JP2005016401A - 船外機のオイルドレン構造 - Google Patents

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真一 井手
Makoto Yazaki
誠 矢崎
Mitsuaki Kubota
美津明 久保田
Chu Yamamoto
宙 山本
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Abstract

【課題】オイル交換時における開口部の開放、閉塞を容易、迅速化し、オイル交換の作業性を向上し、また、オイルドレン構造の簡素化、製作の容易化を図り得る船外機のドレン構造を提供したい。
【解決手段】船外機で、ドレン部30に対面する部分に開口部27を有する樹脂製の固定カバー体16と、開口部27を覆う樹脂製の別体カバー体40とで構成し、固定カバー体と別体カバー体との間に係合部42を設け、別体カバー体を固定カバー体の開口部を着脱自在に覆うように係止した船外機のオイルドレン構造。
【選択図】 図7

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、船外機のオイルドレン構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
4ストロークエンジン式の船外機は、エンジン本体の下方にオイルパンを供え、オイルパンを含むエンジンはカバーで覆われており、カバーの下方にはプロペラを駆動する駆動軸が垂下、延設されており、駆動軸周りはエクステンションケースとカバーで覆われている。
オイルパンのドレン部は、エンジンカバー下方のエクステンションケース内に設けられ、ドレン部はドレン孔及びこれを閉塞するドレンプラグからなり、ドレンプラグを外してオイル交換を行なっている。
以上の船外機のドレン構造としては下記の技術がある。(例えば、特許文献1)
【0003】
【特許文献1】
特許第2624636号公報(図2、図4)
【特許文献2】
特開2001−27110公報(図3)
【0004】
以上の特許文献1に開示された技術は、船外機1(特許公報中の符合を用いる。以下同じ)のアルミ合金等で形成された金属製のエクステンションケース7の一部に凹所12を設け、該凹所12にドレンプラグ17が臨み、凹所12を、該凹所12にネジ止めされたコ字状断面のドレンカバー21で塞ぐ。
ネジ23を外し、ドレンカバー21を凹所12から外し、ドレンカバー21のを横向きに寝かせて凹所12に設けたストッパ片15に基部を引っ掛けて該ドレンカバー21を上向きコ字状の樋部材とし、ドレンプラグ17を外して樋状のドレンカバー21からオイルを流下、回収するものである。
また、特許文献2に開示された技術は、船外機のドレンボルト22が、エンジンカバー8の開口部18に臨ませているものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
以上の従来技術は、ドレン部を金属製のエクステンションケース部の内部に配置し、凹所にドレン部を臨ませ、凹所をドレンカバーで塞いでいるが、特許文献1のもは、エクステンションケースにドレンカバーをネジ止めする構成なので、工具によるネジ止め作業に手間がかかる。
特許文献2のものは、ドレンボルト22が露出しているので、海水の塩水が付着したりすると汚れが目立つ。
【0006】
本発明は、以上の課題を解決すべくなされたものである。
本発明の目的とする処は、樹脂製のカバーでオイルドレン部を覆う構成において、ドレンボルトが露出することのない構成を得ることを目的とする。
