JP2005006242A - マルチ子機コードレス電話機 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、緊急度の高い子機に対し優先して緊急情報を伝達することを特徴とするマルチ子機コードレス電話機を用いたセキュリティシステムを提供することを目的とする。
【解決手段】センサにより火災や侵入者を検知するセキュリティ制御装置に接続される、マルチ子機コードレス電話機228において、親機227は、緊急発生時に複数の子機200へ緊急情報の通信順序を決めるための優先度情報を含む緊急通報優先表226と、前記緊急通報優先表226に基づいて通報順序を決定する手段を備え、緊急通報優先表226は、子機の配置場所などに応じて適時設定可能とする。緊急通報優先表226により、コードレス電話親機の入力部222から子機識別情報とそれに対応する優先度を入力すると、制御部220はメモリ部225内の識別情報とそれに対応する優先度を更新する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、緊急事態の発生を複数の子機に逐次的に通知する場合の、子機間の順序制御を行う、セキュリティシステムに用いられるマルチ子機コードレス電話機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、家庭内に配置された複数のセンサを一括して管理するセキュリティ制御ボックス型のセキュリティシステムが社会環境の変化に伴って普及してきている。
【0003】
さらに、このセキュリティシステムに一般に広く普及しているマルチ子機コードレス電話機を組み合わせることで、複数の子機へセキュリティシステムからの情報を表示したり、あるいは子機に緊急通報機能をもたせたりすることによって、セキュリティシステムをより有効に活用できるようになってきた。
【0004】
以下、図面を参照しながら従来のセキュリティシステムに用いられるマルチ子機コードレス電話機について説明を行う。図20は、従来のセキュリティシステムに用いられるマルチ子機コードレス電話機の構成を説明する図である。
【0005】
図20において、101はセキュリティボックス型セキュリティ装置であり、家庭内に配置された複数のセンサ104と有線あるいは無線によって接続されたセキュリティ制御装置103から構成される。102はセキュリティ制御装置103と通信路110を介して接続されるマルチ子機コードレス電話102であり、親機106と複数の子機107(ここではN台)と、充電台(図示せず)から構成され、親機106と複数の子機107はそれぞれアンテナ108および109を備え無線によって通信を行う。セキュリティ制御装置103は、電話線111によって公衆回線網105につながる。
【0006】
以上のように構成された従来のセキュリティシステムに用いられるマルチ子機コードレス電話機について、以下その動作を説明する。
【0007】
マルチ子機コードレス電話102は、(1)子機107および親機106がそれぞれセキュリティシステムの緊急通報装置として機能するか、あるいは(2)セキュリティ情報の視覚的あるいは音声的な表示装置として機能するかの2つの機能を持つ。
【0008】
(1)緊急通報装置としての機能:親機106および各子機107にはマニュアルで入力できる緊急スイッチが備えられており、火災や侵入者発見などの緊急事態発生時にはユーザーが身近な親機あるいは子機の緊急スイッチを操作することによって、セキュリティ制御装置103へ緊急事態発生を通知する。親機106の場合には直接有線の通信路110によって情報が伝達され、子機107の場合にはいったん親機106へ無線によって情報が伝達されたのちに親機106を経由してセキュリティ制御装置103へ伝達される。
【0009】
セキュリティ制御装置103はセンサ104からの緊急信号と同様にして、それら緊急事態発生の情報を公衆回線網105を介して、中央セキュリティセンターや警察や消防などの公共セキュリティ部門へ緊急事態発生の連絡を自動的に行う。
【0010】
(2)表示装置としての機能:センサ104が緊急事態を検出した場合、その緊急信号はまずセキュリティ制御装置103へ伝えられる。セキュリティ制御装置103は緊急事態の発生を電話線111を介して公衆回線網経由し中央セキュリティセンターや公共セキュリティ部門へ連絡するとともに、通信路110を経由してマルチ子機コードレス電話102の親機106へ緊急事態の発生情報を伝える。
【0011】
親機106はこの情報を無線通信路を介して複数存在する子機107のすべてあるいは一部に伝え、情報を受け取った子機107はそれを視覚的あるいは音声的に表示する。
【0012】
表示装置として機能する際、子機107において単に火災発生などを知らせる警報音を鳴らす場合や、あるいは単に短い定型メッセージを表示する場合などのように、親機106から複数の子機107に対して無線通信路上で同時に情報を伝達できる場合と、あらかじめ録音された緊急メッセージを子機107において流す場合や、比較的長い非定形の表示を行う場合などのように親機106から一つ一つの子機107(あるいは子機のグループ)に対して逐次的な情報の伝達を行わなければならない場合がある。
【0013】
この時の情報伝達の順序はあらかじめ子機107ごと(あるいは子機グループ毎)に固定して決められている。
【0014】
特許文献1には、簡易陸上移動無線電話システムに関し、緊急時状態でも優先移動機に対しては接続を極力保証する緊急優先通話方式が開示されている。すなわち、各加入移動機が無制限に通話可能な通常時状態モ−ドと、各加入移動機に優先移動機と一般移動機との種別を設定して網側が各加入移動機の種別を認識可能にする緊急時状態モ−ドがあり、緊急時状態モ−ドでは優先移動機の発呼のみを接続するように制御する。
【0015】
【特許文献1】
特開平07−222246号公報
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
親機から複数の子機に対して逐次的な情報伝達が必要な、あらかじめ録音された緊急メッセージを親機から子機へ流す場合や、比較的長い非定形の表示を行う場合は、子機(あるいは子機グループ)間で無線通信路を切り替えていく手順が必要になる。
【0017】
しかし、無線通信路による情報伝達においてはそれぞれの子機の位置や電波ノイズなどの周辺環境によって通信が不安定になりやすいため、一般に無線通信路の切り替えに時間を要する。このため、従来のように情報の伝達順序が子機(あるいは子機グループ)に固定で決められている場合には、ある子機(あるいは子機グループ)の無線通信路確立に時間がかかる。
【0018】
従って、それ以降の子機(あるいは子機グループ)への情報伝達が遅れてしまうという問題が生じる。これは、親機−子機間で同時に確立できる無線通信路数が一般に全子機数よりも少ないという物理的な制約に起因するものであり、十分な数の無線通信路が備えられない限り解決できない問題である。
【0019】
しかしながら、セキュリティシステムにおいては緊急情報の通知の遅れは人命にかかわる場合もあり何らかの改善策が必要である。
【0020】
本発明は、上記従来の課題に鑑み、緊急度の高い子機に対し優先して緊急情報を伝達することを特徴とするセキュリティシステムに用いられるマルチ子機コードレス電話機を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記従来の課題を解決するために、センサにより火災や侵入者を検知するセキュリティ制御装置に接続される、親機と子機からなるセキュリティシステムに用いられるマルチ子機コードレス電話機において、子機の配置場所や使用頻度などに応じて子機間で緊急情報伝達順序を設定できるようにすることにより、緊急度の高い子機に対し優先して緊急情報を伝達することができるセキュリティシステムに用いられるマルチ子機コードレス電話機を提供することができるようになった。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、センサにより火災や侵入者を検知するセキュリティ制御装置に接続され、親機と子機からなるセキュリティシステムに用いられるマルチ子機コードレス電話機において、親機は、緊急発生時に複数の子機へ緊急情報の通信順序を決めるための優先度情報を含む緊急通報優先表を備え、緊急通報優先表は、子機の配置場所などに応じて優先度情報が適時設定可能であることを特徴とするものであり、より緊急を要する子機における緊急通報の遅延を短縮できるという作用を有する。
