JP2004510082A - 人造石材料からなる地床被覆要素および地床被覆要素のセット - Google Patents

人造石材料からなる地床被覆要素および地床被覆要素のセット Download PDF

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Abstract

本発明は、正方形基本形態を有する地床被覆要素(2)に関する。4つの基本側面に凹部(8.1、8.2、8.3、8.4)を備え、各凹部は中央の対称軸(12)に関して対称である。対向する凹部は、互いの鏡像である。各凹部は、角によって接合される2つの基本側面上の凹部に対して相補形である。突出部(24)は、地床被覆要素の4つの角区域のそれぞれに設けられ、この突出部は本質的に、直角二等辺三角形の形状または湾曲部を有するそのような三角形に類似の面要素である。4つの突出部(24)の削除によって、他の第2のタイプの地床被覆要素(42)または第1のタイプの地床被覆要素(2)と共に敷設されることができる第2のタイプの地床被覆要素(42)が生じる。

Description

【0001】
本発明の対象は、人造石材料の第1のタイプの地床被覆要素であり、以下の特徴、すなわち
(a)地床被覆要素は、4つの基本側面および4つの角を有する正方形の基本形状を有することと、
(b)地床被覆要素の周囲に沿って進むとき、第1の嵌合手段を有する第1の基本側面と、第2の嵌合手段を有する第2の基本側面と、第3の嵌合手段を有する第3の基本側面と、第4の嵌合手段を有する第4の基本側面と、を備えていることと、
(c)4つの嵌合手段のそれぞれが、個別の基本側面の等分点を通り、かつ個別の基本側面に垂直である対称軸に対して軸対称であることと、
(d)第1の嵌合手段および第3の嵌合手段が互いの鏡像であり、第2の嵌合手段および第4の嵌合手段が互いの鏡像であることと、
(e)第1の嵌合手段が第2の嵌合手段および第4の嵌合手段と相補形であり、第3の嵌合手段が第2の嵌合手段および第4の嵌合手段と相補形であることと、
(f)地床被覆要素の4つの角領域のそれぞれに、実質的に直角二等辺三角形の形状または湾曲した脚を有するそのような三角形に類似の区域要素を有する突出部を備えていること、
とを組み合わせて特徴とする。
【0002】
正方形の基本形状を有する地床被覆要素は、相当数あることが知られている。
【0003】
本発明による地床被覆要素は、正方形の基本形状を有する既知の地床被覆要素の全く高くない基準に対して、第1のタイプの地床被覆要素の幾何構成および嵌合手段の設計は、第1のタイプの地床被覆要素が、高い負荷性能(言い換えれば、負荷の影響下で望ましくない地床被覆要素の移動に対する高い安全性)を有する地床被覆複合構造物を製造することができるという効果がある点において、技術的に好都合な態様で際立っている。地床被覆要素の角領域における突出部は、潜在的に二重の機能を有する。すなわち、突出部は、嵌合手段の繋止効果を増大し、さらに以下に説明する本発明の別の態様によれば、さらに、別の技術態様をもたらす可能性がある。複合構造物の印象的で魅力的な外観も、本発明に伴う肯定的な態様である。
【0004】
請求項のほか、本文の説明も、幾何的関係、たとえば「嵌合手段」「鏡像」「互いに角度を成して隣接する直線部分の線軌跡によって構成される嵌合手段」に関する多数の参考文献を提供する。これらの記述はすべて、平面図、すなわち、特定の位置であると特に明記しない限り、地床被覆要素が基部上に敷設されているかのように、地床被覆要素の有効側面または上部側面に対する上からの図における地床被覆要素を示している。本発明による地床被覆要素は、「屋外用途」または屋外の区域に敷設するために、地床被覆を行うために設けられた地床被覆要素であることが好ましい。本発明による地床被覆要素の特に好ましい使用分野は、交通区域用、特に屋外のそのような区域、たとえば、自動車交通区域、自転車交通区域、歩行者交通区域である。広場、構内、街道、小道、車道、歩行者区域、荷積み区域、テラス、駐車場、給油所、商用車通行区域、産業交通区域、工場構内、コンテナ用地が、特に一般的で好ましい。
【0005】
大部分の場合には、前述の「人造石材料」は、コンクリートである。さらに好ましい可能性としては、レンガ状材料が示される。一般に、時間の関数として硬化する結合剤に添加剤または充填剤を埋め込んだすべての材料(たとえば、プラスチックも含む)、特にポリマーコンクリートも考え得る。
【0006】
