JP2008035695A - 防護無線自動発報装置 - Google Patents

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和嗣 寺田
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Abstract

【課題】防護無線自動発報装置において、鉄道車両の損壊を伴うような重大な事故が発生しても、防護無線を確実に発報し得るようにして、事故発生を通知する装置としての信頼性および確実性を高める。
【解決手段】防護無線自動発報装置1は、鉄道車両の事故が検知されたことに基づいて、防護無線33,34を起動する防護無線起動手段30を備える。防護無線自動発報装置1は、3軸加速度計11と、その測定値を用いて、鉄道車両の事故を検知するために必要な演算処理を行う演算部と、その演算値と3軸加速度計11の測定値とに基づき鉄道車両の事故が検知されたときに事故検知信号を出力する検知処理装置15,16,17と、事故検知信号を防護無線起動手段30に入力する検知信号入力手段と、事故検知信号を入力したことによって起動された防護無線の作動状態を事故検知信号を用いることなく保持する保持回路19,20とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、鉄道車両の脱線、衝突、転覆といった事故を検知して防護無線を自動的に発報する防護無線自動発報装置に関する。
従来から、軌道上を走行する鉄道車両の事故があった場合に防護無線を自動的に発報して、乗務員が操作しなくても、事故の発生を通知できるようにする技術があった。例えば、特許文献1には、3軸加速度計および3軸ジャイロを用いて直交する3軸の加速度および3軸回りの角速度を測定し、それらの測定値を用いて、水平方向前方、右向きおよび鉛直方向の加速度と、鉛直方向変位量および姿勢角を演算し、上記測定値と演算値とによって事故を検知して、防護無線を自動発報するようにした事故検知装置について開示されている。
特許第3744641号公報
ところで、従来の事故検知装置を搭載した鉄道車両で事故が発生した場合においてその事故が鉄道車両の激しい損壊を伴わない程度の事故であり、事故検知装置が破損、破壊等することがなければ事故が検知され、防護無線が発報される。
しかし、従来の事故検知装置は、上記特許文献1に開示されているものも含め、実際は鉄道車両に搭載されるものであるため、例えば正面衝突や転覆といった鉄道車両の激しい損壊を伴う重大な事故が発生したときは、その鉄道車両とともに事故検知装置自体が短時間で破損、破壊等してしまうことが予想される。特許文献1記載の事故検知装置のように、3軸ジャイロを用いる等して正確な事故検知を行い、確実に防護無線を発報できるようになっていても、破損、破壊等してしまえば肝心の防護無線の発報が行われなくなることはいうまでもない。
鉄道車両の激しい損壊を伴う重大な事故は、付近を走行する他の鉄道車両が巻き込まれる等してさらに重大な事故につながるおそれがある。したがって、このような事故は確実に検知され、防護無線が確実に発報されるべきであるところ、特許文献1記載のものを含め従来の事故検知装置では、短時間で破損や破壊されるといったことまでは考慮されていなかったため、そのような事故が発生したときに防護無線を発報できないおそれがあった。
つまり、従来の事故検知装置は、鉄道車両の損壊を伴うような重大な事故が発生したにもかかわらず防護無線が発報されないことがあり得るため、事故発生を通知するという点での信頼性および確実性に乏しいという欠点があった。
そこで、本発明は上記課題を解決するためになされたもので、鉄道車両の脱線、衝突、転覆といった事故を検知して防護無線を自動的に発報する防護無線自動発報装置において、鉄道車両の損壊を伴うような重大な事故が発生しても、防護無線を確実に発報し得るようにして、事故発生を通知する装置としての信頼性および確実性を高めることを目的とする。
上記課題の解決のため、本発明は、鉄道車両の事故が検知されたことに基づいて、鉄道車両に備え付けの防護無線を起動する防護無線起動手段を備えた防護無線自動発報装置であって、直交する3軸の加速度を測定する3軸加速度計と、その3軸加速度計の測定値を用いて、鉄道車両の事故を検知するために必要な演算処理を行う演算手段と、演算手段の演算値と3軸加速度計の測定値とに基づき鉄道車両の事故が検知されたときに事故検知信号を出力する事故検知手段と、その事故検知手段から出力される事故検知信号を防護無線起動手段に入力する検知信号入力手段と、検知信号入力手段から事故検知信号を入力したことによって防護無線起動手段により起動された防護無線の作動状態を、事故検知信号を用いることなく保持する作動状態保持手段とを有する防護無線自動発報装置を特徴とする。
この防護無線自動発報装置は、作動状態保持手段によって、事故検知信号を用いることなく防護無線起動手段により起動された防護無線の作動状態を保持できる。
