JP4627138B2 - 電池包装用アルミラミネート材料 - Google Patents

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Description

本発明は、電子機器、電子部品、特に携帯電話、ノートパソコンなどに用いられるポリマー二次電池用の包装材としての、成形性、バリヤー性、耐内容物性および白化性に優れたアルミラミネート材料に関する。
従来、電池の外装材には、金属製の容器が使用される場合が多かった。しかし、携帯電話やノート型パソコン等の電子機器の高性能化や軽量化が進められ、それらに使用される電池の重量も軽量化し、また、スペースを可能な限り小さくするための薄型化、軽量化が求められている。このような要望に応えるため、電解液をゲル状ポリマー電界質としたリチウムイオンポリマー二次電池が開発され、その外装材にアルミラミネート材料を使用し、薄型化する方法が採られている。
電池の外装材は、その用途により種々の大きさに絞り成形され、この中に電極、セパレータ等が収容され、三方をシールする方法などが用いられている。この様なアルミラミネート材料には、成形性、強度、水蒸気バリヤー性や耐内容物性などが必要であり、絞り成形の際に外装材のフィルムや金属箔に亀裂が生じた場合には、水分や空気を透過し、また、電解液により金属箔が腐食し、電池性能に悪影響を与えるという問題点があり、種々の工夫がなされてきた。
例えば、従来の電池用の外装材としては、アルミニウム箔表面をベーマイト処理したもの(特許文献1)、フィルムに紫外線照射処理したもの(特許文献2)、最内層のフィルムに酸変性ポリオレフィン粒子とスリップ剤を含有するオルガノゾルを塗布したもの(特許文献3)、最内層のフィルム表面にシリコーンオイル等の滑剤を塗布したもの(特許文献4)などがある。
しかしながら、上記従来の技術においては、いずれも、成形性、バリヤー性、耐内容物性および白化性のすべてを満足するものではなかった。そして、内容物形状の多様化、および高品質化に対応可能な電池包装用アルミラミネート材料が求められていた。
特開2002−298796号公報 特開2002−42745号公報 特開2001−240113号公報 特開2001−176465号公報
本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので,成形性、バリヤー性、耐内容物性および白化性のすべてを満足し、内容物形状の多様化および高品質化にも対応可能な電池包装用アルミラミネート材料を提供しようとするものである。
本発明は、電池の包装に用いられる電池包装用アルミラミネート材料であって、
内側表面から、厚さ10μm超え60μm以下の無延伸ポリプロピレン層、厚さ1〜5μmの酸変性ポリプロピレン層、皮膜付着量が5〜30mg/m2の第1化成皮膜層、および厚さ10〜100μmのアルミニウム箔層を順次積層してなる内側積層部と、
上記アルミニウム箔層の外側に配設された、合成樹脂よりなる最外層を含む複数の層を積層してなる外側積層部とよりなり、
上記無延伸ポリプロピレン層は、上記酸変性ポリプロピレン層上に押出ラミネート処理により押し出された押出層のみよりなり、
上記アルミニウム箔層の外側に配置された上記外側積層部は、皮膜付着量が5〜30mg/m 2 の第2化成皮膜層、厚さ1〜5μmの接着剤層、および厚さ10〜40μmの合成樹脂よりなる上記最外層を順次積層してなり、
総厚みが50〜200μmであり、
引張強度が120〜180N/15mm、伸びが40〜150%であり、
上記無延伸ポリプロピレン層は、静摩擦係数が0.35以下であり、かつ、上記最外層は、静摩擦係数が0.4以下であることを特徴とする電池包装用アルミラミネート材料にある(請求項1)。
本発明の電池包装用アルミラミネート材料(以下、適宜、単にラミネート材料という)は、上記のごとく、上記アルミニウム箔層の内側に配される上記内側積層部を、上記無延伸ポリプロピレン層、上記酸変性ポリプロピレン層、及び上記第1化成皮膜層より構成してある。そのため、上記ラミネート材料は、上記内側積層部の存在によって、電池包装用として非常に優れた特性を発揮する。
すなわち、上記アルミニウム箔層、上記第1化成皮膜層、酸変性ポリプロピレン、及び無延伸ポリプロピレンの積層の組み合わせによって、非常に優れた成形性、耐内容物性、及び白化性を発揮しうるのである。
最内層(内側表面)に位置する無延伸ポリプロピレン層の厚さは、成形性、耐内容物性および白化性の観点から10μm超え60μm以下の範囲とすることが最良である。この厚さが10μm以下の場合には、成形性が低下して亀裂が発生しやすいという問題があり、一方、60μmを超える厚さは、ラミネート材料全体の厚さを薄くしたいという薄型化の要請に逆行するという問題がある。
