方法を図1に基づいて説明する。
先ず純度が99.5%以上で平均嵩密度が0.1〜1.2g/cmのLiF粉末と純水とを槽10内で混合し均一に攪拌して濃度が1〜70重量%、好ましくは10〜50重量%のスラリー11を調製する(工程(a))。スラリー濃度が下限値より低いときには、次の静置時間を長くなり過ぎ、また上限値を上回ると、出発原料のLiF粉末が保有する不純物が十分に溶出しない。攪拌時間は15〜120分が好ましい。このスラリー11を12〜24時間、静置してLiF粉末を槽10底部に沈殿させる(工程(b))。次いでLiF粉末が沈殿した槽10の上澄み液12を除去する(工程(c))。上澄み液除去後のLiF沈澱物13を有する槽10内に純水を添加混合し均一に攪拌して濃度が1〜70重量%のスラリー14を調製する(工程(d))。スラリー濃度及び攪拌時間は工程(a)と同様に決められる。
この工程(d)で調製したスラリーを静置してLiF粉末を槽底部に沈殿させた後、図1の矢印Aに示すように、上述した工程(b)の処理を行い、工程(c)に続いて工程(d)の各処理を1回又は2回以上行うことが好ましい。この処理を行うことにより、出発原料のLiF粉末から不純物をより一層溶出させることができる。
【0019】
次いで工程(d)のスラリー14にイオン交換樹脂16を添加混合し均一に攪拌する(工程(e))。この実施の形態では、イオン交換樹脂は平均粒径が2〜3mm の球状をなし、スラリー14に対して不純物を効率よく吸着させるために5〜300容積%の割合で添加する。この攪拌時間は10〜240分が好ましい。この後、工程(e)のスラリーからイオン交換樹脂を目開き1mmのふるいを用いて除去する(工程(f))。このイオン交換樹脂を除去したスラリー17を容器18aに入れ、脱水乾燥する(工程(g))。容器としてはスラリーの脱水を容易にするために石膏製の容器が好ましい。この容器18aから取り出した乾燥物18を更に十分に100〜180℃に加熱乾燥した後、この乾燥物を粉砕して平均粒径0.01〜3.0mmのLiF粉末19を得る(工程(h))。
次に工程(h)のLiF粉末19をこの実施の形態では円柱状に成形する(工程(i))。このとき形状寸法により、保形性を良くするためバインダと混ぜて成形する。バインダとしてはポリビニルアルコール、ポリエチレングリコール、ポリビニールブチラール等が好ましい。バインダを混合するときには、0.1〜2.5重量%添加することが好ましい。この成形体20を400℃からLiFの融点(842℃)未満の温度範囲内の所定の温度、好ましくは500〜830℃で1〜6時間、好ましくは2〜3時間、大気中、又はN、Ar等の不活性ガス雰囲気下で焼成して多結晶LiFからなる焼結体21を得る(工程(j))
なお、この実施の形態では、焼結体を円柱状に形成したが、ペレット状、直方体状、球状、ロッド状又はその他の形状に形成してもよい。
【0020】
次に本発明の第2の実施の形態を説明する。
この実施の形態では、LiF蒸着材は、第1の実施の形態と同じ、LiF純度が99.5%以上、好ましくは99.9%以上、かつ相対密度が70%以上、好ましくは80%以上、更に好ましくは90%以上の多結晶LiFの焼結体からなる。焼結体の水分量は100ppm以下、好ましくは50ppm以下である。
この多結晶LiF蒸着材の製造方法を図2に基づいて説明する。この実施の形態では、工程(a)〜工程(f)までは、第1の実施の形態と同じであるので、繰返しの説明を省略する。
この工程(d)で調製したスラリーを静置してLiF粉末を槽底部に沈殿させた後、図2の矢印Aに示すように、上述した工程(b)の処理を行い、工程(c)に続いて工程(d)の各処理を1回又は2回以上行うことが好ましい。この処理を行うことにより、出発原料のLiF粉末から不純物をより一層溶出させることができる。
【0021】
第2の実施の形態の特徴ある工程は、工程(f)に続いて、イオン交換樹脂を除去したスラリー17を所定の形状の鋳型22に注入し注型成形する(工程(k))。この鋳型の内部形状は、焼結体の形状に相応する。この実施の形態ではペレット状である。スラリーの脱水を容易にするために、鋳型として石膏型が好ましい。次いで注型成形された成形体を鋳型22から取り出し、この成形体を更に十分に30〜100℃に加熱乾燥する(工程(l))。 次に乾燥した成形体23を第1の実施の形態の工程(j)と同一の条件で焼成して多結晶LiFからなる焼結体24を得る(工程(m))。
なお、この実施の形態では、焼結体をペレット状に形成したが、柱状、直方体状、球状、ロッド状又はその他の形状に形成してもよい。
【0022】
次に本発明の第3の実施の形態を説明する。
この実施の形態のLiF蒸着材はLiF純度が99.5%以上、好ましくは99.8%以上、かつ相対密度が70%以上、好ましくは80%以上、更に好ましくは90%以上の単結晶LiFの溶融固化体からなる。焼結体の水分量は100ppm以下、好ましくは50ppm以下である。
この単結晶LiF蒸着材の製造方法を図3に基づいて説明する。この実施の形態では、工程(a)〜工程(f)までは、第1の実施の形態と同じであるので、繰返しの説明を省略する。
この工程(d)で調製したスラリーを静置してLiF粉末を槽底部に沈殿させた後、図3の矢印Aに示すように、上述した工程(b)の処理を行い、工程(c)に続いて工程(d)の各処理を1回又は2回以上行うことが好ましい。この処理を行うことにより、出発原料のLiF粉末から不純物をより一層溶出させることができる。
【0023】
第3の実施の形態の特徴ある工程は、工程(f)に続いて、イオン交換樹脂を除去したスラリー17を所定の形状のAl、ZrO、MgO製の耐熱性容器26に注入する(工程(n))。この実施の形態では容器の内部形状は直方体状である。この容器26はLiFの融点以上1300℃以下の温度に耐える。この容器26をLiFの融点(842℃)以上1300℃以下の温度範囲内の所定の温度、好ましくは900〜1000℃に大気中、又はN、Ar等の不活性ガス雰囲気下で加熱して注入物を溶融する(工程(o))。この溶融体27を徐冷して単結晶LiFからなる溶融固化体28を得る(工程(p))。
なお、この実施の形態では、焼結体を直方体状に形成したが、ペレット状、柱状、球状、ロッド状又はその他の形状に形成してもよい。
【0024】
第1〜第3の実施の形態のLiF蒸着材は、高純度である上に、相対密度が100%に近いため、このLiF蒸着材を用いて、有機EL素子の陰極バッファ層として成膜すると、電子ビーム蒸着時のスプラッシュが少なく、膜特性の良好なLiF膜を得られる。
【0025】
【実施例】
次に本発明の実施例を比較例とともに説明する。
<実施例1〜6>
第1の実施の形態に基づいて、LiF蒸着材を製造した。
先ずLiF粉末(純度99.9%、嵩密度0.5g/cm)100重量部に蒸留水を200重量部混ぜ、24時間攪拌してスラリーを調製した。このスラリーを12時間静置した後、上澄み液を除去した。LiF沈殿物に蒸留水を200重量部追加し、1時間攪拌してスラリーを調製した後、このスラリーにイオン交換樹脂を50ml添加し、2時間攪拌した。スラリーからイオン交換樹脂を除去した後、LiFスラリーを回収した。回収したスラリーを110〜120℃で24時間乾燥し、ヘンシルミキサーで粉砕し、LiF粉末を得た。このLiF粉末を一軸プレスにて1ton/cm(約100MPa)で成形し、直径が40mmで高さ10mmの円柱状の成形体を得た。
この成形体を400〜830℃、2時間、大気中で焼成して焼結体を得た。400℃で焼成した焼結体を実施例1のLiF蒸着材とした。同様に、500℃で焼成した焼結体を実施例2のLiF蒸着材とした。同様に、600℃で焼成した焼結体を実施例3のLiF蒸着材とした。同様に、700℃で焼成した焼結体を実施例4のLiF蒸着材とした。同様に、800℃で焼成した焼結体を実施例5のLiF蒸着材とした。同様に、830℃で焼成した焼結体を実施例6のLiF蒸着材とした。
<比較例1>
実施例1〜6において、ヘンシルミキサーで粉砕したLiF粉末を比較例1のLiF蒸着材とした。
<比較例2>
実施例1〜6において、成形体のままで、焼成しないものを比較例2のLiF蒸着材とした。
【0026】
<実施例7>
第3の実施の形態に基づいて、LiF蒸着材を製造した。
先ずLiF粉末(純度99.9%、嵩密度0.5g/cm)100重量部に蒸留水を200重量部部混ぜ、24時間攪拌してスラリーを調製した。このスラリーを12時間静置した後、上澄み液を除去した。LiF沈殿物に蒸留水を200重量部追加し、1時間攪拌してスラリーを調製した後、このスラリーにイオン交換樹脂を50ml添加し、2時間攪拌した。スラリーからイオン交換樹脂を除去した後、LiFスラリーを回収した。スラリーをZrO製の容器に投入し、900℃にて、スラリー固形分を溶融した。溶融体を0.5℃/分の速度で徐冷した後、容器から直径が40mmで高さ10mmの円柱状の溶融固化体を取り出した。この溶融固化体をLiF蒸着材とした。
【0027】
<比較例3〜8>
