JP2004516210A - 下向き傾斜積降ろし装置及び積重ねた品物を積降ろす方法 - Google Patents
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Abstract
積降ろし装置は積重ねの品物を供給する供給コンベアと、少なくとも第１及び第２の直列に配置された下向き傾斜コンベアを含む下向き傾斜積降ろし部分とを含んでいる。供給コンベアから第１の下向き傾斜コンベアに移送される積重ねの品物は前方に傾き品物が相互に離れるよう前方に滑るようにされ第１の下向き傾斜コンベア上でこけら板状の配置となる。第２の下向き傾斜コンベアは第１の下向き傾斜コンベアの下流側端部に対し上方に偏倚した上流側端部を含み、品物を上方に走行させ第１の下向き傾斜コンベアから第２の下向き傾斜コンベアへと通過させる。第２の下向き傾斜コンベアは第１の下向き傾斜コンベアより速い速度で走行し品物を少なくとも一部がこけら板状とはならないようにする。移送コンベアが品物を少なくとも第１と第２の傾斜コンベアを含む傾斜積降ろし部分に搬送する。第１の傾斜コンベアは後方に傾斜し品物を相互に離れるよう後方に滑らせ第１の傾斜コンベア上でこけら板状の配置となるようにする。第２の傾斜コンベアは第１の傾斜コンベアの下流側端部に対し下方に偏倚した上流側端部を含んでいる。第２の傾斜コンベアは第１の傾斜コンベアより速い速度で走行し品物を少なくとも一部がこけら板状とはならないようにする。
Description
【０００１】
発明の背景
本発明は積降ろし装置と積荷の流れで搬送されている品物を積降ろしする方法とに関する。
【０００２】
ボール箱、小包、雑誌、束、ポリ袋、等のような品物の取扱いは、積荷の流れでしかも上下に積重ねられた品物を運ぶことを必然的に含むことが多い。品物が正しく処理されるためには、例えば雑誌をその意図された送付先に転送するためには、最初にこれらの品物を積降ろすことが必要である。
【０００３】
品物を積降ろす種々の方法が提案されており、例えば米国特許第２，００６，８７０号、第４，１５０，７４３号、第５，０６９，４４０号、及び第５，２０１，３９７号の開示が参照される。米国特許第２，００６，８７０号は無端コンベアの水平の走路に沿い積重ねの状態で運搬されている砂糖の包みを積降ろすための下向き傾斜の積降ろし装置を記載している。この水平の走路は下向きに傾斜した走路に変換し、頂上の品物が底の品物から滑り落ち下方に傾斜したシュート（とい）の上に載るようにする。シュートの底部で、迅速に移動する水平の無端コンベアは品物を連続的に引き離す。このような下向き傾斜の積降ろし装置に関連して生じる問題の１つは、底の包みが供給コンベアとシュートの下向き走路に沿って連続した包みの線を形成し、それにより頂部の包みが積降ろし状態とならずにこの包みの線の上を簡単に滑るようになるということである。
【０００４】
したがって、本発明の目的はこの問題及び他の問題を最小とし又はなくする積降ろし装置と方法を提供することである。
【０００５】
発明の概要
本発明は、直列に組合せ又は分離して利用することのできる下向き傾斜の積降ろし装置と傾斜積降ろし装置とに関する。
【０００６】
下向き傾斜の積降ろし装置は、品物の積層体を供給するための供給コンベアと、直列に配置された少なくとも第１と第２の下向き傾斜のコンベアを含む下向き傾斜のコンベア装置とを具備している。第１の下向き傾斜コンベアが供給コンベアの放出端部に配置された上流側端部を有している。この第１の下向き傾斜コンベアは供給コンベアの走行方向に対しある角度で下向きに傾斜され、それにより供給コンベアから放出されている積重ねた品物が傾き、積重ねられた品物が相互に離れるように滑り第１の下向き傾斜コンベアの上にこけら板状の配置が形成されるようにする。第２の下向き傾斜コンベアは、第１の下向き傾斜コンベアの下流側端部に近接して配置され第１の下向き傾斜コンベアより速い速度で走行する上流側端部を含み、それにより第２の下向き傾斜コンベアが第１の下向き傾斜コンベアから受取った品物を分離させるようにする。
【０００７】
好ましくは、第１の下向き傾斜コンベアに品物を検知するためのセンサーが設けられる。制御装置が設けられセンサーからの信号に応動して供給コンベアの速度を制御し、第１の下向き傾斜コンベア上に余分の品物を受け入れる空間が形成されるまで余分の品物を第１の下向き傾斜コンベア上に放出することがないようにする。
【０００８】
第２の下向き傾斜コンベアによって下向きに傾斜された搬送表面の上流側端部が好ましくは、第１の下向き傾斜コンベアによって区画形成された搬送表面の下流側端部の走行経路に対し上方に向って偏倚し、各品物の先導端が第１の下向き傾斜コンベアから第２の下向き傾斜コンベアへと通過する時に上昇されるようにする。
【０００９】
本発明の他の形態は積荷の流れの積重ねた状態で供給された品物を積降ろしする方法に関する。この方法は
（Ａ）積荷の流れを、供給コンベアに沿って、直列に配列された少なくとも第１と第２の下向き傾斜コンベアからなる下向き傾斜コンベア装置の上流側端に供給し、それにより積重ねの品物が第１の下向き傾斜コンベアの上流側端部に到着するにつれて傾き、品物が相互に離れるよう滑り第１の下向き傾斜コンベア上にこけら板状の配置が形成されるようにする段階と、
（Ｂ）第２の下向き傾斜コンベアを第１の下向き傾斜コンベアより速い速度で駆動し、それにより第２の下向き傾斜コンベアが第１の下向き傾斜コンベアから受取った品物を分離させるようにする段階
とからなっている。
【００１０】
好ましくは、本発明の方法は、第１の下向き傾斜コンベア上の品物を検知する段階と、供給コンベアの速度をセンサーからの信号に応動して調整し、余分の品物を受け入れる空間が第１の下向き傾斜コンベア上に形成されるまで余分の品物を第１の下向き傾斜コンベアに放出することがないようにする段階とを含んでいる。
【００１１】
傾斜積降ろし装置は積重ねの品物を供給する供給コンベアと、直列に配置された少なくとも第１と第２の傾斜コンベアを含む下向き傾斜コンベア装置とを具備している。第１の傾斜コンベアが供給コンベアの放出端部に配置された上流側端部を有する。第１の傾斜コンベアは供給コンベアの走行方向に対しある角度で傾斜され、それにより供給コンベアから放出されている積重ねの品物が傾き、積重ねの品物が相互に離れるよう後方に滑り第１の傾斜コンベア上でこけら板状の配置となるようにする。第２の傾斜コンベアは、第１の傾斜コンベアの下流側端部に近接して配置され第１の傾斜コンベアより速い速度で走行する上流側端部を含み、それにより第２の傾斜コンベアが第１の傾斜コンベアから受取った品物を分離させるようにする。
【００１２】
好ましくは、センサーが設けられ第１の傾斜コンベア上の品物を検知する。制御装置が設けられセンサーからの信号に応動して供給コンベアの速度を制御し、第１の傾斜コンベア上に余分の品物を受入れる空間が形成されるまで、余分の品物を第１の傾斜コンベア上に放出しないようにする。
【００１３】
第２の傾斜コンベアによって区画形成された搬送表面の上流側端部が好ましくは、第１の傾斜コンベアによって区画形成された運搬表面の下流側端部の走行経路に対し下方に偏倚し、各品物の先導端を第１の傾斜コンベアから第２の傾斜コンベアへと通過する時に下降させるようにする。
【００１４】
本発明の他の形態は積荷の流れの積重ね状態で供給された品物を積降ろす方法に関する。この方法は、
（Ａ）積荷の流れを供給コンベアに沿って、少なくとも第１と第２の直列に配置された傾斜コンベアからなる傾斜コンベア装置の上流側端部に供給し、それにより積重ねた物品が第１の傾斜コンベアの上流側端部に到着するにつれて後方に傾き、物品が相互に離れるよう後方に滑り第１の傾斜コンベア上でこけら板状の配置となるようにする段階と、
（Ｂ）第２の傾斜コンベアを第１の傾斜コンベアより速い速度で駆動し、それにより第２の傾斜コンベアが第１の傾斜コンベアから受取った物品を分離させるようにする段階
とを含んでいる。
【００１５】
好ましくは、本発明の方法は第１の傾斜コンベア上の品物を検知する段階と、供給コンベアの速度をセンサーからの信号に応動して調整し、余分の品物を受け入れる空間が第１の傾斜コンベア上に形成されるまで余分の品物を第１の傾斜コンベアに放出しないようにする段階とを含んでいる。
【００１６】
本発明の目的と利点は、同一の番号が同一の要素を示す添付図面と関連した本発明の好適な実施態様の以下の詳細な記載から明らかとなるであろう。
【００１７】
発明の好適な実施態様の詳細な記載
図１には本発明の下向き傾斜積降ろし装置２が示されている。この積降ろし装置２は下向き傾斜部分１０と、移送コンベア３０によって相互に連結された傾斜部分１００とを含んでいる。積降ろし装置２は品物の３次元の積荷の流れを品物を積降ろし分離することにより２次元の流れに変換する作用をする。このような品物はボール箱、小包、束、雑誌、封筒、ポリ袋等を含んでいる。
【００１８】
下向き傾斜部分１０は傾斜部分１００と共に又は傾斜部分１００なしで用いることができ、また同じことが傾斜コンベア部分１００にとっても言える。１つの好ましい実施態様では、両方の部分１０，１００が一緒に用いられ、それにより下向き傾斜部分１０を出るとき積重ね状態となっている品物が傾斜部分１００で積降ろされるようにする。
【００１９】
下向き傾斜積降ろし装置
下向き傾斜積降ろし部分１０は供給コンベア組立体１２と２つ又はそれ以上の下向き傾斜コンベア組立体１４，１６，１８を含む下向き傾斜コンベア装置とを具備している。組立体は、少なくとも一部が積重ねられた関係にある品物の積荷の流れＡを運搬するように示されている各コンベア１４ａ，１６ａ及び１８ａを含んでいる。この供給コンベア組立体は品物を水平方向に第１の下向き傾斜コンベア１４ａの上流側端部に搬送するコンベア１２ａを含んでいる。
【００２０】
コンベア１２ａ，１４ａ，１６ａ，１８ａは、その速度が制御装置（図示しない）によって調整される各可変速モーター（図示しない）によって駆動される。これらコンベアは例えばベルト又はローラーのような任意の適当な型のコンベアとすることができるが、好ましくは一対の回転可能プーリ２０の周りに延びている無端ベルトの形式である。各ベルトに結合されたプーリの一方はモーターによって駆動される。
【００２１】
下向き傾斜コンベアの各々は品物が載る搬送表面を形成する。無端ベルト型のコンベアの場合は、この搬送表面はベルトの上側走路によって形成される。重要なことは、搬送表面が品物の外面よりも高い摩擦係数を有していることである。例えば、ベルトはゴム、ウレタン又はＰＶＣで形成される。
【００２２】
第１の下向き傾斜コンベア１４ａを除き、下向き傾斜コンベア１６ａ，１８ａの各々は、先行するコンベアの搬送表面の下流側端部に対し距離Ｄだけ上方に偏倚した、すなわち品物が先行するコンベアから後続するコンベアへと移送されるにつれて各品物Ａの前端縁又は先導縁が後端縁又は後続縁に対して持ち上げられることを必要とする方向に偏倚した、その搬送表面の上流側端部を有している。
【００２３】
この偏倚距離Ｄは、好ましい距離は下流側プーリの半径に等しいが、変えることができる。
【００２４】
第１の下向き傾斜コンベア組立体１４は各コンベア１４ａの上流側端部に近接して位置する搬入センサー２２を含み、品物の存在を検知する。この搬入センサー２２はコンベア速度制御装置に接続され以下に説明されるように供給コンベア１２ａの速度を制御する信号を提供する。搬入センサー２２は例えば光電管のような任意の適当な型とすることができる。
【００２５】
第１の下向き傾斜コンベア１４ａの搬送表面の傾斜角度は、搬送されている物品が相互に頂部で滑るが搬送表面上では滑らないように選択される。この角度の最適な大きさは品物Ａの外側表面の摩擦係数に依存するが、通常は２０〜４０度の範囲である。残りの下向き傾斜コンベア１６ａ，１８ａの搬送表面は好ましくは、必然的ではないが、第１の下向き傾斜コンベア１４の搬送表面に平行である。
【００２６】
下向き傾斜コンベアの全体的な速度関係は各下向き傾斜コンベアがそれより前の下向き傾斜コンベアよりも速く走行するような関係となっている。処理量を低くするためにはこの相対搬送速度は固定される。
【００２７】
処理量を高くするために、相対搬送速度は変えることができ、またＰＣ又はＰＬＣのようなプログラム化できる論理素子によって制御することができる。各コンベアはその下流側端部の近くに位置するセンサー２２ｂ，２４ｂ，２６ｂを含み品物Ａの存在を検査する。品物Ａがセンサー２２ｂ，２４ｂ，２６ｂによって検知されたならば、各コンベアの速度は次の下流側コンベアの速度の一部分（何分の１）に設定される。このようにして、速度は何時もこの一連の各連続するベルトのために増大することになる。この速度増加の特徴構造は、品物が１つのコンベアから次のコンベアへと移送されるにつれて品物を引き離す（すなわち品物をこけら板状としない）のに利用される。最良の機能性にとって、少なくとも２：１の速度比が連続するコンベアの間に必要とされる。コンベア１４ａ，１６ａ，１８ａに対する典型的な速度はそれぞれ、分当り１０，２０及び４０フィート（３．０５，６．１０及び１２．２０ｍ）である。
【００２８】
同様に、最後の下向き傾斜コンベア１８ａの速度は下向き傾斜コンベア装置の直ぐ下流側に位置する移送コンベア３０の速度によって決定される。品物が再び積重なるのをなくするために、最後の下向き傾斜コンベアは移送コンベア３０の速度より大きくない速度で作動すべきである。
【００２９】
センサー２２ｂ，２４ｂ，２６ｂによって品物が検知されなかったならば、下向き傾斜コンベアは最大設計速度で走行する。これは品物の流れの中の間隙を閉じることにより処理量を最大にする。
【００３０】
作動時、同一の品物Ａ（例えば雑誌）が供給コンベア１２ａ上を積荷の流れで搬送され、品物のうちの少なくともある品物は積重ねで配列されている。積重ね（積層体）が第１の下向き傾斜コンベア１４ａの上流側端部へと移動するにつれて、積層体は前方に傾き、品物を前方に相互に離れるよう滑らせ遂には、搬送されている品物の密度に応じて高い摩擦の第１の下向き傾斜コンベア１４ａ上に、又は次の下向き傾斜コンベアの１つの上でこけら板状の配置となるようにする。このこけら板状の配置では、１つの品物の先導端は先行する品物の後続端の下側に配置される。搬送表面の高い摩擦により、品物は搬送表面上に載ったままとなるが、他の品物の頂上に位置する品物は下方に滑り続け、それによりこけら板状の配置を形成する。
【００３１】
第１の下向き傾斜コンベア１４ａ上で品物が再び積重なるのを回避するためには、供給コンベア１２ａを停止させ又は速度を遅くし、余分の品物が前に放出されたこけら板状の品物の上に放出されるのを阻止することが必要である。搬入センサー２２ａが品物の存在を検知する限り、信号を制御装置に送り供給コンベア１２ａを停止させ又は速度を遅くする。搬入センサー２２ａが品物を検知しなくなったとき、供給コンベア１２ａは再びその平常速度となる。
【００３２】
各品物Ａが第２の下向き傾斜コンベア１６ａに到着するにつれて、その先導縁が、第２の下向き傾斜コンベア１６ａの搬送表面が第１の下向き傾斜コンベア１４ａの搬送表面に対して上方に向って偏倚していることにより、持ち上げられる。これは、品物の下側に閉じ込められた紙クリップ、とじ金、ゴム輪等のような、解き放された破片を自由にし、これら破片がコンベア１４ａ，１６ａの間に位置する隙間を通って落下できるようにする。
【００３３】
また、品物の先導縁が品物の下側面を高摩擦の第２の下向き傾斜コンベア１６ａと面接触するよう移動させる。品物の後続縁は依然としてこの品物の後側を追走する低摩擦の品物の上に載っておりまた下流側コンベア１６ａが上流側コンベア１４ａよりも速く（例えば２倍の速度で）走行しているため、先行する品物は後続する品物に対して前方に引かれる。この速度の差の大きさにより、先行する品物は後続する品物から完全に又は部分的に引き離される。後続する品物を一部だけ引き離した場合は、先行する品物は、後続する品物から完全に離れるまで下向き傾斜コンベアの後続のコンベア１８によって後続する品物からさらに離されるようになる。
【００３４】
さきに述べたように、高容積の品物が搬送されている状態では、下向き傾斜コンベアの速度をセンサー２２ｂ，２４ｂ，２６ｂを用いることにより遅くすることが望ましい。これらセンサーが品物を検知したならば、対応のコンベアの速度が減速され、またその下流側に配置された全てのコンベアの速度もまた各下流側のコンベアの速度がその先行するコンベアの速度より大きいという関係を保ちながら減速される。
【００３５】
センサー２２ｂ，２４ｂ又は２６ｂが品物を検知しなかったならば、コンベア速度はその最大速度に復帰するが、この場合も各下向き傾斜コンベアは先行の下向き傾斜コンベアよりも速く走行する。
【００３６】
本発明の下向き傾斜積降ろし装置が品物を積降ろししかも再度の積重なりが生じないのを保証する効果的な方法を提供することが理解されるであろう。
【００３７】
傾斜積降ろし装置
傾斜積降ろし装置１００は多数の傾斜コンベア組立体１１４，１１６，１１８を具備している。これら組立体は、その少なくとも一部が積重ねられた関係となっている積荷の流れの品物を搬送するものとして示されている各コンベア１１４ａ，１１６ａ、及び１１８ａを含んでいる。移送コンベア３０は品物を水平方向に第１の下向き傾斜コンベア１１４ａの上流側端部に搬送し、またそのため傾斜部分１００のための供給コンベアを構成する。
【００３８】
コンベア１１４ａ，１１６ａ，１１８ａはそれぞれの可変速モーター（図示しない）によって駆動され、これらモーターの速度は制御装置（図示しない）により調整される。これらコンベアは例えばベルト又はローラーのような任意の適当な型とすることができるが、好ましくは一対の回転可能プーリ１２０の周りにそれぞれが延びる形式とする。各ベルトに結合されたプーリの一方はモーターによって駆動される。
【００３９】
傾斜コンベアの各々は品物が上に載る搬送表面を形成し、無端ベルト型のコンベアの場合には、この搬送表面はベルトの上側走行部によって形成される。重要なことは、搬送表面が品物Ａの外面より高い摩擦係数を有していることである。例えば、ベルトはゴム、ウレタン又はＰＶＣで形成することができる。
【００４０】
第１の傾斜コンベア１４ａを除き、傾斜コンベア１６ａ，１８ａの各々は、先行コンベアの搬送表面の下流側端部に対し距離Ｄ′だけ下方に向って偏倚した、すなわち品物が先行コンベアから後続コンベアへと移送されるにつれて各品物Ａの前縁又は先導縁がその後縁又は後続縁に対し下向きに傾斜するのに必要な方向に偏倚した、搬送表面の上流側端部を有し、それにより以下に記載されるように品物の分離が容易となるようにする。
【００４１】
偏倚距離Ｄ′の大きさは、１つの好ましい距離は下流側プーリの半径に等しいけれども、変えることができる。
【００４２】
第１の傾斜コンベア組立体１１４は対応コンベア１１４ａの上流側端部に近接して位置する搬入センサー１２２ａを含み、品物の存在を検知する。この搬入センサー１２２ａはコンベア速度制御装置に接続され、以下に説明されるように供給コンベア１１２ａの速度を制御する信号を提供する。搬入センサー１２２は例えば光電管のような任意の適当な型とすることができる。
【００４３】
第１の傾斜コンベア１１４ａの搬送表面の傾斜角度βは、搬送されている品物が相互に頂端上で滑るが搬送表面上では滑らないように選択される。角度βの最適な大きさは品物Ａの外面の摩擦係数によって決まるが通常は２０〜４０度の範囲である。残りの傾斜コンベア１１６ａ，１１８ａの搬送表面は好ましくは、必らずではないが、第１の傾斜コンベアは１１４の搬送表面に平行である。
【００４４】
傾斜コンベアの全体的な速度関係は各傾斜コンベアがそれより前の傾斜コンベアよりも速く走行するような関係である。処理量を低くするため、相対搬送速度は一定とすることができる。
【００４５】
処理量を高めるためには、この相対搬送速度は変えることができ、またＰＣ又はＰＬＣのようなプログラム化できる論理素子によって制御することができる。各コンベア１１６，１１８はその上流側端部の近くに配置されたセンサー１２２ｂ，１２２ｃを含み、品物の存在を検知する。品物Ａがこのセンサーによって検知されたならば、対応のコンベアの速度は次の下流側のコンベアの速度の一部分に設定される。このようにして、速度は一連の各連続するベルトのために何時も増速される。この速度を増す特徴構造は品物が１つのコンベアから次のコンベアに移動するにつれて離れる（すなわち品物をこけら板状にしない）ように引張るのに利用される。最良の機能を果たすため、少なくとも２：１の速度比が連続するコンベアの間に必要となる。コンベア１１４ａ，１１６ａ，１１８ａにとって典型的な速度はそれぞれ分当り１０，２０及び４０フィート（３０．４８，６０．９６及び１２１．９２ｃｍ）である。
【００４６】
同様に、最後の傾斜コンベア１１８ａの速度は傾斜コンベア装置の直ぐ下流側に位置する取出しコンベア１３０の速度によって決定される。品物が再度積重なるのをなくするために、最後の傾斜コンベアは取出しコンベア１３０の速度より大きくない速度で作動しなければならない。
【００４７】
品物がセンサー１２２ａ，１２２ｂ，１２２ｃによって検知されなかったならば、傾斜コンベアは最大の設計速度で走行する。これは品物の流れの中の間隙を閉じることにより処理量を最大にする。
【００４８】
作動時、同一の品物Ａ（例えば、雑誌）が積荷の流れで移送コンベア３０上を搬送され、品物のうち少なくとも一部の品物が積重ねの状態で配列されている。傾斜部分１００が下向き傾斜部分１０と組合せて用いられなかったならば、品物Ａは下向き傾斜部分１０が用いられた場合よりもより積重ねの状態で傾斜部分１００に配送される。積重ねが第１の傾斜コンベア１１４ａの上流側端部の上を移動するにつれて、この積重ねは後方に向って傾き、品物が相互に離れるよう後方に滑りそして最終的には搬送されている品物の密度に応じて、高摩擦の第１の傾斜コンベア１１４ａの上に、又は場合によっては次の傾斜コンベアの１つの上に、こけら板状の配置を形成うる。このこけら板状の配置において、品物の先導縁は後続する品物の頂上に配置される。高摩擦の搬送表面により、品物は搬送表面上に載るようにとどまるが、他の品物の頂上に配置された品物は下方に向って滑り続け、それによりこけら板状の配置を形成するようになる。
【００４９】
移送コンベア３０を停止し又は速度を遅くし第１の傾斜コンベア１１４ａ上に品物が再び積重なることがないようにすることが必要である。搬入センサー１２２ａが品物の存在を検知する限り、センサーは信号を制御装置に送り、移送コンベア３０を停止し又は速度を遅くする。搬入センサー１２２ａが品物を検知しなくなったとき、移動コンベア３０は再びその平常の速度となる。
【００５０】
各品物Ａが第２の傾斜コンベア１１６ａに到着するにつれて、その先導縁は、第２の傾斜コンベア１１６ａの搬送表面の第１の傾斜コンベア１１４ａの搬送表面に対する下方に偏倚した関係により、下降するようになる。これは、品物の下側に閉じ込められた紙クリップ、とじ釘、ゴム輪等のような解放された破片を全て自由にし、これら破片がコンベア１１４ａと１１６ａの間に形成された間隙を通って落下できるようにする。
【００５１】
また、品物の先導縁の下向きの傾斜は、品物の下側面が高摩擦の第２の傾斜コンベア１１６ａと面接触するようにする。品物の後続縁が依然としてその後側を追走する低摩擦の品物の上に載りまた下流側のコンベア１１６ａが上流側コンベア１１４ａより速く（例えば２倍の速さで）走行しているため、先行する品物は追走する品物に対して前方に引かれる。この速度差の大きさに応じて、先行する品物は追走する品物から完全に又は一部が離れるよう引かれるようになる。追走する品物から一部だけが引き離された場合は、先行する品物は、追走する品物から完全に分離されるまで、傾斜コンベアの後続のコンベアによって追走する品物からさらに離されるようになる。
【００５２】
上記したように、高容量の品物が搬送されている状態では、傾斜コンベアの速度をセンサー１２２ａ，１２２ｂ，１２２ｃを用いることにより遅くすることが必要である。これらセンサーが品物を検知したならば、対応のコンベアの速度は減少され、またその下流側に位置する全てのコンベアの速度も減少され、しかも各下流側コンベアの速度が先行のコンベアの速度より大きいという関係を保持する。
【００５３】
センサー１２２ａ，１２２ｂ又は１２２ｃが品物を検知しなかったならば、コンベアの速度はその最大速度に復帰するが、各傾斜コンベアはそれより前の傾斜コンベアよりも速く走行する。
【００５４】
下向き傾斜部分１０と傾斜部分１００とを組合せることにより、部分１０と１００の一方のみが用いられた場合よりもより効果的な積降ろし作用が達成される。
【００５５】
本発明は好ましい実施態様と関連して記載されてきたが、当業者にとって、詳細には記載されていない付加、削除、変更及び置換が添付の特許請求の範囲に規定された本発明の精神と範囲から逸脱することなく、なされ得ることが理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【図１】
本発明の下向き傾斜−傾斜積降ろし装置の側面図である。
【図２】
図１の下向き傾斜積降ろし装置部分の側面図である。
【図３】
２つの下向き傾斜コンベアの間の位置的関係を示す図２の円で囲んだ部分の拡大図である。
【図４】
図１の傾斜積降ろし装置部分の側面図である。
【図５】
図４の２つの傾斜コンベアの間の接合部の拡大破截図である。
発明の背景
本発明は積降ろし装置と積荷の流れで搬送されている品物を積降ろしする方法とに関する。
【０００２】
ボール箱、小包、雑誌、束、ポリ袋、等のような品物の取扱いは、積荷の流れでしかも上下に積重ねられた品物を運ぶことを必然的に含むことが多い。品物が正しく処理されるためには、例えば雑誌をその意図された送付先に転送するためには、最初にこれらの品物を積降ろすことが必要である。
【０００３】
品物を積降ろす種々の方法が提案されており、例えば米国特許第２，００６，８７０号、第４，１５０，７４３号、第５，０６９，４４０号、及び第５，２０１，３９７号の開示が参照される。米国特許第２，００６，８７０号は無端コンベアの水平の走路に沿い積重ねの状態で運搬されている砂糖の包みを積降ろすための下向き傾斜の積降ろし装置を記載している。この水平の走路は下向きに傾斜した走路に変換し、頂上の品物が底の品物から滑り落ち下方に傾斜したシュート（とい）の上に載るようにする。シュートの底部で、迅速に移動する水平の無端コンベアは品物を連続的に引き離す。このような下向き傾斜の積降ろし装置に関連して生じる問題の１つは、底の包みが供給コンベアとシュートの下向き走路に沿って連続した包みの線を形成し、それにより頂部の包みが積降ろし状態とならずにこの包みの線の上を簡単に滑るようになるということである。
【０００４】
したがって、本発明の目的はこの問題及び他の問題を最小とし又はなくする積降ろし装置と方法を提供することである。
【０００５】
発明の概要
本発明は、直列に組合せ又は分離して利用することのできる下向き傾斜の積降ろし装置と傾斜積降ろし装置とに関する。
【０００６】
下向き傾斜の積降ろし装置は、品物の積層体を供給するための供給コンベアと、直列に配置された少なくとも第１と第２の下向き傾斜のコンベアを含む下向き傾斜のコンベア装置とを具備している。第１の下向き傾斜コンベアが供給コンベアの放出端部に配置された上流側端部を有している。この第１の下向き傾斜コンベアは供給コンベアの走行方向に対しある角度で下向きに傾斜され、それにより供給コンベアから放出されている積重ねた品物が傾き、積重ねられた品物が相互に離れるように滑り第１の下向き傾斜コンベアの上にこけら板状の配置が形成されるようにする。第２の下向き傾斜コンベアは、第１の下向き傾斜コンベアの下流側端部に近接して配置され第１の下向き傾斜コンベアより速い速度で走行する上流側端部を含み、それにより第２の下向き傾斜コンベアが第１の下向き傾斜コンベアから受取った品物を分離させるようにする。
【０００７】
好ましくは、第１の下向き傾斜コンベアに品物を検知するためのセンサーが設けられる。制御装置が設けられセンサーからの信号に応動して供給コンベアの速度を制御し、第１の下向き傾斜コンベア上に余分の品物を受け入れる空間が形成されるまで余分の品物を第１の下向き傾斜コンベア上に放出することがないようにする。
【０００８】
第２の下向き傾斜コンベアによって下向きに傾斜された搬送表面の上流側端部が好ましくは、第１の下向き傾斜コンベアによって区画形成された搬送表面の下流側端部の走行経路に対し上方に向って偏倚し、各品物の先導端が第１の下向き傾斜コンベアから第２の下向き傾斜コンベアへと通過する時に上昇されるようにする。
【０００９】
本発明の他の形態は積荷の流れの積重ねた状態で供給された品物を積降ろしする方法に関する。この方法は
（Ａ）積荷の流れを、供給コンベアに沿って、直列に配列された少なくとも第１と第２の下向き傾斜コンベアからなる下向き傾斜コンベア装置の上流側端に供給し、それにより積重ねの品物が第１の下向き傾斜コンベアの上流側端部に到着するにつれて傾き、品物が相互に離れるよう滑り第１の下向き傾斜コンベア上にこけら板状の配置が形成されるようにする段階と、
（Ｂ）第２の下向き傾斜コンベアを第１の下向き傾斜コンベアより速い速度で駆動し、それにより第２の下向き傾斜コンベアが第１の下向き傾斜コンベアから受取った品物を分離させるようにする段階
とからなっている。
【００１０】
好ましくは、本発明の方法は、第１の下向き傾斜コンベア上の品物を検知する段階と、供給コンベアの速度をセンサーからの信号に応動して調整し、余分の品物を受け入れる空間が第１の下向き傾斜コンベア上に形成されるまで余分の品物を第１の下向き傾斜コンベアに放出することがないようにする段階とを含んでいる。
【００１１】
傾斜積降ろし装置は積重ねの品物を供給する供給コンベアと、直列に配置された少なくとも第１と第２の傾斜コンベアを含む下向き傾斜コンベア装置とを具備している。第１の傾斜コンベアが供給コンベアの放出端部に配置された上流側端部を有する。第１の傾斜コンベアは供給コンベアの走行方向に対しある角度で傾斜され、それにより供給コンベアから放出されている積重ねの品物が傾き、積重ねの品物が相互に離れるよう後方に滑り第１の傾斜コンベア上でこけら板状の配置となるようにする。第２の傾斜コンベアは、第１の傾斜コンベアの下流側端部に近接して配置され第１の傾斜コンベアより速い速度で走行する上流側端部を含み、それにより第２の傾斜コンベアが第１の傾斜コンベアから受取った品物を分離させるようにする。
【００１２】
好ましくは、センサーが設けられ第１の傾斜コンベア上の品物を検知する。制御装置が設けられセンサーからの信号に応動して供給コンベアの速度を制御し、第１の傾斜コンベア上に余分の品物を受入れる空間が形成されるまで、余分の品物を第１の傾斜コンベア上に放出しないようにする。
【００１３】
第２の傾斜コンベアによって区画形成された搬送表面の上流側端部が好ましくは、第１の傾斜コンベアによって区画形成された運搬表面の下流側端部の走行経路に対し下方に偏倚し、各品物の先導端を第１の傾斜コンベアから第２の傾斜コンベアへと通過する時に下降させるようにする。
【００１４】
本発明の他の形態は積荷の流れの積重ね状態で供給された品物を積降ろす方法に関する。この方法は、
（Ａ）積荷の流れを供給コンベアに沿って、少なくとも第１と第２の直列に配置された傾斜コンベアからなる傾斜コンベア装置の上流側端部に供給し、それにより積重ねた物品が第１の傾斜コンベアの上流側端部に到着するにつれて後方に傾き、物品が相互に離れるよう後方に滑り第１の傾斜コンベア上でこけら板状の配置となるようにする段階と、
（Ｂ）第２の傾斜コンベアを第１の傾斜コンベアより速い速度で駆動し、それにより第２の傾斜コンベアが第１の傾斜コンベアから受取った物品を分離させるようにする段階
とを含んでいる。
【００１５】
好ましくは、本発明の方法は第１の傾斜コンベア上の品物を検知する段階と、供給コンベアの速度をセンサーからの信号に応動して調整し、余分の品物を受け入れる空間が第１の傾斜コンベア上に形成されるまで余分の品物を第１の傾斜コンベアに放出しないようにする段階とを含んでいる。
【００１６】
本発明の目的と利点は、同一の番号が同一の要素を示す添付図面と関連した本発明の好適な実施態様の以下の詳細な記載から明らかとなるであろう。
【００１７】
発明の好適な実施態様の詳細な記載
図１には本発明の下向き傾斜積降ろし装置２が示されている。この積降ろし装置２は下向き傾斜部分１０と、移送コンベア３０によって相互に連結された傾斜部分１００とを含んでいる。積降ろし装置２は品物の３次元の積荷の流れを品物を積降ろし分離することにより２次元の流れに変換する作用をする。このような品物はボール箱、小包、束、雑誌、封筒、ポリ袋等を含んでいる。
【００１８】
下向き傾斜部分１０は傾斜部分１００と共に又は傾斜部分１００なしで用いることができ、また同じことが傾斜コンベア部分１００にとっても言える。１つの好ましい実施態様では、両方の部分１０，１００が一緒に用いられ、それにより下向き傾斜部分１０を出るとき積重ね状態となっている品物が傾斜部分１００で積降ろされるようにする。
【００１９】
下向き傾斜積降ろし装置
下向き傾斜積降ろし部分１０は供給コンベア組立体１２と２つ又はそれ以上の下向き傾斜コンベア組立体１４，１６，１８を含む下向き傾斜コンベア装置とを具備している。組立体は、少なくとも一部が積重ねられた関係にある品物の積荷の流れＡを運搬するように示されている各コンベア１４ａ，１６ａ及び１８ａを含んでいる。この供給コンベア組立体は品物を水平方向に第１の下向き傾斜コンベア１４ａの上流側端部に搬送するコンベア１２ａを含んでいる。
【００２０】
コンベア１２ａ，１４ａ，１６ａ，１８ａは、その速度が制御装置（図示しない）によって調整される各可変速モーター（図示しない）によって駆動される。これらコンベアは例えばベルト又はローラーのような任意の適当な型のコンベアとすることができるが、好ましくは一対の回転可能プーリ２０の周りに延びている無端ベルトの形式である。各ベルトに結合されたプーリの一方はモーターによって駆動される。
【００２１】
下向き傾斜コンベアの各々は品物が載る搬送表面を形成する。無端ベルト型のコンベアの場合は、この搬送表面はベルトの上側走路によって形成される。重要なことは、搬送表面が品物の外面よりも高い摩擦係数を有していることである。例えば、ベルトはゴム、ウレタン又はＰＶＣで形成される。
【００２２】
第１の下向き傾斜コンベア１４ａを除き、下向き傾斜コンベア１６ａ，１８ａの各々は、先行するコンベアの搬送表面の下流側端部に対し距離Ｄだけ上方に偏倚した、すなわち品物が先行するコンベアから後続するコンベアへと移送されるにつれて各品物Ａの前端縁又は先導縁が後端縁又は後続縁に対して持ち上げられることを必要とする方向に偏倚した、その搬送表面の上流側端部を有している。
【００２３】
この偏倚距離Ｄは、好ましい距離は下流側プーリの半径に等しいが、変えることができる。
【００２４】
第１の下向き傾斜コンベア組立体１４は各コンベア１４ａの上流側端部に近接して位置する搬入センサー２２を含み、品物の存在を検知する。この搬入センサー２２はコンベア速度制御装置に接続され以下に説明されるように供給コンベア１２ａの速度を制御する信号を提供する。搬入センサー２２は例えば光電管のような任意の適当な型とすることができる。
【００２５】
第１の下向き傾斜コンベア１４ａの搬送表面の傾斜角度は、搬送されている物品が相互に頂部で滑るが搬送表面上では滑らないように選択される。この角度の最適な大きさは品物Ａの外側表面の摩擦係数に依存するが、通常は２０〜４０度の範囲である。残りの下向き傾斜コンベア１６ａ，１８ａの搬送表面は好ましくは、必然的ではないが、第１の下向き傾斜コンベア１４の搬送表面に平行である。
【００２６】
下向き傾斜コンベアの全体的な速度関係は各下向き傾斜コンベアがそれより前の下向き傾斜コンベアよりも速く走行するような関係となっている。処理量を低くするためにはこの相対搬送速度は固定される。
【００２７】
処理量を高くするために、相対搬送速度は変えることができ、またＰＣ又はＰＬＣのようなプログラム化できる論理素子によって制御することができる。各コンベアはその下流側端部の近くに位置するセンサー２２ｂ，２４ｂ，２６ｂを含み品物Ａの存在を検査する。品物Ａがセンサー２２ｂ，２４ｂ，２６ｂによって検知されたならば、各コンベアの速度は次の下流側コンベアの速度の一部分（何分の１）に設定される。このようにして、速度は何時もこの一連の各連続するベルトのために増大することになる。この速度増加の特徴構造は、品物が１つのコンベアから次のコンベアへと移送されるにつれて品物を引き離す（すなわち品物をこけら板状としない）のに利用される。最良の機能性にとって、少なくとも２：１の速度比が連続するコンベアの間に必要とされる。コンベア１４ａ，１６ａ，１８ａに対する典型的な速度はそれぞれ、分当り１０，２０及び４０フィート（３．０５，６．１０及び１２．２０ｍ）である。
【００２８】
同様に、最後の下向き傾斜コンベア１８ａの速度は下向き傾斜コンベア装置の直ぐ下流側に位置する移送コンベア３０の速度によって決定される。品物が再び積重なるのをなくするために、最後の下向き傾斜コンベアは移送コンベア３０の速度より大きくない速度で作動すべきである。
【００２９】
センサー２２ｂ，２４ｂ，２６ｂによって品物が検知されなかったならば、下向き傾斜コンベアは最大設計速度で走行する。これは品物の流れの中の間隙を閉じることにより処理量を最大にする。
【００３０】
作動時、同一の品物Ａ（例えば雑誌）が供給コンベア１２ａ上を積荷の流れで搬送され、品物のうちの少なくともある品物は積重ねで配列されている。積重ね（積層体）が第１の下向き傾斜コンベア１４ａの上流側端部へと移動するにつれて、積層体は前方に傾き、品物を前方に相互に離れるよう滑らせ遂には、搬送されている品物の密度に応じて高い摩擦の第１の下向き傾斜コンベア１４ａ上に、又は次の下向き傾斜コンベアの１つの上でこけら板状の配置となるようにする。このこけら板状の配置では、１つの品物の先導端は先行する品物の後続端の下側に配置される。搬送表面の高い摩擦により、品物は搬送表面上に載ったままとなるが、他の品物の頂上に位置する品物は下方に滑り続け、それによりこけら板状の配置を形成する。
【００３１】
第１の下向き傾斜コンベア１４ａ上で品物が再び積重なるのを回避するためには、供給コンベア１２ａを停止させ又は速度を遅くし、余分の品物が前に放出されたこけら板状の品物の上に放出されるのを阻止することが必要である。搬入センサー２２ａが品物の存在を検知する限り、信号を制御装置に送り供給コンベア１２ａを停止させ又は速度を遅くする。搬入センサー２２ａが品物を検知しなくなったとき、供給コンベア１２ａは再びその平常速度となる。
【００３２】
各品物Ａが第２の下向き傾斜コンベア１６ａに到着するにつれて、その先導縁が、第２の下向き傾斜コンベア１６ａの搬送表面が第１の下向き傾斜コンベア１４ａの搬送表面に対して上方に向って偏倚していることにより、持ち上げられる。これは、品物の下側に閉じ込められた紙クリップ、とじ金、ゴム輪等のような、解き放された破片を自由にし、これら破片がコンベア１４ａ，１６ａの間に位置する隙間を通って落下できるようにする。
【００３３】
また、品物の先導縁が品物の下側面を高摩擦の第２の下向き傾斜コンベア１６ａと面接触するよう移動させる。品物の後続縁は依然としてこの品物の後側を追走する低摩擦の品物の上に載っておりまた下流側コンベア１６ａが上流側コンベア１４ａよりも速く（例えば２倍の速度で）走行しているため、先行する品物は後続する品物に対して前方に引かれる。この速度の差の大きさにより、先行する品物は後続する品物から完全に又は部分的に引き離される。後続する品物を一部だけ引き離した場合は、先行する品物は、後続する品物から完全に離れるまで下向き傾斜コンベアの後続のコンベア１８によって後続する品物からさらに離されるようになる。
【００３４】
さきに述べたように、高容積の品物が搬送されている状態では、下向き傾斜コンベアの速度をセンサー２２ｂ，２４ｂ，２６ｂを用いることにより遅くすることが望ましい。これらセンサーが品物を検知したならば、対応のコンベアの速度が減速され、またその下流側に配置された全てのコンベアの速度もまた各下流側のコンベアの速度がその先行するコンベアの速度より大きいという関係を保ちながら減速される。
【００３５】
センサー２２ｂ，２４ｂ又は２６ｂが品物を検知しなかったならば、コンベア速度はその最大速度に復帰するが、この場合も各下向き傾斜コンベアは先行の下向き傾斜コンベアよりも速く走行する。
【００３６】
本発明の下向き傾斜積降ろし装置が品物を積降ろししかも再度の積重なりが生じないのを保証する効果的な方法を提供することが理解されるであろう。
【００３７】
傾斜積降ろし装置
傾斜積降ろし装置１００は多数の傾斜コンベア組立体１１４，１１６，１１８を具備している。これら組立体は、その少なくとも一部が積重ねられた関係となっている積荷の流れの品物を搬送するものとして示されている各コンベア１１４ａ，１１６ａ、及び１１８ａを含んでいる。移送コンベア３０は品物を水平方向に第１の下向き傾斜コンベア１１４ａの上流側端部に搬送し、またそのため傾斜部分１００のための供給コンベアを構成する。
【００３８】
コンベア１１４ａ，１１６ａ，１１８ａはそれぞれの可変速モーター（図示しない）によって駆動され、これらモーターの速度は制御装置（図示しない）により調整される。これらコンベアは例えばベルト又はローラーのような任意の適当な型とすることができるが、好ましくは一対の回転可能プーリ１２０の周りにそれぞれが延びる形式とする。各ベルトに結合されたプーリの一方はモーターによって駆動される。
【００３９】
傾斜コンベアの各々は品物が上に載る搬送表面を形成し、無端ベルト型のコンベアの場合には、この搬送表面はベルトの上側走行部によって形成される。重要なことは、搬送表面が品物Ａの外面より高い摩擦係数を有していることである。例えば、ベルトはゴム、ウレタン又はＰＶＣで形成することができる。
【００４０】
第１の傾斜コンベア１４ａを除き、傾斜コンベア１６ａ，１８ａの各々は、先行コンベアの搬送表面の下流側端部に対し距離Ｄ′だけ下方に向って偏倚した、すなわち品物が先行コンベアから後続コンベアへと移送されるにつれて各品物Ａの前縁又は先導縁がその後縁又は後続縁に対し下向きに傾斜するのに必要な方向に偏倚した、搬送表面の上流側端部を有し、それにより以下に記載されるように品物の分離が容易となるようにする。
【００４１】
偏倚距離Ｄ′の大きさは、１つの好ましい距離は下流側プーリの半径に等しいけれども、変えることができる。
【００４２】
第１の傾斜コンベア組立体１１４は対応コンベア１１４ａの上流側端部に近接して位置する搬入センサー１２２ａを含み、品物の存在を検知する。この搬入センサー１２２ａはコンベア速度制御装置に接続され、以下に説明されるように供給コンベア１１２ａの速度を制御する信号を提供する。搬入センサー１２２は例えば光電管のような任意の適当な型とすることができる。
【００４３】
第１の傾斜コンベア１１４ａの搬送表面の傾斜角度βは、搬送されている品物が相互に頂端上で滑るが搬送表面上では滑らないように選択される。角度βの最適な大きさは品物Ａの外面の摩擦係数によって決まるが通常は２０〜４０度の範囲である。残りの傾斜コンベア１１６ａ，１１８ａの搬送表面は好ましくは、必らずではないが、第１の傾斜コンベアは１１４の搬送表面に平行である。
【００４４】
傾斜コンベアの全体的な速度関係は各傾斜コンベアがそれより前の傾斜コンベアよりも速く走行するような関係である。処理量を低くするため、相対搬送速度は一定とすることができる。
【００４５】
処理量を高めるためには、この相対搬送速度は変えることができ、またＰＣ又はＰＬＣのようなプログラム化できる論理素子によって制御することができる。各コンベア１１６，１１８はその上流側端部の近くに配置されたセンサー１２２ｂ，１２２ｃを含み、品物の存在を検知する。品物Ａがこのセンサーによって検知されたならば、対応のコンベアの速度は次の下流側のコンベアの速度の一部分に設定される。このようにして、速度は一連の各連続するベルトのために何時も増速される。この速度を増す特徴構造は品物が１つのコンベアから次のコンベアに移動するにつれて離れる（すなわち品物をこけら板状にしない）ように引張るのに利用される。最良の機能を果たすため、少なくとも２：１の速度比が連続するコンベアの間に必要となる。コンベア１１４ａ，１１６ａ，１１８ａにとって典型的な速度はそれぞれ分当り１０，２０及び４０フィート（３０．４８，６０．９６及び１２１．９２ｃｍ）である。
【００４６】
同様に、最後の傾斜コンベア１１８ａの速度は傾斜コンベア装置の直ぐ下流側に位置する取出しコンベア１３０の速度によって決定される。品物が再度積重なるのをなくするために、最後の傾斜コンベアは取出しコンベア１３０の速度より大きくない速度で作動しなければならない。
【００４７】
品物がセンサー１２２ａ，１２２ｂ，１２２ｃによって検知されなかったならば、傾斜コンベアは最大の設計速度で走行する。これは品物の流れの中の間隙を閉じることにより処理量を最大にする。
【００４８】
作動時、同一の品物Ａ（例えば、雑誌）が積荷の流れで移送コンベア３０上を搬送され、品物のうち少なくとも一部の品物が積重ねの状態で配列されている。傾斜部分１００が下向き傾斜部分１０と組合せて用いられなかったならば、品物Ａは下向き傾斜部分１０が用いられた場合よりもより積重ねの状態で傾斜部分１００に配送される。積重ねが第１の傾斜コンベア１１４ａの上流側端部の上を移動するにつれて、この積重ねは後方に向って傾き、品物が相互に離れるよう後方に滑りそして最終的には搬送されている品物の密度に応じて、高摩擦の第１の傾斜コンベア１１４ａの上に、又は場合によっては次の傾斜コンベアの１つの上に、こけら板状の配置を形成うる。このこけら板状の配置において、品物の先導縁は後続する品物の頂上に配置される。高摩擦の搬送表面により、品物は搬送表面上に載るようにとどまるが、他の品物の頂上に配置された品物は下方に向って滑り続け、それによりこけら板状の配置を形成するようになる。
【００４９】
移送コンベア３０を停止し又は速度を遅くし第１の傾斜コンベア１１４ａ上に品物が再び積重なることがないようにすることが必要である。搬入センサー１２２ａが品物の存在を検知する限り、センサーは信号を制御装置に送り、移送コンベア３０を停止し又は速度を遅くする。搬入センサー１２２ａが品物を検知しなくなったとき、移動コンベア３０は再びその平常の速度となる。
【００５０】
各品物Ａが第２の傾斜コンベア１１６ａに到着するにつれて、その先導縁は、第２の傾斜コンベア１１６ａの搬送表面の第１の傾斜コンベア１１４ａの搬送表面に対する下方に偏倚した関係により、下降するようになる。これは、品物の下側に閉じ込められた紙クリップ、とじ釘、ゴム輪等のような解放された破片を全て自由にし、これら破片がコンベア１１４ａと１１６ａの間に形成された間隙を通って落下できるようにする。
【００５１】
また、品物の先導縁の下向きの傾斜は、品物の下側面が高摩擦の第２の傾斜コンベア１１６ａと面接触するようにする。品物の後続縁が依然としてその後側を追走する低摩擦の品物の上に載りまた下流側のコンベア１１６ａが上流側コンベア１１４ａより速く（例えば２倍の速さで）走行しているため、先行する品物は追走する品物に対して前方に引かれる。この速度差の大きさに応じて、先行する品物は追走する品物から完全に又は一部が離れるよう引かれるようになる。追走する品物から一部だけが引き離された場合は、先行する品物は、追走する品物から完全に分離されるまで、傾斜コンベアの後続のコンベアによって追走する品物からさらに離されるようになる。
【００５２】
上記したように、高容量の品物が搬送されている状態では、傾斜コンベアの速度をセンサー１２２ａ，１２２ｂ，１２２ｃを用いることにより遅くすることが必要である。これらセンサーが品物を検知したならば、対応のコンベアの速度は減少され、またその下流側に位置する全てのコンベアの速度も減少され、しかも各下流側コンベアの速度が先行のコンベアの速度より大きいという関係を保持する。
【００５３】
センサー１２２ａ，１２２ｂ又は１２２ｃが品物を検知しなかったならば、コンベアの速度はその最大速度に復帰するが、各傾斜コンベアはそれより前の傾斜コンベアよりも速く走行する。
【００５４】
下向き傾斜部分１０と傾斜部分１００とを組合せることにより、部分１０と１００の一方のみが用いられた場合よりもより効果的な積降ろし作用が達成される。
【００５５】
本発明は好ましい実施態様と関連して記載されてきたが、当業者にとって、詳細には記載されていない付加、削除、変更及び置換が添付の特許請求の範囲に規定された本発明の精神と範囲から逸脱することなく、なされ得ることが理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【図１】
本発明の下向き傾斜−傾斜積降ろし装置の側面図である。
【図２】
図１の下向き傾斜積降ろし装置部分の側面図である。
【図３】
２つの下向き傾斜コンベアの間の位置的関係を示す図２の円で囲んだ部分の拡大図である。
【図４】
図１の傾斜積降ろし装置部分の側面図である。
【図５】
図４の２つの傾斜コンベアの間の接合部の拡大破截図である。
Claims (28)
- 積重ねの品物を供給する供給コンベアと、
直列に配置された少なくとも第１と第２の下向き傾斜コンベアを含む下向き傾斜コンベア装置
とを具備し、
第１の下向き傾斜コンベアが供給コンベアの放出端部に配置された上流側端部を有し、第１の下向き傾斜コンベアが供給コンベアの走行方向に対してある角度で上流側端部から下向きに傾斜され、それにより放出端部から放出される積重ねが、前方に傾き積重ねの品物が相互に離れるよう前方に滑り第１の下向き傾斜コンベア上にこけら板状の配置となるようにし、
品物の先導端が先行する品物の後続端の下側に配置され、第２の下向き傾斜コンベアが、第１の下向き傾斜コンベアの下流側端部に近接して配置された上流側端部を含みまた第１の下向き傾斜コンベアより速い速度で走行し、第１の下向き傾斜コンベアから受取った品物を少なくとも一部がこけら板状とはならないようにする、
下向き傾斜の積降ろし装置。 - さらに、第１の下向き傾斜コンベア上の品物を検知するセンサーと、センサーからの信号に応動して供給コンベアの速度を制御する制御装置とを具備し、余分の品物を受け入れるのに十分な空間が第１の下向き傾斜コンベア上に形成されるまで余分の品物を第１の下向き傾斜コンベア上に放出しないようにする、請求項１に記載の下向き傾斜積降ろし装置。
- 第２の下向き傾斜コンベアによって区画形成された搬送表面の上流側端部が、第１の下向き傾斜コンベアの下流側端部によって区画形成された搬送表面の走行経路に対し上方に偏倚し、各品物の下流側端部が第１の下向き傾斜コンベアから第２の下向き傾斜コンベアへと通過する時に上昇されるようにする請求項１に記載の下向き傾斜積降ろし装置。
- 第１の下向き傾斜コンベアの下流側端部と第２の下向き傾斜コンベアの上流側端部とが第１及び第２の支持プーリの周りをそれぞれ走行し、第２の下向き傾斜コンベアによって区画形成された搬送表面の上流側端部が、第１の下向き傾斜コンベアによって区画形成された搬送表面の下流側端部の走行経路から第２の支持プーリの半径に実質的に等しい距離だけ偏倚している、請求項３に記載の下向き傾斜積降ろし装置。
- センサーが第１のセンサーを具備し、またさらに第１の下向き傾斜コンベア上の品物を検知する第２のセンサーを含み、第２のセンサーが第１のセンサーの下流側に配置されかつ制御装置に接続され第２の下向き傾斜コンベアの速度を第２のセンサーからの信号によって調整するようにしている、請求項３に記載の下向き傾斜積降ろし装置。
- センサーが第１のセンサーを具備し、またさらに第１の下向き傾斜コンベア上の品物を検知する第２のセンサーを含み、第２のセンサーが第１のセンサーの下流側に配置されかつ制御装置に接続され第２の下向き傾斜コンベアの速度を第２のセンサーからの信号により調整するようにしている請求項１に記載の下向き傾斜積降ろし装置。
- 下向き傾斜コンベア装置が少なくとも３つの直列に配置された下向き傾斜コンベアを含んでいる請求項１に記載の下向き傾斜積降ろし装置。
- 第１及び第２の下向き傾斜コンベアが無端ベルトからなっている請求項１に記載の下向き傾斜積降ろし装置。
- 積重ねの品物を供給する供給コンベアと、
直列に配置された少なくとも第１及び第２の下向き傾斜コンベアを含む下向き傾斜コンベア装置
とを具備し、
第１の下向き傾斜コンベアが供給コンベアの放出端部に配置された上流側端部を有し、第１の下向きコンベアがその上流側端部から供給コンベアの走行方向に対しある角度で下向きに傾斜されそれにより放出端部から放出される積重ねが前方に傾くようにし、積重ねの品物を相互に離れるよう前方に滑らせ、第１の下向き傾斜コンベア上で品物の先導端が先行する品物の後続端の下側に配置されるこけら板状の配置となるようにし、
第２の下向き傾斜コンベアが、第１の下向き傾斜コンベアの下流側端部に近接して配置された上流側端部を含み、また第１の下向き傾斜コンベアより速い速度で走行し第１の下向き傾斜コンベアから受取った品物を少なくとも一部がこけら板状とはならないようにし、
第２の下向き傾斜コンベアによって区画形成された搬送表面の上流側端部が第１の下向き傾斜コンベアによって区画形成された搬送表面の下流側端部の走行経路に対し上方に偏倚し、各品物の下流側端部が第１の下向き傾斜コンベアから第２の下向き傾斜コンベアへと通過する時に上昇されるようにし、
さらに、第１の下向き傾斜コンベア上の品物を検知するセンサーと、
センサーからの信号に応動して第２の下向き傾斜コンベアの速度を調整ししかも常に第２の下流側コンベアの速度を第１の下向き傾斜コンベアの速度より大きく保つようにする制御装置、
とを具備している下向き傾斜積降ろし装置。 - 積重ねの状態の積荷の流れとして供給された品物を積降ろす方法であって、
（Ａ）前記流れを供給コンベアに沿って、直列に配置された少なくとも第１及び第２の下向き傾斜コンベアを具備する下向き傾斜コンベア装置の上流側端部に供給し、それにより積重ねの品物が第１の下向き傾斜コンベアの上流側端部に到着するにつれて前方に傾くようにし、品物を相互に離れるよう前方に滑らせ第１の下向き傾斜コンベア上で、品物の先導端が先行する品物の後続端の下側に置かれるこけら板状の配置となるようにする段階と、
（Ｂ）第２の下向き傾斜コンベアを第１の下向き傾斜コンベアより速い速度で駆動しそれにより第２の下向き傾斜コンベアが第１の下向き傾斜コンベアから受取った品物を少なくとも一部がこけら板状とはならないようにする段階
とを含む品物を積降ろす方法。 - さらに、第１の下向き傾斜コンベア上の品物を検知する段階と、センサーからの信号に応動して供給コンベアの速度を調整し余分の品物を受入れるのに十分な空間が第１の下向き傾斜コンベア上に形成されるまで余分な品物を第１の下向き傾斜コンベア上に放出するのを阻止する段階とを含んでいる請求項１０に記載の方法。
- さらに、品物を第１の下向き傾斜コンベアから第２の下向き傾斜コンベアへと通過させる時各品物の先導端を品物の後続端に対し上昇させる段階を含んでいる請求項１０に記載の方法。
- 前記段階Ｃが第１の検知段階を含み、前記方法がさらに、第２の検知段階を含み、該段階が、第１の下向き傾斜コンベア上の品物を第１の検知段階の下流側の間隔をおいた位置で検知し第２の検知段階からの信号によって第２の下向き傾斜コンベアの速度を調整ししかも常に第２の下向き傾斜コンベアを第１の下向き傾斜コンベアより速く駆動することからなる、請求項１０に記載の方法。
- 積重ねの品物を供給する供給コンベアと、
直列に配置された少なくとも第１及び第２の傾斜コンベアを含む傾斜コンベア装置
とを具備し、
第１の傾斜コンベアが供給コンベアの放出端部に配置された上流側端部を有し、第１の傾斜コンベアがその上流側端部から供給コンベアの走行方向に対しある角度で傾斜し、それにより放出端部から放出される積重ねが後方に傾き積重ねの品物が相互に離れるよう後方に滑り、第１の傾斜コンベア上で品物の先導端が先行する品物の後続端の上に載るこけら板状の配置となるようにし、第２の傾斜コンベアが第１の傾斜コンベアの下流側端部に近接した上流側端部を含みまた第１の傾斜コンベアより速い速度で走行し、第１の傾斜コンベアから受取った品物を少なくとも一部がこけら板状にならないようにする、
傾斜積降ろし装置。 - さらに第１の傾斜コンベア上の品物を検知するセンサーと、センサーからの信号に応動して供給コンベアの速度を制御する制御装置とを具備し、第１の傾斜コンベア上に余分の品物を受入れるに十分な空間が形成されるまで余分の品物を第１の傾斜コンベア上に放出しないようにしている、請求項１４に記載の傾斜積降ろし装置。
- 第２の傾斜コンベアによって区画形成された搬送表面の上流側端部が第１の傾斜コンベアの下流側端部により区画形成された搬送表面の走行経路に対し下方に偏倚し、第１の傾斜コンベアから第２の傾斜コンベアへと通過する時に各品物の下流側端部を下降させるようにする請求項１４に記載の傾斜積降ろし装置。
- 第１の傾斜コンベアの下流側端部と第２の傾斜コンベアの上流側端部とが第１と第２の支持プーリの周りをそれぞれ走行し、第２の傾斜コンベアによって区画形成された搬送表面の上流側端部が第１の傾斜コンベアによって区画形成された搬送表面の下流側端部の走行経路から第２の支持プーリの半径に実質的に等しい距離だけ偏倚している請求項１６に記載の傾斜積降ろし装置。
- センサーが第１のセンサーを具備し、さらに第１の傾斜コンベア上の品物を検知する第２のセンサーを含み、第２のセンサーが第１のセンサーの下流側に配置されかつ制御装置に接続され第２のセンサーからの信号により第２の傾斜コンベアの速度を調整するようにしている請求項１６に記載の傾斜積降ろし装置。
- センサーが第１のセンサーを具備し、さらに第１の傾斜コンベア上の品物を検知する第２のセンサーを含み、第２のセンサーが第１のセンサーの下流側に配置されかつ制御装置に接続され第２のセンサーからの信号により第２の傾斜コンベアの速度を調整するようにしている請求項１４に記載の傾斜積降ろし装置。
- 傾斜コンベア装置が直列に配置された少なくとも３つの傾斜コンベアを含んでいる請求項１４に記載の傾斜積降ろし装置。
- 第１と第２の傾斜コンベアが無端ベルトからなる請求項１４に記載の傾斜積降ろし装置。
- 積重ねの品物を供給する供給コンベアと、
直列に配置された少なくとも第１及び第２の傾斜コンベアを含む傾斜コンベア装置
とを具備し、
第１の傾斜コンベアが供給コンベアの放出端部に配置された上流側端部を有し、第１の傾斜コンベアがその上流側端部から供給コンベアの走行方向に対しある角度で傾斜しそれにより放出端部から放出される積重ねが前方に傾き、積重ねの品物を相互に離れるよう前方に滑らせ、第１の傾斜コンベア上で品物の先導端が先行する品物の後続端の上に載るこけら板状の配置となるようにし、
第２の傾斜コンベアが第１の傾斜コンベアの下流側端部に近接して配置された上流側端部を含みまた第１の傾斜コンベアより速い速度で走行し、第１の傾斜コンベアから受取った品物を少なくとも一部がこけら板状にならないようにし、
第２の傾斜コンベアによって区画形成された搬送表面の上流側端部が第１の傾斜コンベアによって区画形成された搬送表面の下流側端部の走行経路に対して上方に偏倚し、第１の傾斜コンベアから第２の傾斜コンベアへと通過する時各品物の下流側端部を下降させるようにし、
さらに、第１の傾斜コンベア上の品物を検知するセンサーと、
センサーからの信号に応動して第２の傾斜コンベアの速度を調整しまた常に第２の下流側コンベアの速度を第１の傾斜コンベアの速度より大きい速度に保つ、制御装置
とを具備している、
傾斜積降ろし装置。 - 積重ねた状態で積荷の流れとして供給された品物を積降ろす方法であって、
（Ａ）前記流れを供給コンベアに沿って少なくとも第１と第２の直列に配置された傾斜コンベアからなる傾斜コンベア装置の上流側端部に供給し、それにより積重ねの品物が第１の傾斜コンベアの上流側端部に到着するにつれて前方に傾き品物を相互に離れるよう前方に滑らせ、第１の傾斜コンベア上で品物の先導端が先行する品物の後続端の上に載るこけら板状の配置となるようにする段階と、
（Ｂ）第２の傾斜コンベアを第１の傾斜コンベアより速い速度で駆動しそれにより第２の傾斜コンベアが第１の傾斜コンベアから受取った品物を少なくとも一部がこけら板状とならないようにする段階
とを含んでいる積重ねで供給された品物を積降ろす方法。 - さらに第１の傾斜コンベア上の品物を検知する段階と、センサーからの信号に応動して供給コンベアの速度を調整する段階とを含み、余分の品物を受入れるのに十分な空間が第１の傾斜コンベア上に形成されるまで余分の品物を第１の傾斜コンベア上に放出しないようにする、請求項２３に記載の方法。
- さらに、品物を第１の傾斜コンベアから第２の傾斜コンベアへと通過させる時各品物の先導端を品物の後続端に対して上昇させる段階を含んでいる請求項２３に記載の方法。
- 前記段階Ｃが第１の検知段階を含み、前記方法が第２の検知段階を含み、該段階が、第１の傾斜コンベア上の品物を第１の検知段階の下流側に間隔をおいた位置で検知しまた第２の検知段階からの信号により第２の傾斜コンベアの速度を調整ししかも常に第２の傾斜コンベアを第１の傾斜コンベアより速く駆動することからなる請求項２３に記載の方法。
- 下向き傾斜の積降ろし部分と、傾斜積降ろし部分と、品物を下向き傾斜積降ろし部分から傾斜積降ろし部分へと移送する移送コンベアとを具備する積降ろし装置であって、傾斜積降ろし部分が、
積重ねの品物を供給する供給コンベアと、
少なくとも第１と第２の直列に配置された下向き傾斜コンベアを含む下向き傾斜コンベア装置
とを具備し、
第１の下向き傾斜コンベアが供給コンベアの放出端部に配置された上流側端部を有し、第１の下向き傾斜コンベアがその上流側端部から供給コンベアの走行方向に対しある角度で下向きに傾斜されそれにより放出端部から放出される積重ねが前方に傾くようにし、積重ねの品物を相互に離れるよう前方に滑らせ第１の下向き傾斜コンベア上で品物の先導端が先行する品物の後続端の下側に置かれるこけら板状の配置となるようにし、
傾斜積降ろし部分が、
少なくとも第１と第２の直列に配置された傾斜コンベアを含む傾斜コンベア装置を具備し、第１の傾斜コンベアが傾斜積降ろし部分を通って走行した品物を受取るよう配置された上流側端部を有し、第１の傾斜コンベアがその上流側端部から供給コンベアの走路方向に対しある角度で傾斜し、それにより放出端部から放出される積重ねが後方に傾くようにし、積重ねの品物を相互に離れるよう後方に滑らせ第１の傾斜コンベア上で品物の先導端が先行する品物の後続端の上に載るこけら板状の配置となるようにし、第２の傾斜コンベアが、第１の傾斜コンベアの下流側端部に近接して配置された上流側端部を含みまた第１の傾斜コンベアより速い速度で走行し第１の傾斜コンベアから受取った品物を少なくとも一部がこけら板状とはならないようにする、
積降ろし装置。 - 積重ね状態で積荷の流れとして供給された品物を積降ろす方法であって、
（Ａ）前記流れを供給コンベアに沿って少なくとも第１と第２の直列に配置された下向き傾斜コンベアからなる下向き傾斜コンベア装置の上流側端部に供給し、それにより積重ねの品物が第１の下向き傾斜コンベアの上流側端部に到着するにつれて前方に傾くようにし、品物を相互に離れるよう前方に滑らせ第１の下向き傾斜コンベア上で品物の先導端が先行する品物の後続端の下側に置かれるこけら板状の配置となるようにする段階と、
（Ｂ）第２の下向き傾斜コンベアを第１の下向き傾斜コンベアより速い速度で駆動しそれにより第２の下向き傾斜コンベアが第１の下向き傾斜コンベアから受取った品物を少なくとも一部がこけら板状とはならないようにする段階と、
（Ｃ）下向き傾斜コンベア装置を出る流れを少なくとも第１と第２の直列に配置された傾斜コンベアからなる傾斜コンベア装置の上流側端部に供給し、それにより積重ねの品物が第１の傾斜コンベアの上流側端部に到着するにつれて前方に傾くようにし、品物を相互に離れるよう滑らせ第１の傾斜コンベア上で品物の先導端が先行する品物の後続端の上に載るこけら板状の配置となるようにする段階と、
（Ｄ）第２の傾斜コンベアを第１の傾斜コンベアより速い速度で駆動しそれにより第２の傾斜コンベアが第１の傾斜コンベアから受取った品物を少なくとも一部がこけら板状とはならないようにする段階
とを含んでいる積重ね状態で供給された品物を積降ろす方法。
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