また、本発明は、鉄道車両の事故が検知されたことに基づいて、鉄道車両に備え付けの防護無線を起動する防護無線起動手段を備えた防護無線自動発報装置であって、直交する3軸の加速度を測定する3軸加速度計と、その3軸加速度計の測定値を用いて、鉄道車両の事故を検知するために必要な演算処理を行う演算手段と、その演算手段の演算値と3軸加速度計の測定値とを用いて、鉄道車両の事故が発生したか否かを判定する判定手段と、その判定手段により、鉄道車両の事故が発生したと判定されたときに、鉄道車両の事故が検知されたことを示す事故検知信号を出力する事故検知手段と、その事故検知手段から出力される事故検知信号を防護無線起動手段に入力する検知信号入力手段と、演算手段および判定手段が繰り返し作動するように制御する作動制御手段とを有し、その作動制御手段により制御される演算手段および判定手段の作動周期が鉄道車両の事故発生から装置破損までに要するとされる装置破損時間よりも短く設定されている防護無線自動発報装置を特徴とする。
この防護無線自動発報装置は、演算手段および判定手段の作動周期が装置破損時間よりも短く設定されていることから、事故発生から装置破損までの間に演算手段および判定手段が作動して、事故検知信号を出力し得る。
上記防護無線自動発報装置は、検知信号入力手段から事故検知信号を入力したことによって防護無線起動手段により起動された防護無線の作動状態を、事故検知信号を用いることなく保持する作動状態保持手段を更に有するようにするとよい。
また、上記いずれの防護無線自動発報装置も、防護無線起動手段は、防護無線を起動する起動部を複数有し、検知信号入力手段は、事故検知手段から出力される事故検知信号を各起動部にそれぞれ入力し得るように構成されていることが好ましい。
さらに、3軸加速度計の測定値および鉄道車両の状態が異常か否かの判定結果に関する動作記録データを記憶する動作記録データ記憶手段と、その動作記録データ記憶手段に動作記録データを所定周期で繰り返し記憶させる記憶制御手段とを更に有することが好ましい。
これにより、動作記録データを所定周期で繰り返し記憶しておくことができるようになる。
そして、さらに、動作記録データを消去されないように保存するデータ保存手段と、事故が検知されたときの動作記録データを事故記録データとしてデータ保存手段に保存させる保存処理手段とを更に有することが好ましい。
こうすると、事故が検知されたときの動作記録データを事故記録データとして保存することができる。
鉄道車両の事故が検知されたことを示す事故検知表示を行う事故表示手段と、事故検知手段から出力される事故検知信号に基づいて、事故表示手段が事故検知表示を行うように制御する表示制御手段とを更に有するようにすることができる。こうすると、事故検知表示によって、事故が検知されたことを表示することができる。
また、事故検知手段を複数有するようにすることができる。こうすることによって、2両以上が連結されている一編成について、それぞれの鉄道車両に事故検知手段を搭載することができる。
そして、作動状態保持手段は、事故検知信号が入力される事故検知ラインと、バックアップ電源に接続されかつ事故検知ラインに接続されることなく電気的に分離されている電源ラインとが接続され、電源ラインを介したバックアップ電源からの電源供給によって防護無線の作動状態が事故検知信号を用いることなく保持されることが好ましい。
以上のように、本発明によれば、鉄道車両の損壊を伴うような重大な事故が発生しても、防護無線を確実に発報し得るようにして、事故発生を通知する装置としての信頼性および確実性を高めた防護無線自動発報装置が得られる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。なお、同一要素には同一符号を用い、重複する説明は省略する。
第1の実施形態
(防護無線自動発報装置の構成)
本実施の形態における防護無線自動発報装置1は、鉄道車両に搭載して使用される。防護無線自動発報装置1は、図1に示すように検知処理装置15,16,17と、保持回路19,20と、防護無線起動手段30と、防護無線33,34と、情報制御装置40とを有している。また、防護無線自動発報装置1は、計時手段41、距離計42、読取装置43、ICカード44、表示装置50および記憶手段51を有している。この防護無線自動発報装置1は、検出すべき鉄道車両の事故の態様として、脱線、衝突(前面衝突、側面衝突)、転覆の3種類を想定して構成されている。これらの事故は、鉄道車両が損壊し、防護無線自動発報装置1の破損や破壊までも伴うような重大な事故になるおそれが高いと考えられている。
そして、検知処理装置15は、3軸加速度計11、演算判定検知手段12、データ保存手段13a、データ記憶手段13bおよび故障診断手段14を有し、さらに、図2に示すスイッチ15aを有している。3軸加速度計11は、X,Y,Z軸方向の加速度を測定し、その測定結果のデータ(加速度データ)を演算判定検知手段12に入力する。なお、本実施の形態では、X軸方向を鉄道車両の前方方向、Y軸方向を鉄道車両の右方向、Z軸方向を鉄道車両の下方向としている。なお、検知処理装置16,17は、検知処理装置15と同じ構成を有している。そのため、以下では、検知処理装置15を例にとって説明し、検知処理装置16,17の詳しい説明は省略する。
