JP2004534331A - スマート駐車場助言装置 - Google Patents

Abstract

駐車場助言装置が、駐車領域の場面を映し、画像処理技術を使用して空きスペースを識別する。前記助言装置は、空きスペースの位置に基づいて、運転者がどの領域に行くべきかに関する推奨を行う。前記推奨を出力する１つの手段は、入り口のゲートのターミナルでそれを表示すること、又は入場券やレシートや他の紙にそれを印刷することである。入り口の端末は、ユーザが前記駐車領域に備えられる望ましい目的地に入れるように備えられ得る。例えば、前記目的地は、特定の空港のターミナル又はデパートである場合がある。前記助言装置は、識別された空きスペースの中から前記目的地に最も便利なものを選択し、対応する案内を提供し得る。

Description

【０００１】
本発明は駐車領域で最適な駐車位置を決定し、運転者が駐車スペースを見つけるのに費やす時間を最小限にし、指定の目的地に最適な駐車領域を識別する自動システムに関する。
【０００２】
駐車は苛立たしい仕事であり、特に、複数階の大きい駐車領域においてはそうである。運転者の低い高度と、乗物の掩蔽とによって、運転者による駐車場の視界が常に限定される。通常は、運転者はスペースを探して、しばらく運転して回る手段を取らなければならない。理想的には、モールの店や、空港のターミナルや、競技場のゲート等の、所定の最終的な目的地に駐車すべき駐車領域の部分を、運転者が知ることである。しかし、しばしば、運転者は、駐車に最適な場所を知らず、探すことによって見つけることができる利用可能なスペースから離れている。
【０００３】
遠隔カメラからの画像が特定の位置に集められ、監視員により監視される監視システムが知られている。また、視聴覚の表示装置や、スピーカ追従ビデオカメラのような表示装置の制御による顔認識、ジェスチャー認識自動システムが知られている。
【０００４】
米国特許第５，７１２，８３０号は、音響信号を用いて、ショッピングモールや、ＡＴＭ設備の付近や、他の共用空間における人の動きを監視するシステムについて説明し、その全内容が参照として本願に取り込まれる。前記システムは、生成装置から音響エコーを検出し、異常状態を表示する。例えば、夜に安全領域において動きを検出し、警告を発生し得る。また、縦方向の閾値の検出を備えることにより、前記システムは大人と子供を識別するために使用され得る。反射エコーの最低点と最高点のパターンを識別することにより、動きが検出され得る。考えられるアプリケーションは、万引きや、待ち行列や、走っている人や、店の人数調査や、騒動や、緊急事態や、住居侵入の検出である。
【０００５】
米国特許第６，２４３，０２９号は、駐車場における乗物の利用者に課金するためのカメラを使用するシステムについて説明する。前記発明は、有料駐車場のしるしと、乗物の固有のしるしを備え、駐車位置に設置される。ユーザは、遠隔中央制御ユニットに、位置のしるしと、乗物に固有のしるしと、乗物がその位置に駐車した開始時刻を知らせる。その後、ユーザが、遠隔中央制御ユニットに、乗物に固有のしるしと、乗物がその位置に駐車し終えた終了時刻を知らせる。そして、前記遠隔中央制御ユニットは、その乗物が駐車場に占有した存続時間により、ユーザに対する料金を算定する。有料駐車場の規則に従うことを確実にするための駐車される乗物を監視する方法も開示される。光学式文字認識機能を有するカメラ装置が、乗物のしるしを撮影し、データを前記遠隔中央制御ユニットと送受信し、乗物が規則に従ったことを確実にする。駐車場の規則に違反する乗物に違反切符が発行される。前記カメラは、違反の画像の記録も行う。
【０００６】
米国特許第６，１０７，９４２号は、駐車場のガイダンスと管理システムについて説明し、その全内容が参照として本願に取り込まれる。前記システムは、駐車場や、他の大きい施設における駐車スペースの相対的な利用可能性に関するグラフィック情報を提供する。前記システムは、ビデオ画像センサシステムに依存し、施設の各スペースがカメラに監視され、占有されているかどうかを決定する。複数のスペースの状況を決定するために、単一のカメラが使用され得る。利用可能なスペースへの方向に沿って戦略的に配置されたディスプレイに情報が表示される。
