JP2004527638A - 高効率蛍光体 - Google Patents
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Abstract
一般式AB2S4:D2+に基づき、その際、AはBa単独又はMg及び/又はCaとの組合せからなる群から選択される少なくとも1つの2価のカチオンであり、かつBはAl、Ga、Yからなる群から選択される少なくとも1つの3価のカチオンであり、かつドーパント/アクチベーターDはユウロピウム及び/又はセリウムであるチオメタレートの種類からの高効率蛍光体において、蛍光体の組成を、一般式(AS)・w(B2S3)[式中、係数wは0.8≦w≦0.98の範囲にあっても、1.02≦w<1.2の範囲にあってもよい]に相応するように設定することを特徴とする蛍光体。
Description
【技術分野】
【0001】
本発明は請求項1の上位概念によるチオメタレートの群からの蛍光体に基づき、その際、該チオメタレートは一般式AB2S4:D2+から導き出され、その際、AはBa単独又はMg及び/又はCaとの組合せからなる群から選択される少なくとも1つの2価のカチオンであり、かつBはAl、Ga、Yからなる群から選択される少なくとも1つの3価のカチオンであり、かつドーパント/アクチベーターDはユウロピウム及び/又はセリウムである。この場合に2価のカチオンAの割合は添加されたアクチベーターDの割合tだけ低減されている。該アクチベーターは、特に緑色スペクトル領域で発光を示すチオガレートである。この場合に、該蛍光体の組成は、一般全体式AB2S4中の2価イオンAと3価イオンBとのモル比がA:B=1:2の比に正確に相応しないように設定される。
【背景技術】
【0002】
US3639254号及びUS5834053号から既に、発光スペクトルが青色又は緑色のスペクトル領域に存在するチオガレートは公知である。これらの蛍光体は式AGa2S4に従い、その際、Aはアルカリ土類金属の群から選択される少なくとも1つの元素、特にCa、Ba、Sr又はZnである。アクチベーターはユウロピウム、鉛又はセリウムである。しかしながら前記の蛍光体は高い光効率が要求される使用(例えば照明技術)のためには発光効率が低すぎる。この発光効率はいわゆる量子効率QE(放出量子の数と吸収される励起量子の数との比)によって表される。いわゆる蛍光体のために典型的な量子効率値は60%〜70%である。
【0003】
WO98/18721号から、Sr又は別のアルカリ土類金属を2価のカチオンとして有し、その際、Ga、Al又はInが3価のカチオンの役割を担うチオメタレートからなる群から選択される電界発光性の蛍光体は公知である。特に該公報ではある特定の割合の残留酸素の保持下の製造方法が記載されている。
【特許文献1】
US3639254号
【特許文献2】
US5834053号
【特許文献3】
WO98/18721号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の課題は、規定の発光波長でできる限り高い量子効率を有する、請求項1の上位概念による蛍光体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記課題は請求項1記載の特徴部分によって解決される。特に有利な態様は従属形式請求項に見出される。
【0006】
本発明によれば、蛍光体の組成は一般全体式AB2S4に基づいて、2価のイオンAと3価のイオンBとの比が比A:B=1:2と異なるように選択される。本発明による概念は、従来の全体式AB2S4のチオメタレートが成分ASとB2S3の生成物としてAS・B2S3の形で記載される場合に別の記載様式で表すこともできる。成分ASと成分B2S3との比を以下に係数w=B2S3/ASで記載する。そこから全体としてチオメタレートの表現は(AS)・w(B2S3)として結論づけられる。この場合に、設定された組成(AS)・w(B2S3)を有する蛍光体は0.8≦w≦0.98の範囲でも、1.02≦w≦1.2の範囲でもw=1の組成を有する蛍光体よりも高い量子効率を提供することが明らかである。
【0007】
A型及びB型の異なるカチオンの組合せによって、種々の発光波長及び色度座標を達成でき、かつそれぞれの使用に適合できる。効率的な(“明るい”)蛍光体に関しては付加的に、励起領域において低い反射及び高い量子効率が存在することが許容されねばならない。
【0008】
カチオンAとしてBaは単独で又はMg、Caと組み合わされて、特に全ての3種のカチオンと組み合わされて考慮される。部分的なAについての代替として作用するアクチベーターとしてはユウロピウム及び/又はセリウムが該当する。カチオンBとしては、有利にはGa、Al又はYが使用される。この場合、ガリウムは、特に部分的に(10モル%まで)アルミニウムと交換されていてよい。ドーパントD(D=Eu及び/又はCe)は完全に部分成分ASに分類され、従って詳細な表現ではA1−tDtSである。
【0009】
特に高い量子効率を示すのは、組成(AS)・w(B2S3)[式中、A=MgaCabBacEut(式中、a+b+c+t=1であり、それぞれ以下の範囲である:0.4≦a≦0.8;0.05≦b≦0.35;0.05≦c≦0.4;0.01≦t≦0.1)並びにB=(GaxAlyYz)2(式中、x+y+z=1であり、0.9≦x≦1及び0≦y≦0.1及び0≦z≦0.1;並びに0.8≦w≦0.98又は1.02≦w<1.2)]を有する蛍光体である。
【0010】
他の特定の実施形は組成(AS)・w(B2S3)[式中、A=MgaBabEut(式中、a+b+t=1:0.4≦a≦0.8;0.1≦b≦0.59;0.01≦t≦0.1;並びにB=(GaxAlyYz)2(式中、x+y+z=1及び0.9≦x≦1及び0≦y≦0.1及び0≦z≦0.1;並びに0.8≦w≦0.98又は1.02≦w<1.2)]を有する蛍光体である。
【0011】
製造方法は以下の工程:
a)所望の組成に相応する硝酸塩の懸濁液の製造;
b)微分散した硝酸塩混合物の製造のための、T≦300℃での<1質量%の残留水分までの懸濁液の乾燥;
c)乳鉢粉砕器(Moersermuehle)での室温における10分〜60分間、有利には15分〜25分間の硝酸塩混合物の粉砕;
d)所望の組成を有する微分散した金属酸化物混合物の製造のための、Ar又はN2−雰囲気下での500〜700℃、有利には600℃での粉砕された硝酸塩混合物の熱分解;
e)800〜1000℃、有利には900〜950℃での流動性のH2S又はCS2−雰囲気又はその組合せにおける1〜6時間、有利には4時間の金属酸化物混合物の第1の反応;
f)工程c)でのような反応生成物の粉砕;
g)800〜1000℃、有利には900〜950℃での流動性のH2S又はCS2−雰囲気又はその組合せにおける1〜6時間、有利には2時間の第2の反応
を適用する。
【0012】
工程e)及びg)において流量は50〜500ml/分、有利には120ml/分であり、かつガス雰囲気は、10〜50%のH2SもしくはCS2もしくはその混合物、有利には30%のH2SもしくはCS2もしくはその混合物で、有利にはH2SもしくはCS2及びキャリヤーガスとしてのAr又はN2からなる。
【0013】
工程e)及びg)において、反応温度までの緩慢な加熱を、有利には0.5〜20K/分、有利には10K/分の速度で行う。
【0014】
更に工程e)及びg)において反応後の緩慢な冷却を、有利には0.5〜20K/分、有利には10K/分の速度で行う。
【0015】
本発明による蛍光体は、特にUV又は青色発光LEDでの色変換用の使用のために適当である。該蛍光体はそのために、単独で又は別の蛍光体と組み合わせて、特に別の本発明による蛍光体と組み合わせて使用できる。別の使用可能性はプラズマディスプレイである。またこのために該蛍光体を、単独で又は別の蛍光体と組み合わせて、特に別の本発明による蛍光体と組み合わせて、短波長のプラズマ放電放射線を可視光に変換するために使用できる。
【0016】
以下に本発明を実施例をもとに詳細に説明する。
【0017】
図1は、実施例に記載される方法で製造される蛍光体(Ba0.2Ca0.15Mg0.6Eu0.05)S・1.1Ga2S3の発光スペクトルを示している。
【0018】
図2は図1からの蛍光体の反射スペクトルを示している。
【実施例】
【0019】
組成(Ba0.2Ca0.15Mg0.6Eu0.05)S・1.1Ga2S3を有する蛍光体の製造のために、出発物質として高純度の酸化物及び/又は炭酸塩を前記式に相応する量で秤量導入し、かつ均質な微粉砕された酸化物の混合物を製造する。この粗製物質混合物を等モルで約30%の硝酸と混合し、加熱して軽く沸騰させ、かつ硝酸塩に変換させる。以下の反応式の通りである:
0.20モルのBaCO3+0.15モルのCaCO3+0.6モルのMgO+0.025モルのEu2O3+1.100モルのGa2O3+8.6モルのHNO3→0.20モルのBa2++0.15モルのCa2++0.60モルのMg2++0.05モルのEu3++2.20モルのGa3++8.6モルのNO3 −+4.3モルのH2O+0.35モルのCO2↑
この場合に沈殿した硝酸塩の白色懸濁液が生じる。この懸濁液を、高粘性状態を有する限り蒸発させる。得られる硝酸塩懸濁液を石英ボート中に移し、かつ窒素流下に300℃で乾燥させる。
【0020】
乾燥された硝酸塩混合物を乳鉢粉砕器中で20分間粉砕させ、引き続き600℃で4時間窒素下に、以下の反応式に従って熱分解する:
0.20モルのBa(NO3)2+0.15モルのCa(NO3)2+0.60モルのMg(NO3)2+0.05モルのEu(NO3)3+2.20モルのGa(NO3)3→1モルの[0.20BaO・0.15CaO・0.60MgO・0.025Eu2O3・1.10Ga2O3]+8.6モルのNO2+2.15モルのO2
生成する酸化物混合物を石英ボート中に満たし、かつ保護ガス(アルゴン)下に管状炉中で900℃に加熱する。反応温度に達した後に硫化水素を120mlの30%H2S/分で窒素流中で導入し、かつ該酸化物混合物は4時間以内に、以下の反応式に従ってチオガレートに変換される:
1モルの[0.20BaO・0.15CaO・0.60MgO・0.025Eu2O3・1.10Ga2O3]+4.325モルのH2S→(Ba0.20Ca0.15Mg0.60Eu0.05)S・1.1Ga2S3+4.325モルのH2O+0.025モルのS
870〜930℃の温度が高効率の蛍光体のために最適な反応温度であることが判明した。
【0021】
該反応生成物を乳鉢粉砕器中で10分間粉砕し、かつもう一度3時間20%の硫化水素流において900℃で反応させる。
【0022】
この方法により前記の組成の高効率の蛍光体が再現的に製造できる。
【0023】
この蛍光体は、535nm±3nmの強度極大を有する不変の発光スペクトルで式(Ba0.20Ca0.15Mg0.60Eu0.05)S・1.0Ga2S3(w=1)の蛍光体に対して16%だけ改善された量子効率を示し、もしくは蛍光体(Ba0.38Mg0.57Eu0.05)S・0.9Ga2S3(w=0.9)は蛍光体(Ba0.20Ca0.15Mg0.60Eu0.05)S・1.0Ga2S3(w=1)に対して16%だけ高められた量子効率を示し、この蛍光体組成の発光スペクトルの強度極大は508〜513nmの範囲にある。
【0024】
他の実施例は第1表に記載される蛍光体組成に導く。この表において、前記の実施例と同様に製造される、A−カチオン混合物Ba0.20Ca0.15Mg0.60Eu0.05もしくはA−カチオン混合物Ba0.38Mg0.57Eu0.05を有するがそれぞれ別のw=B2S3/ASの比の蛍光体についての量子効率測定の結果をまとめている。量子効率は、wが1より低く選択されても、高く選択されても明らかに高められ、その際、532nm〜538nmもしくは508nm〜513nmの最大発光強度での発光波長は不変である。w=1.2に関しては量子効率の低下、反射性の向上及び548nmの発光波長のもう一つの極大が確認され、このことは関連の蛍光体形成の存在範囲を上回ることを示している。特に548nmの発光波長はカルシウムリッチなチオガレート格子の形成を示唆している。この上限値は、ほぼカチオン混合物Aの正確な組成に依存してそれぞれ変化する。
【0025】
実施例に挙げられる蛍光体組成物の形成のための複雑な反応機構並びに組成変化によって生じる原子結晶構造の変化に基づいて恐らく多くの効果が、観察されるカチオン比A:Bに対する量子効率の依存性に寄与する。一方でA:B比の変化は改善された反応生成物の変換に寄与する。それによって不利な二次生成物及び残りの前駆生成物及び中間生成物が回避される。他方でまた、アクチベーターEu2+の導入は、チオメタレートの結晶格子中へのより完全なかつ無障害の導入の点で推奨される。正確な収支に従う硫黄化学量論のより有利な達成も重要であり、これはコア−シェル形成のモデルにより局所的な原子カチオン組成により良好に適合できる。全体として、変更された蛍光体組成は蛍光体生成物の高められた完全性をもたらし、かつ/又はQEを低減させる非放射性の再結合中心の減少をもたらす。