また、オイルパンのドレン部に臨む開口部を樹脂製の固定カバー体に設け、これに開口部を設けるともに、該開口部に蓋体を構成する別体カバーを係合して係止、取り付け、オイル交換時における開口部の開放、閉塞を容易、迅速化し、オイル交換の作業性を向上させ得る船外機のドレン構造を提供し、また、オイルドレン構造の簡素化、製作の容易化を図り得る船外機のドレン構造を提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1は、船外機のドレン構造であって、エンジンを支持するケース体と、前記ケース体にカバー体を形成し、該カバー体でエンジン、ケース体を覆って船外機の本体を形成し、該船外機の中間部位にオイルパン部を設け、該オイルパン部の下部にドレン部を設け、前記カバー体で前記オイルパン部の壁部外方を覆った4ストロークエンジンからなる船外機において、前記カバー体は、前記ドレン部に対面する部分に開口部を有する樹脂製の固定カバー体と、該開口部を覆う樹脂製の別体カバー体とで構成し、前記固定カバー体と別体カバー体との間に係合部を設け、別体カバー体を固定カバー体の開口部を着脱自在に覆うように係止したことを特徴とする。
【0008】
請求項1では、船外機において、ドレン周りが露出することがなく、オイル排出時の汚れを防止することができ、樹脂製の固定カバー体にドレン部を露出する開口部を設け、開口部を樹脂製の別体カバー体でこれに係止するように開閉自在に閉塞するので、別体カバー体は固定カバーに対して固定されることがなく、別体カバー体は固定カバー体の弾性変形にも容易に追従が可能で、また蓋体である別体カバー体は固定カバー体の開口部に係合することで係止されているので、ボルト止めを設ける必要がなく、ボルト孔用のボスを立設する必要もなく、スペース的にも有利で、脱着が容易であって、オイル交換時の作業性が良い。
【0009】
請求項2は、請求項1において、前記固定カバー体は少なくとも船外機の前面と側面とを構成し、前記開口部は前記固定カバー体の前面から側面にかけて設けられており、前記別体カバー体がこの前面から側面に合致するように断面略L字型の板状部材からなることを特徴とする。
【0010】
請求項2では、開口部が前面から側面にかけて平面視でL形に形成され、該開口部を断面略L字型の板状部材からなる別体カバー体を蓋体として係止して閉塞するので、蓋体である別体カバー体を開口部に係脱して着脱する際、断面略L字型の板状部材なので手作業による着脱作業が容易である。
【0011】
請求項3は、請求項1または請求項2において、前記別体カバー体は、前記固定カバー体の側面と概ね面一に連続する面と、該面の固定カバー内に臨む内面に立設された少なくとも2面のガイド片を有するようにしたことを特徴とする。
【0012】
請求項3では、別体カバー体は固定カバー体の側面と面一に連続する面を備えるので、ドレン部の閉蓋時に固定カバー体と面一で連続するので外観性の点で良好であり、また、ドレン部を露出させる開口部を閉塞する蓋体である別体カバー体の内面に2面のガイド片を立設しているので、別体カバー体を開口部に係止してオイル排出時の樋部材とした場合、樋部材内にガイド片が起立してオイル排出時の案内部材となる。
【0013】
請求項4は、請求項3において、前記開口部に係止した前記別体カバー体を該開口部から外し、該別体カバー体を横向きとし、L字型部分に設けられた凹状の基部掛け止め片を開口部に臨むドレン部に引っ掛け、前記ガイド片をドレン部に向けて配置するようにしたことを特徴とする。
【0014】
請求項4では、固定カバー体の開口部から別体カバー体を外して開蓋し、L字型部分の凹状基部をドレン部に引っ掛け、開口部から外方に別体カバーが突出し、樋部材としてオイル排出ガイドとなる。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は、船外機の要部を破断した縦断側面図である。この図に従って、船外機の概略を説明する。
なお、図において、Frは船外機の推進方向前方で船体側を、Rrは同推進方向後方を示す。
船外機1は、エンジン支持ケースであるマウントケース2上にエンジン3を支持してなり、エンジン3は、図の左右方向中間部のシリンダブロック4、図の左側の推進方向後方に位置するシリンダヘッド5及びこれの後方に配設されたシリンダヘッドカバー6を備える。
