JP6820770B2 - コンクリート部材補強方法 - Google Patents
コンクリート部材補強方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6820770B2 JP6820770B2 JP2017048239A JP2017048239A JP6820770B2 JP 6820770 B2 JP6820770 B2 JP 6820770B2 JP 2017048239 A JP2017048239 A JP 2017048239A JP 2017048239 A JP2017048239 A JP 2017048239A JP 6820770 B2 JP6820770 B2 JP 6820770B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- reinforcing member
- insertion hole
- lid material
- hole
- reinforcing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Working Measures On Existing Buildindgs (AREA)
Description
本実施形態では、図1に示すように、既設コンクリート部材1にせん断補強部材(補強部材)2を配設するとともに、増厚コンクリート部3を増設するコンクリート部材補強方法について説明する。本実施形態の既設コンクリート部材1は、鉄筋コンクリート製の壁部材である。なお、既設コンクリート部材1は、壁に限定されるものではなく、例えば、柱、梁等であってもよい。
削孔工程S1では、図4(a)に示すように、既設コンクリート部材1に補強部材挿入孔4を形成する。補強部材挿入孔4は、既設コンクリート部材1の前面11から背面12に至る貫通孔である。
既設コンクリート部材1を貫通したせん断補強部材2が増厚コンクリート部3に定着されるため、既設コンクリート部材1のせん断補強および曲げ耐力補強が同時に行われる。
せん断補強部材2を貫通する際に、せん断補強部材2に充填材6が引きずられることで前面側孔口41付近に空隙が生じた場合であっても、追加注入により密実性が確保される。
本実施形態では、第一の実施形態と同様に、既設コンクリート部材1にせん断補強部材2を配設するとともに、増厚コンクリート部3を増設するコンクリート部材補強方法について説明する。本実施形態のコンクリート部材補強方法では、補強部材挿入孔4の背面側孔口42を遮蔽する第一蓋材5として、図8に示すように、有底の筒状部材(筒体58)を備えたものを使用する点で、第一の実施形態のコンクリート部材補強方法と異なっている。なお、本実施形態の既設コンクリート部材1、せん断補強部材2および増厚コンクリート部3の詳細は、第一の実施形態で示した内容と同様なため、詳細な説明は省略する。
削孔工程S1では、図9(a)に示すように、既設コンクリート部材1に補強部材挿入孔4を形成する。削孔工程S1の詳細は、第一の実施形態で示した内容と同様なため、詳細な説明は省略する。
既設コンクリート部材1を貫通したせん断補強部材2が増厚コンクリート部3に定着されるため、既設コンクリート部材1のせん断補強および曲げ耐力補強が同時に行われる。
例えば、蓋材(第一蓋材5および第二蓋材7)の構成は前記各実施形態で示したものに限定されるものではない。例えば、充填材6を充填する際の注入圧に対して変形することのない耐力を有し、なおかつ、せん断補強部材2を貫通させることが可能であれば、1枚のゴム板により蓋材を構成してもよい。この場合には、先端定着部材22を当接させることによって、ゴム板の開口部分(貫通孔や切り込み55)を遮蔽した状態で充填材6を圧入するのが望ましい。
前記実施形態では、補強部材としてせん断補強部材2を使用したが、補強部材挿入孔4に挿入する補強部材はせん断補強部材2に限定されるものではない。補強部材は、例えば、鉄筋、PC鋼材、形鋼材等であってもよい。
2 せん断補強部材(補強部材)
21 線材
22 先端側定着部材
23 基端側定着部材
3 増厚コンクリート部
4 補強部材挿入孔
41 背面側孔口
42 前面側孔口
43 追加注入用溝
5 第一蓋材
51 第一ゴム板
52 第一鋼板
53 第二鋼板
54 第一貫通孔
55 切り込み
56 ボルト孔
57 第二貫通孔
58 筒体
59 基板
6 充填材
7 第二蓋材
71 第二ゴム板
72 第三鋼板
73 第三貫通孔
74 切り込み
75 追加注入孔
76 ボルト孔
S1 削孔工程
S2 遮蔽工程
S3 充填工程
S4 蓋材撤去工程
S5 増厚工程
S31 充填作業
S32 補強部材挿入作業
S33 前面遮蔽作業
S34 蓋材貫通作業
S35 追加注入作業
Claims (4)
- 既設コンクリート部材を貫通する補強部材挿入孔を形成する削孔工程と、
前記補強部材挿入孔の背面側孔口を第一蓋材により遮蔽する遮蔽工程と、
前記補強部材挿入孔に補強部材を貫通させるとともに前記補強部材挿入孔に充填材を充填する充填工程と、
前記第一蓋材を撤去する蓋材撤去工程と、
前記既設コンクリート部材の前面および背面に、増厚コンクリート部を形成する増厚工程と、を備えるコンクリート部材補強方法であって、
前記充填工程では、
