JP2005022336A - 成形性に優れた包装用材料及びそれを用いて成形された包装容器 - Google Patents
成形性に優れた包装用材料及びそれを用いて成形された包装容器 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005022336A JP2005022336A JP2003192172A JP2003192172A JP2005022336A JP 2005022336 A JP2005022336 A JP 2005022336A JP 2003192172 A JP2003192172 A JP 2003192172A JP 2003192172 A JP2003192172 A JP 2003192172A JP 2005022336 A JP2005022336 A JP 2005022336A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- packaging material
- resin film
- heat
- film
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
Abstract
【解決手段】少なくとも、耐熱性樹脂フィルムからなる外層、金属箔層及び熱可塑性樹脂フィルムからなる内層を備えた包装用材料であって、上記外層の耐熱性樹脂フィルムとして、衝撃強度が30000J/m以上であるものを用いる。上記包装用材料においては、外層の耐熱性樹脂フィルムとして、4方向の引張強度が150N/mm2 以上、引張伸びが80%以上であるものを用いるのが、好ましい。
【選択図】 なし
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、張出し成形や深絞り成形等の成形性に優れ、ピンホールやクラック等の発生を抑制するとともに、シャープな形状の成形が可能な包装用材料及び該包装用材料を用いて成形した包装容器に関するものである。
【0002】
本発明による包装用材料は、特に、軽量、小型の体積エネルギー密度を要求されるリチウム電池ケース用包装用材料及び該包装用材料を用いて成形されたリチウム電池ケースに好適に用いられる。
【0003】
【従来の技術】
近年、パソコン等のOA機器、携帯電話等の電子機器の小型化、軽量化に伴い、その駆動源である電池も当然に高性能化、小型化、軽量化が要求されており、現在はリチウム二次電池がその主流となり種々の改良がなされている。
【0004】
このリチウム二次電池の電池ケース用包装用材料は、耐熱性樹脂フィルムからなる外層と、アルミニウム箔等の金属箔層と、熱可塑性樹脂フィルムからなる内層とを基本構成とするもので、必要に応じ外層と金属箔層間、金属箔層と内層間に樹脂フイルムからなる中間層が設けられている。
【0005】
これらの包装用材料の構成は、例えばつぎの先行特許文献に記載されている。
【0006】
【特許文献1】
特開昭60−221952号公報
この特許文献1には、つぎの記載がある。
【0007】
(1) 外側から、耐熱性フィルム、アルミニウム箔、及び多層構造の内面接着層からなる外被包材で偏平な発電要素を外装した電池であって、上記内面接着層が、アルミニウム側熱融着性樹脂と最内面熱融着性樹脂との間に、両面を無機ガスによる非平衡プラズマ(低温プラズマ)で処理した熱融着性の改善されたポリエステルフィルムを配した少なくとも三層構造からなり、しかもこの内面接着層が熱融着によって積層されていることを特徴とする偏平薄型非水電解液リチウム電池。
【0008】
(2) 内面接着層の間に配する耐熱性樹脂フィルムが、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム。
【0009】
この特許文献1では、外被包材と集電体との熱融着の際、及び外被包材同士の熱融着の際に、熱融着性樹脂層にピンホールが生じても、耐熱性樹脂フィルムが存在するために、集電体とアルミニウム箔の電気的接触が妨げられて、外被包材と集電体との短絡を防ぐことができる。また、外被包材と集電体、外被包材の層同士が強い接着力を持ち、有機電解液の浸透による剥離が生じない。
【0010】
【特許文献2】
特開2000−223088号公報
この特許文献2には、つぎの記載がある。
【0011】
(1) (a)厚み15μm以上の外装樹脂フィルム、(b)厚み50〜300μmのアルミニウム層、(c)ポリアミド系樹脂とEVOH(エチレン−ビニルアルコール共重合体)からなる少なくとも2層構造の耐食層、(d)ヒートシール層を順次積層させた積層体からなる電池容器用蓋。
【0012】
(2) (a)厚み15μm以上の外装樹脂フィルム、(b)厚み50〜300μmのアルミニウム層、(c)ポリアミド系樹脂とEVOH(エチレン−ビニルアルコール共重合体)からなる少なくとも2層構造の耐食層、(d)ヒートシール層を順次積層させた積層体を成形した電池用容器。
【0013】
(3) 前記耐防食層がポリアミド系樹脂/EVOH/ポリアミド系樹脂の3層構造からなる(1)または(2)に記載の電池用容器用蓋または電池用容器。
【0014】
(4) 前記耐食層がポリアミド系樹脂/EVOH/ポリアミド系樹脂/ポリアミド系樹脂/EVOH/ポリアミド系樹脂の6層構造からなる(1)または(2)に記載の電池用容器用蓋または電池用容器。
【0015】
(5) 前記外装樹脂フィルムがポリアミド系樹脂からなる(1)〜(4)のいずれかに記載の電池用容器用蓋または電池用容器。
【0016】
(6) (2)〜(5)のいずれかに記載の電池用容器と(1),(3)〜(5)のいずれかに記載の電池容器用蓋とをリングシールした包装体。
【0017】
この特許文献2は、耐食性に優れ、成形が容易で保形性、形状安定性に優れた電池容器用蓋と電池用容器および包装体を提供することを課題としている。
【0018】
【特許文献3】
特開2000−357494号公報
この特許文献3には、つぎの記載がある。
【0019】
(1) 金属箔本体と、該金属箔本体の少なくとも片面にクロメート処理により形成されたクロム化成処理皮膜とからなる金属箔の、該クロム化成処理皮膜側に酸変成ポリオレフィンフィルムよりなる熱封緘層が設けられていることを特徴とする二次電池用外装材料。
【0020】
(2) 金属箔本体が、表面にアルマイト処理が施されたアルミニウム箔である(1)記載の二次電池用外装材料。
【0021】
(3) 酸変成ポリオレフィンが無水マレイン酸変成ポリオレフィンである(1)または(2)記載の二次電池用外装材料。
【0022】
この特許文献3は、二次電池の熱封緘部(二次電池の端部)が剥離しにくい、二次電池用外装材料を提供することを課題としている。
【0023】
【特許文献4】
特開2001−93482号公報