【0016】
シリンダブロック4には、図では上下に軸線を横向きとしたシリンダ4a…(…は複数を表す。以下同じ)を備える複数気筒エンジン(図では4気筒エンジン)であり、各シリンダ4a…内にはピストン4b…が嵌装されており、シリンダヘッド5には各シリンダ4a…に対応する燃焼室5a…を有する。
ピストン5a…は、シリンダブロック4の前方(船体側)に位置し、縦置きに配置したクランク軸7にコンロッド4c…を介して連結され、シリンダブロック4の前端部にはクランクケース14を固着し、該クランクケース14内に縦置きクランク軸7を収容し、クランクケース14内にクランク室8を形成し、該クランク室8は船体側(推進方向前方)に配置される。
【0017】
図の左側で、船外機1の推進方向後方に位置するシリンダヘッド5及びこれの後方に配置したシリンダヘッドカバー6内にはカム軸9をクランク軸7と平行するように縦向きに配置し、内部にカム室10を形成する。
マウントケース2の後部には、エンジン3のシリンダヘッド5の燃焼室5aと連通する排気マニホールドに繋がる排気管11が垂下、設置され、排気管11はマウントケース2を縦通する下向きの排気膨張管12に連通、接続されている。
【0018】
また、マウントケース2の前後方向(図の左右方向)中間部〜前部には、オイルパン13が垂下、設置されており、オイルパン13の下部の前部の一側面には、オイル交換時にオイルを排出するドレン部30が設けられている。
エンジン3及びマウントケース2並びにオイルパン13等は樹脂製のカバーで覆われる。該カバーは、エンジン3の主要部を覆う上部のエンジンカバー15と、エンジン3の下部〜オイルパン14等を覆う樹脂製のアンダーカバー16とからなる。
アンダーカバー16により、エンジン下方部分で後述する7エクステンションケース17との間で、オイルパン13等を覆う固定カバー体を構成する。
【0019】
アンダーカバー16の下端部には、アルミ合金等で形成した金属製のエクステンションケース17を連結、設置し、エクステンションケース17の下部にはギヤボックス18を配設し、前記したクランク軸7の下端部の出力部7aを、アンダーカバー16及びエクステンションケース17を縦通する縦置きの駆動軸19に連結し、ギヤボックス18内のギヤ機構18aを介して後ろ向きに配設されたプロペラ20をエンジン3で駆動する。
なお、図中21は副排気管で、通常時は排気膨張管12で水中にエンジン排気を排出するが、エンジンの低回転時には排気圧が小さいので、マウントケース2で仕切られた排気膨張室22内の排気を、副排気管21を介して大気に放出する。
また、23はスイベル軸で、図示しない船体側に取り付け、支持するスターンブラケット25のスイベルケース24内を縦通し、船外機1を操行自在に支持するもので、またスターンブラケット25は、船体側にチルト軸25aを介してチルト動自在(上下動自在)に取り付け、支持される。
【0020】
図2は、固定カバー体の開口部を、別体カバー体で閉塞、閉蓋した状態を示す部分拡大斜視図である。
【0021】
固定カバー体であるアンダーカバー16の前後の幅を狭窄した下部の一側面で、内部に収容した前記のオイルパン13のドレン部30の外側部分には開口部27を設ける。
開口部27は、アンダーカバー16の当該側面16aの前部寄り部分から当該部分の正面16bにかけて横長で矩形であり、後述する図3、図5、図7で容易に理解し得るように、平面視略L字型に形成される。従って、開口部27は、側面部27aと、これの前部でこれと連続する前面部27bを備える。
開口部27を別体カバー体である合成樹脂製の蓋体40で着脱自在に係止して閉塞、閉蓋する。
尚図2中において26は、エクステンションケース17の前部上部にスイベルケース24の下部を支持するブラケットである。
【0022】
蓋体40の詳細は、図3及び図4に示す通りである。
図3は、蓋体の外面斜視図、図4は、同内面斜視図である。
