JP2004514092A - 保持部材を備えたオーバーランニングクラッチプーリーの製造方法 - Google Patents
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Abstract
滑車部材、ハブ部材、軸受部材、保持部材、クラッチ部材を設けることを含む、入力装置と出力装置に回転方向に係合するためのオーバーランニングクラッチプーリーの製造方法。第1の好ましい方法では、保持部材は金属製の止め輪として設けられ、保持スロットに挿入される。第2の好ましい実施例では、保持部材は金型キャビティにモールドされる。どちらの方法でも、保持部材は好ましくは、滑車部材とハブ部材に対して軸受部材を軸方向に保持するようになっている。
【選択図】図1
【選択図】図1
Description
【0001】
【技術分野】
この発明は、一般的にはオーバーランニングクラッチ分野における装置の製造方法、より具体的には自動車エンジンによって、ベルト駆動装置を介して駆動される補機に用いるオーバーランニングクラッチプーリーの改良された製造方法に関する。
【0002】
【背景】
自動車エンジンの作動中に、様々な補機を駆動し、作動させるために駆動ベルトが通常使われる。これらの補機の一つに、自動車に電力を供給する自動車用オルターネータ(交流発電機)がある。駆動ベルトのいくつかの構造が用いられているが、いくつかの補機を駆動する多軸掛け構造が現在最も好まれている。多軸掛け構造は、エンジン(「出力装置」)のクランク軸に接続された駆動プーリーと、駆動プーリーに掛け渡された駆動ベルトから成る。駆動ベルトはまた、様々な補機(「入力装置」)の入力軸に接続された一つかそれ以上の従来の従動プーリーにも掛け渡されている。
【0003】
大半の従来の従動プーリーは、オーバーランニング機能のない一体設計で形成されている。言い換えると、従来の従動プーリーは入力軸に固定的に取り付けられており、従動プーリーの部分と入力軸間の相対回転運動を許容することができない。オーバーランニング能力の欠如と、補機による大きな慣性の発生により、駆動ベルトが入力軸に対して突然減速すると、駆動ベルトと従動プーリーの間で相対的なスリップが起きることがある。この相対的なスリップは、聴覚的見地からいらいらさせる鳴きや、機械的見地から望ましくない駆動ベルトの過度の摩耗を引き起こす可能性がある。
【0004】
通常の駆動状況において、駆動ベルトは入力軸に対して急激な減速を受けることがよくある。この状況は、たとえばスロットルを広く開けた加速状態での第1ギアから第2ギアへのシフト中に起きることがある。この状況は、シフト直後にスロットルが閉じられると悪化する。このような状況において、駆動ベルトは急速に減速するが、補機からの高い慣性を受けている従動プーリーは、駆動ベルトと従動プーリー間の摩擦にも係わらず高回転速度を維持する。
【0005】
急激な減速の場合に加え、駆動ベルトは、耳に聞こえる振動や望ましくない摩耗を引き起こす他の状況に曝されることもある。一例として、従来の従動プーリーを有する多軸掛け機構は、(燃費を向上させる)極端に低いアイドルエンジン速度を有する自動車エンジンに用いられることがある。このような状況では、前記機構は、自動車エンジンの定期的なシリンダーの爆発により、固有周波数内で同機構の共鳴および駆動ベルトの耳に聞こえる振動や摩耗を引き起こすとき、駆動ベルトの「ばたつき」を生じる。
【0006】
従来の従動プーリーの欠点、すなわち駆動ベルトの鳴き、摩耗、振動は、従来の従動プーリーの代わりに、オーバーランニングクラッチプーリーを用いることによって避けられる。オーバーランニングクラッチプーリーは、駆動ベルトの急激な減速の後で、プーリーが同じ速度で同じ回転方向に回転し続けることを許容する。ある意味でオーバーランニングは、自転車の後輪ハブのように機能する;従来の自転車の後輪ハブと後輪は、自転車のペダルとクランク軸の急激な減速の後でさえも、同じ回転速度で同じ回転方向に回転し続ける。オーバーランニングクラッチプーリーの一例は、本発明と同じ譲受人に与えられ、ここに言及することによって全体が組み込まれた米国特許・5598913に記載されている。
【0007】
新しい自動車の顧客の多くは、新しい自動車に対して長寿命と少ない修理回数を要求しているので、他の分野ではないとしても、自動車の分野では、耐摩耗性が向上したオーバーランニングクラッチプーリーを開発する必要がある。本発明は、オーバーランニングクラッチプーリーのコストを最小限に抑えつつ、耐摩耗性を向上させる特徴を有するオーバーランニングクラッチプーリーを提供する。
【0008】
【好ましい実施例の詳細説明】
本発明の好ましい実施例の下記説明はこの発明の範囲を、実施例に限定することを意図したものではなく、オーバーランニングクラッチの分野の当業者が、この発明を実施し、用いることができるようにするためのものである。
【0009】