突出部はそれぞれ、基本線正方形の外側に位置する区域の第1の部分および基本線正方形の内側に位置する区域の第2の部分を有することが好ましい。これは、突出部に関して、個別の直角が基本線正方形の個別の角の直角に一致していないが、基本線正方形の角の直角に関して回転されるという記述に対応している。突出部に関して、その区域の第1の部分は、その区域の第2の部分より小さいことが好ましい。これは、基本線正方形の個別の角に対する突出部の上記の回転が90°異なる角度による回転であるという記述に対応している。
【0007】
第1の嵌合手段および第3の嵌合手段はそれぞれ、第1の基本線および第3の基本線の実質的に外側全体に延在し、第2の嵌合手段および第4の嵌合手段はそれぞれ、第2の基本線および第4の基本線の実質的に内側全体に延在していることが好ましい。第1のタイプの地床被覆要素は、導入段落に明記された幾何構成のために、完全な複合構造物において、90°の回転が各地床被覆要素からそれぞれの隣接する地床被覆要素に生じるように敷設される必要があることから、前述の別の現象は、各敷設間隙に沿って進むときに、各地床被覆要素の長さに応じて敷設間隙が横方向に「ずれ」る効果がある。第1のタイプの地床被覆要素の互いの繋止効果の原因となるのは、嵌合手段だけではないが、この横方向の「ずれ」は、複合構造物の負荷性能を相当増大させる。
【0008】
しかしながら、別法として、個別の基本線の部分的に外側および部分的に内側に延在するように、嵌合手段の一部または嵌合手段のすべてを設計することも可能である。
【0009】
第1の嵌合手段および第3の嵌合手段はそれぞれ、正方形の角から遠い個別の基本側面の2つの突出部の端部を相互に連結する直線に対して凹部を有することが好ましく、第2の嵌合手段および第4の嵌合手段はそれぞれ、正方形の角から遠い個別の基本側面の2つの突出分の端部を相互に連結する直線に対して突出部を有することが好ましい。凹部を有する嵌合手段は、同時に前述の「それぞれが個別の基本線の実質的に外側全体に延在する嵌合手段」であってもよく、突出部を有する嵌合手段は、同時に前述の「それぞれが個別の基本線の実質的に内側全体に延在する嵌合手段」であってもよい。しかしながら、反対の方法でこれらの手段を提供すること、すなわち、個別の基本線の内側に延在する嵌合手段を形成するために凹部を有する嵌合手段を延在させ、個別の基本線の外側全体に延在する嵌合手段を形成するために突出部を有する嵌合手段を延在させることも可能である。
【0010】
第1の嵌合手段および第3の嵌合手段に関して、正方形の角から遠い2つの突出部の端部は、基本線正方形の外側に位置し、第2の嵌合手段および第4の嵌合手段に関して、正方形の角から遠い2つの突出部の端部は、基本線正方形の内側に位置することが好ましい。
【0011】
第1の嵌合手段および第3の嵌合手段はそれぞれ、正方形の角から遠い個別の基本線の2つの突出部の端部を相互に連結する直線に対して唯一の凹部を有し、第2の嵌合手段および第4の嵌合手段はそれぞれ、正方形の角から遠い個別の基本側面の2つの突出部の端部を相互に連結する直線に対して唯一の突出部を有することが好ましい。
【0012】
凹部(提供されるのであれば、複数の凹部が好ましい)は関連する基本線まで実質的に延在し、突出部(提供されるのであれば、複数の突出部が好ましい)は関連する基本線まで実質的に延在することが好ましい。しかしながら、別法として、凹部が関連する基本線まで延在しないか、あるいはこの基本線を越えて地床被覆要素の内側に延在することが可能である。別法として、突出部が関連する基本線まで延在しないか、この関連する基本線を越えることも可能である。
【0013】
4つの突出部に関して、個別の直角に対向して位置する各突出部基本線は、本質的に、突出部の端部に隣接している嵌合手段の部分長さの経過の連続である。
【0014】
所望であれば、正方形の角から遠い個別の基本側面の2つの突出部の端部を相互に連結する直線上に、突出部および凹部の両方を形成することが可能であり、あるいは、複数の突出部または複数の凹部を形成することも可能であることを指摘しておく。
【0015】
各嵌合手段は、互いに角度を成して隣接する直線部分の線軌跡、あるいは少なくとも1つの直線部分または少なくとも1つの曲線部分を有する線軌跡であることが好ましい。線軌跡の曲率は、その過程で、次第にまたは不意に変化してもよい。時計回り方向の曲率および反時計回り方向の曲率の推移がさらに好ましい。
【0016】
各嵌合手段において、正方形の角から遠い2つ突出部の端部間の部分長さは、2つまたは3つまたは4つの互いに角度を成して隣接する直線部分または曲線または少なくとも1つの曲線部分を介して接続された少なくとも2つの直線部分の線軌跡によって構成されることが好ましい。
【0017】