この特許文献4には、つぎの記載がある。
【0024】
(1)最外層/バリア層/最内層、または、最外層/バリア層/中間層/最内層からなる積層体であって、当該最外層が、耐熱性、耐ピンホール性、成形性、絶縁性を備えた基材から構成され、当該バリア層が、水蒸気バリア性、成形性、耐酸性を備えたバリア性基材から構成され、当該中間層は、絶縁性、成形性を備えた中間基材から構成され、当該最内層が、熱融着性、耐熱性、耐寒性、電解液適性、絶縁性を備えたヒートシール性基材から構成されていることを特徴とするポリマー電池用包装材料。
【0025】
(2) 上記積層体の層間には、接着剤層が介在していることを特徴とする(1)記載のポリマー電池用包装材料。
【0026】
(3) 上記最外層を構成する基材が、延伸ポリエステル系樹脂、延伸ポリアミド系樹脂のいずれかから構成されていることを特徴とする(1)または(2)記載のポリマー電池用包装材料。
【0027】
この特許文献4は、ポリマー電池を収納するケースに用いる包装材料として、水蒸気その他のガスバリア性に優れ、また、耐突き刺し性等をはじめ機械的強度があり、また高温においても使用可能であり、電解液に対しても安定した積層体の構成を提供することを課題としている。
【0028】
これらの包装用材料は、張出し成形等により凹部を形成し、その凹部内に電池を収納した後、蓋材を熱封緘して電池ケースに仕上げるものであるが、張出し成形等をする際に、シャープで、かつ成形高さの深い形状の成形が望まれる。
【0029】
そのために、例えば、つぎの先行特許文献がある。
【0030】
【特許文献5】
特開2001−240113号公報
この特許文献5には、つぎの記載がある。
【0031】
(1) 包装材料本体と、該包装材料本体の片面に熱封緘層として貼着された酸変成ポリオレフィンフィルムとからなる包装材料において、前記熱封緘層面には、酸変成ポリオレフィン粒子とスリップ剤とを含有するオルガノゾルが塗布されることによって形成されたスリップ層が設けられていることを特徴とする包装材料。
【0032】
(2) 酸変成ポリオレフィンが無水マレイン酸変成ポリオレフィンである(1)記載の包装材料。
【0033】
(3) スリップ剤が合成樹脂粒子である(1)または(2)記載の包装材料。
【0034】
この特許文献5は、絞り成形時に、包装材料本体に割れの生じにくい包装材料を提供すること、すなわち、この包装材料は、熱封緘層上にスリップ層が設けられているので、絞り成形機の雌型乃至雄型と接触しても、良好に滑る。従って、包装材料自体に過大な応力が負荷されにくく、この応力が原因となって、包装材料自体に割れが生じるのを防止することを課題としている。
【0035】
【特許文献6】
特開2001−307688号公報
この特許文献6には、つぎの記載がある。
【0036】
(1) 少なくとも基材層、接着層、アルミニウム、化成処理層、シーラント層からなり、シーラント層に流動パラフィン、脂肪酸エステル系滑剤、ポリエステル系界面活性剤からなる分散剤、ポリグリセリンエステル系添加剤が単独、または、2以上が、シーラント層を形成する樹脂の0.5重量%〜20重量%含むことを特徴とするリチウムイオン電池用包装材料。
【0037】
(2) 化成処理がリン酸クロメート処理であることを特徴とする(1)に記載のリチウムイオン電池用包装材料。
【0038】
(3) シーラント層を形成する樹脂がランダムプロピレン、線状低密度ポリエチレン、または中密度ポリエチレンであることを特徴とする(1)または(2)に記載のリチウムイオン電池用包装材料。
【0039】
この特許文献6は、リチウムイオン電池包装に用いる材料として、リチウムイオン電池本体の保護物性とともに、エンボス成形工程等において生産性の良いリチウムイオン電池用包装材料の製造方法を提供することを課題としている。
【0040】
【特許文献7】
特開2002−216714号公報
この特許文献7には、つぎの記載がある。
【0041】
(1) 少なくとも基材層、接着層、化成処理層1、アルミニウム、化成処理層2、酸変性ポリオレフィン層、ポリオレフィン層からなる積層体であって、かつ、少なくとも基材層表面に脂肪酸アマイド系のスリップ剤がコーティングされたことを特徴とするリチウムイオン電池用包装材料。
【0042】
(2) ポリオレフィン層がポリプロピレン、またはポリエチレンからなることを特徴とする(1)に記載のリチウムイオン電池用包装材料。
【0043】
(3) スリップ剤がエルカ酸アマイド、またはオレイン酸アマイドであることを特徴とするリチウムイオン電池用包装材料。
【0044】
この特許文献7は、リチウムイオン電池包装に用いる材料として、リチウムイオン電池本体の保護物性とともに、エンボス成形工程等において生産性の良いリチウムイオン電池用包装材料の製造方法を提供することを課題としている。
【0045】
これら特許文献5〜7に開示されているように、滑剤やスリップ剤を外層や内層に添加して成形性を向上させる技術が知られており、有効な手段ではある。
【0046】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献5〜7記載の発明では、滑剤の添加量や加熱条件等が成形性に影響を及ぼすので、厳しい製造管理条件が要求されるという問題があった。
【0047】
そこで、本出願人は、先に、外層に使用する耐熱性樹脂フイルムであるポリアミドフィルムまたはポリエステルフィルムとして、引張強さ及び伸びの機械的性質に着目し、特定の物性値を備えたものを使用することを、つぎの特許文献8において提案した。
【0048】
【特許文献8】
特開2000−123800号公報
この特許文献8には、つぎの記載がある。
【0049】
(1) 少なくともアルミニウム箔の片面に、厚さ9〜50ミクロンのポリアミドフィルムまたはポリエステルフィルムをラミネートすると共に、少なくとも厚さ9〜50ミクロンのポリプロピレン、マレイン酸変性ポリプロピレン、エチレン−アクリレート共重合体またはアイオノマー樹脂のフィルムを最も外側にラミネートした、包材総厚が150ミクロン以下である電池ケース用包材。
【0050】
(2) ポリアミドフィルムまたはポリエステルフィルムの引張試験(試料幅15mm、標点間距離50mm、引張速度100mm/min)における4方向(0°、45°、90°及び135°)の破断までの引張強さが150N/mm2以上であり、かつ4方向の伸びが80%以上である機械的性質の方向性の少ないポリアミドまたはポリエステルフィルムを用いた(1)に記載の電池ケース用包材。
【0051】
(3) アルミニウム箔が純アルミニウム系またはアルミニウム−鉄系合金の、厚さが20〜80ミクロンのO材のアルミニウム箔である(1)に記載の電池ケース用包材。
【0052】