図1に示すように、本発明は、入力装置12と出力装置14を回転方向に係合させるためのオーバーランニングクラッチプーリー10を備えている。オーバーランニングクラッチプーリー10は、駆動ベルト16を入力装置12とし、円筒軸18を出力装置14として用いられるようになっている。より具体的には、オーバーランニングクラッチプーリー10は、溝が形成された面を有する駆動ベルト16と、自動車用オルターネータの円筒軸18に用いるように設計されている。しかしオーバーランニングクラッチプーリー10は、他の環境では、滑らかなベルト、歯付きベルト、V形ベルト、あるいは歯付きギアも含む他の適当な入力装置、および多角形軸等の他の適当な出力装置に用いてもよい。さらにオーバーランニングクラッチプーリー10は、回転入力の役割を交代して行う2つの装置、および実際は回転入力を出す「出力装置」と実際は回転入力を受ける「入力装置」と共に用いることもできる。このような実施例においては、「入力装置」「出力装置」の用語は入替え可能である。
【0010】
図2に示すように、本発明の第1および第2の方法で製造されたオーバーランニングクラッチプーリー10は、協働して駆動ベルト16と円筒軸18に係合する、滑車部材20と、滑車部材20内にほぼ同心状に位置するハブ部材22と、滑車部材20とハブ部材22の間に位置する軸受部材24と、保持部材26と、クラッチ部材28を備えている。滑車部材20は、好ましくは入力装置に係合するようになっている滑車入力部30と、滑車クラッチ面34を形成する滑車クラッチ部30を備えている。同様にハブ部材22は、好ましくは出力装置に係合するようになっているハブ出力部36と、ハブクラッチ面40を形成するハブクラッチ部38を備えている。保持部材26は、好ましくは滑車部材20とハブ部材22に対して軸受部材24を軸方向に保持するようになっている。このように軸受部材24を保持することによって、オーバーランニングクラッチプーリーのコストと重量を最小限に抑えつつ、オーバーランニングクラッチプーリーの構造的剛性が向上する。
【0011】
好ましい方法に関わる滑車部材20の滑車入力部30は、駆動ベルトに係合するようになっている。滑車部材20と駆動ベルトの回転方向および軸方向のスリップを実質的に防ぐために、滑車入力部30は、好ましくは2つの滑車入力肩部44と、少なくとも一つの滑車入力溝46を有する滑車入力面42を形成する。またはその代わりに滑車入力部30には、歯付き面、リブ付き面などの、入力装置に係合する他の面が形成されていてもよい。滑車入力面42は、好ましくは(オーバーランニングクラッチプーリー10の回転軸線から遠ざかる方向に)外側を向いており、好ましくはほぼ円筒形である。滑車入力部30は、好ましくは鋼などの従来の構造材料で従来の方法で形成されるが、他の適当な材料で、他の適当な方法で形成してもよい。
【0012】
好ましい方法に関わるハブ部材22のハブ出力部36は、円筒軸に係合するようになっている。ハブ出力部36は、好ましくは(オーバーランニングクラッチプーリー10の組立体を円筒軸に組付け、心合わせする機能がある)滑らかな部分50と、(ハブ部材22の回転を実質的に防ぎ、円筒軸に軸方向に保持する機能がある)ネジ部52と、(オーバーランニングクラッチプーリー10を円筒軸に対して容易に締めつけたり、緩めるためのアレンレンチと係合する)六角部54を有するハブ出力面38を形成する。もちろんハブ出力部36は、回転方向および軸方向スリップを防ぐため、および円筒軸に係合するため、およびオーバーランニングクラッチプーリー10を円筒軸に締めつけ、緩めるための工具と係合するために、他の適当な装置を備えていたり、他の面を形成していてもよい。好ましくは、ハブ出力面48は、内側(オーバーランニングクラッチプーリー10の回転軸線の方)を向いており、好ましくはほぼ円筒形である。ハブ出力部36は、好ましくは鋼などの従来の構造材料で、従来の方法で形成されるが、他の適当な材料で、他の適当な方法で形成されてもよい。
【0013】
好ましい方法に関わる軸受部材24は、滑車部材20とハブ部材22の相対回転運動を許容する機能がある。好ましくは転がり要素型の軸受部材24は、好ましくは、滑車部材20に好ましくはプレスばめされる外レース要素56と、好ましくはハブ部材22にプレスばめされる内レース要素58と、好ましくは外レース要素56と内レース要素58の間に設けられる玉軸受要素60と、好ましくは玉軸受要素60の両側で外レース要素56と内レース要素58の間を延びる軸受シール62を備えている。あるいは軸受部材24は、ジャーナル軸受またはころ軸受等の他の適当なタイプのものでもよく、あるいは他の適当な方法で他の適当な面に取り付けてもよい。軸受部材は従来の装置であるので、好ましくは従来の材料で、従来の方法で製造するが、他の適当な材料で、他の適当な方法で製造してもよい。
【0014】
好ましい方法に関わる滑車部材20の滑車クラッチ部32とハブ部材22のハブクラッチ部38は、それぞれクラッチ部材24と係合するための滑車クラッチ面34とハブクラッチ面40を提供する役目をする。滑車クラッチ部32は好ましくは、滑車部材20から半径方向内向きに延びる。こうして滑車クラッチ部32は、好ましくは滑車入力部30と同じ材料で、同じ方法で製造されるが、他の適当な材料で、他の適当な方法で製造してもよい。ハブクラッチ部38は、好ましくはハブ出力部36から半径方向外向きに、その上を軸方向に延びる。こうしてハブクラッチ部38は、好ましくはハブ出力部36と同じ材料で、同じ方法で製造されるが、他の適当な材料で、他の適当な方法で製造してもよい。好ましくは、ハブクラッチ部38は、クラッチ部材28を収容するために閉じたクラッチくぼみ64を部分的に形成する。
【0015】