【０００７】
空きの駐車スペースの位置についての情報を検出し、駐車施設に到着したときに運転者に適切な情報を伝える技術的な仕組みの必要性が存在する。案内情報とともに空き駐車スペース情報を使用して、駐車施設においてどこに行くべきか運転者に助言する更なる必要性が存在する。
【０００８】
簡単には、どの乗物が駐車されるかの場面を映すために、駐車領域に１つ以上のビデオカメラが設置される。前記場面が分析され、空き駐車スペースの最高の密度を有する領域や、所定の領域において探している乗物の数や、駐車施設における交通の流れ等のような情報を決定する。前記情報は、目的地に最も便利な駐車スペースを運転者に勧めるために分析され、使用される。
【０００９】
多様な実施例により、本発明は、空きのスペースがどこにあるかを示す駐車施設の印刷された地図を提供する。本発明は、ターミナルや店のような、ユーザの目的地の指示を受け入れ、スペースの空き状況と、前記目的地への距離の双方に基づき、最適な位置を表示することができる。スペースごとの基準による空きスペースを示すのではなく、望ましくは、前記地図は、どこに最も多くのスペースを見つけ得るかを示すスペースの密度を示す。
【００１０】
ユーザ・インタフェースは固定されていてもよく、移動式でもよい。前記ナビゲーション情報は、ウェッブサイトを介して伝達され、ユーザが自分の無線端末を使用することを可能にする。交通の流れと、混雑と、空きスペースの密度と、他の情報をと示す重ねられた記号を有するリアルタイムの地図として、データが表示され得る。その他、現在の交通の流れに基づき、位置の間の移動時間を示すように地図がゆがめられ得る。さらにその他、ユーザの目的地のような指示された希望に基づいて、推奨を行うショートメッセージとして、リアルタイムのデータが表示されうる。
【００１１】
本発明は、より完全に理解され得るように、図を参照して特定の望ましい実施態様に関して説明する。図を参照して、例示により、本発明の望ましい実施態様の説明目的のみのために、詳細が示されることを強調する。そして、本発明の原理と概念的側面の有用かつ容易に理解できる説明と思われるものを提供するために、その詳細が示される。これに関して、本発明の基本的な理解のため、必要以上に詳細に、本発明の構造上の詳細を示すことは行わない。そして、図面とともに行われる説明により、本発明のいくつかの形態が実際に具現され得ることが技術的に熟練した人に明白となる。
【００１２】
図１を参照すると、至る所に組み込まれたカメラ１００を有する駐車領域１２０が、乗物のスペースの空き状況のために監視される。全駐車場の全てのスペースが少なくとも１つのそれぞれのカメラ１００の視野に入るように、各カメラ１００が前記駐車場１２０の一部を見るように向けられる。望ましくは、設置が容易なように、各カメラは１つ以上のスペースを監視する。バックグラウンド除去法や、物体の集計方法等のような、周知の映像分類技術が、乗物のスペースの密度を決定するために使用され得る。
【００１３】
駐車場の空き状況や、最適な駐車スペースへの案内等の情報は、固定端末１５０、インターネットブラウザ端末１５５のような携帯無線端末、乗物１１０に設置された端末（図示なし）、又は、駐車券に印刷されたもの（図示なし）によって、ユーザに提供される。抽象的に示す通り、駐車場の少なくとも１つの領域は、高い駐車密度１２２として特徴付けられ、少なくとも他の１つの領域は、低い駐車密度１２１として特徴付けられる。
【００１４】
図２を参照すると、スマート駐車場助言装置を提供するインフラは、１つ以上の固定端末及び／又は携帯端末２００と２２０をそれぞれ含み得る。前記端末は、無線又は有線のデータリンクによって、分類エンジンとサーバ２６０に接続され得る。前記分類エンジンとサーバ２６０は、ＣＣＤカメラのような１つ以上のカメラ２７０に接続され得る。前記分類エンジンとサーバ２６０は、１つ以上の（追加のターミナルとカメラを有する）他の分類エンジンとサーバに接続され、他の位置のデータと共有する。又は、全カメラと全端末が接続された１つの分類エンジンとサーバ２６０のみで、前記システムが中央制御され得る。前記分類エンジンとサーバ２６０は、前記１つ以上のカメラ２７０から生のビデオデータを受信し、領域ごとの混雑密度のような、パターンのリアルタイムの指標を生成するためにそれを使用する。前記データは、前記端末２００及び／又は２２０において、ユーザのコマンドを受けて選択的に表示するために、前記分類エンジンとサーバ２６０で動作するユーザ・インタフェース処理によっても更に使用される。
【００１５】
図３を参照すると、分類エンジンとノード２６０により生成されたデータが、ネットワークサーバ２４０及び／又は２５０のようなサーバに供給され、携帯端末２０５や固定端末２２５のような端末からの要求に応じて、ユーザ・インタフェース処理を起動する。前記端末２０５、２２５は、ネットワークやインターネットによって、前記サーバ２４０及び／又は２５０に接続されるインターネット端末又はネットワーク端末であるかもしれない。例えば、前記端末２０５、２２５がワールド・ワイド・ウェブ（ＷＷＷ）クライアント処理を起動した場合、前記ネットワークサーバ２４０、２５０は、周知の技術を用いたダイナミック・ウェブ・サイト（ｄｙｎａｍｉｃ ｗｅｂ ｓｉｔｅｓ）を用いて、前記処理を通じて要求されたデータを提供し得る。このように、前記端末は、単にインターネット装置であればよく、サーバが処理する多様な異なるユーザ・インタフェースは、多様な形式の端末２０５、２２５の要求に提供するように構成され得る。例えば、小さい画面を有する携帯装置は、テキスト又は音声の出力を受信し、より大きい端末は、地図表示及び／又は利用可能な入力コントロール装置の形式に合わせた入力を受信し得る。
【００１６】
カメラで取得した何らかの所定の領域の場面において、乗物の流れ及び存在と、乗物の数とを決定する問題は、現在の画像処理技術の観点からは、型にはまった問題である。例えば、乗物１１０は、既知の画像処理とパターン認識のアルゴリズムにより、場面において解明される。簡単なシステムでは、不変のバックグラウンドを除去した後に、前記場面における物体のシルエットを選択し、物体の特徴を認識する。そして、架空のウィンドウ３１０を通り過ぎると、それぞれの識別された物体の動きが数えられ、存在する乗物の数と、前記ウィンドウを通じた交通の流れが決定する。このことは、モザイクでフィルタリングされた画像において、谷（バックグラウンド）と山（バックグラウンドではない）との動きを解明する簡単な方法で行うことができ、モザイクの解像度は、存在する乗物の大きさに相当する。場面において、個々のものを数える多くの異なる方法が可能であり、技術的に既知である。したがって、前記問題は、ここで完全に詳説しない。図１に示すような斜め方向の観察と同様に、上からの観察が個々の乗物を数えるために使用され得る。上からの観察では、バックグラウンドでない領域は、個々の乗物の数と、ビデオ圧縮スキームで使われるような動き補償アルゴリズムから決められる対応したものの速さとに、確率的に関連付けることができるため、数や流れの計算はさらに容易になり得る。乗物の方向と速度は、ビデオ分析技術を使用して決定され得る。前記の例は包括的ではなく、画像分析技術に熟練した人は、乗物とその動きを計算する多くの異なる方法を認識し、所定のアプリケーションに必要な特定の機能のセットに従って選択するであろう。
【００１７】
駐車場の混雑した領域で乗物が受ける遅延、例えば、乗物の平均速度や待ち行列の大きさを決定するために、画像処理と分類処理もまた使用され得る。分類エンジンは、乗物の待ち行列、例えば、同じ数の少数のスペースに達しようとする乗物の列を認識するようにプログラムされ得る。したがって、複数のスペースが利用可能であっても、前記スペースの付近で多くの乗物が動いており、空きスペースの数が減少していることは、ユーザにそのスペースに行かないように助言を推奨するだろう。
【００１８】
スマート助言装置が生成する最適な目的地と経路は、経路計画問題を構成する。コストパラメータを最小にする何らかのアルゴリズムが、ユーザに提供される方向を識別するために使用され得る。図４を参照すると、ユーザは、ユーザ・インタフェースにおいて目的地を指示し得る。前記ユーザ・インタフェースは、固定端末２２０又は携帯端末２００であり得る。固定端末２２０は、例えば、ユーザが駐車券を取る駐車場の入り口に配置され得る（Ｓ１０）。前記端末は、例えば、空港のターミナルや、ショッピングモールの主要な店の１つや、出口の通り等の目的地の指示を受けるようにプログラムされ得る（Ｓ２０）。目的地への最短で最速の経路は、ノード間の複数のリンクを含む。最初のノードはユーザが駐車領域に入るゲートである。次のノードは、様々な可能性のある空きの駐車スペースに運転して達することができる経路の間の位置である。次のノードは、可能性のある駐車スペースと目的地からの歩行経路を構成する経路である。前記コストは、運転距離と、空きスペースを見つける可能性と、歩行距離と、駐車場における交通の混雑の考慮と、所定の領域における乗物の密度の変化率とを含む。前記コストは単に時間であるかもしれないが、ある最適経路にあるノードである目的地のスペースが、運転者がそこに達するまでに占有される可能性があるため、前記コストは確率的に計算され得る。したがって、前記経路アルゴリズムは、複数の選択肢を有する位置をユーザに送信すべきである。したがって、実質的に異なる位置に最適に近いスポットがあると、最適なスポットは捨てられる場合がある。
【００１９】
スペースが奪われる可能性について最小コスト経路計画問題を定義するために、駐車目的地のノードを、複数のスペースを有する領域として定義し、前記領域においてスペースが見つからない可能性を考慮に入れたパラメータを定義し得る。したがって、駐車場の特定の領域に関連付けられたコストは、空きスペースの密度に反比例する関係を有し得る。ノードに達するコストは、先行技術で詳細に説明される方法により、乗物の交通の流れもまた考慮に入れることができる。
【００２０】
前記のコスト最小化問題に対する頑強な方法は、Ａ＊・パス・プラニングであり、前記Ａ＊・パス・プラニングは、状況が変化すると、動的に最小コストの経路を更新する問題について効率的に対応可能である。動的計画法もまた、前記問題を解決する頑強な方法である。他の方法もまた、技術的に既知である。Ａ＊については次の特許と願書に説明されており、その全内容が本願の参照として取り込まれる。１９９２年１月２１日に公開され、１９８９年１０月１７日に出願された、Ｋ．ＴｒｏｖａｔｏとＬ．Ｄｏｒｓｔによる、変遷に対応した経路の計画についての米国特許＃５，０８３，２５６。１９９０年１０月１４日に公開され、１９９８年３月１０日に出願された、Ｋ．ＴｒａｖａｔｏとＬ．Ｄｏｒｓｔによる、差動芽接ぎ：移動する対象物と目的地との間で経路を計画するための方法と装置についての米国特許＃４，９４９，２２７。１９８７年１１月２０日に出願された、Ｌ．ＤｏｒｓｔとＫ．Ｔｒｏｖａｔｏによる、経路計画方法と装置についての米国特許出願＃０７／１２３，５０２。
【００２１】
端末２２０／２００において、最小コスト経路に関する最適な駐車領域が、ステップＳ２５において計算される。そしてステップＳ３０において、最適な駐車領域がユーザに出力される。それは、端末に表示される地図又はテキストの案内の形式、又は言葉としての出力をとり得る。図６を参照すると、例えば、通常の印刷された記録５１０とともに駐車券５３０に出力する地図５００のような、前記案内を出力する他の方法がある。簡単な実施例においては、点灯する矢印が運転者を目的地に案内する。前記カメラが乗物を探知し、曲がり角で追加の案内矢印を起動させる。案内を行う多くの選択肢が、本発明の範囲内で可能である。
【００２２】
図７を参照すると、入庫する乗物に案内を提示する地図に、例えば３３０、３３５のような様々な駐車スペース列が示される。３４０のような運転用通路もまた示される。入り口のゲートと出口のゲートが３００と、３０５と、３１０と、３２０とに表示される。最適経路３５０と、駐車領域３５５とが、前記地図に表示される。前記領域２５５は、複数の乗物のスペースを含むことに留意すべきである。図８を参照すると、他の実施例においては、推奨領域３５５に全くスペースが見つからない状況を緩和するために、選択肢３６０として次に近い最適条件であることを表すスペースを有する他の領域がある。
【００２３】
図９を参照すると、交通パターンと最適な空き駐車スペースの図説を提供するための、駐車位置についてユーザに助言する他の方法がある。例えば、領域４００と４１０は、望ましい駐車領域を示す等のために緑色で斜線付けられ、遅い又は停止した交通等のために回避すべき領域４１５は、赤色で斜線付けられ得る。網掛けやその他のハイライト技術が使用され得る。したがって、最適と最適に近い空きスペース領域が示され、回避すべき領域が示されるが、最適なスペース領域への最適な経路は示されない。しかし、ユーザはどの経路が最適であるかを地図から推測することができる。
【００２４】
図１０を参照すると、さらにその他の地図に、利用可能なスペースの場所４２０と４４０と、（例えば、混雑した交通や工事現場等のため）回避すべき領域の場所４３０とが示される。前記地図は最適な駐車位置を示さないが、ラベル４７０−４８０を用いて様々な目的地を示す。このように、ユーザは最適なスペースと経路を自分自身で直感的に計算することができる。図１０Ａを参照すると、前述の実施例において、空き駐車領域と混雑した領域とが斜線で示されるが、他の可能性も存在することに留意すべきである。例えば、占有されたスペース３３２が、前記地図の駐車の列３３０に明確に表示され得る。前記地図が多数のスペースを含む場合においても、特に占有されたスペース３３２が色付けされている場合は、占有されたスペースの密度は、ディザーによるパターン（ｄｉｔｈｅｒｅｄ ｐａｔｔｅｒｎ）より容易に見ることができる。
【００２５】
図５を参照すると、図１０の実施例に利用できる制御手順により、運転者がチェックインを行う、又は販売機でチケットを受け取るＳ４０。前記販売機は、空きスペースと、交通の混雑又は他の障害物とを有する駐車領域を計算しＳ４５、それを示す地図とチケットを出力するＳ５０。
【００２６】
図１１を参照すると、駐車領域に入る運転者にデータを提供する、システムの実施例の機能要素が示される。ビデオの情報源５００が、現在のデータを収集し、前記データを画像プロセッサ５０５に供給する。前記画像プロセッサは、分類エンジン５１０で解釈するために、画像とビデオ・シーケンスを前処理する。他の実施例においては、前記画像プロセッサは、モーション・ピクチャーズ・エキスパート・グループ（ＭＰＥＧ）圧縮、又は圧縮処理の一部としてビデオ・シーケンスのフレームから統計値を生成する他の圧縮処理である場合がある。前記処理は、混雑の密度や動きを予測する代わりとして使用され得る。例えば、動きのベクトル場は、場面における乗物の数と、速度と、動きの方向とに関連し得る。同様に、静的画像処理は疑う余地のない選択肢であり、スペースの占有や混雑を識別するために使用され得る。
【００２７】
前記分類エンジン５１０は、前記画像プロセッサ５０５からのデータから、場面（群）における乗物の数を計算する。前記分類エンジン５１０は、各乗物の位置、動きのベクトル等を識別し、先行技術において周知の何らかの望ましい技術によって前記位置を示すデータを生成する。前記データは乗物の占有や、動きや方向５３０を計算するサブプロセスに適用される。当然、前記サブプロセスの役割は、通常の熟練した人にわかるように、分離されてもよいし、分離されていなくてもよく、所定の実装に全てが必要となるわけではない。前記分類エンジン５１０は、（例えば、乗物の動きや、混雑等に基づいて）例えば、出口の待ち行列や、駐車に支障のある乗物や、入庫に対してスペースから出る乗物のような、前記場面において生じるイベントを更に決定するようにプログラムされ得る。例えば、前記分類エンジン５１０は、待ち行列を認識するようにプログラムされ得る。更に、前記分類エンジンは、領域を通過して動く複数の乗物と、位置に駐車された乗物とを識別するようにプログラムされ得る。