(4) アルミニウム箔とポリアミドフィルムまたはポリエステルフィルムの間及びアルミニウム箔とポリプロピレン、マレイン酸変性ポリプロピレン、エチレン−アクリレート共重合体またはアイオノマー樹脂のフィルムの間がウレタン系接着剤でドライラミネートされている(1)または(2)に記載の電池ケース用包材。
【0053】
(5) アルミニウム箔とポリアミドフィルムまたはポリエステルフィルムの間がウレタン系接着剤でドライラミネートされており、かつアルミニウム箔とポリプロピレン、マレイン酸変性ポリプロピレン、エチレン−アクリレート共重合体とがヒートラミネートされている(1)または(2)に記載の電池ケース用包材。
【0054】
(6) (1)ないし5のいずれかに記載の電池ケース用包材を使用し、ポリプロピレン、マレイン酸変性ポリプロピレン、エチレン−アクリレート共重合体またはアイオノマー樹脂の面が電池ケースの内側になるように張り出し成形または深絞り成形をした電池ケース。
【0055】
この特許文献8は、張出し成形、深絞り成形などでシャープな形状の成形が可能であり、強度的にも優れており、腐食性の電解液などにも侵されることのない電池ケース用包材の提供することを課題としている。
【0056】
そして、この特許文献8の先提案の発明では、成形性に優れ、体積エネルギー密度が高い電池ケースを得ることに成功した。
【0057】
本発明者らは、上記の点に鑑み、さらなる改善につき、鋭意研究した結果、樹脂フイルムの衝撃強度が成形性に影響を及ぼすという新規な知見を見い出し、本発明を完成させるに至った。
【0058】
本発明の目的は、張出し成形や深絞り成形等の成形性に優れ、シャープで、かつ成形高さの深い形状の成形が可能であるとともに、ピンホールやクラック等の発生を抑制することができる包装用材料及び該包装用材料を用いて成形された包装容器、特に体積エネルギー密度が高いリチウム電池ケースを提供しようとすることにある。
【0059】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明による請求項1記載の成形性に優れた包装用材料の発明は、少なくとも、耐熱性樹脂フィルムからなる外層、金属箔層及び熱可塑性樹脂フィルムからなる内層を備えた包装用材料において、上記外層の耐熱性樹脂フィルムとして、衝撃強度が30000J/m以上であるものを用いることを特徴としている。ここで、衝撃強度とは、JIS P8134に定められた測定方法による。
【0060】
上記請求項1に記載の包装用材料においては、外層の耐熱性樹脂フィルムとして、4方向の引張強度が150N/mm2 以上、引張伸びが80%以上であるものを用いるのが、好ましい。
【0061】
本発明による請求項3記載の包装容器の発明は、上記の包装用材料を使用して、張出し成形または深絞り成形をしたものである。
【0062】
本発明による請求項4記載の包装容器の発明は、上記請求項3に記載の包装容器を、電池ケースとして使用されるものである。
【0063】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について、具体的に説明する。
【0064】
本発明は、少なくとも耐熱性樹脂フィルムからなる外層、金属箔層及び熱可塑性樹脂フィルムからなる内層とを備えた包装用材料において、上記外層の耐熱性樹脂フィルムとして、衝撃強度が30000J/m以上であるものを用いることを特徴としている。さらに加えて、外層の樹脂フィルムとして、4方向(0゜、45゜、90゜、135゜)の引張強度が150N/mm2 以上で、かつ引張伸びが80%以上であるものを用いると、さらに好ましい。
【0065】
(包装用材料の構成)
包装用材料は、少なくとも耐熱性樹脂フィルムからなる外層、金属箔層及び熱可塑性樹脂フィルムからなる内層を備えた構成を基本とするものであるが、必要に応じ、包装用材料の機械的強度を高めるために、第1中間樹脂層または/及び第2中間樹脂層等を付加した構成を採用することができ、具体的には次のような構成からなるものを対象とするものである。
【0066】
▲1▼ 外層/金属箔層/内層
▲2▼ 外層/第1中間樹脂層/金属箔層/内層
▲3▼ 外層/金属箔層/第2中間樹脂層/内層
▲4▼ 外層/第1中間樹脂層/金属箔層/第2中間樹脂層/内層
上記において、第1中間樹脂層としては、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエチレン樹脂等が包装材料の機械的強度を向上させる目的で使用される。
【0067】
また、第2中間樹脂層としては第1中間樹脂層と同様の樹脂やポリプロピレン等の熱接着性押出し樹脂が主として耐電解液性を向上させる目的で使用される。また、内層として、単層の樹脂フィルム、複層の樹脂フィルム(2層の共押出し、3層の共押出し等)が使用できる。また、第2中間樹脂層も単層の樹脂フィルムや複層の共押出し樹脂フィルムが使用できる。
【0068】
(外層の耐熱性樹脂フィルム)
この外層に使用する樹脂フイルムは、包装材料の成形性を確保する役割を行なうもので、ポリアミド(ナイロン)樹脂またはポリエステル樹脂の延伸フイルムが一般的に使用される。この外層フィルムの厚さは9〜50μm程度であり、9μm未満では包装用材料成形を行なうときに延伸フイルムの伸びが不足し、金属箔にネッキングが生じ、成形不良が起こりやすい。一方、50μmを超える厚さの場合には、特段成形性の効果が向上する訳でもなく、体積エネルギー密度を低下させるとともにコストアップにつながるだけである。特に15〜30μm程度の厚さが好ましい。
【0069】
この外層に使用するフイルムとして、衝撃強度が30000J/m以上のものを用いることが本発明の特徴である。衝撃強度と成形性との関係については全く新しい知見であり、衝撃強度が高いほど成形性、すなわちコーナーRが小さく、成形高さの深い形状の成形が可能で、包装用材料が破断しにくくなる傾向にあることを見出した。ここで、衝撃強度が30000J/m未満では、その効果が充分ではない。上限値については特に限定されるものではないが、80000J/mを超えると、樹脂そのものが硬くなり、逆に成形性を阻害させる恐れがあるので、80000J/m以下にしておくことが好ましい。特に40000〜70000J/mの範囲の衝撃強度のものが好ましい。
【0070】
さらに上記衝撃強度を備えた樹脂フィルムにおいて、フィルムの4方向(0°、45°、90°、135°)の引張強さが150N/mm2 、好ましくは200N/mm2 以上であり、かつ4方向の引張伸びが80%以上、好ましくは100%以上であるようなものを使用することがよりシャープな形状を得る点において好ましい。引張強さが150N/mm2 未満、または引張伸びが80%未満である場合には、その効果が少ない。
【0071】
なお、本発明において、衝撃強度、引張強度及び引張伸びの値は、次の方法に従って測定されたものをいうものとする。
【0072】
衝撃強度:JIS P8134に定められた測定方法による
引張強度及び引張伸び:フィルムの引張試験(試料幅15mm、標点間距離50mm、引張速度100mm/min)における4方向の破断までの値
(金属箔層)
金属箔は、包装用材料のバリア性確保の役割を行なうもので、この金属箔としては、アルミニウム箔、ステンレス箔、銅箔等が使用されるが、成形性、軽量であることを考慮し、アルミニウム箔を使用することが好ましい。アルミニウム箔の材質としては、純アルミニウム系またはアルミニウム−鉄系合金のO材(軟質材)が一般的に使用される。
【0073】
金属箔の厚さとしては加工性の確保及び酸素や水分のケース内への侵入を防止するバリア性確保のために20〜80μmが必要である。20μm未満の場合には、成形時においてアルミニウム箔の破断が起じたり、ピンホールが発生して酸素や水分の侵入の危険性が高くなる。一方、80μmを超えた場合には、成形時の破断の改善効果やピンホール発生防止効果も特段向上するわけではなく、単に包装用材料総厚を厚くし、重量を増し、体積エネルギー密度を低下させるだけなので好ましくない。なお、アルミニウム箔には、樹脂フィルムとの接着性を向上させたり、耐食性を向上させるために、シランカップリング剤やチタンカップリング剤等のアンダーコート処理、クロメート処理等の化成処理を施しておくことが好ましい。
【0074】
(内層の熱可塑性樹脂フィルム)
この内層に使用する樹脂フィルムは、ヒートシール性を有し、腐食性の強いリチウム二次電池の電解液等に対する耐薬品性を向上させる役割を行なうもので、ポリプロピレン、マレイン酸変性ポリプロピレン、エチレン−アクリレート共重合体またはアイオノマー樹脂などの未延伸フィルムが使用される。このフィルムの厚さとしては、9〜50μm程度の厚さが必要である。9μm未満では、ヒートシール強度が充分ではなく、また電解液等に対する耐食性が低下する危険性がある。一方、50μmを超える厚さのフィルムを使用してもヒートシール性、耐薬品性が特段向上するわけではなく、体積エネルギー密度を低下させるだけである。
【0075】
上記包装用材料構成において、外層樹脂フィルムと金属箔とは、ドライラミネート接着剤、好ましくはウレタン系ドライラミネート接着剤を使用してラミネートされる。また内層樹脂フィルムと金属箔とは外層の場合と同様に、ドライラミネート接着剤を使用してラミネートしても良いが、耐薬品性、耐電解液性に優れた熱接着性樹脂を使用してヒートラミネートによって接着した方が良好な密着性が得られるので好ましい。この場合、金属箔と内層樹脂フィルム間に無水マレイン酸等で変性した無水マレイン酸変性ポリプロピレン等の熱接着性樹脂を押出し成形してヒートラミネートするが、単層の変性熱接着性樹脂よりも、内層の樹脂フイルムと同系統のポリオレフィン、例えばポリプロピレンと変性ポリプロピレン樹脂との共押出し樹脂を使用して、金属箔層と変性ポリプロピレン、内層とポリプロピレンとをヒートラミネートする方法がコスト的に優位である。
【0076】
【実施例】
以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0077】
実施例1〜3及び比較例1と2
(電池ケース用包装用材料)
下記に示す耐熱性樹脂延伸フィルム、アルミニウム−鉄系合金のアルミニウム箔(AA規格 8079、O材)、及び熱可塑性樹脂未延伸フィルムを用い、外面用接着剤としてウレタン系ドライラミネート接着剤[東洋モートン株式会社製:AD502/CAT10]を、内面側には共押出し熱接着性樹脂からなる接着性フィルムを用いた。
【0078】
なお、下記のような略号を使用する。
【0079】
4方向とは、引張方向が任意の1方向に対し0°、45°、90°、135°の方向を意味する。
【0080】
ON:延伸ポリアミドフィルム[引張強さ:4方向=250N/mm2、265N/mm2、250N/mm2、245N/mm2)]、[引張伸び:4方向(152%、130%、145%、138%)]
ドライラミ接着剤:外面用接着剤(ウレタン系接着剤)
Al:アルミニウム箔
変性PP・PP:内面側共押出し樹脂(変性ポリプロピレン・ポリプロピレン共押出し熱接着性樹脂)
CPP:未延伸ポリプロピレンフィルム
(包装用材料構成)
外層:延伸ポリアミドフイルム(厚さ25μm)
ドライラミ接着剤:ウレタン系接着剤(厚さ3μm)
アルミニウム箔層:AA8079−O材(厚さ40μm)
共押出し熱接着性樹脂:変性PP(厚さ3μm)・PP(厚さ12μm)
内層:未延伸ポリプロピレンフイルム(厚さ30μm)
すなわち、ON/ドライラミ接着剤/Al/変性PP・PP/CPPからなる構成である。
【0081】
ここで、各実施例と比較例の包装用材料の外層として、下記の衝撃強度、4方向の引張強さ、及び引張伸びを有する延伸ポリアミドフイルムを使用した。
【0082】
実施例1の外層:延伸ポリアミドフイルム
衝撃強度60000(J/m)、引張強さ:4方向=250N/mm2、265N/mm2、250N/mm2、245N/mm2)、引張伸び:4方向(152%、130%、145%、138%)
実施例2の外層:延伸ポリアミドフイルム
衝撃強度40000(J/m)、引張強さ:4方向=235N/mm2、245N/mm2、227N/mm2、220N/mm2)、引張伸び:4方向(125%、116%、121%、118%)
実施例3の外層:延伸ポリアミドフイルム
衝撃強度70000(J/m)、引張強さ:4方向=248N/mm2、260N/mm2、252N/mm2、240N/mm2)、引張伸び:4方向(108%、110%、103%、115%)
比較例1の外層:延伸ポリアミドフイルム
衝撃強度20000(J/m)、引張強さ:4方向=193N/mm2、200N/mm2、186N/mm2、188N/mm2)、引張伸び:4方向(85%、88%、75%、78%)
比較例2の外層:延伸ポリアミドフイルム
衝撃強度15000(J/m)、引張強さ:4方向=158N/mm2、145N/mm2、152N/mm2、148N/mm2)、引張伸び:4方向(81%、85%、66%、79%)
(成形性の評価方法)
上記の電池ケース用包装用材料を110mm×180mmのブランク形状にして、成形高さフリーのストレート金型にて張出し1段成形を行ない、各包装用材料の成形高さにより成形性を比較した。
【0083】
使用した金型のポンチ形状は、長辺60mm、短辺45mm、コーナーR=1〜2mm、ポンチ肩R=1mm、ダイス肩R=1mmであった。得られた結果を、下記の表1に示した。
【0084】
なお、成形高さ評価基準は、下記の通りとした。
【0085】
◎:5mm以上
○:3〜5mm
△:2〜3mm
×:2mm未満
【表1】
