JP2005009090A - シリンダー錠の保護構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】シリンダー錠と、このシリンダー錠に外嵌合する固定筒と、この固定筒と筒状化粧リングとの間に介在する防犯用外筒体とがそれぞれ扉の外壁面から突出するシリンダー錠の保護構造に於いて、前記シリンダー錠の先端部に、該シリンダー錠の内筒のキー挿入穴と一致可能なキー差込用口部を有する空転カバーを設け、該空転カバーは、前記固定筒の先端部に周設された環状壁部に係止されるフランジ部と、このフランジ部に連設すると共に、固定筒の前記環状壁部を形成する嵌合孔に嵌合し、かつ、前記キー差込用口部を有するカバー部とから成ること。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、本発明は、扉面から突出したシリンダー錠の保護構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
普通一般にシリンダー錠は、化粧リング並びにシリンダー筒(固定筒)に内装され、扉の外壁面から他端部(突出端部)が突出するように錠箱に固定的に取り付けられている。
【0003】
前記シリンダー錠のキー挿入穴を有する内筒(駆動体)の先端部は、合鍵を差し込む必要性から、普通一般に外部から見えるように露呈している。また、前記化粧リングは、板金加工により製作した薄板素材のすい台状の筒体で、かつ、中空部を有していることから、泥棒にとっては七つ道具の挟み部を有するプライヤー、バール、ドリルなどの工具を用いて化粧リングを変形させることが容易である。
【0004】
後者の対策として、出願人は、化粧リングをこじあけ、外周壁が露出したシリンダー錠に大きな外力を加えることによってシリンダー錠がもぎ取られないように、化粧リング並びに固定筒を改良した錠構造を提案した(特開2003−120083公報)。
【0005】
この公報に記載の実施例は、「固定筒43の内周に係着し、扉内に設けた錠箱に、扉面に穿設した錠挿入穴を介して該固定筒43の基端を固定し、前記扉面から突出した前記固定筒43の先端側外周に、先端側を開口した略円錐状の化粧リング67を、先端部が前記固定筒43の先端側となるように外挿し、かつ、前記固定筒43に外挿した付勢手段73の付勢力によって該化粧リング67の後端部を前記扉面に当接させた錠構造において、前記固定筒43を、前記シリンダー錠31を係着する内固定筒45と、該内固定筒45の外周に回動自在に係着する外固定筒47との二重構造で構成し、前記シリンダー錠31を、前記内固定筒45を介して前記錠箱に固定するとともに、前記化粧リング67を該外固定筒47の外周に係着している(公報の符号をそのまま記載)。」
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
先に提案した錠構造は、基本的には、「基端部が錠箱に直接または間接的に取り付けられ、一方、他端部が扉の外壁面の取り付け孔から突出するシリンダー錠と、このシリンダー錠に外嵌合する固定筒と、この固定筒と筒状化粧リングとの間に介在する防犯用外筒体とから成るシリンダー錠の保護構造」であるが、前記シリンダー錠のキー挿入穴を有する内筒の先端面は外部に露呈しているため、泥棒は七つ道具の一つ、例えばコンクリートドリルと称されるドリルや超硬ドリルを用いてシリンダーを、その内筒部分から破壊する可能性があった。
【0007】
また、防犯用外筒体は、内端部の端面から先端部の端面にかけて外周壁が水平線の筒状体(いわば中空パイプ)に形成されているので、泥棒は、特に挟み部を有するプライヤー(挟み具の類)を用い、前記直線状の外周壁を上手に捉え、シリンダー錠をもぎ取る可能性が依然に残っていた。
【0008】
