JP3089538B2 - 無線通報システム - Google Patents

無線通報システム

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JP3089538B2
JP3089538B2 JP08010675A JP1067596A JP3089538B2 JP 3089538 B2 JP3089538 B2 JP 3089538B2 JP 08010675 A JP08010675 A JP 08010675A JP 1067596 A JP1067596 A JP 1067596A JP 3089538 B2 JP3089538 B2 JP 3089538B2
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邦治 竪月
弘 及川
秀樹 笠井
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】簡易型携帯電話システムを利
用して、携帯用端末子機の位置情報を取得するための無
線通報システムに係り、VIPの警護や、徘徊老人、盗
難にあった貴重品等の発見に利用されるセキュリティシ
ステムに関する。
【従来の技術】従来のこの種のセキュリティシステム
は、ペンダント型等の小型無線送信機と、この小型無線
送信機からの無線信号を受信するための無線受信機とに
より構成されていた。
【0002】この様な従来のシステムは、小型無線送信
機から断続的に無線信号が送信され、上記無線受信機
が、この無線信号を受信できれば、無線受信機の受信エ
リア内に存在していると判断する。一方、小型無線送信
機からの無線信号を受信できなければ、上記小型無線送
信機は、無線受信機の受信エリア外に出たと判断して、
警報音の出力等を行うものであった。
【0003】従って、上記無線機の受信エリアを適当な
範囲にしておけば、貴重品に上記小型無線発信機を取り
付けて、その貴重品が持ち去られたことを警報音によっ
て知ることができ、また、老人や幼児が上記小型無線発
信機を携行していれば、その外出を警報音により知るこ
とができるものであった。
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のセキ
ュリティシステムは、受信エリア内か、或は、受信エリ
ア外かを判断するだけの機能しか有しないため、警報音
が出力され始めた時点で、盗難者を発見し、或は、老人
又は幼児を保護する必要があった。即ち、その後、少し
離れた場所まで貴重品が持ち去られ、或は、老人等が徘
徊を始めた場合には、もはや、従来のセキュリティシス
テムでは対応することができなかった。
【0004】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
ので、無線通信機とともに貴重品等を盗んだ盗難者や、
無線通信機の携行者の位置を遠隔地から検出するための
システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】請求項1に記載した本発
明による通信端末装置は、電話回線に接続された屋内親
機と、電話回線への接続を行う複数の無線通信基地局
と、上記屋内親機又は上記無線通信基地局との間で無線
通信を行う携帯用端末子機とにより構成される簡易型携
帯電話システムにおいて適用されるシステムであり、上
記携帯用端末子機は、上記無線通信基地局に対し、公衆
無線通信による送信を行う無線送信手段と、上記無線送
信手段に対し、定期的に送信要求信号を出力する定期送
信制御手段とを備えており、上記定期送信制御手段は、
定期的に送信要求信号を出力し、無線送信手段が、この
送信要求信号に基づいて、公衆無線通信による送信を行
うことにより、携帯用端末子機が、公衆無線通信のため
の送信信号を定期的に出力する。この送信信号を、いず
れかの無線通信基地局が受信すれば、携帯用端末子機が
その無線通信基地局の受信エリアにあると検知すること
ができる。更に、屋内親機は、電話回線を介して着信し
たことを表示する屋外呼出表示部を備えて構成される。
【0005】請求項2に記載した本発明による通信端末
装置は、請求項1に記載の無線通報システムであって、
上記無線送信手段が、上記屋内親機又は上記無線通信基
地局のいずれかに対し、選択的に無線送信する手段とし
て構成され、上記携帯用端末子機は、上記屋内親機から
の自営無線通信による送信信号を受信するための無線受
信手段と、上記無線通信手段の出力に基づいて、上記屋
内親機との自営無線通信の可否を判断する自営通信判断
手段とを更に備えて構成され、無線受信手段が自営無線
通信による送信信号を受信できれば、自営通信判断手段
は、屋内親機の受信エリア内であると判断して、無線送
信手段が、屋内親機に対して自営無線通信による送信を
行う一方、無線受信手段が自営無線通信による送信信号
を受信できなければ、自営通信判断手段は、屋内親機の
受信エリア外であると判断して、無線送信手段が、無線
通信基地局に対して公衆無線通信による送信を行う。
【0006】ここで、自営無線通信とは、携帯用端末子
機、屋内親機間で直接行われる無線通信を意味し、これ
に対し、電気通信事業者の設置した無線通信基地局を介
して行われる無線通信を公衆無線通信を意味する。
【0007】請求項3に記載した本発明による通信端末
装置は、請求項1に記載の無線通報システムであって、
上記屋内親機は、上記携帯用端末子機からの自営無線通
信による送信信号を受信するための無線受信手段と、上
記携帯用端末子機からの自営無線通信による送信信号を
受信できないことを表示するエリア外表示部を備えて構
成され、屋内親機の無線受信手段は、携帯用端末子機か
らの自営無線通信による送信信号を受信できる場合に
は、上記エリア外表示部を消灯する一方、受信できない
場合には、上記エリア外表示部を点灯することにより、
携帯用端末子機との自営無線通信の可否を表示する構成
にしている。
【0008】この屋内親機は、上記携帯用端末子機が公
衆無線通信による送信を行い、この信号を無線通信基地
局が受信して、電話回線を介して呼出信号が送信された
場合には、屋外呼出表示部が点灯して、公衆無線通信に
よる定期送信があったことを表示する。
【0009】請求項4に記載した本発明による通信端末
装置は、請求項1から3のいずれかに記載の無線通報シ
ステムであって、携帯用端末子機の上記無線受信手段
が、無線通信基地局を介して無線送信される呼出信号を
受信する手段として構成され、上記定期送信制御手段
が、上記無線受信手段の出力に基づいて、送信要求信号
の定期的出力を開始又は停止する手段として構成とされ
る。
【0010】この携帯用端末子機は、無線受信手段が、
公衆無線通信による呼出信号を受信すると、定期送信制
御手段が、送信要求信号の定期的出力を開始又は停止す
るので、公衆無線通信を用いて屋内親機から携帯用端末
子機の定期送信を遠隔制御することができる。
【0011】そして、このシステムでは、上記携帯用端
末子機が、呼出音を出力するための鳴動手段を有してお
らず、そのため無線通信基地局を介して無線送信される
呼出信号を受信した際に呼出音を出力しない構成になっ
ている。
【0012】請求項5に記載の本発明による無線通報シ
ステムでは、携帯用端末子機からの送信信号を受信した
無線通信基地局の情報及び受信時の情報を記録保持する
ことにより、屋外にある携帯用端末子機の移動経路を記
録しておくことができ、このため、携帯用端末子機が無
線通信基地局の受信エリア外にある場合であっても、こ
の記録情報に基づいて、携帯用端末子機のおおよその位
置を推測することが可能となる。
【発明の実施の形態】まず、簡易型携帯電話システム
(PHS)と呼ばれる通話システムが、近年実用化さ
れ、急速に普及しつつある。簡易型携帯電話システムの
システム構成の概略を図2に示す。このシステムは、利
用者が、室内親機及び携帯用子機を保有し、室内親機
は、電話回線を介して電話局へ接続され、さらに、電気
通信事業者が設置した複数の無線通信基地局へ接続され
て構成される。
【0013】そして、利用者が有する携帯用子機は、室
内親機の受信エリア内では、室内親機と自営無線通信に
より通話することができる一方、受信エリア外では、無
線通信基地局及び電話回線を介して、室内親機と通話す
ることができるものである。
【0014】即ち、一般に屋内では、屋内親機と自営無
線通信により通話を行う一方、屋外では、いずれかの無
線通信基地の受信エリア内であれば、その無線通信基地
及び電話局を介して屋内親機と通話することができるも
のである。
【0015】本発明による無線通報システムは、この様
な簡易型携帯電話システムに適用されるものである。図
3は、本発明による無線通報システムのシステム構成例
の概略を示した図である。
【0016】貴重品とともに鞄に入れられた小型の携帯
用端末子機1は、屋内親機2に対し、屋内においては、
自営無線通信により定期送信を行う一方、屋外において
は、無線通信基地局3及び電話局4を介して定期送信を
行う。
【0017】従って、従来のセキュリティシステムと同
様、携帯用端末子機1が屋内、屋外のいずれにあるのか
を屋内親機2において判別することができるだけでな
く、電気通信事業者は、どの無線通信基地局3において
受信したのかを検知することができ、その受信エリアか
ら携帯用端末子機1のおおよその位置を知ることができ
る。
【0018】図1は、図3に示した携帯用端末子機1の
要部の一構成例を示した図である。携帯用端末子機1
は、無線送受信部10と、定期送信制御部11と、自営
通信判断部12と、中央制御部13とを備えて構成され
る。
【0019】定期送信制御部11は、タイマ回路を備え
て構成され、一定時間の経過毎に送信要求信号を出力す
る手段である。自営通信判断部12は、無線送受信部1
0の出力信号に基づいて、屋内親機2との自営通信可能
か否かを判断して、送信許可信号を出力する手段であ
る。
【0020】中央制御部13は、上記送信要求信号及び
送信許可信号に基づいて、無線送受信部10に対して、
送信制御信号を出力する手段であり、無線送受信部10
は、この送信制御信号に基づいて、屋内親機2又は無線
通信基地局3との間で、無線通信を行う手段である。な
お、中央制御部13は、単独で、或は、他の手段ととも
に、マイコンにより構成することができる。
【0021】図4は、図3に示した屋内親機2の要部の
一構成例を示した図である。屋内親機2は、音声処理部
20と、電話回線インターフェース部21と、表示部2
2と、着信切断制御部23と、無線送受信部24と、中
央制御部25とを備えて構成される。
【0022】電話回線インターフェース部21は、公衆
電話回線に接続され、公衆電話回線による通信を行うた
めの手段である。無線送受信部24は、携帯用端末子機
1との間で自営無線通信を行うための手段である。音声
処理部20は、電話回線又は自営無線通信による受信信
号を音声信号へ変換してスピーカへ出力する一方、マイ
クロフォンからの音声信号を送信信号へ変換するための
手段である。
【0023】着信切断制御部23は、屋内親機2が電話
回線からの呼び出しを着信した場合に、電話回線インタ
ーフェース部21からの出力に基づいて、携帯用端末子
機1からの着信か否かを判断し、通話を自動的に切断す
るための手段である。表示部22は、携帯用端末子機1
が自営無線通信の可能なエリア外にあることを表示する
ためのエリア外表示手段と、携帯用端末子機1からの電
話回線を介した着信を表示する屋外呼出表示手段と、こ
れらの表示手段の駆動回路とを備えて構成される手段で
ある。
【0024】図5は、この屋内親機2の外観の一例を示
した図である。ハンドセットHS、ダイヤル押ボタンD
B、液晶表示部LD等を備えた、簡易型携帯電話システ
ム用の屋内親機2に、エリア外表示手段としての発光ダ
イオードLED1と、屋外呼出表示手段としての発光ダ
イオードLED2とが設けれらている。
【0025】以下に、この携帯用端末子機1及び屋内親
機2の動作について説明する。
【0026】まず、携帯用端末子機1の無線送受信部1
0は、自営無線通信により屋内親機2に対し無線送信を
行う。この無線送信は、定期送信制御部11からの送信
要求信号に基づいて、定期的に行われる。この無線信号
を受信した屋内親機2は、携帯用端末子機1に対して、
自営無線通信により返信信号を送信する。
【0027】携帯用端末子機1の自営通信判断部12
は、無線送受信部10がこの返信信号を受信すれば、携
帯用端末子機1が屋内親機2の受信エリア内にいるもの
と判断し、送信許可信号を出力しない。ところが、無線
送受信回路10が返信信号を受信できなければ、屋内親
機2の受信エリア外にいると判断し、中央制御部13へ
送信許可信号を出力する。この送信許可信号とは、無線
通信基地局3に対する定期送信を許可する信号である。
【0028】中央制御部13は、自営通信判断部12か
ら送信許可信号を受け取ると、定期送信制御部11から
の送信要求に基づいて、無線通信基地局3への無線送信
を行うための制御信号を無線送受信部10に対して出力
する。このため、携帯用端末子機1からは、無線通信基
地局3への呼出信号が定期的に無線送信される様にな
る。
【0029】即ち、携帯用端末子機1が、室内親機2の
受信エリア外にあれば、室内親機2に対する呼出信号
が、携帯用端末子機1から無線通信基地局3へ定期的に
無線送信される一方、携帯用端末子機1が、室内親機2
の受信エリア内にあれば、自営無線通信による送信信号
が、携帯用端末子機1から屋内親機2へ定期的に送出さ
れ、無線通信基地局3への無線送信は行われない。
【0030】室内親機2に対する公衆無線通信による送
信信号は、携帯型簡易電話システムの通常の呼出信号と
同様にして、無線通信基地局3及び電話局4を介して、
屋内親機2へと伝送される。屋内親機2では、電話回線
インターフェース部21が、この呼出信号を着信する
と、着信切断制御部23が、携帯用端末子機1からの通
話か否かを判断する。この結果、携帯用端末子機1から
の通話であれば、着信切断制御部23が、切断信号を出
力して、電話回線インターフェース21が通話を切断す
る。
【0031】この様にして、無線通信基地局3及び電話
局4を介して、携帯用端末子機1、屋内親機2間に通話
路が形成された場合、電気通信事業者は、その携帯用端
末子機1が利用している無線通信基地局3が、複数ある
無線通信基地局のうちのいずれであるのかを特定するこ
とができる。そして、特定された無線通信基地局の受信
エリア内に携帯用端末子機1が存在していることにな
る。
【0032】ここで、簡易型携帯電話システムの場合、
一般に、各無線通信基地局の受信エリアは100m程
度、或は、数百m以内と比較的狭い。このため、比較的
高い精度で携帯用端末子機1の位置を検知することが可
能となる。
【0033】次に、図6から図8を用いて、携帯用端末
子機1、屋内親機2及び無線通信基地局3のそれぞれの
基本動作を説明する。
【0034】図6の600〜610は携帯用端末子機1
の基本動作の一例を示したフローチャートである。ま
ず、定期送信制御部11のタイマ回路をカウントアップ
させ(600)、定期送信の間隔として予め定められた
一定時間、例えば、1時間が経過したかを検査する(6
01)。この結果、上記一定時間が経過していれば、屋
内親機2に対して、自営無線通信による無線送信を行う
(602)。その後、屋内親機2からの返信信号が受信
したかを検査し(603)、受信した場合にはタイマ回
路をリセットして(604)、再びカウントアップを開
始する(600)。
【0035】一方、603において、返信信号が受信さ
れなかった場合には、無線通信基地局3への送信を行う
(605)。この送信は、屋内親機2の電話番号を指定
した呼出信号の送信である。この結果、無線通信基地局
3及び電話局4を介して、屋内親機と接続されると(6
06)、携帯用端末子機1から携帯用端末子機1のID
コード及び屋外からの送信であることを示すデータが送
信される。このIDコードは、携帯用端末子機1を識別
するための識別番号である。
【0036】屋内親機2は、これらのデータを受信する
と、自動的に通話回線を切断するため、携帯用端末子機
1は、この回線切断を検出すると(607)、タイマ回
路をリセットし(608)、再びカウントアップを開始
する(609)。これ以降、タイマ回路の計数値に基づ
いて、定期送信の間隔として予め定められた時間が経過
する毎に、無線通信基地局3への送信が行われる(60
5)。
【0037】図7の700〜708は屋内親機2の基本
動作の一例を示したフローチャートである。屋内親機2
は、自営無線通信により携帯用端末子機1から定期送信
される送信信号を受信したかを検査し(700)、定期
送信があった場合には、エリア外表示手段LED1を消
灯させ(701)、携帯用端末子機1に対して返信信号
を無線送信する(702)。
【0038】一方、700において、携帯用端末子機1
からの定期送信がなかった場合には、エリア外表示手段
LED1を点灯して、携帯用端末子機1が持ち去られ
て、屋内親機2の受信エリア外に出たことを表示する
(703)。そして、公衆電話回線を監視して、携帯用
端末子機1からの呼出信号の受信を待つ呼出待機状態と
なる(704)。この状態において、電話回線上に携帯
用端末子機1からの呼出信号を検出すれば(705)、
屋外呼出表示手段LED2を点灯して(706)、屋外
にある携帯用端末子機1から定期送信があったことを表
示する。その後、回線を切断し(607)、LED2を
消灯して(608)、再び、携帯用端末子機1から定期
送信される送信信号を受信したかを検査する(70
0)。
【0039】図8の800〜802は無線通信基地局3
の基本動作の一例を示したフローチャートである。無線
通信基地局3は、携帯用端末子機1からの呼出信号を受
信すると、この呼出信号の電話番号に基づいて、電話回
線を介して屋内親機2へ呼出信号を送信する。屋内親機
2がこれを着信することにより、携帯用端末子機1と屋
内親機とが接続される(801)。その後、屋内親機2
が、自動的に回線を切断すれば(802)、再び、携帯
用端末子機1からの呼出信号を監視する(800)。
【0040】無線通信基地局3は、多数設置されてお
り、携帯用端末子機1から最も近い無線通信基地局3の
一つが、携帯用端末子機1からの呼出信号を受信するこ
とになる。電気通信事業者は、複数ある無線通信基地局
3の内、どの無線通信基地局3が上記携帯用端末子機1
からの呼出信号を受信したのかを検知することができる
ため、この無線通信基地局の受信エリアの情報に基づい
て、携帯用端末子機1が呼出信号を送信した位置を受信
エリアの単位で特定することができる。
【0041】従って、呼出信号を受信した無線通信基地
局3の情報及び受信した時刻の情報を記録することによ
り、携帯用端末子機1の移動経路を特定することができ
る。
【0042】特に、携帯用端末子機1が、いずれの無線
通信基地局3の受信エリアにも入っていない場合や、屋
内、トンネル内などの無線送信できない場所にある場合
であっても、上記記録に基づいて、それまでの移動経路
が特定され、携帯用端末子機1の概略的な位置を推定す
ることが可能となる。
【0043】さらに、図9及び図10を用いて、携帯用
端末子機1、室内親機2及び無線通信基地局3間の通信
について説明する。図9は、携帯用端末子機1、室内親
機2及び無線通信基地局3a、3b、3c間のデータ送
受信の様子を示したタイミングチャートである。
【0044】(a)、(b)は、携帯用端末子機1が屋
内にある場合の様子を示したものであり、(c)から
(f)は携帯用端末子機1が、屋外に出て移動している
場合の様子を示したものである。
【0045】屋内においては、携帯用端末子機1、室内
親機2間で、自営無線通信による送受信が定期的に行わ
れている(図中(a)、(b))。この携帯用端末子機
1が、屋外に出た場合、いずれの無線通信基地局の受信
エリアにも入っていない場合には、携帯用端末子機1か
ら送信信号が出力されても、返信信号が返送されること
はない(図中(c))。しかし、この携帯用端末子機1
が移動して、無線通信基地局3aの受信エリアに入れ
ば、携帯用端末子機1、無線通信基地局3a間で公衆無
線通信が行われるとともに、屋内親機2、無線通信基地
局3a間で電話回線による通話が行われる。携帯用端末
子機1が更に移動して、無線通信基地局3b、3cの受
信エリアに入った場合も、同様にして、それぞれ無線通
信基地局3b、3cを介して、通信が行われる。
【0046】この場合、(c)〜(f)において、屋内
親機1のエリア外表示手段LED1が点灯し、(d)〜