この表1の結果から明らかなように、本発明の実施例1〜3によれば、深絞り成形の成形性に優れ、ピンホールやクラック等の発生を抑制できるとともに、シャープで、かつ成形高さの深い形状の成形が可能である。本発明による包装用材料を用いて成形された包装容器は、特に高い体積エネルギー密度が要求されるリチウム電池ケース用包装用材料に好適に用いることができた。
【0086】
これに対し、比較例1と2によれば、成形高さが充分でなく、成形性に劣るものであった。
【0087】
【発明の効果】
本発明は、上述のように、少なくとも、耐熱性樹脂フィルムからなる外層、金属箔層及び熱可塑性樹脂フィルムからなる内層を備えた包装用材料において、上記外層の耐熱性樹脂フィルムとして、衝撃強度が30000J/m以上であるものを用いることを特徴とするもので、本発明の包装用材料によれば、外層に特定の衝撃強度を備えた樹脂フィルムを使用しているので、張出し成形や深絞り成形等の成形性に優れ、ピンホールやクラック等の発生を抑制できるとともに、シャープで、かつ成形高さの深い形状の成形が可能であり、特に高い体積エネルギー密度が要求されるリチウム電池ケース用包装用材料に好適に用いられる。さらに、外層樹脂フイルムとして、特定の衝撃強度とともに、特定の引張強度及び引張伸びを有するものを使用した場合には、より一層顕著な効果を奏するものである。
Claims (4)
- 少なくとも、耐熱性樹脂フィルムからなる外層、金属箔層及び熱可塑性樹脂フィルムからなる内層を備えた包装用材料において、上記外層の耐熱性樹脂フィルムとして、衝撃強度が30000J/m以上であるものを用いることを特徴とする成形性に優れた包装用材料。
- 上記外層の耐熱性樹脂フィルムとして、4方向の引張強度が150N/mm2 以上、引張伸びが80%以上であるものを用いた請求項1に記載の包装用材料。
- 請求項1及び請求項2に記載の包装用材料を使用して、張出し成形または深絞り成形をした包装容器。
- 電池ケースとして使用される請求項3記載の包装容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003192172A JP4431822B2 (ja) | 2003-07-04 | 2003-07-04 | 成形性に優れた包装用材料及びそれを用いて成形された包装容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003192172A JP4431822B2 (ja) | 2003-07-04 | 2003-07-04 | 成形性に優れた包装用材料及びそれを用いて成形された包装容器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005022336A true JP2005022336A (ja) | 2005-01-27 |
JP4431822B2 JP4431822B2 (ja) | 2010-03-17 |
Family
ID=34189548
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003192172A Expired - Lifetime JP4431822B2 (ja) | 2003-07-04 | 2003-07-04 | 成形性に優れた包装用材料及びそれを用いて成形された包装容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4431822B2 (ja) |
Cited By (24)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006126370A1 (ja) * | 2005-05-27 | 2006-11-30 | Showa Denko Packaging Co. | 電池ケース用包材及び電池用ケース |
JP2011165455A (ja) * | 2010-02-09 | 2011-08-25 | Kohjin Co Ltd | 二軸延伸ポリプロピレンフィルムを含む冷間成形用電池ケース包材 |
JP2012203984A (ja) * | 2011-03-23 | 2012-10-22 | Toppan Printing Co Ltd | 電池用外装材及び二次電池 |
WO2013035210A1 (ja) * | 2011-09-08 | 2013-03-14 | 日新製鋼株式会社 | 電池外装用積層体およびその製造方法ならびに二次電池 |
US20130260161A1 (en) * | 2010-12-24 | 2013-10-03 | KOHJIN Holdings Co., Ltd. | Battery case packaging material for cold molding comprising biaxially-stretched polybutylene terephthalate film |
WO2013168731A1 (ja) * | 2012-05-10 | 2013-11-14 | 凸版印刷株式会社 | リチウムイオン電池用外装材およびリチウムイオン電池用外装材を用いたリチウムイオン電池の製造方法 |
WO2014017457A1 (ja) | 2012-07-24 | 2014-01-30 | ユニチカ株式会社 | 冷間成形用ポリエステルフィルムおよびその製造方法 |
WO2014021425A1 (ja) * | 2012-08-02 | 2014-02-06 | 出光ユニテック株式会社 | 二軸延伸ナイロンフィルム、ラミネートフィルム、ラミネート包材、電池および二軸延伸ナイロンフィルムの製造方法 |
US20140170509A1 (en) * | 2012-12-17 | 2014-06-19 | Showa Denko Packaging Co., Ltd. | Armouring material for air secondary battery, production method of armouring material for air secondary battery, and secondary battery |
WO2014103785A1 (ja) * | 2012-12-27 | 2014-07-03 | 出光ユニテック株式会社 | 二軸延伸ナイロンフィルム、ラミネートフィルム、ラミネート包材および二軸延伸ナイロンフィルムの製造方法 |
WO2014123026A1 (ja) * | 2013-02-08 | 2014-08-14 | 出光ユニテック株式会社 | 二軸延伸フィルムの製造方法、二軸延伸フィルム、および、ラミネートフィルム |
US8968918B2 (en) | 2012-03-15 | 2015-03-03 | Samsung Sdi Co., Ltd. | Battery pack |
JP2015143107A (ja) * | 2014-01-31 | 2015-08-06 | 昭和電工パッケージング株式会社 | 包装材及び成形ケース |