【００２８】
前記分類エンジン５１０の計算結果は、外部データ５１５と共に、対話処理と、経路計画手段とに適用される。対話処理５３５は、状況に見合うリアルタイム情報を収集し、出力する。経路計画エンジン５４０により、経路計画が対話処理に供給され得る。前記経路計画エンジンは、前述の通り、動的計画法やＡ＊・パス・プラニングのような技術を使用し得る。
【００２９】
前述の通り、駐車場に入る運転者に出力される推奨や、推奨経路は、リアルタイムのデータではなく、確率的な判定に基づくものであり得る。例えば、従うべき経路に要する時間が長いと、占有パターンが変更し得る。また、実施例に従って、本システムは運転者が駐車場に到着する前に、情報を運転者に提供し得る。このような場合、例えば、本願に参照として取り込まれる前述の米国特許第５，７１２，８３０号のような、確率的技術に基づき、混雑が予測される。したがって、本システムは幅のある期間（週、月、年）にわたりデータを収集し、週の日や、年の時節や、休日等のような要因に基づく予測を行い得る。本システムは、ガソリンの値段や、インフレ率や、消費者の信用等のように、動作に影響を及ぼすと考えられる現在の外部情報に基づく割引要因を有する中央からプログラムされ得る。また、本システムは、予測を精密にするために、特売や、他の特別のイベントについての情報を受信し得る。例えば、特別の店や、群衆を引き付ける展示イベントにおいて予期されるであろう。特定の日時に、店が特売をしているかもしれないし、見本市が映画スターを主催しているかもしれない。
【００３０】
注意すべきは、時間は、経路の選択肢のコストを計算するために使用され得る唯一の基準ではない。あるユーザにとっては、主要なコストは歩行距離や歩行時間かもしれない。そのような場合、他の交通手段の可能性は、他の経路のコストに影響を及ぼすであろう。また、注意すべきは、経路の時間と運転及び歩行距離のコストとは、出発の頻度や、交通機関の速度等に依存する。ユーザは、不便又は快適な点であるとして、歩行距離や歩行時間の相対的重要性についての情報を入力することができ、異なる選択経路のコストが、それに応じて増大され得る。したがって多くの時間を要するが、少ないコストを含む経路は、時間のコストに関わらず歩行距離や歩行時間が高いコストであるユーザに好まれるだろう。
【００３１】
ハンドヘルド端末又は乗物内の端末は、最適な運転又は歩行経路に従って次の曲がり角の指示を提供する。この場合、ハンドヘルド端末（例えば、携帯端末２００、２０５）は、グローバル・ポジショニング・システム（ＧＰＳ）受信装置、又は次の目的地への指示を提供可能にする位置センサ受信装置を組み込み得る。
【００３２】
注意すべきは、前述の実施例では最適の経路と駐車領域は、地図のような図式の出力と関連して説明したが、他の選択肢も使用され得ることは明確である。例えば、ユーザが音声インタフェースを通じて、どこにいくかを話すことが可能である。指示は、“交差点４で左に曲がり、交差点６で右に曲がり、駐車する”というような、テキスト形式で印刷され得る。
【００３３】
本発明は、前述の実例の実施例の詳細に限定されず、本発明は、その意図や本質的な特性から離れることなく、他の特定の形式を具現され得ることが、技術的に熟練した人に明白であろう。したがって、本実施例は、全ての点において、限定的ではなく、説明的に考慮されるべきであり、前述の説明によるのではなく、特許請求の範囲に示される本発明の範囲により考慮されるべきである。したがって、特許請求の範囲の意味と同等の範囲に入る全ての変更が含まれることを意図する。
【図面の簡単な説明】
【００３４】
【図１】至る所に配置されたビデオカメラ監視装置と、ディスプレイ端末を有する駐車スペースの透視図である。
【図２】本発明の実施例による、自動駐車監視システムを実現するハードウェア環境のブロック図である。