第1のタイプの地床被覆要素は、その周囲に間隔突出部を備えていることが好ましく、これらの間隔突出部は全体の説明(および請求項1〜5)においてこれまでに説明した幾何的関係を考慮して無視されている。しかしながら、文の後半の一部は、間隔突出部を考慮した場合であっても、上述の幾何的関係が既に述べたように存在する実施形態がないと推測されることを意味しているわけではない。間隔突出部は、特に、隣接して敷設される地床被覆要素の間には、多くても5mmの幅の狭い間隙を規定するためのサイズであってもよく、それによって、地床被覆要素を敷設しやすくする。大部分の場合には幅3〜5mmであるこれらの「狭い」間隙は、通常は地床被覆における地床被覆要素間の敷設間隙として存在している間隙および地床被覆要素の敷設後に通常は砂で満たされる間隙である。地床被覆要素がこれらの「小さい」間隔突出部を有する場合には、敷設中、敷設者は合口として間隔突出部を用いることによってより容易に作業を行うことができる。他方、間隔突出部は、特に、隣接して敷設される地床被覆要素間の幅が少なくとも8mmである広い間隙を規定するようなサイズであってもよく、それによって、効率的な水の浸透する間隙を形成する。このような「大きめの」間隔突出部が設けられる場合には、比較的広い間隙が、隣接して敷設される地床被覆要素間に生じる。また、通常、間隙は、砂または砂利で満たされる。これらの「広い間隙」によって、地床被覆要素間が「通常の幅の狭い間隙」の場合に比べて、相当効率的であるように、降水は地下に流れ込むことができるため、敷設された区域は、排水システムに連結するよう必要がなく、それによって望ましい地下水を豊かにすることに寄与する。「小さめの」間隔突出部および「大きめの」間隔突出部のいずれに関しても、個別の地床被覆要素の突出部が突出部を備えていない隣接する地床被覆要素の位置に接触するか、または隣接して敷設される地床被覆要素も突出部を備えている場合には、突出部が隣接して敷設される地床被覆要素に接触するかのいずれに設計されてもよい。したがって、この場合には、突出部はそれぞれ対になって互いに接触している。この場合には、突出部は、所望の間隙幅の半分にほぼ相当する地床被覆要素の他の輪郭に対して「突出長さ」を有し、最初に述べた場合には、突出部の「突出長さ」は所望の間隙幅にほぼ相当する必要があることを理解されたい。
【0018】
「嵌合手段」なる語は、敷設状態における2つの隣接地床被覆要素間の明確な相互嵌合または相互繋止の機能を表すことになっているに過ぎない。特に、嵌合手段の部分の鋭角設計、角度設計または角度経路に関して何ら表さないことになっており、たとえば、正弦曲線の曲線経路は当然のことながら、本発明の意味では嵌合手段も構成する。
【0019】
本発明の別の対象は、人造石材料の第2のタイプの地床被覆要素であり、これまで説明した第1のタイプの地床被覆要素の4つの突出部の削除によって生じる形状を有することを特徴とする。「突出部の削除」とは、本質的に、(正方形の角から遠い2つの突出部の端部の間の)個別の嵌合手段の隣接する部分長さの経過の連続である線に沿った削除を意味する。このことはまた、第1のタイプの地床被覆要素の突出部に関して参照した線の定義を提供する。第1のタイプの地床被覆要素に関連して上記で述べたすべての説明および優先的な特徴は、第2のタイプの地床被覆要素にも適用可能であることを理解されたい。
【0020】
本発明による第2のタイプの地床被覆要素は、別法として、以下の特徴の存在、すなわち、
(a)地床被覆要素は、4つの基本側面および4つの角を有する非正方形の矩形(すなわち、長さおよび幅の異なる矩形)の基本形状を有することと、
(b)地床被覆要素の周囲に沿って進むとき、第1の嵌合手段を有する第1の基本側面と、第2の嵌合手段を有する第2の基本側面と、第3の嵌合手段を有する第3の基本側面と、第4の嵌合手段を有する第4の基本側面と、を備えていることと、
(c)4つの嵌合手段のそれぞれが、個別の基本側面の等分点を通り、かつ個別の基本側面に垂直である対称軸に対して軸対称であることと、
(d)第1の嵌合手段および第3の嵌合手段が互いの鏡像であり、第2の嵌合手段および第4の嵌合手段が互いの鏡像であることと、
(e)第1の嵌合手段が第2の嵌合手段および第4の嵌合手段の中心部分領域と相補形であり、第3の嵌合手段が第2の嵌合手段および第4の嵌合手段の中心部分領域と相補形であること、
とを組み合わせて特徴とすることもできる。
【0021】
第1の嵌合手段および第3の嵌合手段は、基本側面矩形の短い方の側面に位置し、それぞれが基本側面矩形に対して少なくとも1つの凹部(1つのみの凹部であることが好ましい)を有し、第2の嵌合手段および第4の嵌合手段は、基本側面矩形の長い方の側面に位置し、それぞれが基本側面矩形に対して少なくとも1つの突出部(1つのみの突出部であることが好ましい)を有することが好ましい。
【0022】