好ましい方法で製造されたオーバーランニングクラッチプーリーにおいては、滑車クラッチ面34とハブクラッチ面40は、軸方向の隙間66を互いの間に介してほぼ隣接する位置にある。滑車クラッチ面34とハブクラッチ面40は、好ましくは内側(オーバーランニングクラッチプーリー10の回転軸線の方)を向いており、好ましくはほぼ円筒形である。さらに滑車クラッチ面34とハブクラッチ面40は、好ましくは同様の半径方向直径と同様の軸方向長さと同様の滑らかな仕上げを有する。これらの特徴が、クラッチ部材28に最適の性能を与える。しかし滑車クラッチ面34とハブクラッチ面40は、これらおよび他の設計仕様に関して互いに異なっていてもよい。
【0016】
好ましい方法に関わるクラッチ部材28は、ハブ部材22に対して滑車部材20が第1の回転方向に加速すると、滑車クラッチ面34とハブクラッチ面40に係合し、ハブ部材22に対して滑車部材20が第1の回転方向に減速すると、滑車クラッチ面34とハブクラッチ面40の係合を解除する機能がある。好ましい方法では、クラッチ部材28はコイルバネ68を有する。従来の材料で、従来の方法で製造されるコイルバネ68は、クラッチくぼみ64内のコイルバネ68の特定のサイズおよび向きによって、上記特徴を達成する。別の実施例では、クラッチ部材28は上記特徴を達成する他の適当な装置を備えていてもよい。
【0017】
好ましい方法に関わるコイルバネ68は、緩んだときの半径方向直径が好ましくは滑車クラッチ面34とハブクラッチ面40の内径より少し大きいように設計される。したがって、クラッチくぼみ64に挿入され、滑車部材20またはハブ部材22は回転運動をしていないときは、コイルバネ68は、滑車クラッチ面34とハブクラッチ面40の両方に摩擦的に係合し、外向きの力を加える。さらにコイルバネ68は、好ましくはコイルが滑車クラッチ面34からハブクラッチ面40に第1の回転方向に軸方向に延びる向きに、閉じたクラッチくぼみ64内に設けられる。このような向きにすることによって、滑車部材20とハブ部材22の相対回転運動によって、ばね部材が締まったり、緩んだりする。言い換えると、滑車部材20がハブ部材22に対して第1の回転方向へ加速されると、コイルバネ68は緩む方に付勢され、滑車部材20のハブ部材22に対する第1の回転方向への減速は、コイルバネ68を締まる方に付勢する。
【0018】
コイルバネ68が緩むと、滑車クラッチ面34とハブクラッチ面40に対するコイルバネ68の外力が増加する傾向を示し、そのため滑車部材20とハブ部材22は係合すなわち「ロック」する。この係合状態は、好ましくは、滑車部材20がハブ部材22に対して第1の回転方向に加速すると起きる。一方コイルバネ68が締まると、滑車クラッチ面34とハブクラッチ面40に対するコイルバネ68の外力が減少する傾向を示し、そのため滑車部材20とハブ部材22は係合解除すなわち「スリップ」する。この係合解除状態は、好ましくは、滑車部材20がハブ部材22に対して第1の回転方向に減速すると起きる。
【0019】
入力装置、出力装置、オーバーランニングクラッチプーリーの心ずれにより、滑車部材20とハブ部材22の相対回転運動中に滑車部材20とハブ部材22間の接触を引き起こす可能性がある。さらに滑車部材20とハブ部材22間の接触が長引くと、これらの要素の摩耗が引き起こされる可能性がある。摩耗に抗するために、好ましくは滑車部材20とハブ部材22の間の軸方向隙間66を、滑車部材20に対する軸受部材24の保持およびハブ部材22に対する軸受部材24の保持によって維持する。軸受部材24の保持はいくつかの方法により達成される。
【0020】
第1の好ましい方法では、滑車部材20には好ましくは第1の滑車保持スロット70が設けられ、好ましくは第1の滑車止め輪72として設けられる保持部材26が、好ましくは第1滑車保持スロット70に挿入される。第1滑車保持スロット70は、好ましくは第1滑車止め輪72を保持するようになっており、このため第1滑車保持スロット70は、好ましくは環状に形成され、内向きである。さらにハブ部材22は、好ましくは第1ハブ保持スロット74を備え、第1ハブ止め輪76が好ましくは第1ハブ保持スロット74に挿入される。第1ハブ保持スロット74は、好ましくは第1ハブ止め輪76を保持するようになっており、このため第1ハブ保持スロット74は好ましくは環状に形成され、外向きである。
【0021】
第1の好ましい方法では、滑車部材20とハブ部材22はまた、好ましくはそれぞれ第2滑車保持スロット78と第2ハブ保持スロット80を備え、第2滑車止め輪82が好ましくは第2滑車保持スロット78に挿入され、第2ハブ止め輪84が好ましくは第2ハブ保持スロット80に挿入される。他の保持スロットと同様に、第2滑車保持スロット78と第2ハブ保持スロット80は、好ましくは環状に形成されるが、第2滑車保持スロット78は内向きで、第2ハブ保持スロット80は外向きである。第1の好ましい方法において保持部材26は、好ましくは第1滑車止め輪72、第2滑車止め輪82、第1ハブ止め輪76、第2ハブ止め輪84として設けられるが、保持部材26は、その代わりにそれより少数の止め輪として設けてもよい。たとえば保持部材26はその代わりに、第1のハブ止め輪76のみとして設けてもよい。第1滑車止め輪72、第2滑車止め輪82、第1ハブ止め輪76、第2ハブ止め輪84は、好ましくは鋼などの構造材料を用いて、従来の方法で製造されるが、他のいかなる適当な材料を用いて、他のいかなる適当な方法で製造してもよい。
【0022】
第1の好ましい実施例では、滑車部材20、ハブ部材22、クラッチ部材28、軸受部材24をそれぞれ設け、ハブ部材22を滑車部材20内に組み込み、クラッチ部材28を滑車クラッチ面34とハブクラッチ面40の近くに設ける。この時点で、第2滑車止め輪82を好ましくは第2滑車保持スロット78に挿入し、第2ハブ止め輪84を好ましくは第2ハブ保持スロット80に挿入する。次に軸受部材24を好ましくは、滑車部材20とハブ部材22の間に位置決めし、第2滑車止め輪82と第2ハブ止め輪84に押しつける。最後に、第1滑車止め輪72と第1ハブ止め輪76を、それぞれ第1滑車保持スロット70と第1ハブ保持スロット74に挿入する。
【0023】
図3に示すように第2の好ましい方法では、滑車部材20’は好ましくは滑車成形金型キャビティ86を備え、金型ツール88が好ましくは外側金型キャビティ90を備え、ポリマー材料92を好ましくは滑車金型キャビティ86と外側金型キャビティに直接モールドする。図4に示すように、外側モールドリング94を形成した後、ポリマー材料92は滑車部材20’に対して軸受部材24を軸方向に保持するようになっている。さらに図3に示すように、ハブ部材22’は好ましくは、ハブ金型キャビティ96を備え、金型ツール88が好ましくは内側金型キャビティ98を備え、ポリマー材料92を好ましくはハブ金型キャビティ96と内側金型キャビティ98に直接モールドする。図4に示すように、内側モールドリング100を形成した後、ポリマー材料92はハブ部材22’に対して軸受部材24を軸方向に保持するようになっている。第2の好ましい方法では、ポリマー材料92を好ましくはほぼ同時に滑車金型キャビティ86とハブ金型キャビティ96に直接モールドする。別の方法では、これらの工程は同時でなく時間をおいてまたは他の工程で隔ててもよい。
【0024】
第2の好ましい方法で製造したオーバーランニングクラッチプーリー10’においては、軸受部材24は滑車軸受壁102とハブ軸受壁104に隣接して位置する。こうして軸受部材24は、滑車部材20’とハブ部材22’によってこの側に軸方向に保持される。別の方法では、軸受部材24は別のモールドリング等の他の装置および方法でこの側に軸方向に保持してもよい。
【0025】
図3、4に示すように、第2の好ましい方法においては、滑車部材20’、ハブ部材22’、クラッチ部材28、軸受部材24をそれぞれ設け、ハブ部材22’を滑車部材20’内に設け、クラッチ部材28を滑車クラッチ面34とハブクラッチ面40の近くに位置させ、軸受部材24を滑車部材20’とハブ部材22’の間に位置させる。この時点で、金型ツール88をほぼ組み立てられたプーリー106に部分的に挿入し、滑車金型キャビティ86と外側金型キャビティ90を一直線上に並べ、ハブ金型キャビティ96と内側金型キャビティ98を一直線に並べる。次に滑車部材20’とハブ部材22’に対して軸受部材24を軸方向に保持するために、ポリマー材料92をモールドし、外側モールドリング94と内側モールドリング100を形成する。
【0026】
オーバーランニングクラッチの分野の技術者なら、これまでの詳細説明および図面、クレームから認識できるであろうが、上記のクレームで定義するこの発明の範囲から外れずに、この発明の好ましい方法を変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】
駆動ベルトを入力装置、円筒軸を出力装置として示す、本発明の好ましい方法で製造されたオーバーランニングクラッチプーリーの斜視図
【図2】
第1の好ましい実施例によって製造されたオーバーランニングクラッチプーリーの、図1の2−2線に沿った部分横断面図
【図3】
第2の好ましい実施例に係る成形工具と共に示す部分横断面図
【図4】
第2の好ましい実施例によって製造されたオーバーランニングクラッチプーリーの、図2に似た部分横断面図
【技術分野】
この発明は、一般的にはオーバーランニングクラッチ分野における装置の製造方法、より具体的には自動車エンジンによって、ベルト駆動装置を介して駆動される補機に用いるオーバーランニングクラッチプーリーの改良された製造方法に関する。
【0002】
【背景】
自動車エンジンの作動中に、様々な補機を駆動し、作動させるために駆動ベルトが通常使われる。これらの補機の一つに、自動車に電力を供給する自動車用オルターネータ(交流発電機)がある。駆動ベルトのいくつかの構造が用いられているが、いくつかの補機を駆動する多軸掛け構造が現在最も好まれている。多軸掛け構造は、エンジン(「出力装置」)のクランク軸に接続された駆動プーリーと、駆動プーリーに掛け渡された駆動ベルトから成る。駆動ベルトはまた、様々な補機(「入力装置」)の入力軸に接続された一つかそれ以上の従来の従動プーリーにも掛け渡されている。
【0003】
大半の従来の従動プーリーは、オーバーランニング機能のない一体設計で形成されている。言い換えると、従来の従動プーリーは入力軸に固定的に取り付けられており、従動プーリーの部分と入力軸間の相対回転運動を許容することができない。オーバーランニング能力の欠如と、補機による大きな慣性の発生により、駆動ベルトが入力軸に対して突然減速すると、駆動ベルトと従動プーリーの間で相対的なスリップが起きることがある。この相対的なスリップは、聴覚的見地からいらいらさせる鳴きや、機械的見地から望ましくない駆動ベルトの過度の摩耗を引き起こす可能性がある。
