JP6546304B2 - 蛍光体および発光装置 - Google Patents

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本発明の実施形態は、蛍光体およびそれを用いた発光装置に関する。
近年、青色光の励起により緑色の発光を示す蛍光体(緑色発光蛍光体)として、Eu付活アルカリ土類正ケイ酸塩蛍光体が提案されている。こうした緑色発光蛍光体は、青色での励起により赤色の発光を示す蛍光体(赤色発光蛍光体)、および青色LEDと組み合わせて白色発光装置が構成される。青色LEDは駆動により発熱して、蛍光体の温度も上昇する。温度上昇が起こると、蛍光体の発光強度は一般的に低下する。
発光効率や温度特性といった蛍光体に対する要求は、よりいっそう厳しいものとなっている。
特開2009−286995号公報 特開2010−129906号公報
本発明が解決しようとする課題は、高温下でも発光強度の低下の少ない蛍光体、およびそれを用いた発光装置を提供することを目的とするものである。
実施形態の蛍光体は、250〜500nmの波長範囲内に発光ピークを有する光で励起した際に、490〜580nmの波長範囲内に発光ピークを示し、下記一般式(1)で表わされる組成を有し、Cu−Kα線を用いたBragg−Brendano法によるX線回折において、2θ=30.1°〜31.1°に生ずる最大ピークの回折ピーク強度(I31)が2θ=25.0°〜26.0°に生ずる回折ピーク強度(I26)より高いことを特徴とする。
(M1-xEux3-yAl3+zSi13-z2+u21-w (1)
(ここで、MはSrであり、Srの一部はBa,Ca,MgおよびNaから選ばれる少なくとも一種で置換されていてもよい。x,y,z,uおよびwは、それぞれ以下を満たす。
0<x≦1; −0.1≦y≦0.3; −3≦z≦−0.52
−1.5≦u≦−0.3; −3<u−w≦1)
一実施形態にかかる発光装置の構成を表わす概略図。 他の実施形態にかかる発光装置の構成を表わす概略図。 他の実施形態にかかる発光装置の構成を表わす概略図。 実施例の蛍光体のXRDパターン。 実施例の蛍光体のXRDパターン。 実施例の蛍光体のXRDパターン。 実施例の蛍光体のXRDパターン。 実施例の蛍光体のXRDパターン。 実施例の蛍光体のXRDパターン。 実施例の蛍光体のXRDパターン。 実施例の蛍光体のXRDパターン。 実施例の蛍光体のXRDパターン。 比較例の蛍光体のXRDパターン。 比較例の蛍光体のXRDパターン。 比較例の蛍光体のXRDパターン。 比較例の蛍光体のXRDパターン。 蛍光体のSi/Al比とピーク強度比(I31/I26)との関係を示す図。 蛍光体のO/N比とピーク強度比(I31/I26)との関係を示す図。 蛍光体の組成とピーク強度比(I31/I26)との関係を示す図。 実施例の蛍光体の発光スペクトル。 実施例の蛍光体の発光スペクトル。 実施例の蛍光体の発光スペクトル。 実施例の蛍光体の発光スペクトル。 実施例の蛍光体の発光スペクトル。 実施例の蛍光体の発光スペクトル。 実施例の蛍光体の発光スペクトル。 実施例の蛍光体の発光スペクトル。 実施例の蛍光体の発光スペクトル。 比較例の蛍光体の発光スペクトル。 比較例の蛍光体の発光スペクトル。 比較例の蛍光体の発光スペクトル。 比較例の蛍光体の発光スペクトル。 実施例の蛍光体の温度特性を示す図。 実施例の蛍光体の温度特性を示す図。 実施例の蛍光体の温度特性を示す図。 実施例の蛍光体の温度特性を示す図。 実施例の蛍光体の温度特性を示す図。 実施例の蛍光体の温度特性を示す図。 ピーク波長と強度維持率との関係を示す図。
以下、実施形態を具体的に説明する。
一実施形態にかかる蛍光体は、250〜500nmの波長範囲内に発光ピークを有する光で励起した際に、490〜580nmの波長範囲内に発光ピークを示すので、緑色発光蛍光体である。かかる蛍光体は、Sr3Si13Al3221の結晶構造と実質的に同じ結晶構造を有する母体を含み、この母体はEuで付活されている。本実施形態にかかる緑色発光蛍光体の組成は、下記一般式(1)で表わされる。
(M1-xEux3-yAl3+zSi13-z2+u21-w (1)
(ここで、MはSrであり、Srの一部はBa,Ca,MgおよびNaから選ばれる少なくとも一種で置換されていてもよい。x,y,z,uおよびwは、それぞれ以下を満たす。
0<x≦1; −0.1≦y≦0.3; −3≦z≦−0.52
−1.5≦u≦−0.3; −3<u−w≦1)
上記一般式(1)に示されるように、発光中心元素EuはMの少なくとも一部を置換する。MはSrであり、Srの一部は、Ba、Ca、MgおよびNaから選ばれる少なくとも一種で置換されていてもよい。M全体の15at.%以下、より望ましくは10at.%以下であれば、Ba,Ca、MgおよびNaから選ばれる少なくとも一種が含有されていても、異相の生成が促進されることはない。
Mの少なくとも0.1モル%がEuで置換されていれば、十分な発光効率を得ることができる。Euは、Mの全量を置き換えてもよい(x=1)が、xが0.5未満の場合には、発光確率の低下(濃度消光)を極力抑制することができる。したがって、xは0.001以上0.5以下が好ましい。発光中心元素Euが含有されることによって、本実施形態の蛍光体は、250〜500nmの波長範囲内にピークを有する光で励起した際に、緑色発光、すなわち490〜580nmの波長範囲内にピークを有する発光を示す。なお、Euの100at.%以下、より望ましくは50at.%以下であれば、不可避不純物的な他の元素が含有されていても所望の特性が損なわれることはない。例えば、Tb、Eu、およびMnなどである。
yが−0.1未満の場合には、Sr3Si13Al3221の結晶構造を維持することができない。一方、yが0.3を越えると、Sr欠陥が過剰になり、発光効率が低下する。
yは、0以上0.25以下が好ましい。
zが−3未満の場合には、Sr3Si13Al3221の結晶構造を維持することができない。一方、zが−0.52を越えると、発光効率が低下する。zは−2以上−0.52以下が好ましい。
uが−1.5未満の場合には、合成が困難になる。一方、uが−0.3を越えると、異相の生成量が増大する。uは−1以上−0.3以下が好ましい。
(u−w)が−3以下の場合には、Sr3Si13Al3221の結晶構造を維持することができない。一方、(u−w)が1を超えると、Sr3Si13Al3221の結晶構造を維持することができない。(u―w)は−2以上0以下が好ましい。
上述した組成の条件を満たす本実施形態にかかる蛍光体は、250〜500nmの波長範囲内に発光ピークを有する光で励起した際に、490〜580nmの波長範囲内の緑色光を高い効率で発光することができる。しかも、本実施形態の蛍光体は、Cu−Kα線を用いたBragg−Brendano法によるX線回折において、2θ=30.1°〜31.1°に生ずる最大ピークの回折ピーク強度(I31)が2θ=25.0°〜26.0°に生ずる回折ピーク強度(I26)より高い。こうした条件を全て備えた本実施形態にかかる緑色発光蛍光体は、温度特性も良好である。
本実施形態の緑色発光蛍光体は、Sr3Al3Si13221属結晶をベースとして、その構成元素であるSr、Si、Al、O、またはNが他の元素で置き換わったり、Euなどのほかの金属元素が固溶したものであるということもできる。このような置き換え等によって、結晶構造が若干変化することがあるものの、骨格原子間の化学結合が切れるほどに原子位置が大きく変わることは少ない。原子位置は、結晶構造と原子が占めるサイトとその座標によって与えられる。
本実施形態の緑色発光蛍光体の基本的な結晶構造が変化しない範囲において、本実施形態の効果を奏することができる。例えば、Sr3Al2Si14ON22、Sr3AlSi1523、Sr3Al4Si12320、Sr3Al5Si11419、およびSr3Al6Si10518等もSr3Al3Si13221属結晶に含まれる。
本実施形態の緑色発光蛍光体は、このような結晶構造を有することを必須とする。この範囲を超えて化学結合の長さが変化すると、その化学結合が切れて別の結晶となり、本発明による効果を得ることができなくなる。
本実施形態の緑色発光蛍光体は、Sr3Al3Si13221と実質的に同一の結晶構造を有する無機化合物を基本とし、その構成元素Mの一部が発光中心イオンEuに置換されたものであり、各元素の組成が所定の範囲内に規定されている。このときに、発光効率が高く温度特性にも優れるという好ましい特性を示す。
本実施形態の蛍光体は、上記一般式(1)で表わされる組成を有する。かかる蛍光体は、Cu−Kα線を用いたBragg−Brendano法によるX線回折パターンにおいて、特定の回折角度(2θ)にピークを有する。すなわち、21.3°〜21.5°,21.6°〜22.0°,25.0°〜26.0°,28.7°〜29.1°,29.4°〜29.8°,30.1°〜30.7°,30.8°〜31.1°,31.8°〜32.1°,34.0°〜34.5°,37.0°〜37.3°,37.3°〜37.6°,43.5°〜43.9°,45.6°〜46.1°,48.9°〜49.4°,55.7°〜56.3°,59.3°〜59.8°および62.8°〜63.2°の回折角度(2θ)に、少なくとも10本のピークを有する。
特に、2θ=30.1°〜31.1°に生ずる最大ピークの回折ピーク強度(I31)は、2θ=25.0°〜26.0°に生ずる回折ピーク強度(I26)より高い。長波長発光と良好な温度特性とを両立するためには、比(I31/I26)は、1.1〜8が好ましく、3〜8がより好ましい。
このようなピーク強度を有することによって、本実施形態の蛍光体は、温度が上昇しても発光強度の低下が少ないという効果を奏する。上述したようなピーク強度比をもつということは、結晶形状に基づく配向がX線回折パターンに及ぼす影響が少ないことを示している。すなわち、結晶のアスペクト比が小さく、結晶が等方的であることを意味する。等方的に成長した結晶は、結晶が3次元的により堅固に構成されており、温度上昇に伴う結晶格子の熱振動等を抑制する。これによって、良好な温度特性が得られるというものである。
本実施形態にかかる緑色発光蛍光体は、各元素を含む原料粉体を混合し、焼成することによって製造することができる。
M原料は、Mの窒化物および炭化物から選択することができる。Al原料は、Alの窒化物、酸化物および炭化物から選択することができ、Si原料は、Siの窒化物、酸化物および炭化物から選択することができる。発光中心元素Euの原料は、Euの酸化物、窒化物および炭酸塩から選択することができる。
なお、窒素は、窒化物原料もしくは窒素を含む雰囲気中における焼成から与えることができ、酸素は、酸化物原料および窒化物原料の表面酸化皮膜から与えることができる。
例えば、Sr32、AlN、Si34、Al23およびAlN,ならびにCeO2を、目的の組成となるような仕込み組成で混合する。Sr32の代わりにSr2NあるいはSrN等、もしくはこれらの混合物を用いてもよい。
Srの一部が所定の元素で置換された蛍光体を得るには、上述した原料に加えて、例えば、Ba32、Ca32、CaCl、MgCl2、およびNaFなどから選択される原料を用いることができる。
原料は、例えばグローブボックス中で乳鉢を用いて混合することができる。混合粉体をるつぼ内に充填し、所定の条件で焼成することによって、本実施形態にかかる蛍光体が得られる。るつぼ内への混合粉体の充填は、例えばタッピングによって行なうことができる。るつぼの材質は特に限定されず、窒化ホウ素、窒化ケイ素、炭化ケイ素、カーボン、窒化アルミニウム、サイアロン、酸化アルミニウム、モリブデン、およびタングステン等から選択することができる。
混合粉体の焼成は、大気圧以上の圧力で行なうことが望ましい。大気圧以上の圧力で焼成が行なわれると、窒化ケイ素が分解しにくい点で有利となる。窒化ケイ素の高温での分解を抑制するためには、圧力は5気圧以上であることがより好ましく、焼成温度は1500〜2000℃の範囲が好ましい。こうした条件であれば、材料または生成物の昇華といった不都合を引き起こさずに、目的の焼結体が得られる。焼成温度は、1800〜2000℃がより好ましい。
AlNの酸化を避けるためには、窒素雰囲気中で焼成を行なうことが望まれる。雰囲気中には、90atm.%程度までの水素が含まれていてもよい。
上述した温度で0.5〜4時間焼成した後、焼成物をるつぼから取り出して解砕し、再度、同様の条件で焼成することが好ましい。こうした取り出し・解砕・焼成の一連の工程を0〜10回程度繰り返すことによって、蛍光体粒子同士の融着が少なく、組成および結晶構造が均一な蛍光体粒子が生成しやすいという利点が得られる。
焼成後には、必要に応じて洗浄等の後処理を施して、一実施形態にかかる蛍光体が得られる。洗浄としては、例えば純水洗浄、酸洗浄などを採用することができる。酸としては、例えば、硫酸、硝酸、塩酸、フッ化水素酸などの無機酸、ギ酸、酢酸、シュウ酸などの有機酸、またはこれらの混合酸等を用いることができる。
酸洗浄後には、必要に応じてポストアニール処理を施してもよい。ポストアニール処理は、例えば窒素と水素とを含む還元雰囲気中で行なうことができ、こうしたポストアニール処理を施すことによって結晶性および発光効率が向上する。
本実施形態の蛍光体の粒径は、5μm以上であればよく、10μm以上であることが発光特性の点で望ましい。また61μm以下、さらには50μm以下、さらには40μm以下であると塗布性向上の点で望ましい。
また、本実施形態の蛍光体は、アスペクト比1以上7.5以下、より好ましくは2以上7.0以下、さらに望ましくは2以上6以下の粒子であることが望ましい。アスペクト比が所定の範囲内の場合には、光取り出し効率、配光性、塗布性などを向上させることができる。
蛍光体粒子の粒径は、SEMによる結晶粒子観察や粒度分布計などにより求めることができる。
また、蛍光体粒子の直径の最大値と、それと垂直な方向の直径の最小値との比(最大径/最小径)をアスペクト比と定義する。アスペクト比は、次のような手法により求められる。すなわち、蛍光体粒子のSEM観察像から、粒子の最大径と最小径とを計測するといった手法である。
本実施形態の蛍光体は、粉砕工程を経ずに得られることが望ましい。粉砕工程を経ずに製造された本実施形態の蛍光体は、粉砕を行なって同程度の粒径とされた蛍光体よりも、優れた発光特性を有することが本発明者らによって見出された。具体的には、同様の条件で励起した際、本実施形態の蛍光体は、粉砕された蛍光体よりも明るく発光する。これは、同程度の粒径を有する蛍光体であって、粉砕を行なったものと粉砕を行なっていないものとについて、発光特性を測定し比較することによって確認された。
一実施形態にかかる発光装置は、前述の蛍光体を含む発光層と、前述の蛍光体を励起する発光素子とを具備する。図1は、一実施形態にかかる発光装置の構成を表わす概略図である。
図1に示す発光装置においては、基材100の上に、リード101、102およびパッケージカップ103が配置されている。基材100およびパッケージカップ103は樹脂性である。パッケージカップ103は、上部が底部より広い凹部105を有しており、この凹部の側面は反射面104として作用する。
凹部105の略円形底面中央部には、発光素子106がAgペースト等によりマウントされている。用い得る発光素子106は、250〜500nmの波長範囲内に発光ピークを有する光を発するものである。例えば、発光ダイオード、およびレーザダイオード等が挙げられる。具体的には、GaN系等の半導体発光素子などが挙げられるが、特に限定されない。
発光素子106のp電極およびn電極(図示せず)は、Auなどからなるボンディングワイヤー107および108によって、リード101およびリード102にそれぞれ接続されている。リード101および102の配置は、適宜変更することができる。
発光素子106としては、n電極とp電極とを同一面上に有するフリップチップ型のものを用いることもできる。この場合には、ワイヤーの断線や剥離、ワイヤーによる光吸収等のワイヤーに起因した問題を解消して、信頼性の高い高輝度な半導体発光装置が得られる。また、n型基板を有する発光素子を用いて、次のような構成とすることもできる。発光素子のn型基板の裏面にn電極を形成し、基板上に積層されたp型半導体層の上面にはp電極を形成する。n電極はリード上にマウントし、p電極はワイヤーにより他方のリードに接続する。
パッケージカップ103の凹部105内には、一実施形態にかかる蛍光体110を含有する発光層109が配置される。発光層109においては、例えばシリコーン樹脂からなる樹脂層111中に、5〜60質量%の量で蛍光体110が含有される。上述したように、本実施形態にかかる蛍光体はSr3Al3Si13221を母材としており、こうした酸窒化物は共有結合性が高い。このため、本実施形態にかかる蛍光体は疎水性であり、樹脂との相容性が極めて良好である。したがって、樹脂層と蛍光体との界面での散乱が著しく抑制されて、光取出し効率が向上する
本実施形態にかかる蛍光体は、温度が上昇しても発光強度の低下が少ない緑色発光蛍光体である。したがって、図1に示す発光装置は、温度が上昇しても強度の高い緑色発光を発することができる。
発光素子106のサイズや種類、凹部105の寸法および形状は、適宜変更することができる。
一実施形態にかかる発光装置は、図1に示したようなパッケージカップ型に限定されず、適宜変更することができる。具体的には、砲弾型LEDや表面実装型LEDの場合も、実施形態の蛍光体を適用して同様の効果を得ることができる。
図2には、他の実施形態にかかる発光装置の構成を表わす概略図を示す。図示する発光装置においては、放熱性の絶縁基板401の所定の領域には電極(図示せず)が形成され、この上に発光素子402が配置されている。放熱性の絶縁基板の材質は、例えばAlNとすることができる。発光素子402における一方の電極は、その底面に設けられており、放熱性の絶縁基板401の電極に電気的に接続される。発光素子402における他方の電極は、金ワイヤー403により放熱性の絶縁基板401上の電極(図示せず)に接続される。発光素子402としては、波長250〜500nmの光を発する発光ダイオードが用いられる。
発光素子402上には、ドーム状の透明樹脂層404、第一の蛍光層405および第二の蛍光層406が順次形成される。透明樹脂層404は、例えばシリコーン等を用いて形成することができる。第一の蛍光層405は、例えば赤色発光蛍光体が分散された樹脂層とすることができ、第二の蛍光層406は、本実施形態の緑色発光蛍光体が分散された樹脂層とすることができる。図示する発光装置においては、透明樹脂層404の上に、赤色発光層としての第一の蛍光層405および緑色発光層としての第二の蛍光層406が順次積層されている。
図2に示した発光装置においては、本実施形態にかかる緑色発光蛍光体は、青色を発光する発光素子および赤色発光蛍光体と組み合わせて用いられる。すなわち、図示する発光装置は、白色発光装置である。すでに説明したように本実施形態にかかる緑色発光蛍光体は、温度が上昇しても発光強度の低下が少ない。温度が上昇しても緑色と赤色とのバランスが崩れることは抑制されることから、「色ずれ」の少ない白色発光装置を得ることができる。
発光素子402として、波長250〜430nmの光を発する発光ダイオードが用いられる場合には、図3に示すように第二の蛍光層406上に第三の蛍光層407を形成してもよい。第三の蛍光層407は、例えば青色発光蛍光体が分散された樹脂層とすることができる。図示する発光装置においては、透明樹脂層404の上に、赤色発光層としての第一の蛍光層405、緑色発光層としての第二の蛍光層406、および青色発光層としての第三の蛍光層407が順次積層されている。
図2に示した発光装置と同様、図3に示した発光装置も白色発光装置である。図3に示した発光装置は青色発光層が設けられていることから、図2に示した発光装置と比較してより高い演色性が得られる。
上述したように、本実施形態の緑色発光蛍光体は、高温において発光強度の低下が少ない。かかる蛍光体が用いられるので、本実施形態の発光装置からは、高パワー駆動時でも所定の強度で所定の色の光が発せられる。
以下、蛍光体の具体例を示す。
<実施例1>
まず、Sr原料、Eu原料、Si原料、およびAl原料として、Sr32、EuN、Si34、Al23およびAlNを用意し、バキュームグローブボックス中でそれぞれ秤量した。Sr32、EuN、Si34、Al23およびAlNの配合量は、それぞれ2.830g、0.087g、6.548g、0.340g、および0.547gとした。秤量された原料粉体は、めのう乳鉢内で乾式混合した。
得られた混合物を窒化ホウ素(BN)るつぼに充填し、7.5気圧の窒素雰囲気中、1850℃で2時間焼成した。混合物をるつぼに充填する際にはタッピングを行なうことに
よって、るつぼ内の混合物は高密度に充填された。
焼成物をるつぼから取り出し。めのう乳鉢で解砕した。解砕された焼成物を再びるつぼに充填し、1850℃で2時間焼成した。この取り出し・解砕・焼成といった一連の工程をさらに二回繰り返すことによって、実施例1の蛍光体が得られた。本実施例の蛍光体の設計組成は、(Sr0.9825Eu0.01753Si14Al2ON22である。
この蛍光体のXRDパターンを図4に示す。ここでのXRDパターンは、u−Kα線を用いたBragg−Brendano法によるX線回折により求めた。2θ=30.1°〜31.1°に生ずる最大ピークの回折ピーク強度(I31)が2θ=25.0°〜26.0°に生ずる回折ピーク強度(I26)より高いことが、図4に示されている。
<実施例2>
Sr3N2およびEuNの配合量を、それぞれ2.837gおよび0.075gに変更し、めのう乳鉢での解砕工程をはさんだ焼成を7回に変更した以外は実施例1と同様にして実施例2の蛍光体を得た。本実施例の蛍光体の設計組成は(Sr0.985Eu0.0153Si14Al2ON22である。
この蛍光体のXRDパターンを前述と同様にして求め、図5に示す。2θ=30.1°〜31.1°に生ずる最大ピークの回折ピーク強度(I31)が2θ=25.0°〜26.0°に生ずる回折ピーク強度(I26)より高いことが、図5に示されている。
<実施例3>
Sr3N2およびEuNの配合量を、それぞれ2.823gおよび0.100gに変更し、めのう乳鉢での解砕工程をはさんだ焼成を3回に変更した以外は実施例1と同様にして実施例3の蛍光体を得た。本実施例の蛍光体の設計組成は(Sr0.98Eu0.023Si14Al2ON22である。
この蛍光体のXRDパターンを前述と同様にして求め、図6に示す。2θ=30.1°〜31.1°に生ずる最大ピークの回折ピーク強度(I31)が2θ=25.0°〜26.0°に生ずる回折ピーク強度(I26)より高いことが、図6に示されている。
<実施例4>
Sr32、EuN、Si34、Al23およびAlNの配合量を、それぞれ2.852g、0.050g、6.782g、0.170gおよび0.478gに変更し、めのう乳鉢での解砕工程をはさんだ焼成を3回に変更した以外は実施例1と同様にして実施例4の蛍光体を得た。本実施例の蛍光体の設計組成は(Sr0.99Eu0.013Si14.5Al1.50.522.5である。
この蛍光体のXRDパターンを前述と同様にして求め、図7に示す。2θ=30.1°〜31.1°に生ずる最大ピークの回折ピーク強度(I31)が2θ=25.0°〜26.0°に生ずる回折ピーク強度(I26)より高いことが、図7に示されている。
<実施例5>
Sr32、EuN、Si34、Al23およびAlNの配合量を、それぞれ2.866g、0.025g、7.016g、0.000gおよび0.410gに変更した外は実施例1と同様にして実施例5の蛍光体を得た。本実施例の蛍光体の設計組成は(Sr0.995Eu0.0053Si15AlN23である。
この蛍光体のXRDパターンを前述と同様にして求め、図8に示す。2θ=30.1°〜31.1°に生ずる最大ピークの回折ピーク強度(I31)が2θ=25.0°〜26.0°に生ずる回折ピーク強度(I26)より高いことが、図8に示されている。
<実施例6>
Sr32およびEuNの配合量を、それぞれ2.878gおよび0.005gに変更した以外は実施例5と同様にして実施例6の蛍光体を得た。本実施例の蛍光体の設計組成は(Sr0.999Eu0.0013Si15AlN23である。
この蛍光体のXRDパターンを前述と同様にして求め、図9に示す。2θ=30.1°〜31.1°に生ずる最大ピークの回折ピーク強度(I31)が2θ=25.0°〜26.0°に生ずる回折ピーク強度(I26)より高いことが、図9に示されている。
<実施例7>
Si34、Al23およびAlNの配合量を、それぞれ6.665g、0.255gおよび0.512gに変更し、めのう乳鉢での解砕工程をはさんだ焼成を6回に変更した以外は実施例1と同様にして実施例7の蛍光体を得た。本実施例の蛍光体の設計組成は(Sr0.985Eu0.0153Si14.25Al1.750.7522.25である。
この蛍光体のXRDパターンを前述と同様にして求め、図10に示す。2θ=30.1°〜31.1°に生ずる最大ピークの回折ピーク強度(I31)が2θ=25.0°〜26.0°に生ずる回折ピーク強度(I26)より高いことが、図10に示されている。
<実施例8>
Sr32およびEuNの配合量を、それぞれ2.837gおよび0.075gに変更した以外は実施例7と同様にして実施例8の蛍光体を得た。本実施例の蛍光体の設計組成は(Sr0.9825Eu0.01753Si14.25Al1.750.7522.25である。
この蛍光体のXRDパターンを前述と同様にして求め、図11に示す。2θ=30.1°〜31.1°に生ずる最大ピークの回折ピーク強度(I31)が2θ=25.0°〜26.0°に生ずる回折ピーク強度(I26)より高いことが、図11に示されている。
<実施例9>
Sr32およびEuNの配合量を、それぞれ2.837gおよび0.075gに変更し、めのう乳鉢での解砕工程をはさんだ焼成を7回に変更した以外は実施例4と同様にして実施例9の蛍光体を得た。本実施例の蛍光体の設計組成は(Sr0.985Eu0.0153Si14.25Al1.750.522.5である。
この蛍光体のXRDパターンを前述と同様にして求め、図12に示す。2θ=30.1°〜31.1°に生ずる最大ピークの回折ピーク強度(I31)が2θ=25.0°〜26.0°に生ずる回折ピーク強度(I26)より高いことが、図12に示されている。
実施例1〜9の蛍光体は、いずれも体色が黄緑色の粉体であり、ブラックライトで励起したところ、黄色発光が確認された。図4〜12に示したそれぞれのXRDパターンについて、強度の大きなものから10本のピークを選択して最強ピークとし、その回折角度(2θ)を下記表1に“○”で示した。
Figure 0006546304
それぞれの2θについて、観測された強度の最大値(規格化値)を下記表2にまとめる。ここで、観測された強度は、2θが5〜70°の範囲における最大値を100とした時の相対値で示している。その2θにピークトップが存在する場合には、表2に示された値は、ピークトップの強度に相当する。
Figure 0006546304
<比較例1>
Si34、Al23およびAlNの配合量を、それぞれ6.080g、0.680g、0.683gに変更した以外は実施例1と同様にして比較例1の蛍光体を得た。本比較例の蛍光体の設計組成は(Sr0.9825Eu0.01753Si13Al3221である。
<比較例2>
原料粉体の混合に遊星ボールミルを用いた以外は比較例1と同様にして、比較例2の蛍光体を得た。本比較例の蛍光体の設計組成は(Sr0.9825Eu0.01753Si13Al3221である。
<比較例3>
Sr32およびEuNの配合量を、それぞれ2.837gおよび0.075gに変更した以外は比較例1と同様にして比較例3の蛍光体を得た。本比較例の蛍光体の設計組成は(Sr0.985Eu0.0153Si13Al3221である。
<比較例4>
Sr32、EuN、Si34およびAlNの配合量を、それぞれ2.878g、0.005g、6.080gおよび0.865gに変更し、めのう乳鉢での解砕工程をはさんだ焼成を3回に変更した以外は比較例1と同様にして比較例4の蛍光体を得た。本比較例の蛍光体の設計組成は(Sr0.999Eu0.0013Si13Al323である。
比較例1〜4の蛍光体のXRDパターンを前述と同様にして求め、図13〜16にそれぞれ示す。いずれにおいても、2θ=30.1°〜31.1°に生ずる最大ピークの回折ピーク強度(I31)は2θ=25.0°〜26.0°に生ずる回折ピーク強度(I26)より高くないことがわかる。
比較例1〜4の蛍光体は、いずれも体色が黄緑色の粉体であり、ブラックライトで励起したところ緑色発光が観察された。前述と同様にして、比較例1〜4の蛍光体のXRDパターンを求めた。その結果、これら比較例の蛍光体においては、21.3°〜21.5°,21.6°〜22.0°,25.0°〜26.0°,28.7°〜29.1°,29.4°〜29.8°,30.1°〜30.7°,30.8°〜31.1°,31.8°〜32.1°,34.0°〜34.5°,37.0°〜37.3°,37.3°〜37.6°,43.5°〜43.9°,45.6°〜46.1°,48.9°〜49.4°,55.7°〜56.3°,59.3°〜59.8°および62.8°〜63.2°の回折角度(2θ)には、必ずしも10本のピークが現れなかった。
実施例1〜9の蛍光体の仕込組成式および原料の仕込量を下記表3にまとめ、比較例1〜5の蛍光体の仕込組成式および原料の仕込量を下記表4にまとめる。
Figure 0006546304
Figure 0006546304
下記表5および表6には、実施例および比較例の蛍光体の化学分析による組成分析結果を示す。
Figure 0006546304
Figure 0006546304
組成分析結果に基づいて、下記一般式(1)におけるx,y,z,uおよびwの値を求め、(u−w)の値とともに下記表7および8にまとめる。
(M1-xEux3-yAl3+zSi13-z2+u21-w (1)
Figure 0006546304
Figure 0006546304
上記表7に示されるように、実施例1〜9の蛍光体は、いずれも一般式(1)におけるx,y,z,uおよびwの値が所定の範囲内であり、0<x≦1.−0.1≦y≦0.3,−3≦z≦−0.52,−1.5≦u≦―0.3,−3<u−w≦1を全て満たしている。
これに対して、比較例1〜3の蛍光体はzの値が範囲外となっている。比較例1,3の蛍光体は、さらに(u−w)の値も範囲外となっている。
実施例および比較例の蛍光体について、粒径およびアスペクト比をそれぞれ以下の手法により測定した。
粒径:蛍光体粒子のSEM観察像から、粒子の最大径を計測することにより求めた。
アスペクト比:蛍光体粒子のSEM観察像から、粒子の最大径と、それと垂直な方向の最小径とを計測し、最大径を最小径で除することにより求めた。
得られた結果を、Si/Al比、O/N比およびピーク強度比(I31/I26)とともに、下記表9および10にまとめる。
Figure 0006546304
Figure 0006546304
上記表の結果から、比較例の蛍光体と比べて実施例の蛍光体は、Si/Al比が大きく、O/N比は小さいことがわかる。また、実施例の蛍光体は、比較例の蛍光体よりもアスペクト比が小さい。
図17には、Si/Al比とピーク強度比(I31/I26)との関係を示し、図18にはO/N比とピーク強度比(I31/I26)との関係を示す。Si/Al比の増加とともにピーク強度比(I31/I26)も増加し、Si/Al比が5より大きくなると、1を超えるピーク強度比(I31/I26)が得られている。一方、O/N比が増加するとピーク強度比(I31/I26)は減少する。O/N比が0.07未満であれば、1を超えるピーク強度比(I31/I26)が得られる。
図19には、一般式(1)におけるyの値とピーク強度比(I31/I26)との関係を示す。yの値が増加するにしたがって、ピーク強度比(I31/I26)も大きくなる傾向が示されている。
実施例および比較例の蛍光体について、発光特性を調べた。具体的には、各蛍光体を合成石英製のシャーレにそれぞれ充填し、このシャーレを積分球内に設置した。キセノンランプを分光したピーク波長450nmの光により蛍光体を励起し、その際の吸収率、量子効率、発光効率をそれぞれ測定した。得られた結果を、下記表11および表12にまとめる。
Figure 0006546304
Figure 0006546304
実施例1〜9の蛍光体の発光強度の数値を、下記表13〜27にまとめる。
実施例1〜9および比較例1〜4の蛍光体の発光スペクトルを、図20〜図32にそれぞれ示す。図中、450nm近傍の半値幅の狭い発光は、励起光の反射であり、蛍光体の発光ではない。いずれの蛍光体も、490〜580nmの範囲内にピーク波長を有している。
Figure 0006546304
Figure 0006546304
Figure 0006546304
Figure 0006546304
Figure 0006546304
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Figure 0006546304
Figure 0006546304

Figure 0006546304
Figure 0006546304
Figure 0006546304
Figure 0006546304
Figure 0006546304
Figure 0006546304
Figure 0006546304
図33には、実施例2の蛍光体の温度特性を示す。温度特性は、次のようにして求めた。蛍光体をヒーターにより加熱して、所定の温度Tにおける発光強度(IT)を求めた。発光強度の測定には、瞬間マルチチャンネル分光計を用いた。25℃における発光強度(I25)を用いて、(IT/I25)×100により規格化強度を求めた。規格化強度は、強度維持率とも称される。図33に示されるように、150℃においても0.8以上の規格化強度が得られている。規格化強度は、0.75以上であれば、温度特性は良好であると判断することができる。実施例2の蛍光体は、温度が上昇しても発光強度の低下が小さいことがわかる。
実施例3、4,5、6および8の蛍光体についても同様にして温度特性を求め、図34〜38に示した。いずれの蛍光体も、150℃においても0.78以上の規格化強度が得られており、実施例2の蛍光体と同様、温度が上昇しても発光強度の低下が小さいことわかる。
下記表28および29には、実施例および比較例の蛍光体のピーク波長および強度維持率をまとめて示す。
Figure 0006546304
Figure 0006546304
図39には、Si/Al比が異なる蛍光体について、ピーク波長と強度維持率との関係を示す。図39中、a,b,cおよびdは、以下のSi/Al比を有する蛍光体についての結果である。
a:Si/Al=14/2
b:Si/Al=14.25/1.75
c:Si/Al=14.5/1.5
d:Si/Al=15/1
いずれの場合においても、ピーク波長が長くなると強度維持率は低下する傾向にある。しかしながら、Si/Al比が大きくなると、強度維持率はより高い値となり、より優れた温度特性が得られることがわかる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行なうことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
100…樹脂基材; 101…リード; 102…リード 103…パッケージカップ; 104…反射面; 105…凹部; 106…発光素子 107…ボンディングワイヤー; 108…ボンディングワイヤー; 109…発光層 110…蛍光体; 111…樹脂層; 401…絶縁基板 402…発光素子 403…ボンディングワイヤー: 404…透明樹脂層; 405…第一の蛍光層 406…第二の蛍光層; 407…第三の蛍光層。

Claims (8)

  1. 250〜500nmの波長範囲内に発光ピークを有する光で励起した際に、490〜580nmの波長範囲内に発光ピークを示し、下記一般式(1)で表わされる組成を有し、Cu−Kα線を用いたBragg−Brendano法によるX線回折において、2θ=30.1°〜31.1°に生ずる最大ピークの回折ピーク強度(I31)が2θ=25.0°〜26.0°に生ずる回折ピーク強度(I26)より高いことを特徴とする蛍光体。
    (M1-xEux3-yAl3+zSi13-z2+u21-w (1)
    (ここで、MはSrであり、Srの一部はBa,Ca,MgおよびNaから選ばれる少なくとも一種で置換されていてもよい。x,y,z,uおよびwは、それぞれ以下を満たす。
    0<x≦1; −0.1≦y≦0.3; −3≦z≦−0.52
    −1.5≦u≦−0.3; −3<u−w≦1)
  2. 前記一般式(1)におけるxは、0.001≦x≦0.5であることを特徴とする請求項1に記載の蛍光体。
  3. 前記一般式(1)におけるyは、0≦y≦0.25であることを特徴とする請求項1に記載の蛍光体。
  4. 前記一般式(1)におけるzは、−2≦z≦−0.52であることを特徴とする請求項1に記載の蛍光体。
  5. 前記一般式(1)におけるuは、−1≦u≦−0.3であることを特徴とする請求項1に記載の蛍光体。
  6. 前記一般式(1)におけるu−wは、−2≦u−w≦0であることを特徴とする請求項1に記載の蛍光体。
  7. 前記蛍光体は、5μm以上61μm以下の粒径を有する粒子であることを特徴とする請求項1に記載の蛍光体。
  8. 250nm〜500nmの波長範囲内に発光ピークを有する光を発する発光素子と、
    前記発光素子からの光を受けて発光する蛍光体を含有する発光層と、
    を備え、
    前記蛍光体は、請求項1〜7のいずれか1つに記載の蛍光体を含むことを特徴とする発光装置。
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