JP4137844B2 - シーリング補助材及び腕木周りのシーリング構造 - Google Patents

シーリング補助材及び腕木周りのシーリング構造 Download PDF

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本発明は、外壁パネル等の縦目地から突出するように設けられた腕木の基部にシーリング材を充填するに際して、該腕木の周囲に取り付けるシーリング補助材と、該シーリング補助材を用いた腕木周りのシーリング構造に関する。
窯業系やコンクリート系その他の外壁パネルを建て込んで構成される建物の外壁には、外壁パネルの目地部分における防水性を確保するために、合成ゴム等からなるガスケットや、シリコン樹脂等からなるシーリング材が充填される。このような目地部分のシーリング構造は、例えば特許文献1〜4等に記載されている。
ところで、図6〜図7に示すように、外壁の外側に例えば庇やバルコニーを取り付けるため、それらを支持する腕木状の部材Bを外壁パネルPの縦目地Jから突出させて設ける場合がある。例示の形態は、数ミリ厚の鋼板からなる側面視横T字形の部材Bを、隣接する外壁パネルPの間に挟み込んで、各外壁パネルPの背面に設けられた形鋼材Cにボルトナット締結し、その腕部を外壁パネルPの縦目地Jから壁面に垂直に突出させた形態を示している。
このような腕木状の部材B(以下、この種の部材を単に「腕木B」と称する。)が取り付けられた縦目地Jには、目地奥までの一様なシーリング処理を施すことが困難になる。そこで、通常は、図示のように、腕木Bの壁面側基端部にシーリング材Sを断面略三角形状となるように多めに盛り付ける程度のシーリング処理が行われている。
実開昭61−144105号公報 実開平6−67611号公報 実開平6−67615号公報 特開平8−193368号公報
しかしながら、上記のようにシーリング材を略三角形状に盛り付ける程度のシーリング処理では、例えば大きな外力や地震によって腕木が動いた場合に、シーリング面が断裂して止水性等が損なわれるおそれがある。かといって、シーリング材を過剰に盛り付けると、外観が見苦しくなるだけでなく、腕木に庇やバルコニー等の構成部材を接合するときの邪魔にもなりかねない。したがって、このような腕木の基端部をコンパクトな構造で確実にシーリングする技術が求められるところであるが、本出願人が調査した限りにおいては、かかるシーリング技術はこれまで特に提案されていない。
そこで本発明は、上記のように外壁パネルの縦目地から突出する腕木の基端部を万全にシーリングし、かつ、そのシーリング効果を長期的に維持できるようなシーリング補助材と、かかるシーリング補助材を利用したシーリング構造を提案するものである。
上記目的を達成するため、本発明のシーリング補助材は、縦目地から突出する腕木の壁面側基端部に挿装可能な、下方に開口した縦溝が、略中央に形成されてなる底板部と、上記底板部の上縁及び左右両側縁から前方に略同寸の見込み寸法で迫り出す上枠部及び左右両枠部と、上記各枠部の前縁から底板部と略平行に外方に延出された前板部とを具備することを特徴とする。
また、本発明の腕木周りのシーリング構造は、上記シーリング補助材の縦溝を、縦目地から突出した腕木の壁面側基端部に挿装して底板部を壁面に当接させ、該シーリング補助材の前板部と壁面との間にシーリング材を充填するとともに、底板部の前面側から、上枠部及び左右両枠部と腕木との間にシーリング材を充填したことを特徴とする。
なお、本発明において、外壁パネルの材質、厚み、取付構造、縦目地の間隔や深さは特に限定されない。また、腕木の材質、断面寸法、壁面からの突出寸法も、シーリング補助材を装着しうる実用的範囲であれば特に限定されるものではない。
上述のように構成される本発明のシーリング構造によると、腕木に挿装されたシーリング補助材の前面側から腕木の基端部周りにシーリング材が充填され、シーリング補助材の裏面側から、シーリング補助材と壁面との間にシーリング材が充填されるので、腕木と壁面との間に十分なシール断面を確保することができる。シーリング補助材の裏面側に充填されるシーリング材は、腕木よりも上側の縦目地内に充填されたシーリング材と一体に連続し、腕木より下側の縦目地内に充填されたシーリング材ともつながる。これにより、縦目地から腕木周りにかけて、所定寸法以上のシール断面を連続して確保することができる。また、シーリング補助材の前面側に充填されるシーリング材は、シーリング補助材と腕木との間に、腕木の全周にわたって所定寸法以上のシール断面を確保するのに寄与し、腕木より下側の縦目地内に充填されたシーリング材とも一体に連続する。こうして、腕木周りにシーリング材が隙間なく充填され、当該部分に高い水密性を確保することができる。
シーリング補助材の裏面側に充填されるシーリング材、シーリング補助材の前面側に充填されるシーリングのいずれも、腕木の横断方向の断面において、三方がコ字形に囲まれたスペースに充填されるので、従来のようにシーリング材を横断面略三角形状に盛り付ける処理に比較して、各面への定着性が良好になる。これにより、腕木の振動や移動に対するシーリング材の追従性が格段に向上して、長期的に安定したシーリング効果が得られる。
さらに、このシーリング構造では、シーリング処理される部分の壁面からの突出寸法が、シーリング補助材の厚さ(上枠部及び左右両枠部の見込み寸法)に限定されるので、腕木の先端に各種部材を接合するに際して、ほとんど邪魔にならず、コンパクトな納まりを実現することができる。
また、本発明のシーリング補助材を用いることにより、上記シーリング構造を容易に実施することができる。このシーリング補助材は、一枚の金属板体をプレス成形するなどして安価に製作することが可能である。