そこで、本発明の主たる目的は、泥棒が前述したようなドリルを用いてシリンダーを、その内筒の部分から破壊するのを防止することである。また、泥棒がドリルに力を入れた場合に空転カバーが安定的かつ容易に空転することである。さらに、空転カバー自体も固定筒或いは防犯用外筒体から取り外すことが容易でないことである。加えて、本発明の二次的目的は、泥棒がプライヤーを用いてシリンダー錠をもぎ取るのが非常に困難なシリンダー錠の保護構造を提案することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明のシリンダー錠の保護構造は、シリンダー錠と、このシリンダー錠に外嵌合する固定筒と、この固定筒と筒状化粧リングとの間に介在する防犯用外筒体とがそれぞれ扉の外壁面から突出するシリンダー錠の保護構造に於いて、前記シリンダー錠の先端部に、該シリンダー錠の内筒のキー挿入穴と一致可能なキー差込用口部を有する空転カバーを設け、該空転カバーは、前記固定筒の先端部に周設された環状壁部に係止されるフランジ部と、このフランジ部に連設すると共に、固定筒の前記環状壁部を形成する嵌合孔に嵌合し、かつ、前記キー差込用口部を有するカバー部とから成ることを特徴とする。
【0010】
また本発明のシリンダー錠の保護構造は、シリンダー錠と、このシリンダー錠と筒状化粧リングとの間に介在する防犯用外筒体とがそれぞれ扉の外壁面から突出するシリンダー錠の保護構造に於いて、前記シリンダー錠の先端部に、該シリンダー錠の内筒のキー挿入穴と一致可能なキー差込用口部を有する空転カバーを設け、該空転カバーは、前記防犯用外筒体の先端部に周設された環状壁部に係止されるフランジ部と、このフランジ部に連設すると共に、防犯用外筒体の前記環状壁部を形成する嵌合孔に嵌合し、かつ、前記キー差込用口部を有するカバー部とから成ることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1ないし図11を参照に本発明の第1実施例を説明する。まず、本発明の主要部について説明する。1は扉、1aは扉の外壁面、2は扉1の切欠部に内装された錠箱、5は基端部5aが錠箱2に直接または間接的に取り付けられ、一方、他端部5bが扉1の外壁面1aの取り付け孔6から突出するシリンダー錠、7はシリンダー錠5に外嵌合する固定筒、8.8は固定筒7に形成された貫通孔4に挿入されたガイド機能を有するピン状止め具、9は固定筒7と筒状化粧リング10との間に介在する防犯用外筒体である。
【0012】
なお、前記固定筒7の後端部には、固定孔を有する一対の突起部7a.7aが設けられている。また、固定筒7の固定端部の内周壁には周溝が形成され、該周溝にはシリンダー錠5用の規制リング3が嵌着している。
【0013】
図3は防犯用外筒体9の説明図である。防犯用外筒体9は、根元部分に相当する内端部9aが扉1の取り付け孔6に扉1の肉厚に対応して嵌入し、該内端部9aから先端部9bにかけて外周壁11が傾斜面のすい台状に形成されている。
【0014】
本実施例では、防犯用外筒体9の扉の取り付け孔6に嵌入した内端部9aの根元部分の外周面11aは、内端面に至るにしたがって弧状に形成されている。これにより、工具の挟み部で防犯用外筒体9自体の外周壁11を完全に挟むことができなくなるのみならず、扉1の取り付け孔6の縁部をこじ開け、防犯用外筒体9の根元大径部分を挟むのが極めて困難になる。
【0015】
また、防犯用外筒体9の内周壁12には、図1で示すように、前述した複数個のピン状止め具8.8が係合する周溝13が形成されている。
【0016】
したがって、前記防犯用外筒体9は、これらのピン状止め具8.8を介して固定筒7に回動自在に外嵌合していると共に、止め具8.8により固定筒7からの抜き取りも阻止(係止)されている。
【0017】
前述した筒状化粧リング10は、中実でも良いが、本実施例では、図1で示すように、断面中空状に形成されている。15は防犯用外筒体9の先端部9bの外周壁11と化粧リング10との間に内装され、かつ、化粧リング10を扉1の外壁面1aへと押圧する付勢バネである。16は先端部化粧カバーで、この先端部化粧カバー16と固定筒7とは、複数個の固定ピン17.17によって固定されている。
【0018】
次にシリンダー錠5の構造について簡単に説明する。シリンダー錠5は、前述した後端部の突起部7a.7aを介して錠箱2に固定される。シリンダー錠5は、図2で示すように内筒20と、該内筒20に外嵌合する外筒21とから成る。
【0019】
内筒20は合鍵用のキー挿入穴22を有する駆動体(駆動軸)である。したがって、駆動体としての内筒20の後端部20aには、錠箱2の機構部に係合する係合部材23が設けられている。この係合部材23は外筒21の後端面21aから突出している。
【0020】
一方、本実施例の内筒20の先端部20bは外筒21の先端面21bから突出している。シリンダー錠5には、その内筒20と外筒21との間に亘って複数の障害子(ピンタンブラー)が配設されている。特に図示しないが、障害子のシアーラインは、本発明の主要部である空転カバー25のキー差込用口部26及び内筒20のキー挿入穴22に合鍵を挿入すると、外筒21と内筒20との境界上に揃う。
【0021】
25はシリンダー錠5の先端部に設けられ、かつ、該シリンダー錠の内筒20のキー挿入穴22と一致可能なキー差込用口部26を有する空転カバーである。該空転カバー25は、前述した固定筒7の先端部7bに周設された環状壁部27に係止されるフランジ部28と、このフランジ部28に突出して連設すると共に、固定筒7の前記環状壁部27を形成する嵌合孔29に嵌合し、かつ、前記キー差込用口部26を有する短円柱状カバー部30とから成る。
【0022】
短円柱状カバー部30は円盤状フランジ部28よりも小径である。また、キー差込用口部22は合鍵のブレードが入る程度の大きさであり、例えば小さな長四角状に形成されている。空転カバー25は、図2の矢印Aで示すように固定筒7の後端部開口から挿入され、環状壁部27にフランジ部28が係止されるようにその短円柱状カバー部30が固定筒の嵌合孔29に嵌入する。
【0023】
したがって、空転カバー25は、固定筒7の先端部7bから前面が露呈するものの、該固定筒7の先端部7bにその余の部分(カバー部30の外周壁及びフランジ部28の外周壁)が被嵌された格好となる。
【0024】
さらに、本実施例の空転カバー25は、安定的かつスムースに回転することができるようにシリンダー錠5の内筒20の突出先端部20bに嵌合している。すなわち、空転カバー25は、そのフランジ部28にキー差込用口部26と連通すると共に、シリンダー錠5の外筒21の先端面21bから突出する内筒先端部21b用の嵌合凹所31が形成されている。
【0025】
ところで、空転カバー25は、コンクリートドリルと称されドリルや超硬ドリルに対抗することができるように、炭素鋼を焼き入れ処理して成形されている。上記構成に於いて、図10で示すように、泥棒はドリルTを用いてシリンダー錠5の内筒20の先端部分を破壊しようとしても、空転カバー25が存在するので、まず該空転カバー25を破壊する必要がある、そこで、今仮に、図10で示すように泥棒がドリルTを空転カバー25の前面に押し当てると、空転カバー25はフランジ部28を介して矢印で示すように左右いずれの方向にでも自由に空転するので、簡単には内筒22のキー挿入穴22を攻撃することができない。
【0026】
一方、図11で示すように、泥棒が工具(プライヤー)T1の先端部a.aを利用して化粧リング10を除けながら、あるいは破壊して防犯用外筒体9の外周壁11を捉えようとしても、工具T1の挟み部a.aは、前記外周壁11を完全に捉えることができないから、容易にシリンダー錠5を「もぎ取る」ことができない。
【0027】
特に、防犯用外筒体9の扉1の取り付け孔6に嵌入した内端部9aの根元部分の外周面11が、内端面に至るにしたがって弧状に形成されている場合には、工具T1の挟み部a.aは、防犯用外筒体9の内端面を掴むことができないので、シリンダー錠5を「より一層もぎ取る」ことができないという利点がある。
【0028】
この効果は、防犯用外筒体9のように内周壁12に周溝13を有し、固定筒7に対して回動自在な実施例の場合には、防犯用外筒体9の滑り易さ、捉えがたさ等と相まって、防犯用外筒体9自体が回転する故、工具T1でシリンダー錠5の外周壁11を捉えることがより極めて一層困難となり、防犯効果は絶大である。
