JP2004514800A - スライバを凝縮するための紡績機械装置 - Google Patents
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Abstract
紡績機械の錬条機に続いて、ドラフトされてまだ撚りのかかっていないスライバを凝縮するための凝縮ゾーンが配置される。凝縮ゾーンは通気式搬送ベルトを擁し、該搬送ベルトは凝縮ゾーンを通ってスライバを搬送する。この場合、搬送ベルトは吸込路の滑り面上をガイドされ、案内ロールに巻き掛けられている。滑り面内には基本的にスライバ搬送方向と同方向に延びる吸込スリットが配置されている。凝縮ゾーンの終端はピンチローラによって限界されており、該ローラはスライバと搬送ベルトとを滑り面に圧接する。案内ロールは錬条機出口ローラ対の下側ドライブローラの領域に配置されており、該ドライブローラとの間にV形隙間を形成している。中間ローラは前記のV形隙間で下側ドライブローラと案内ロールとの双方に接し、これによって搬送ベルトを駆動する。
【選択図】図1
【選択図】図1
Description
【0001】
本発明は、錬条機のドラフトゾーンを限界付ける下側ドライブローラと圧搾ローラとから成る出口ローラ対と、ドラフトゾーンに続く凝縮ゾーンと、凝縮ゾーンを通ってスライバを搬送する通気式搬送ベルトと、凝縮ゾーンに配備されて搬送ベルトを滑り面でガイドする吸込路と、滑り面内に配置された吸込スリットと、滑り面に圧接されて凝縮ゾーンの終端を形成するピンチローラと、搬送ベルトが巻き掛けられる案内ロールと、下側ローラと連結された搬送ベルト駆動要素とを備えたスライバ凝縮用の紡績機械装置に関する。
【0002】
ドラフトされたスライバに錬条機の出口ローラ対に直ちに続けて撚りが与えられる場合には、出口ローラ対の出口ピンチラインにいわゆる製紡三角が発生する。したがってこれはドラフトされて一定の幅をもったスライバが錬条機を離れ、撚り合わされて相対的に小さな直径の1本の糸とされるのに支障となる。製紡三角は加撚される糸に正常に結束されず、それゆえ紡出された糸の強度にほとんどもしくはなんら寄与することのない周辺繊維を含んでいる。したがって最近では、出口側が引渡しピンチラインによって限界されたいわゆる凝縮ゾーンを錬条機のドラフトゾーンに後置する方法が取られるようになった。糸にはその後に初めて撚りが与えられる。凝縮ゾーンでは繊維が束ねられもしくは凝縮され、これによってスライバは引渡しピンチラインを離れるときに非常に細くなっているため、懸念される製紡三角はもはや生ずることはない。こうして紡出された糸はいっそう均一、強固となり、毛羽が少なくなる。
【0003】
スライバを凝縮するための冒頭に挙げたタイプの装置はドイツ出願公開明細書第19911333号により公知の技術に属する。この公知の装置において搬送ベルトの駆動力は出口ローラ対の下側ローラから複数段の摩擦を経て伝達される。下側ローラはそれに圧接された圧搾ローラを駆動し、該圧搾ローラはまた駆動ベルトを介して凝縮ゾーンの出口側を限界するピンチローラと連結されている。搬送ベルトを吸込路の滑り面に圧接するピンチローラはこうして搬送ベルトを摩擦によって駆動する。
【0004】
公知の駆動方式の短所は、ピンチローラは摩擦駆動を可能とするためにそれが撚り止めとして機能するのに要されるよりも高い最小圧接力で搬送ベルトに圧接されていなければならないという事実である。このことは滑り面での搬送ベルトの摩擦と相俟って引渡しピンチラインの領域における吸込路の摩耗を増強することとなる。
【0005】
そこで本発明の目的は、搬送ベルトの駆動力を出口ローラ対の下側ローラから得るが、滑り面に対するピンチローラの圧接圧力を撚り止めに要されると同程度の圧力に抑制することである。
【0006】
前述の課題は、下側ローラの領域に案内ロールを配置して下側ローラとの間にV形隙間を形成させ、このV形隙間部で下側ローラと案内ロールとに接する中間ローラを駆動要素として組込むことによって解決される。
【0007】