演算判定検知手段12は、3軸加速度計11の測定値を用いて、鉄道車両の事故を検知するための必要な演算処理を行う演算部と、この演算部の演算値と3軸加速度計11の測定値とを用いて、鉄道車両の走行中に異常が発生したか否かを判定する異常判定部とを有している。この演算部および異常判定部は、図示しないCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)によって構成されている。そして、演算部は、複数種類(本実施の形態では3種類)の判定法(後述する脱線判定1、脱線判定2、脱線判定3)を組み合わせて異なる現象から脱線の判定を行うようにしており、こうすることによって、3軸ジャイロを用いなくても事故検知の精度が高められるようにしている。
演算部は、3つの判定法(脱線判定1、脱線判定2、脱線判定3)によって脱線という異常を検知するために必要な演算処理を行う。ここで、脱線判定1では、3軸加速度計11の測定値を一定期間蓄積しておき、絶対値化した上で、閾値を上回る加速度の発生頻度が所定値を超えた場合が異常(脱線)と判定される。また、脱線判定2では、一定期間蓄積しておいた絶対値化した加速度を積算し、最新の積算値と所定時間前の積算値とを比較し、一定値を超える大きな変化があった場合が異常(脱線)と判定される。さらに脱線判定3では、3軸加速度計11の上下加速度の測定値を一定期間蓄積し、これを二重積分することにより車体の下方変位を算出し、算出した下方変位が所定数を越えた場合が異常(脱線)と判定される。
そして、異常判定部は上記した3つの判定法で脱線判定を行うための上記演算部の演算結果を用いて異常(脱線)が発生したか否かを判定し、異常(脱線)が発生したときは異常有無を示す異常フラグに異常有りを示すフラグをセットする。この場合、異常判定部は、演算部の上記第1、第2、第3の判定法によるそれぞれの演算結果をそれぞれに設定されている所定の閾値と比較することによって、異常(脱線)が発生したか否かを判定する。異常(脱線)が発生したと判定されたときは、スイッチ15aを作動させるための動作信号が出力される。
また、異常判定部は、3軸加速度計11の測定値を用いて、すなわち、3軸加速度計11の測定値を所定の閾値と比較して、異常(正面衝突または側面衝突による衝突)が発生したか否かを判定する。衝突が発生したと判定された場合にも、動作信号が出力される。さらに、判定部は、3軸加速度計11の測定値を用いて、すなわち、3軸加速度計11の測定値を所定の閾値と比較して、異常(転覆)が発生したか否かを判定する。転覆が発生したと判定された場合にも動作信号が出力される。すなわち、動作信号は脱線、衝突、転覆のいずれか少なくとも1つが発生したときに、スイッチ15aが作動するように出力される。
データ保存手段13aはCFカードによって構成されている(そのほかの記憶媒体でもよい)。データ保存手段13aは、3軸加速度計11の測定値および異常判定部による判定結果に関する動作記録データのうち、鉄道車両の事故が検知されたときの事故記録データと、故障が検知されたときの故障記録データ(エラーログ)とを消去されないように保存するデータ保存手段としての機能を有している。データ記憶手段13bは、SRAM(Static Random Access Memory)によって構成され、3軸加速度計11の測定値および判定部の判定結果に関する動作記録データを記憶する動作記録データ記憶手段を構成している。
故障診断手段14は、演算判定検知手段12と同じCPU、ROM、RAMによって構成されている。この故障診断手段14は3軸加速度計11および演算部のいずれか少なくとも1つの動作に異常がないかどうかを判定することによって、3軸加速度計11および演算部のいずれか少なくとも1つの故障を検知し、故障を検知したときに故障検知信号を出力する。この故障検知信号は情報制御装置40に入力される。
ここで、図2は、防護無線自動発報装置1を構成する検知処理装置15,16,17(それぞれのスイッチ15a,16a,17aおよびスイッチ15b,16b,17b)と、保持回路19,20と、防護無線起動手段30を構成する起動部31,32についての回路構成の一例を示す図である。図2に示すように、防護無線自動発報装置1は大別して3つのユニットU1,U2,U3を有している。ユニットU1は鉄道車両(本実施の形態では、3両以上の編成を想定しているが、3両よりも少ない編成についても本発明は適用することができる)の先頭車両に搭載される。ユニットU2は中間の鉄道車両に搭載され、ユニットU3は鉄道車両の最後尾車両に搭載される。
ユニットU1、U3は、共通する構成を有している。すなわち、ユニットU1は検知処理装置15、保持回路19および起動部31を有し、ユニットU3は検知処理装置17、保持回路20および起動部32を有している。ユニットU2は検知処理装置16を有している。そして、ユニットU1,U2,U3には共通ライン18a,18bが設けられており、この共通ライン18a,18bによって互いに接続されている。また、検知処理装置15,16,17がこの共通ライン18a,18bに並列に接続されている。共通ライン18aは、保持回路19および起動部31と、保持回路20および起動部32とに接続されている。共通ライン18aは、事故検知信号を起動部31、32に入力する検知信号入力手段としての機能を有している。なお、スイッチ15b、16b、17bは情報制御装置40に接続されているので、情報制御装置40には、スイッチ15b、16b、17bからの系統と、後述するスイッチ31b、32bからの系統との2つの系統から検知信号が入力される。
保持回路19は、共通ライン18a,18bの間に直列に接続されたスイッチ19aおよび19bを有し、さらにリレー19c、リセットスイッチ19dおよびリレー19eを有している。また、保持回路20は、共通ライン18a,18bの間に直列に接続されたスイッチ20aおよび20bを有し、さらにリレー20c、リセットスイッチ20dおよびリレー20eを有している。起動部31は、防護無線を起動するためのスイッチ31aと、情報制御装置40に検知信号を入力するためのスイッチ31bとを有している。起動部32は、防護無線を起動するためのスイッチ32aと、情報制御装置40に検知信号を入力するためのスイッチ32bとを有している。これらの起動部31と、起動部32とが防護無線起動手段30を構成している。また、起動部31と、起動部32とに対して、防護無線33,34がそれぞれ接続されている(図1参照)。
情報制御装置40は、CPU、ROM、RAMを有し、CPUがROMに記憶されているプログラムにしたがい作動して、表示装置50における表示制御、記憶手段51への情報の記録、更新などを制御する。計時手段41は、現在時刻を計測して計測結果を示すデータを情報制御装置40に入力する。距離計42は基準地点からの鉄道車両の走行距離を計測して計測結果を示すデータを情報制御装置40に入力する。読取装置43はICカード44に記憶されているデータを読み取って情報制御装置40に入力する。表示装置50は鉄道車両の運転台に設置される。表示装置50はランプの点灯表示等により、事故が検知されたことを示す事故検知表示を行う事故表示手段および故障が検知されたことを示す故障検知表示を行う故障表示手段を構成している。
記憶手段51は、SRAM(Static Random Access Memory)によって構成されているが、そのほかの記憶媒体を用いても良い。
(防護無線自動発報装置の動作内容)
そして、このような回路構成において、防護無線自動発報装置1は次のように作動する。まず、検知処理装置15,16,17が異常判定部から動作信号を入力したとすると、それぞれのスイッチ15a,16a,17aが閉鎖されて事故検知信号sg15,sg16,sg17が共通ライン18aを通じて出力される。このとき、例えば、検知処理装置15のスイッチ15aが閉鎖され、事故検知信号sg15が出力されたとすると、事故検知信号sg15は共通ライン18aを通じてリレー19eに入力される。すると、リレー19eが励磁されるので、これに連動してスイッチ31aが入り、これによって、防護無線33が起動され、防護無線が発報される。この間、保持回路19のスイッチ19aが入るため、事故検知信号sg15が入力されていなくても、リレー19eは励磁されたままの状態で保持される(リレー19eの励磁状態が保持される)。したがって、一旦、事故検知信号sg15が入力されてリレー19eが励磁されてしまえばそれ以降はたとえ事故検知信号sg15が入力されなくても防護無線33の起動が保持され、防護無線が発報され続けることとなる。このように、防護無線自動発報装置1では、保持回路19によって、リレー19eの励磁状態が保持され、起動された防護無線33の作動状態(防護無線33の発報している状態)が保持されるので、保持回路19が作動状態保持手段として機能している。
ただし、リセットスイッチ19dを操作すると(押すと)、リレー19cが励磁されるので、リレー19eの励磁状態が解除される。この場合は、防護無線33の起動が解除され、防護無線の発報が停止する。なお、以上の動作は、検知処理装置16,17から事故検知信号sg16,sg17が出力された場合の動作と同様であり、また、保持回路20と、起動部32とについても同様である。
次に、図3に示すフローチャートを参照して、防護無線自動発報装置1の動作手順について説明する。図3は、防護無線自動発報装置1の起動後から事故検知または故障検知がなされたときまでの動作手順の一例を示すフローチャートである。このフローチャートは、演算判定検知手段12のCPUによって制御されている。以下の説明では、検知処理装置15の動作を例にとって説明しているが、検知処理装置16,17の動作についても同様である。なお、図3では、ステップをSと略記している。
防護無線自動発報装置1は、鉄道車両(ここでは、電車を想定しているが、本発明では、電車以外の鉄道車両についても適用される)のパンタグラフが上がって電源が確保され、図示しない蓄電池に通電された後に図3のフローチャートに示す動作を実行する(なお、防護無線自動発報装置1は、パンタグラフが下がって電源が遮断されると図3のフローチャートに示す動作の実行を停止する)。防護無線自動発報装置1は処理を開始すると、ステップ1に進んで検知処理装置15を起動し、続くステップ2では、演算判定検知手段12のCPUが自己診断手段として作動し、起動時用の自己診断処理を実行する。ここでは、演算部としてのCPUの動作チェック(SRAM(データ記憶手段13b)の初期化、書込みおよび読込みチェック)、3軸加速度計11のセルフテスト、データ保存手段13aの残容量チェックなどが行なわれる。