また、上記酸変性ポリプロピレン層の厚さは、耐内容物性を向上させるために1〜5μmの範囲とすることが最良である。この厚さが1μm未満の場合には、耐内容物性が低下するという問題があり、一方、5μmを超える場合には、上記と同様に薄型化の観点から問題がある。
また、上記第1化成皮膜層の皮膜付着量は、アルミニウム箔層と酸変性ポリプロピレン層との間の密着性、および耐内容物性の間点から、5〜30mg/m2の範囲とすることが最良である。5mg/m2未満の場合には、電解液の影響によりアルミニウム箔層に腐食が生じるおそれがあり、一方30mg/m2を超える場合には、成形時に皮膜の凝集破壊が発生しやすくなるという問題がある。
また、上記アルミニウム箔層の厚さは、成形性、バリヤー性の観点から10〜100μmの範囲が最良である。この厚さが10μm未満の場合には、アルミニウム箔層自身を作製する際にピンホールが発生し易くなるという問題があり、一方、100μmを超える場合には、上記と同様に薄肉化の間点から問題がある。
本発明のラミネート材料における最内層は、上記のごとく無延伸ポリプロピレンを用いる。すなわち、いわゆる延伸処理を施していないものを用いる。これにより、上述した優れた成形性、耐内容物性、および白化性を得ることができる。
また、上記酸変性ポリプロピレン層における酸としては、例えば、アクリル酸、メタアクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、無水シトラコン酸、イタコン酸、無水イタコン酸などの不飽和カルボン酸などを使用することができる。
上記第1化成皮膜層としては、リン酸クロメート処理又はクロム酸クロメート処理等の反応型クロメート処理、ジルコニウム処理等の反応型ノンクロメート処理、塗布型クロメート処理、塗布型ノンクロメート処理などの様々な処理方法により形成した化成皮膜層を適用することができる。
また、上記アルミニウム箔層の外側に配置された上記外側積層部は、皮膜付着量が5〜30mg/m2の第2化成皮膜層、厚さ1〜5μmの接着剤層、および厚さ10〜40μmの合成樹脂よりなる上記最外層を順次積層してなる
上記外側積層部としては、様々な合成樹脂を用いた積層構造を適用することができるが、特に上記のように、アルミニウム箔層の外側面に上記第2化成皮膜層を設け、さらにその上に上記特定の厚さの接着剤層を設けてから、上記特定の厚さの最外層を設けることが好ましい。これにより、合成樹脂よりなる最外層とアルミニウム箔層との密着性を高めることができ、優れた成形性を確保することができる。
上記第2化成皮膜層としては、上記第1化成皮膜層と同様に、反応型クロメート処理、反応型ノンクロメート処理、塗布型クロメート処理、塗布型ノンクロメート処理などの様々な処理方法により形成した化成皮膜層を適用することができる。また、第2化成皮膜層の皮膜付着量が5mg/m2未満の場合には、アルミニウム箔層と接着剤層との間の密着性が低下するおそれがあり、一方30mg/m2を超える場合には、成形時に皮膜の凝集破壊が発生しやすくなるという問題がある。
また、上記接着剤層としては、例えば、ポリウレタン系接着剤、あるいはエポキシ系接着剤等を適用することができる。そして、その厚さは1〜5μmとする。厚さが1μm未満の場合には優れた接着強度を得ることができないおそれがある。一方、5μmを超える場合には、凝集破壊の発生を招くおそれがある。
また、上記最外層の厚さは、成形性の観点から10〜40μmの範囲とすることが好ましい。この厚さが10μm未満の場合には亀裂が発生しやすいという問題があり、一方、40μmを超える場合には薄型化の要請に逆行するという問題がある。
また、上記電池包装用アルミラミネート材料は、総厚みが50〜200μmであるこの範囲に総厚みを収めることによって、成形性、バリヤー性、耐内容物性及び白化性をバランスよく得ることができる。上記総厚みが50μm未満の場合には、亀裂が発生しやすく、バリヤー性も低下するおそれがある。一方、200μmを超える場合には、薄型化の観点から好ましくない。
また、上記電池包装用アルミラミネート材料は、引張強度が120〜180N/15mm、伸びが40〜150%であるなお、120〜180N/15mmとは、15mm幅の短冊形状の試験片を引張試験したときの最大荷重(N)が120〜180Nであることを意味する。このような機械的性質を得ることによって、優れた成形性を確保することができる。
引張強度が180N/15mmを超える場合、及び伸びが40%以下の場合には、成形性が低下して、成形時に亀裂が発生しやすくなるおそれがある。一方、上記引張強度が120N/15mm未満の場合、及び上記伸びが150%を超える場合には、成形後の剛性が不足するおそれがある。
また、上記アルミニウム箔層は、Feが1.2〜1.7重量%、Siが0.2重量%以下、Mnが0.1重量%以下、および残部が不可避的不純物およびAlからなるアルミニウム合金よりなることが好ましい(請求項2)。
Feが1.2重量%未満、Siが0.2重量%超え、あるいはMnが0.1重量%超えの場合には、機械的性質における引張強さ及び伸びが低下するおそれがある。一方、Feが1.7重量%を超える場合には、粗大な金属間化合物が発生し、割れやすくなるという問題が生じるおそれがある。
また、上記無延伸ポリプロピレン層は、静摩擦係数が0.35以下であり、かつ、上記最外層は、静摩擦係数が0.4以下である上記無延伸ポリプロピレン層の静摩擦係数が0.35を超える場合、あるいは上記最外層の静摩擦係数が0.4を超える場合には、電池包装用アルミラミネート材料を成形する際にその加工工具との間の抵抗が大きくなるため亀裂が発生するおそれがある。そして、上記摩擦係数の下限値を上記最外層よりも最内層である無延伸ポリプロピレン層を小さくすることによって、成形性、バリヤー性、耐内容物性および白化性にきわめて重要な内側積層部への成形時のダメージを、外側積層部よりもより小さくすることができ、上記の優れた性質を確実に発現させることができる。
また、上記最外層は、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ナイロン(R)のいずれかよりなることが好ましい(請求項3)。これらの材料を上記最外層として適用することにより、上述した優れた特性を有する電池包装用アルミラミネート材料を確実に構成することができる。
また、上記最外層は、ドライラミネート処理により配設されていることが好ましい(請求項4)。
上記ドライラミネート処理は、基材の上に接着剤層を配設すると共にこれをある程度乾燥させ、その接着剤層の上にフィルム状の層を重ねて圧着する方法である。上記基材として、化成皮膜層を設けたアルミニウム箔層を用い、その上に接着剤層を配設して乾燥させ、その後、上記最外層を構成する合成樹脂よりなるフィルム状の層を重ね、ローラ等を用いた圧着を行うことにより電池包装用アルミラミネート材料の外側積層部を形成することができる。
(実施例
本発明の実施例に係る電池包装用アルミラミネート材料につき、図1〜図3を用いて説明する。
本例では本発明の実施例及び参考例として29種類のラミネート材料(参考例1〜11、13、15〜29及び実施例12、14)を作製し、また、比較例として16種類のラミネート材料(比較例1〜16)を作製し、その特性を評価する試験を複数行った。
参考例1の電池包装用アルミラミネート材料1は、図1に示すごとく、内側表面から、無延伸ポリプロピレン層2、酸変性ポリプロピレン層3、第1化成皮膜層41、およびアルミニウム箔層10を順次積層してなる内側積層部11を有している。また、その外側には、第2化成皮膜層42、接着剤層5、および最外層6を順次積層した外側積層部12を有している。そして、この参考例1においては、上記無延伸ポリプロピレン層2として押出ラミネート処理により配設された押出層21と、該押出層21の表面に熱融着により配設された熱融着フィルム層22の二層により構成されている。
参考例2〜11,16〜29、および比較例1〜10,13、14,16は、基本的に参考例1と同様の積層構造を有するラミネート材料である。
参考例13,15,および比較例11は、上記無延伸ポリプロピレン層2を熱融着フィルム層22のみにより構成し、押出層を用いなかった点が参考例1と異なっている。
実施例12,14,および比較例12は、上記無延伸ポリプロピレン層2を押出層21のみにより構成し、熱融着フィルム層を用いなかった点が参考例1と異なっている。
比較例15は、酸変性ポリプロピレン層3を用いずに、その代わりにドライ接着剤層を用いた点が参考例1と異なっている。
上記比較例1〜5は、ラミネート材料の構成のうち外側積層部が本発明における好ましい範囲から外れる部分があるものであり、比較例6〜12は内側積層部が本発明の範囲から外れる部分があるものである。また、比較例13、14はラミネート材料全体の機械的性質が好ましい範囲から外れるもの、比較例15は内側積層部の構成が本発明の範囲と異なるもの、比較例16は静摩擦係数が好ましい範囲から外れるものである。
参考例1〜11、13、15〜29、実施例12、14、比較例1〜16を構成する各層の材質および厚さについては、表1、表2に示す。
簡単に補足説明すると、最外層6としては、Ny:ナイロン(R)フィルム,PE:ポリエチレンフィルム、PVC:ポリ塩化ビニルフィルム、PET:ポリエステルフィルムのいずれかを採用した。
接着剤層5(ドライ接着剤)としては、A系:ポリウレタン系接着剤、あるいはB系:エポキシ系接着剤を用いた。
第1化成皮膜層41および第2化成皮膜層42としては、PCr:リン酸クロメート処理、Zr:ジルコニウム処理、Ti:チタン処理、PZn:リン酸亜鉛処理により作製した化成被膜を用いた。
アルミニウム箔層10としては、Fe:1.0重量%、Si:0.1重量%、Mn:0.05重量%を含有するA材、あるいはFe:1.5重量%、Si:0.1重量%、Mn:0.05重量%を含有するB材のいずれかを用いた。
酸変性ポリプロピレン層3としては、いずれもマレイン酸を用いた。
押出層および熱融着層は、いずれも無延伸ポリプロピレンでありPPと表した。
次に、上記参考例1の電池包装用アルミラミネート材料1を製造する方法について簡単に説明する。まず、アルミニウム箔層10の内側面および外側面に第1化成皮膜層41および第2化成皮膜層42を形成する化成処理工程を行い、その後、ドライラミネート処理によって最外層6を含む外側積層部12を設ける。
ドライラミネート処理は、上記第2化成皮膜層42の上に接着剤を塗布する接着剤塗工工程と、上記接着剤を乾燥させて接着剤層5を形成する乾燥工程と、接着剤層5上に最外層6を圧着するドライラミネート工程とを施すことにより行われる。
また、上記アルミニウム箔層10の内側面においては、上記第2化成皮膜42上に、酸変性ポリプロピレンを塗布して酸変性ポリプロピレン層3を形成する工程と、酸変性ポリプロピレン層3上に、無延伸ポリプロピレンを順次押し出して上記押出層21を形成する押出ラミネート工程とを行い、さらに、押出層21の上に無延伸ポリプロピレンよりなるフィルムを配置して熱融着させて熱融着フィルム22を配置する融着工程を行って、内側積層部11を得る。
その他の実施例および比較例については、参考例1とほぼ同様の製造方法によって作製するが、参考例13,15,および比較例11は、押出ラミネート工程を削除し、実施例12、14,および比較例12は、融着工程を削除し、比較例15は、酸変性ポリプロピレン層を形成する工程を削除して、その代わりにドライ接着剤層形成する工程を追加した点が参考例1の場合と異なっている。
Figure 0004627138
Figure 0004627138
本例では、上記各実施例および比較例のラミネート材料に対し、その機械的性質および両面の摩擦係数を測定する試験を行うと共に、成形性、バリヤー性、耐内容物性、白化性を評価する試験を行った。
<機械的性質>
上記各参考例、実施例および比較例のラミネート材料から引張試験用サンプルを切り出し、引張試験を行って引張強さおよび伸びを測定した。引張試験用サンプルは幅15mm、長さ150mmというサイズにした。測定結果は表3、表4に示す。
<摩擦係数>
摩擦係数を測定するに当たっては、3点ボール式スリップテスター摩擦試験にて、荷重200gを負荷した状態で直径φ12mm鋼球を摺動させる方法によりにより行った。測定結果は表3、表4に示す。
<成形性>
上記各実施例および比較例のラミネート材料から、100mm×150mmの矩形状シートを切り出し、成形高さフリーの角頭の金型を用いて張り出し加工を行った。成形後における成形深さにより成形性の良否を判断した。判断基準としては、成形深さ4mm以上の場合を良好として○印で、成形深さ4mm未満の場合を不良として×印で表3および表4に示した。
<バリヤー性>
上記各実施例および比較例のラミネート材料を用いて三方をシールした袋を作製し、その中に炭酸エチル、炭酸ジエチル、炭酸メチレンを同一体積ずつ混合した溶液を3mg注入し、60℃×90%の雰囲気中で1週間保管し、保管前後の溶液中の水分量をカールフィッシャー法で測定した。そして、その水分量の増加量が50ppm以下の場合を良好として○印で、50ppm以上の場合を不良として×印で表3および表4に示した。
<耐内容物性>
上記各実施例および比較例のラミネート材料を、60℃の電解液(1モルの6フッ化リンリチウム溶液)に浸漬し、アルミニウム箔層10と無延伸ポリプロピレン層2との間の接着強度を時系列的に評価した。評価基準としては、アルミニウム箔層10と無延伸ポリプロピレン層2間で剥離していないものを良好として○印で、剥離しているものを不良として×印で表3および表4に示した。
<白化性>
白化性については、上記成形性評価の際の張出し加工後の試料を用い、その最内層である無延伸ポリプロピレン層2を拡大観察し、アルミニウム箔層10にまで至る亀裂が発生していないものを良好として○印で、亀裂が発生しているものを不良として×印で表3および表4に示した。
表3から知られるように、参考例1〜11、13、15〜29、実施例12、14については、いずれも機械的性質、摩擦係数が適正範囲内にあり、かつ、成形性、バリヤー性、耐内容物性、白化性についてもすべて良好であった。
一方、表3から知られるように、比較例1〜16は、少なくとも1つの評価項目において基準値を下回り、電池包装用アルミラミネート材料としては不十分な性能しか有していないことがわかった。
Figure 0004627138
Figure 0004627138
次に、上記電池包装用アルミラミネート材料1を電池の包装に使用した使用例を示す。
図2には、上記電池包装用アルミラミネート材料1を用いて構成した電池8外観を3方向からみて示してある。電池8の外周面は、電池包装用アルミラミネート材料1により覆われ、2つの電極81が一つの端部から飛び出している。
図3には、電池8の断面図を示してある。同図より知られるように、セパレータ85を一対の電極81によって挟持して構成された積層体を、両面から電池包装用アルミラミネート材料1によって覆って電池8が構成されている。そして、電池包装用アルミラミネート材料1は、その内側に参考例1における無延伸ポリプロピレン層2が位置するように使用されている。
このような構成の電池8は、その包装であるラミネート材料1が上記のごとく優れた機械的性質、摩擦係数を有し、かつ、成形性、バリヤー性、耐内容物性、白化性についても優れているので、電池本来の性能をほとんど低下させることなく、耐久性の高いものとなる。
実施例における、電池包装用アルミラミネート材料の構成を示す説明図。 実施例における、電池の外観を示す(a)平面図、(b)側面図、(c)正面図。 実施例における、電池の断面構成を示す説明図。
符号の説明
1 電池包装用アルミラミネート材料
10 アルミニウム箔層
11 内側積層部
12 外側積層部
2 無延伸ポリプロピレン層
21 押出層
22 熱融着フィルム層
3 酸変性ポリプロピレン層
41 第1化成皮膜層
42 第2化成皮膜層
5 接着剤層
6 最外層

Claims (4)

  1. 電池の包装に用いられる電池包装用アルミラミネート材料であって、
    内側表面から、厚さ10μm超え60μm以下の無延伸ポリプロピレン層、厚さ1〜5μmの酸変性ポリプロピレン層、皮膜付着量が5〜30mg/m2の第1化成皮膜層、および厚さ10〜100μmのアルミニウム箔層を順次積層してなる内側積層部と、
    上記アルミニウム箔層の外側に配設された、合成樹脂よりなる最外層を含む複数の層を積層してなる外側積層部とよりなり、
    上記無延伸ポリプロピレン層は、上記酸変性ポリプロピレン層上に押出ラミネート処理により押し出された押出層のみよりなり、
    上記アルミニウム箔層の外側に配置された上記外側積層部は、皮膜付着量が5〜30mg/m 2 の第2化成皮膜層、厚さ1〜5μmの接着剤層、および厚さ10〜40μmの合成樹脂よりなる上記最外層を順次積層してなり、
    総厚みが50〜200μmであり、
    引張強度が120〜180N/15mm、伸びが40〜150%であり、
    上記無延伸ポリプロピレン層は、静摩擦係数が0.35以下であり、かつ、上記最外層は、静摩擦係数が0.4以下であることを特徴とする電池包装用アルミラミネート材料。
  2. 請求項1において、上記アルミニウム箔層は、Feが1.2〜1.7重量%、Siが0.2重量%以下、Mnが0.1重量%以下、および残部が不可避的不純物およびAlからなるアルミニウム合金よりなることを特徴とする電池包装用アルミラミネート材料。
  3. 請求項1又は2において、上記最外層は、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ナイロン(R)のいずれかよりなることを特徴とする電池包装用アルミラミネート材料。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項において、上記最外層は、ドライラミネート処理により配設されていることを特徴とする電池包装用アルミラミネート材料。
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