【0026】
図1は、実施例に記載されている蛍光体(Ba0.20Ca0.15Mg0.60Eu0.05)S・1.1Ga2S3の発光スペクトルを示している。発光帯は約460nm〜620nmの緑色スペクトル領域に存在する。発光極大は538nmにあり、平均波長は544nmである。色度座標成分はx=0.306;y=0.641である。量子効率は400nmでの狭帯域励起において78%を達成する。それに対して、w=1.0での蛍光体の量子効率は62%である。
【0027】
この蛍光体は300〜450nmの短波長照射によって良好に励起できる。色変換のためのLEDでの使用のために、いわゆるLEDコンバータとして特に有利である。この場合に、UV発光性LEDの発光放射線は1種以上の蛍光体によって可視光(ここでは緑色又は青緑色)又は白色光(赤色、緑色及び青色に発光する蛍光体の混合物)に変換される。第2の変法は青色LEDの使用に際して、1種の蛍光体又は2種の蛍光体(例えば黄色もしくは緑色及び赤色に発光する蛍光体)が使用されるので、ここでも白色光が得られる。このための技術的な詳細は、例えばUS−A5998925号に見出される。
【0028】
LEDコンバータとしての前記の蛍光体の適用は、例えばエポキシ樹脂による充実注型において非常に効果的である。このために蛍光体粉末をエポキシ樹脂中に分散させ、小滴としてチップ上に施与し、かつ硬化させる。この場合、チオメタレートが同様に非極性の樹脂と類似の良好な湿潤をもたらす非極性表面を示すことが重要である。他の利点は、別の蛍光体、例えばYAG:Ce又はYAG:Ceベースの蛍光体との混合物が、その両者の蛍光体の群の比重が類似しており、その結果として匹敵する粒度での沈殿効果によって分離が生じないので非常に効果的であるという事実にある。典型的なチオメタレートの比重は約4.4〜4.5g/cm3であり、一方でYAG:Ceベースの蛍光体は一般に4.6〜4.7g/cm3である。樹脂における沈殿は平均粒度<5μm、特に約2±1μmによって減らすことができる。粒度の調整は、例えばボールミル中での粉砕によって達成される。
【0029】
第1表:
A−カチオン混合物Ba0.20Ca0.15Mg0.60Eu0.05もしくはBa0.38Mg0.57Eu0.05を有するが、それぞれ別のB2S3/AS比wを有する蛍光体についての量子効率測定の結果
【0030】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】図1は、実施例に記載される方法で製造される蛍光体(Ba0.2Ca0.15Mg0.6Eu0.05)S・1.1Ga2S3の発光スペクトルを示している
【図2】図2は図1からの蛍光体の反射スペクトルを示している
【0001】
本発明は請求項1の上位概念によるチオメタレートの群からの蛍光体に基づき、その際、該チオメタレートは一般式AB2S4:D2+から導き出され、その際、AはBa単独又はMg及び/又はCaとの組合せからなる群から選択される少なくとも1つの2価のカチオンであり、かつBはAl、Ga、Yからなる群から選択される少なくとも1つの3価のカチオンであり、かつドーパント/アクチベーターDはユウロピウム及び/又はセリウムである。この場合に2価のカチオンAの割合は添加されたアクチベーターDの割合tだけ低減されている。該アクチベーターは、特に緑色スペクトル領域で発光を示すチオガレートである。この場合に、該蛍光体の組成は、一般全体式AB2S4中の2価イオンAと3価イオンBとのモル比がA:B=1:2の比に正確に相応しないように設定される。
【背景技術】
【0002】
US3639254号及びUS5834053号から既に、発光スペクトルが青色又は緑色のスペクトル領域に存在するチオガレートは公知である。これらの蛍光体は式AGa2S4に従い、その際、Aはアルカリ土類金属の群から選択される少なくとも1つの元素、特にCa、Ba、Sr又はZnである。アクチベーターはユウロピウム、鉛又はセリウムである。しかしながら前記の蛍光体は高い光効率が要求される使用(例えば照明技術)のためには発光効率が低すぎる。この発光効率はいわゆる量子効率QE(放出量子の数と吸収される励起量子の数との比)によって表される。いわゆる蛍光体のために典型的な量子効率値は60%〜70%である。
【0003】
