JP2005015101A - 印刷用プレート供給装置 - Google Patents

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JP2005015101A JP2003179499A JP2003179499A JP2005015101A JP 2005015101 A JP2005015101 A JP 2005015101A JP 2003179499 A JP2003179499 A JP 2003179499A JP 2003179499 A JP2003179499 A JP 2003179499A JP 2005015101 A JP2005015101 A JP 2005015101A
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Yasuhiro Nagaoka
康浩 長岡
Hiroo Murai
宏朗 村井
Akira Hanabusa
明 英
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Abstract

【課題】プレートを積重ねてできた堆積物からプレートを1枚ずつ取り出す際に、プレートに傷をつけることなく確実にプレート同士の密着を解除する。
【解決手段】プレートを積重ねてできた堆積物(4a、4b)が配置されるプレート格納部(6)と、その堆積物から最上のプレートを取り上げて移送するにあたり、当該最上のプレートの上面の一部を引き上げて少なくとも一端側の縁部を湾曲させるようにしたプレート移送手段(15a、15b)とを備えた印刷用プレート供給装置(8)とする。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、積層されたプレートから1枚ずつ取り出して次工程に供給するための印刷用プレート供給装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
平板印刷では、表面に感剤がコーティングされてレーザ光の照射による露光により所要の画像が記録されるプレートが印刷版として用いられており、このようなプレートは多数積み重ねた状態で画像記録装置に搬入され、レーザ光による記録処理を行うにあたっては、プレートの堆積物から1枚ずつプレートを取り上げて記録部に供給される。従来、そのようなプレートの堆積物は、プレートの擦り傷などを防止する目的でプレートと合い紙とが交互に積重ねられた構成となっており、プレートを取り上げる際には、それと同時に合い紙を取り除く必要があった。
【0003】
近年、記録面強度の改善などにより、合い紙を用いずにプレートのみを積重ねて用いられることもあり得るが、特にこのような場合では、合い紙を用いるのに比べてプレート同士の密着性が高くなるので複数枚のプレートを同時に取り上げてしまうのを防止することが必要不可欠である。そこで、堆積物からプレートを1枚ずつ供給するための装置として、プレートを取り上げる際に、プレートを吸着保持する吸着パッドを間欠的に移動させることで、その振動及び慣性力によって複数枚のプレートが同時に取り上げてしまうのを防止する印刷用プレート供給装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−273242号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のような従来の印刷用プレート供給装置では、振動や慣性力のみではプレート同士を分離する力として不十分な場合があり、堆積物からプレートを確実に1枚ずつ供給するためには必ずしも適当なものではなかった。そのような場合、分離力を向上させるために、プレートを規制する部材をプレートに当接させて分離する方法も考えられるが、規制部材でプレートを傷つける恐れがあった。
【0006】