【0004】
通常の駆動状況において、駆動ベルトは入力軸に対して急激な減速を受けることがよくある。この状況は、たとえばスロットルを広く開けた加速状態での第1ギアから第2ギアへのシフト中に起きることがある。この状況は、シフト直後にスロットルが閉じられると悪化する。このような状況において、駆動ベルトは急速に減速するが、補機からの高い慣性を受けている従動プーリーは、駆動ベルトと従動プーリー間の摩擦にも係わらず高回転速度を維持する。
【0005】
急激な減速の場合に加え、駆動ベルトは、耳に聞こえる振動や望ましくない摩耗を引き起こす他の状況に曝されることもある。一例として、従来の従動プーリーを有する多軸掛け機構は、(燃費を向上させる)極端に低いアイドルエンジン速度を有する自動車エンジンに用いられることがある。このような状況では、前記機構は、自動車エンジンの定期的なシリンダーの爆発により、固有周波数内で同機構の共鳴および駆動ベルトの耳に聞こえる振動や摩耗を引き起こすとき、駆動ベルトの「ばたつき」を生じる。
【0006】
従来の従動プーリーの欠点、すなわち駆動ベルトの鳴き、摩耗、振動は、従来の従動プーリーの代わりに、オーバーランニングクラッチプーリーを用いることによって避けられる。オーバーランニングクラッチプーリーは、駆動ベルトの急激な減速の後で、プーリーが同じ速度で同じ回転方向に回転し続けることを許容する。ある意味でオーバーランニングは、自転車の後輪ハブのように機能する;従来の自転車の後輪ハブと後輪は、自転車のペダルとクランク軸の急激な減速の後でさえも、同じ回転速度で同じ回転方向に回転し続ける。オーバーランニングクラッチプーリーの一例は、本発明と同じ譲受人に与えられ、ここに言及することによって全体が組み込まれた米国特許・5598913に記載されている。
【0007】
新しい自動車の顧客の多くは、新しい自動車に対して長寿命と少ない修理回数を要求しているので、他の分野ではないとしても、自動車の分野では、耐摩耗性が向上したオーバーランニングクラッチプーリーを開発する必要がある。本発明は、オーバーランニングクラッチプーリーのコストを最小限に抑えつつ、耐摩耗性を向上させる特徴を有するオーバーランニングクラッチプーリーを提供する。
【0008】
【好ましい実施例の詳細説明】
本発明の好ましい実施例の下記説明はこの発明の範囲を、実施例に限定することを意図したものではなく、オーバーランニングクラッチの分野の当業者が、この発明を実施し、用いることができるようにするためのものである。
【0009】
図1に示すように、本発明は、入力装置12と出力装置14を回転方向に係合させるためのオーバーランニングクラッチプーリー10を備えている。オーバーランニングクラッチプーリー10は、駆動ベルト16を入力装置12とし、円筒軸18を出力装置14として用いられるようになっている。より具体的には、オーバーランニングクラッチプーリー10は、溝が形成された面を有する駆動ベルト16と、自動車用オルターネータの円筒軸18に用いるように設計されている。しかしオーバーランニングクラッチプーリー10は、他の環境では、滑らかなベルト、歯付きベルト、V形ベルト、あるいは歯付きギアも含む他の適当な入力装置、および多角形軸等の他の適当な出力装置に用いてもよい。さらにオーバーランニングクラッチプーリー10は、回転入力の役割を交代して行う2つの装置、および実際は回転入力を出す「出力装置」と実際は回転入力を受ける「入力装置」と共に用いることもできる。このような実施例においては、「入力装置」「出力装置」の用語は入替え可能である。
【0010】
図2に示すように、本発明の第1および第2の方法で製造されたオーバーランニングクラッチプーリー10は、協働して駆動ベルト16と円筒軸18に係合する、滑車部材20と、滑車部材20内にほぼ同心状に位置するハブ部材22と、滑車部材20とハブ部材22の間に位置する軸受部材24と、保持部材26と、クラッチ部材28を備えている。滑車部材20は、好ましくは入力装置に係合するようになっている滑車入力部30と、滑車クラッチ面34を形成する滑車クラッチ部30を備えている。同様にハブ部材22は、好ましくは出力装置に係合するようになっているハブ出力部36と、ハブクラッチ面40を形成するハブクラッチ部38を備えている。保持部材26は、好ましくは滑車部材20とハブ部材22に対して軸受部材24を軸方向に保持するようになっている。このように軸受部材24を保持することによって、オーバーランニングクラッチプーリーのコストと重量を最小限に抑えつつ、オーバーランニングクラッチプーリーの構造的剛性が向上する。
【0011】
好ましい方法に関わる滑車部材20の滑車入力部30は、駆動ベルトに係合するようになっている。滑車部材20と駆動ベルトの回転方向および軸方向のスリップを実質的に防ぐために、滑車入力部30は、好ましくは2つの滑車入力肩部44と、少なくとも一つの滑車入力溝46を有する滑車入力面42を形成する。またはその代わりに滑車入力部30には、歯付き面、リブ付き面などの、入力装置に係合する他の面が形成されていてもよい。滑車入力面42は、好ましくは(オーバーランニングクラッチプーリー10の回転軸線から遠ざかる方向に)外側を向いており、好ましくはほぼ円筒形である。滑車入力部30は、好ましくは鋼などの従来の構造材料で従来の方法で形成されるが、他の適当な材料で、他の適当な方法で形成してもよい。