KR20160003694A (ko) | 2013-05-01 | 2016-01-11 | 오꾸라 고교 가부시키가이샤 | 전지 외포재 |
WO2016006191A1 (ja) * | 2014-07-09 | 2016-01-14 | 凸版印刷株式会社 | 包装材用積層体、真空断熱材用包装材及び真空断熱材 |
KR20160078331A (ko) | 2013-09-03 | 2016-07-04 | 코진 필름 앤드 케미칼즈 가부시키가이샤 | 냉간성형용 이축연신 나일론필름 |
DE102016211721A1 (de) | 2015-07-01 | 2017-01-05 | Showa Denko Packaging Co., Ltd. | Gehäuseteil für eine Energiespeichervorrichtung und Energiespeichervorrichtung |
KR20170087829A (ko) | 2016-01-21 | 2017-07-31 | 쇼와 덴코 패키징 가부시키가이샤 | 라미네이트 포장재 |
DE102017203134A1 (de) | 2016-03-02 | 2017-09-07 | Showa Denko Packaging Co., Ltd. | Verpackungsmaterial für Energiespeichervorrichtung und Energiespeichervorrichtung |
US9865847B2 (en) | 2012-05-10 | 2018-01-09 | Toppan Printing Co., Ltd. | Outer package material for lithium-ion battery and method for producing lithium-ion battery using the outer package material |
KR20180020082A (ko) | 2016-08-17 | 2018-02-27 | 쇼와 덴코 패키징 가부시키가이샤 | 축전 디바이스용 외장재 및 축전 디바이스 |
JP2018076127A (ja) * | 2018-01-10 | 2018-05-17 | 昭和電工パッケージング株式会社 | 包装材及び成形ケース |
CN108749213A (zh) * | 2018-05-16 | 2018-11-06 | 上海恩捷新材料科技股份有限公司 | 一种软包装 |
WO2023184142A1 (zh) * | 2022-03-29 | 2023-10-05 | 宁德新能源科技有限公司 | 一种电化学装置及电子装置 |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
TWI501446B (zh) | 2010-09-08 | 2015-09-21 | Toppan Printing Co Ltd | 鋰離子電池用外裝材料 |
JP5755975B2 (ja) | 2011-09-01 | 2015-07-29 | 昭和電工パッケージング株式会社 | 電池用外装材及びリチウム二次電池 |
JP5773846B2 (ja) * | 2011-10-31 | 2015-09-02 | 昭和電工パッケージング株式会社 | 空気二次電池用外装材、空気二次電池用外装材の製造方法及び空気二次電池 |
JP6146953B2 (ja) | 2012-01-31 | 2017-06-14 | 昭和電工パッケージング株式会社 | 電池用外装材およびリチウム二次電池 |
JP6068124B2 (ja) | 2012-12-17 | 2017-01-25 | 昭和電工パッケージング株式会社 | 空気二次電池用の外装材及び空気二次電池 |
-
2003
- 2003-07-04 JP JP2003192172A patent/JP4431822B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (43)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8129008B2 (en) | 2005-05-27 | 2012-03-06 | Showa Denko Packaging Co. | Packaging material for battery case and battery case |
US8541080B2 (en) | 2005-05-27 | 2013-09-24 | Showa Denko Packaging Co. | Packaging material for battery case and battery case |
DE112006001372B4 (de) * | 2005-05-27 | 2017-07-27 | Showa Denko Packaging Co. | Material für ein Batteriegehäuse und Batteriegehäuse |
WO2006126370A1 (ja) * | 2005-05-27 | 2006-11-30 | Showa Denko Packaging Co. | 電池ケース用包材及び電池用ケース |
JP2011165455A (ja) * | 2010-02-09 | 2011-08-25 | Kohjin Co Ltd | 二軸延伸ポリプロピレンフィルムを含む冷間成形用電池ケース包材 |
US20130260161A1 (en) * | 2010-12-24 | 2013-10-03 | KOHJIN Holdings Co., Ltd. | Battery case packaging material for cold molding comprising biaxially-stretched polybutylene terephthalate film |
JP2012203984A (ja) * | 2011-03-23 | 2012-10-22 | Toppan Printing Co Ltd | 電池用外装材及び二次電池 |
CN103782412A (zh) * | 2011-09-08 | 2014-05-07 | 日新制钢株式会社 | 电池外壳用层叠体及其制造方法以及二次电池 |
WO2013035210A1 (ja) * | 2011-09-08 | 2013-03-14 | 日新製鋼株式会社 | 電池外装用積層体およびその製造方法ならびに二次電池 |
JPWO2013035210A1 (ja) * | 2011-09-08 | 2015-03-23 | 日新製鋼株式会社 | 電池外装用積層体およびその製造方法ならびに二次電池 |