そこで、本発明は、このような従来技術の問題点を解消するべく案出されたものであり、プレートを積重ねてできた堆積物からプレートを1枚ずつ取り出す際に、簡易な構成を用いて、プレートに傷をつけることなく確実にプレート同士の密着を解除することが可能な印刷用プレート供給装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、プレートを積重ねてできた堆積物が配置されるプレート格納部と、その堆積物から最上のプレートを取り上げて移送するにあたり、当該最上のプレートの上面の一部を引き上げて少なくとも一端側の縁部を湾曲させるようにしたプレート移送手段とを有するものとした。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の実施の態様に係る印刷用プレート供給装置は、プレートを積重ねてできた堆積物が配置されるプレート格納部と、その堆積物から最上のプレートを取り上げて移送するにあたり、当該最上のプレートの上面の一部を引き上げて少なくとも一端側の縁部を湾曲させるようにしたプレート移送手段とを備えた構成とする。これによると、堆積物から最上のプレートを取り上げて移送する際に、その最上のプレートの少なくとも一端側の縁部(密着解除部)を湾曲させてその裏面に密着するプレートとの密着を解除(即ち、プレート同士を分離)することができるので、最上のプレートとともにその下側のプレートまでが取り上げられる不都合を防止することができる。
【0009】
本発明の第2の実施の態様に係る印刷用プレート供給装置は、上記第1の実施の態様に係る構成において、プレート移送手段は、最上のプレートの上面の一部を吸着保持する密着解除用吸着パッド群と、その吸着パッド群の一部の吸着パッドとその他の吸着パッドとを独立に昇降動作させる複数の昇降手段とを備えた構成とすることができる。これによると、最上のプレートの上面を吸着保持する複数の吸着パッドのうちの一部のみを上昇若しくは下降させることで、最上のプレートの一端側の縁部を容易に湾曲させてその裏面に密着するプレートとの密着を解除することができる。
【0010】
本発明の第3の実施の態様に係る印刷用プレート供給装置は、上記第1若しくは第2の実施の態様に係る構成において、プレートの重なりを検出する重なり検出手段を更に備えた構成とすることができる。これによると、最上のプレートを取り上げる際にプレートの重なりを検出することで、最上のプレートとともにその下側のプレートまでが取り上げられることをより確実に防止することができる。
【0011】
本発明の第4の実施の態様に係る印刷用プレート供給装置は、上記第3の実施の態様に係る構成において、重なり検出手段は、プレート移送手段が湾曲させた一端側の縁部を検出対象とする構成とすることができる。これによると、最上のプレートの上面の一部を引き上げて少なくとも一端側の縁部を湾曲させるプレートの密着解除動作の直後(即ち、最上のプレートを完全に取り上げる前)において、プレートの重なりを検出するので、プレートの密着解除を十分に達成できなかった場合でも、同様の密着解除動作を再度実行することができる。
【0012】
本発明の第5の実施の態様に係る印刷用プレート供給装置は、上記第3若しくは第4の実施の態様に係る構成において、格納部には、プレートを積重ねてできた堆積物が複数配置され、重なり検出手段は、複数の堆積物の各々に対応して設けられた複数のセンサ部と、それら複数のセンサを順次個別に制御する制御部とを有する構成とすることができる。これによると、1つの制御部で複数のセンサ部を制御可能となるので、重なり検出手段を比較的低コストに構成することができる。
【0013】
本発明の第6の実施の態様に係る印刷用プレート供給装置は、上記第2の実施の態様に係る構成において、プレート移送手段は、最上のプレートの一端側と相反する他端側の縁部を引き上げ可能な吸着力の異なる複数種類の吸着パッドを含む補助用吸着パッド群を更に備え、最上のプレートを取り上げて移送するにあたり、より吸着力の大きい吸着パッドから先に上昇させる構成とすることができる。これによると、比較的簡易な構成で最上のプレートをその裏面に密着するプレートとの密着の解除をより確実に達成することができる。
【0014】