【0023】
請求項2に記載の発明は、子機は、固有の充電番号情報を有する充電台から、充電番号情報を取得する手段と、取得した充電番号情報を親機に送信する手段とを備え、親機は、充電番号情報を受信して、緊急通報優先表に充電台位置より優先度を示す位置優先度として格納する手段を備え、緊急発生時に、緊急通報優先表の優先度情報が設定されていない子機に対しては、最後に充電が行われた充電台によって該当子機の配置された位置を特定し、優先順序を緊急通報優先表の位置優先度に応じて決定することを特徴とする請求項1記載のマルチ子機コードレス電話機とするものであり、子機の移動による配置場所の変化にかかわらず、緊急を要する配置場所への緊急通報の遅延を短縮できるという作用を有する。
【0024】
請求項3に記載の発明は、親機は、緊急通報優先表の子機の配置情報である位置優先度に基づいて緊急通報順序を決定する際に、センサが通報する警報の種類に応じて危険な配置位置にある子機を優先することを特徴とする請求項2記載のマルチ子機コードレス電話機とするものであり、警報の種類ごとに緊急を要する配置場所への緊急通報の遅延を短縮できるという作用を有する。
【0025】
請求項4に記載の発明は、親機は、緊急通報優先表の子機の配置情報である位置優先度に基づいて緊急通報順序を決定する際に、センサが通報する警報が発生した時間に応じて危険な配置位置にある子機を優先することを特徴とする請求項2記載のマルチ子機コードレス電話機とするものであり、警報発生時間に応じて緊急を要する配置場所への緊急通報の遅延を短縮できるという作用を有する。
【0026】
請求項5に記載の発明は、親機は、子機への緊急通報時に、緊急通報優先表の優先度情報が設定されていない子機に対しては、センサ等の情報によって住人の現在位置に応じて、子機への通報優先度を上げることを特徴とする請求項1記載のマルチ子機コードレス電話機とするものであり、住人の最新の位置を把握することができ、緊急を要する配置場所への緊急通報の遅延を短縮できるという作用を有する。
【0027】
請求項6に記載の発明は、親機は、子機への緊急通報時に、緊急通報優先表の優先度情報が設定されていない子機に対しては、親機と子機への無線通信路の状態に応じて、子機の優先順序を上げることを特徴とする請求項1記載のマルチ子機コードレス電話機とするものであり、無線通信路確立に多くの時間を要する子機を後回しにすることによって、リンク状態が良好な子機の順番待ちの時間を少なくし、一定時間内でより多くの子機に通報できるようになるという作用を有する。
【0028】
請求項7に記載の発明は、親機は、子機への緊急通報時に、緊急通報優先表の優先度情報が設定されていない子機に対しては、子機への充電の状態に応じて、子機の優先順序を変えることを特徴とする請求項1記載のマルチ子機コードレス電話機とするものであり、電池残量がより多い子機に対する通報を後回しにすることによって、電池残量が少ない子機が通報の順番待ちの時間に電池切れになってしまう事態を起きにくくするという作用を有する。
【0029】
請求項8に記載の発明は、親機は、各子機で通話が行われた最終時刻を緊急通報優先表に記録する手段を備え、子機への緊急通報時に、緊急通報優先表の優先度情報が設定されていない子機に対しては、緊急通報優先表の各子機間での最終通話時間の記録に応じて、所定の時間内に通話記録があった子機を優先して通報することを特徴とする請求項1記載のマルチ子機コードレス電話機とするものであり、最も最近に使用された子機に対する通報を優先することによって、住人のいる可能性が高い子機への緊急通報の待ち時間を短縮できるという作用を有する。
【0030】
請求項9に記載の発明は、親機は、子機への緊急通報時に、緊急通報優先表の優先度情報に基づいて親機と子機の無線通信路確立のタイムアウト時間を制御することを特徴とする請求項1記載のマルチ子機コードレス電話機とするものであり、優先度の高い子機はより長い時間をかけて無線通信路確立を行うことで、重要な子機にもかかわらず通信が行われないという問題を起こりにくくすることができ、また低優先度の子機に対するタイムアウト時間を短くすることで緊急通報全体に要する時間をむやみに増加させないという作用を有する。
【0031】
請求項10に記載の発明は、子機は、親機からの緊急通報を受信した際に、警報を解除する手段を備え、親機は、子機への緊急通報時に、緊急通報優先表の優先度情報に基づいた通報が誤報などの場合に、高優先順の子機の警報の解除により、親機の低優先度の子機への不要な警報をなくすことを特徴とする請求項1記載のマルチ子機コードレス電話機とするものであり、明らかに誤報と判断できた時に警報解除を行い他の子機へ余分な警報通知を行わないことにより、不要な緊急通報による電話機能の制限時間を短くでき、また他の住人に不要な警報を与えないという作用を有する。
【0032】
請求項11に記載の発明は、親機は、子機を特定する子機識別子を緊急通報優先表に備え、高優先順の子機により警報が解除された場合に、すべての子機に対して警報解除を行った子機識別子を通知して誤警報の発生や解除の事実を知らせることを特徴とする請求項10記載のマルチ子機コードレス電話機とするものであり、住人は誤警報の発生や解除の事実を知ることができ、正当な中断処理であるか故障による異常あるいは不正な中断であるかを判断できるという作用を有する。
【0033】
請求項12に記載の発明は、親機は、子機への緊急通報時に、緊急通報優先表の情報をすべての子機に通知し、子機は、他子機の情報とともに緊急通報優先表の情報を表示することを特徴とする請求項1記載のマルチ子機コードレス電話機とするものであり、すべての住人は全ての子機の優先度を把握することができるため、自分が希望しない優先度に設定された場合には再度設定し直したり、誤った設定や使用状況に合わない設定を即座に見出し修正することができるという作用を有する。
【0034】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0035】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係るセキュリティシステムに用いられるマルチ子機コードレス電話機の構成図である。図1において、セキュリティシステムは、N台の子機200と、子機200を充電する充電台(図示せず)と、1台の親機227が無線通信路によって接続されたマルチ子機コードレス電話機228と、複数のセンサ213が接続されたセキュリティ制御部210とから構成される。
【0036】
親機227は、セキュリティ制御部210と電話回線214およびセキュリティ信号線215によってセキュリティ制御部210に接続され、セキュリティ制御部210は電話線212によって公衆回線網211に接続する。
【0037】
子機200は、それぞれアンテナ201と、無線部202と、制御部203と、識別情報205を保持するメモリ部204と、表示部206と、入力部207と、音声出力部208と、音声入力部209から構成される。
【0038】
また、親機227は、電話回線部216と、セキュリティ信号入出力部217と、アンテナ218と、無線部219と、制御部220と、表示部221と、入力部222と、音声出力部223と、音声入力部224と、子機識別情報とそれに対応する優先度情報からなる緊急通報優先表226を保持するメモリ部225から構成される。
【0039】
ドアの開閉を検出するドアセンサや移動物を検出するモーションセンサあるいは煙検知機などを含むセンサ213は家屋内の要所に配置され、家屋内の比較的安全な場所に設置されたセキュリティ制御部210に有線あるいは無線通信路によって接続されている。
【0040】
一方、親機227は通常状態では電話線214とセキュリティ制御部210と電話線212を経由して公衆回線網211に接続された電話機として機能するため、住人が普段生活している居室等に配置される。さらに、1台の親機227に対して子機200を複数備えることができるため、それぞれの子機200は、寝室や子供部屋など分散して配置される。
【0041】
通常、子機200は、2次電池にて電力が供給されるため、2次電池の充電のために充電器(充電台)が必要であり、子機200の1台に対して1台の充電台が子機200と同一の場所に配置される。
【0042】
これらのものが有線あるいは無線によって接続され、家庭内セキュリティシステムを構成している。
【0043】
以上のように構成されたセキュリティシステムに用いられるマルチ子機コードレス電話機について、以下にその動作を説明する。
【0044】
センサ213のひとつが異常状態(例えば初期の火災による煙)を検知した場合、まずその異常はセキュリティ制御部210に通知される。異常を認識したセキュリティ制御部210は、電話線212によって公衆回線網211経由であらかじめ契約したセキュリティ会社の中央センターあるいは消防署などの公共緊急センターへ異常を自動的に連絡する(もしこのときマルチ子機コードレス電話機228が電話線212を使用していればセキュリティ制御部210によって回線の切り替え処理が発生するが、この処理について説明は省略する)。
【0045】
これと同時に、セキュリティ制御部210は家屋内の住人に異常発生を伝えるためセキュリティ信号線215を経由して親機227に警報信号を送る。
【0046】
親機227はセキュリティ信号入出力部217を介して警報信号を受け取り、制御部220の制御のもとに親機227自体の表示部221(あるいは音声出力部223)に異常を伝えるメッセージを表示する(あるいはメッセージを流す)。
【0047】
これに加えて、分散して配置された子機200へ警報メッセージを伝達しなければならない。このとき、一つ一つの子機(あるいは子機のグループ)に対して逐次的な情報の伝達を行わなければならない場合に本特許の効果が生じる。
【0048】
警報メッセージは、制御部220によって無線信号に変換され、無線部219を制御してアンテナ218を経由して子機200へ送信される。ただし、この場合には逐次的な伝達となるため警報メッセージを送り先の子機200を特定するために、警報メッセージを含む無線信号には子機200を識別する識別情報205が含まれる。逐次的な送信では、この識別情報205を各子機200が持つ値に設定しながら警報メッセージを順次送信してゆく。
【0049】
しかし、従来のセキュリティシステムでは、子機の選択順序(優先順序)は、マルチ子機コードレス電話機228を設置する時に決定されていたため、実際の子機200の使用状態にかかわらず警報メッセージの送信順序(優先順序)は固定されてしまっていた。
【0050】
このため、最もよく利用する部屋に配置されている子機200の選択順序が遅い場合には、そこに警報メッセージを送信する順番が後回しになってしまい、結果として住人への警報が遅れてしまう問題があった。
【0051】
本実施の形態では、親機227のメモリ部225内に緊急通報優先表226を保持することによって、子機200毎に緊急通報の順序を設定することを可能にする。住人が親機227の入力部222から子機識別情報とそれに対応する優先度を入力すると、制御部220はメモリ部225内の識別情報とそれに対応する優先度を更新する。
【0052】
例えば、通常は、住人が最もよく利用する居間あるいはそれ近くに配置した子機を高い優先度に設定し、バスタイムには浴室近くの子機、仕事中は書斎のコードレス電話子機などと、住人の生活に応じて適切に設定できる。
【0053】
この設定は親機227の入力部222からだけでなく、無線通信路で接続されている子機200の入力部207からの設定も可能である。
【0054】
警報メッセージを送信する必要が生じた場合には、制御部220はメモリ部225内の緊急通報優先表226を参照して、優先度の高い子機を検索し、順に警報メッセージを送信する。緊急通報優先表226の構成例を図2に示す。
【0055】
ここで、緊急通報優先表226は、子機200の数に等しいエントリ数(ここではN台)をもち、各エントリは子機200の識別情報を保持する識別情報フィールド250と、その子機200の優先順位を示す優先度フィールド251、および緊急通報が完了したことを示す通報完了フラグフィールド252から構成される。
【0056】
次に、本発明の実施の形態1に係るセキュリティシステムに用いられるマルチコードレス電話機の親機における緊急通報処理の手順の詳細を、図3を用いて説明する。緊急事態が発生し緊急通報が開始すると(S10)、制御部220は緊急通報優先表226を参照し、その通報完了フラグフィールド252の通報完了フラグがすべての子機についてセットされているかを制御部220がチェックする(S11)。
【0057】
もし、すべての子機200の通報完了フラグフィールド252の通報完了フラグについて、セットされていればすべての子機200について緊急通報が完了していることを意味しているため、制御部220は、通報完了フラグをリセット(S12)して緊急通報処理を終了(S13)する。
【0058】
処理開始時には1台以上の緊急通報未完了の子機200がある。したがって、通報完了フラグフィールド252の通信完了フラグがセットされていないエントリを対象として、各優先度フールド251の中から最も高い優先度をしめすエントリを制御部220が選択する(S14)。
【0059】
ここで、例えば各エントリの優先度フィールド251には優先度の高いものから順に1からNの数値が割り当てられている。こうして選択されたエントリの識別情報フィールド250の値が緊急通報をおこなうべく選択された子機200の識別情報フィールド250の識別情報となる。
【0060】
次に制御部220は、無線部219を制御して選択した子機200との無線通信路の確立を試みる(S15)。この無線通信路の確立は前述のように周辺環境等の影響によって確立に時間が長い時間を要したり、あるいは確立ができない場合がある(S16)。このため、選択した子機200に対する無線通信路確立のための最大待ち時間(たとえば30秒)を設定する。累積時間がこの時間を超えない限り無線通信路確立を試み続ける(S17)。制御部220は、この時間を超えた場合にはタイムアウトとして処理してS19へ移行する。
【0061】
タイムアウトした子機200の取り扱いについては、ひととおり全子機200への緊急通報の試みが終了した後で再度通信確立を試みる方法もあるが、ここでは説明を簡略化するために、タイムアウトした子機200については緊急通報が完了したものとみなし緊急通報を行わないようにしている。
【0062】
したがって、最大待ち時間の間に無線通信路が確立したものについては緊急通報メッセージがアンテナ218を介して子機200へ伝達される(S18)。
【0063】
選択した子機200について緊急通報が完了するかタイムアウトしたものについては、該当エントリの通報完了フラグフィールド252が、制御部220により、セットされる(S19)。
【0064】
こうして、制御部220は、選択した子機200についての緊急通報処理は完了し、次の通信未完了の子機200を選択をして、以下、S12へ移行して同様の処理が繰り返される。
【0065】
一方、子機200においては、制御部203はアンテナ201および無線部202を経由して受信された無線信号中の識別情報と、メモリ部204中に保持されている識別情報205を比較し、一致した場合には無線信号に含まれる警報メッセージを解読し、表示部206(あるいは音声出力部208)に異常を伝える適切なメッセージを表示する(あるいはメッセージを流す)。
【0066】
以上のように本実施の形態によれば、複数の子機の緊急時の通報順序が変更可能であるため、子機の使用状況に合わせて、より緊急を要する子機における緊急通報の遅延を短縮できるという効果が生じる。
【0067】
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2に係るセキュリティシステムに用いられるマルチ子機コードレス電話機の子機の構成図である。
【0068】
図4において、本実施の形態での子機300の構成は、図2での子機200と基本的な構成は同じであり、アンテナ201と、無線部202と、表示部206と、入力部207と、音声出力部208と、音声出力部209は同じ機能を備えているため同一符号を付して説明は省略する。また、電話回線部216およびセキュリティ信号入出力部217は、便宜上、図4では省略した。
【0069】
本実施の形態での子機300は、充電番号入力端子312と充電番号取得部311と、メモリ部304中に識別情報305と充電番号情報310と、子機300全体を制御する制御部303を備えている。
【0070】
また、充電台316においては、充電番号出力端子313と充電番号保持部314と電源入力部315から構成される。
【0071】
親機などのこれら以外の構成要素は図1と同様であるが、親機のメモリ部225内に保持される緊急通報優先表226の構成は、本実施の形態においては図5に示す構成をとる。
【0072】
緊急通報優先表355は、子機300の数に等しいエントリ数(ここではN台)を持ち、各エントリは子機300の識別情報を保持する識別情報フィールド350とその子機300の優先順位を示す優先度フィールド351および緊急通報が完了したことを示す通報完了フラグフィールド352と、優先度フィールド351の最新の更新があったことを示す設定フラグフィールド353と、充電台位置による優先度を示す位置優先度フィールド354から構成される。さらに親機227のメモリ部225には位置優先度変換表340が保持される。
【0073】
図6に示すように位置優先度変換表340は、子機300の数(すなわち充電台316の数)に等しいエントリ数(ここではN台)をもち、充電番号フィールド341と位置優先度フィールド342によって構成される。
【0074】
以上のように構成された、本発明の実施の形態2に係るセキュリティシステムに用いられるマルチ子機コードレス電話機について、以下その動作を説明する。
【0075】
実施の形態1では、緊急通報優先表226として保持される子機の優先度情報を住人が適切に設定することにより、緊急を要する子機における緊急通報の遅延を短縮することを目的とした。
【0076】
しかし、多くの子機をもつマルチ子機コードレス電話機においては、住人がすべての子機の優先順序を状況の変化に応じてその都度設定することよりも、優先して緊急通報したい子機(1台から数台)についてのみ優先順序の設定を行うことが一般的である。
【0077】
この場合には、住人により優先順序が設定されていない子機においては、それらの優先順序はセキュリティシステムを導入した時点のデフォルトの順序か、あるいは住人が過去に設定した優先順序のままになっており、いずれの場合も住人の現時点での生活状況に合致しないため、それらの子機の優先順序が適切でなくなっている可能性がある。
【0078】
特に、子機は配置場所に固定して用いるものではなく、住人が家庭内を自由に移動しながら使うものであるため、2台の子機配置場所がお互いに入れ替わってしまうこともあり得る。
【0079】
実施の形態2では、子機と組み合わせて使用される充電台が配置場所に固定されている(商用電源のコンセントに接続されている)ため通常は配置場所が移動しない点に着目して、ある充電台にて充電を行った子機の配置位置を充電台の配置位置とみなす。親機はこれにより子機の配置位置を把握することができ、この位置情報を利用して緊急通報の優先順位を決定する。
【0080】
以下、具体的な動作内容を(1)充電台の位置情報の子機への取り込み、(2)子機から親機への位置情報の伝達、(3)親機における子機の位置情報の把握、(4)優先順序の決定の順に説明する。
【0081】
(1)充電台の位置情報は図4に示すように、充電台316の内部の充電番号保持部314に保持される。
【0082】
例えば、N台の子機がある場合にはN台の充電台316があり、それらの位置情報は1〜Nの充電番号として表現される。充電台316の充電番号は、子機300が充電台316に置かれた時点で、充電台316側の充電番号出力端子313と、子機300側の充電番号入力端子312が接触し、充電番号取得部311を経由して制御部303の制御により、子機300の充電番号取得部311にメモリ部304中に充電番号情報310として保存される。
【0083】
この充電番号情報310は子機300が充電台316に置かれるたびに、対応する充電番号情報に更新される(図4中では充電台が固定されていることを明らかにするため、商用電源コンセントである電源入力部315を表記しているが、充電回路部分を含めたその他の構成要素については、省略している。)。
【0084】
(2)子機300の充電番号取得部311により、メモリ部304に保存された充電番号情報310は、コードレス電話機で一般的に行われている非通話時における定期的(数秒毎)な無線通信路の確認手順において、子機300の無線部202およびアンテナ201を経由して親機227に伝達される。
【0085】
(3)親機227に伝達された各子機300の充電番号情報310は、メモリ部225の位置優先度変換表340を用いて位置優先度フィールド342に変換され、緊急通報優先表355の対応するエントリの位置優先度フィールド354に保存される。
【0086】
位置優先度変換表340は、充電番号フィールド341とその位置優先度フィールド342を対応づける表であり、位置優先度フィールド342は充電台316の配置位置に基づく優先順序をあらわす。
【0087】
例えば、N台の充電台316に対しては、1〜Nの数値で表現され、3台の子機300(すなわち3台の充電台)を持つコードレス電話機において、充電番号2の充電台316が、住人が最もよく利用する部屋に配置され、充電番号1の充電台が住人が次によく利用する部屋に配置され、充電番号3の充電台がほとんど利用されない部屋に配置された場合には、充電番号1,2,3についてそれぞれ2,1,3の位置優先度となる。位置優先度変換表340は充電台316の配置時に設定され、充電台316の配置が変わらない限り変更されない。
【0088】
(4)子機300が、3台の場合の優先順位の決定手順を、図7を用いて説明する。
【0089】
▲1▼充電台316を配置済みデフォルト状態:子機300の3台に関して、優先度はデフォルト(子機識別番号順)である。このときの各子機300の識別情報フィールド350の識別情報と、それぞれの最終充電時の充電番号フィールド341の充電番号の対応は、子機1と充電番号1、子機2と充電番号2、子機3と充電番号3のデフォルト状態であるため、緊急通報優先表は図7に示すように、充電台位置による優先度を示す位置優先度フィールド354となる。
【0090】
この状態での緊急通報が発生した場合の通信順序は、位置優先度フィールド342の位置優先度に従って子機2→子機1→子機3の順序となる。
【0091】
▲2▼優先順設定後の状態:▲1▼の状態から、住人によって子機3について最初に通報するように設定変更があった状態をしめす。子機3のエントリの設定フラグフィールド353が1になり、優先度の設定変更がなされたことを示す。子機3の優先度は最優先を示す1となって、その結果残りの子機の優先度は順送りになり、子機2は2、子機1は3の優先度となる。子機と最終充電時の充電番号の対応は変化していない。この状態で、緊急通報が発生した場合の通信順序は、優先順位を示す優先度フィールド351に従い、子機3→子機2→子機1の順序となる。
【0092】
▲3▼子機の位置変更後の状態:▲2▼の状態から図8に示すように子機1と子機2の配置位置(セキュリティエリア)が入れ替わった状態では、移動後の充電によって子機1には充電台2の充電番号が保存され、子機2には充電台1の充電番号が保存されている。この結果、図7のように緊急通報優先表の位置優先度フィールド354が変更される。この状態で、緊急通報が発生した場合の通信順序は、子機3→子機1→子機2の順となり、住人により優先して設定された子機3を除いて、より住人が利用する充電台2にある子機1が子機2よりも優先される。
【0093】
以上のように本実施の形態によれば、子機の移動による配置場所の変化にかかわらず、緊急を要する配置場所への緊急通報の遅延を短縮できるという効果が生じる。
【0094】
(実施の形態3)
実施の形態2では、充電台の位置によって子機の配置を把握し、それに基づいて緊急通報順序を決定することを特徴としていた。しかし、緊急通報の種類にかかわらず通報順序が子機の配置場所によって固定して決められているため、警報によっては必ずしも緊急を要する場所の子機へ優先して通報されるとは言えなかった。
