JP2004512433A - 凝縮される繊維ストランドを輸送するための輸送ベルト - Google Patents
凝縮される繊維ストランドを輸送するための輸送ベルト Download PDFInfo
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Abstract
紡糸機のニップラインで終了する凝縮帯域の斜めの吸引スリットの上を越えて凝縮される繊維ストランドを輸送するための輸送ベルトが述べられている。この輸送ベルトは支持表面を含み、支持表面により輸送ベルトは吸引スリットを含む静止スライド表面上をスライドする。輸送ベルトは更に吸引スリットに対して配置された空気透過性有効領域並びにこの空気透過性有効領域に隣接して設けられた空気不透過性側方領域を含む。空気透過性領域は吸引スリットにより吸引される領域より狭い有効幅を持つ。
【選択図】図2
【選択図】図2
Description
【0001】
発明の背景と概要
本発明は紡糸機の凝縮帯域の斜めの吸引スリットの上を越えて凝縮される繊維ストランドを輸送するための輸送ベルトに関し、前記凝縮帯域はニップラインで終了しており、前記輸送ベルトは吸引スリットを含むスライド表面に沿ってスライドする支持表面を含んでおり、また吸引スリットに対して配置された有効空気透過性領域並びにこの空気透過性有効領域に隣接して配置された空気不透過性側方領域を含んでいる。
【0002】
ドイツ公開特許出願19837179のこの形式の輸送ベルトの場合において、傾斜した吸引スリットの両端部は空気透過性有効領域の内側に配置されており、従ってこの有効領域の縁はもはや吸引スリットの作動範囲に、すなわち有効領域が空気不透過性側方縁に次第に変化する領域に、入らない。吸引スリットの作動範囲に入る有効領域内には繊維風綿が蓄積しないことが示された。発生する大量のダストにもかかわらず、輸送ベルトは吸引スリットの吸引範囲内できれいなまま残る。空気不透過性側方領域はまた繊維風綿蓄積に関しては問題を発生しない。しかし、空気透過性有効領域の吸引されない部分はくずに影響されやすい。有効領域の左右に向けて、くずは文字どおり巻き込められ、一般的に圧力ローラーにより形成されているニップラインで穿孔内に凝縮される。くずは輸送ベルトの支持表面に達し、スライド表面に関して金剛砂粉末のような作用をする。これは関連場所のスライド表面の増大した摩滅をもたらすが、有効領域の吸引部分の領域及び輸送ベルトの空気不透過性側方領域内のスライド表面の摩滅は極めて少ない。
【0003】
本発明の目的はスライド表面の摩滅を減らす輸送ベルトを設計することである。
【0004】
この目的は本発明により輸送ベルトの空気透過性有効領域が吸引スリットの作動範囲より狭い有効幅を持つことにより達成された。
【0005】
本発明の特徴のため、穿孔内に巻き込まれたくずはニップラインの全有効幅に渡って吸引され、従って−従来技術と対照的に−吸引領域の側方に隣接して凝縮した形で穿孔内に付着したまま残らない。これはスライド表面の摩滅を減少させる。傾斜した吸引スリットの両端部をなお覆う空気不透過性側方領域はスライド表面の摩滅に関して問題を提供しない。輸送ベルトの空気透過性有効領域の有効幅は吸引流の作動範囲より当然少し狭くなければならず従って吸引流はくずが穿孔中に巻き込められるのを確実に防ぐ。しかし後者は理論的に可能であるけれども、有効幅が吸引ドラフトの範囲と同じ幅であるときには保証されない。
【0006】
本発明の枠内で輸送ベルトの多くの異なる実施例が可能である。
【0007】
一実施例において有効領域は空気透過性織材料から作られ、一方側方領域は緻密な織材料から作られる。側方領域の極めて緻密な織材料は実際には認めうる空気透過性穿孔が存在しないようなものであるべきである。従ってこれらの縁領域に、少なくとも支持表面にまでダストは巻き込まない。