本発明の第7の実施の態様に係る印刷用プレート供給装置は、上記第6の実施の態様に係る構成において、プレート移送手段は、対をなして備えられ、一方のプレート移送手段における補助用吸着パッド群の吸着パッドの配置は、他方のプレート移送手段における補助用吸着パッド群の吸着パッドの配置と対称をなす構成とすることができる。これによると、一対のプレート移送手段を用いて標準幅の2倍の幅のプレートを取扱う場合でも、補助用吸着パッド群の配置が互いにプレートの幅方向で対称となっているので、最上のプレートをその裏面に密着するプレートとの密着の解除をより確実に達成することができる。
【0015】
本発明の第8の実施の態様に係る印刷用プレート供給装置は、上記第6の実施の態様に係る構成において、プレート移送手段は、補助用吸着パッド群により最上のプレートの他端側の縁部を引き上げる際に、その引き上げ動作を所定の高さで一旦停止する構成とすることができる。これによると、最上のプレートとともにその真下のプレートが途中まで引き上げられた場合でも、プレートの引き上げ動作を一端停止することで、その裏面に密着するプレートが自重により剥離するための時間を確保することができる。
【0016】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0017】
図1は、本発明による印刷用プレート供給装置が適用された画像記録システムを示す正面図である。この画像記録システムは、新聞紙面印刷での印刷版の製版に用いられるものであり、記録用のプレートに画像を記録する記録ユニット1と、この記録ユニット1にプレートを供給する給版ユニット2と、記録済みのプレートを記録ユニットから取り込んで外部に送り出す排版ユニット3と、プレートを積み重ねてできた堆積物4、5が配置された第1、第2のプレート格納部6、7と、このプレート格納部6、7から所要のプレートを1枚ずつ取り上げて給版ユニット2に移送する第1及び第2吸着ユニット(プレート移送手段)15a、15bとを備えている。ここで、第1、第2のプレート格納部6、7及び吸着ユニット15a、15bは、印刷用プレート供給装置8を構成するものである。また、記録ユニット1は、記録用のプレートをドラム21に巻き付けて保持させ、このドラム21をモータ(図示せず)により回転させると共に記録ヘッド22をリニアモータ(図示せず)でドラム21の軸方向に走行させることによりプレートに画像を記録する。尚、ここでの堆積物4、5は、合い紙を用いずプレートのみを重ねて構成されたものである。
【0018】
図2は、図1に示した画像記録システムの側面図である。新聞紙面印刷の印刷版には、標準幅のプレート(1W2Lサイズ、400mm×1100mm、以下1W版と呼称する)と、その2倍幅のプレート(2W2Lサイズ、800mm×1100mm、以下2W版と呼称する)との2種類のプレートが用いられり、ここでは、第1のプレート格納部6に1W版の堆積物4a、4bがそれぞれ積載された第1及び第2スキッド11a、11bが床面上に横に並べて一対配置されている。第2のプレート格納部7では、別のプレートの堆積物5が収容されたカセット12が格納されている。ここで、第1及び第2のプレート格納部6、7は、格納するプレートとして1W版若しくは2W版を必要に応じて選択可能である。尚、1W版及び2W版の寸法については、上記のものに限らず種々の寸法を適用可能である。
【0019】
図3は、図1に示した印刷用プレート供給装置の吸着ユニットを示す正面図である。ここでは、第1吸着ユニット15aについて示すが、第2吸着ユニット15bも同様の構成である。吸着ユニット15aは、第1のプレート格納部6に配置されるスキッド11aに対応するようにその上方に設けられたアーム17と、そのアーム17の両端部付近に設けられ、プレートを吸着保持するための第1のプレート保持部30及び第2のプレート保持部35と、アーム17の中央部付近に設けられ、プレートの残量及びサイズを検出するためのプレート残量・サイズ検出部40と、引き上げられるプレートの重なりを検出するための金属2枚重なり検出器(プレート重なり検出手段)45とを有する。
【0020】