前記構成により搬送ベルトはもはや冒頭に挙げた公知の技術によるようにベルトが滑り面上を滑動する個所で摩擦によって駆動されるのではなく、回転する2つのロールないしローラの間に挟扼された個所で摩擦駆動されることとなる。この場合、案内ロールは中間ローラに対してばねで圧接されている。案内ロールと中間ローラとの運動方向が同一であることから圧接圧力が十分高いものであるにもかかわらず駆動力伝達個所に顕著な摩耗が生ずることはない。いまや搬送ベルトによって駆動されるピンチローラ自体は引渡しピンチラインにおいて撚り止めに要される圧接力のみを供するだけでよいことから、限界を形成するピンチライン個所における吸込路の摩耗は著しく減少する。またそれと同時に駆動に要される力も小さくて済むこととなる。
【0008】
搬送ベルトが中間ローラによって確実に摩擦伝動されるようにするため、中間ローラには適切な摩擦被覆が備えられている。中間ローラが案内ロールの側方リングつばにのみ接し、搬送ベルトは案内ロールに巻き掛けられて伝動されるようにすることも考えられるが、搬送ベルトがその駆動個所で案内ロールと中間ローラとの間に挟扼されるように構成する方が好適である。
【0009】
スライバには凝縮ゾーンにおいて一定の引張り延伸を与えるのが好ましいことから、搬送ベルトの速度は出口ローラ対の周速よりも僅かに速くする必要があろう。このため下側ローラは中間ロールが接するリングつば分だけ大きな直径を有している。このリングつばは交換の容易なディスクであってよいことから、必要に応じて引張り延伸を微調整することが可能となる。
【0010】
本発明のその他の利点ならびに特徴は以下の実施例の説明から判明する。
図1は本発明による装置の一部を切開して示した側面図である。
図2は本来の凝縮ゾーンと搬送ベルトの駆動要素とを図1の矢印IIの方向から眺めた図である。
【0011】
図はスライバ1を凝縮するための装置と関連して、紡績機械特にリング精紡機の錬条機2の終端領域のみを示している。錬条機2自体については出口ローラ対3と、それに前置された下側エプロン5と上側エプロン6とを有したエプロンローラ対4だけが表わされている。出口ローラ対3は下側ドライブローラ7ならびに圧搾ローラ8で構成され、該圧搾ローラは下側ドライブローラ7と共に出口ピンチライン9を形成している。錬条機2のドラフトゾーンは出口ピンチライン9が終端限界となっている。
【0012】
錬条機2では公知の方法で繊維バンドあるいはまたスライバ10が搬送方向Aに搬送されつつ所望の細さになるまでドラフトされる。次いで出口ローラ対3に凝縮ゾーン11が連続し、ドラフトされてまだ撚りのかかっていないスライバ1は該凝縮ゾーンにおいて束ねられまたは凝縮される。
【0013】
凝縮ゾーン11には通気式搬送ベルト12が属しており、該搬送ベルトはポリアミド糸で編織された細目の薄いクロスベルトとして形成されていてよい。搬送ベルト12は凝縮されるスライバ1を凝縮ゾーン11を通って搬送し、その際、定置式滑り面13上をガイドされる。滑り面13は好ましくは複数の製紡個所にまたがって連通した、低圧下にある吸込路14の外側輪郭面で形成されるのが好適である。吸込路14は低圧接続口15を経て図示されていない低圧源と連結されている。
【0014】
滑り面13には吸込スリット16が配置されており、該スリットは搬送方向Aと基本的に同一方向に延びているが、ただし搬送ベルト12の運動方向に対してやや斜めに配置されている。吸込スリット16はその内側にいわゆる梳き縁17を備えており、凝縮されるスライバ1はその縁に沿って運動し、その際、同時に軽く撚られる。
【0015】
搬送ベルト12は滑り面13の他になお案内ロール18を介してガイドされており、該案内ロールは吸込スリット16から一定の間隔を置いて配置されて複数の製紡個所にまたがって連続しており、搬送ベルト12はこれに巻き掛けられて緊張される。
【0016】
凝縮ゾーン11の出口側終端にはピンチローラ19が設けられており、該ローラは引渡しピンチライン20においてスライバ1を搬送ベルト12と共に滑り面13に対して圧接し、それと共に搬送ベルト12によって駆動される。したがって引渡しピンチライン20は凝縮ゾーン11の限界を成すと同時に続いて与えられる撚りが凝縮ゾーン11にまで波及しないようにする撚り止めとして機能する。それゆえ引渡し方向Bから図示されていない加撚機構たとえばリングスピンドルに供給されて紡出される糸21は引渡しピンチライン20を経過した後に生ずることとなる。
【0017】
荷重支持桁22も公知の方法で錬条機2を形成しており、該支持桁は錬条機2の圧搾ローラ8と詳しくは図示されていないその他の圧搾ローラとの他にピンチローラ19も支保している。圧搾ローラ8とピンチローラ19との荷重圧力は互いに非常に相異していることから、荷重支持桁22の荷重装置は圧搾ローラ8用の圧縮ばね23とピンチローラ19用の圧縮ばね24とで構成されている。この場合、圧縮ばね23の力は圧縮ばね24の力の何倍にも達する。
【0018】
錬条機2の下側ドライブローラ7ならびに詳しくは図示ないし説明されていないその他の下側ローラは通例の方法で紡績機械の長手方向に連続して延びており、適切な間隔でいわゆる錬条機スタンド25に支持されている。図2には錬条機スタンドの1本が示唆されている。これらの錬条機スタンド25には吸込路14ならびに案内ロール18も担持されている。
【0019】
案内ロール18は本発明により下側ローラ7の直近に配置され、該下側ローラと共にV形隙間29を形成している。このV形隙間29には中間ローラ27が配置され、該中間ローラも同じく錬条機スタンド25に支持され、下側ローラ7ならびに案内ロール18の双方に接している。ここで中間ローラ27は下側ローラ7によって駆動されると同時に自らは摩擦によって案内ロール18と共に搬送ベルト12とを駆動する。このため中間ローラ27は適切な摩擦被覆28を備えている。
【0020】
特に図1から看取されるように、摩擦駆動個所には同期運動する2つの部品すなわち中間ローラ27と案内ロール18とが存在する。この同期運動のため、摩擦駆動に要される圧接力にもかかわらず、実質的に摩耗は生じない。いまや搬送ベルト12によって駆動されるピンチローラ19自体は引渡しピンチライン20の領域で滑り面13に対して所望の撚り止めを保証する圧接力のみを供すればよいこととなる。
【0021】
スライバ1に軽度の引張り延伸を付与するために搬送ベルト12の速度を出口ローラ対3の周速よりも僅かに速くするため、下側ローラ7は錬条機スタンド25の近傍でリングつば分だけ拡大された直径を有しているが、このリングつばはたとえば交換式のディスク26によって形成することができる。これにより中間ローラ27はこのディスク26のみに接し、該ディスクによって駆動される。ディスク26が本来の下側ローラ7の直径に比較して僅かに拡大された直径を有しているため、スライバ1に所要の引張り延伸が付与されることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明による装置の一部を切開して示した側面図である。
【図2】
本来の凝縮ゾーンと搬送ベルトの駆動要素とを図1の矢印IIの方向から眺めた図である。
本発明は、錬条機のドラフトゾーンを限界付ける下側ドライブローラと圧搾ローラとから成る出口ローラ対と、ドラフトゾーンに続く凝縮ゾーンと、凝縮ゾーンを通ってスライバを搬送する通気式搬送ベルトと、凝縮ゾーンに配備されて搬送ベルトを滑り面でガイドする吸込路と、滑り面内に配置された吸込スリットと、滑り面に圧接されて凝縮ゾーンの終端を形成するピンチローラと、搬送ベルトが巻き掛けられる案内ロールと、下側ローラと連結された搬送ベルト駆動要素とを備えたスライバ凝縮用の紡績機械装置に関する。
【0002】
ドラフトされたスライバに錬条機の出口ローラ対に直ちに続けて撚りが与えられる場合には、出口ローラ対の出口ピンチラインにいわゆる製紡三角が発生する。したがってこれはドラフトされて一定の幅をもったスライバが錬条機を離れ、撚り合わされて相対的に小さな直径の1本の糸とされるのに支障となる。製紡三角は加撚される糸に正常に結束されず、それゆえ紡出された糸の強度にほとんどもしくはなんら寄与することのない周辺繊維を含んでいる。したがって最近では、出口側が引渡しピンチラインによって限界されたいわゆる凝縮ゾーンを錬条機のドラフトゾーンに後置する方法が取られるようになった。糸にはその後に初めて撚りが与えられる。凝縮ゾーンでは繊維が束ねられもしくは凝縮され、これによってスライバは引渡しピンチラインを離れるときに非常に細くなっているため、懸念される製紡三角はもはや生ずることはない。こうして紡出された糸はいっそう均一、強固となり、毛羽が少なくなる。
【0003】
スライバを凝縮するための冒頭に挙げたタイプの装置はドイツ出願公開明細書第19911333号により公知の技術に属する。この公知の装置において搬送ベルトの駆動力は出口ローラ対の下側ローラから複数段の摩擦を経て伝達される。下側ローラはそれに圧接された圧搾ローラを駆動し、該圧搾ローラはまた駆動ベルトを介して凝縮ゾーンの出口側を限界するピンチローラと連結されている。搬送ベルトを吸込路の滑り面に圧接するピンチローラはこうして搬送ベルトを摩擦によって駆動する。
【0004】
公知の駆動方式の短所は、ピンチローラは摩擦駆動を可能とするためにそれが撚り止めとして機能するのに要されるよりも高い最小圧接力で搬送ベルトに圧接されていなければならないという事実である。このことは滑り面での搬送ベルトの摩擦と相俟って引渡しピンチラインの領域における吸込路の摩耗を増強することとなる。
【0005】
そこで本発明の目的は、搬送ベルトの駆動力を出口ローラ対の下側ローラから得るが、滑り面に対するピンチローラの圧接圧力を撚り止めに要されると同程度の圧力に抑制することである。
【0006】
前述の課題は、下側ローラの領域に案内ロールを配置して下側ローラとの間にV形隙間を形成させ、このV形隙間部で下側ローラと案内ロールとに接する中間ローラを駆動要素として組込むことによって解決される。
【0007】
前記構成により搬送ベルトはもはや冒頭に挙げた公知の技術によるようにベルトが滑り面上を滑動する個所で摩擦によって駆動されるのではなく、回転する2つのロールないしローラの間に挟扼された個所で摩擦駆動されることとなる。この場合、案内ロールは中間ローラに対してばねで圧接されている。案内ロールと中間ローラとの運動方向が同一であることから圧接圧力が十分高いものであるにもかかわらず駆動力伝達個所に顕著な摩耗が生ずることはない。いまや搬送ベルトによって駆動されるピンチローラ自体は引渡しピンチラインにおいて撚り止めに要される圧接力のみを供するだけでよいことから、限界を形成するピンチライン個所における吸込路の摩耗は著しく減少する。またそれと同時に駆動に要される力も小さくて済むこととなる。
【0008】
搬送ベルトが中間ローラによって確実に摩擦伝動されるようにするため、中間ローラには適切な摩擦被覆が備えられている。中間ローラが案内ロールの側方リングつばにのみ接し、搬送ベルトは案内ロールに巻き掛けられて伝動されるようにすることも考えられるが、搬送ベルトがその駆動個所で案内ロールと中間ローラとの間に挟扼されるように構成する方が好適である。
【0009】
スライバには凝縮ゾーンにおいて一定の引張り延伸を与えるのが好ましいことから、搬送ベルトの速度は出口ローラ対の周速よりも僅かに速くする必要があろう。このため下側ローラは中間ロールが接するリングつば分だけ大きな直径を有している。このリングつばは交換の容易なディスクであってよいことから、必要に応じて引張り延伸を微調整することが可能となる。
【0010】
本発明のその他の利点ならびに特徴は以下の実施例の説明から判明する。
図1は本発明による装置の一部を切開して示した側面図である。
図2は本来の凝縮ゾーンと搬送ベルトの駆動要素とを図1の矢印IIの方向から眺めた図である。
【0011】
図はスライバ1を凝縮するための装置と関連して、紡績機械特にリング精紡機の錬条機2の終端領域のみを示している。錬条機2自体については出口ローラ対3と、それに前置された下側エプロン5と上側エプロン6とを有したエプロンローラ対4だけが表わされている。出口ローラ対3は下側ドライブローラ7ならびに圧搾ローラ8で構成され、該圧搾ローラは下側ドライブローラ7と共に出口ピンチライン9を形成している。錬条機2のドラフトゾーンは出口ピンチライン9が終端限界となっている。
【0012】
錬条機2では公知の方法で繊維バンドあるいはまたスライバ10が搬送方向Aに搬送されつつ所望の細さになるまでドラフトされる。次いで出口ローラ対3に凝縮ゾーン11が連続し、ドラフトされてまだ撚りのかかっていないスライバ1は該凝縮ゾーンにおいて束ねられまたは凝縮される。
【0013】
凝縮ゾーン11には通気式搬送ベルト12が属しており、該搬送ベルトはポリアミド糸で編織された細目の薄いクロスベルトとして形成されていてよい。搬送ベルト12は凝縮されるスライバ1を凝縮ゾーン11を通って搬送し、その際、定置式滑り面13上をガイドされる。滑り面13は好ましくは複数の製紡個所にまたがって連通した、低圧下にある吸込路14の外側輪郭面で形成されるのが好適である。吸込路14は低圧接続口15を経て図示されていない低圧源と連結されている。
【0014】
滑り面13には吸込スリット16が配置されており、該スリットは搬送方向Aと基本的に同一方向に延びているが、ただし搬送ベルト12の運動方向に対してやや斜めに配置されている。吸込スリット16はその内側にいわゆる梳き縁17を備えており、凝縮されるスライバ1はその縁に沿って運動し、その際、同時に軽く撚られる。
【0015】
搬送ベルト12は滑り面13の他になお案内ロール18を介してガイドされており、該案内ロールは吸込スリット16から一定の間隔を置いて配置されて複数の製紡個所にまたがって連続しており、搬送ベルト12はこれに巻き掛けられて緊張される。
【0016】
凝縮ゾーン11の出口側終端にはピンチローラ19が設けられており、該ローラは引渡しピンチライン20においてスライバ1を搬送ベルト12と共に滑り面13に対して圧接し、それと共に搬送ベルト12によって駆動される。したがって引渡しピンチライン20は凝縮ゾーン11の限界を成すと同時に続いて与えられる撚りが凝縮ゾーン11にまで波及しないようにする撚り止めとして機能する。それゆえ引渡し方向Bから図示されていない加撚機構たとえばリングスピンドルに供給されて紡出される糸21は引渡しピンチライン20を経過した後に生ずることとなる。
【0017】
荷重支持桁22も公知の方法で錬条機2を形成しており、該支持桁は錬条機2の圧搾ローラ8と詳しくは図示されていないその他の圧搾ローラとの他にピンチローラ19も支保している。圧搾ローラ8とピンチローラ19との荷重圧力は互いに非常に相異していることから、荷重支持桁22の荷重装置は圧搾ローラ8用の圧縮ばね23とピンチローラ19用の圧縮ばね24とで構成されている。この場合、圧縮ばね23の力は圧縮ばね24の力の何倍にも達する。
【0018】
錬条機2の下側ドライブローラ7ならびに詳しくは図示ないし説明されていないその他の下側ローラは通例の方法で紡績機械の長手方向に連続して延びており、適切な間隔でいわゆる錬条機スタンド25に支持されている。図2には錬条機スタンドの1本が示唆されている。これらの錬条機スタンド25には吸込路14ならびに案内ロール18も担持されている。
【0019】
案内ロール18は本発明により下側ローラ7の直近に配置され、該下側ローラと共にV形隙間29を形成している。このV形隙間29には中間ローラ27が配置され、該中間ローラも同じく錬条機スタンド25に支持され、下側ローラ7ならびに案内ロール18の双方に接している。ここで中間ローラ27は下側ローラ7によって駆動されると同時に自らは摩擦によって案内ロール18と共に搬送ベルト12とを駆動する。このため中間ローラ27は適切な摩擦被覆28を備えている。
【0020】
特に図1から看取されるように、摩擦駆動個所には同期運動する2つの部品すなわち中間ローラ27と案内ロール18とが存在する。この同期運動のため、摩擦駆動に要される圧接力にもかかわらず、実質的に摩耗は生じない。いまや搬送ベルト12によって駆動されるピンチローラ19自体は引渡しピンチライン20の領域で滑り面13に対して所望の撚り止めを保証する圧接力のみを供すればよいこととなる。
【0021】
スライバ1に軽度の引張り延伸を付与するために搬送ベルト12の速度を出口ローラ対3の周速よりも僅かに速くするため、下側ローラ7は錬条機スタンド25の近傍でリングつば分だけ拡大された直径を有しているが、このリングつばはたとえば交換式のディスク26によって形成することができる。これにより中間ローラ27はこのディスク26のみに接し、該ディスクによって駆動される。ディスク26が本来の下側ローラ7の直径に比較して僅かに拡大された直径を有しているため、スライバ1に所要の引張り延伸が付与されることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明による装置の一部を切開して示した側面図である。
【図2】
本来の凝縮ゾーンと搬送ベルトの駆動要素とを図1の矢印IIの方向から眺めた図である。
Claims (5)
- 錬条機のドラフトゾーンを限界付ける下側ドライブローラと圧搾ローラとから成る出口ローラ対と、ドラフトゾーンに続く凝縮ゾーンと、凝縮ゾーンを通ってスライバを搬送する通気式搬送ベルトと、凝縮ゾーンに配備されて搬送ベルトを滑り面でガイドする吸込路と、滑り面内に配置された吸込スリットと、滑り面に圧接されて凝縮ゾーンの終端を形成するピンチローラと、搬送ベルトが巻き掛けられる案内ロールと、下側ローラと連結された搬送ベルト駆動要素とを備えたスライバ凝縮用の紡績機械装置において、下側ローラ(7)の領域に案内ロール(18)を配置して前記下側ローラとの間にV形隙間(29)を形成させ、前記V形隙間部(29)で下側ローラ(7)と案内ロール(18)とに接する中間ローラ(27)を駆動要素として組込むことを特徴とする装置。
- 中間ローラ(27)は摩擦被覆(28)を備えていることを特徴とする請求項1に記載の装置。
- 搬送ベルト(12)は案内ロール(18)と中間ローラ(27)との間に挟扼されていることを特徴とする請求項1または2に記載の装置。
- 下側ローラ(7)はリングつば(26)分だけ拡大された直径を有し、中間ローラ(27)は前記リングつばに接することを特徴とする請求項1から3いずれか1項に記載の装置。
- 前記リングつばは交換式のディスク(26)によって形成されていることを特徴とする請求項4に記載の装置。
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DE2000158892 DE10058892A1 (de) | 2000-11-24 | 2000-11-24 | Vorrichtung an einer Spinnmaschine zum Verdichten eines Faserverbandes |
PCT/EP2001/011447 WO2002042535A1 (de) | 2000-11-24 | 2001-10-04 | Vorrichtung an einer spinnmaschine zum verdichten eines faserverbandes |
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DE102015109269A1 (de) * | 2015-05-18 | 2016-11-24 | Maschinenfabrik Rieter Ag | Belastungsträger für Oberwalzen eines Streckwerks und Druckfeder |
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DE102017130219A1 (de) * | 2017-12-15 | 2019-06-19 | Maschinenfabrik Rieter Ag | Spinnereimaschine und Verdichtungsvorrichtung |
CN110904545A (zh) * | 2019-10-01 | 2020-03-24 | 嘉兴学院 | 一种环锭纺网格圈引纱机构及细纱机 |
CN111172635B (zh) * | 2020-01-09 | 2021-04-02 | 嘉兴学院 | 一种假捻集聚纺纱装置的传动方法、装置与细纱机 |
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