【0008】
更なる実施例において、輸送ベルトは薄いプラスチックベルトとして設計されることができ、その有効領域は極小穿孔を供えている。これら極小穿孔はそれらが空気透過性織材料と同じ程度の空気透過性を持つ程小さいものであるべきである。例えば12mmの有効幅上には略12の開口が設けられることができる。
【0009】
本発明の更なる実施例において、側方領域は、特にプラスチックベルトの場合にその支持表面から離れる方に面する側に、摩擦駆動を可能とする表面構造を備えることができる。かかる表面構造は例えばリブ付けまたは非常にわずかなローレット切りを含むことができる。輸送ベルトを駆動する駆動ローラーは表面構造中に押圧することができるべきである。摩擦駆動を可能とする輸送ベルトの側の摩擦係数は輸送ベルトの支持表面とスライド表面との間の摩擦係数の多数倍であるべきである。
【0010】
図面の簡略説明
本発明のこれらの及び更なる目的、特徴及び利点は添付図面に関してなされる以下のその詳細な説明からより容易に明らかとなるであろう。図面において:
図1は繊維ストランドを凝縮するための装置の部分断面の概略側面図であり、
図2は実際の凝縮帯域の図1の矢印IIの方向の図であり、
図3は織られた輸送ベルトの一部の上面図であり、
図4は極小穿孔を持つ薄いプラスチックベルトとして設計された輸送ベルトの図3に類似の図である。
【0011】
図面の詳細な説明
紡糸機、特にリング紡糸機の、延伸された繊維ストランド2を凝縮するための装置1の領域のみが図1と2に示されている。装置1は延伸装置3の直ぐ下流に位置しており、その前方ローラー対4並びに輸送方向のその上流に配置されたエプロンローラー対5のみが示されている。エプロンローラー対5は底エプロン6並びに上エプロン7を案内する。前方ローラー対4は駆動前方底シリンダー8並びにそれに対して柔軟的に押圧された前方加圧ローラー9を含む。前方ローラー対4は前方ニップライン10を構成し、それが延伸装置3の遠心帯域11の終わりを形成する。
【0012】
延伸装置3で、スライバまたはロービング12が輸送方向Aに希望の繊度まで延伸される。この延伸は前方ニップライン10で終わり、この点から延伸されているがまだ撚りのない繊維ストランド2が存在する。
【0013】
もし繊維ストランド2がその撚りを前方ニップライン10の直ぐ下流で受けたなら、恐れる紡糸三角形が前方ニップライン10で起こり、その側繊維は撚られた糸中に正しく結合されず、従って糸の引張強度に殆どまたは全く寄与しないであろう。撚り工程中の既知のかつ不利な紡糸三角形を避けるために、繊維ストランド2は実際の撚りが適用される前に、凝縮帯域13内で前方ニップライン10の直ぐ下流で凝縮される。
【0014】
凝縮するための装置1はその中央領域が空気透過性である輸送ベルト14を含み、この輸送ベルト14は以下に述べられる方法で設計されることができ、それは凝縮される繊維ストランド2を凝縮帯域13を通して輸送する。装置1は更に静止吸引チャネル15を含み、これは減圧が存在しており複数の紡糸ステーションに渡って延びることのできる中空異形材として設計されている。吸引チャネル15は凝縮帯域13に対面するその外部輪郭上に輸送ベルト14を案内するためのスライド表面16を備えており、この輸送ベルトは静止スライド表面16上をその支持表面18を用いて移動する。
【0015】
吸引スリット17がスライド表面16内に設けられ、吸引スリット17の側方縁は輸送ベルト14の移動の方向Bに関してわずかに斜めに配置されており、従って吸引スリット17は凝縮される繊維ストランド2に関して繊維案内縁19を含む。繊維ストランド2は凝縮時にこの繊維案内縁19に沿って移動し、それが繊維ストランド2内に位置した繊維を輸送ベルト14の移動方向Bに対して斜めに束ねまたは凝縮し、これにより繊維ストランド2はわずかに巻き込まれる。
【0016】
