JP2007296999A - 船外機のカバー構造。 - Google Patents

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Abstract

【課題】船外機において、エンジンルームの上半部を構成するエンジンカバーの下端縁よりも、ケーブル類を保持してシールするグロメットの上端位置上に位置させることが可能となり、エンジンルーム内に導入されるケーブル類を上方に配設させることが可能となる船外機のカバー構造を提供したい。
【解決手段】グロメット42の位置を、平面視でエンジンカバーと下カバー35との合わせ面A直下範囲から外方に設けるとともに、グロメットの上側を押さえる押さえカバー体38を上方に膨出させ、カバー体の下部側をグロメットの外形に適合させるように下向き凹部とした船外機のカバー構造。
【選択図】図7

Description

本発明は、船外機において、エンジンルーム内外を通すように設けられるケーブル類のエンジンルーム内への導入部をシールしつつ覆うカバー構造に関するものである。
上のエンジンカバー、下の下カバーでエンジンを収容するエンジンルームを構成し、エンジンルーム内にエンジン制御用ケーブルや電源供給用ケーブル、電気信号伝達ケーブル、操作ケーブル類等の各種ケーブルを導入する構造は提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2004−338464号公報
特許文献1に開示されている発明は、エンジンルームの下半部分を構成する下カバーの前面部の上部に凹状の切欠部10h(同公報中の符号を用いる。以下同じ)を設け、切欠部10hにケーブル類導入カバー50を被せ、切欠部10hに該カバー50を一体的に結合している。
ケーブル類導入カバー50は、端面に導入孔53を有し、該導入孔53にケーブル類56を束ねて通し、保持したラバー製の円筒状グロメット55を通し、ケーブル類導入カバー50にケーブル類をシールしつつ保持している構成である。
以上の特許文献1の発明は、下カバーに切欠部10hを設け、これにケーブル類56を集束して保持する円筒状グロメット55を貫通保持したケーブル類導入カバー50を被せて下カバーと一体化しているので、下カバー上に組み付けられる上側のエンジンカバーの下端縁よりも、グロメット及びこれで保持されるケーブル類は下方に配設されることとなり、エンジンルーム内においてシール部材であるグロメット、ケーブル類が下方位置となり、周辺機器類やケーブルの取り回し、配線等に制約を受ける等の問題がある。
また、複数の船外機を船尾に装着して滑走する複数機掛けに際して用いる連結ロッドの設置スペースの確保が難しい等の問題もある。
本発明はかかる問題点を解決すべくなされたものである。
本発明は、船外機において、エンジンルームの上半部を構成するエンジンカバーの下端縁よりも、ケーブル類を保持してシールするグロメットの上端位置上に位置させることが可能となり、エンジンルーム内に導入されるケーブル類を上方に配設させることが可能となる船外機のカバー構造を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、エンジンを収容するエンジンルームを、下カバーからなる下半部分と、これに着脱自在なるエンジンカバーからなる上半部分とで構成し、下半部分にケーブル類導入部を設け、グロメットで該ケーブル類導入部をシールするようにした船外機において、グロメットの位置を、平面視でエンジンカバーと下カバーとの合わせ面直下範囲から外方に設けるとともに、グロメットの上側を押さえる押さえカバー体を上方に膨出させ、該カバー体の下部側をグロメットの外形に適合させるように下向き凹部としたことを特徴とする。
請求項2は、請求項1において、前記下カバー側のカバー体を設置する部位には凹部を設け、凹部にカバー体を被せて下カバーを構成し、下カバー側の凹部側には押さえカバー体の下向き凹部との間にグロメットを挟み込む上向き凹部を設けたことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項2において、前記下カバー側の上向きの凹部は、左右の半体からなる左右の下カバー半体の上部間を結合する前部ブラケットの一側に設けた凹状のアームで構成したことを特徴とする。
請求項1に係る発明では、グロメットの位置を、平面視でエンジンカバーと下カバーとの合わせ面直下範囲から外方に設けるとともに、グロメットの上側を押さえる押さえカバー体を上方に膨出させ、該カバー体の下部側をグロメットの外形に適合させるように下向き凹部とした。
先ず、グロメットの位置を、平面視でエンジンカバーと下カバーとの合わせ面直下範囲から外方に設けることで、グロメットのエンジンカバーに対する配置位置の自由度が向上し、エンジンカバーの下端縁よりも上方へ配置することが可能となり、次ぎに、グロメットの上側を押さえる押さえカバー体を上方に膨出させ、カバー体の下部側をグロメットの外形に適合させるように下向き凹部とすることで、押さえカバーでグロメットを押さえつつ保持するに際し、下向き凹部でグロメットの上半部の位置は高い位置にすることができ、エンジンカバーの下端縁よりも、グロメットの上端位置を上方に位置させることができる。
従って、グロメットで集束保持されるケーブル類のエンジンルーム内の配設位置が高くなり、エンジンルーム内の配線の自由度が向上し、また、下カバーの前面に一部が露出するグロメットの下方にスペースを確保することができ、船外機を複数機掛けとする際の連結ロッドの配置スペースも容易に確保することができる。
請求項2に係る発明では、請求項1において、下カバー側のカバー体を設置する部位には凹部を設け、凹部にカバー体を被せて下カバーを構成し、下カバー側の凹部側には押さえカバー体の下向き凹部との間にグロメットを挟み込む上向き凹部を設けたので、請求項1の効果に加えるに、押さえカバー側の下向き凹部と下カバーの凹部とでグロメットを保持する円孔を形成するので、エンジンカバーの下端縁よりも上方位置にグロメットの上端位置を確実に位置させることができる。
請求項3に係る発明では、請求項1において、下カバー側の上向きの凹部は、左右の半体からなる左右の下カバー半体の上部間を結合する前部ブラケットの一側に設けた凹状のアームで構成したので、請求項1、請求項2の効果に加えるに、下カバーに直接グロメット下半部を支持する凹部を設ける必要が無く、下カバーの構造が簡素化し、また、グロメットの下半部を受ける支持面も大きく設定することができ、グロメットの保持も確実となる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は、本発明に係る船外機の側面図で、内部機構を破線で示した図、図2は、同船外機の外観後面図、図3は、船外機の下カバーの分解斜視図で、エンジン支持部材や前後のブラケット類を含む斜視図である。
これら図1、図2を参照して船外機の概略構成を説明する。図1及び他の図面において、Frは船外機の前方(推進方向前方)を、Rrは後方を示す。
船外機1は、図1の側面図及び図2の後面図でその外観は示されており、その外観構成は、最上部のエンジンカバー2、この下の下半部であって、左右の舷側構成部材からなり、下カバー組立体を構成する下カバー3を備える。
これらの内部にエンジンを収容するエンジンルーム4を構成し、エンジンカバー2でエンジンルーム上半部分を構成し、下カバー3でエンジンルーム下半部を構成する。
下カバー3の下部には下半部のエクステンションケース5が延出され、この下に最下部のギヤケース6が接合されており、これら船外機の外観を構成する。
図1の破線で示した構成を含んで船外機の構造を説明する。
上下のカバー2,3で構成されるエンジンルーム4内には、上部にエンジン50が下カバー3内に配設されたマウントケース7(エンジン支持構造体)を介して搭載されており、エンジン50は、クランクシャフト51aが縦置き(縦向き)の所謂バーチカルエンジンからなる複数気筒(実施例では4気筒)の4ストロークエンジンで構成されている。
エンジン50は、前部のクランクケース51、中間部のシリンダブロック52、最後部のシリンダヘッド53等から構成され、53aはカムシャフトである。
シリンダヘッド53から下方に導出された排気はマウントケース7内の排気通路とその下流の排気管8を通り、下カバー3(カバー組立体)の下方の空間を通して下方のエクステンションケース5内を通り、ギヤケース6を通ってスクリュー14の中央から主排気として水中に排出される。
シリンダブロック52内には複数のシリンダ52a…(…は複数を表す。以下同じ。実施例では上下に平行して4個のシリンダを並置した4気筒エンジン)を有し、シリンダヘッド53内には吸・排気弁で開閉される燃焼室53a…を有する。