樹脂製の蓋体40は、前記した開口部27と嵌合する平面視略L字型の蓋片41を備え、側面部41aとこれの前端部から屈曲した前面部41bとからなる。
側面部41aの短寸の上下方向中間部、かつ前後方向後端には凹状の欠部41cを備え、この部分に側面視U字形の係止部42が設けられている。
【0023】
係止部42は蓋体40が樹脂製なので弾性を有し、自由な係合部42a、凹状欠部41cの内端部と連続する連結部42b、連結部42bと蓋片41の側面部41aの内面41dとの間に設けられて補強リブ部42e、係合部42aと連結部42bの間のU字形の隙間42cとを備える。
係合部42aの下端部には係合段部42dを備え、U字形の隙間41cにより係合部42aは連結部42b方向撓み、隙間42cを小さくするし、係合部42aを開口部27の前方へ弾性変形させる。
【0024】
蓋体40の蓋片41の側面部41aの内面41dには、2面の案内片(ガイド片)を起立、設置する。即ち、蓋片41の側面部41aの長さ方向に2枚の起立片43,43を上下方向(幅狭方向)に離間して平行に起立、設置し、起立片43,43の前端部は前面部41bの内側で、開口部27の内方に所定高さに突出し、突出量は前面部41bの高さよりも大きく突出するようにし、起立片43,43の突出端部を横部で繋ぎ、凹型の係止部44を形成する。係止部44内には門型の空間部44bが形成される。
係止部44は、基部44a,44aが前面部41bの内側面の両側寄り部に繋がる。
【0025】
図5は、図2の5−5線断面図、図6は、図2の6−6線断面図である。
蓋体40の内面に突設(立設)した起立片43,43及び係止部44は開口部27の内方に収容される。
図5に示すように、蓋体40の蓋片41の前面部41bの端部41eは、開口部27の前端部の棚部27cに支持され、また後端部の係止部42は開口部27の後端部27dに臨み、係合部42aの係合段部42dは開口部27の後端部27d内縁縁部に係合し、係合部42aは隙間42cを縮める方向に撓んで弾性的に開口部27の後端部27d内縁縁部に係合している。
そして、蓋体40の凹型の起立部44の門型空間部44bは、アンダーカバー16の正面16b部分の開口部27の内側近傍に設けたリブ16cに係合して保持される。
【0026】
図5に示すように、蓋片41の上下の端部41f,41fは、開口部27の上下に形成した棚部27e,27eの外面に当接して係合し、2枚の起立片43,43は開口部27の内方に突出するように臨んでいる。
【0027】
図7は、アンダーカバー16の開口部27から蓋体40を外した状態を示す斜視図である。
前記したオイルパン13の下部の一側部に設けられたドレン部30は、開口部27に臨み、短い円筒状の囲繞筒部31と、該囲繞筒部31内に配置されたドレンボルト(ドレンプラグ)32を備える。囲繞筒部31は上部の開口部方向への突出長さが大きく、下部は小さい。
図7で明確に理解し得るように、開口部27は平面視L型で、開口部の上下及び前部に棚部27c,27e,27eを備え、また後部の上下にも対称的にコーナー部に倣う棚部27f,27fが設けられている。
【0028】
図8は、アンダーカバー16の開口部27から外した蓋体40を反転させた状態の斜視図である。
図7、図8を参照しつつ説明すると、図7の矢印▲1▼に示すように開口部27から蓋体40を外し、外した蓋体40を矢印▲2▼に示すように反転させる。
これにより図8に示すように、内面41dが上向きとなり、起立片43,43及び凹状係止部44が上向きとなる。
この状態で、蓋体40を矢印▲3▼に示すように凹状係止部44が開口部27のドレン部30の囲繞筒部31を囲むように、該凹状係止部44の門型空間部44bを挿入する。
【0029】
図9は、ドレン部に蓋体40を係止した状態の斜視図、図10は図9の10−10線断面図である。
これらの図面に従って説明すると、蓋体40は、蓋片41の内面41aの前部に突設した凹状係止部44が開口部27内に侵入し、ドレン部30の囲繞筒部31を囲むように、該凹状係止部44の門型空間部44bが係合し、内面41dが上向きの状態で開口部27にドレン部30によって係止、保持される。
【0030】
凹状係止部44の門型空間部41bは、ドレン部30の囲繞筒部31の上部に引っ掛かり、蓋片41の前面部41bの端部41eは囲繞筒部31の下端部に当接する。
また蓋片41の側面部41aの前部外面(図では下面)が開口部27の縁部27e(下側棚部)に当接し、外方部が下位となり、若干先端部が下向きに傾斜した状態で係止、保持される。
【0031】
ところで、2枚の起立片43,43は、蓋片41の内面41dにあって、幅方向に離間して平行に対向して配置されることとなり、またドレン部30の囲繞筒部31は、係止部44から起立片43,43方向に所定量突出した状態となる。
2枚の起立片43,43は、ドレン部30方向に蓋片41の前面部41bが位置し、この部分が上位となり、起立片43,43の係合部42方向が低位で下位となり、起立片43,43間で排出オイルの排出案内路45を形成する。
【0032】
以上のように係合部42を介して蓋体40を開口部27から取り外し、凹状係止部44をドレン部30方向に向けて開口部27に挿入し、該凹状係止部44を介してドレン部30に蓋体40を係止し、爾後、ドレンボルト32を外す。
これによりドレン孔は開口し、オイルパン13内の交換すべきオイルはドレン部30(ドレン孔)から排出される。
排出オイルは、斜め下方を向いて開口部、ドレン部に保持された蓋体40を介して排出され、蓋体の先に排出オイル収納容器を配置することでこれに収容される。
ところで、排出オイルは、起立片43,43により、樋状の排出案内路45を通って案内され、排出されるので、側方に流れたり、また取付状態が先端部が下傾しているの状態なのでアンダーカバー内に逆流することがなく、周囲を汚すことはない。
【0033】
図11は、蓋体40をアンダーカバー16の開口部から取り外す状態を示す説明的断面図で、(a)は係合離脱状態の図、(b)は蓋体の一次取り外し状態の図、(c)は完全に取り外した状態の図である。
【0034】
図11の(a)に示すように係止部42の自由係合部42aを矢印▲4▼に示すように押圧し、段部42dを開口部27の端部27dから離間させる。これにより、自由係合部42aと開口部端部27dとの係合が外れ、爾後(b)の矢印▲5▼のように外方に蓋体40を抜き出す。
蓋片41の前面部41bの端部41eと、開口部27のこれと係合した棚部27cとは外れ、容易に外側に抜き出すことができる。この際、凹状係止部44の門型空間部44bをリブ16cから外す。
最終的に(c)のように蓋体40を開口部27から取り外す。
蓋体を開口部に装着する場合は、これと逆の操作を行なえば良い。
【0035】
図12は、蓋体40を開口部27に挿入し、ドレン部に蓋体40を係合、支持させる状態を示す説明的断面図で、(a)は開口部に挿入する状態の図、(b)は挿入、係止所期の状態の図、(c)は係止、支持状態の図である。
【0036】
蓋体40を蓋片41の内面41dが上向きとなるように姿勢を変換し、(a)に示すように、凹状係止部44の門型空間部44bを矢印▲6▼で示すように開口部27に挿入し、(b)に示したように凹状係止部44をドレン部30の囲繞筒部31の上部に臨ませ、矢印▲7▼のように先端部を下方に向ける。
これにより、凹状係止部44の門型空間部44bはドレン部30の囲繞筒部31の周りに嵌合し、先部が下向きに傾斜して蓋体40を係止、支持することができる。
これにより、上記した通りドレンボルト32を外してオイルの排出を行なわせる。
【0037】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項1は、船外機のドレン構造であって、エンジンを支持するケース体と、前記ケース体にカバー体を形成し、該カバー体でエンジン、ケース体を覆って船外機の本体を形成し、該船外機の中間部位にオイルパン部を設け、該オイルパン部の下部にドレン部を設け、カバー体でオイルパン部の壁部外方を覆った4ストロークエンジンからなる船外機においてカバー体はドレン部に対面する部分に開口部を有する樹脂製の固定カバー体と、該開口部を覆う樹脂製の別体カバー体とで構成し、固定カバー体と別体カバー体との間に係合部を設け、別体カバー体を固定カバー体の開口部を着脱自在に覆うように係止するようにした。