【0095】
この問題を解決するため、実施の形態3では、図9に示すように、親機227のメモリ部225に、警報の種類ごとに異なる位置優先度情報を持つ位置優先度変換表440と、図10に示すような緊急通報優先表456を構成することによって、警報の種類ごとに異なる位置優先度情報を保持することを特徴とする。
【0096】
このとき位置優先度変換表440は、子機300の数(すなわち充電台316の数)に等しいエントリ数(ここではN台)を持ち、充電番号フィールド441と警報の種類数に等しい数(ここではM種)の位置優先度フィールド442〜444によって構成される。
【0097】
緊急通報優先表456は、実施の形態2と同様に子機の数に等しいエントリ数(ここではN台)を持ち、各エントリは子機の識別情報を保持する識別情報フィールド450とその子機の優先順位を示す優先度フィールド451および緊急通報が完了したことを示す通報完了フラグフィールド452と、優先度フィールド451の最新の更新があったことを示す設定フラグフィールド453から構成され、さらに警報の種類ごと(ここではM種)に充電台位置による優先度を示す位置優先度フィールド454、455から構成される。その他の構成は実施の形態2と同様である。
【0098】
以上のように構成されたセキュリティシステムに用いられるマルチ子機コードレス電話機について、以下その動作を説明する。
【0099】
例えば、図11のように家屋内の3つの部屋に火災の発生を検知する煙センサ1〜3がそれぞれ備えられているとする。このとき、煙センサ1〜3の警報をそれぞれ警報種1〜3用位置優先度に対応させることによって、火災発生場所に応じて各子機に対して緊急通報を適切に送ることができる。
【0100】
位置優先度変換表440を、図に示すように火災が近くの子機から優先して通報するように設定しているとする(ただし真中の部屋2から火災の場合は部屋1が部屋3に優先)。また、緊急通報優先表456は住人による優先度の設定のないデフォルト状態であるが、子機2と子機3がお互いに移動した結果を反映した状態となっている。
【0101】
このような状態において、それぞれの煙センサからの警報を通報する順序は、
1) 警報種1(煙センサ1による警報のときの通報順序):
子機1→子機3→子機2
2) 警報種2(煙センサ2による警報のときの通報順序):
子機3→子機1→子機2
3) 警報種3(煙センサ3による警報のときの通報順序):
子機2→子機1→子機3
となり、子機の移動にかかわらず火災の発生場所に応じて、各部屋の子機に対して適切な順序で警報を通報することができる。
【0102】
以上のように本実施の形態によれば、警報の種類に応じて通報順序を変えることで、緊急を要する配置場所への緊急通報の遅延を短縮できるという効果が生じる。
【0103】
(実施の形態4)
実施の形態2では、充電台の位置によって子機の配置を把握し、それに基づいて緊急通報順序を決定することを特徴としていた。しかし、緊急通報の発生時間にかかわらず通報順序が子機の配置場所によって固定して決められているため、必ずしも緊急を要する場所の子機へ優先して通報されるとは言えなかった。この問題を解決するため、実施の形態4では、図12に示すような警報の発生時間帯ごとに異なる位置優先度情報を持つ位置優先度変換表540と、図13に示すような緊急通報優先表556を構成することによって、警報の発生時間帯ごとに異なる位置優先度情報を保持することを特徴とする。
【0104】
このとき位置優先度変換表540は、子機の数(すなわち充電台の数)に等しいエントリ数(ここではN台)を持ち、充電番号フィールド541と警報の時間帯数に等しい数(ここではM種)の位置優先度フィールド542〜544によって構成される。緊急通報優先表556は、実施の形態2と同様に子機の数に等しいエントリ数(ここではN台)を持ち、各エントリは子機の識別情報を保持する識別情報フィールド550とその子機の優先順位を示す優先度フィールド551および緊急通報が完了したことを示す通報完了フラグフィールド552と、優先度フィールド551の最新の更新があったことを示す設定フラグフィールド553から構成され、さらに警報の発生時間帯ごと(ここではM種)に充電台位置による優先度を示す位置優先度フィールド554〜555から構成される。その他の構成は実施の形態2と同様である。
【0105】
以上のように構成されたセキュリティシステムに用いられるマルチ子機コードレス電話機について、以下その動作を説明する。
【0106】
例えば、警報発生の時間帯を住人の生活時間に対応させて、住人が起きている時間AM6:00〜PM22:00(時間帯1)と、住人が寝ているそれ以外の時間(時間帯2)の2つに分ける場合とする。この場合、位置優先度変換表540において、時間1用位置優先度フィールドは住人が起きている時間(時間帯1)に利用する可能性が高い居間などの部屋を優先する順序を設定し、時間2用位置優先度フィールドは時間帯2に使用される寝室などの部屋を優先する順序を設定するようにする。
【0107】
このとき緊急通報優先表556は実施の形態3と同様に位置優先度変換表540の内容が反映される。この状態で、警報が発生した場合には、警報の発生時間に応じてその時間帯の位置優先度が選択され、昼間ならば居間を優先して、夜間ならば寝室を優先してというように、緊急を要する部屋を優先して通報をおこなうことができる。あるいはまた、警報発生の時間帯ではなく、警報発生の曜日などで優先度を設定することによって住人の1週間の生活習慣に合わせた設定も可能である。
【0108】
以上のように本実施の形態によれば、警報の発生時間に応じて通報順序を変えることで、緊急を要する配置場所への緊急通報の遅延を短縮できるという効果が生じる。
【0109】
(実施の形態5)
実施の形態5では各部屋に設置された移動体センサなどによる住人の位置を示す情報を利用することで、住人がいる可能性が高い部屋の子機への通報を優先して行う。図14は本発明の実施の形態5に係るセキュリティシステムに用いられるマルチ子機コードレス電話機の構成図である。
【0110】
図14において、本実施の形態での子機600の構成は図1での子機200と基本的な構成は同じであり、アンテナ201と、無線部202と、表示部206と、入力部207と、音声出力部208と、音声入力部209は同じ機能を備えているため同一符号を付して説明は省略する。また、電話回線部216およびセキュリティ信号入出力部217は、便宜上、図14では省略した。
【0111】
本実施の形態での子機600は、センサ情報入力端子612と、センサ情報取得部611と、制御部603と、識別情報605とセンサ情報610を保持するメモリ部604とを備えている。
【0112】
また、充電台617においては、センサ情報出力端子613とセンサ情報入力部616からのセンサ情報を保持するセンサ情報保持部614と電源入力部615から構成される。センサ情報入力端子612には、移動体センサなどのセンサ(図示せず)が接続される。
【0113】
親機(図示せず)などのこれら以外の構成要素は図1と同様であるが、親機のメモリ部225内に保持される緊急通報優先表226の構成は、本実施の形態5においては、図15に示す構成をとる。
【0114】
緊急通報優先表655は、子機600の数に等しいエントリ数(ここではN台)を持ち、各エントリは子機600の識別情報を保持する識別情報フィールド650とその子機600の優先順位を示す優先度フィールド651および緊急通報が完了したことを示す通報完了フラグフィールド652と、優先度フィールド651の最新の更新があったことを示す設定フラグフィールド653と、センサ情報および時間情報を示すセンサ情報フィールド654から構成される。
【0115】
以上のように構成された、セキュリティシステムに用いられるマルチ子機コードレス電話機について、その具体的な動作内容を(1)充電台へセンサ情報の取り込み、(2)充電台から子機から情報の伝達、(3)親機におけるセンサ情報の把握、(4)優先順序の決定の順に説明する。
【0116】