エンジン50のシリンダブロック52の一側には、電装品ボックス9が、また、これの前方でクランクケース51の側方から前方にかけて吸気サイレンサ10が配設されており、エンジン50の上方には発電機(ACG)11が配設されている。
エンジン50のクランクケース51内を縦通するクランクシャフト51aは、その下端部が縦通する駆動軸12に連結されており、駆動軸12の下端部はギヤケース6内に内装したギヤ伝達機構13に連結する。
ギヤ伝達機構13は、駆動軸12の動力を、ギヤケース4内において前後方向を向いて配置された水平な被動軸13aに伝え、被動軸13aの後端部は、ギヤケース6の後部から後方に突出し、後端部にプロペラ14が固着され、エンジン50の動力でプロペラ14を駆動し、一対のドグクラッチで切り換えることで、プロペラの正逆回転を切り換え、前進又は後進の推進力を得る。
前記した主排気管8から排出される排気は矢印(ア)のように下方に導かれてスクリュー14の中心部から排出されるが、主排気通路及び排気管8に隣接して副排気通路及びその下流出口に副排気管15を設置し、副排気管15はマウントケース6内を通って後方に曲げられ、下カバー3の後方に開口し、排気の一部を矢印(イ)のように船外機後方を排出する。
一方、下カバー3の一部には検水口16を開口し、検水口16は、エンジン冷却部に冷却水が流れているか、否かを視認するために、冷却水の一部を外部に(下カバーの後方)に排出している。
以上の船外機の前部にはスターンブラケット17をスイベルケース18を介して取付、支持し、18a,18bはスイベルケース18を支持するためのマウントラバーであり、図中7eはオイルパンである。
また54bは点火プラグであり、下カバー3の右舷側のカバー半体35の後面の中央部に近い部分の後部ブラケット23の左側に寄った位置に設けた切り欠き部55を覆うリッド55aの開閉で点火プラグは挿脱し、メンテナンス作業を行う。
図2は船外機の後面図で、エンジンルームの上半部分及び下半部分を夫々構成する上下のカバーの内、上部のエンジンカバー2は一体、或いは一体的な樹脂成形体で構成される。
エンジンルームの下半部分を構成する下カバー3は、左右のカバー体(左右の舷側カバー)の組付体からなり、左右のカバー半体は突き合わせられ、接合した一体化するものであって、左右のカバー半体は樹脂成形品で構成される。
カバー半体及び下カバーの構成部材は図3に示す通りであり、下カバー3について説明する。
下カバー3は平面視で半長円形の左右の半体31,35からなる。
上半部31a,35aは前後方向に長く、下半部31b,35bは前後方向の長さが短く、前部の下部31c,35cが後方に潜っており、上半部の前部31d,35dは前方に延出されている。
左右のカバー半体31,35の内側面には、左右で対称的に係合溝部31e(右舷の半体35の係合溝部は隠れて見えないが、同じ位置に設けられている)を設けられ、左右の半体31,35を突き合わせて接合した際、エンジンマウントケース7の周辺フランジ部7f周に囲繞するように嵌着したシール部材7gを嵌合し、マウントケースとの間のシールを行う。
7はエンジンマウントケースで、スイベル軸内のシフトロッドを縦通させる孔7b、駆動軸縦通孔7a、エンジン取付フランジ7c、オイルパン7eへのオイルの戻り開口、主排気通路7d等を備える。
左右のカバー半体の上部間を繋ぐ前部ブラケット及びケーブル類保持及びシールを行うグロメット、押さえカバー体については後で詳述する。
左右のカバー半体31,35の後面31f,35fの上半部には対称的に縦長の係合凹部31g,35gを設け、これの上端部には左右対称的に取付孔31i,35iを設けた取付ボス部31h,35hを起設する。
23は後部ブラケットで、左右のカバー半体31,35の後面上部をエンジン側に取付、支持するものであり、副排気口15の配管、検水口16の配管が後部後部ブラケット23の裏面側に表れている。
以上の下カバー3(カバー組立体)を構成する左右のカバー半体31,35の後部の取り付け、支持構造を説明する。
図4は、図2の要部の拡大図で、上カバー及び下カバーの左右半体の後部ブラケットによる支持部を示す拡大図であり、後部ブラケット23は板状の縦長で下部が緩やかにU形をなし、全体としては楯形をなす板状本体24を備える。
板状本体24は、カバー3の後面中央部に露出し、板状本体24の裏面側に左右に支持アーム24a,24aがヘ字形に突設されており、この部分でエンジン50のシリンダヘッド53の下半部の左右に突出するように設けた取付座部53b,53bにボルト25,25で固定され、取付支持されている。
このように後部ブラケット23は、エンジン側に取付、支持されており、エンジンに代えてエンジンマウントケース7の後面に取付支持しても良い。
以上の後部ブラケット23の本体24の左右には凹溝31j,35jが設けられており、この凹溝31j,35j及び下端部の隙間を介して、左右のカバー半体31,35の係合凹部31g,35gの端縁を挟入する。
後部ブラケット23の上部には、左右に起立片24b,24bが設けられており、起立片24b,24bには、図示しないナットが埋設されており、左右のカバー半体31,35の接合部近傍に起設した前述の取付ボス部31h,35hを左右から重ね合わせ、取付孔31i,35iを介してボルト26,26を通し、左右のカバー半体31,35の上部の接合部を後部ブラケット23に結合し、カバー半体31,35の上部の接合部近傍は後部ブラケット23結合され、組着されて取付支持される。
そして、ブラケット本体24の下端部に設けた取付孔24cに化粧ボルトを通し、裏面側に設けたナット24d(図3参照)に左右のカバー半体31,35の係合凹部31g、35gの下部の取付孔31k(図3参照。他方のカバー半体35も同様に有するが、図では隠れている)相互を重ね合わせ、この部分を結合する。
これにより、下カバー組立体を構成する。
以上においては、上カバー2及び下カバー3の後面に露出するのは後部ブラケット23の本体24のみであり、エンジン50への取付部、左右のカバー半体31,35のブラケットへの取付部等はカバーで隠れる。
図4において、2bは上カバーに設けたフックであり、後部ブラケット23に揺動自在に設けた操作アーム27の凹形の係止杆27aが、ハンドル27bの操作でフック2bに係合し、上カバー2の下カバー3への閉蓋状態をロックするものである。
カバー半体31,35には、保持部31r,35rが設けられており、図示しないエンジン側のホルダーによって保持される。これにより、フック2bと21bとのロックにより下カバーの膨らみを抑える。
図4で明らかなように、副排気口15は後部ブラケット23の後面に開口し、また検水口15も同様に後部ブラケット23の後面に開口している。図では、破線で副排気口15に繋がる副排気管15aが示され、マウントケース7に設けた副排気通路7hに連通しており、また、検水口16の部分にチューブ16aが破線で示されている。
次に左右のカバー半体31,35の前面の上部を連結する前部ブラケット、押さえカバー及びケーブル類を集束するグロメット並びにこれらの組付構造について詳述する。
図3は全体を、図5は要部の分解斜視図であり、図6は前部ブラケット単体の斜視図であり、図7は船外機の前部の要部の正面図でスターンブラケット等を取り外して示した図、図8はグロメット部分の平面図、図9は同側面図である。
これらの図面に従って説明する。
右舷側のカバー半体35の前方に延出された上半部の前部35dは、後に押さえカバーで上を覆うように一段低く凹段部として形成され、前後方向に延びる凹状樋状部36として形成される。
凹状樋状部36は、正面視では断面がコーナー部を湾曲させたL形状であり、側壁36aは湾曲して半円筒状に後方に開放するように、側方に膨出した形状をなす。
凹状樋状部36の上端部には内側に幅狭の棚部36bを有し、これの内端部に起立した堤片36cを有する。凹状樋状部26の後端部は側面視L形であり、これの上端部はカバー半体35のエンジンカバー2の下端縁との接合面を構成する上端縁の棚面35mと接し、棚面35mの内端部には起立した堤片35nを備え、エンジンカバー2の下端部の内面と当接する。
凹状樋状部36の前方部の下面には、内側に延出する延出底片36dを設け、これの基部に取付孔36eを設ける。
一方、カバー半体35の凹状樋上部36の後方で、上部35aの前端部には、内側にナット37aを内装した片状の支持部37を設ける。
38は押さえカバーであり、凹状樋上部36の上に被せる形状、構造をなし、全体の平面形状は前後方向に延びる一般部である本体部38aの側部、に膨出部39を一体に備える。
一般部を構成する本体部38aは、図8で示したように前部38bが内側に湾曲し、後方に向かって外側に湾曲、膨出する形状であり、前端部38cは略々船外機のカバーの前面と同様に左右方向に平坦である。
膨出部39は、前端部39aが平面視で外側方に大きく突出し、側部39bは後方に緩やかに膨出しつつ本体部38aの後部と合流する。押さえカバー38の本体38aの上端部には一段奥に潜った棚面38dを設け、これの内端部に堤片38eを起設し、棚面38d、堤片38eは、組付状態で前記した棚面35m、堤片35nと一致する。
堤片38eの前後端部には、取付孔40a,40aを夫々設けた前後の取付座40,40を設ける。
以上の押さえカバー38の外側方への膨出部39の前端部39aには、半円形で下向きの半円凹部41を設け、半円凹部41は、図5に示したように、グロメット42の上半部分と適合する形状である。
グロメット42はゴムや合成ゴム等のシール材で構成されており、全体形状は軸方向に長さを有する円筒状をなす。内部には、軸方向に貫通する円孔や角孔からなるケーブル挿通孔42a…を有し、外周部にはリング状のシールリップ42b…を突設して備える。
以上のグロメット42には、挿通孔42a…を介してケーブル類、例えば、スロットル弁開閉等のエンジン制御ケーブル、前後進切替等の駆動系制御ケーブル、電源供給ケーブル、各種信号伝達用ケーブル、燃料供給配管等のケーブル類を、エンジンルームの内外に通す。
43は前部ブラケットであり、図3、図5では他の構成部品との位置関係を示し、図6は前部ブラケット43の単品図である。
前部ブラケット43は、棚板状の本体部43aにスイベル軸挿通用の孔43b及び油圧チルト・トリムシリンダ装置用の電源コード挿通孔43c等を備える。
本体43aの前端部には平面視で湾曲した起立壁43dを備え、これの前方にはエンジンカバーロック用の操作アーム21のハンドル21aが揺動自在に支持部43eを介して支持されており、ハンドル21aの操作で逆U形のロック杆21bをエンジンカバー2の中央部の下部に設けた爪2aに引っ掛けて係止し、エンジンカバーと下カバー3とを閉蓋ロックする。
以上の前部ブラケット43の左側(右舷側)には受けアーム44を一体に延出し、受けアーム44は、正面視が半円形の上向き凹部44aを備える。凹部44aは、前記したグロメット42の下半部分に適合する形状であり、軸方向に少しの長さを有し、軸方向に離間して半円状の溝44b…を有する。
受けアーム44の外端部で後部には、筒孔状の取付孔44cを有し、受けアーム44の基部で、本体43aの外側寄り部には同様の筒孔状取付孔44dを備える。
本体43の図の左側(右舷側)の後部には、略三角形のリブ壁43fを設け、リブ壁43fには側方を向く取付ネジ孔43gが設けられており、前記起立壁43dの図の右側端部(左舷側)には、後方に屈曲して設けられ、ネジ孔を図の右側に開けた取付部43hを一体に設けた。
以上においては、左右のカバー半体31,35の前面上部間に前部ブラケット43を臨ませる。
前部ブラケット43の受けアーム44の外端部に設けた取付孔44cに、カバー半体35の前部形成した前記の凹状樋状部36の取付孔36eを介して段付きボルト60を通し、凹状樋状部36の上に被せた押さえカバー38の膨出部39の前部内側部に設けたナット39cとを螺締し、受けアーム44の基部に設けた取付孔44dに前部取付座40の取付孔40aにボルト61を通し、この部分を螺締した。
また、押さえカバー38の後端部に設けた後部取付座40を、前記した支持部37のナット37aにボルト62で螺合し、さらに、カバー半体35の前部の下部に設けた通孔35pにボルト63を通し、前部ブラケット43のリブ壁43fに設けた取付ネジ孔43gに該ボルト63を螺締する。
さらに、図7に示したように前部ブラケットの前記したリブ壁43fの反対側にもリブ壁43iを有し、これに図の右側(左舷側)のカバー半体31に設けた取付座部31qをボルト64で螺締する。また、前部ブラケット43の前記した取付部43hをボルト65を介してカバー半体31の接合部の上部に設けた取付座部31pと螺締する。
このように、左右のカバー半体31,35を、上部の中間部に介在させた前部ブラケット43で結合、支持し、一側方(右舷側)に押さえカバー38を被せて一体結合し、この押さえカバー36を前部ブラケット43の受けアーム44に取り付けるに際し、この間に凹部41,44aとの間でグロメット42の外形の適合する円孔が形成され、この円孔により、ケーブル類66…(図8及び図9参照)を挿通して保持したグロメット42を抱持する。
グロメット42は、前記したように外周にリング状のシールリップ42b…が突設されているが、シールリップ42b…は受けアーム44の半円状の溝44b…に係合し、保持の確実化とシールリップ42b…と溝44b…との係合によるラビリンス作用により、高度のシール性を得ることができる。
図8は、グロメットを保持した状態の平面図で図7の矢視7方向の図、図9は、同側面図で図7の矢視9方向の図である。
図で明らかなように、グロメット42は、平面視でエンジンカバーと下カバーとの合わせ面直下範囲から外方に位置し、且つグロメット42は、エンジンカバー2の下端縁と接する下カバー35の符号Aで示した上縁、図では同一面である押さえカバー38の棚面38dよりもその上端部が位置することとなる。
以上により、グロメット42は下カバーの上端部で、上カバーであるエンジンカバーの下端部よりも上方に上端部が位置することとなり、グロメット42の下方の空間は大きく採れることとなる。
従って、図10のように、船外機を複数機、例えば船外機1,1を2機掛けした際に、船外機1,1相互を連結ロッド70で連結するが、連結ロッド70の連結部71は一方の船外機のグロメット42の下方に位置し、グロメット42が上述したように上方に位置するので、連結ロッドの連結部71の配置位置に自由度が向上する。
これによって市販の連結装置の選択肢が広がる。また、グロメット42の下方に空間が広がるので、連結作業が容易になる。
また、図7で明らかなように、ケーブル類をシールしつつ保持するグロメット42が、可及的に上方に位置することとなり、グロメット42の下方に空間がエンジンルーム内において大きく設定することができ、ケーブル類の取り回し、配置等の自由度が一層向上することとなる。
本発明に係るカバー構造は、船外機のエンジンルーム内外に通すケーブル類のシールに好適である。
船外機の側面図で、内部機構を破線で示した図である。 同船外機の外観後面図である。 船外機の下カバーの分解斜視図で、エンジン支持部材や前後のブラケット類を含む斜視図である。 図2の要部拡大後面図である。 ケーブル類シール保持部の要部の分解斜視図である。 前部ブラケット単体の斜視図である。 船外機の前部の要部の正面図でスターンブラケット等を取り外して示した図である。 グロメット部分の平面図である。 グロメット部分の側面図である。 船外機を複数機掛けとした状態の後面図である。
符号の説明
1…船外機、 2…エンジンルームの上半部分であるエンジンカバー、 3…エンジンルームの下半部分であるエンジンカバー、 31,35…下カバーを構成する左右のカバー半体、 38…押さえカバー体、 41…下向き凹部、 42…グロメット、 43…前部ブラケット、44…アーム、 44a…上向き凹部、 50…エンジン、 66…ケーブル類。

Claims (3)

  1. エンジンを収容するエンジンルームを、下カバーからなる下半部分と、これに着脱自在なるエンジンカバーからなる上半部分とで構成し、下半部分にケーブル類導入部を設け、グロメットで該ケーブル類導入部をシールするようにした船外機において、
    前記グロメットの位置を、平面視でエンジンカバーと下カバーとの合わせ面直下範囲から外方に設けるとともに、前記グロメットの上側を押さえる押さえカバー体を上方に膨出させ、該カバー体の下部側をグロメットの外形に適合させるように下向き凹部とした、
    ことを特徴とする船外機のカバー構造。
  2. 前記下カバー側のカバー体を設置する部位には凹部を設け、該凹部にカバー体を被せて下カバーを構成し、該下カバー側の凹部側には前記押さえカバー体の下向き凹部との間に前記グロメットを挟み込む上向き凹部を設けたことを特徴とする請求項1記載の船外機のカバー構造。
  3. 前記下カバー側の上向きの凹部は、左右の半体からなる左右の下カバー半体の上部間を結合する前部ブラケットの一側に設けた凹状のアームで構成したことを特徴とする請求項2記載の船外機のカバー構造。
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