詳細は後述するが、第1のプレート保持部30は、3個の吸着パッド(密着解除用吸着パッド群)31と、それら吸着パッド31が取り付けられた各フレーム32をガイドレール33に沿って互いに独立に昇降動作させる3個のシリンダ(昇降手段)34とを有する。また、第2のプレート保持部35は、2個の吸着パッド(補助用吸着パッド群)36と、プレートの有無及びその種類を判定するための色を検出するカラーセンサScとを有する。吸着パッド36が取り付けられたフレーム37は、ばね(図示せず)によって下向きに付勢されており、吸着パッド36は、プレート4の表面と当接して押圧されることでガイドレール38に沿って上昇可能である。
【0021】
アーム17は、サーボモータ14でボールねじユニット(図示せず)のねじ軸を回転させることでガイドポスト13に沿って昇降自在であり、エンコーダ(図示せず)を介して検出されるパルス数の計数により第1及び第2のプレート保持部30、35並びにプレート残量・サイズ検出部32の高さ位置を把握することができる。また、サーボモータ14は、同期と非同期との切替が可能となっている。ここで、プレート残量・サイズ検出部40は、アーム17の下降によりゴム製の先端部41をプレート4の表面に当接させることでプレートの残量を検出する。
【0022】
図4は、図3に示した第2のプレート保持部の詳細構成を示す図である。ここでは、第1及び第2吸着ユニット15a、15bが、それぞれ1W版を取扱う場合について示す。図4(a)は、各吸着パッド36a、36bを下側から見た図であり、吸着パッド36aは、第1のプレート保持部30の吸着パッド31と同様に円形の吸着面を有し、一方で、吸着パッド36bは、長円形の吸着面を有する。吸着パッド36bは、吸着パッド36aに比べて吸着力を小さくするために、その吸着面の面積が吸着パッド36aよりも小さくなるように設けられている。また、第1吸着ユニット15aにおける吸着パッド36a、36bは、第2吸着ユニット15bにおける吸着パッド36a、36bに対して左右対称をなすように配置されている。
【0023】
図4(b)に示すように、フレーム37aは、フレーム37bよりも長さが短く、その結果、吸着パッド36aの定常の高さ位置(即ち、ばね付勢されたフレーム37a、bが各々のガイドレール38a、38bに沿って完全に伸張したときの位置)は、吸着パッド36bの定常の高さ位置に比べて高くなっている。従って、アーム17が下降を開始すると、まず吸着パッド36bが先に最上のプレートPの上面に当接するが、アーム17が更に下降して吸着パッド36a、36bが共にプレートPに吸着した後にアーム17が上昇を開始すると、吸着パッド36bがプレートPの上面に当接したままの状態で、吸着パッド36aが吸着したプレートPの部分が、先に引き上げられることになる。
【0024】
図5から図8は、図3に示した吸着ユニットを用いて堆積物の最上のプレートのを取り上げる一連の動作を示す図である。図5(a)、(b)は、プレートの引き上げ動作において、第1のプレート保持部を側面から見た場合、及び吸着ユニットを正面から見た場合をそれぞれ示す。ここでは、第1吸着ユニット15aで1W版を扱う場合について示すが、第2吸着ユニット15bも同様の動作が可能である。図に示すように、アーム17を下降させて、第1のプレート保持部30の3個の吸着パッド31a、31b、31c及び第2のプレート保持部35の2個の吸着パッド36a、36bを堆積物4の最上のプレートPに吸着させた後、第1のプレート保持部30の吸着パッド31a、31b、31cをシリンダ34によって同時に上昇させる。このとき、最上のプレートPのみを確実に引き上げることができれば問題はないが、特に合い紙を用いない場合には、図に示すように最上のプレートPと共にその下側の複数枚のプレートが引き上げられる場合があり、最上のプレートのみをその下側のプレートから分離する必要が生じる。
【0025】
図6(a)、(b)は、図5に示したプレートの引き上げ動作後の最上のプレートの密着解除動作において、第1のプレート保持部を側面から見た場合、及び吸着ユニットを正面から見た場合をそれぞれ示す。図5に示したように、最上のプレートPと共にその下側の複数枚のプレートが引き上げられた場合に、図6に示すように、両側の吸着パッド31a、31cを降下させることにより、最上のプレートPの縁部を凸状に湾曲させてその裏面に密着するプレートとの密着を解除する。密着が解除されたか否かは、プレートの重なりを検出する金属2枚重なり検出器45の検出結果に基づき判断される。ここで、金属2枚重なり検出器45は、引き上げられたプレートの縁部を、上下に配置された1対の送受信ヘッドを有するセンサSoで挟み込むようにして渦電流の大きさを測定することによりプレートの重なりを検出する。また、両側の吸着パッド31a、31cを降下させて最上のプレートの縁部を湾曲させる密着解除動作の後に、金属2枚重なり検出器45がプレートの重なりを検出した場合には、同様の密着解除動作を再度実行することができる。尚、最上のプレートPの縁部を湾曲させてその裏面に密着するプレートとの密着を解除するための構成は、必ずしも上記の方法に限定されるものではない。例えば、図5に示した第1のプレート保持部30の吸着パッド31a、31b、31cをシリンダ34によって同時に上昇させた状態から、中央の吸着パッド31bのみを降下させることにより、最上のプレートPの縁部を凹状に湾曲させてその裏面に密着するプレートとの密着を解除することも可能である。また、金属2枚重なり検出器45は、引き上げられたプレートの縁部においてプレートの重なりを検出可能な限りにおいて、当業者に周知の種々の検出器を用いることができる。
【0026】
図7は、図6に示したプレートの密着解除動作と同様の動作を2W版で実施した場合を示す側面図である。図に示すように、2W版を取扱う場合には、1枚のプレートPに対し、2つの第1の吸着ユニット15a、15bが同期して密着解除動作が実行される。このときの密着解除動作は、標準幅のプレートを取扱う場合と概ね同様であるが、1W版に比べて幅方向の長さが2倍となるため、最上のプレートの縁部の2箇所を湾曲させてその裏面に密着するプレートとの密着を解除する。
【0027】
図8は、図6に示したプレートの密着解除動作後のプレートの有無及びその種類の検出動作を示す図である。図6に示したように、堆積物4の最上のプレートPの密着が解除された場合には、両側の吸着パッド31a、31cは、再び中央の吸着パッド31bと同じ高さまで戻される。そこで、最上のプレートPとその裏面に密着していたプレートとを完全に分離するべくアーム17を所定位置まで上昇させた後、更に吸着パッド31a、31b、31cを上昇させるとともに、第2のプレート保持部35の支持フレーム50をガイドレール51に沿って第1のプレート保持部30の方向に横向きに移動させる。これにより、図8に示すように、カラーセンサScが最上のプレートPの下側のプレートの色を検出可能な位置に移動して、その下側のプレートの色を検出可能となる。カラーセンサScによる色の検出結果により、次のプレートの有無及びその種類を判定し、その後の処理動作(搬送処理及び記録処理等)が決定される。
【0028】
図9は、図3に示した金属2枚重なり検出器による一連のプレートの重なり検出動作を示す斜視図である。この金属2枚重なり検出器45は、2個のセンサ(センサ部)So1、So2と、それらのセンサSo1、So2を順次個別に制御する1台のコントローラ(制御部)46とを有する。図9は、(a)待機状態、(b)一方の堆積物4aのプレートの重なりを検出する状態、(c)他方の堆積物4bのプレートの重なりを検出する状態、及び(d)重なり検出が終了してプレートの搬送動作へ移行する状態をそれぞれ示すものである。尚、2個のセンサを用いる場合であっても、それら複数のセンサを同様に順次個別に制御することによって、1台のコントローラで複数のセンサを制御することが可能である。
【0029】
図10及び図11は、図1に示した印刷用プレート供給装置により堆積物から最上のプレートを取り上げる工程を示すフロー図である。図10に示すように、プレートPの取り上げ工程が開始されると、プレート残量・サイズ検出部40によってプレートPが2W版か否かが判定され(ST101)、そこで2W版と判定された場合には、第1及び第2の吸着ユニット15a、15bを同期させて昇降動作を行わせることにより、最上のプレートPの密着解除動作を行う(ST102)。次に、第1の吸着ユニット15aのセンサSo1を待機位置から動作位置に移動させてプレートの重なりを検出し(ST103)、その後センサSo1を再び待機位置に復帰させる(ST104)。そこで、検出結果に基づき最上のプレートPの密着解除動作が完了したか否かが判定され(ST105)、密着解除動作が完了していない場合には再びST102に戻り、密着解除動作が完了したと判定されるまでST102〜ST105の動作が繰り返し実行される。最終的に、ST105において密着解除動作が完了したと判定されると、プレートPの取り上げ工程は終了して搬送工程に進み、プレートPは、給版ユニット2に移送される。