本発明のさらなる対象は、地床被覆要素のセットであり、上記で述べたような第1のタイプの地床被覆要素および上記で述べたような第2のタイプの地床被覆要素を具備することを特徴とする。地床被覆要素のセットは、少なくとも1つの第1のタイプの地床被覆要素および1つの第2のタイプの地床被覆要素からなる。
【0023】
前記第1のタイプの地床被覆要素および前記第2のタイプの地床被覆要素のセットの敷設時に、以下の基本的な可能性がある。
a)たとえば、第1のタイプの地床被覆要素と第2のタイプの地床被覆要素との間に交互であるように、多少の定期的な変化が構成される。
b)第1のタイプの地床被覆要素を用いて敷設される第1の敷設区域があり、第2のタイプの地床被覆要素を用いて敷設される、隣接する第2の敷設区域がある。
【0024】
後者の敷設の場合には、少なくとも本質的には小さい正方形の形状を有する第2のタイプの地床被覆要素間に形成される水浸透通路がある。最初に述べた敷設の場合には、第2のタイプの地床被覆要素の角の点の各位置に形成される水浸透通路があり、この水浸透通路は「削除される突出部」と少なくとも同程度の大きさである。本発明による地床被覆要素のセットの具体的な特徴は、第1のタイプの地床被覆要素が何の問題もなく互いに隣接するように敷設されることができることと、第2のタイプの地床被覆要素が何の問題もなく互いに隣接するように敷設されることができることと、特に、第2のタイプの地床被覆要素はまた、何の問題もなく第1のタイプの地床被覆要素に隣接するように敷設されることができることにある。
【0025】
請求項8に記載の元の定式化を越えて、本発明による地床被覆要素のセットはまた、それぞれが初めに定式化されたように請求項1に記載のすべての特徴(a)〜(f)を強制的に備えているわけではない第1のタイプの地床被覆要素および第2のタイプの地床被覆要素から構成されてもよいことを特に強調しておく。特徴(a)〜(f)の下位の量が存在すれば十分である。特に、嵌合手段のみの部分に関連している場合には、特徴(c)による軸対称性および/または特徴(d)による鏡像設計および特徴(e)による相補設計が省略されてもよい。第1のタイプの地床被覆要素の好ましい例は、元の請求項1に記載の限定部分とは無関係であり、4つの嵌合手段のそれぞれがそれ自体、中心対称または点対称であり、嵌合手段のすべてが実質的に垂直な回転中心軸を中心にした90°、180°または270°の回転によって互いに合同であるように形成されることができ、それぞれの嵌合手段が他の3つの嵌合手段と相補形である第1のタイプの地床被覆要素である。同様に、第2のタイプの地床被覆要素に関しても、類似のことが言える。
【0026】
本発明のさらに別の対象は、人造石材料の第3のタイプの地床被覆要素であり、複数の第1のタイプの地床被覆要素または複数の第2のタイプの地床被覆要素の一体となる組合せから生じる形状であることを特徴とする。
【0027】
別法として、第3のタイプの地床被覆要素に関して、少なくとも1つの第1のタイプの地床被覆要素および少なくとも1つの第2のタイプの地床被覆要素を、たとえば1つの第1のタイプの地床被覆要素および1つの第2のタイプの地床被覆要素を「混合形式で」一体的に結合することも可能である。正確に2つの第1のタイプの地床被覆要素または2つの第2のタイプの地床被覆要素、あるいは3つの第1のタイプの地床被覆要素および3つの第2のタイプの地床被覆要素、あるいは、さらに多くの第1のタイプの地床被覆要素またはさらに多くの第2のタイプの地床被覆要素が互いに結合されることができることが好ましい。3つの地床被覆要素が結合される場合には、「列を成して」組み合わせることも、あるいは「角度を成す形状に」組み合わせることもできるが、後者の方が好ましい。
【0028】
第3のタイプの地床被覆要素は、有用な側面または上部側面において少なくともつのダミー間隙を有することが好ましい。ダミー間隙は、そのような一体となる組合せのために省略される嵌合手段ペアによって実質的に延在することが好ましい。
【0029】
本発明は、図面に示された実施形態によって以下にさらに詳細に説明される。
【0030】
図1に示された第1のタイプ2の地床被覆要素は、破線によって示される4つの角6で交わる4つの基本側面4.1〜4.4によって示される正方形の基本形状を有する。時計回り方向に地床被覆要素2の輪郭に沿って移動するとき、第1の嵌合手段8.1を有する第1の基本側面4.1、第2の嵌合手段8.2を有する第2の基本側面4.2、第3の嵌合手段8.3を有する第3の基本側面4.3、第4の嵌合手段8.4を有する第4の基本側面4.4の連続である。
【0031】
