JP2005335590A - 車両診断情報取得装置および車両診断情報取得方法 - Google Patents

車両診断情報取得装置および車両診断情報取得方法 Download PDF

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Abstract

【課題】各種センサの計測値のうちダイアグ出力に及ばないが正常とはいえないものを正確に選別し、活用できるようにすること。
【解決手段】プレダイアグ処理部13は車両に搭載されたセンサにより検出された信号を取得すると、その時点の環境条件や走行条件によって補正したしきい値を用いて車両が異常状態にある可能性があるかどうかを判定し、可能性があると判定した場合のみ車両診断情報記憶15bに情報をプレダイアグ情報として記憶させる。
【選択図】 図2

Description

この発明は、車両に搭載したセンサにより検出された信号から車両異常状態の信号であるダイアグ情報と車両異常状態である可能性が高い場合の信号であるプレダイアグ情報とを含む車両診断情報を取得する車両診断情報取得装置および車両診断情報取得方法に関し、特に、車両に搭載したセンサにより取得された信号のうち異常の兆候を示す適正な信号を効率良くプレダイアグ情報として取得することができる車両診断情報取得装置および車両診断情報取得方法に関する。
最近の車両は、ダイアグノーシス(以下「ダイアグ」と言う)と呼ばれる自己診断機能がエンジンコントロールユニット(ECU)の一機能として設けられることが多い。このダイアグでは、車両に搭載されたセンサからの信号に異常があった場合にそのデータがダイアグ情報としてECUのメモリ内に記憶され、車両がディーラの整備工場などに立ち寄った際に読み出されて故障有無の確認などに利用されている。
具体的には、かかるECUは、センサから取得した信号をしきい値処理して、該当する場合にはかかる信号をダイアグ情報としてメモリ内に記憶することになる。ダイアグ情報とする場合としては、所定時間内に信号強度があるしきい値Aを超えた回数が所定回数以上である場合や、信号強度を所定のしきい値Aを超えるものが所定時間以上継続する場合などが該当する。
また、かかるしきい値処理でダイアグ情報と判定されないものであっても、異常の兆候を示すような信号をプレダイアグ情報としてECUのメモリ内に記憶し、車両がディーラの整備工場などに提供する場合もある。具体的には、所定時間内に信号強度があるしきい値Aを超えた回数については所定回数未満であるが、このしきい値Aよりも強度は低いが通常状態よりも強度が大きいしきい値Bを超えた回数が所定回数以上あるような場合には、かかる信号についてもプレダイアグ情報として記憶することとなる。
このように、従来より、車両に搭載されたセンサの信号が所定の条件を満たす場合に、これらをダイアグ情報およびプレダイアグ情報としてECUのメモリ内に記憶しておき、かかるダイアグ情報およびプレダイアグ情報を車両整備時に用いる技術が知られている。
しかしながら、センサから取得した信号のうちのいかなる信号をプレダイアグ情報として取得するかは悩ましい問題である。たとえば、正常な信号をプレダイアグ情報として取得したり、異常な信号をみのがしてしまうと、異常を判断する時点でのプレダイアグ情報の利用価値が低下してしまう。
ダイアグ情報とみなされる信号は通常値の数倍以上の値となるので、ダイアグ情報の判定時に用いる上記しきい値Aは決定しやすいが、プレダイアグ情報の決定時に用いる上記しきい値Bをいかにして決定するかは難しい問題である。言い換えると、かかるプレダイアグ情報の決定時に用いる上記しきい値Bが適正な値でないと、本来障害対処に有用な情報であるはずのプレダイアグ情報を取得すること自体が意味をなさなくなってしまう。