US8968918B2 (en) | 2012-03-15 | 2015-03-03 | Samsung Sdi Co., Ltd. | Battery pack |
US9627660B2 (en) | 2012-05-10 | 2017-04-18 | Toppan Printing Co., Ltd. | Outer package material for lithium-ion battery and method for producing lithium-ion battery using the outer package material |
JP2013235763A (ja) * | 2012-05-10 | 2013-11-21 | Toppan Printing Co Ltd | リチウムイオン電池用外装材およびリチウムイオン電池用外装材を用いたリチウムイオン電池の製造方法 |
US9865847B2 (en) | 2012-05-10 | 2018-01-09 | Toppan Printing Co., Ltd. | Outer package material for lithium-ion battery and method for producing lithium-ion battery using the outer package material |
WO2013168731A1 (ja) * | 2012-05-10 | 2013-11-14 | 凸版印刷株式会社 | リチウムイオン電池用外装材およびリチウムイオン電池用外装材を用いたリチウムイオン電池の製造方法 |
WO2014017457A1 (ja) | 2012-07-24 | 2014-01-30 | ユニチカ株式会社 | 冷間成形用ポリエステルフィルムおよびその製造方法 |
KR20220043251A (ko) | 2012-07-24 | 2022-04-05 | 유니띠까 가부시키가이샤 | 냉간 성형용 폴리에스테르 필름 및 그 제조 방법 |
KR20210010646A (ko) | 2012-07-24 | 2021-01-27 | 유니띠까 가부시키가이샤 | 냉간 성형용 폴리에스테르 필름 및 그 제조 방법 |
WO2014021425A1 (ja) * | 2012-08-02 | 2014-02-06 | 出光ユニテック株式会社 | 二軸延伸ナイロンフィルム、ラミネートフィルム、ラミネート包材、電池および二軸延伸ナイロンフィルムの製造方法 |
US20140170509A1 (en) * | 2012-12-17 | 2014-06-19 | Showa Denko Packaging Co., Ltd. | Armouring material for air secondary battery, production method of armouring material for air secondary battery, and secondary battery |
WO2014103785A1 (ja) * | 2012-12-27 | 2014-07-03 | 出光ユニテック株式会社 | 二軸延伸ナイロンフィルム、ラミネートフィルム、ラミネート包材および二軸延伸ナイロンフィルムの製造方法 |
WO2014123026A1 (ja) * | 2013-02-08 | 2014-08-14 | 出光ユニテック株式会社 | 二軸延伸フィルムの製造方法、二軸延伸フィルム、および、ラミネートフィルム |
KR20160003694A (ko) | 2013-05-01 | 2016-01-11 | 오꾸라 고교 가부시키가이샤 | 전지 외포재 |
KR20160078331A (ko) | 2013-09-03 | 2016-07-04 | 코진 필름 앤드 케미칼즈 가부시키가이샤 | 냉간성형용 이축연신 나일론필름 |
KR20230117762A (ko) | 2013-09-03 | 2023-08-09 | 코진 필름 앤드 케미칼즈 가부시키가이샤 | 냉간성형용 이축연신 나일론필름 |
KR20220000905A (ko) | 2013-09-03 | 2022-01-04 | 코진 필름 앤드 케미칼즈 가부시키가이샤 | 냉간성형용 이축연신 나일론필름 |
JP2015143107A (ja) * | 2014-01-31 | 2015-08-06 | 昭和電工パッケージング株式会社 | 包装材及び成形ケース |
JPWO2016006191A1 (ja) * | 2014-07-09 | 2017-04-27 | 凸版印刷株式会社 | 包装材用積層体、真空断熱材用包装材及び真空断熱材 |
WO2016006191A1 (ja) * | 2014-07-09 | 2016-01-14 | 凸版印刷株式会社 | 包装材用積層体、真空断熱材用包装材及び真空断熱材 |
US10008699B2 (en) | 2015-07-01 | 2018-06-26 | Showa Denko Packaging Co., Ltd. | Package for power storage device and power storage device |
TWI691113B (zh) * | 2015-07-01 | 2020-04-11 | 日商昭和電工包裝股份有限公司 | 蓄電裝置用外裝材及蓄電裝置 |
KR20170004858A (ko) | 2015-07-01 | 2017-01-11 | 쇼와 덴코 패키징 가부시키가이샤 | 축전 디바이스용 외장재 및 축전 디바이스 |
DE102016211721A1 (de) | 2015-07-01 | 2017-01-05 | Showa Denko Packaging Co., Ltd. | Gehäuseteil für eine Energiespeichervorrichtung und Energiespeichervorrichtung |
KR20170087829A (ko) | 2016-01-21 | 2017-07-31 | 쇼와 덴코 패키징 가부시키가이샤 | 라미네이트 포장재 |
CN107150477A (zh) * | 2016-03-02 | 2017-09-12 | 昭和电工包装株式会社 | 蓄电设备用外包装材料及蓄电设备 |
US10243178B2 (en) | 2016-03-02 | 2019-03-26 | Showa Denko Packaging Co., Ltd. | Packaging material for power storage device, and power storage device |