繊維ストランド2の束ねまたは凝縮は、一方では輸送ベルト14を通して吸引スリット17中に入る吸引流によりかつ他方では輸送ベルト14により発生され斜めの繊維案内縁19に対して向けられた機械的横方向力により起こされる、空気力と機械力の組み合わせに基づいている。繊維案内縁19の領域内で、互いに横方向に作用する凝縮力間に釣合いが発生する。
【0017】
吸引チャネル15は、吸引スリット17からある距離に設けられた減圧導管20を介して、減圧源(図示せず)に連結されている。もし吸引チャネル15が複数の紡糸ステーションに渡って延びるなら、唯一の減圧源20が機械セクション当たりに存在する必要がある。
【0018】
凝縮帯域13はその出口側をニップローラー21により境界付けられ、このニップローラーがスライド表面16に対して繊維ストランド2と輸送ベルト14を押圧し、これによりニップライン22を構成し、これがここでは紡糸撚りに関して撚り妨害として作用する。ニップローラー21は輸送ベルト14を駆動し、逆にトランスファーローラー23を介して前方加圧ローラー9により駆動される。
【0019】
ニップライン22の下流で、作られた糸24は、それが送出方向Cに撚り装置(図示せず)、例えばリングスピンドルに供給されるという事実のため、その紡糸撚りを受ける。ニップライン22は、紡糸撚りに関して、撚り妨害として作用し、従って紡糸撚りは凝縮帯域13中に遡及しない。
【0020】
吸引スリット17から離れる方に面するその側に、輸送ベルト14は引張り要素25により引張られ、この引張り要素は例えば静止棒としてまたは案内ローラーとして設計されることができる。引張り要素25は輸送ベルト14が前方底シリンダー8上にわずかな圧力で配置されるように設置される。輸送ベルト14と前方底シリンダー8は接触点で互いに反対方向に移動するので、輸送ベルト14はいかなる付着繊維風綿からもきれいにされる。
【0021】
図2から分かるように、輸送ベルト14はその中央領域に空気透過性有効領域26を持ち、それは以下に図3と4により説明される。空気透過性領域26は有効幅“a”を持ち、それは斜めの吸引スリット17から来る吸引ドラフトの作動範囲bより幾らか狭い。空気透過性有効領域26の左と右に空気不透過性側方領域27と28がそれぞれある。見ることができるように、空気不透過性側方領域27と28は斜めの吸引スリット17の両端を十分越えて延びる。
【0022】
空気透過性領域26の有効幅“a”が吸引スリット17の吸引ドラフトの作動範囲bより広いとしたら、そのときは繊維風綿またはくずがニップローラー21を通して吸引が存在しないそれらの穿孔中に巻き込まれ時間経過によりある種の金剛砂粉末が支持表面18上に形成されるであろうような程度まで凝縮され、これが吸引チャネル15のスライド表面16上に摩滅を起こすであろう。対照的に、スライド表面16のかかる場所で、輸送ベルト14が空気不透過性であるかまたは輸送ベルト14が吸引スリット17の作動範囲の下に入るかのいずれかであるところでは、すなわち空気透過性作動領域26内では摩滅の発生は極めて少ない。この理由のため、吸引幅bが空気透過性有効領域26の有効幅“a”より幾らか広いことが規定される。aとb間の差は吸引スリット17の吸引流が十分であり全有効幅aに渡って信頼的に有効であるために非常にわずかな量を含むことのみが必要である。これは理論として有効幅“a”が吸引幅bに等しいときの場合であるであろう。しかし、輸送ベルト14の経路は常に幾らか横方向に動揺し、輸送ベルト14はスライド表面16上に全体的にぴったりと配置されない。この理由のため、吸引幅bは空気透過性有効領域26の有効幅“a”よりわずかに広くなければならない。
【0023】
図3に示されるように幾らか拡大した描写によれば、輸送ベルト14は織られたベルト29として設計され、これはその有効幅“a”内に、繊維ストランド2の信頼できる輸送並びに凝縮帯域13内の凝縮工程を可能とするに十分な空気透過性を持つ。図3に見ることができるように、空気透過性有効領域aは図3に示されているだけの吸引幅bより幾らか狭い。
【0024】
空気透過性織材料30に隣接して設けられた側方領域31と32はまた織材料から作られているが、側方領域31と32が実際的に空気不透過性であるように緻密に織られている。少なくとも側方領域31と32はくずがもはや輸送ベルト14の支持表面18に到達しないほど緻密であるべきである。
【0025】
図4による輸送ベルト14は薄いプラスチックベルト33として設計され、その中央有効領域は極小穿孔34を備えている。孔の数は織られたベルト29の空気透過性織材料30の孔の数にできるだけ近い量であるべきである。極小穿孔34の空気透過性有効領域の有効幅“a”は、図4に見ることができるように、再び示されただけの吸引幅bより幾らか小さい。
【0026】
作動領域の極小穿孔34の右と左に穿孔のない縁領域35,36がそれぞれある。プラスチックベルト33の設計のために、支持表面18から離れる方に面する側37に図4の一領域のみに示されている特別の表面構造38を備えることが可能である。この特別の表面構造38はリブ付けまたは非常にわずかなローレット切りであることができ、それはニップローラー21によるプラスチックベルト33の摩擦駆動を可能とする目的に役立つ。
【図面の簡単な説明】
【図1】
繊維ストランドを凝縮するための装置の部分断面の概略側面図である。
【図2】
実際の凝縮帯域の図1の矢印IIの方向の図である。
【図3】
織られた輸送ベルトの一部の上面図である。
【図4】
極小穿孔を持つ薄いプラスチックベルトとして設計された輸送ベルトの図3に類似の図である。
発明の背景と概要
本発明は紡糸機の凝縮帯域の斜めの吸引スリットの上を越えて凝縮される繊維ストランドを輸送するための輸送ベルトに関し、前記凝縮帯域はニップラインで終了しており、前記輸送ベルトは吸引スリットを含むスライド表面に沿ってスライドする支持表面を含んでおり、また吸引スリットに対して配置された有効空気透過性領域並びにこの空気透過性有効領域に隣接して配置された空気不透過性側方領域を含んでいる。
【0002】
ドイツ公開特許出願19837179のこの形式の輸送ベルトの場合において、傾斜した吸引スリットの両端部は空気透過性有効領域の内側に配置されており、従ってこの有効領域の縁はもはや吸引スリットの作動範囲に、すなわち有効領域が空気不透過性側方縁に次第に変化する領域に、入らない。吸引スリットの作動範囲に入る有効領域内には繊維風綿が蓄積しないことが示された。発生する大量のダストにもかかわらず、輸送ベルトは吸引スリットの吸引範囲内できれいなまま残る。空気不透過性側方領域はまた繊維風綿蓄積に関しては問題を発生しない。しかし、空気透過性有効領域の吸引されない部分はくずに影響されやすい。有効領域の左右に向けて、くずは文字どおり巻き込められ、一般的に圧力ローラーにより形成されているニップラインで穿孔内に凝縮される。くずは輸送ベルトの支持表面に達し、スライド表面に関して金剛砂粉末のような作用をする。これは関連場所のスライド表面の増大した摩滅をもたらすが、有効領域の吸引部分の領域及び輸送ベルトの空気不透過性側方領域内のスライド表面の摩滅は極めて少ない。
【0003】
本発明の目的はスライド表面の摩滅を減らす輸送ベルトを設計することである。
【0004】
この目的は本発明により輸送ベルトの空気透過性有効領域が吸引スリットの作動範囲より狭い有効幅を持つことにより達成された。
【0005】
本発明の特徴のため、穿孔内に巻き込まれたくずはニップラインの全有効幅に渡って吸引され、従って−従来技術と対照的に−吸引領域の側方に隣接して凝縮した形で穿孔内に付着したまま残らない。これはスライド表面の摩滅を減少させる。傾斜した吸引スリットの両端部をなお覆う空気不透過性側方領域はスライド表面の摩滅に関して問題を提供しない。輸送ベルトの空気透過性有効領域の有効幅は吸引流の作動範囲より当然少し狭くなければならず従って吸引流はくずが穿孔中に巻き込められるのを確実に防ぐ。しかし後者は理論的に可能であるけれども、有効幅が吸引ドラフトの範囲と同じ幅であるときには保証されない。
【0006】
本発明の枠内で輸送ベルトの多くの異なる実施例が可能である。
【0007】
一実施例において有効領域は空気透過性織材料から作られ、一方側方領域は緻密な織材料から作られる。側方領域の極めて緻密な織材料は実際には認めうる空気透過性穿孔が存在しないようなものであるべきである。従ってこれらの縁領域に、少なくとも支持表面にまでダストは巻き込まない。
【0008】
更なる実施例において、輸送ベルトは薄いプラスチックベルトとして設計されることができ、その有効領域は極小穿孔を供えている。これら極小穿孔はそれらが空気透過性織材料と同じ程度の空気透過性を持つ程小さいものであるべきである。例えば12mmの有効幅上には略12の開口が設けられることができる。
【0009】
本発明の更なる実施例において、側方領域は、特にプラスチックベルトの場合にその支持表面から離れる方に面する側に、摩擦駆動を可能とする表面構造を備えることができる。かかる表面構造は例えばリブ付けまたは非常にわずかなローレット切りを含むことができる。輸送ベルトを駆動する駆動ローラーは表面構造中に押圧することができるべきである。摩擦駆動を可能とする輸送ベルトの側の摩擦係数は輸送ベルトの支持表面とスライド表面との間の摩擦係数の多数倍であるべきである。
【0010】
図面の簡略説明
本発明のこれらの及び更なる目的、特徴及び利点は添付図面に関してなされる以下のその詳細な説明からより容易に明らかとなるであろう。図面において:
図1は繊維ストランドを凝縮するための装置の部分断面の概略側面図であり、
図2は実際の凝縮帯域の図1の矢印IIの方向の図であり、
図3は織られた輸送ベルトの一部の上面図であり、
図4は極小穿孔を持つ薄いプラスチックベルトとして設計された輸送ベルトの図3に類似の図である。
【0011】
図面の詳細な説明
紡糸機、特にリング紡糸機の、延伸された繊維ストランド2を凝縮するための装置1の領域のみが図1と2に示されている。装置1は延伸装置3の直ぐ下流に位置しており、その前方ローラー対4並びに輸送方向のその上流に配置されたエプロンローラー対5のみが示されている。エプロンローラー対5は底エプロン6並びに上エプロン7を案内する。前方ローラー対4は駆動前方底シリンダー8並びにそれに対して柔軟的に押圧された前方加圧ローラー9を含む。前方ローラー対4は前方ニップライン10を構成し、それが延伸装置3の遠心帯域11の終わりを形成する。
【0012】
延伸装置3で、スライバまたはロービング12が輸送方向Aに希望の繊度まで延伸される。この延伸は前方ニップライン10で終わり、この点から延伸されているがまだ撚りのない繊維ストランド2が存在する。
【0013】
もし繊維ストランド2がその撚りを前方ニップライン10の直ぐ下流で受けたなら、恐れる紡糸三角形が前方ニップライン10で起こり、その側繊維は撚られた糸中に正しく結合されず、従って糸の引張強度に殆どまたは全く寄与しないであろう。撚り工程中の既知のかつ不利な紡糸三角形を避けるために、繊維ストランド2は実際の撚りが適用される前に、凝縮帯域13内で前方ニップライン10の直ぐ下流で凝縮される。
【0014】
凝縮するための装置1はその中央領域が空気透過性である輸送ベルト14を含み、この輸送ベルト14は以下に述べられる方法で設計されることができ、それは凝縮される繊維ストランド2を凝縮帯域13を通して輸送する。装置1は更に静止吸引チャネル15を含み、これは減圧が存在しており複数の紡糸ステーションに渡って延びることのできる中空異形材として設計されている。吸引チャネル15は凝縮帯域13に対面するその外部輪郭上に輸送ベルト14を案内するためのスライド表面16を備えており、この輸送ベルトは静止スライド表面16上をその支持表面18を用いて移動する。
【0015】
吸引スリット17がスライド表面16内に設けられ、吸引スリット17の側方縁は輸送ベルト14の移動の方向Bに関してわずかに斜めに配置されており、従って吸引スリット17は凝縮される繊維ストランド2に関して繊維案内縁19を含む。繊維ストランド2は凝縮時にこの繊維案内縁19に沿って移動し、それが繊維ストランド2内に位置した繊維を輸送ベルト14の移動方向Bに対して斜めに束ねまたは凝縮し、これにより繊維ストランド2はわずかに巻き込まれる。
【0016】
繊維ストランド2の束ねまたは凝縮は、一方では輸送ベルト14を通して吸引スリット17中に入る吸引流によりかつ他方では輸送ベルト14により発生され斜めの繊維案内縁19に対して向けられた機械的横方向力により起こされる、空気力と機械力の組み合わせに基づいている。繊維案内縁19の領域内で、互いに横方向に作用する凝縮力間に釣合いが発生する。
【0017】
吸引チャネル15は、吸引スリット17からある距離に設けられた減圧導管20を介して、減圧源(図示せず)に連結されている。もし吸引チャネル15が複数の紡糸ステーションに渡って延びるなら、唯一の減圧源20が機械セクション当たりに存在する必要がある。
【0018】
凝縮帯域13はその出口側をニップローラー21により境界付けられ、このニップローラーがスライド表面16に対して繊維ストランド2と輸送ベルト14を押圧し、これによりニップライン22を構成し、これがここでは紡糸撚りに関して撚り妨害として作用する。ニップローラー21は輸送ベルト14を駆動し、逆にトランスファーローラー23を介して前方加圧ローラー9により駆動される。
【0019】
ニップライン22の下流で、作られた糸24は、それが送出方向Cに撚り装置(図示せず)、例えばリングスピンドルに供給されるという事実のため、その紡糸撚りを受ける。ニップライン22は、紡糸撚りに関して、撚り妨害として作用し、従って紡糸撚りは凝縮帯域13中に遡及しない。
【0020】
吸引スリット17から離れる方に面するその側に、輸送ベルト14は引張り要素25により引張られ、この引張り要素は例えば静止棒としてまたは案内ローラーとして設計されることができる。引張り要素25は輸送ベルト14が前方底シリンダー8上にわずかな圧力で配置されるように設置される。輸送ベルト14と前方底シリンダー8は接触点で互いに反対方向に移動するので、輸送ベルト14はいかなる付着繊維風綿からもきれいにされる。
【0021】
図2から分かるように、輸送ベルト14はその中央領域に空気透過性有効領域26を持ち、それは以下に図3と4により説明される。空気透過性領域26は有効幅“a”を持ち、それは斜めの吸引スリット17から来る吸引ドラフトの作動範囲bより幾らか狭い。空気透過性有効領域26の左と右に空気不透過性側方領域27と28がそれぞれある。見ることができるように、空気不透過性側方領域27と28は斜めの吸引スリット17の両端を十分越えて延びる。
【0022】
空気透過性領域26の有効幅“a”が吸引スリット17の吸引ドラフトの作動範囲bより広いとしたら、そのときは繊維風綿またはくずがニップローラー21を通して吸引が存在しないそれらの穿孔中に巻き込まれ時間経過によりある種の金剛砂粉末が支持表面18上に形成されるであろうような程度まで凝縮され、これが吸引チャネル15のスライド表面16上に摩滅を起こすであろう。対照的に、スライド表面16のかかる場所で、輸送ベルト14が空気不透過性であるかまたは輸送ベルト14が吸引スリット17の作動範囲の下に入るかのいずれかであるところでは、すなわち空気透過性作動領域26内では摩滅の発生は極めて少ない。