【0012】
好ましい方法に関わるハブ部材22のハブ出力部36は、円筒軸に係合するようになっている。ハブ出力部36は、好ましくは(オーバーランニングクラッチプーリー10の組立体を円筒軸に組付け、心合わせする機能がある)滑らかな部分50と、(ハブ部材22の回転を実質的に防ぎ、円筒軸に軸方向に保持する機能がある)ネジ部52と、(オーバーランニングクラッチプーリー10を円筒軸に対して容易に締めつけたり、緩めるためのアレンレンチと係合する)六角部54を有するハブ出力面38を形成する。もちろんハブ出力部36は、回転方向および軸方向スリップを防ぐため、および円筒軸に係合するため、およびオーバーランニングクラッチプーリー10を円筒軸に締めつけ、緩めるための工具と係合するために、他の適当な装置を備えていたり、他の面を形成していてもよい。好ましくは、ハブ出力面48は、内側(オーバーランニングクラッチプーリー10の回転軸線の方)を向いており、好ましくはほぼ円筒形である。ハブ出力部36は、好ましくは鋼などの従来の構造材料で、従来の方法で形成されるが、他の適当な材料で、他の適当な方法で形成されてもよい。
【0013】
好ましい方法に関わる軸受部材24は、滑車部材20とハブ部材22の相対回転運動を許容する機能がある。好ましくは転がり要素型の軸受部材24は、好ましくは、滑車部材20に好ましくはプレスばめされる外レース要素56と、好ましくはハブ部材22にプレスばめされる内レース要素58と、好ましくは外レース要素56と内レース要素58の間に設けられる玉軸受要素60と、好ましくは玉軸受要素60の両側で外レース要素56と内レース要素58の間を延びる軸受シール62を備えている。あるいは軸受部材24は、ジャーナル軸受またはころ軸受等の他の適当なタイプのものでもよく、あるいは他の適当な方法で他の適当な面に取り付けてもよい。軸受部材は従来の装置であるので、好ましくは従来の材料で、従来の方法で製造するが、他の適当な材料で、他の適当な方法で製造してもよい。
【0014】
好ましい方法に関わる滑車部材20の滑車クラッチ部32とハブ部材22のハブクラッチ部38は、それぞれクラッチ部材24と係合するための滑車クラッチ面34とハブクラッチ面40を提供する役目をする。滑車クラッチ部32は好ましくは、滑車部材20から半径方向内向きに延びる。こうして滑車クラッチ部32は、好ましくは滑車入力部30と同じ材料で、同じ方法で製造されるが、他の適当な材料で、他の適当な方法で製造してもよい。ハブクラッチ部38は、好ましくはハブ出力部36から半径方向外向きに、その上を軸方向に延びる。こうしてハブクラッチ部38は、好ましくはハブ出力部36と同じ材料で、同じ方法で製造されるが、他の適当な材料で、他の適当な方法で製造してもよい。好ましくは、ハブクラッチ部38は、クラッチ部材28を収容するために閉じたクラッチくぼみ64を部分的に形成する。
【0015】
好ましい方法で製造されたオーバーランニングクラッチプーリーにおいては、滑車クラッチ面34とハブクラッチ面40は、軸方向の隙間66を互いの間に介してほぼ隣接する位置にある。滑車クラッチ面34とハブクラッチ面40は、好ましくは内側(オーバーランニングクラッチプーリー10の回転軸線の方)を向いており、好ましくはほぼ円筒形である。さらに滑車クラッチ面34とハブクラッチ面40は、好ましくは同様の半径方向直径と同様の軸方向長さと同様の滑らかな仕上げを有する。これらの特徴が、クラッチ部材28に最適の性能を与える。しかし滑車クラッチ面34とハブクラッチ面40は、これらおよび他の設計仕様に関して互いに異なっていてもよい。
【0016】
好ましい方法に関わるクラッチ部材28は、ハブ部材22に対して滑車部材20が第1の回転方向に加速すると、滑車クラッチ面34とハブクラッチ面40に係合し、ハブ部材22に対して滑車部材20が第1の回転方向に減速すると、滑車クラッチ面34とハブクラッチ面40の係合を解除する機能がある。好ましい方法では、クラッチ部材28はコイルバネ68を有する。従来の材料で、従来の方法で製造されるコイルバネ68は、クラッチくぼみ64内のコイルバネ68の特定のサイズおよび向きによって、上記特徴を達成する。別の実施例では、クラッチ部材28は上記特徴を達成する他の適当な装置を備えていてもよい。
【0017】
好ましい方法に関わるコイルバネ68は、緩んだときの半径方向直径が好ましくは滑車クラッチ面34とハブクラッチ面40の内径より少し大きいように設計される。したがって、クラッチくぼみ64に挿入され、滑車部材20またはハブ部材22は回転運動をしていないときは、コイルバネ68は、滑車クラッチ面34とハブクラッチ面40の両方に摩擦的に係合し、外向きの力を加える。さらにコイルバネ68は、好ましくはコイルが滑車クラッチ面34からハブクラッチ面40に第1の回転方向に軸方向に延びる向きに、閉じたクラッチくぼみ64内に設けられる。このような向きにすることによって、滑車部材20とハブ部材22の相対回転運動によって、ばね部材が締まったり、緩んだりする。言い換えると、滑車部材20がハブ部材22に対して第1の回転方向へ加速されると、コイルバネ68は緩む方に付勢され、滑車部材20のハブ部材22に対する第1の回転方向への減速は、コイルバネ68を締まる方に付勢する。