前記充填材が充填された補強部材挿入孔内において前記補強部材の先端を前記第一蓋材に当接させた状態で、前記補強部材挿入孔の前面側孔口を第二蓋材により遮蔽する前面遮蔽作業と、
前記補強部材の基端部を前記補強部材挿入孔の前面側孔口から突出させるとともに、前記補強部材の先端部を前記第一蓋材を貫通させて前記補強部材挿入孔の背面側孔口から突出させる蓋材貫通作業と、
前記補強部材挿入孔に充填材を追加注入する追加注入作業と、を行い、
前記蓋材撤去工程では、前記第一蓋材とともに前記第二蓋材を撤去し、
前記増厚工程では、前記補強部材の基端部または先端部を巻き込んだ状態でコンクリートを打設し、
前記補強部材が、線材と、前記線材の両端にそれぞれ形成された前記線材の断面形状よりも大きな外形形状の定着部材とを備えており、
前記第一蓋材は、
前記線材の外径以下の内径の貫通孔が形成された第一ゴム板と、
先端側の前記定着部材を挿通可能な貫通孔が形成された第一鋼板と、
平板である第二鋼板と、が前記既設コンクリート部材側から順に積層されてなり、
前記蓋材貫通作業では、前記第二鋼板を撤去した後、前記補強部材を押し込むことを特徴とする、コンクリート部材補強方法。 - 前記補強部材が、線材と、前記線材の両端にそれぞれ形成された前記線材の断面形状よりも大きな外形形状の定着部材とを備えており、
前記第二蓋材は、
前記線材の外径以下の内径の貫通孔が形成された第二ゴム板と、
前記線材の外径と同程度の幅の切欠きが中央部から外縁まで形成された第三鋼板とが前記既設コンクリート部材側から順に積層されてなり、
前記前面遮蔽作業は、前記第二ゴム板の貫通孔に前記補強部材を挿通させた状態で、前記補強部材を前記補強部材挿入孔に挿入するとともに、前記第二ゴム板を前記既設コンクリート部材の前面に当接させる作業と、
前記第二ゴム板の前面に前記第三鋼板を添設する作業と、を備えていることを特徴とする、請求項1に記載のコンクリート部材補強方法。 - 既設コンクリート部材を貫通する補強部材挿入孔を形成する削孔工程と、
前記補強部材挿入孔の背面側孔口を第一蓋材により遮蔽する遮蔽工程と、
前記補強部材挿入孔に補強部材を貫通させるとともに前記補強部材挿入孔に充填材を充填する充填工程と、
前記第一蓋材を撤去する蓋材撤去工程と、
前記既設コンクリート部材の前面および背面に、増厚コンクリート部を形成する増厚工程と、を備えるコンクリート部材補強方法であって、
前記第一蓋材の内部に、前記補強部材挿入孔の前記背面側孔口に連通するように設けられた凹状の空間が形成されており、
前記充填工程は、
前記補強部材挿入孔および前記空間に充填材を充填する充填作業と、
前記充填作業の後に前記補強部材を当該補強部材挿入孔に挿入する補強部材挿入作業と、を備えていて、
前記充填工程では、前記補強部材の基端部を前記補強部材挿入孔の前面側孔口から突出させるとともに前記補強部材の先端部を前記背面側孔口から突出させ、
前記増厚工程では、前記補強部材の基端部または先端部を巻き込んだ状態でコンクリートを打設することを特徴とする、コンクリート部材補強方法。 - 前記第一蓋材が、前記空間を形成する有底の筒状部材を備えており、
前記充填工程では、前記補強部材の先端部を前記筒状部材に挿入するとともに前記筒状部材内に前記充填材を充填することを特徴とする、請求項3に記載のコンクリート部材補強方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017048239A JP6820770B2 (ja) | 2017-03-14 | 2017-03-14 | コンクリート部材補強方法 |
JP2020038703A JP6941702B2 (ja) | 2017-03-14 | 2020-03-06 | 蓋材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017048239A JP6820770B2 (ja) | 2017-03-14 | 2017-03-14 | コンクリート部材補強方法 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020038703A Division JP6941702B2 (ja) | 2017-03-14 | 2020-03-06 | 蓋材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018150742A JP2018150742A (ja) | 2018-09-27 |
JP6820770B2 true JP6820770B2 (ja) | 2021-01-27 |
Family
ID=63680228
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017048239A Active JP6820770B2 (ja) | 2017-03-14 | 2017-03-14 | コンクリート部材補強方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6820770B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7208840B2 (ja) * | 2019-03-22 | 2023-01-19 | 鹿島建設株式会社 | 鉄筋コンクリート壁のせん断補強方法 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3378456B2 (ja) * | 1997-02-21 | 2003-02-17 | 株式会社ピーエス三菱 | コンクリート構造物の補強方法及び補強筋係着治具 |