DE102017203134A1 (de) | 2016-03-02 | 2017-09-07 | Showa Denko Packaging Co., Ltd. | Verpackungsmaterial für Energiespeichervorrichtung und Energiespeichervorrichtung |
KR20180020082A (ko) | 2016-08-17 | 2018-02-27 | 쇼와 덴코 패키징 가부시키가이샤 | 축전 디바이스용 외장재 및 축전 디바이스 |
KR20210100582A (ko) | 2016-08-17 | 2021-08-17 | 쇼와 덴코 패키징 가부시키가이샤 | 축전 디바이스용 외장재 및 축전 디바이스 |
KR20220088403A (ko) | 2016-08-17 | 2022-06-27 | 쇼와 덴코 패키징 가부시키가이샤 | 축전 디바이스용 외장재 및 축전 디바이스 |
JP2018076127A (ja) * | 2018-01-10 | 2018-05-17 | 昭和電工パッケージング株式会社 | 包装材及び成形ケース |
CN108749213A (zh) * | 2018-05-16 | 2018-11-06 | 上海恩捷新材料科技股份有限公司 | 一种软包装 |
WO2023184142A1 (zh) * | 2022-03-29 | 2023-10-05 | 宁德新能源科技有限公司 | 一种电化学装置及电子装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4431822B2 (ja) | 2010-03-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4431822B2 (ja) | 成形性に優れた包装用材料及びそれを用いて成形された包装容器 | |
JP4360139B2 (ja) | 電池ケース用包装材料及びそれを用いて成形された電池ケース | |
JP5089833B2 (ja) | ポリマー電池用包装材料 | |
JP4422171B2 (ja) | 電池ケース用包材及び電池用ケース | |
JP4627138B2 (ja) | 電池包装用アルミラミネート材料 | |
JP4922544B2 (ja) | 電池ケース包装用材料の製造方法 | |
JP4366537B2 (ja) | 成形用包装材料の製造方法 | |
JP2000123800A (ja) | 電池ケース用包材 | |
JP4940496B2 (ja) | リチウムイオン電池用包装材料およびその製造方法 | |
KR20120023538A (ko) | 전지 외장용 적층체 | |
JP2000123799A (ja) | 電池ケース用包材 | |
JPWO2011132545A1 (ja) | 電池又はキャパシタ用外包材、およびその製造方法 | |
JP2006066113A (ja) | 積層材料およびその積層材料を用いた電池用外装材 | |
JP2018032616A (ja) | 蓄電デバイス用外装材及び蓄電デバイス | |
JP2011142092A (ja) | 電池用積層フィルムおよびそれを用いた電池用容器 | |
JP6738164B2 (ja) | 蓄電デバイス用外装材及び蓄電デバイス | |
JP5321853B2 (ja) | ポリマー電池用包装材料 | |
JP2021177488A (ja) | 蓄電デバイスの外装材用シーラントフィルム、蓄電デバイス用外装材及びその製造方法 | |
JP6860983B2 (ja) | 蓄電デバイスの外装材用シーラントフィルム、蓄電デバイス用外装材及びその製造方法 | |
JP4736189B2 (ja) | リチウムイオン電池用包装材料 | |
JP6595634B2 (ja) | 包装材及び成形ケース | |
JP4769994B2 (ja) | ポリマー電池用包装材料の製造方法 | |
JP4736188B2 (ja) | リチウムイオン電池用包装材料およびその製造方法 | |
JP2007042469A (ja) | 電池ケース用包材及び電池用ケース | |
JP2002245981A (ja) | リチウムイオン電池用包装材料およびその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060619 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20081212 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090106 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090227 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090319 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090721 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090917 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20091110 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20091207 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4431822 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130108 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130108 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20240108 Year of fee payment: 14 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20240108 Year of fee payment: 14 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20240108 Year of fee payment: 14 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20240108 Year of fee payment: 14 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |