JP2005024219A - タイマ装置を備えた加熱調理器 - Google Patents

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Abstract

【課題】タイマ調理の実行時間を表示する手段のコストを抑制すると共に、タイマ調理の実行時間の設定を容易にしたタイマ装置を備えた加熱調理器を提供する。
【解決手段】操作パネル14に、グリル3によるタイマ調理運転の実行時間の選択時間(1分,3分,6分,9分)に応じた個数の単灯タイプのLED(1分LED21,3分LED22,6分LED23,9分LED24)と、グリルスイッチ19とを設けて、グリルスイッチ19が操作されるごとにタイマ調理運転の実行時間の設定を、「9分」→「タイマ調理運転解除」→「1分」→「3分」→「6分」→…、と切換えて該実行時間を初期値として調理タイマの減算計時を開始し、該操作により設定された実行時間に対応したLEDを点灯すると共に、タイマ調理運転の実行中は、調理タイマの計時時間が前記各選択時間に至った時に、該至った選択時間に対応したLEDを点灯する点灯制御手段を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、加熱調理の実行時間を設定するタイマ装置を備えた加熱調理器に関する。
従来より、例えばグリルを備えたガステーブルにおいて、使用者により設定された時間が経過するまでグリルバーナによる加熱調理を実行する所謂タイマ調理機能を備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
かかるガステーブルの操作パネルには、図6を参照して、タイマ調理の実行時間を設定するプラスキースイッチ100及びマイナスキースイッチ101と、これらのスイッチの操作に応じたタイマ調理の設定時間を表示すると共に、タイマ調理の実行中には、加熱調理の残時間を表示する2桁の7セグメントLED102とが備えられている。
このように、プラスキースイッチ100及びマイナスキースイッチ101と7セグメントLED102とを備えることにより、使用者は、タイマ調理の実行時間を例えば1分単位で細かく設定することができ、また、加熱調理の残時間を詳細に知ることができる。しかし、7セグメントLED102は比較的高価であると共に、表示内容を制御するために必要なインターフェースの出力点数も多い。そのため、7セグメントLED102を備えることによるガステーブルのコストアップが大きいという不都合があった。
また、前記テーブルこんろにおいては、グリルバーナ点火時にタイマ調理の実行時間の初期値として8(分)が7セグメントLED102に表示され、使用者は、プラスキースイッチ100又はマイナスキースイッチ101を操作して、所望のタイマ調理の実行時間を設定する仕様となっている。そして、この仕様の場合、例えばタイマ調理の実行時間を3分に設定するときには、使用者はマイナスキースイッチ101を5回押さなければならず、操作が面倒であった。
特開平9−72548号公報
本発明は上記背景を鑑みてなされたものであり、タイマ調理の実行時間を表示する手段のコストを抑制すると共に、タイマ調理の実行時間の設定を容易にしたタイマ装置を備えた加熱調理器を提供することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するためになされたものであり、加熱手段による加熱調理の実行時間を設定する調理時間設定スイッチと、該実行時間を初期値として減算計時を行う調理タイマと、該調理タイマの計時時間に応じて加熱調理の残時間を表示する残時間表示手段とを有して、前記調理タイマによる計時の開始から前記調理タイマの計時時間がゼロとなるまでの間、前記加熱手段を作動させ、前記調理タイマの計時時間がゼロとなったときに前記加熱手段を停止するタイマ調理運転を実行するタイマ装置を備えた加熱調理器の改良に関する。
そして、前記調理時間設定スイッチは、加熱調理の実行時間を予め定められた複数の選択時間のいずれかに設定し、前記残時間表示手段は、前記各選択時間に対して個別に設けられた単灯ランプと、前記調理時間設定スイッチが操作されたときは、該操作により設定された選択時間に対応した前記単灯ランプを点灯又は点滅し、前記タイマ調理運転の実行中においては、前記調理時間タイマの計時時間が前記各選択時間に至った時に、該至った選択時間に対応した前記単灯ランプを点灯又は点滅する点灯制御手段とからなることを特徴とする。
かかる本発明によれば、前記タイマ調理運転の実行時間が、予め定められた複数の前記選択時間のいずれかに設定され、選択された実行時間及び前記タイマ調理運転の残時間が、前記複数の選択時間に応じて個別に設けられた前記単灯ランプによって表示される。
そのため、例えば、前記選択時間を4段階に設定するときは、比較的安価な前記単灯ランプを4個用意すればよく、高価な7セグメントLEDを使用する場合に比べて、前記残時間表示手段のコストを下げることができる。また、前記複数の選択時間をある程度幅を持たせて設定することにより、前記タイマ調理運転の実行時間の変更幅が比較的大きい場合であっても、必要となる前記調理時間設定スイッチの操作回数を減少させて前記タイマ調理運転の実行時間を容易に変更することができる。
また、前記タイマ調理運転の実行中に前記調理時間設定スイッチが操作されたときに、該操作により設定された新たな実行時間を初期値として、前記調理タイマによる計時を開始させるタイマ調理時間変更手段を備えたことを特徴とする。
かかる本発明によれば、前記タイマ調理運転の実行中におけるタイマ調理運転の実行時間の変更を、前記複数の選択時間単位で容易に行うことができる。
また、所定の上限時間を初期値として前記加熱手段の作動開始時点から減算計時を行う消し忘れ防止タイマと、前記タイマ調理運転を実行するタイマ調理モードと前記消し忘れ防止タイマの計時時間がゼロとなったときに前記加熱手段の作動を停止する消し忘れ防止調理モードとを切換えるモード切換スイッチとを有して、前記点灯制御手段は、前記消し忘れ防止調理モードにおいては、前記消し忘れ防止タイマの計時時間が前記各選択時間に至った時に、該至った選択時間に対応した前記単灯ランプを点灯又は点滅し、前記タイマ調理モードにおいて前記消し忘れ防止タイマの計時時間が前記選択時間の最長時間以下となったときに、前記モード切換スイッチによる前記消し忘れ防止調理モードへの切換を禁止するモード切換禁止手段を備えたことを特徴とする。
かかる本発明によれば、前記モード切換スイッチにより前記タイマ調理モードから前記消し忘れ防止調理モードに切換えられると、前記点灯制御手段により前記単灯ランプに表示される加熱手段の作動停止までの残時間の対象が、前記調理タイマから前記消し忘れ防止タイマに切換わる。そのため、前記消し忘れ防止タイマの計時時間が前記選択時間の最長時間以下であるときに、前記タイマ調理モードから前記消し忘れ防止調理モードに切換えると、それまで前記単灯ランプにより表示されていた残時間が急に増加(調理タイマの計時時間<消し忘れ防止タイマの計時時間である場合)、又は減少(調理タイマの計時時間>消し忘れ防止タイマの計時時間である場合)するときがあり、使用者に違和感を与えてしまう。
そこで、本発明では、前記タイマ調理モードにおいて前記消し忘れ防止タイマの計時時間が前記選択時間の最長時間以下となったときには、前記モード切換禁止手段により前記モード切換スイッチによる前記消し忘れ防止調理モードへの切換を禁止している。そして、これにより、タイマ調理モードを解除したにもかかわらず、それまで前記単灯ランプに表示されていた前記加熱手段の停止までの残時間が急に増減して、使用者に違和感を与えることを防止することができる。
本発明の実施の形態の一例について、図1〜図5を参照して説明する。図1はガステーブルの前面図及び操作パネルの詳細図、図2は図1に示したガステーブルの制御ブロック図、図3及び図4はタイマ調理の実行時間の設定フローチャート、図5は調理時間の残時間表示の切換えタイミングを示したタイミングチャートである。
図1(a)を参照して、本実施の形態のガステーブルA(本発明の加熱調理器に相当する)は、上面に右こんろ1及び左こんろ2を備え、前面に両面焼きタイプのグリル3を備えている。さらに、ガステーブルAの前面には、右こんろ1の点火/消火スイッチ4、左こんろ2の点火/消火スイッチ5、グリル3の点火/消火スイッチ6、右こんろ1の火力調整つまみ10、左こんろ2の火力調整つまみ11、グリル3の上方バーナ(図示しない)の火力調整つまみ12、グリル3の下方バーナ(図示しない)の火力調整つまみ13、及び各種のスイッチとLEDが設けられた操作パネル14が供えられている。
また、ガステーブルAは、設定時間が経過するまでグリル3による加熱調理を実行するタイマ調理運転を行う機能を有している。そして、図1(b)を参照して、操作パネル14には、該タイマ調理運転の実行時間の設定等を行うためのグリルスイッチ19(本発明の調理時間設定スイッチ及びモード切換スイッチに相当する)と、タイマ調理運転の実行時間の設定や残時間等を表示するタイマ時間表示部20(1分LED21,3分LED22,6分LED23,9分LED24、各LEDは本発明の単灯ランプに相当する)と、タイマ調理運転の実行が解除された状態にあるときに点灯する解除LED25とが備えられている。
次に、図2を参照して、グリル3は、その内部が魚等の調理物Fを載置するグリル庫30となっており、グリル庫30の天井には燃焼面が下方に向けられた上方バーナ31(本発明の加熱手段に相当する)が設けられ、また、グリル庫30の両側の側壁下部には炎口が内方に向けられた下方バーナ32(本発明の加熱手段に相当する)が設けられている。また、上方バーナ31には主ガス供給管33から分岐した上方バーナ用ガス供給管34が接続され、下方バーナ32には下方バーナ用ガス供給管35が接続されている。
また、左こんろ2には左こんろバーナ36が設けられて、主ガス供給管33から分岐した左こんろ用ガス供給管37が接続されている。また、右こんろ1には右こんろバーナ38が設けられて、主ガス供給管33から分岐した右こんろ用ガス供給管39が接続されている。
主ガス供給管33から上方バーナ用ガス供給管34及び下方バーナ用ガス供給管35への分岐点の上流側には、上方バーナ31と下方バーナ32に対する燃料ガスの供給/遮断を切換える電磁弁40が設けられている。また、上方バーナ用ガス供給管34には火力調節つまみ12(図1(a)参照)により機械的に開度が可変する火力調節弁(図示しない)が設けられ、下方バーナ用ガス供給管35には火力調節つまみ13(図1参照(a)参照)により機械的に開度が可変する火力調節弁(図示しない)が設けられている。
また、左こんろ用ガス供給管37には、左こんろバーナ36に対する燃料ガスの供給/遮断を切換える電磁弁41と、火力調節つまみ11(図1(a)参照)により機械的に開度が可変する火力調節弁(図示しない)とが設けられている。また、右こんろ用ガス供給管39には、右こんろバーナ38に対する燃料ガスの供給/遮断を切換える電磁弁42と、火力調節つまみ10(図1(a)参照)により機械的に開度が可変する火力調節弁(図示しない)とが設けられている。
さらに、上方バーナ31,下方バーナ32,左こんろバーナ36,及び右こんろバーナ38には、それぞれ、点火電極43,44,45,46及び各バーナの燃焼状態を検知するための熱電対47,48,49,50が設けられている。また、右こんろ1には、調理容器P1の底部の温度を検出する温度センサ51が設けられ、右こんろ1においては、温度センサ51の検出温度に基づいて右こんろバーナ38の火力を制御する温調調理が実行される。
ガステーブルAは、右こんろ1,左こんろ2,及びグリル3の燃焼動作を制御するコントローラ60を備えている。コントローラ60は、マイクロコンピュータやメモリ等により構成される電子ユニットであり、右こんろ1と左こんろ2とグリル3の燃焼動作を制御する燃焼制御手段61、調理タイマ62、消し忘れ防止タイマ63、点灯制御手段64、モード切換禁止手段65、及びタイマ調理時間変更手段66を備えている。
調理タイマ62は、グリルスイッチ19の操作により設定されたタイマ調理の実行時間を初期値として減算計時を行う。また、消し忘れ防止タイマ63は、上方バーナ31と下方バーナ32の点火が検知されたときに、予め定められた上限時間を初期値として減算計時を行う。ここで、本実施形態の加熱調理器では、グルリ3の燃焼動作時は、上方バーナ31と下方バーナ32の両面燃焼を行うようにしており、上記消し忘れ防止タイマ63の上限時間(初期値)を例えば15分としている。なお、上方バーナと下方バーナのいずれか一方の片面燃焼を行うグリルを備えた加熱調理器では、消し忘れ防止タイマ63の上限時間(初期値)は両面燃焼のものよりも多少長い時間(例えば21分)に設定される。
燃焼制御手段61は、グリル3の作動モードを「タイマ調理モード」と「消し忘れ防止調理モード」とに切換えて上方バーナ31と下方バーナ32の燃焼動作を制御し、「タイマ調理モード」においては、調理タイマ62の計時時間(C_cnt)がゼロとなったときに電磁弁40を閉弁して上方バーナ31と下方バーナ32の燃焼を停止する「タイマ調理運転」を実行する。
また、「消し忘れ防止調理モード」においては、燃焼制御手段61は、消し忘れ防止タイマ63の計時時間(F_cnt)がゼロとなったときに電磁弁40を閉弁して上方バーナ31と下方バーナ32の燃焼を停止する「消し忘れ防止調理運転」を実行する。そして、これにより、使用者がグリル3の消火操作を忘れたときに、強制的に上方バーナ31と下方バーナ32の燃焼を停止するようにしている。
次に、グリル3によるタイマ調理運転の実行手順について、上方バーナ31と下方バーナ32を共に作動させる両面焼きの場合を例として説明する。使用者がグリル3の点火/消火スイッチ6(図1(a)参照)を操作してグリル3の点火を指示すると、燃焼制御手段61は、点火電極43,44に高電圧を印加して火花放電を生じさせた状態で電磁弁40を開弁し、上方バーナ31と下方バーナ32の点火処理を行う。
そして、熱電対47,48の出力から上方バーナ31と下方バーナ32の点火を検知したときに、消し忘れ防止タイマ63は、15分を初期設定として、減算計時を開始する。なお、上方バーナと下方バーナのいずれか一方の片面燃焼を行うグリルを備えた加熱調理器では、消し忘れ防止タイマは例えば21分(両面燃焼の場合よりも多少長い時間)を初期設定として、減算計時を開始する。また、初期設定として「タイマ調理モード」となり、9分を初期設定として調理タイマ62による減算計時を開始する。このとき、点灯制御手段64は9分LED24を点灯し、これにより、上方バーナ31と下方バーナ32に着火されたこと、及びタイマ調理運転の実行時間が9分に設定されたことを報知する。
図3及び図4は、上方バーナ31及び下方バーナ32の点火が検知された後のタイマ調理運転の実行時間の変更手順を示したフローチャートであり、点灯制御手段64は、先ず、STEP1で上述したように9分LED24を点灯し、続くSTEP3で調理タイマ62は9分を初期値として減算計時を開始する。そして、初期設定として「タイマ調理モード」となり、燃焼制御手段61は、調理タイマ62の計時時間がゼロとなるまで上方バーナ31及び下方バーナ32の燃焼を継続し、該計時時間がゼロとなったときに上方バーナ31及び下方バーナ32の燃焼を停止する「タイマ調理運転」の実行を開始する。
次のSTEP4及びSTEP5は、モード切換禁止手段65による処理であり、モード切換禁止手段65は、STEP4で消し忘れ防止タイマ63の計時時間が9分以下であるか否かを判断する。そして、消し忘れ防止タイマ63の計時時間が9分を超えているときは、STEP5に進み、燃焼制御手段61は、グリル3の作動モードを「タイマ調理モード」から「消し忘れ防止調理モード」に切換わる。一方、STEP4で、消し忘れ防止タイマ63の計時時間が9分以下であったときには、STEP7に分岐し、「タイマ調理モード」が維持される。
具体的には、モード切換禁止手段65は、モード切換フラグ(m_chg)をON/OFFを切換えることにより、燃焼制御手段61に対して「消し忘れ防止調理モード」への切換えの許可と禁止を指示する。
ここで、「消し忘れ防止調理モード」においては、図5の(a)に示したように、上方バーナ31及び下方バーナ32の点火時(t)から15分が経過した時(t)に、燃焼制御手段61は上方バーナ31及び下方バーナ32の燃焼を停止する。
そして、点灯制御手段64は、使用者にグリル3による加熱調理の終了までの残時間を使用者に報知する「調理残時間表示」を行う。具体的には、点灯制御手段64は、消し忘れ防止タイマ63の計時時間が9分,6分,3分,1分となったときに、9分LED24,6分LED23,3分LED22,及び1分LED21を順次点灯する(「9分LED24点灯」→「6分LED23点灯」→「3分LED22点灯」→「1分LED21点灯」)。
さらに、点灯制御手段64は、消し忘れ防止タイマ63の計時時間が30秒となったときに1分LED21を点滅すると共にブザー(図示しない)を鳴動し、消し忘れ防止タイマ63の計時時間が0秒となったときに時間表示部20の全てのLEDを点灯すると共にブザーを鳴動する。
また、「タイマ調理モード」においても、点灯制御手段64は、調理タイマ62の計時時間が9分,6分,3分,1分となったときに、9分LED24,6分LED23,3分LED22,及び1分LED21を順次点灯する。さらに、点灯制御手段64は、調理タイマ62の計時時間が30秒となったときに1分LED21を点滅すると共にブザー(図示しない)を鳴動し、調理タイマ62の計時時間が0秒となったときに時間表示部20の全てのLEDを点灯すると共にブザーを鳴動する。
そして、この場合、図5の(b)に示したように、消し忘れ防止タイマ63の計時時間が9分以下となる前(t以前)であれば、「タイマ調理モード」から「消し忘れ防止調理モード」に切換えても問題は生じない。しかし、図5(c)に示したように、消し忘れ防止タイマ63の計時時間が9分以下となった後(t以降)に、「タイマ調理モード」から「消し忘れ防止調理モード」に切換えたときには、時間表示部20における調理残時間の点灯表示が不自然なものとなる。
例えば、「タイマ調理モード」における調理タイマ62の計時時間が1分であって1分LED21が点灯された状態で、「タイマ調理モード」から「消し忘れ防止調理モード」に切換えたときに(t)、消し忘れ防止タイマ63の計時時間が7分であったときには、1分LEDが消灯して9分LED24が点灯する。この場合、使用者は「タイマ調理モード」を解除する操作をしたにも拘わらず、結果的にはタイマ調理運転の実行時間を変更する操作をしたことと同じになり、使用者に違和感を与えてしまう。
そこで、STEP4で、消し忘れ防止タイマ63の計時時間が9分以下となったときには、STEP7に分岐して、「消し忘れ防止調理モード」への切換を禁止することにより、上述した時間表示部20により不自然な時間表示がなされることを防止している。
STEP6〜図4のSTEP14は、タイマ調理の実行時間の変更処理であり、STEP6でグリルスイッチ19が操作されると、STEP7に進んで点灯制御手段64により1分LED21が点灯され、STEP8でタイマ調理時間変更手段66は1分を初期値として調理タイマ62による減算計時を開始させる。
また、続く図4のSTEP9でグリルスイッチ19が操作されると、STEP10に進んで点灯制御手段64により3分LED22が点灯され、STEP11でタイマ調理時間変更手段66は3分を初期値として調理タイマ62による減算計時を開始させる。また、STEP12でグリルスイッチ19が操作されると、STEP13に進んで点灯制御手段64により6分LED23が点灯され、STEP14でタイマ調理時間変更手段66は6分を初期値として調理タイマ62による減算計時を開始させる。そして、次のSTEP15でグリルスイッチ19が操作されたときに、図3のSTEP1に戻る。
以上説明した図3及び図4のフローチャートを実行することにより、消し忘れ防止タイマ63の計時時間が9分を超えているときには、グリルスイッチ19を操作するごとに、時間表示部20において点灯されるLEDが、「9分LED24」→「時間表示部20の全LED消灯(タイマ調理モードから消し忘れ防止調理モードへの切換、解除LED25点灯)」→「1分LED21」→「3分LED22」→「6分LED23」→…、と切換わる。
そして、点灯するLEDに応じた時間を初期値として調理タイマ62の減算計時が開始される。そのため、使用者は、グリルスイッチ19という1個のスイッチの簡易な操作により、タイマ調理の実行時間(図2中、C_tm)を変更することができる。
また、消し忘れ防止タイマ63の計時時間が9分以下であるときには、グリルスイッチ19を操作するごとに、時間表示部20において点灯されるLEDが、「9分LED24」→「1分LED21」→「3分LED22」→「6分LED23」→…、と切換わり、「消し忘れ防止調理モード」への切換が禁止される。
そのため、上述した時間表示部20に不自然な表示がなされることを防止して、タイマ調理の実行時間を容易に変更することができる。そして、この場合、グリルスイッチ19の他に、グリルの作動モードを切換えるためのスイッチを別個に設ける必要がないため、操作パネル14のコストダウンとスイッチの設置スペースの縮小を図ることができる。
また、単灯のLED(1分LED21,3分LED22,6分LED23,9分LED24)を用いて、タイマ調理運転の設定時間と、タイマ調理運転及び「消し忘れ防止モード」における調理の残時間との表示を行うことにより、7セグメントLEDを用いてこれらの時間を表示する場合よりも、コストを低減することができる。
なお、タイマ調理運転の設定時間と、タイマ調理運転及び「消し忘れ防止モード」における調理の残時間とは単灯ランプの発光色を異ならせて区別してもよく、あるいは、点灯(連続的な発光)と点滅(間欠的な発光)とで区別するようにしてもよい。
また、本実施の形態では、本発明の加熱調理器として、テーブルこんろAに本発明を適用した例を示したが、本発明の適用対象はこれに限られず、ガスオーブン等の他の種類のガス調理器や、電気調理器に対しても本発明を適用することができる。
ガステーブルの前面図及び操作パネルの詳細図。 図1に示したガステーブルの制御ブロック図。 タイマ調理運転の実行時間の設定フローチャート。 タイマ調理運転の実行時間の設定フローチャート。 調理時間の残時間表示の切換タイミングを示したタイミングチャート。 従来のガステーブルの操作パネルの詳細図。
符号の説明
A…ガステーブル、1…右こんろ、2…左こんろ、3…グリル、14…操作パネル、19…グリルスイッチ、60…コントローラ、62…調理タイマ、63…消し忘れ防止タイマ、64…点灯制御手段、65…モード切換禁止手段

Claims (3)

  1. 加熱手段による加熱調理の実行時間を設定する調理時間設定スイッチと、該実行時間を初期値として減算計時を行う調理タイマと、該調理タイマの計時時間に応じて加熱調理の残時間を表示する残時間表示手段とを有して、前記調理タイマによる計時の開始から前記調理タイマの計時時間がゼロとなるまでの間、前記加熱手段を作動させ、前記調理タイマの計時時間がゼロとなったときに前記加熱手段を停止するタイマ調理運転を実行するタイマ装置を備えた加熱調理器において、
    前記調理時間設定スイッチは、加熱調理の実行時間を予め定められた複数の選択時間のいずれかに設定し、
    前記残時間表示手段は、前記各選択時間に対して個別に設けられた単灯ランプと、前記調理時間設定スイッチが操作されたときは、該操作により設定された選択時間に対応した前記単灯ランプを点灯又は点滅し、前記タイマ調理運転の実行中においては、前記調理タイマの計時時間が前記各選択時間に至った時に、該至った選択時間に対応した前記単灯ランプを点灯又は点滅する点灯制御手段とからなることを特徴とするタイマ装置を備えた加熱調理器。
  2. 前記タイマ調理運転の実行中に前記調理時間設定スイッチが操作されたときに、該操作により設定された新たな実行時間を初期値として、前記調理タイマによる計時を開始させるタイマ調理時間変更手段を備えたことを特徴とする請求項1記載のタイマ装置を備えた加熱調理器。
  3. 所定の上限時間を初期値として前記加熱手段の作動開始時点から減算計時を行う消し忘れ防止タイマと、前記タイマ調理運転を実行するタイマ調理モードと前記消し忘れ防止タイマの計時時間がゼロとなったときに前記加熱手段の作動を停止する消し忘れ防止調理モードとを切換えるモード切換スイッチとを有して、
    前記点灯制御手段は、前記消し忘れ防止調理モードにおいては、前記消し忘れ防止タイマの計時時間が前記各選択時間に至った時に、該至った選択時間に対応した前記単灯ランプを点灯又は点滅し、
    前記タイマ調理モードにおいて前記消し忘れ防止タイマの計時時間が前記選択時間の最長時間以下となったときに、前記モード切換スイッチによる前記消し忘れ防止調理モードへの切換を禁止するモード切換禁止手段を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のタイマ装置を備えた加熱調理器。
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