なお、本発明においては、腕木を突出させる縦目地の、上下方向の長さや幅は特に限定されない。よって、本発明のシーリング補助材及び腕木周りのシーリング構造は、上下方向に連続する縦目地だけでなく、縦目地に類似した、適当な大きさの孔部から突出している腕木にも適用可能である。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
図1は本発明の実施形態に係るシーリング補助材1を斜め下方から見た斜視図である。
このシーリング補助材1は、一枚の金属板体をプレス成形するか、あるいは適度な剛性を有する合成樹脂を一体成形するなどして得られる継ぎ目のない薄肉の部材であって、正面から見ると略矩形の形状をなしている。
正面から見て中央には、矩形の底板部2が設けられ、この底板部2の中央には、下方に開口する縦溝3が形成されている。この縦溝3は、その高さが、少なくとも縦目地Jから突出する腕木B(図2〜図4参照)の高さよりは大きく、その幅が腕木Bの幅よりも微小寸法だけ大きくなるように形成されている。この縦溝3から底板部2の上縁及び左右両側縁までの見付け寸法は、概ね8mm乃至15mmの範囲となるように形成されている。
底板部2の上縁及び左右両側縁には、前方に迫り出す上枠部4及び左右両枠部5が設けられている。上枠部4の見込み寸法と左右両枠部5の見込み寸法とは、概ね7mm乃至12mmの範囲で揃えられている。
上記各枠部の前縁には、底板部2と略平行に外方に延出する前板部6が設けられている。前板部6の上部及び左右両側部における見付け寸法は、概ね8mm乃至18mmの範囲となるように形成されている。
図2〜図4は、上記シーリング補助材1を利用した腕木周りのシーリング構造を示す。
例示の部位は図6〜図7に示したものと同じであって、隣接する外壁パネルPの縦目地Jから、鋼板製の腕木Bが壁面に対して垂直に突出している。シーリング補助材1は、その底板部2に形成された縦溝3を腕木Bに上方から挿装するようにして、腕木Bの壁面側基端部に装着される。ここで、腕木Bの底板部2が外壁パネルPの表面から離れてしまう場合は、底板部2の裏面に両面テープを貼着するなどして外壁パネルPの表面に仮止めしてもよい。
そして、シーリング補助材1の周囲から、前板部6の裏側にシーリング材Saを注入し、前板部6と、上枠部4または左右の枠部と、外壁パネルPの表面との間に形成された断面コ字形のスペースにシーリング材Saを充填する。また、シーリング補助材1の前面側から底板部2に向かってシーリング材Sbを注入し、上枠部4または左右の枠部と、底板部2と、腕木Bとの間に形成された断面コ字形のスペースにシーリング材Sbを充填する。
これにより、シーリング補助材1の裏面側に充填されるシーリング材Saは、腕木Bよりも上側の縦目地J内に充填されたシーリング材Scと一体に連続し、腕木Bより下側の縦目地J内に充填されたシーリング材Sdともつながる。また、シーリング補助材1の前面側に充填されるシーリング材Sbは、シーリング補助材1と腕木Bとの間に、腕木Bの全周にわたって所定寸法以上のシール断面を確保するのに寄与し、腕木Bより下側の縦目地J内に充填されたシーリング材Sdとも一体に連続する。こうして、腕木Bの周囲、及びシーリング補助材1と外壁パネルPの表面との間にシーリング材Sb、Saが隙間なく充填されることにより、腕木Bと、その上下に位置する縦目地Jとの間に、十分なシール断面が連続して形成され、当該部分に高い水密性を確保することができる。さらに、このシール断面は、腕木B、シーリング補助材1、外壁パネルPのいずれに対しても定着性に優れるものとなり、腕木Bの振動や移動に対して優れた追従性を発揮するので、長期的にも安定したシーリング効果が得られる。
図5は、本発明の他の実施形態を示す。例示の形態は、シーリング補助材1の正面視形状を若干変形させたもので、(a)は、底板部2の上部、上枠部4、前板部6の上部を略山形に形成したものであり、(b)は同じく半円形状に形成したものである。このように、シーリング補助材1の頂部から左右に下降傾斜する正面視形状を採用すると、この傾斜に沿って雨水が流下しやすくなるので、止水性が向上する。
本発明の実施形態に係るシーリング補助材の斜視図である。 図1のシーリング補助材を用いた腕木周りのシーリング構造の実施形態を示す斜視図である。 同じく、縦断面図である。 同じく、横断面図である。 本発明の他の実施形態に係るシーリング補助材の斜視図である。 従来の腕木周りのシーリング構造を示す縦断面図である。 同じく、横断面図である。
符号の説明
1 シーリング補助材
2 底板部
3 縦溝
4 上枠部
5 左右枠部
6 前板部
J 縦目地
B 腕木
Sa シーリング材
Sb シーリング材

Claims (2)

  1. 縦目地から突出する腕木の壁面側基端部に挿装可能な、下方に開口した縦溝が、略中央に形成されてなる底板部と、
    上記底板部の上縁及び左右両側縁から前方に略同寸の見込み寸法で迫り出す上枠部及び左右両枠部と、
    上記各枠部の前縁から底板部と略平行に外方に延出された前板部とを具備するシーリング補助材。
  2. 請求項1に記載されたシーリング補助材の縦溝を、縦目地から突出した腕木の壁面側基端部に上方から挿装して底板部を壁面に当接させ、該シーリング補助材の前板部と壁面との間にシーリング材を充填するとともに、底板部の前面側から、上枠部及び左右両枠部と腕木との間にシーリング材を充填した腕木周りのシーリング構造。
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