【0030】
ST101において、プレートが2W版でない(即ち、1W版)と判定されると、予め設定されたプレートの搬送スケジュールに基づきその1W版を2枚同時に供給するか否かが判定される(ST106)。そこで、1W版を2枚同時に供給すると判定された場合には、第1及び第2の吸着ユニット15a、15bを同期させて昇降動作を行わせることにより、最上のプレートPの密着解除動作を行う(ST107)。次に、第1の吸着ユニット15aのセンサSo1を待機位置から動作位置に移動させてプレートの重なりを検出し(ST108)、その後センサSo1を再び待機位置に復帰させる(ST109)。そこで、最上のプレートPの密着解除動作が完了したか否かが判定され(ST110)、密着解除動作が完了していない場合には、同様のプレートPの密着解除動作が再び実行され(ST111)、密着解除動作が完了したと判定されるまで、ST111、ST108、及びST109の動作が繰り返し実行される。最終的に、ST110において、最終的に密着解除動作が完了したと判定されると、第2の吸着ユニット15bのセンサSo2を待機位置から動作位置に移動させてプレートの重なりを検出し(ST112)、その後センサSo2を再び待機位置に復帰させる(ST113)。そこで、検出結果に基づき最上のプレートPの密着解除動作が完了したか否かが判定され(ST114)、密着解除動作が完了していない場合には、プレートPの密着解除動作が再び実行され(ST115)、密着解除動作が完了したと判定されるまで、ST115、ST112、及びST113が繰り返し実行される。最終的に、ST114において密着解除動作が完了したと判定されると、プレートの取り上げ動作工程は終了して搬送工程に進み、プレートPは、給版ユニット2に移送される。
【0031】
ST106において、1W版が2枚同時に供給されないと判定された場合には、図11に示すように、第1スキッド11aの堆積物からプレートを供給するか否かが、予め設定されたプレートの搬送スケジュールに基づき判定される(ST201)。そこで、第1スキッド11aから供給すると判定された場合には、対応する第1吸着ユニット15aに昇降動作を行わせることにより、最上のプレートの密着解除動作を行う(ST202)。次に、第1の吸着ユニット15aのセンサSo1を待機位置から動作位置に移動させてプレートの重なりを検出し(ST203)、その後センサSo1を再び待機位置に復帰させる(ST204)。そこで、最上のプレートPの密着解除動作が完了したか否かが判定され(ST205)、密着解除動作が完了していない場合には再びST202に戻り、密着解除動作が完了したと判定されるまでST202〜ST204が繰り返し実行される。最終的に、ST205において密着解除動作が完了したと判定されると、プレートPの取り上げ工程は終了して搬送工程に進み、プレートPは、給版ユニット2に移送される。
【0032】
ST201において第1スキッド11aの堆積物からプレートを供給しない(即ち、第2スキッド11bから供給する)と判定された場合には、対応する第2吸着ユニット15bを昇降させることにより、最上のプレートの密着解除動作を行う(ST206)。次に、第2の吸着ユニット15bのセンサSo2を待機位置から動作位置に移動させてプレートの重なりを検出し(ST207)、その後センサSo2を再び待機位置に復帰させる(ST208)。そこで、最上のプレートPの密着解除動作が完了したか否かが判定され(ST209)、密着解除動作が完了していない場合にはST206に戻り、密着解除動作が完了したと判定されるまで、ST206〜ST208が繰り返し実行される。最終的に、ST209において密着解除動作が完了したと判定されると、プレートPの取り上げ工程は終了して搬送工程に進み、プレートPは、給版ユニット2に移送される。