4つの嵌合手段8.1〜8.4のそれぞれが、関連する基本側面の等分点を通って延在し、かつ個別の基本側面4.1に垂直である対称軸に対して軸対称である。この対称軸10は、第1の嵌合手段8.1の場合が示されている。
【0032】
第1の嵌合手段8.1および第3の嵌合手段8.3は、互いの鏡像であり、言い換えれば対称軸12に沿って互いに軸対称である。第1の嵌合手段8.1は、互いに角度を成して隣接する直線部分14.1〜14.4の線軌跡であり、第2の部分14.2および第3の部分14.3はそれぞれ、第1の部分14.1および第4の部分14.4のそれぞれより相当長い。第2の部分14.2および第3の部分14.3はそれぞれ、第1の部分14.1および第4の部分14.4に比べて、個別の基本側面4.1に対して小さい角度で延在する。軸12に関する鏡像設計のために、第3の嵌合手段8.3についても完全に説明したことになる。
【0033】
第2の嵌合手段8.2もまた、「ねじれ位置」を有する線軌跡であり、対称軸10’(対称軸12と一致する)に関して本質的に軸対称である。図1の時計回り方向に進むと、第2の嵌合手段8.2は、第1の部分16.1、第2の部分16.2、第3の部分16.3、第4の部分16.4を有する。第2の部分16.2および第3の部分16.3はそれぞれ、第1の部分16.1および第4の部分16.4より明らかに長い。個別の基本線4.2に対する角度に関して、第1の嵌合手段8.1の場合と同様のことが当てはまる。
【0034】
第4の嵌合手段8.4は、第2の嵌合手段8.2の鏡像であり、言い換えれば、対称軸10と一致する対称軸12’に沿って第2の嵌合手段8.2に関して軸対称である。この対称性のために、第4の嵌合手段8.4についても完全に説明したことになる。
【0035】
第1の嵌合手段8.1および第3の嵌合手段8.3において、すべての部分は、関連する基本線4.1および4.3の外側にそれぞれ位置するため、関連する基本線4.1および4.3に対して2つの突出部を形成する。しかしながら、(以下にさらに詳細に述べる)関連する2つの突出部24の端部22(この端部は正方形の角6から遠い)の間の直接連結線20(点線で示される)に対する関係を考えた場合、第1の嵌合手段8.1は唯一の凹部26を構成するに過ぎない。この状態は、第3の嵌合手段8.3に関しても完全に類似である。
【0036】
第2の嵌合手段8.2に関して、すべての部分16.1〜16.4は、関連する基本線4.2の内側である。第2の基本線4.2に関して2つの凹部26が形成される。正方形の角6から遠い2つの関連する突出部24の端部30の間の直線28(点線で示される)を考えた場合、上記の線28に対して1つの突出部32が形成されるに過ぎない。
【0037】
第1の嵌合手段8.1は、第2の嵌合手段8.2および第4の嵌合手段8.4と相補形であることは直ちに明白である。言い換えれば、第1のタイプの別の地床被覆要素2は、90°の反時計回りの回転時に、右手側面から図示された地床被覆要素2に接触してもよい。第2のタイプの別の地床被覆要素は、90°の時計回りの回転時に、左手側面から図示された地床被覆要素2に接触してもよい。第3の嵌合手段8.3が第2の嵌合手段8.2および第4の嵌合手段8.4の両方と相補形であるため、第1のタイプのさらなる地床被覆要素2は、時計回りまたは反時計回りのいずれかの方向の90°の回転時に、下から図示された地床被覆要素2に接触してもよい。第2の嵌合手段8.2において、第2の部分16.2を左に向かって、第3の部分16.3を右に向かってそれぞれ第1の嵌合手段と第3の嵌合手段との交差部分まで延在すると、破線32によって示されるように、直角二等辺三角形の形の区域要素がそれぞれ特定の線34の外側に位置する。これらの区域要素のそれぞれは、突出部24と呼ばれる。この状態は、第4の嵌合手段8.4に関しても完全に類似である。
【0038】
図1に示される地床被覆要素2の変形は容易に考えることができ、嵌合手段のすべての「ねじれ位置」が丸みを帯びた位置によって置換される。したがって、各嵌合手段が直線部分および曲線部分からなる線軌跡によって構成される。
【0039】
図2に示されているような第2のタイプの地床被覆要素42は、図1による第1のタイプの地床被覆要素2から4つの突出部24を線34に沿って「切除」し、削除することによって形成されることが最も考えられる。したがって、第2のタイプの地床被覆要素42は、各長手側面にそれぞれ、1つの三角形突出部44および各横側面にそれぞれ1つの凹部46を有するきわめて簡素な幾何構成を有する。(c)、(d)および(e)に基づいて導入段落に示された幾何的関係は、第2のタイプの地床被覆要素42にも維持される。ここで「相補形」なる語は、わずかに変形された意味であると理解されたい。これについては以下でさらに詳細に説明する。
【0040】
図3は、右半分には第1のタイプの地床被覆要素からなる地床被覆の部分50を、左半分には第2のタイプの地床被覆要素42からなる地床被覆の部分52を示している。地床被覆部分50は、第1のタイプの地床被覆要素2がすべて、横列方向および縦列方向の両方に交互配向に敷設されることは明白である。すなわち、第1の嵌合手段8.1が地床被覆要素2の上部に位置すると仮定すれば、すべての4つの隣接して敷設される地床被覆要素2の第2の嵌合手段8.2(または対応するように、第4の嵌合手段8.4)は、図3の上部に位置する。したがって、被覆部分50の重要な特徴が明らかになる。すなわち、水平敷設間隙54または垂直敷設間隙56に沿って進むと、敷設間隙は、各地床被覆要素2の後で一定の距離だけ側方向に「ずれる」。この「ずれ」のために、第1のタイプの地床被覆要素2の間の繋止効果が強化される。
【0041】
図3の左半分に示されている被覆部分52の場合には、第2のタイプの地床被覆要素42が互いに隣接するように敷設される。ここでも、隣接する地床被覆要素42はそれぞれ90°回転して敷設されることがわかる。敷設間隙の明確な側方向の「ずれ」がここでもわかる。
【0042】
削除された突出部24のために、被覆部分52は、被覆部分50に比べて、完全に異なる外観を有する。さらに、水浸透通路58が形成され、それぞれは、4つの隣接する第2のタイプの地床被覆要素42によって包囲される小さな正方形の形である。
【0043】
第2の地床被覆部分52の場合には、隣接して敷設される第2のタイプの地床被覆要素42の各対の間の「接触長さ」は、第1の地床被覆部分50の場合より短い。地床被覆要素42の長手側面では突出部44の一部のみが嵌合手段として利用されるのに対し、横側面では個別の凹部46全体が嵌合のために用いられる。
【0044】
第1の被覆部分50と第2の被覆部分52との間の境界で、第2のタイプの地床被覆要素42が何の問題もなく第1のタイプの地床被覆要素2に接触される、または隣接して敷設されることができる態様、言い換えれば、第2のタイプの地床被覆要素2の第4の嵌合手段8.4の突出部に対する第2のタイプの地床被覆要素42の1つの横側面の凹部46および第1のタイプの地床被覆要素2の第1の嵌合手段8.1の凹部に対する第2のタイプの地床被覆要素42の長手側面の突出部44の中心部分は特に注目に値する。
【0045】
第1のタイプの地床被覆要素2に対して第2のタイプの地床被覆要素42を問題なく配置することができることは、図3に示されるように、単に地床被覆部分50および別の地床被覆部分52との推移に関して用いられるだけではなく、特に図3の右手地床被覆部分50においても、(あるいは、当然のことながら、より少数またはより多数で、定期的に分散されるか、または不規則に分散されるように)1つおきの第1のタイプの地床被覆要素2が第2のタイプの地床被覆要素42で置き換えることができることでもあることを指摘しておく。1つおきの第1のタイプの地床被覆要素2が置き換えられる場合には、2つの削除される突出部24のサイズである水浸透通路58が形成される。
【0046】
図4に示される第1のタイプの地床被覆要素2は、4つの嵌合手段8.1、8.2、8.3、8.4を有し、それぞれが湾曲した線軌跡の形状を有する。その他の点では、幾何的関係は、図1の地床被覆要素2の幾何的関係と類似である。破線によって示された「分離線」34も湾曲され、今度は個別の隣接する湾曲突出部32の連続である。突出部24は、図1の区域要素と類似の区域要素であるが、湾曲した脚60を有する。
【0047】
図5は、第2のタイプの地床被覆要素42を示しており、図4による第1のタイプの地床被覆要素2から突出部24の削除によって形成される。
【0048】
図4および図5の地床被覆要素2および42はそれぞれ、図3によって説明されたのと完全に類似の態様で敷設されてもよい。したがって、水浸透通路58は小さな正方形に類似の構成であるが、正方形の内側に向かってわずかに湾曲した側面を有する。
【0049】
図4および図5は、それぞれ周囲に間隔突出部62を備えた地床被覆要素2および42がどのような様相を呈しているかをさらに示している。
【0050】
図6は、第3のタイプの地床被覆要素70を示しており、図1に示されたような4つの第1のタイプの地床被覆要素2の一体となる組合せから生じる形状を有する。正方形の基本形状を有する地床被覆要素70が再び生じるように組合せが成されるが、4倍大きな区域を有する。地床被覆要素70は、ダミー間隙72、すなわち、第1のタイプの地床被覆要素の一体となる組合せのために省略される嵌合手段の組8.1/8.2などに応じて挿入する上部側面から地床被覆要素70の一定の深さに延在する間隙を有する。その結果、第3のタイプの敷設地床被覆要素70は、区域が第1のタイプの対応してより小さい地床被覆要素で敷設されたかのような光学的外観を提供する。
【0051】
図3の右手半分を見ると、たとえば第1のタイプの2つの地床被覆要素の一体となる組合せまたは第1のタイプの3つの地床被覆要素の一体となる組合せまたは第1のタイプの4つの地床被覆要素の一体となる組合せである第3のタイプの別の地床被覆要素は、容易に「排除」されることができる。第1のタイプの3つの地床被覆要素から構成される一体となる組合せである場合には、「列になった」構成または「角を包囲する」構成または「角度を成す形」のいずれかを選択することが可能である。次に、区域を被覆することができるためには、第3のタイプの2つの異なる地床被覆要素、すなわち1つの長手方向に配向された構成材(=第1のタイプの地床被覆要素)および2つの横方向に配向された構成材(=第1のタイプの地床被覆要素)と、2つの長手方向に配向された構成材および1つの横方向に配向された構成材を有する第3のタイプの別の地床被覆要素を用いる必要がある。第1のタイプの4つの地床被覆要素を合体する際には、T字形状の構成が図6の別法として提供されてもよい。
【0052】
図7は、図2に示されたような2つの第2のタイプの地床被覆要素42の一体となる組合せから生じる構成を有する第3のタイプの地床被覆要素70を示している。ここでもまた、そのような組合せのために削除される嵌合手段の対に応じて延在するダミー間隙72が延在する。
【0053】
図3の左半分を見ると、3つ以上の第2のタイプの地床被覆要素からなる第3のタイプの別の地床被覆要素も容易に考えられる。
【0054】
第3のタイプの地床被覆要素70はまた、図示されたダミー間隙72がなくても可能であり、一体となる組合せのために削除された嵌合手段の対に応じて延在してダミー間隙を備えていることも可能であることを強調しておく。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1のタイプの地床被覆要素の平面図を示している。
【図2】第2のタイプの地床被覆要素の平面図を示している。
【図3】図1による第1のタイプの地床被覆要素および図2による第2のタイプの地床被覆要素から形成される地床被覆要素の平面図を示している。
【図4】第1のタイプの地床被覆要素の別の実施形態の平面図を示している。
【図5】第2のタイプの地床被覆要素の別の実施形態の平面図を示している。
【図6】第3のタイプの地床被覆要素の平面図を示している。
【図7】第3のタイプの地床被覆要素の別の実施形態を示している。

Claims (11)

  1. 以下の特徴、すなわち
    (a)地床被覆要素(2)は、4つの基本側面(4.1〜4.4)および4つの角(6)を有する正方形の基本形状を有することと、
    (b)前記地床被覆要素(2)の周囲に沿って進むとき、第1の嵌合手段(8.1)を有する第1の側面と、第2の嵌合手段(8.2)を有する第2の側面と、第3の嵌合手段(8.3)を有する第3の側面と、第4の嵌合手段(8.4)を有する第4の側面と、を備えていることと、
    (c)前記4つの嵌合手段(8.1〜8.4)のそれぞれが、前記個別の基本側面の等分点を通り、かつ前記個別の側面に垂直である対称軸(10、10’)に対して軸対称であることと、
    (d)前記第1の嵌合手段(8.1)および前記第3の嵌合手段(8.3)が互いの鏡像であり、前記第2の嵌合手段(8.2)および前記第4の嵌合手段(8.4)が互いの鏡像であることと、
    (e)前記第1の嵌合手段(8.1)および前記第3の嵌合手段(8.3)のそれぞれが、前記第1の基本線(4.1)および前記第3の基本線(4.3)の実質的に外側にそれぞれ延在していることと、
    (f)前記第2の嵌合手段(8.2)および前記第4の嵌合手段(8.4)のそれぞれが、前記第2の基本線(4.2)および前記第4の基本線(4.4)の実質的に内側にそれぞれ延在していることと、
    (g)前記第1の嵌合手段(8.1)が前記第2の嵌合手段(8.2)および前記第4の嵌合手段(8.4)と相補形であり、前記第3の嵌合手段(8.3)が前記第2の嵌合手段(8.2)および前記第4の嵌合手段(8.4)と相補形であることと、
    (h)前記地床被覆要素(2)の前記4つの角領域のそれぞれに、実質的に直角二等辺三角形の形状または湾曲した脚(60)を有するそのような三角形に類似の区域要素を有する突出部(24)を備え、前記突出部(24)の個々の端部が前記基本形状正方形の角(6)に位置する直角に関連していることと、