【図３】本発明の他の実施例による、自動駐車監視システムを実現するハードウェア環境のブロック図である。
【図４】本発明の実施例による、駐車支援手段を提供する手順を示すフローチャートである。
【図５】本発明の他の実施例による、駐車支援手段を提供する他の手順を示すフローチャートである。
【図６】本発明の実施例を実現するための、駐車券や、レシートや、指示又は他のデータを有する他のドキュメントの説明図である。
【図７】本発明の実施例を実現するための、表示や印刷に適切に重ねられた案内を有する地図の説明図である。
【図８】本発明の他の実施例を実現するための、表示や印刷に適切に重ねられた案内を有する地図の説明図である。
【図９】本発明の更に他の実施例を実現するための、表示や印刷に適切に重ねられたナビゲーション情報を有する地図の説明図である。
【図１０】本発明の更に他の実施例を実現するための、表示や印刷に適切に重ねられたナビゲーション情報を有する地図の説明図である。
【図１０Ａ】図７から１０の何らかの実現に使用され得る、駐車スペースの利用を示す他の形式の重ねられた情報を示す説明図である。
【図１１】本発明の実施例を実現するための、制御システムの図である。

Claims (11)

1. ユーザが駐車スペースを見つけることを支援する方法であって、
   駐車場の少なくとも１つの場面を映して、少なくとも１つの画像を生成し、
   端末において目的地データを受信し、
   前記画像化の結果から少なくとも２つの空きスペースの位置を計算し、前記少なくとも２つの空きスペースの少なくとも１つを含む、前記目的地データに対応する目的地への最適な経路を計算し、
   前記端末において、前記計算ステップの前記結果の表示を出力する方法。
2. 請求項１に記載の方法であって、
   前記計算ステップが、前記目的地への最小コスト経路を計算することを有する方法。
3. 請求項２に記載の方法であって、
   前記計算ステップが、前記画像化の結果から乗物の流れを計算し、前記最小コスト経路が前記乗物の流れに基づくことを有する方法。
4. 請求項１に記載の方法であって、
   前記出力ステップが、地図を生成することを有する方法。
5. 請求項１に記載の方法であって、
   前記生成ステップが、固定端末に出力を生成することを有する方法。
6. 駐車領域の複数の場面に対応する画像データを受信するのに適した入力を備えた制御手段を有し、
   前記制御手段が、前記画像データに対応する空き駐車スペースを含む前記駐車領域の部分を計算するようにプログラムされ、
   前記制御手段が、ユーザからの目的地を示す入力を受け付けるように、更にプログラムされ、
   前記制御手段が、前記部分と前記入力に基づき、最適経路又は次の目的地の表示を計算して出力するように、更にプログラムされた駐車場助言装置。
7. 請求項６に記載の助言装置であって、
   前記表示が地図を有する助言装置。
8. 請求項６に記載の助言装置であって、
   前記表示が推奨経路を示すテキスト又は音声のメッセージを有する助言装置。
9. 駐車施設において、空きの駐車領域を推奨する方法であって、
   駐車領域の場面を受けて画像データを受信するステップと、
   前記画像データを受けて空き駐車スペースの存在を検出するステップと、
   前記検出ステップの結果に対応する地図であって、前記空き駐車スペースが見つかり得る領域を示す地図を出力するステップと
   を有する方法。
10. 請求項９に記載の方法であって、
    目的地を示すデータを受信するステップと、
    前記目的地と、前記検出ステップの結果に対応する前記空き駐車スペースの最適なものを決定するステップと
    を更に有し、
    前記地図が前記最適なものを示す方法。
11. 請求項９に記載の方法であって、
    前記出力ステップが、携帯端末で読むことができる無線信号を生成することを有する方法。

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