WO98/18721号から、Sr又は別のアルカリ土類金属を2価のカチオンとして有し、その際、Ga、Al又はInが3価のカチオンの役割を担うチオメタレートからなる群から選択される電界発光性の蛍光体は公知である。特に該公報ではある特定の割合の残留酸素の保持下の製造方法が記載されている。
【特許文献1】
US3639254号
【特許文献2】
US5834053号
【特許文献3】
WO98/18721号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の課題は、規定の発光波長でできる限り高い量子効率を有する、請求項1の上位概念による蛍光体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記課題は請求項1記載の特徴部分によって解決される。特に有利な態様は従属形式請求項に見出される。
【0006】
本発明によれば、蛍光体の組成は一般全体式AB2S4に基づいて、2価のイオンAと3価のイオンBとの比が比A:B=1:2と異なるように選択される。本発明による概念は、従来の全体式AB2S4のチオメタレートが成分ASとB2S3の生成物としてAS・B2S3の形で記載される場合に別の記載様式で表すこともできる。成分ASと成分B2S3との比を以下に係数w=B2S3/ASで記載する。そこから全体としてチオメタレートの表現は(AS)・w(B2S3)として結論づけられる。この場合に、設定された組成(AS)・w(B2S3)を有する蛍光体は0.8≦w≦0.98の範囲でも、1.02≦w≦1.2の範囲でもw=1の組成を有する蛍光体よりも高い量子効率を提供することが明らかである。
【0007】
A型及びB型の異なるカチオンの組合せによって、種々の発光波長及び色度座標を達成でき、かつそれぞれの使用に適合できる。効率的な(“明るい”)蛍光体に関しては付加的に、励起領域において低い反射及び高い量子効率が存在することが許容されねばならない。
【0008】
カチオンAとしてBaは単独で又はMg、Caと組み合わされて、特に全ての3種のカチオンと組み合わされて考慮される。部分的なAについての代替として作用するアクチベーターとしてはユウロピウム及び/又はセリウムが該当する。カチオンBとしては、有利にはGa、Al又はYが使用される。この場合、ガリウムは、特に部分的に(10モル%まで)アルミニウムと交換されていてよい。ドーパントD(D=Eu及び/又はCe)は完全に部分成分ASに分類され、従って詳細な表現ではA1−tDtSである。
【0009】
特に高い量子効率を示すのは、組成(AS)・w(B2S3)[式中、A=MgaCabBacEut(式中、a+b+c+t=1であり、それぞれ以下の範囲である:0.4≦a≦0.8;0.05≦b≦0.35;0.05≦c≦0.4;0.01≦t≦0.1)並びにB=(GaxAlyYz)2(式中、x+y+z=1であり、0.9≦x≦1及び0≦y≦0.1及び0≦z≦0.1;並びに0.8≦w≦0.98又は1.02≦w<1.2)]を有する蛍光体である。
【0010】
他の特定の実施形は組成(AS)・w(B2S3)[式中、A=MgaBabEut(式中、a+b+t=1:0.4≦a≦0.8;0.1≦b≦0.59;0.01≦t≦0.1;並びにB=(GaxAlyYz)2(式中、x+y+z=1及び0.9≦x≦1及び0≦y≦0.1及び0≦z≦0.1;並びに0.8≦w≦0.98又は1.02≦w<1.2)]を有する蛍光体である。
【0011】
製造方法は以下の工程:
a)所望の組成に相応する硝酸塩の懸濁液の製造;
b)微分散した硝酸塩混合物の製造のための、T≦300℃での<1質量%の残留水分までの懸濁液の乾燥;
c)乳鉢粉砕器(Moersermuehle)での室温における10分〜60分間、有利には15分〜25分間の硝酸塩混合物の粉砕;
d)所望の組成を有する微分散した金属酸化物混合物の製造のための、Ar又はN2−雰囲気下での500〜700℃、有利には600℃での粉砕された硝酸塩混合物の熱分解;
e)800〜1000℃、有利には900〜950℃での流動性のH2S又はCS2−雰囲気又はその組合せにおける1〜6時間、有利には4時間の金属酸化物混合物の第1の反応;
f)工程c)でのような反応生成物の粉砕;
g)800〜1000℃、有利には900〜950℃での流動性のH2S又はCS2−雰囲気又はその組合せにおける1〜6時間、有利には2時間の第2の反応