【0038】
請求項1では、船外機において、オイルパンを覆う固定カバー体のドレン部に開口部を設け、開口部を別体カバー体で着脱自在に覆うように係止したので、ドレン部周りが露出することがなく、オイル排出時の汚れを防止することができる。 また樹脂製の固定カバー体にドレン部を露出する開口部を設け、開口部を樹脂製の別体カバー体でこれに係止するように開閉自在に閉塞するので、別体カバー体は固定カバー体に対して固定されることがなく、別体カバー体は固定カバー体の弾性変形にも容易に追従が可能であり、また、固定カバー体と別体カバー体との間に係合部を設け、別体カバー体を固定カバー体の開口部を着脱自在に覆うように係止するので、開口部への別体カバー体の係止が確実に行ないことができる。
さらに、蓋体である別体カバー体は、固定カバー体の開口部に係合することで係止されているので、ボルト止めを設ける必要がなく、ボルト孔用のボスを立設する必要もなく、スペース的にも有利であり、開口部への別体カバーの脱着が容易であって、オイル交換時の作業性が良い。
さらに、樹脂製の固定カバー体に開口部を設け、開口部を別体カバー体を蓋体として係合させてドレン部を閉塞するので、構造容易にドレン部閉塞構造が得られ、コスト的に有利に船外機のドレン構造が得られるとともに、固体カバー体、これに設けたドレン開口部、蓋体である別体カバー体が樹脂製なので、弾性変形によって誤差吸収が行え、製作誤差等を含んで製作上も有利である等の効果もある。
【0039】
請求項2は、請求項1において、固定カバー体は少なくとも船外機の前面と側面とを構成し、開口部は固定カバー体の前面から側面にかけて設けられており、別体カバー体がこの前面から側面に合致するように断面略L字型の板状部材で構成した。
【0040】
請求項2では、請求項1の効果に加えるに、開口部が前面から側面にかけて平面視でL形に形成され、該開口部を断面略L字型の板状部材からなる別体カバー体を蓋体として係止して閉塞するので、蓋体である別体カバー体を開口部に対し係脱して着脱する際、断面略L字型の板状部材なので手で摘み易く、手作業による着脱作業が容易である。
また、固定カバー体の開口部は平面視でL形で、断面略L字型の板状部材からなる別体カバー体を該開口部の蓋体として係止して閉塞するので、平坦な開口部、平坦なカバー体による閉塞に比較して係合部が略々90°ズレた位置となり、双方の係合も強固、確実となる。
【0041】
請求項3は、請求項1または請求項2において、別体カバー体は、固定カバー体の側面と概ね面一に連続する面と、該面の固定カバー内に臨む内面に立設された少なくとも2面のガイド片を有するようにした。
【0042】
請求項3では、請求項1または請求項2の効果に加えるに、別体カバー体は固定カバー体の側面と面一に連続する面を備えるので、ドレン部の閉蓋時に固定カバー体と面一で連続するので外観性の点で良好である。
また、ドレン部を露出させる開口部を閉塞する蓋体である別体カバー体の内面に2面のガイド片を立設しているので、別体カバー体を開口部に係止してオイル排出時の樋部材とした場合、樋部材内にガイド片が起立してオイル排出時の案内部材となり、ドレン部からのオイルの排出を、周辺部にオイルが飛散したり漏れることなく、周囲を汚すことなくオイルの排出、回収を行なうことができる。
さらに、別体カバー体の内面に2面のガイド片を立設しているので、ガイド片のリブ作用で別体カバー体の剛性、強度を向上させることもできる。
【0043】
請求項4は、請求項3において、開口部に係止した別体カバー体を該開口部から外し、該別体カバー体を横向きとし、L字型部分に設けられた凹状の基部掛け止め片を開口部に臨むドレン部に引っ掛け、前記ガイド片をドレン部に向けて配置するようにしたことを特徴とする。