    (i)前記第1の嵌合手段(8.1)および前記第3の嵌合手段(8.3)はそれぞれ、前記基本形状正方形の前記角(6)から遠いそれぞれの前記第1の側面(4.1)および前記第3の側面(4.3)の前記2つの突出部(24)の前記端部(22)を相互に連結する直線(20)に対して凹部(26)を有することと、
    (k)前記第2の嵌合手段(8.2)および前記第4の嵌合手段(8.4)はそれぞれ、前記基本形状正方形の前記角(6)から遠いそれぞれの前記第2の側面(4.2)および前記第4の側面(4.4)の前記2つの突出部(24)の前記端部(30)を相互に連結する直線(28)に対して突出部(32)を有すること、
    とを組み合わせて特徴とする、人造石材料の第1のタイプの地床被覆要素(2)。
  2. 前記個別の凹部(26)が、実質的に前記関連する基本線(4.1、4.3)に対して後方に延在することと、
    前記個別の突出部(32)が、実質的に前記関連する基本線(4.2、4.4)に対して前方に延在することと、を特徴とする請求項1に記載の地床被覆要素。
  3. 前記第1の嵌合手段(8.1)および前記第3の嵌合手段(8.3)はそれぞれ、前記基本形状正方形の前記角(6)から遠いそれぞれの前記第1の側面および前記第3の側面の前記2つの突出部(24)の前記端部(22)を相互に連結する前記直線(20)に対して唯一の凹部を有することと、
    前記第2の嵌合手段(8.2)および前記第4の嵌合手段(8.4)はそれぞれ、前記基本形状正方形の前記角(6)から遠いそれぞれの前記第2の側面および前記第4の側面の前記2つの突出部(24)の前記端部(30)を相互に連結する前記直線(28)に対して唯一の突出部(32)を有することと、を特徴とする請求項1または2に記載の地床被覆要素。
  4. 前記4つの突出部(24)に対して、前記直角に対向して位置する前記個別の突出部基本線(34)が、実質的に、隣接する突出部端部である前記個別の嵌合手段(8.1〜8.4)の部分長さの経過が連続することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の地床被覆要素。
  5. 各嵌合手段(8.1〜8.4)が、互いに角度を成して隣接する直線部分(14.1〜14.4、16.1〜16.4)の線軌跡または湾曲した線軌跡または少なくとも1つの直線部分および少なくとも1つの曲線部分を有する線軌跡であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の地床被覆要素。
  6. 各嵌合手段(8.1〜8.4)において、前記基本形状正方形の前記角(6)から遠い前記2つの突出部(24)の前記端部(22、30)の間の部分長さは、2つまたは3つまたは4つの互いに角度を成して隣接する直線部分(14.1〜14.4、16.1〜16.4)または曲線または少なくとも1つの曲線部分を介して接続された少なくとも2つの直線部分の線軌跡によって構成されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の地床被覆要素。
  7. その周囲に沿って間隔突出部(62)を備え、前記間隔突出部(62)が、請求項1〜6のいずれか一項に記載の幾何的関係を考慮して無視されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の地床被覆要素。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載のように定義されるような前記第1のタイプの地床被覆要素(2)の形状に対応する形状を有するが、前記4つの突出部(24)が削除されていることを特徴とする人造石材料の第2のタイプの地床被覆要素(42)。
  9. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の第1のタイプの地床被覆要素(2)のほか、請求項8に記載の第2のタイプの地床被覆要素(42)を含むことを特徴とする地床被覆要素のセット。
  10. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の複数の第1のタイプの地床被覆要素(2)または請求項8に記載の複数の第2のタイプの地床被覆要素(42)の一体となる組合せから生じる形状を有することを特徴とする人造石材料の第3のタイプの地床被覆要素(70)。
  11. 実質的に、そのような一体となる組合せのために削除される前記嵌合手段の対(8.1/8.2)に応じて延在する少なくとも1つのダミー間隙(72)を有することを特徴とする請求項10に記載の地床被覆要素。
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