を適用する。
【0012】
工程e)及びg)において流量は50〜500ml/分、有利には120ml/分であり、かつガス雰囲気は、10〜50%のH2SもしくはCS2もしくはその混合物、有利には30%のH2SもしくはCS2もしくはその混合物で、有利にはH2SもしくはCS2及びキャリヤーガスとしてのAr又はN2からなる。
【0013】
工程e)及びg)において、反応温度までの緩慢な加熱を、有利には0.5〜20K/分、有利には10K/分の速度で行う。
【0014】
更に工程e)及びg)において反応後の緩慢な冷却を、有利には0.5〜20K/分、有利には10K/分の速度で行う。
【0015】
本発明による蛍光体は、特にUV又は青色発光LEDでの色変換用の使用のために適当である。該蛍光体はそのために、単独で又は別の蛍光体と組み合わせて、特に別の本発明による蛍光体と組み合わせて使用できる。別の使用可能性はプラズマディスプレイである。またこのために該蛍光体を、単独で又は別の蛍光体と組み合わせて、特に別の本発明による蛍光体と組み合わせて、短波長のプラズマ放電放射線を可視光に変換するために使用できる。
【0016】
以下に本発明を実施例をもとに詳細に説明する。
【0017】
図1は、実施例に記載される方法で製造される蛍光体(Ba0.2Ca0.15Mg0.6Eu0.05)S・1.1Ga2S3の発光スペクトルを示している。
【0018】
図2は図1からの蛍光体の反射スペクトルを示している。
【実施例】
【0019】
組成(Ba0.2Ca0.15Mg0.6Eu0.05)S・1.1Ga2S3を有する蛍光体の製造のために、出発物質として高純度の酸化物及び/又は炭酸塩を前記式に相応する量で秤量導入し、かつ均質な微粉砕された酸化物の混合物を製造する。この粗製物質混合物を等モルで約30%の硝酸と混合し、加熱して軽く沸騰させ、かつ硝酸塩に変換させる。以下の反応式の通りである:
0.20モルのBaCO3+0.15モルのCaCO3+0.6モルのMgO+0.025モルのEu2O3+1.100モルのGa2O3+8.6モルのHNO3→0.20モルのBa2++0.15モルのCa2++0.60モルのMg2++0.05モルのEu3++2.20モルのGa3++8.6モルのNO3 −+4.3モルのH2O+0.35モルのCO2↑
この場合に沈殿した硝酸塩の白色懸濁液が生じる。この懸濁液を、高粘性状態を有する限り蒸発させる。得られる硝酸塩懸濁液を石英ボート中に移し、かつ窒素流下に300℃で乾燥させる。
【0020】
乾燥された硝酸塩混合物を乳鉢粉砕器中で20分間粉砕させ、引き続き600℃で4時間窒素下に、以下の反応式に従って熱分解する:
0.20モルのBa(NO3)2+0.15モルのCa(NO3)2+0.60モルのMg(NO3)2+0.05モルのEu(NO3)3+2.20モルのGa(NO3)3→1モルの[0.20BaO・0.15CaO・0.60MgO・0.025Eu2O3・1.10Ga2O3]+8.6モルのNO2+2.15モルのO2
生成する酸化物混合物を石英ボート中に満たし、かつ保護ガス(アルゴン)下に管状炉中で900℃に加熱する。反応温度に達した後に硫化水素を120mlの30%H2S/分で窒素流中で導入し、かつ該酸化物混合物は4時間以内に、以下の反応式に従ってチオガレートに変換される:
1モルの[0.20BaO・0.15CaO・0.60MgO・0.025Eu2O3・1.10Ga2O3]+4.325モルのH2S→(Ba0.20Ca0.15Mg0.60Eu0.05)S・1.1Ga2S3+4.325モルのH2O+0.025モルのS
870〜930℃の温度が高効率の蛍光体のために最適な反応温度であることが判明した。
【0021】
該反応生成物を乳鉢粉砕器中で10分間粉砕し、かつもう一度3時間20%の硫化水素流において900℃で反応させる。
【0022】
この方法により前記の組成の高効率の蛍光体が再現的に製造できる。
【0023】
この蛍光体は、535nm±3nmの強度極大を有する不変の発光スペクトルで式(Ba0.20Ca0.15Mg0.60Eu0.05)S・1.0Ga2S3(w=1)の蛍光体に対して16%だけ改善された量子効率を示し、もしくは蛍光体(Ba0.38Mg0.57Eu0.05)S・0.9Ga2S3(w=0.9)は蛍光体(Ba0.20Ca0.15Mg0.60Eu0.05)S・1.0Ga2S3(w=1)に対して16%だけ高められた量子効率を示し、この蛍光体組成の発光スペクトルの強度極大は508〜513nmの範囲にある。