(f)において、屋外呼出表示手段LED2が着信の際
に点灯する。
【0047】電気通信事業者は、携帯用端末子機1が通
信中に使用する無線通信基地局を検出すれば、その無線
通信基地局の受信エリア内に携帯用端末子機1が存在す
ることを把握できる。例えば、この町内付近に存在する
という程度の位置情報が得られる。
【0048】特に、携帯用端末子機1が通信の際に使用
した無線通信基地局3a、3b、3cの情報を記憶、保
持することにより、携帯用端末子機1が、無線通信基地
局3a、3b、3cの受信エリアを順に移動したことを
把握することができる。また、携帯用端末子機1の通信
時刻の情報とともに記憶、保持しておけば、携帯用端末
子機1が、全ての無線通信基地局の受信エリア外にいる
場合であっても、そのおおよその位置を把握することが
可能となる。
【0049】ここで、携帯用端末子機1、屋内親機2間
で送受信される信号データの一例を図10に示す。この
送信データは、同期信号、IDコード、通信制御デー
タ、メッセージ及び誤り符号により構成され、これらの
データが順次送信される。上記IDコードは、携帯用端
末子機1が複数ある場合に、これらを識別するための識
別番号である。上記メッセージには、携帯用端末子機1
から送出された信号であれば、少なくとも定期送信であ
ることを示す1ビットが含まれ、屋内親機2から送出さ
れた信号であれば、少なくとも返信信号であることを示
す1ビットが含まれる。
【0050】また、携帯用端末子機1から無線通信基地
局3へ送信されるデータには、少なくとも携帯用端末子
機1のIDコード及び屋外からの送信であることを示す
1ビットが含まれていることは上述の通りであり、この
IDコード及び1ビットのデータは、電話回線を介し
て、屋内親機2へ送信される。
【0051】次に、請求項6及び7に記載した本発明に
よる無線通信システムについて説明する。このシステム
は、屋内親機2により携帯用端末子機1の定期送信を遠
隔制御する無線通報システムである。
【0052】このシステムにおいて、携帯用端末子機1
は、図1に示した定期送信制御部10が、定期送信フラ
グを備えて構成され、この定期送信フラグがセットされ
ている場合にのみ、送信要求信号を中央制御部13に対
して出力する構成とされる。
【0053】この定期送信フラグは、無線送受信部10
の出力に基づいて、オン、オフされるフラグである。即
ち、屋内親機2から、携帯用端末子機1の電話番号を指
定して、電話回線により携帯用端末子機1を呼び出す
と、無線通信基地局3から携帯用端末子機1へ呼出信号
が送信される。
【0054】この呼出信号に基づいて、定期送信制御部
11は、定期送信フラグをオンからオフ、或は、オフか
らオンへと変化させる。このため、携帯用端末子機1の
位置情報が不要である場合には、屋内親機2から携帯用
端末子機1へ電話をかけるだけで、定期送信フラグがオ
フとなり、屋内親機2への定期送信を停止する。
【0055】一方、上記定期送信フラグがオフの状態と
なっている場合において、携帯用端末子機1の位置情報
が必要となった場合にも、同様にして、屋内親機2から
携帯用端末子機1へ電話をかけるだけで、定期送信フラ
グがオンとなり、屋内親機2への定期送信が開始され
る。
【0056】ここで、携帯用端末子機1は、無線送受信
部10を有して、無線通信基地局からの呼出信号を受信
することができるが、呼出信号を受信したことを知らせ
るための鳴動手段を有することなく構成され、呼出信号
を受信した場合であっても、呼出音を出力しない。従っ
て、携帯用端末子機1の携行者には、定期送信フラグを
トグルさせるための通話を知られることはない。
【発明の効果】請求項1に記載の本発明による無線通報
システムは、携帯用端末子機が、携帯電話が使用可能な
範囲、即ち、簡易型携帯電話システムの無線通信基地局
と通信可能な範囲にあれば、定期的に屋内親機へ通報が
行われる。従って、屋外の広い範囲において、携帯用端
末子機のおおよその位置を検出することができる。
【0057】この様な携帯用端末子機を貴重品に取り付
けることにより、盗難にあった場合でも、盗難者のおお
よその位置を把握することができ、貴重品及び盗難者の
発見が容易となる。
【0058】また、老人や幼児がこの携帯用端末子機を
携行すれば、外出時の位置を把握することができるの
で、老人が徘徊を始めた場合や、幼児が迷子になったよ
うな場合に容易に保護することができる。
【0059】さらに、VIPが携帯用端末子機を携行す
ることにより、誘拐されたような場合に、VIPのおお
よその現在位置を把握することができ、VIPの保護が
容易となる。
【0060】また、屋内親機の屋外呼出表示部に、屋外
にある携帯用端末子機が、無線通信基地局の受信エリア
内にいることを表示するため、屋内親機において、携帯
用端末子機が無線通信基地局の受信エリア内にあるの
か、エリア外にあるのかを容易に把握することができ
る。
【0061】請求項2に記載の本発明による無線通報シ
ステムは、携帯用端末子機が屋外にある場合にのみ、屋
内親機に対して公衆無線通信による定期送信を行う。こ
のため、むやみに屋内親機の電話回線を捕捉することな
く、電話回線の使用料金を節約することができる。ま
た、屋内親機の屋外呼出表示部に、屋外にある携帯用端
末子機が、無線通信基地局の受信エリア内にいることを
表示するため、屋内親機において、携帯用端末子機が無
線通信基地局の受信エリア内にあるのか、エリア外にあ
るのかを容易に把握することができる。
【0062】請求項3に記載の本発明による無線通報シ
ステムは、屋内親機のエリア外表示部に、自営無線通信
による携帯用端末子機からの送信信号を受信できないこ
とを表示する。このため、屋内親機において、携帯用端
末子機が屋内にあるのか、屋外にあるのかを容易に把握
することができ、貴重品の盗難や老人の外出を知ること
ができる。また、屋内親機の屋外呼出表示部に、屋外に
ある携帯用端末子機が、無線通信基地局の受信エリア内
にいることを表示するため、屋内親機において、携帯用
端末子機が無線通信基地局の受信エリア内にあるのか、
エリア外にあるのかを容易に把握することができる。
【0063】また、請求項4に記載の本発明による無線
通報システムは、公衆無線通信による定期送信を行うか
否かを公衆無線通信からの呼出信号により制御すること
ができる。このため、必要に応じて、携帯用端末子機に
定期送信を行わせることができ、不要の電話回線使用料
金が節約できる。呼出信号を受信して、定期送信の開
始、停止を行う一方で、受信時に、呼出音の出力は行わ
ない。このため、貴重品が盗難にあったような場合に
は、その貴重品に携帯用端末子機が取り付けられている
ことを、呼出音によって盗難者に悟られることが防止で
きる。
【0064】請求項5に記載の本発明による無線通報シ
ステムは、携帯用端末子機からの送信信号を受信した無
線通信基地局の情報及び受信時の情報を記録保持するこ
とにより、屋外にある携帯用端末子機の移動経路を記録
しておくことができ、このため、携帯用端末子機が無線
通信基地局の受信エリア外にある場合であっても、この
記録情報に基づいて、携帯用端末子機のおおよその位置
を推測することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】携帯用端末子機の要部の一構成例を示した図で
ある。
【図2】簡易型携帯電話システムのシステム構成の概略
を示した図である。
【図3】本発明による無線通報システムのシステム構成
例の概略を示した図である。
【図4】屋内親機の要部の一構成例を示した図である。
【図5】屋内親機の外観の一例を示した図である。
【図6】携帯用端末子機の基本動作の一例を示したフロ
ーチャートである。
【図7】屋内親機の基本動作の一例を示したフローチャ
ートである。
【図8】無線通信基地局の基本動作の一例を示したフロ
ーチャートである。
【図9】携帯用端末子機、室内親機及び無線通信基地局
間のデータ送受信の様子を示したタイミングチャートで
ある。
【図10】携帯用端末子機、屋内親機間で送受信される
信号データの一例を示した図である。
【符号の説明】
1 ・・・携帯用端末子機 2 ・・・屋内親機 3、3a、3b、3c・・・無線通信基地局 10 ・・・携帯用端末子機の無線送信手段、無線受
信手段 11 ・・・定期送信制御手段 12 ・・・自営通信判断手段 24 ・・・屋内親機の無線受信手段 LED1・・・エリア外表示部 LED2・・・屋外呼出表示部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−9450(JP,A) 特開 平7−193865(JP,A) 特開 平6−303187(JP,A) 特開 平5−41730(JP,A) 特開 平7−298350(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 7/26 H04Q 7/00 - 7/38

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電話回線に接続された屋内親機と、電話回
    線への接続を行う複数の無線通信基地局と、上記屋内親
    機又は上記無線通信基地局との間で無線通信を行う携帯
    用端末子機とにより構成される簡易型携帯電話システム
    において、 上記携帯用端末子機は、 上記無線通信基地局に対し、公衆無線通信による送信を
    行う無線送信手段と、 上記無線送信手段に対し、定期的に送信要求信号を出力
    する定期送信制御手段とを備え、上記携帯用端末子機か
    らの送信信号を受信した無線通信基地局の情報に基づい
    て、上記携帯用端末子機の位置を検知する一方、 上記屋内親機は、電話回線を介して着信したことを表示
    する屋外呼出表示部を備え、上記屋内親機に、上記無線
    通信基地局が上記携帯用端末子機からの送信信号を受信
    したことを表示することを特徴とする無線通報システ
    ム。
  2. 【請求項2】請求項1において、 上記無線送信手段は、上記屋内親機又は上記無線通信基
    地局のいずれかに対し、選択的に無線送信する手段とし
    て構成され、 上記携帯用端末子機は、上記屋内親機からの自営無線通
    信による送信信号を受信するための無線受信手段と、上
    記無線通信手段の出力に基づいて、上記屋内親機との自
    営無線通信の可否を判断する自営通信判断手段とを備
    え、屋内親機への自営無線通信を行うことができない場
    合にのみ、無線通信基地局への公衆無線通信を行うこと
    を特徴とする無線通報システム。
  3. 【請求項3】請求項1又は2において、 上記屋内親機は、上記携帯用端末子機からの自営無線通
    信による送信信号を受信するための無線受信手段と、上
    記携帯用端末子機からの自営無線通信による送信信号を
    受信できないことを表示するエリア外表示部を備え、上
    記屋内親機に、携帯用端末子機との自営無線通信の可否
    を表示することを特徴とする無線通報システム。
  4. 【請求項4】請求項1から3のいずれかに記載の無線通
    報システムにおいて、 上記携帯端末子機の上記無線受信手段は、無線通信基地
    局を介して無線送信される呼出信号を受信する手段とし
    て構成され、 上記定期送信制御手段は、上記無線受信手段の出力に基
    づいて、送信要求信号の定期的出力を開始又は停止する
    手段として構成され、 上記携帯用端末子機は、公衆無線通信に基づいて、定期
    送信を制御し、かつ呼出音を出力するための鳴動手段を
    有さず、無線通信基地局を介して無線送信される呼出信
    号を受信した際に呼出音を出力しないように構成され、 上記屋内親機は、電話回線を介して着信したことを表示
    する屋外呼出表示部を備えており、上記屋内親機に、上
    記無線通信基地局が上記携帯用端末子機からの送信信号
    を受信したことを表示することを特徴とする無線通報シ
    ステム。
  5. 【請求項5】請求項1から3のいずれかにおいて、 上記携帯用端末子機からの送信信号を受信した無線通信
    基地局の情報及び受信時の情報を記録保持することを特
    徴とする無線通報システム。
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