【0018】
コイルバネ68が緩むと、滑車クラッチ面34とハブクラッチ面40に対するコイルバネ68の外力が増加する傾向を示し、そのため滑車部材20とハブ部材22は係合すなわち「ロック」する。この係合状態は、好ましくは、滑車部材20がハブ部材22に対して第1の回転方向に加速すると起きる。一方コイルバネ68が締まると、滑車クラッチ面34とハブクラッチ面40に対するコイルバネ68の外力が減少する傾向を示し、そのため滑車部材20とハブ部材22は係合解除すなわち「スリップ」する。この係合解除状態は、好ましくは、滑車部材20がハブ部材22に対して第1の回転方向に減速すると起きる。
【0019】
入力装置、出力装置、オーバーランニングクラッチプーリーの心ずれにより、滑車部材20とハブ部材22の相対回転運動中に滑車部材20とハブ部材22間の接触を引き起こす可能性がある。さらに滑車部材20とハブ部材22間の接触が長引くと、これらの要素の摩耗が引き起こされる可能性がある。摩耗に抗するために、好ましくは滑車部材20とハブ部材22の間の軸方向隙間66を、滑車部材20に対する軸受部材24の保持およびハブ部材22に対する軸受部材24の保持によって維持する。軸受部材24の保持はいくつかの方法により達成される。
【0020】
第1の好ましい方法では、滑車部材20には好ましくは第1の滑車保持スロット70が設けられ、好ましくは第1の滑車止め輪72として設けられる保持部材26が、好ましくは第1滑車保持スロット70に挿入される。第1滑車保持スロット70は、好ましくは第1滑車止め輪72を保持するようになっており、このため第1滑車保持スロット70は、好ましくは環状に形成され、内向きである。さらにハブ部材22は、好ましくは第1ハブ保持スロット74を備え、第1ハブ止め輪76が好ましくは第1ハブ保持スロット74に挿入される。第1ハブ保持スロット74は、好ましくは第1ハブ止め輪76を保持するようになっており、このため第1ハブ保持スロット74は好ましくは環状に形成され、外向きである。
【0021】
第1の好ましい方法では、滑車部材20とハブ部材22はまた、好ましくはそれぞれ第2滑車保持スロット78と第2ハブ保持スロット80を備え、第2滑車止め輪82が好ましくは第2滑車保持スロット78に挿入され、第2ハブ止め輪84が好ましくは第2ハブ保持スロット80に挿入される。他の保持スロットと同様に、第2滑車保持スロット78と第2ハブ保持スロット80は、好ましくは環状に形成されるが、第2滑車保持スロット78は内向きで、第2ハブ保持スロット80は外向きである。第1の好ましい方法において保持部材26は、好ましくは第1滑車止め輪72、第2滑車止め輪82、第1ハブ止め輪76、第2ハブ止め輪84として設けられるが、保持部材26は、その代わりにそれより少数の止め輪として設けてもよい。たとえば保持部材26はその代わりに、第1のハブ止め輪76のみとして設けてもよい。第1滑車止め輪72、第2滑車止め輪82、第1ハブ止め輪76、第2ハブ止め輪84は、好ましくは鋼などの構造材料を用いて、従来の方法で製造されるが、他のいかなる適当な材料を用いて、他のいかなる適当な方法で製造してもよい。
【0022】
第1の好ましい実施例では、滑車部材20、ハブ部材22、クラッチ部材28、軸受部材24をそれぞれ設け、ハブ部材22を滑車部材20内に組み込み、クラッチ部材28を滑車クラッチ面34とハブクラッチ面40の近くに設ける。この時点で、第2滑車止め輪82を好ましくは第2滑車保持スロット78に挿入し、第2ハブ止め輪84を好ましくは第2ハブ保持スロット80に挿入する。次に軸受部材24を好ましくは、滑車部材20とハブ部材22の間に位置決めし、第2滑車止め輪82と第2ハブ止め輪84に押しつける。最後に、第1滑車止め輪72と第1ハブ止め輪76を、それぞれ第1滑車保持スロット70と第1ハブ保持スロット74に挿入する。
【0023】
図3に示すように第2の好ましい方法では、滑車部材20’は好ましくは滑車成形金型キャビティ86を備え、金型ツール88が好ましくは外側金型キャビティ90を備え、ポリマー材料92を好ましくは滑車金型キャビティ86と外側金型キャビティに直接モールドする。図4に示すように、外側モールドリング94を形成した後、ポリマー材料92は滑車部材20’に対して軸受部材24を軸方向に保持するようになっている。さらに図3に示すように、ハブ部材22’は好ましくは、ハブ金型キャビティ96を備え、金型ツール88が好ましくは内側金型キャビティ98を備え、ポリマー材料92を好ましくはハブ金型キャビティ96と内側金型キャビティ98に直接モールドする。図4に示すように、内側モールドリング100を形成した後、ポリマー材料92はハブ部材22’に対して軸受部材24を軸方向に保持するようになっている。第2の好ましい方法では、ポリマー材料92を好ましくはほぼ同時に滑車金型キャビティ86とハブ金型キャビティ96に直接モールドする。別の方法では、これらの工程は同時でなく時間をおいてまたは他の工程で隔ててもよい。
【0024】