この理由のため、吸引幅bが空気透過性有効領域26の有効幅“a”より幾らか広いことが規定される。aとb間の差は吸引スリット17の吸引流が十分であり全有効幅aに渡って信頼的に有効であるために非常にわずかな量を含むことのみが必要である。これは理論として有効幅“a”が吸引幅bに等しいときの場合であるであろう。しかし、輸送ベルト14の経路は常に幾らか横方向に動揺し、輸送ベルト14はスライド表面16上に全体的にぴったりと配置されない。この理由のため、吸引幅bは空気透過性有効領域26の有効幅“a”よりわずかに広くなければならない。
【0023】
図3に示されるように幾らか拡大した描写によれば、輸送ベルト14は織られたベルト29として設計され、これはその有効幅“a”内に、繊維ストランド2の信頼できる輸送並びに凝縮帯域13内の凝縮工程を可能とするに十分な空気透過性を持つ。図3に見ることができるように、空気透過性有効領域aは図3に示されているだけの吸引幅bより幾らか狭い。
【0024】
空気透過性織材料30に隣接して設けられた側方領域31と32はまた織材料から作られているが、側方領域31と32が実際的に空気不透過性であるように緻密に織られている。少なくとも側方領域31と32はくずがもはや輸送ベルト14の支持表面18に到達しないほど緻密であるべきである。
【0025】
図4による輸送ベルト14は薄いプラスチックベルト33として設計され、その中央有効領域は極小穿孔34を備えている。孔の数は織られたベルト29の空気透過性織材料30の孔の数にできるだけ近い量であるべきである。極小穿孔34の空気透過性有効領域の有効幅“a”は、図4に見ることができるように、再び示されただけの吸引幅bより幾らか小さい。
【0026】
作動領域の極小穿孔34の右と左に穿孔のない縁領域35,36がそれぞれある。プラスチックベルト33の設計のために、支持表面18から離れる方に面する側37に図4の一領域のみに示されている特別の表面構造38を備えることが可能である。この特別の表面構造38はリブ付けまたは非常にわずかなローレット切りであることができ、それはニップローラー21によるプラスチックベルト33の摩擦駆動を可能とする目的に役立つ。
【図面の簡単な説明】
【図1】
繊維ストランドを凝縮するための装置の部分断面の概略側面図である。
【図2】
実際の凝縮帯域の図1の矢印IIの方向の図である。
【図3】
織られた輸送ベルトの一部の上面図である。
【図4】
極小穿孔を持つ薄いプラスチックベルトとして設計された輸送ベルトの図3に類似の図である。
Claims (4)
- 紡糸機の凝縮帯域の斜めの吸引スリットの上を越えて凝縮される繊維ストランドを輸送するための輸送ベルトであって、前記輸送ベルトが吸引スリットを含むスライド表面に沿ってスライドする支持表面を含み、また吸引スリットに対して配置された有効空気透過性領域並びにこの空気透過性有効領域に隣接して配置された空気不透過性側方領域を含むものにおいて、空気透過性作動領域(26)が吸引スリット(17)の吸引幅(b)の作動範囲より狭い有効幅(a)を持つことを特徴とする輸送ベルト。
- 有効領域(26)が空気透過性織材料(30)から作られ、側方領域(31,32)ができるだけ緻密な織材料から作られていることを特徴とする請求項1に記載の輸送ベルト。
- 輸送ベルトが全体的に薄いプラスチックベルト(33)として設計され、その有効領域が極小穿孔(34)を備えていることを特徴とする請求項1に記載の輸送ベルト。
- 輸送ベルトの側方領域(35,36)が支持表面(18)から離れる方に面するそれらの側に摩擦駆動を可能とする表面構造(38)を備えていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の輸送ベルト。
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