JP2005002751A - 建築構造物に用いる木製部材の継手構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】接合金具の木製部材へのめり込みがなく、組立て作業が容易で、美観上も優れた建築構造物に用いる木製部材の継手構造を提供することを目的とする。
【解決手段】建築構造物に用いる木製部材の継手構造において、端部に継手嵌合孔を有する木製部材と、前記木製部材の継手嵌合孔に挿入される一方の側の表面に突起を形成し他方の側もボルト孔を形成した鋼板からなる継手部材と、前記継手部材の一方の側を挿入した継手嵌合孔に充填される経時性固化材とよりなることを特徴とする。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建築構造物の構築に用いる木製部材の継手構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、建築構造物に用いられる木製部材の接合は、釘、ジベル、ドリフトピンなどの接合金具が用いられている。
特開平9−177172号公報には、建築構造物に用いる集成材の端部にスリットを形成し、前記スリットに継手部材の一部を構成するボルト挿通用孔を形成した埋め込みプレートを挿入し、前記スリットと埋め込みプレートとの間に接着剤を充填し、且つ、集成材と埋め込みプレートとをボルトにより連結した建築構造物に用いられる集成材の継手構造が記載されている。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−177172号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の、釘、ジベル、ドリフトピンなどの接合金具を用いた木製部材の接合部においては、木材固有の性質である接合金具の木製部材へのめり込みが、木製部材の強度、クリープ、剛性など主要な力学的挙動に大きく関与し、木製部材の接合部ないし木製部材による建築骨組みの力学性能を低下せしめるという問題を有する。一例として、鋼板挟み込み式ボルト接合部で構成される木造単層スペースフレームでは、接合ピンの木材へのめり込みのため、フレーム全体の座屈耐力が低下するという問題が発生する。
また、特開平9−177172号公報に記載された継手構造においては、集成材のスリットに挿入される接合金物の一部を構成する埋め込みプレートが、スリットに充填される接着剤及びネジボルトにより集成材に連結されるため、ネジボルトの集成材へのめり込みの問題が発生する。そして、埋め込みプレートの厚さが集成材のスリット幅と同一であるため、接着剤を埋め込みプレートの凸凹の隙間に確実に充填するために集成材端部の上下面に形成される溝穴から隙間毎に接着剤を注入する必要があり、且つ、接着剤注入後に埋木で接着剤の漏出を防止する必要もあるため、継手構造を構築するため煩雑な組立て作業が必要であるという問題を有する。
さらに、接合金具を用いるので木製部材の表面に接合金具の頭部が露出することになり美観を損ねるという問題も発生する。
【0005】
本発明は、上記従来技術の持つ課題を解決した、接合金具の木製部材へのめり込みがなく、組立て作業が容易で、十分な強度を有する美観上も優れた建築構造物に用いる木製部材の継手構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本第1発明は、前記課題を解決するために、建築構造物に用いる木製部材の継手構造において、端部に継手嵌合孔を有する木製部材と、前記木製部材の継手嵌合孔に挿入される一方の側の表面に突起を形成し他方の側にボルト挿通用孔を形成した鋼板からなる継手部材と、前記継手部材の一方の側を挿入した継手嵌合孔に充填される経時性固化材とよりなることを特徴とする。
【0007】
本第2発明は、本第1発明の建築構造物に用いる木製部材の継手構造において、前記木製部材の端部表面から前記継手嵌合孔に連通する経時性固化材充填孔を形成することを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図により説明する。図1は本発明の実施形態を示す斜視図、図2は本発明の実施形態の一部断面図、図3(a)(b)は本発明の実施形態を示す斜視図である。
【0009】
図1において、1は建築構造物に用いる木製部材、2は木製部材1の端部に形成される継手嵌合孔、3は鋼板からなる継手金物、4は継手金物3の一方の側に形成される複数の突起、5は継手金物の他方の側に形成される複数のボルト挿通孔、6は木製部材の端部表面から継手嵌合孔2に連通する経時性固化材注入孔である。
【0010】
図2に示されるように、木製部材1の端部に形成される継手嵌合孔2は、盲孔とされ、その深さは、継手部材3の突起4が形成された一方の側が余裕をもって挿入される深さとし、盲孔の縦幅及び横幅は、継手部材3の一方の側の縦幅及び突起4を含む横幅と盲孔の孔壁との間に若干のスペースが確保されるものとする。継手部材3の突起4は、切削加工により形成するか、帯状の鋼板を溶接して取り付けるか、あるいは溶接金属を付着して形成する。木製部材1の端部に形成される継手嵌合孔2への経時性固化材9の充填は、継手部材3の一方の側を挿入後、木製部材1の端部表面から継手嵌合孔2に連通する経時性固化材注入孔6を通して行う。また、予め、継手嵌合孔2に経時性固化材7を充填しておき、経時性固化材7の充填された継手嵌合孔2に継手部材3の突起4の形成された継手部材3の一方の側を挿入してもよい。経時性固化材7としてはエポキシ系接着剤、無収縮モルタル等を使用する。継手部材3の突起4を形成した一方の側が木製部材1の継手嵌合孔2に充填される経時性固化材7によりしっかりと定着され、十分な強度を有する建築構造物に用いられる木製部材1の継手構造となる。
【0011】
図3(a)には、本発明の木製部材1の継手構造を鋼製柱8に用いた例を示すもので、図3(b)は、本発明の木製部材1の継手構造を鋼製ブロック9に用いた例を示すものである。
【0012】
【発明の効果】
本発明の継手構造においては、木製部材に接合金具を用いることがないため、接合金具の木製部材へのめり込みによる剛性及び耐力の低下がなく、木製部材本来の性能を発揮できる継手構造を構成することができる。
継手嵌合孔内で継手部材の突起と経時性固化材とが噛み合うことにより継手部材がしっかりと木製部材に定着され、強度の大きい木製部材の継手構造とすることができる。
本発明の継手構造においては、継手の加工による工数が少なく、且つ、少ない部品で構成されるため、継手構造の品質管理が容易となる。
経時性固化材注入孔からの経時性固化材の注入により、オーバーフローする経時性固化材を継手嵌合孔の部分で確認できる。
接合金具を用いないので、木製部材の表面に接合金具の頭部が露出することがなく、外観に優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施形態の一部断面図である。
【図3】(a)(b)本発明の実施形態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1:木製部材
2:継手嵌合孔
3:継手部材
4:突起
5:ボルト挿通孔
6:経時性固化材充填孔
7:経時性固化材
8:鋼製柱
9:鋼製ブロック

Claims (2)

  1. 端部に継手嵌合孔を有する木製部材と、前記木製部材の継手嵌合孔に挿入される一方の側の表面に突起を形成し他方の側にボルト挿通用孔を形成した鋼板からなる継手部材と、前記継手部材の一方の側を挿入した継手嵌合孔に充填される経時性固化材とよりなることを特徴とする建築構造物に用いる木製部材の継手構造。
  2. 前記木製部材の端部表面から前記継手嵌合孔に連通する経時性固化材充填孔を形成することを特徴とする請求項1に記載の建築構造物に用いる木製部材の継手構造。
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