次に、演算判定検知手段12のCPUは、ステップ2を実行後、ステップ3に進み、ステップ2の自己診断処理で故障が発生したか否かを判定し、故障が発生したときはステップ18に進むが、そうでなければステップ4からステップ15までの繰り返しルーチンに進む。この繰り返しルーチンでは、作動制御手段としての演算判定検知手段12のCPUの制御によって、後述する作動周期でステップ4からステップ15までが繰り返し実行されるようになっている。この作動周期は、鉄道車両の事故発生から防護無線自動発報装置1自体が破損するまで(装置破損が起きるまで)に要するとされる装置破損時間よりも短くなるようにして設定されている。本実施の形態では、種々の実験、検討結果からみて、装置破損時間は前面衝突では、概ね0.1s程度であると考えられることから、作動周期を5msに設定している。ただし、作動周期は5ms以外の値に設定してもよい。
そして、演算判定検知手段12のCPUは、繰り返しルーチンの実行を開始するとステップ4に進んで3軸加速度計11の測定値(加速度データ)を取得し、続くステップ5でデジタルフィルタ処理を行ってステップ6に進む。ステップ6からステップ11までの各ステップでは、順に、異常判定部による上記の脱線判定1、脱線判定2、脱線判定3、前面衝突判定、側面衝突判定、転覆判定による演算および異常判定が行われる。
次に、ステップ12に処理が進むと、演算判定検知手段12のCPUが記憶制御手段として作動し、ステップ4から11までで得られた動作記録データをデータ記憶手段13bに記憶させる。続くステップ13では、演算判定検知手段12のCPUが自己診断手段として作動して、常時チェック用の自己診断処理を実行する。ここでは、演算部としてのCPUの例外割込の発生有無、3軸加速度計11の異常加速度チェック、データ保存手段13aの途中抜き取りチェックなどが行なわれる。
そして、ステップ14に進むと、それまでの処理結果に基づいて、すなわち、ステップ6〜11までにおいて、演算判定検知手段12のCPUが、判定手段としての動作を行い、ステップ6〜11までのいずれか少なくとも1つにおいて、判定結果が異常有りになっているか否かの判定(この判定は、鉄道車両の事故が発生したか否かの判定に相当し、「事故判定」ともいう)を行う。ここで、ステップ6〜11までで異常有りがなかったときは、事故は発生していないとしてステップ15に進むが、そうでなければ事故が発生したとしてステップ16,17を実行した後、処理を終了する。
ステップ16では、演算判定検知手段12のCPUがスイッチ15aを作動させるための動作信号を出力し、続くステップ17では、演算判定検知手段12のCPUが保存処理手段として作動し、上記動作記録データを事故記録データとしてデータ保存手段13aに書き込み、保存させる。動作信号が出力されると、事故検知信号が出力され、防護無線33,34の起動および情報制御装置40に対する後述する事故表示のための指示が行われる。また、情報制御装置40は、演算判定検知手段12の指示にしたがい表示装置50に対して、事故が検知されたことを示す事故表示を行わせる。
そして、ステップ15に進むと、演算判定検知手段12のCPUが、ステップ13における自己診断処理の処理結果が故障有りになっているか否かの判定(故障判定)を行い、故障発生により故障有りになっていなければ、ステップ4に戻って繰り返しルーチンを繰り返し実行するが、そうでなければステップ18,19を実行した後、処理を終了する。
ステップ18では、演算判定検知手段12のCPUが、故障が発生したことを示す故障検知信号を情報制御装置40に出力し(故障出力して記憶手段51に書き込むようにし)、続くステップ19では、演算判定検知手段12のCPUが保存処理手段として作動し、上記動作記録データを故障記録データとしてデータ保存手段13aに書き込み、保存させる。情報制御装置40は、演算判定検知手段12から故障信号を入力すると、表示装置50に対して、故障が検知されたことを示す故障表示を行わせる。
以上のように、防護無線自動発報装置1は、保持回路19,20を有しているから、一旦防護無線33,34が起動されると、それ以降は、この保持回路19,20によって、事故検知信号が入力されなくても(事故検知信号を用いることなく)、防護無線33,34の作動状態を保持できるようになっている。そのため、例えば、鉄道車両の正面衝突が発生する等した場合には、それに伴い先頭車両に搭載される検知処理装置15が短時間で破損、破壊され、事故検知信号の出力が停止することが予想されるが、そのような場合にも、防護無線33,34の発報が継続して行われる。したがって、防護無線自動発報装置1は、鉄道車両の損壊を伴うような重大な事故が発生し、短時間で破損、破壊されるようなことがあっても、確実に防護無線が発報されるので、事故発生を通知する装置としての信頼性および確実性が高められている。
また、防護無線自動発報装置1は、作動周期が装置破損時間よりも短く設定され、事故発生の瞬間から破損、破壊されるまでの間に3軸加速度11および異常判定部が作動し、事故検知信号が出力されるようにしている。そのため、防護無線自動発報装置1は、破損、破壊されるとしても、その破損、破壊が起きる前に事故検知信号が出力され、それにより防護無線が発報されるようになっているので、この点でも、事故発生を通知する装置としての信頼性および確実性が高められている。