LiF粉末(純度98.9%、嵩密度0.4g/cm)を一軸プレスにて実施例1〜6と同一条件で成形し、直径が40mmで高さ10mmの円柱状の成形体を得た。この成形体を400〜830℃、2時間、大気中で焼成して焼結体を得た。400℃で焼成した焼結体を比較例3のLiF蒸着材とした。同様に、500℃で焼成した焼結体を比較例4のLiF蒸着材とした。同様に、600℃で焼成した焼結体を比較例5のLiF蒸着材とした。同様に、700℃でで焼成した焼結体を比較例6のLiF蒸着材とした。同様に、800℃で焼成した焼結体を比較例7のLiF蒸着材とした。同様に、830℃で焼成した焼結体を比較例8のLiF蒸着材とした。
【0028】
<比較例9>
LiF粉末(純度98.9%、嵩密度0.4g/cm)をそのままLiF蒸着材とした。
<比較例10>
LiF粉末(純度98.9%、嵩密度0.5g/cm)を一軸プレスにて実施例1〜6と同一条件で成形し、直径が40mmで高さ10mmの円柱状の成形体を得た。この成形体をLiF蒸着材とした。
【0029】
<比較評価>
(1) 蒸着材の物性
実施例1〜7及び比較例1〜10の各蒸着材のNa,K,Ca,Al,Si,Feの不純物濃度をICP法により測定した。また水分量(HO)をカールフィッシャー法で測定した。また各蒸着材の相対密度をアルキメデス法により測定した。これらの結果を表1に示す。
(2) 成膜テスト
実施例1〜7及び比較例1〜10の各蒸着材を蒸着源として、それぞれ同一条件で電子ビーム真空蒸着法によりシリコンウェーハ上にLiF膜を100nmの厚さで形成し、そのときの成膜速度を測定した。これらの所定の面積内のLiF膜上のスプラッシュの発生状況を光学顕微鏡により観察した。またシリコンウェーハ上のLiF膜の光学的な干渉むらを目視により観察した。これらの結果を表2に示す。
【0030】
【表1】
Figure 2005029418
【0031】
【表2】
Figure 2005029418
【0032】
表2のスプラッシュの判断基準は、所定の面積内に、全くスプラッシュが無いものを◎とし、1〜10個あるものを○とし、11個以上を×とした。また干渉むらの判断基準は、5cm×5cmの面積で干渉むらが無いものを◎とし、4cm×4cmの面積で干渉むらが無いものを○とし、4cm×4cmの面積で干渉むらがあるものを×とした。
表2の総合評価に示すように、比較例1、9、10が悪い評価(×)であって、比較例2〜8が良好(○)であったのに対して、実施例1〜7はいずれも優秀(◎)であった。特に実施例5〜7はその中でも更に優れていることが判った。
【0033】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、LiF蒸着材をLiF純度が99.5%以上かつ相対密度が70%以上の多結晶LiFの焼結体又は単結晶LiFの溶融固化体により構成し、更にLiF蒸着材の水分量を100ppm以下に形成したので、既製の電子ビーム蒸着法にて蒸着しても、LiF膜への不純物の混入を極力抑えられ、スプラッシュのない均一な厚さのLiF膜を高速で得られ、しかも蒸着装置内を蒸着材料の粒状物で汚染させない。また蒸着したLiF膜の酸化度が低く、これにより有機素子の寿命が低下しにくい優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1実施形態のLiF蒸着材の製造工程を示す図。
【図2】本発明第2実施形態のLiF蒸着材の製造工程を示す図。
【図3】本発明第3実施形態のLiF蒸着材の製造工程を示す図。
【図4】有機EL素子の断面構成図。
【符号の説明】
10 槽
11,14,17 スラリー
12 上澄み液
13 LiF沈澱物
16 イオン交換樹脂
18 乾燥物
19 LiF粉末
20,23 成形体
21,24 焼結体
22 鋳型
26 耐熱性容器
27 溶融体
28 溶融固化体

Claims (10)

  1. LiF純度が99.5%以上かつ相対密度が70%以上の多結晶LiFの焼結体又は単結晶LiFの溶融固化体からなることを特徴とするLiF蒸着材。
  2. 水分量が100ppm以下である請求項1記載のLiF蒸着材。
  3. LiF蒸着材に含まれる、Siの不純物が元素濃度で500ppm以下であり、Caの不純物が元素濃度で300ppm以下であり、Naの不純物が元素濃度で800ppm以下であり、Feの不純物が元素濃度で30ppm以下であり、Kの不純物が元素濃度で50ppm以下であり、Mgの不純物が元素濃度で200ppm以下である請求項1又は2記載のLiF蒸着材。
  4. 焼結体又は溶融固化体がペレット状、柱状、直方体状、球状又はロッド状の形状を有する請求項1ないし3いずれか1項に記載のLiF蒸着材。