【0029】
次に図12ないし図14を参照に本発明の第2実施例を説明する。この第2実施例は前記第1実施例に付加的要件を限定(加味)したものである。したがって、同一の構成・機能には、同一の符号を付し、重複説明を割愛する。
【0030】
第2実施例に於いて、前記第1実施例に付加した要件は、空転カバー25の「クリック感を得るために」、内筒20の突出先端部20bには、空転カバー25のフランジ部28の嵌合凹所31の内周壁31aに圧接するクリックボール33及び該クリックボールを圧接方向へ付勢するクリツクバネ34を有するクリック手段35が設けられている。クリック手段35は、本実施例ではフランジ部28の上下に一対設けられている。なお、内筒20の突出先端部20bには、半径方向にクリック手段35用の収納穴36.36が形成されており、またフランジ部28の嵌合凹所31の内周壁31aには、所定位置にてクリックボール33が係合する小係合溝37が形成されている。
【0031】
【実施例】
ここでは第1実施例の設計変更例(これを説明の便宜上「第3実施例」とする。)を記載する。第1実施例の防犯用外筒体9は、固定筒7と外筒体9とをそれぞれ別体に形成し、止め具8.8を介して両部材を一体的に係着しているが、コスト削減の観点から、両部材7.9を、炭素鋼を焼き入れ処理して一体に成形してもよい。
【0032】
すなわち、図15は、基端部5aが錠箱2に取り付けられ、一方、他端部5bが扉1の外壁面1aの取り付け孔6から突出するシリンダー錠5と、このシリンダー錠5に固定的に外嵌合するシリンダー錠保護筒9A(第1実施例の防犯用外筒体9と固定筒7とが予め金属で一体成形した一つの防犯用外筒体)とから成るシリンダー錠の保護構造であり、前記シリンダー錠保護筒9Aは、前記取り付け基端部5a寄りの内端部9aが前記取り付け孔6に嵌入し、該内端部9aから先端部9bにかけて外周壁11が傾斜面のすい台状に形成されている。
【0033】
したがって、この第3実施例は、シリンダー錠5と、このシリンダー錠と筒状化粧リング10との間に介在する防犯用外筒体9Aとがそれぞれ扉1の外壁面1aから突出するシリンダー錠の保護構造であって、前記シリンダー錠5の先端部(他端部)5bに、該シリンダー錠の内筒20のキー挿入穴22と一致可能なキー差込用口部26を有する空転カバー25を設け、該空転カバー25は、前記防犯用外筒体9Aの先端部9bに周設された環状壁部27Aに係止されるフランジ部28と、このフランジ部28に連設すると共に、防犯用外筒体の前記環状壁部27Aを形成する嵌合孔29Aに嵌合し、かつ、前記キー差込用口部26を有するカバー部30とから成る。このように構成しても、第1実施例と同一の作用効果を得ることができる。
【0034】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては、シリンダー錠の先端部に、該シリンダー錠の内筒のキー挿入穴と一致可能なキー差込用口部を有する空転カバーを設け、該空転カバーは、前記固定筒の先端部に周設された環状壁部に係止されるフランジ部と、このフランジ部に連設すると共に、固定筒の前記環状壁部を形成する嵌合孔に嵌合し、かつ、前記キー差込用口部を有するカバー部とから成るので、泥棒がドリルを用いてシリンダーを、その内筒の部分から破壊するのを防止することができる。また、空転カバーのフランジ部にキー差込用口部と連通すると共に、シリンダー錠の外筒の先端面から突出する内筒用の嵌合凹所が形成されているので、泥棒がドリルに力を入れた場合に空転カバーが内筒の突出先端部に案内されて安定的かつ容易に空転する。さらに、シリンダー錠の内筒の突出先端部に、フランジ部の嵌合凹所の内周壁に圧接するクリックボールを有するクリック手段が設けられている実施例の場合には、合鍵を挿入する際に、クリック感に基づき空転カバーのキー差込用口部をシリンダー錠の内筒のキー挿入穴に合わせることができる。加えて、防犯用外筒体が、内端部が扉の取り付け孔に嵌入し、少なくとも該内端部から先端部にかけて外周壁が傾斜面のすい台状に形成されている実施例の場合には、泥棒がプライヤーを用いてシリンダー錠をもぎ取るのが非常に困難である。