(1)移動体センサなどが設置されている部屋などで住人がいることを検知した場合、その検知情報はセンサ情報として充電台617へ送られる。充電台617はセンサ情報をセンサ情報入力部616から取り込み、センサ情報保持部614に保存する。センサ情報には、住人の動きなどを検出したことを示すフラグと検出した時間を示す情報が含まれる。このセンサ情報はセンサによる検知がなされる毎に最新の情報に更新される。
【0117】
(2)センサ情報保持部614に保持されたセンサ情報は子機600が充電台617に置かれるたびに、センサ情報出力端子613およびセンサ情報入力端子612を経由して、センサ情報取得部611によって子機600に取り込まれる。
【0118】
子機内では、制御部603の制御によってセンサ情報はメモリ部604中にセンサ情報610として保存される。
【0119】
(3)センサ情報610は識別情報605とともに、コードレス電話機で一般的に行われている非通話時における定期的(数秒毎)な無線通信路の確認手順において、子機600無線部202およびアンテナ201を経由して親機に伝達される。親機では、このセンサ情報を緊急通報優先表655の識別情報に対応したセンサ情報フィールド654に格納する。
【0120】
(4)緊急通報を行う場合、実施の形態2と同様に住人による設定を優先するため、親機はまず緊急通報優先表655の設定フラグフィールド653がセットされている子機600に対して通報を行う。
【0121】
次に設定フラグフィールド653がセットされていない子機600に対し、そのセンサ情報フィールド654に含まれる時間情報が最新のものから優先して通報を行う。
【0122】
以上のように本実施の形態によれば、住人の最新の位置を把握することができ、緊急を要する配置場所への緊急通報の遅延を短縮できるという効果が生じる。
【0123】
(実施の形態6)
本発明の実施の形態6に係るセキュリティシステムに用いられるマルチコードレス電話機では、子機への無線通信路の状態を親機が予め把握し、無線通信路のリンク状態情報を基に優先順序を決定することで、無線通信路確立に要する時間が少ない子機への通報を優先して行う。本実施の形態6の構成は、図1に示した構成と基本的に同一であるが、親機のメモリ部225内に保持される緊急通報優先表226の構成が異なり、図16に示す構成となる。ここで、緊急通報優先表755は、子機の数に等しいエントリ数(ここではN台)を持ち、各エントリは子機の識別情報を保持する識別情報フィールド750と、その子機の優先順位を示す優先度フィールド751と、緊急通報が完了したことを示す通報完了フラグフィールド752と、優先度フィールド751の最新の更新があったことを示す設定フラグフィールド753と、子機との無線通信路の状態を示すリンク情報フィールド754から構成される。
【0124】
以上のように構成された本発明の実施の形態6に係るセキュリティシステムに用いられるマルチ子機コードレス電話機について、その具体的な動作内容を(1)親機へのリンク情報の取り込み、(2)優先順序の決定の順に説明する。
【0125】
(1)コードレス電話機で一般的に行われている非通話時における定期的(数秒毎)な無線通信路の確認手順において、親機はある子機との無線通信路の状態の程度をリンク情報として把握する。このリンク情報は例えば、無線通信時におけるリトライの回数によって表現されたり、あるいは無線パケットのエラー率として表現される。このリンク情報は緊急通報優先表755の子機の識別情報に対応したエントリのリンク情報フィールド754に格納される。
【0126】
(2)緊急通報を行う場合、実施の形態2と同様に住人による設定を優先するため、親機はまず緊急通報優先表755の設定フラグフィールド753がセットされている子機に対して通報を行う。次に設定フラグフィールド753がセットされていない子機に対し、そのリンク情報フィールド754のリンク状態が良好な子機から優先して通報を行う。
【0127】
こうして、無線通信路確立に多くの時間を要する子機を後回しにすることによって、リンク状態が良好な子機の順番待ちの時間を少なくし、一定時間内でより多くの子機に通報できるようになるという効果がある。
【0128】
(実施の形態7)
本発明の実施の形態7に係るセキュリティシステムに用いられるマルチコードレス電話機では、子機の充電状態を親機が予め把握し、充電量が少ない子機への通報を優先して行う。
【0129】
本実施の形態7の構成は、実施の形態1における図1に示した構成と基本的に同一であるが、親機のメモリ部225内に保持される緊急通報優先表226の構成が異なり、図17に示す構成となる。
【0130】
ここで、緊急通報優先表855は、子機の数に等しいエントリ数(ここではN台)を持ち、各エントリは子機の識別情報を保持する識別情報フィールド850と、その子機の優先順位を示す優先度フィールド851と、緊急通報が完了したことを示す通報完了フラグフィールド852と、優先度フィールド851の最新の更新があったことを示す設定フラグフィールド853と、子機との充電状態を示す充電情報フィールド854から構成される。
【0131】
以上のように構成された、本発明の実施の形態2に係るセキュリティシステムに用いられるマルチ子機コードレス電話機について、その具体的な動作内容を(1)親機への充電情報の取り込み、(2)優先順序の決定の順に説明する。
【0132】
(1)コードレス電話機で一般的に行われている非通話時における定期的(数秒毎)な無線通信路の確認手順において、親機はある子機の充電状態を充電情報として把握する。
【0133】
この充電情報は、例えば子機によって把握された子機電池の残量として数値表現される。この充電情報は緊急通報優先表855の子機の識別情報に対応したエントリの充電情報フィールド854に格納される。
【0134】
(2)緊急通報を行う場合、実施の形態2と同様に住人による設定を優先するため、親機はまず緊急通報優先表855の設定フラグフィールド853がセットされている子機に対して通報を行う。
【0135】
次に、設定フラグフィールド853がセットされていない子機に対し、その充電情報フィールド854の電池残量数値が少ない子機から優先して通報を行う。
【0136】
こうして、電池残量がより多い子機に対する通報を後回しにすることによって、電池残量が少ない子機が通報の順番待ちの時間に電池切れになってしまう事態を起きにくくするという効果がある。
【0137】
(実施の形態8)
本発明の実施の形態8に係るセキュリティシステムに用いられるマルチコードレス電話機では、親機は各子機で通話が行われた時刻を記録し、警報発生時にはある時間内で通話記録があった子機に優先して通報を行う。本実施の形態8の構成は、実施の形態1における図1に示した構成と基本的に同一であるが、親機のメモリ部225内に保持される緊急通報優先表226の構成が異なり、図18に示す構成となる。
【0138】
ここで、緊急通報優先表955は、子機の数に等しいエントリ数(ここではN台)をもち、各エントリは子機の識別情報を保持する識別情報フィールド950と、その子機の優先順位を示す優先度フィールド951と、緊急通報が完了したことを示す通報完了フラグフィールド952と、優先度フィールド951の最新の更新があったことを示す設定フラグフィールド953と、ある子機の最後の使用時間を示す使用時間情報フィールド954から構成される。
【0139】
以上のように構成された本発明の実施の形態に係るセキュリティシステムに用いられるマルチ子機コードレス電話機について、その具体的な動作内容を(1)親機への使用時間情報の取り込み、(2)優先順序の決定の順に説明する。
【0140】
(1)親機はある子機による通話動作やキー操作などの、親機が子機の動作を把握した時間を、使用時間情報として把握する。
【0141】
この使用時間情報は緊急通報優先表955の子機の識別情報に対応したエントリの使用時間情報フィールド954に格納される。
【0142】
(2)緊急通報を行う場合、実施の形態2と同様に住人による設定を優先するため、親機はまず緊急通報優先表955の設定フラグフィールド953がセットされている子機に対して通報を行う。
【0143】
次に設定フラグフィールド953がセットされていない子機に対し、その使用時間情報フィールド954が、最も最近の子機から優先して通報を行う。
【0144】