さらに、防護無線起動手段30が2つの起動部31,32を有しているので、2つの起動部31,32を上記のように、それぞれ先頭車両、最後尾車両に離して設置することができる。また、その起動部31,32のそれぞれに事故検知信号が入力されるようになっている。したがって、例えば、鉄道車両の正面衝突が発生して、それに伴い、起動部31が破損するようなことがあっても、起動部32によって防護無線を発報することができるから、この点でも、事故発生を通知する装置としての信頼性および確実性が高められている。
さらにまた、複数の検知処理装置15,16,17を有していることにより、事故によってそれらのいずれかが破損、破壊しても、その他から事故検知信号が出力され得るから、この場合も、防護無線の発報を確保でき、事故発生を通知する装置としての信頼性および確実性が高められている。
そして、さらに、防護無線自動発報装置1は、動作記録データをデータ記憶手段13bに作動周期で記憶しておくことができ、しかも事故が発生したときは、その動作記録データがデータ保存手段13aに事故記録データとして保存されるから、事故の後に事故記録データを解析することができる。その解析によって、事故当時における鉄道車両の動作状態を分析することもでき、事故原因の究明に役立てることもできる。
また、防護無線自動発報装置1は、故障診断手段を有し、この故障診断手段によって自己診断処理を実行して故障が検知されたときに故障検知信号を出力しているから、故障の発生を外部に通知することができ、乗務員などによる適切な処置の機会を確保することができる。したがって、防護無線自動発報装置1は、故障が発生したときの対応がとりえるようになっているので、事故発生を通知する装置としての信頼性および確実性が高められている。
また、3軸ジャイロを有してなく、3軸加速度計の測定値によって、事故発生を検知するようにしているから、その分、故障のおそれが少なく、故障し難い構成になっている。
防護無線自動発報装置1は、故障が検知されると、故障表示が行われるため、乗務員等が故障の発生を確実に把握することができ、一層事故発生を通知する装置としての信頼性および確実性が高められている。
なお、ステップ6〜11の各ステップは、実行する順序を適宜変更してもよい。
第2の実施形態
次に、本発明の第2の実施の形態に係る防護無線自動発報装置1について説明する。ここで、図4は第2の実施の形態に係る防護無線自動発報装置1の要部の回路構成の一例を示す図である。第2の実施の形態に係る防護無線自動発報装置1は、第1の実施の形態に係る防護無線自動発報装置1と比較して保持回路19,20が相違し、他は同じ構成を有している。
図4に示すように、第2の実施の形態に係る防護無線自動発報装置1の保持回路19は、第1の実施の形態に係る防護無線自動発報装置1の保持回路19と比較して、共通ライン18aに接続されているリレー19fと、スイッチ19gとを有し、バックアップ電源ライン19hが接続されている点で相違し、他は同じ構成を有している。
また、第2の実施の形態に係る防護無線自動発報装置1の保持回路20は、第1の実施の形態に係る防護無線自動発報装置1の保持回路20と比較して、共通ライン18aに接続されているリレー20fと、スイッチ20gとを有し、バックアップ電源ライン20hが接続されている点で相違し、他は同じ構成を有している。
リレー19fは事故検知信号が入力される事故検知ラインとしての共通ライン18aに接続されている。スイッチ19gはスイッチ19aと並列に設けられている。スイッチ19gおよびスイッチ19aはスイッチ19bおよびリセットスイッチ19dを介してバックアップ電源ライン19hに接続されている。バックアップ電源ライン19hは、共通ライン18aに接続されることなく分離されてバックアップ電源ユニット35に接続されている。
リレー20fは共通ライン18aに接続されている。スイッチ20gはスイッチ20aと並列に設けられている。スイッチ20gおよびスイッチ20aはスイッチ20bおよびリセットスイッチ20dを介してバックアップ電源ライン20hに接続されている。バックアップ電源ライン20hは、共通ライン18aに接続されることなく分離されてバックアップ電源ユニット36に接続されている。
バックアップ電源ユニット35、36はそれぞれユニットU1,U3に設けられている。バックアップ電源ユニット35、36はそれぞれ蓄電池を備え、その蓄電池に電源ユニット37から供給される電力が蓄えられている。電源ユニット37はユニットU1に設けられ、共通ライン18bに接続されている。電源ユニット37は蓄電池および変圧器を備え、パンタグラフから供給される電力を変圧器により所定の電圧に変換して蓄電池に蓄えている。
そして、第2の実施の形態に係る防護無線自動発報装置1では、事故検知信号sg15が共通ライン18aを通じて出力されたとすると、リレー19fが励磁されるので、これに連動してスイッチ19gが入る(閉鎖される)。すると、バックアップ電源ライン19hを介してバックアップ電源ユニット35から電源が供給され、その電源供給を受けてリレー19eが励磁されるので、これに連動してスイッチ31a、31bが入り、これによって、防護無線33が起動され、防護無線が発報される。
この間、保持回路19のスイッチ19aが入るため、事故検知信号sg15が入力されていなくても、バックアップ電源ユニット35からの電源供給を受けてリレー19eは励磁されたままの状態で保持される(リレー19eの励磁状態が保持される)。