これらのことから、車両に搭載したセンサにより取得された信号のうち異常の兆候を示す適正な信号をいかにしてプレダイアグ情報として取得し、かかるプレダイアグ情報およびダイアグ情報に基づく適正な車両異常判定をおこなうかが極めて重要な課題となっている。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するためになされたものであり、車両に搭載したセンサにより取得された信号のうち異常の兆候を示す適正な信号を効率良くプレダイアグ情報として取得することができる車両診断情報取得装置および車両診断情報取得方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明に係る車両診断情報取得装置は、車両に搭載したセンサにより検出された信号から車両異常状態の信号であるダイアグ情報と車両異常状態である可能性が高い場合の信号であるプレダイアグ情報とを含む車両診断情報を取得する車両診断情報取得装置であって、前記センサにより検出された信号を前記プレダイアグ情報とするか否かを判定する際に用いるプレダイアグしきい値を所定の環境条件に基づいて補正する補正手段と、前記補正手段により補正されたプレダイアグしきい値に基づいて前記センサにより検出された信号から前記プレダイアグ情報を取得する取得手段と、前記取得手段により取得された前記プレダイアグ情報を前記ダイアグ情報とともに記憶する記憶手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明に係る車両診断情報取得方法は、車両に搭載したセンサにより検出された信号から車両異常状態の信号であるダイアグ情報と車両異常状態である可能性が高い場合の信号であるプレダイアグ情報とを含む車両診断情報を取得する車両診断情報取得方法であって、前記センサにより検出された信号を前記プレダイアグ情報とするか否かを判定する際に用いるプレダイアグしきい値を所定の環境条件に基づいて補正する補正工程と、前記補正工程により補正されたプレダイアグしきい値に基づいて前記センサにより検出された信号から前記プレダイアグ情報を取得する取得工程と、前記取得工程により取得された前記プレダイアグ情報を前記ダイアグ情報とともに記憶部に格納する格納工程とを含んだことを特徴とする。
かかる発明によれば、車両に搭載したセンサにより検出された信号が車両の異常状態の兆候を示しているかどうかを判定するためのしきい値を環境条件に基づいて補正した上で判定処理をおこなうように構成したので、車両状態の異常の兆候を示す情報であるプレダイアグ情報を適正に効率よく取得できる。
また、本発明に係る車両診断情報取得装置は、車両に搭載したセンサにより検出された信号から車両異常状態の信号であるダイアグ情報と車両異常状態である可能性が高い場合の信号であるプレダイアグ情報とを含む車両診断情報を取得する車両診断情報取得装置であって、前記プレダイアグ情報の発生頻度に基づき、該発生頻度が高くなる傾向であると判断すると、車両関係機関に前記プレダイアグ情報を送信することを特徴とする。
かかる発明によれば、異常の兆候を示す情報であるプレダイアグ情報が所定の頻度を超えて取得された場合にその情報をディーラに送信するように構成したので、当該の車両に異常が発生する前にディーラにて異常の予兆を解析し、異常の発生を未然に防止することができる。また、プレダイアグ情報を毎回送信するのではなく、所定の頻度を超えた後にまとめて情報を送信するのでディーラにおける解析処理の負荷を軽減させることができる。
本発明によれば、車両に搭載したセンサにより検出された信号が車両の異常状態の兆候を示しているかどうかを判定するためのしきい値を環境条件に基づいて補正した上で判定処理をおこなうように構成したので、車両状態の異常の兆候を示す情報であるプレダイアグ情報を適正に効率よく取得できるという効果を奏する。
また、本発明によれば、異常の兆候を示す情報であるプレダイアグ情報が所定の頻度を超えて取得された場合にその情報をディーラに送信するように構成したので、当該の車両に異常が発生する前にディーラにて異常の予兆を解析し、異常の発生を未然に防止することができる。また、プレダイアグ情報を毎回送信するのではなく、所定の頻度を超えた後にまとめて情報を送信するのでディーラにおける解析処理の負荷を軽減させることができる。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る車両診断情報取得装置および車両診断情報取得方法の好適な実施例を詳細に説明する。なお、ここではエンジンの冷却水の温度を検知する温度センサにより検出された信号を車両診断情報として記憶するか否かを判定する際に外気温によってしきい値を補正する場合について説明する。
まず、本実施例に係る車両診断情報におけるしきい値の補正の概念について説明する。図1−1は、ダイアグ情報とプレダイアグ情報を判別するためのしきい値について説明するための説明図である。同図に示すように、車両に搭載したセンサにより検出される信号の強度や振幅等は、測定対象の状態の変化によって変動する。このように変動する信号のうち、ある信号をダイアグ情報と判別し、別のある信号をプレダイアグ情報と判別するために2種類のしきい値を用いる。
ダイアグしきい値は、車両が正常状態にあるときにはとりえないレベルに設定される。センサにより検出された信号がこのしきい値を超えた場合は、車両が異常状態にあると考えられ、当該の信号はダイアグ情報として扱われる。また、プレダイアグしきい値は、車両が正常状態にあるときにとりうる最高のレベルに設定される。センサにより検出された信号がこのしきい値を超え、なおかつダイアグしきい値を超えない場合は、車両が異常状態に陥った可能性があると考えられ、当該の信号はプレダイアグ情報として扱われる。
しかし、例えばエンジンの冷却水の温度についてみてみると、エンジンが正常な場合であっても外気温が高い場合にはそれにともなって冷却水も高温になり、外気温が低い場合にはそれにともなって冷却水も低温になるというように環境条件の影響をうける。このため、一定の固定したしきい値を用いてセンサの検出信号を判定したのでは、車両が異常状態にあるのかどうかを適正に判定することができない。
図1−2は、外気温が高い場合のしきい値の補正について説明するための説明図である。同図に示すように、外気温が高い場合にはエンジンの冷却水も高温になり、エンジンが正常状態であっても冷却水の温度を検知する温度センサの検出する信号がプレダイアグしきい値を超えてしまう。このような場合には、プレダイアグしきい値を通常より高く補正する必要がある。
図1−3は、外気温が低い場合のしきい値の補正について説明するための説明図である。同図に示すように、外気温が低い場合にはエンジンの冷却水も低温になり、エンジンが異常状態に陥った可能性がある場合であっても冷却水の温度を検知する温度センサの検出する信号がプレダイアグしきい値を下回ってしまう。このような場合には、プレダイアグしきい値を通常より低く補正する必要がある。
このように、環境条件や走行条件に応じてしきい値を補正することによって、センサにより検出された信号のうち異常の兆候を示す信号をプレダイアグ情報として適正に効率よく取得することができる。
次に、本実施例に係る車両診断情報取得装置の構成について説明する。図2は、本実施例に係る車両診断情報取得装置の構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、車両診断情報取得装置10は、測定系20、表示系30、ナビゲーション装置50およびネットワークインターフェース部60と接続された構成となる。
測定系20は、車両の制御等に必要な情報を計測する各種センサからなる。加速度センサ21は、車両にかかっている加速度(G)の大きさと方向を検知するセンサである。この加速度センサ21は、車両が何かに衝突したり乗り上げたりした場合に発生する衝撃の大きさを測ることもできる。温度センサ22は、エンジンの冷却水などの温度を計測するセンサである。車速センサ23は車軸の回転速度などから車両の走行速度を計測するセンサである。なお、測定系20にはこれらのセンサがすべて揃っている必要はなく、また、これ以外のセンサが備わっていてもよい。
表示系30は、ディスプレイ31を有し、車両診断情報取得装置10からの情報を当該の車両の運転者などの搭乗者に対して画像やメッセージの形で通知する機能をもつ。ディスプレイ31は、ナビゲーション装置50にも共用され、経路情報の表示などにも用いられる。また、表示系30は、運転席の操作パネルに設けられ運転者に異常を通知する警告灯32も有する。
ナビゲーション装置50は、当該車両の走行経路の設定および誘導をおこなう装置である。具体的には、ナビゲーション装置50は、GPS通信部40によって自車両の現在位置を取得し、内蔵する地図データを用いて自車両が走行している道路を特定し、表示系30のディスプレイ31を用いて経路誘導を実行する。
ネットワークインターフェース部60は、インターネット等のネットワークに無線接続するためのネットワークインターフェースである。なお、無線接続の方式はどのような方式であってもよい。
車両診断情報取得装置10は、検出部11、ダイアグ処理部12、気象データ取得部13、プレダイアグ処理部13、気象データ取得部14、記憶部15およびデータ入出力インターフェース部16を有する。