こうして、最も最近に使用された子機に対する通報を優先することによって、住人のいる可能性が高い子機への緊急通報の待ち時間を短縮できるという効果がある。
【0145】
(実施の形態9)
実施の形態1では、緊急通報優先表226として保持される子機の優先度情報を住人が適切に設定することにより、緊急を要する子機における緊急通報の遅延を短縮することを目的とした。
【0146】
しかし、実施の形態1では図3に示す子機の無線通信路確立時のタイムアウトの時間は、どの子機も等しい。
【0147】
従って、優先度が高い子機の場合でも、一定のタイムアウト時間をすぎると通報がなされない(あるいは、もう一度リトライのために順番待ちの時間がかかる)という問題があった。
【0148】
この問題を解決するために本実施の形態9では、優先順位の高い子機については優先順位の低い子機よりもタイムアウト時間を長くする制御を行う。本実施の形態9の構成は基本的に実施の形態1の構成である図2と同一である。
【0149】
各子機に対するタイムアウト時間の設定は、緊急通報優先表226に基づいて決定される。
【0150】
例えば、6台の子機に対して、優先度情報に優先度の高いものから順に1から6の数値が割り当てられている場合には、
子機のタイムアウト時間=60秒−10×(優先度−1)という数式により各子機のタイムアウト時間を算出することによって、優先度1の子機は重要な子機であるからタイムアウト時間60秒と長く設定し、優先度6の子機は優先度が低いのでタイムアウト時間10秒と短く設定することができる。
【0151】
こうした制御によって優先度の高い子機はより時間を長くかけて無線通信路確立を行うことで、重要な子機にもかかわらず通信が行われないという問題を起こりにくくすることができ、また、低優先度の子機に対するタイムアウト時間を短くすることで緊急通報全体に要する時間をむやみに増加させないという効果がある。
【0152】
(実施の形態10)
実施の形態1では、緊急通報優先表226として保持される子機の優先度情報を住人が適切に設定することにより、緊急を要する子機における緊急通報の遅延を短縮することを目的とした。
【0153】
ところが、住人の操作ミスなどによって明らかに誤った緊急事態が発生し、それによる緊急通報が行われるという事態も考えられる。この場合、各子機への緊急通報は不要なものであるため、緊急通報に要する時間は電話の機能が制限されてしまうことを考慮すると、できるだけ早く緊急通報を中止することが望ましい。
【0154】
本発明の実施の形態に係るセキュリティシステムに用いられるマルチ子機コードレス電話機の構成は基本的に図5と同じであるが、親機によって行われる緊急通報処理において、各子機への通報の際に、該当子機からの警報解除要求を受けつける機能をもつ。
【0155】
これにより、明らかに誤報と判断できる場合には、住人は手近な子機への緊急通報時の際に警報解除を行うことができ、これによってその子機よりも低い優先度を持つ子機に対する不要な警報通知を行わないようにすることができる。
【0156】
本発明の実施の形態10に係るセキュリティシステムに用いられるマルチコードレス電話機での処理手順を図19に示す。
【0157】
基本的な処理は図3で説明したものと同一であるが、無線通信路の確立後に緊急通報中断要求があるかどうかの判断を行う処理が追加される(S20)。緊急通報中断要求は、該当子機の特定のスイッチを押すなどの住人の明示的な操作に応じて無線通信路を経由して親機に送られる信号であり、この要求があった場合には、該当子機を含めて緊急通報の完了あるいは未完了を問わず全ての子機の通報完了フラグをリセットするためS12へ移行して緊急通報処理を終了する(S13)。
【0158】
以上のように本実施の形態によれば、明らかに誤報と判断できた時に警報解除を行い他の子機へ余分な警報通知を行わないことにより、不要な緊急通報による電話機能の制限時間を短くでき、また他の住人に不要な警報を与えないと言う効果がある。
【0159】
(実施の形態11)
実施の形態10は、明らかに誤報と判断できた時に不要な警報通知を行わないことを目的とした。この結果、不要な警報であるものの一部の子機のみに警報が通知され、その他の子機へは通知されずに警報通報処理が終了してしまうという状況が発生する。
【0160】
しかし、警報を中断させた住人以外の住人にとっては、誤報による正常な中断処理なのか、あるいは機器の故障などによる警報処理の中断という異常状態なのか判断がつかないという問題がある。また、正常な中断処理であっても、住人以外の侵入者等による不正な処理である可能性も考えられる。
【0161】
本発明の実施の形態に係るセキュリティシステムに用いられるマルチ子機コードレス電話機において、実施の形態10での警報解除後に誤警報の発生と警報解除の事実及び解除指令を行った子機識別子(識別子・番号・場所)をすべての子機に通報する機能を付加する。この機能により、住人は誤警報の発生や解除の事実を知ることができ、正当な中断処理であるか故障による異常あるいは不正な中断であるかを判断できるという効果がある。
【0162】
(実施の形態12)
実施の形態1では、緊急通報優先表226として保持される子機の優先度情報を住人が適切に設定することにより、緊急を要する子機における緊急通報の遅延を短縮することを目的とした。
【0163】
しかし、優先度が設定できるということは、各子機を使用する住人にとっては、自分の使用する子機の優先度が他の住人による設定により変更されてしまうことを意味している。こうした場合、現在の優先度を使用する住人が把握できない状況では、住人の希望と異なる優先度に設定されたままの状態で緊急事態が発生し、その子機への通報が遅れてしまうなどの問題が生じる。
【0164】
本実施の形態12では、この実施の形態1による優先度の設定後の状態を親機がすべての子機に知らせ、それぞれの子機はその優先度を表示部206で表示する機能を持つ。
【0165】
これによって、すべての住人は全ての子機の優先度を把握することができるため、自分が希望しない優先度に設定された場合には再度設定し直したり、誤った設定や使用状況に合わない設定を即座に見出し修正することができるという効果がある。
【0166】
【発明の効果】
本発明は、マルチ子機コードレス電話機の子機を緊急時呼出装置あるいは緊急事態表示装置として使用するような家庭内セキュリティシステムおいて、緊急発生時に親機から複数の子機への逐次的な情報の伝達あるいは通報が必要になる場合に、子機への通信順を決めるための優先順序を親機で保持し、その優先順序は子機の配置場所などに応じて適時設定可能という構成にしたので、より緊急を要する子機における緊急通報の遅延を短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るセキュリティシステムに用いられるマルチ子機コードレス電話機の構成図
【図2】本発明の実施の形態1に係るセキュリティシステムに用いられるマルチコードレス電話機の緊急通報優先表の構成図
【図3】本発明の実施の形態1に係るセキュリティシステムに用いられるマルチコードレス電話機の親機における緊急通報処理の手順を示すフローチャート
【図4】本発明の実施の形態2に係るセキュリティシステムに用いられるマルチコードレス電話機の子機の構成図
【図5】本発明の実施の形態2に係るセキュリティシステムに用いられるマルチコードレス電話機の緊急通報優先表の構成図
【図6】本発明の実施の形態2に係るセキュリティシステムに用いられるマルチコードレス電話機の優先位置変換表の構成図
【図7】コードレス電話子機が、3台の場合の優先順位の決定手順を示す図
【図8】コードレス電話子機1とコードレス電話子機2の配置位置(セキュリティエリア)が入れ替わった状態を示す図
【図9】本発明の実施の形態3に係るセキュリティシステムに用いられるマルチコードレス電話機の位置優先度変換表の構成図
【図10】本発明の実施の形態3に係るセキュリティシステムに用いられるマルチコードレス電話機の緊急通報優先表の構成図
【図11】家屋内の3つの部屋に火災の発生を検知する煙センサ1〜3がそれぞれ備えた場合を示す図
【図12】本発明の実施の形態4に係るセキュリティシステムに用いられるマルチコードレス電話機の位置優先度変換表の構成図