したがって、第2の実施の形態に係る防護無線自動発報装置1も、第1の実施の形態に係る防護無線自動発報装置1と同様に、一旦、事故検知信号sg15が入力されてリレー19eが励磁されてしまえばそれ以降はたとえ事故検知信号sg15が入力されなくても防護無線33の起動が保持され、防護無線が発報され続けることとなる。
その上、第2の実施の形態に係る防護無線自動発報装置1では、バックアップ電源ライン19hが接続されているので、バックアップ電源ユニット35からの電源供給を受けてリレー19eが励磁されるようになっており、しかもバックアップ電源ライン19hは事故検知ラインとしての共通ライン18aに接続されてなく、共通ライン18aとは電気的に分離されている。
第2の実施の形態に係る防護無線自動発報装置1では、事故による車両の損壊等に伴い、共通ライン18a、18bが切断されることがあっても、バックアップ電源ライン19hを介してバックアップ電源ユニット35からの電源供給によってリレー19eの励磁状態を保持できるようになっている。
このように、第2の実施の形態に係る防護無線自動発報装置1でも、保持回路19によって、リレー19eの励磁状態が保持され、起動された防護無線33の作動状態が保持されるので、保持回路19が作動状態保持手段として機能している。
第2の実施の形態に係る防護無線自動発報装置1では、リセットスイッチ19dを操作すると(押すと)、バックアップ電源ユニット35からの電源供給が解除されるため、リレー19eの励磁状態が解除される。この場合は、防護無線33の起動が解除され、防護無線の発報が停止する。
なお、以上の動作は、検知処理装置16,17から事故検知信号sg16,sg17が出力された場合の動作と同様であり、また、保持回路20と、起動部32とについても同様である。
第3の実施形態
次に、本発明の第3の実施の形態に係る防護無線自動発報装置1について説明する。ここで、図5は第3の実施の形態に係る防護無線自動発報装置1の要部の回路構成の一例を示す図である。第3の実施の形態に係る防護無線自動発報装置1は、第1の実施の形態に係る防護無線自動発報装置1と比較して保持回路19,20が相違し、他は同じ構成を有している。
図5に示すように、第3の実施の形態に係る防護無線自動発報装置1の保持回路19は、第1の実施の形態に係る防護無線自動発報装置1の保持回路19と比較して、スイッチ19aおよび19bを有していない点と、リセットスイッチ19dからスイッチ19aおよび19bを介してリレー19eに接続されるラインを有しない点と、リレー19cおよびリレー19eが一対となってラッチングリレーを構成している点で相違し、他は同じ構成を有している。
また、第3の実施の形態に係る防護無線自動発報装置1の保持回路20は、第1の実施の形態に係る防護無線自動発報装置1の保持回路20と比較して、スイッチ20aおよび20bを有していない点と、リセットスイッチ20dからスイッチ20aおよび20bを介してリレー20eに接続されるラインを有しない点と、リレー20cおよびリレー20eが一対となってラッチングリレーを構成している点で相違し、他は同じ構成を有している。
そして、第3の実施の形態に係る防護無線自動発報装置1では、事故検知信号sg15が共通ライン18aを通じて出力されたとすると、事故検知信号sg15が共通ライン18aを通じてリレー19eに入力される。すると、リレー19eが励磁されるので、これに連動してスイッチ31a、31bが入り、これによって、防護無線33が起動され、防護無線が発報される。
リレー19eはラッチングリレーを構成していて、その励磁状態が解除されても、スイッチ31a、31bの閉鎖状態が保持される。したがって、一旦、事故検知信号sg15が入力されてリレー19eが励磁されてしまえばそれ以降はたとえ事故検知信号sg15が入力されなくても、また、事故による車両の損壊等に伴い、共通ライン18a、18bが切断された場合においても、防護無線33の起動が保持され、防護無線が発報され続けることとなる。
このように、第3の実施の形態に係る防護無線自動発報装置1でも、保持回路19によって、リレー19eの励磁状態が保持され、起動された防護無線33の作動状態が保持されるので、保持回路19が作動状態保持手段として機能している。
ただし、第3の実施の形態に係る防護無線自動発報装置1では、リセットスイッチ19dを操作すると(押すと)、電源ユニット37からの電源供給を受けてリレー19cが励磁されるので、これに連動してスイッチ31a、31bが開放され、防護無線33の発報が停止する。リレー19cはラッチングリレーを構成しているので、その励磁状態が解除されても、スイッチ31a、31bの開放状態が保持されるようになっている。
なお、以上の動作は、検知処理装置16,17から事故検知信号sg16,sg17が出力された場合の動作と同様であり、また、保持回路20と、起動部32とについても同様である。
本発明の実施の形態に係る防護無線自動発報装置の全体構成の一例を示すブロック図である。 防護無線自動発報装置の要部の回路構成の一例を示す図である。 防護無線自動発報装置の起動後から事故検知または故障検知がなされたときまでの動作手順の一例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係る防護無線自動発報装置の要部の回路構成の一例を示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係る防護無線自動発報装置の要部の回路構成の一例を示す図である。