検出部11は、測定系20の検出した信号を取得し、ダイアグ処理部12へ引き渡す処理部である。また、ダイアグ処理部12やプレダイアグ処理部13からの要求をうけて、走行速度等のその時点の車両の状況を示す情報を測定系20より収集して要求元に引き渡す処理もおこなう。
ダイアグ処理部12は、検出部11から引き渡された信号がダイアグしきい値を超えているかどうかを判定し、超えている場合にはその信号をダイアグ情報として車両診断情報記憶部15bに記憶させ、さらに表示系30に車両が異常状態にある旨の表示をおこなって運転者を含む搭乗者に対して異常を通知する処理部である。ダイアグ処理部12は、検出部11から引き渡された信号がダイアグしきい値を超えていない場合には、その信号をプレダイアグ処理部13に引き渡す。なお、ダイアグ処理部12が車両診断情報記憶部15bにダイアグ情報を記憶させる際に、例えば車両の走行速度のようなその時点の車両の状況を示す情報を検出部11から取得し、関連情報として一緒に記憶させるように構成することもできる。
プレダイアグ処理部13は、しきい値補正部13aとプレダイアグ取得部13bを有する。プレダイアグ処理部13は、ダイアグ処理部12から引き渡された信号を履歴情報としてプレダイアグ記憶部15aに一時記憶させ、さらにこの信号がプレダイアグしきい値を超えているかどうかを判定し、超えている場合にはその信号をプレダイアグ情報として車両診断情報記憶部15bに記憶させる処理をおこなう。
しきい値補正部13aは、ダイアグ処理部12から引き渡された信号を判定するためのプレダイアグしきい値を補正する処理をおこなう。プレダイアグ処理部13は、判定対象毎にプレダイアグしきい値をもっており、しきい値補正部13aは、このしきい値を判定対象に応じた環境条件情報によって補正する。
例えば、エンジンの冷却水の温度を検知するセンサの検出した信号がプレダイアグしきい値を超えるかどうかを判定する場合には、しきい値補正部13aは、環境条件情報として気象データ取得部から外気温を取得してプレダイアグしきい値の補正をおこなう。具体的には、取得した外気温が所定の温度よりも高い場合にはプレダイアグしきい値を通常よりも高く変更し、外気温の影響による冷却水の温度の上昇がプレダイアグ情報として記憶されないようにする。また、取得した外気温が所定の温度よりも低い場合にはプレダイアグしきい値を通常よりも低く変更し、外気温の影響による冷却水の温度の低下によってプレダイアグ情報の記憶漏れが発生しないようにする。
プレダイアグ取得部13bは、ダイアグ処理部12から引き渡された信号がしきい値補正部13aによって補正されたしきい値を超えるかどうかを判定し、超えている場合にはその信号をプレダイアグ情報として車両診断情報記憶部15bに記憶させる処理をおこなう。なお、プレダイアグ取得部13bが車両診断情報記憶部15bにプレダイアグ情報を記憶させる際に、例えば車両の走行速度のようなその時点の車両の状況を示す情報を検出部11から取得し、関連情報として一緒に記憶させるように構成することもできる。
気象データ取得部14は、当該の車両周辺の外気温、湿度、天候等の気象情報を取得する。気象データ取得部14は、ナビゲーション装置50から車両の現在位置を取得し、取得した位置の気象情報をネットワークデータインターフェース部16を介して所定のサーバ装置から取得する。なお、車両本体に気象情報を取得可能なセンサを搭載し、車両単体で気象情報を取得できるように構成してもよい。
記憶部15は、プレダイアグ記憶部15aおよび車両診断情報記憶15bを記憶する。プレダイアグ記憶部15aは、ダイアグ処理部12からプレダイアグ処理部13に引き渡された情報を一時記憶する。センサの検出した信号を用いて車両が異常状態にあるかどうかを判定する場合、単独の信号のみでは判定ができず、いくつかの信号を組み合わせて判定する必要がある場合がある。そのために、ここにセンサの検出した信号を一時的に記憶しておく。
車両診断情報記憶15bは、車両の異常状態を示すダイアグ情報と車両の異常状態の可能性を示すプレダイアグ情報とを記憶する。図3は、車両診断情報記憶15bに含まれる情報の一例を示すデータ構造図である。車両診断情報記憶15bは、異常の種類を表すコード、検出した日時、ダイアグ情報であるかプレダイアグ情報であるかを示す種別、およびエンジンの回転数や外気温のような検出時点の車両の状態を示す情報を保持する。
車両診断情報記憶15bは、運転者が修理や点検等の目的で車両をディーラに入庫させた際にディーラの所有する車両異常診断装置100によって読み出される。ここで読み出された情報は、車両の点検や修理の参考情報として用いられるだけでなく、車両を製造するメーカがダイアグしきい値およびプレダイアグしきい値の妥当性を検証するための分析情報としても利用することができる。
データインターフェース部16は、プレダイアグ記憶部15aおよび車両診断情報記憶15bに記憶された情報を外部から読み出すためのデータ出力インターフェースである。なお、データインターフェース部16を介して車両診断情報記憶15bの情報を外部から読み出す方式はどのような方式であってもよい。
次に、図2に示した車両診断情報取得装置10の処理手順について説明する。図4は、図2に示したのダイアグ処理部12の処理手順を示すフローチャートである。なお、このフローチャートで示す処理は、車両のエンジンが始動された際に開始され、エンジンが停止するまで繰り返して実行されるものとする。
同図に示すように、ダイアグ処理部12は、信号を取得すると(ステップS101)、ダイアグしきい値を超えているかどうかを判定し、超えている場合には(ステップS102肯定)、取得した信号を車両診断情報記憶15bに記憶させ(ステップS103)、さらに表示系30に車両が異常状態にある旨の表示をおこなうと共にディーラに対して車両が異常状態にある旨をインターネット回線等を通じて遠隔的に通知する(ステップS104)。取得した信号がダイアグしきい値を超えない場合には(ステップS102否定)、この信号をプレダイアグ処理部13に引き渡してプレダイアグ処理をおこなわせる(ステップS105)。
次に、プレダイアグ処理の処理手順について説明する。図5は、図4に示したプレダイアグ処理の処理手順を示すフローチャートである。このプレダイアグ処理は、プレダイアグ処理部13によって実行される。
同図に示すように、プレダイアグ処理部13は、信号を取得すると(ステップS201)、取得した情報をプレダイアグ記憶部15aに記憶させる(ステップS202)。そして気象データ取得部14から外気温情報を含む気象情報を環境条件情報として取得し(ステップS203)、この環境条件情報をもちいてプレダイアグしきい値を補正する(ステップS204)。取得した信号が補正したプレダイアグしきい値を超えている場合には(ステップS205肯定)、取得した信号を車両診断情報記憶15bに記憶させ(ステップS206)、超えていない場合には(ステップS205否定)特に処理をおこなわない。
なお、ここで、取得した信号が補正したプレダイアグしきい値を超える頻度が所定の頻度を超える場合に、車両診断情報記憶15bに記憶されているプレダイアグ情報をインターネット回線等を通じて遠隔的にディーラに送信するように構成することもできる。異常の兆候を示す情報であるプレダイアグ情報をディーラに送信することにより、当該の車両に異常が発生する前にディーラにて異常の予兆を解析し、異常の発生を未然に防止することができる。また、プレダイアグ情報を毎回送信するのではなく、所定の頻度を超えた後に送信するようにすることでディーラにおける解析処理の負荷を軽減させることができる。
上述してきたように、本実施例では、プレダイアグ処理部13がセンサの検出信号を取得した際に、環境条件や走行条件を考慮してしきい値を補正し、この補正したしきい値をもちいて異常状態の判定をおこなうように構成したので、異常の兆候を示すプレダイアグ情報を適正に効率よく取得することができる。
以上のように、本発明にかかる車両診断情報取得装置は、車両の異常状態に係る情報の取得に有用であり、特に、異常の兆候を示す情報を適切に効率よく取得するに適している。
ダイアグ情報とプレダイアグ情報を判別するためのしきい値について説明するための説明図である。 外気温が高い場合のしきい値の補正について説明するための説明図である。 外気温が低い場合のしきい値の補正について説明するための説明図である。 本実施例に係る車両診断情報取得装置の構成を示す機能ブロック図である。 車両診断情報記憶に含まれる情報の一例を示すデータ構造図である。 図2に示したのダイアグ処理部の処理手順を示すフローチャートである。 図4に示したプレダイアグ処理の処理手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1 車両
10 車両診断情報取得装置
11 検出部
12 ダイアグ処理部
13 プレダイアグ処理部
13a しきい値補正部
13b プレダイアグ取得部
14 気象データ取得部
15 記憶部
15a プレダイアグ記憶部
15b 車両診断情報記憶部
16 データ入出力インターフェース部
20 測定系
21 加速度センサ
22 温度センサ
23 車速センサ
30 表示系
31 ディスプレイ
32 警告灯
40 GPS通信部
50 ナビゲーション部
60 ネットワークインターフェース部
100 車両異常診断装置

Claims (8)

  1. 車両に搭載したセンサにより検出された信号から車両異常状態の信号であるダイアグ情報と車両異常状態である可能性が高い場合の信号であるプレダイアグ情報とを含む車両診断情報を取得する車両診断情報取得装置であって、
    前記センサにより検出された信号を前記プレダイアグ情報とするか否かを判定する際に用いるプレダイアグしきい値を所定の環境条件に基づいて補正する補正手段と、
    前記補正手段により補正されたプレダイアグしきい値に基づいて前記センサにより検出された信号から前記プレダイアグ情報を取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された前記プレダイアグ情報を前記ダイアグ情報とともに記憶する記憶手段と
    を備えたことを特徴とする車両診断情報取得装置。
  2. 前記補正手段は、前記車両周辺の外気温、前記車両周辺の湿度および/または前記車両周辺の降雨状態を含む気象条件に基づいて、前記プレダイアグしきい値を補正することを特徴とする請求項1に記載の車両診断情報取得装置。
  3. 前記車両周辺の外気温、前記車両周辺の湿度および/または前記車両周辺の降雨状態を含む気象データを取得する気象センサを備え、前記補正手段は、前記気象センサにより取得された気象データに基づいて前記プレダイアグしきい値を補正することを特徴とする請求項2に記載の車両診断情報取得装置。
  4. 前記車両の所在地区に対応する気象データをネットワークを介して取得する気象データ取得手段をさらに備え、前記補正手段は、前記気象データ取得手段により取得された気象データに基づいて前記プレダイアグしきい値を補正することを特徴とする請求項2に記載の車両診断情報取得装置。
  5. 経路情報を呈示するナビゲーション装置から当該車両の現在地点を取得する現在地点取得手段をさらに備え、前記気象データ取得手段は、前記現在地点取得手段により取得された当該車両の現在地点に対応する気象データを取得することを特徴とする請求項4に記載の車両診断情報取得装置。
  6. 前記記憶手段に記憶された前記プレダイアグ情報および前記ダイアグ情報を車両異常診断装置に出力する出力手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の車両診断情報取得装置。
  7. 車両に搭載したセンサにより検出された信号から車両異常状態の信号であるダイアグ情報と車両異常状態である可能性が高い場合の信号であるプレダイアグ情報とを含む車両診断情報を取得する車両診断情報取得装置であって、
    前記プレダイアグ情報の発生頻度に基づき、該発生頻度が高くなる傾向であると判断すると、車両関係機関に前記プレダイアグ情報を送信することを特徴とする車両診断情報取得装置。
  8. 車両に搭載したセンサにより検出された信号から車両異常状態の信号であるダイアグ情報と車両異常状態である可能性が高い場合の信号であるプレダイアグ情報とを含む車両診断情報を取得する車両診断情報取得方法であって、
    前記センサにより検出された信号を前記プレダイアグ情報とするか否かを判定する際に用いるプレダイアグしきい値を所定の環境条件に基づいて補正する補正工程と、
    前記補正工程により補正されたプレダイアグしきい値に基づいて前記センサにより検出された信号から前記プレダイアグ情報を取得する取得工程と、
    前記取得工程により取得された前記プレダイアグ情報を前記ダイアグ情報とともに記憶部に格納する格納工程と
    を含んだことを特徴とする車両診断情報取得方法。
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