【図13】本発明の実施の形態4に係るセキュリティシステムに用いられるマルチコードレス電話機の緊急通報優先表の構成図
【図14】本発明の実施の形態5に係るセキュリティシステムに用いられるマルチ子機コードレス電話機の構成図
【図15】本発明の実施の形態5に係るセキュリティシステムに用いられるマルチコードレス電話機の緊急通報優先表の構成図
【図16】本発明の実施の形態6に係るセキュリティシステムに用いられるマルチコードレス電話機の緊急通報優先表の構成図
【図17】本発明の実施の形態7に係るセキュリティシステムに用いられるマルチコードレス電話機の緊急通報優先表の構成図
【図18】本発明の実施の形態8に係るセキュリティシステムに用いられるマルチコードレス電話機の緊急通報優先表の構成図
【図19】本発明の実施の形態10に係るセキュリティシステムに用いられるマルチコードレス電話機での処理手順を示すフローチャート
【図20】従来のセキュリティシステムに用いられるマルチ子機コードレス電話機の構成を説明する図
【符号の説明】
200 子機
201 アンテナ
202 無線部
203 制御部
204 メモリ部
205 識別情報
206 表示部
207 入力部
208 音声出力部
209 音声入力部
210 セキュリティ制御部
211 公衆回線網
212 電話線
213 センサ
214 電話回線
216 電話回線部
217 セキュリティ信号入出力部
218 アンテナ
219 無線部
220 制御部
221 表示部
222 入力部
223 音声出力部
224 音声入力部
225 メモリ部
226 緊急通報優先表
227 親機
228 マルチ子機コードレス電話機
300 子機
303 制御部
304 メモリ部
305 識別情報
310 充電番号情報
311 充電番号取得部
313 充電番号出力端子
314 充電番号保持部
315 電源入力部
316 充電台
340 位置優先度変換表
341 充電番号フィールド
342 位置優先度フィールド
350 識別情報フィールド
351 優先度フィールド
352 通報完了フィールド
353 設定フラグフィールド
354 位置優先度フィールド
355 緊急通報優先表
440 位置優先度変換表
441 充電番号フィールド
442,443,444 位置優先度フィールド
450 識別情報フィールド
451 優先度フィールド
452 通報完了フラグフィールド
453 設定フラグフィールド
454,455 位置優先度フィールド
456 緊急通報優先表
540 位置優先度変換表
541 充電番号フィールド
542,543,544 位置優先度フィールド
550 識別情報フィールド
551 優先度フィールド
552 通報完了フラグフィールド
553 設定フラグフィールド
554,555 位置優先度フィールド
556 緊急通報優先表
603 制御部
604 メモリ部
605 識別情報
610 センサ情報
611 センサ情報取得部
612 センサ情報入力端子
613 センサ情報出力端子
614 センサ情報保持部
615 電源入力部
616 センサ情報入力部
617 充電台
650 識別情報フィールド
651 優先度フィールド
652 通報完了フラグフィールド
653 設定フラグフィールド
654 センサ情報フィールド
655 緊急通報優先表
750 識別情報フィールド
751 優先度フィールド
752 通報完了フラグフィールド
753 設定フラグフィールド
754 リンク情報フィールド
755 緊急通報優先表
850 識別情報フィールド
851 優先度フィールド
852 通報完了フラグフィールド
853 設定フラグフィールド
854 充電情報フィールド
855 緊急通報優先表
950 識別情報フィールド
951 優先度フィールド
952 通報完了フラグフィールド
953 設定フラグフィールド
954 使用時間情報フィールド
955 緊急通報優先表

Claims (12)

  1. センサにより火災や侵入者を検知するセキュリティ制御装置に接続され、親機と子機からなるセキュリティシステムに用いられるマルチ子機コードレス電話機において、
    前記親機は、緊急発生時に複数の前記子機へ緊急情報の通信順序を決めるための優先度情報を含む緊急通報優先表を備え、前記緊急通報優先表は、前記子機の配置場所などに応じて前記優先度情報が適時設定可能であることを特徴とするマルチ子機コードレス電話機。
  2. 前記子機は、固有の充電番号情報を有する充電台から、前記充電番号情報を取得する手段と、取得した前記充電番号情報を前記親機に送信する手段とを備え、
    前記親機は、前記充電番号情報を受信して、前記緊急通報優先表に充電台位置より優先度を示す位置優先度として格納する手段を備え、緊急発生時に、前記緊急通報優先表の前記優先度情報が設定されていない前記子機に対しては、最後に充電が行われた前記充電台によって該当子機の配置された位置を特定し、優先順序を前記緊急通報優先表の前記位置優先度に応じて決定することを特徴とする請求項1記載のマルチ子機コードレス電話機。
  3. 前記親機は、前記緊急通報優先表の前記子機の配置情報である前記位置優先度に基づいて緊急通報順序を決定する際に、前記センサが通報する警報の種類に応じて危険な配置位置にある子機を優先することを特徴とする請求項2記載のマルチ子機コードレス電話機。
  4. 前記親機は、前記緊急通報優先表の前記子機の配置情報である前記位置優先度に基づいて緊急通報順序を決定する際に、前記センサが通報する警報が発生した時間に応じて危険な配置位置にある子機を優先することを特徴とする請求項2記載のマルチ子機コードレス電話機。
  5. 前記親機は、前記子機への緊急通報時に、前記緊急通報優先表の前記優先度情報が設定されていない前記子機に対しては、前記センサ等の情報によって住人の現在位置に応じて、前記子機への通報優先度を上げることを特徴とする請求項1記載のマルチ子機コードレス電話機。
  6. 前記親機は、前記子機への緊急通報時に、前記緊急通報優先表の前記優先度情報が設定されていない前記子機に対しては、前記親機と前記子機への無線通信路の状態に応じて、前記子機の優先順序を上げることを特徴とする請求項1記載のマルチ子機コードレス電話機。
  7. 前記親機は、前記子機への緊急通報時に、前記緊急通報優先表の前記優先度情報が設定されていない前記子機に対しては、前記子機への充電の状態に応じて、前記子機の優先順序を変えることを特徴とする請求項1記載のマルチ子機コードレス電話機。
  8. 前記親機は、各子機で通話が行われた最終時刻を前記緊急通報優先表に記録する手段を備え、前記子機への緊急通報時に、前記緊急通報優先表の前記優先度情報が設定されていない前記子機に対しては、前記緊急通報優先表の各子機間での最終通話時間の記録に応じて、所定の時間内に通話記録があった前記子機を優先して通報することを特徴とする請求項1記載のマルチ子機コードレス電話機。
  9. 前記親機は、前記子機への緊急通報時に、前記緊急通報優先表の前記優先度情報に基づいて前記親機と前記子機の無線通信路確立のタイムアウト時間を制御することを特徴とする請求項1記載のマルチ子機コードレス電話機。
  10. 前記子機は、前記親機からの緊急通報を受信した際に、警報を解除する手段を備え、前記親機は、前記子機への緊急通報時に、前記緊急通報優先表の前記優先度情報に基づいた通報が誤報などの場合に、高優先順の前記子機の警報の解除により、前記親機の低優先度の前記子機への不要な警報をなくすことを特徴とする請求項1記載のマルチ子機コードレス電話機。
  11. 前記親機は、前記子機を特定する子機識別子を前記緊急通報優先表に備え、高優先順の前記子機により警報が解除された場合に、すべての前記子機に対して警報解除を行った前記子機識別子を通知して誤警報の発生や解除の事実を知らせることを特徴とする請求項10記載のマルチ子機コードレス電話機。
  12. 前記親機は、前記子機への緊急通報時に、前記緊急通報優先表の情報をすべての子機に通知し、前記子機は、他子機の情報とともに前記緊急通報優先表の情報を表示することを特徴とする請求項1記載のマルチ子機コードレス電話機。
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