【図面の簡単な説明】
図1乃至図11は本発明の第1実施例を示す各説明図。図12乃至図14は本発明の第2実施例を示す各説明図。図15は第1実施例の設計変更例を示す概略断面説明図。
【図1】第1実施例の実施形態を示す概略断面説明図。
【図2】シリンダー錠、固定筒、及び空転カバーとの関係を示す説明図。
【図3】防犯用外筒体の一例(第1実施例)を示す斜視図。
【図4】固定筒と空転カバーとの関係を裏側から見た説明図。
【図5】固定筒と空転カバーとの関係を表側から見た一部破断の説明図。
【図6】空転カバーとシリンダー錠との関係を示す説明図。
【図7】空転カバーの正面図。
【図8】図7の8−8線断面図。
【図9】図7の9−9線断面図。
【図10】工具Tでシリンダー錠を破壊しようとする場合の説明図。
【図11】工具T1で防犯用外筒体の外周壁を捉えようとした説明図。
【図12】第2実施例の実施形態を示す概略断面説明図。
【図13】空転カバーとシリンダー錠との関係を示す説明図。
【図14】クリック手段の概略説明図。
【図15】第1実施例の設計変更例を示す概略断面説明図。
【符号の説明】
1…扉、1a…外壁面、2…錠箱、3…規制リング、5…シリンダー錠、6…取り付け孔、7…固定筒、7a…突起部、7b…先端部、8…止め具、9.9A…防犯用外筒体、7a.9a…内端部、7b.9b…先端部、10…筒状化粧リング、11…外周壁、11a…根元部分の外壁面、12…内周壁、13…周溝、15…付勢バネ、16…先端部化粧カバー、20…内筒、20a…後端部、20b…先端部、21…外筒、21a…後端面、21b…先端面、22…キー挿入穴、25…空転カバー、26…キー差込用口部、27…環状壁部、28…フランジ部、29…嵌合孔、30…カバー部、31…嵌合凹所、31a…内周壁、35…クリック手段、T.T1…工具、a…挟み部。
Claims (5)
- シリンダー錠と、このシリンダー錠に外嵌合する固定筒と、この固定筒と筒状化粧リングとの間に介在する防犯用外筒体とがそれぞれ扉の外壁面から突出するシリンダー錠の保護構造に於いて、前記シリンダー錠の先端部に、該シリンダー錠の内筒のキー挿入穴と一致可能なキー差込用口部を有する空転カバーを設け、該空転カバーは、前記固定筒の先端部に周設された環状壁部に係止されるフランジ部と、このフランジ部に連設すると共に、固定筒の前記環状壁部を形成する嵌合孔に嵌合し、かつ、前記キー差込用口部を有するカバー部とから成るシリンダー錠の保護構造。
- 請求項1に於いて、空転カバーのフランジ部にキー差込用口部と連通すると共に、シリンダー錠の外筒の先端面から突出する内筒用の嵌合凹所が形成されていることを特徴とするシリンダー錠の保護構造。
- 請求項1又は請求項2に於いて、内筒の突出先端部には、フランジ部の嵌合凹所の内周壁に圧接するクリックボールを有するクリック手段が設けられていることを特徴とするシリンダー錠の保護構造。
- 請求項1に於いて、防犯用外筒体は、内端部が扉の取り付け孔に嵌入し、少なくとも該内端部から先端部にかけて外周壁が傾斜面のすい台状に形成されていることを特徴とするシリンダー錠の保護構造。
- シリンダー錠と、このシリンダー錠と筒状化粧リングとの間に介在する防犯用外筒体とがそれぞれ扉の外壁面から突出するシリンダー錠の保護構造に於いて、前記シリンダー錠の先端部に、該シリンダー錠の内筒のキー挿入穴と一致可能なキー差込用口部を有する空転カバーを設け、該空転カバーは、前記防犯用外筒体の先端部に周設された環状壁部に係止されるフランジ部と、このフランジ部に連設すると共に、防犯用外筒体の前記環状壁部を形成する嵌合孔に嵌合し、かつ、前記キー差込用口部を有するカバー部とから成るシリンダー錠の保護構造。
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