第2の好ましい方法で製造したオーバーランニングクラッチプーリー10’においては、軸受部材24は滑車軸受壁102とハブ軸受壁104に隣接して位置する。こうして軸受部材24は、滑車部材20’とハブ部材22’によってこの側に軸方向に保持される。別の方法では、軸受部材24は別のモールドリング等の他の装置および方法でこの側に軸方向に保持してもよい。
【0025】
図3、4に示すように、第2の好ましい方法においては、滑車部材20’、ハブ部材22’、クラッチ部材28、軸受部材24をそれぞれ設け、ハブ部材22’を滑車部材20’内に設け、クラッチ部材28を滑車クラッチ面34とハブクラッチ面40の近くに位置させ、軸受部材24を滑車部材20’とハブ部材22’の間に位置させる。この時点で、金型ツール88をほぼ組み立てられたプーリー106に部分的に挿入し、滑車金型キャビティ86と外側金型キャビティ90を一直線上に並べ、ハブ金型キャビティ96と内側金型キャビティ98を一直線に並べる。次に滑車部材20’とハブ部材22’に対して軸受部材24を軸方向に保持するために、ポリマー材料92をモールドし、外側モールドリング94と内側モールドリング100を形成する。
【0026】
オーバーランニングクラッチの分野の技術者なら、これまでの詳細説明および図面、クレームから認識できるであろうが、上記のクレームで定義するこの発明の範囲から外れずに、この発明の好ましい方法を変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】
駆動ベルトを入力装置、円筒軸を出力装置として示す、本発明の好ましい方法で製造されたオーバーランニングクラッチプーリーの斜視図
【図2】
第1の好ましい実施例によって製造されたオーバーランニングクラッチプーリーの、図1の2−2線に沿った部分横断面図
【図3】
第2の好ましい実施例に係る成形工具と共に示す部分横断面図
【図4】
第2の好ましい実施例によって製造されたオーバーランニングクラッチプーリーの、図2に似た部分横断面図
Claims (9)
- 滑車入力部と、滑車クラッチ面を形成する滑車クラッチ部を備えた滑車部材を設け、滑車入力部を入力装置に係合するようにし、
ハブ出力部と、ハブクラッチ面を形成するハブクラッチ部を備えたハブ部材を設け、ハブ出力部を出力装置に係合するようにし、ハブ部材を滑車装置内にほぼ同心上に位置決めし、
軸受部材を設け、軸受部材を、滑車部材とハブ部材の相対回転運動を許容するように、滑車部材とハブ部材の間に位置決めし、
保持部材を設け、滑車部材とハブ部材の一方に対して軸受部材をほぼ軸方向に保持するために、保持部材を滑車部材とハブ部材の一方に接続し、
クラッチ部材を設け、滑車部材がハブ部材に対して第1の回転方向に加速すると、滑車クラッチ面とハブクラッチ面にクラッチ部材が係合し、滑車部材がハブ部材に対して第1の回転方向に減速すると、滑車クラッチ面とハブクラッチ面との係合が外れるようにクラッチ部材を構成する工程を含む、
入力装置と出力装置を回転方向に係合するためのオーバーランニングクラッチプーリーの製造方法。 - 第1滑車保持スロットが形成された滑車部材を設け、保持部材を第1滑車止め輪として設け、滑車部材に対して軸受部材を軸方向に保持するために、第1滑車止め輪を第1滑車保持スロットに挿入することをさらに含む請求項1の方法。
- 第1ハブ保持スロットが形成されたハブ部材を設け、第1ハブ止め輪を設け、ハブ部材に対して軸受部材を軸方向に保持するために、第1ハブ止め輪を第1ハブ保持スロットに挿入することをさらに含む請求項2の方法。
- 第2滑車保持スロットが形成された滑車部材を設け、第2ハブ保持スロットが形成されたハブ部材を設け、第2滑車止め輪を設け、第2ハブ止め輪を設け、滑車部材に対して軸受部材を軸方向に保持するために、第2滑車止め輪を第2滑車保持スロットに挿入し、ハブ部材に対して軸受部材を軸方向に保持するために、第2ハブ止め輪を第2ハブ保持スロットに挿入することをさらに含む請求項3の方法。
- 軸受部材の位置決め工程を、第2滑車止め輪を挿入し、第2ハブ止め輪を挿入する工程の後で行い、第1滑車止め輪を挿入し、第1ハブ止め輪を挿入する工程を、軸受部材の位置決め工程の後で行う請求項4の方法。
- 滑車金型キャビティが形成された滑車部材を設け、外側金型キャビティを有する金型ツールを設け、滑車金型キャビティと外側金型キャビティを一直線に並べ、ポリマー材料を滑車金型キャビティと外側金型キャビティに直接モールドし、それによって滑車部材に対して軸受部材を軸方向に保持することをさらに含む請求項1の方法。
- ハブ金型キャビティが形成されたハブ部材を設け、内側金型キャビティを有する金型ツールを設け、ハブ金型キャビティと内側金型キャビティを一直線に並べ、ポリマー材料をハブ金型キャビティと内側金型キャビティに直接モールドし、それによりハブ部材に対して軸受部材を軸方向に保持することをさらに含む請求項6の方法。
- ポリマー材料を滑車金型キャビティと外側金型キャビティに直接モールドする工程と、ポリマー材料をハブ金型キャビティと内側金型キャビティに直接モールドする工程をほぼ同時に行う請求項7の方法。
- 軸受部材の位置決め工程を、ポリマー材料を滑車金型キャビティと外側金型キャビティに直接モールドする工程と、ポリマー材料をハブ金型キャビティと内側金型キャビティに直接モールドする工程の前に行う請求項8の方法。
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