【0044】
請求項4では、請求項3の効果に加えるに、固定カバー体の開口部から別体カバー体を外して該開口部開蓋し、L字型部分の凹状基部をドレン部に引っ掛け、開口部から外方に別体カバーが突出し、樋部材としてオイル排出ガイドとなる。
この際、別体カバー体の内面が上向きとなり、この面に2面からなるイド片が起立、設置されており、2面の起立片でオイル排出ガイドの溝部分、樋部分を形成し、オイル排出時の案内部材となり、ドレン部からのオイルの排出を、周辺部にオイルが飛散したり漏れることなく、周囲を汚すことなく、オイルの排出、回収を円滑、確実に行なうことができる。
また、、別体カバー体の内面の2面のガイド片でのリブ作用で別体カバー体の剛性、強度を向上させることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】船外機の要部を破断した縦断側面図
【図2】固定カバー体の開口部を、別体カバー体で閉塞、閉蓋した状態を示す部分拡大斜視図
【図3】別体カバー体である蓋体の外面斜視図
【図4】別体カバー体である蓋体の内面斜視図
【図5】図2の5−5線断面図
【図6】図2の6−6線断面図
【図7】アンダーカバーの開口部から蓋体を外した状態を示す斜視図
【図8】アンダーカバーの開口部から外した蓋体を反転させた状態の斜視図
【図9】ドレン部に蓋体を係止した状態の斜視図
【図10】図9の10−10線断面図
【図11】蓋体をアンダーカバーの開口部から取り外す状態を示す説明的断面図で、(a)は係合離脱状態の図、(b)は蓋体の一次取り外し状態の図、(c)は完全に取り外した状態の図
【図12】蓋体を開口部に挿入し、ドレン部に蓋体を係合、支持させる状態を示す説明的断面図で、(a)は開口部に挿入する状態の図、(b)は挿入、係止所期の状態の図、(c)は係止、支持状態の図
【符号の説明】
1…船外機、 2…ケース体、 3…エンジン、 13…オイルパン、 16…固体カバー体、 16a…側面図、 16b…前面部、 27…開口部、 30…ドレン部、 40…別体カバー体、 41a…連続する面、 42…係合部、 43…ガイド面、 44…凹状の基部掛け止め片。

Claims (4)

  1. エンジンを支持するケース体と、前記ケース体にカバー体を形成し、該カバー体でエンジン、ケース体を覆って船外機の本体を形成し、該船外機の中間部位にオイルパン部を設け、該オイルパン部の下部にドレン部を設け、前記カバー体で前記オイルパン部の壁部外方を覆った4ストロークエンジンからなる船外機において、
    前記カバー体は、前記ドレン部に対面する部分に開口部を有する樹脂製の固定カバー体と、該開口部を覆う樹脂製の別体カバー体とで構成し、
    前記固定カバー体と別体カバー体との間に係合部を設け、別体カバー体を固定カバー体の開口部を着脱自在に覆うように係止した、ことを特徴とする船外機のオイルドレン構造。
  2. 前記固定カバー体は少なくとも船外機の前面と側面とを構成し、前記開口部は前記固定カバー体の前面から側面にかけて設けられており、前記別体カバー体がこの前面から側面に合致するように断面略L字型の板状部材からなることを特徴とする請求項1記載の船外機のオイルドレン構造。
  3. 前記別体カバー体は、前記固定カバー体の側面と概ね面一に連続する面と、該面の固定カバー内に臨む内面に立設された少なくとも2面のガイド片を有することを特徴とする請求項1または請求項2記載の船外機のオイルドレン構造。
  4. 前記開口部に係止した前記別体カバー体を該開口部から外し、該別体カバー体を横向きとし、L字型部分に設けられた凹状の基部掛け止め片を開口部に臨むドレン部に引っ掛け、前記ガイド片をドレン部に向けて配置するようにしたことを特徴とする請求項3記載の船外機のオイルドレン構造。
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