【0024】
他の実施例は第1表に記載される蛍光体組成に導く。この表において、前記の実施例と同様に製造される、A−カチオン混合物Ba0.20Ca0.15Mg0.60Eu0.05もしくはA−カチオン混合物Ba0.38Mg0.57Eu0.05を有するがそれぞれ別のw=B2S3/ASの比の蛍光体についての量子効率測定の結果をまとめている。量子効率は、wが1より低く選択されても、高く選択されても明らかに高められ、その際、532nm〜538nmもしくは508nm〜513nmの最大発光強度での発光波長は不変である。w=1.2に関しては量子効率の低下、反射性の向上及び548nmの発光波長のもう一つの極大が確認され、このことは関連の蛍光体形成の存在範囲を上回ることを示している。特に548nmの発光波長はカルシウムリッチなチオガレート格子の形成を示唆している。この上限値は、ほぼカチオン混合物Aの正確な組成に依存してそれぞれ変化する。
【0025】
実施例に挙げられる蛍光体組成物の形成のための複雑な反応機構並びに組成変化によって生じる原子結晶構造の変化に基づいて恐らく多くの効果が、観察されるカチオン比A:Bに対する量子効率の依存性に寄与する。一方でA:B比の変化は改善された反応生成物の変換に寄与する。それによって不利な二次生成物及び残りの前駆生成物及び中間生成物が回避される。他方でまた、アクチベーターEu2+の導入は、チオメタレートの結晶格子中へのより完全なかつ無障害の導入の点で推奨される。正確な収支に従う硫黄化学量論のより有利な達成も重要であり、これはコア−シェル形成のモデルにより局所的な原子カチオン組成により良好に適合できる。全体として、変更された蛍光体組成は蛍光体生成物の高められた完全性をもたらし、かつ/又はQEを低減させる非放射性の再結合中心の減少をもたらす。
【0026】
図1は、実施例に記載されている蛍光体(Ba0.20Ca0.15Mg0.60Eu0.05)S・1.1Ga2S3の発光スペクトルを示している。発光帯は約460nm〜620nmの緑色スペクトル領域に存在する。発光極大は538nmにあり、平均波長は544nmである。色度座標成分はx=0.306;y=0.641である。量子効率は400nmでの狭帯域励起において78%を達成する。それに対して、w=1.0での蛍光体の量子効率は62%である。
【0027】
この蛍光体は300〜450nmの短波長照射によって良好に励起できる。色変換のためのLEDでの使用のために、いわゆるLEDコンバータとして特に有利である。この場合に、UV発光性LEDの発光放射線は1種以上の蛍光体によって可視光(ここでは緑色又は青緑色)又は白色光(赤色、緑色及び青色に発光する蛍光体の混合物)に変換される。第2の変法は青色LEDの使用に際して、1種の蛍光体又は2種の蛍光体(例えば黄色もしくは緑色及び赤色に発光する蛍光体)が使用されるので、ここでも白色光が得られる。このための技術的な詳細は、例えばUS−A5998925号に見出される。
【0028】
LEDコンバータとしての前記の蛍光体の適用は、例えばエポキシ樹脂による充実注型において非常に効果的である。このために蛍光体粉末をエポキシ樹脂中に分散させ、小滴としてチップ上に施与し、かつ硬化させる。この場合、チオメタレートが同様に非極性の樹脂と類似の良好な湿潤をもたらす非極性表面を示すことが重要である。他の利点は、別の蛍光体、例えばYAG:Ce又はYAG:Ceベースの蛍光体との混合物が、その両者の蛍光体の群の比重が類似しており、その結果として匹敵する粒度での沈殿効果によって分離が生じないので非常に効果的であるという事実にある。典型的なチオメタレートの比重は約4.4〜4.5g/cm3であり、一方でYAG:Ceベースの蛍光体は一般に4.6〜4.7g/cm3である。樹脂における沈殿は平均粒度<5μm、特に約2±1μmによって減らすことができる。粒度の調整は、例えばボールミル中での粉砕によって達成される。
【0029】
第1表:
A−カチオン混合物Ba0.20Ca0.15Mg0.60Eu0.05もしくはBa0.38Mg0.57Eu0.05を有するが、それぞれ別のB2S3/AS比wを有する蛍光体についての量子効率測定の結果
【0030】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】図1は、実施例に記載される方法で製造される蛍光体(Ba0.2Ca0.15Mg0.6Eu0.05)S・1.1Ga2S3の発光スペクトルを示している
【図2】図2は図1からの蛍光体の反射スペクトルを示している
Claims (12)
- 一般式AB2S4:D2+に基づき、その際、AはBa単独又はMg及び/又はCaとの組合せからなる群から選択される少なくとも1つの2価のカチオンであり、かつBはAl、Ga、Yからなる群から選択される少なくとも1つの3価のカチオンであり、かつアクチベーターDとしてユウロピウム及び/又はセリウムが選択されるチオメタレートの群からの高効率蛍光体において、蛍光体の組成を、一般式(AS)・w(B2S3)[式中、係数wは0.8≦w≦0.98の範囲にあっても、1.02≦w<1.2の範囲にあってもよい]に相応するように設定することを特徴とする蛍光体。
- カチオンBとしてガリウムが選択され、ガリウムは部分的にアルミニウムと交換されていてよい、請求項1記載のチオメタレート蛍光体。
- カチオンAとして金属Mg、Ca、Baの組合せだけが選択されている、請求項1記載のチオメタレート蛍光体。
- アクチベーター(Aに置き換えられる)としてユウロピウムが選択されている、請求項1記載のチオメタレート蛍光体。
- (AS)・w(Ga2S3)[式中、A=MgaCabBacEut(式中、a+b+c+t=1であり、それぞれ以下の範囲である:0.4≦a≦0.8;0.05≦b≦0.35;0.05≦c≦0.4;0.01≦t≦0.1;0.8≦w≦0.98又は1.02≦w<1.2)]である、請求項1記載のチオメタレート蛍光体。
- (AS)・w(Ga2S3)[式中、A=MgaBabEut(式中、a+b+t=1であり、それぞれ以下の範囲である:0.4≦a≦0.8;0.1≦b≦0.59;0.01≦t≦0.1;0.8≦w≦0.98又は1.02≦w<1.2)]である、請求項1記載のチオメタレート蛍光体。
- 請求項1から6までのいずれか1項記載のチオメタレートの群からの高効率蛍光体を製造する方法において、以下の工程:
a)請求項1から6までのいずれか1項記載の所望の組成に相応する硝酸塩の懸濁液の製造;
b)微分散した硝酸塩混合物の製造のための、T≦300℃での<1質量%の残留水分までの懸濁液の乾燥;
c)乳鉢粉砕器での室温における10分〜60分間、有利には20分間の硝酸塩混合物の粉砕;
d)所望の組成を有する微分散した金属酸化物混合物の製造のための、Ar又はN2−雰囲気下での500〜700℃、有利には600℃での粉砕された硝酸塩混合物の熱分解;
e)800〜1000℃、有利には900〜950℃での流動性のH2S又はCS2−雰囲気又はその組合せにおける1〜6時間、有利には4時間の金属酸化物混合物の第1の反応;
f)工程c)でのような反応生成物の粉砕;
g)800〜1000℃、有利には900〜950℃での流動性のH2S又はCS2−雰囲気又はその組合せにおける1〜6時間、有利には2時間の第2の反応
を特徴とする、高効率蛍光体の製造方法。 - 工程e)及びg)において、流量が50〜500ml/分、有利には120ml/分であり、かつガス雰囲気は10〜50%のH2SもしくはCS2もしくはその混合物で、有利には30%のH2SもしくはCS2もしくはその混合物でH2SもしくはCS2及びキャリヤーガスとしてのAr又はN2からなる、請求項7記載の方法。
- 工程e)及びg)において、反応温度までの加熱が0.5〜20K/分、有利には10K/分である、請求項7記載の方法。
- 工程e)及びg)において、冷却が0.5〜20K/分、有利には10K/分である、請求項7記載の方法。
- 蛍光体を、例えばUV又は青色発光性のLEDにおいて色変換のために単独で、請求項1から6までのいずれか1項記載の別の蛍光体と組み合わせて、かつ別の公知の蛍光体と組み合わせて使用する、請求項1から6までのいずれか1項記載の蛍光体の使用。
- 蛍光体を、例えばプラズマディスプレイにおいて単独で、請求項1から6までのいずれか1項記載の別の蛍光体と組み合わせて、かつ別の公知の蛍光体と組み合わせて、短波長のプラズマ放電放射線を可視光に変換するために使用する、請求項1から6までのいずれか1項記載の蛍光体の使用。
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