【0033】
【発明の効果】
このように本発明によればプレートを積重ねてできた堆積物からプレートを1枚ずつ取り出す際に、簡易な構成を用いて、プレートに傷をつけることなく確実にプレート同士の密着を解除することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による印刷用プレート供給装置が適用された画像記録システムを示す正面図
【図2】図1に示した画像記録システムの側面図
【図3】図1に示した印刷用プレート供給装置の吸着ユニットを示す正面図
【図4】図3に示した第2のプレート保持部の詳細構成を示す図
【図5】図3に示した吸着ユニットによる引き上げ動作を示す図
【図6】図3に示した吸着ユニットによる1W版の密着解除動作を示す図
【図7】図3に示した吸着ユニットによる2W版の密着解除動作を示す図
【図8】カラーセンサによるプレートの有無及びその種類の検出動作を示す図
【図9】金属2枚重なり検出器による一連のプレートの重なりの検出動作を示す図
【図10】図1に示した印刷用プレート供給装置によるプレートの取り上げ工程を示すフロー図
【図11】図1に示した印刷用プレート供給装置によるプレートの取り上げ工程を示すフロー図
【符号の説明】
1 記録ユニット
2 給版ユニット
3 排版ユニット
4、5 堆積物
6、7 プレート格納部
8 印刷用プレート供給装置
11 スキッド
12 カセット
15 吸着ユニット(プレート移送手段)
21 ドラム
31 吸着パッド(密着解除用吸着パッド群)
36 吸着パッド(補助用吸着パッド群)
45 金属2枚重なり検出器(重なり検出手段)
So センサ
Sc カラーセンサ

Claims (8)

  1. プレートを積重ねてできた堆積物が配置されるプレート格納部と、その堆積物から最上のプレートを取り上げて移送するにあたり、当該最上のプレートの上面の一部を引き上げて少なくとも一端側の縁部を湾曲させるようにしたプレート移送手段とを備えた印刷用プレート供給装置。
  2. 前記プレート移送手段は、前記最上のプレートの上面の一部を吸着保持する密着解除用吸着パッド群と、その吸着パッド群の一部の吸着パッドとその他の吸着パッドとを独立に昇降動作させる複数の昇降手段とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の印刷用プレート供給装置。
  3. プレートの重なりを検出する重なり検出手段を更に備えたことを特徴とする請求項1若しくは請求項2に記載の印刷用プレート供給装置。
  4. 前記重なり検出手段は、前記プレート移送手段が湾曲させた一端側の縁部を検出対象とすることを特徴とする請求項3に記載の印刷用プレート供給装置。
  5. 前記格納部には、前記プレートを積重ねてできた堆積物が複数配置され、前記重なり検出手段は、前記複数の堆積物の各々に対応して設けられた複数のセンサ部と、それら複数のセンサを順次個別に制御する制御部とを有することを特徴とする請求項3若しくは請求項4に記載の印刷用プレート供給装置。
  6. 前記プレート移送手段は、前記最上のプレートの一端側と相反する他端側の縁部を引き上げ可能な吸着力の異なる複数種類の吸着パッドを含む補助用吸着パッド群を更に備え、最上のプレートを取り上げて移送するにあたり、より吸着力の大きい吸着パッドから先に上昇させることを特徴とする請求項2に記載の印刷用プレート供給装置。
  7. 前記プレート移送手段は、対をなして備えられ、一方のプレート移送手段における前記補助用吸着パッド群の吸着パッドの配置は、他方のプレート移送手段における前記補助用吸着パッド群の吸着パッドの配置と対称をなすことを特徴とする請求項6に記載の印刷用プレート供給装置。
  8. 前記プレート移送手段は、前記補助用吸着パッド群により前記最上のプレートの他端側の縁部を引き上げる際に、その引き上げ動作を所定の高さで一旦停止することを特徴とする請求項6に記載の印刷用プレート供給装置。
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