  5. (a) 純度が99.5%以上で平均嵩密度が0.1〜1.2g/cmのLiF粉末と純水とを槽(10)内で混合し均一に攪拌して濃度が1〜70重量%のスラリー(11)を調製する工程と、
    (b) 前記スラリー(11)を静置して前記LiF粉末を槽(10)底部に沈殿させる工程と、
    (c) 前記LiF粉末が沈殿した槽(10)の上澄み液(12)を除去する工程と、
    (d) 前記上澄み液除去後のLiF沈澱物(13)を有する槽(10)内に純水を添加混合し均一に攪拌して濃度が1〜70重量%のスラリー(14)を調製する工程と、
    (e) 工程(d)のスラリー(14)にイオン交換樹脂(16)を添加混合し均一に攪拌する工程と、
    (f) 工程(e)のスラリーから前記イオン交換樹脂を除去する工程と、
    (g) 前記イオン交換樹脂を除去したスラリー(17)を脱水乾燥する工程と、
    (h) 前記乾燥物(18)を粉砕して平均粒径0.01〜3.0mmのLiF粉末(19)を得る工程と、
    (i) 前記工程(h)のLiF粉末(19)を所定の形状に成形する工程と、
    (j) 前記成形体(20)を400℃からLiFの融点未満の温度範囲内の所定の温度で焼成して多結晶LiFからなる焼結体(21)を得る工程とを含むLiF蒸着材の製造方法。
  6. 前記工程(d)で調製したスラリーを静置して前記LiF粉末を槽底部に沈殿させた後、前記工程(c)に続いて前記工程(d)の各処理を1回又は2回以上行う請求項5記載の製造方法。
  7. (a) 純度が99.5%以上で平均嵩密度が0.1〜1.2g/cmのLiF粉末と純水とを槽(10)内で混合し均一に攪拌して濃度が1〜70重量%のスラリー(11)を調製する工程と、
    (b) 前記スラリー(11)を静置して前記LiF粉末を槽(10)底部に沈殿させる工程と、
    (c) 前記LiF粉末が沈殿した槽(10)の上澄み液(12)を除去する工程と、
    (d) 前記上澄み液除去後のLiF沈澱物(13)を有する槽(10)内に純水を添加混合し均一に攪拌して濃度が1〜70重量%のスラリー(14)を調製する工程と、
    (e) 工程(d)のスラリー(14)にイオン交換樹脂(16)を添加混合し均一に攪拌する工程と、
    (f) 工程(e)のスラリーから前記イオン交換樹脂を除去する工程と、
    (k) 前記イオン交換樹脂を除去したスラリー(17)を所定の形状の鋳型(22)に注入し注型成形する工程と、
    (l) 注型成形された成形体を前記鋳型(22)から取り出し乾燥する工程と、
    (m) 前記乾燥した成形体(23)を400℃からLiFの融点未満の温度範囲内の所定の温度で焼成して多結晶LiFからなる焼結体(24)を得る工程とを含むLiF蒸着材の製造方法。
  8. 前記工程(d)で調製したスラリーを静置して前記LiF粉末を槽底部に沈殿させた後、前記工程(c)に続いて前記工程(d)の各処理を1回又は2回以上行う請求項7記載の製造方法。
  9. (a) 純度が99.5%以上で平均嵩密度が0.1〜1.2g/cmのLiF粉末と純水とを槽(10)内で混合し均一に攪拌して濃度が1〜70重量%のスラリー(11)を調製する工程と、
    (b) 前記スラリー(11)を静置して前記LiF粉末を槽(10)底部に沈殿させる工程と、
    (c) 前記LiF粉末が沈殿した槽(10)の上澄み液(12)を除去する工程と、
    (d) 前記上澄み液除去後のLiF沈澱物(13)を有する槽(10)内に純水を添加混合し均一に攪拌して濃度が1〜70重量%のスラリー(14)を調製する工程と、
    (e) 工程(d)のスラリー(14)にイオン交換樹脂(16)を添加混合し均一に攪拌する工程と、
    (f) 工程(e)のスラリーから前記イオン交換樹脂を除去する工程と、、
    (n) 前記イオン交換樹脂を除去したスラリー(17)を所定の形状のLiFの融点以上1300℃以下の温度に耐える耐熱性容器(26)に注入する工程と、
    (o) 前記容器(26)をLiFの融点以上1300℃以下の温度範囲内の所定の温度に加熱して注入物を溶融する工程と、
    (p) 前記溶融体(27)を冷却して単結晶LiFからなる溶融固化体(28)を得る工程とを含むLiF蒸着材の製造方法。
  10. 前記工程(d)で調製したスラリーを静置して前記LiF粉末を槽底部に沈殿させた後、前記工程(c)に続いて前記工程(d)の各処理を1回又は2回以上行う請求項9記載の製造方法。
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