符号の説明
1…防護無線自動発報装置、11…3軸加速度計、12…演算判定検知手段
13a…データ保存手段、13b…データ記憶手段
14…故障診断手段、15,16,17…検知処理装置
18a,18b…共通ライン、19h…バックアップ電源ライン
19,20…保持回路、30…防護無線起動手段
31,32…起動部、33,34…防護無線
40…情報制御装置、50…表示装置、51…記憶手段

Claims (9)

  1. 鉄道車両の事故が検知されたことに基づいて、前記鉄道車両に備え付けの防護無線を起動する防護無線起動手段を備えた防護無線自動発報装置であって、
    直交する3軸の加速度を測定する3軸加速度計と、
    該3軸加速度計の測定値を用いて、前記鉄道車両の事故を検知するために必要な演算処理を行う演算手段と、
    該演算手段の演算値と前記3軸加速度計の測定値とに基づき前記鉄道車両の事故が検知されたときに事故検知信号を出力する事故検知手段と、
    該事故検知手段から出力される前記事故検知信号を前記防護無線起動手段に入力する検知信号入力手段と、
    前記検知信号入力手段から前記事故検知信号を入力したことによって前記防護無線起動手段により起動された前記防護無線の作動状態を、前記事故検知信号を用いることなく保持する作動状態保持手段とを有することを特徴とする防護無線自動発報装置。
  2. 鉄道車両の事故が検知されたことに基づいて、前記鉄道車両に備え付けの防護無線を起動する防護無線起動手段を備えた防護無線自動発報装置であって、
    直交する3軸の加速度を測定する3軸加速度計と、
    該3軸加速度計の測定値を用いて、前記鉄道車両の事故を検知するために必要な演算処理を行う演算手段と、
    該演算手段の演算値と前記3軸加速度計の測定値とを用いて、前記鉄道車両の事故が発生したか否かを判定する判定手段と、
    該判定手段により、前記鉄道車両の事故が発生したと判定されたときに、前記鉄道車両の事故が検知されたことを示す事故検知信号を出力する事故検知手段と、
    該事故検知手段から出力される前記事故検知信号を前記防護無線起動手段に入力する検知信号入力手段と、
    前記演算手段および前記判定手段が繰り返し作動するように制御する作動制御手段とを有し、
    該作動制御手段により制御される前記演算手段および前記判定手段の作動周期が前記鉄道車両の事故発生から装置破損までに要するとされる装置破損時間よりも短く設定されていることを特徴とする防護無線自動発報装置。
  3. 前記検知信号入力手段から前記事故検知信号を入力したことによって前記防護無線起動手段により起動された前記防護無線の作動状態を、前記事故検知信号を用いることなく保持する作動状態保持手段を更に有することを特徴とする請求項2記載の防護無線自動発報装置。
  4. 前記防護無線起動手段は、前記防護無線を起動する起動部を複数有し、
    前記検知信号入力手段は、前記事故検知手段から出力される前記事故検知信号を前記各起動部にそれぞれ入力し得るように構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載の防護無線自動発報装置。
  5. 前記3軸加速度計の測定値および前記鉄道車両の状態が異常か否かの判定結果に関する動作記録データを記憶する動作記録データ記憶手段と、
    該動作記録データ記憶手段に前記動作記録データを所定周期で繰り返し記憶させる記憶制御手段とを更に有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載の防護無線自動発報装置。
  6. 前記動作記録データを消去されないように保存するデータ保存手段と、
    前記事故が検知されたときの前記動作記録データを事故記録データとして前記データ保存手段に保存させる保存処理手段とを更に有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項記載の防護無線自動発報装置。
  7. 前記鉄道車両の事故が検知されたことを示す事故検知表示を行う事故表示手段と、
    前記事故検知手段から出力される前記事故検知信号に基づいて、前記事故表示手段が前記事故検知表示を行うように制御する表示制御手段とを更に有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項記載の防護無線自動発報装置。
  8. 前記事故検知手段を複数有することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項記載の防護無線自動発報装置。
  9. 前記作動状態保持手段は、前記事故検知信号が入力される事故検知ラインと、バックアップ電源に接続されかつ前記事故検知ラインに接続されることなく電気的に分離されている電源ラインとが接続され、前記電源ラインを介した前記バックアップ電源からの電源供給によって前記防護無線の作動状態が前記事故検知信号を用いることなく保持されることを特徴とする請求項1または3記載の防護無線自動発報装置。
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