JP5584641B2 (ja) * | 2011-03-18 | 2014-09-03 | 鹿島建設株式会社 | せん断補強部材の定着方法 |
JP5525475B2 (ja) * | 2011-03-30 | 2014-06-18 | 大成建設株式会社 | 既設鉄筋コンクリート壁の補強構造および既設鉄筋コンクリート壁の補強方法 |
JP5672197B2 (ja) * | 2011-08-25 | 2015-02-18 | 住友大阪セメント株式会社 | アンカーの施工方法 |
US9976315B2 (en) * | 2013-08-08 | 2018-05-22 | University Of Utah Research Foundation | Elongate member reinforcement |
-
2017
- 2017-03-14 JP JP2017048239A patent/JP6820770B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2018150742A (ja) | 2018-09-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5324764B2 (ja) | 柱補強構造 | |
JP5161668B2 (ja) | 充填材の充填方法および栓部材 | |
JP4472729B2 (ja) | 補強構造 | |
KR101439314B1 (ko) | 보강토 옹벽 축조용 금속 스트립 보강재 | |
JP5610829B2 (ja) | 充填材ストッパー | |
JP6820770B2 (ja) | コンクリート部材補強方法 | |
KR102137910B1 (ko) | 치장구조물의 내진성능 보강 및 크랙 보수 구조와 그 시공 방법 | |
JP2021147813A (ja) | アンカー材およびあと施工アンカーの施工方法 | |
JP6941702B2 (ja) | 蓋材 | |
JP6393588B2 (ja) | 既存建物補強方法 | |
JP5594889B2 (ja) | コンクリート躯体の耐震補強構造及び耐震補強工法 | |
JP5611148B2 (ja) | 鉄筋コンクリート構造物のせん断補強方法および補助装置 | |
JP5525475B2 (ja) | 既設鉄筋コンクリート壁の補強構造および既設鉄筋コンクリート壁の補強方法 | |
WO2009025406A1 (en) | Structure of retaining wall and method for construction of the same | |
JP6186883B2 (ja) | 杭基礎構造、及び、杭基礎構造の構築方法 | |
KR101414053B1 (ko) | Phc 말뚝의 천공장치 및 이를 이용한 phc 말뚝의 두부 보강방법 | |
JP6116997B2 (ja) | 袋体およびプレキャスト部材の接合方法 | |
JP7152303B2 (ja) | レンガ造柱補強方法 | |
JP6110711B2 (ja) | コンクリート躯体、その耐震補強工法、及びこの工法に用いられる治具 | |
JP2018009388A (ja) | 先行エレメントの端部構造および地中連続壁の施工方法 | |
JP6289230B2 (ja) | 仮受けジャッキ固定構造 | |
JP6233753B2 (ja) | 杭頭構造及び杭頭構造の構築方法 | |
JP6058422B2 (ja) | せん断補強工法 | |
JP7423218B2 (ja) | 組積造構造物の補強構造および補強方法 | |
JP2007255003A (ja) | 鉄骨柱と既製杭との接合構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20190225 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20191218 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20200107 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20200306 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20200714 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20200828 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20201222 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20210105 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6820770 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |