JP2004509037A - クレーン巻上装置の補助ロープ配置装置 - Google Patents
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Abstract
クレーンにおける巻上装置の補助ロープ配置装置であり、このクレーンは、トロリー(1)と、トロリー(1)に設置された巻上ドラム(3)を備える巻上装置(2)と、巻上ドラム(3)に配置された巻上ロープ(4)と、トロリー(1)から巻上ロープ(4)に吊るされ、かつ巻上ロープ用綱車(8)を有し、巻上ロープが綱車(8)を通ってトロリーに戻る積載部(7)と、積載部(7)、および積載部(7)に取付けられた積荷の揺れおよび傾きを制御するためにトロリー(1)に設置された4個の補助装置(10)と、補助装置(10)のロープドラム(11)に配置された補助ロープ(12)と、積載部(7)にある補助ロープ用綱車(13)とを含み、補助装置(10)のロープドラム(11)から補助ロープ(12)は、斜めに進んで、補助ロープ用綱車(13)を通って、巻上ドラムの補助ロープ(12)用スペース(14)へと導かれる。
Description
【0001】
発明の背景
本発明は、クレーンにおける巻上装置の補助ロープ配置装置に関し、このクレーンは、トロリーと、トロリーに設置された巻上ドラムを備える巻上装置と、巻上ドラムに配置された巻上ロープと、トロリーから巻上ロープに吊るされ、かつ巻上ロープ用綱車を有し、巻上ロープが綱車を通ってトロリーに戻る積載部と、積載部、および積載部に取付けられた積荷の揺れおよび傾きを制御するためにトロリーに設置された4個の補助装置と、補助装置のロープドラムに配置された補助ロープと、積載部にある補助ロープ用綱車とを含み、補助装置のロープドラムから補助ロープが斜めに進んで、補助ロープ用綱車を通って、巻上ドラムの補助ロープ用スペースへと導かれる。
【0002】
荷扱いに用いられる巻上装置の問題の1つは、水平移動時に巻上ロープに自由に吊るされた積荷の揺れおよび傾きである。積荷の揺れおよび傾きを防止および低減するためのいくつかの方法が知られている。
【0003】
電気方式はこのような方式の内の主要なグループの1つである。電気方式においては巻上装置の水平方向加速度を、積荷の振子運動と同期させて調整し、これにより積荷の吊下げ点(積荷の上方にある巻上装置の場所)を、積荷の揺れ方向における揺れを上回る加速度で移動させ、この結果、振子運動を低減する。
【0004】
もう1つの主要なグループは機械方式であり、この方式では積荷の吊上げは斜め巻上ロープ、または巻上ロープに付加して搭載された斜めロープにより行なわれる。斜めロープを用いることにより積荷には水平方向の力が加わり、これにより積荷の振動が防止または低減される。
【0005】
フィンランド特許第101,466号により知られる装置では、4つの補助装置が積荷吊下げ部に斜めロープによって接続されており、積荷の揺れは補助装置の電気的制御により防止される。この装置では補助装置のロープは、積載部から直接、巻上装置のドラムへと進み、巻上ドラム上に設けられた補助ロープ用溝に巻き取られる。
【0006】
大きな巻上高さと高速動作を有するクレーンでは積荷制御の問題は、より重大となるが、これは従来の技術では、
補助ロープ用に設けられた溝が巻上ドラムの長さを増大させるが、これは、クレーントロリーのスペースが限定されているため実用上実施できない、
1本の斜め補助ロープでは性能が不十分であり、または補助装置のサイズが実施するには大きくなり過ぎる、
巻上高さが大きくなる結果、ドラムに沿ってのロープ走行が、ロープ角度の増大を招き、かつ
ロープの交差のため、巻上ロープおよび補助ロープを最適に保持することが不可能である
ためである。
発明の概要
本発明の目的は上述の欠点を解消できる装置を提供することにある。これは、少なくとも一組の追加の綱車が補助ロープ用にトロリーに配置され、補助ロープが綱車を通って巻上ドラムの補助ロープ用スペースへと向かうことを特徴とする本発明の装置により実現される。
【0007】
補助ロープ用スペースで補助ロープの重ね巻きが可能であれば好都合である。
【0008】
本発明の基本思想は、補助ロープの巻上ドラムに対する角度が、積荷を搭載した巻上部材のいかなる時点における高度にも関係なく実質的に同一に(好ましくは巻上ドラム軸に直角に)保たれるように、補助ロープを垂直方向に対称に配置するということである。これにより、本発明は、巻上ロープを垂直方向に対称に配置することをも可能にする。この方法により、非対称的な荷重に起因する負荷の制御不能な横方向ずれを防止することが可能になる。
【0009】
本発明により得られる重要な利点は下記の通りである。
【0010】
戻りロープをそらすために、各補助装置の性能が倍増され、したがって1つの装置により得られる積荷の揺れの低減効果をそれぞれ経済的に倍増することができる、
積載部から戻って来る補助ロープを、追加の固定綱車を通して、巻上ドラムに設けられたスペースに戻すことにより、補助ロープに対する固定点を設定し、これにより巻上高さの変化が、得られる低減効果に影響を及ぼさない、
補助ロープをドラム端部の横方向に狭い範囲に多層巻きすることにより、巻上ロープをドラムの中央部に配置することができ、これにより巻上ロープ装置を充分に対称に配置することが可能になり、いかなる巻上高さにおいてもロープの交差が発生せず、かつ
長さがより短い巻上ドラムを製造でき、大きな巻上高さであってもトロリーに設置が可能となる。
発明の詳細な説明
以下本発明を、好ましい一実施例について添付図面を参照してより詳細に説明する。
【0011】
図面に示す装置は2つの巻上装置2を含み、巻上装置2は、クレーントロリー1に設置された巻上ドラム3を備える。これらの要素は、それぞれの長軸が同一線A上にあるように、トロリー1に配置されている。巻上ドラム3の巻上ロープ用溝5および6が逆方向になるように、2本の巻上ロープ4が双方の巻上装置2の巻上ドラム3に平行して設置されている。巻上ロープ4には、巻き上げられる積荷(図示せず)を固定するための積載部7が吊るされており、積載部は巻上ロープ4用の綱車8を備え、巻上ロープ4はそれを通過してトロリー1に戻る。積載部7に設けられた綱車8は、実質的に巻上ドラム3の長手方向の中点の直下に位置し、したがって巻上ロープの位置は、異なる巻上高さにおいても実質的に垂直方向に対称に保たれる。巻上ロープ4は、追加の綱車9を通って、トロリー1に向かい、さらに過負荷防止装置があればそれを通ってクレーンに固定される。
【0012】
本装置は、また積載部7および積載部7に取付けられた積荷の揺れおよび傾きを制御するために、トロリー1に設置された4個の補助装置10を含む。補助装置10は、長方形の各コーナーに1つの補助装置10が位置するように、長方形に配置することが望ましい。各補助装置10のロープドラム11には補助ロープ12が配置されており、補助ロープは、積載部7中に置かれた綱車13に、斜め方向に向かい、綱車13を通って巻上ドラム3、および巻上ドラム3上に有利に設定された補助ロープ用のスペース14に向かって戻って行く。綱車13もまた、長方形の各コーナーに1つの綱車13が位置するように、長方形に配置することが望ましい。補助ロープ12は、揺れおよび傾きを防止または低減するために必要な垂直力を、補助装置10および補助ロープによって積載部7および積荷に加えることが可能なように、斜めに配列することが不可欠である。これにより、また巻上ロープ4を充分垂直に配置することが可能になる。この種の揺れおよび傾き制御については簡単に本明細書に後述する。
【0013】
ここに記載する装置の最も重要な特徴は、少なくとも1組の追加の綱車15が補助ロープ12用にトロリー1に配置され、積載部7および積載部7にある最初の綱車13から来る補助ロープ12が、綱車15を通過して巻上ドラム3の補助ロープ用スペース14へと向かうことである。この方法では、各補助ロープ12が、トロリー1に対する固定点を、また巻上高さには無関係の固定点をトロリー1中に備えることが可能になり、これにより従来の装置で発生していたトロリー1の側面における補助ロープ12のドラムに対する移動が避けられる。さらに、補助ロープ用のスペース14が、巻上ドラム3の端部にたとえばフランジ16を用いて、かなり狭い範囲に補助ロープを多層巻きできるように設けられている場合は、巻上ドラム3に対する補助ロープ12の角度は巻上高さのいかんに関わらずほぼ一定に保たれ、かつ従来に比して巻上ドラム3をかなり短くすることができる。
【0014】
追加の綱車15と巻上ドラム3の間にはさらに、綱車17が配置されており、補助ロープ12がそれを通過するが、これらは主として補助ロープ12に確実に自由走行させるために設置される。
【0015】
補助装置10は、たとえば、フィンランド特許第101,466号による機械的独立システムと同一のものとすることができ、システムの制御は完全に電気的に実現され、かつ補助ロープ12の荷重データ、ロープドラムの回転率、および同様の変数に基づいて行われる。ロープドラム11上には常時充分な量の補助ロープ12が蓄積されており、したがって補助ロープ12および巻上ロープ4の異なる幾何学的形状により必要となる補正は自動的に得られる。積載部7および積載部7に積載された積荷が揺れたりまたは傾いたりしないように、補助装置を制御する制御システムを用いて各補助ロープ12に加えられる力が、上述の変数に基づいて制御される。補助装置10を完全に対称に配置することは必ずしも不可欠ではない。なぜならば、非対称性が事前に分かっていれば、非対称性を上記の制御システムにより計算に取り入れることができるからである。この公知の方法は上記の特許中に、より詳細に記述されている。
【0016】
上述の明細書は本発明の基本思想の説明を目的としたものに過ぎない。しかしながら、いわゆる当業者は、上記の特許請求の範囲内でさまざまに変形した具体例を実施することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】
図1は、本発明による装置の簡単な概略図であり、進行方向から見たトロリーを示す。
【図2】
図2は、図1の装置の側面図である。
【図3】
図3は、図1の装置の上面図である。
【図4】
図4は、補助ロープスペースの拡大図である。
発明の背景
本発明は、クレーンにおける巻上装置の補助ロープ配置装置に関し、このクレーンは、トロリーと、トロリーに設置された巻上ドラムを備える巻上装置と、巻上ドラムに配置された巻上ロープと、トロリーから巻上ロープに吊るされ、かつ巻上ロープ用綱車を有し、巻上ロープが綱車を通ってトロリーに戻る積載部と、積載部、および積載部に取付けられた積荷の揺れおよび傾きを制御するためにトロリーに設置された4個の補助装置と、補助装置のロープドラムに配置された補助ロープと、積載部にある補助ロープ用綱車とを含み、補助装置のロープドラムから補助ロープが斜めに進んで、補助ロープ用綱車を通って、巻上ドラムの補助ロープ用スペースへと導かれる。
【0002】
荷扱いに用いられる巻上装置の問題の1つは、水平移動時に巻上ロープに自由に吊るされた積荷の揺れおよび傾きである。積荷の揺れおよび傾きを防止および低減するためのいくつかの方法が知られている。
【0003】
電気方式はこのような方式の内の主要なグループの1つである。電気方式においては巻上装置の水平方向加速度を、積荷の振子運動と同期させて調整し、これにより積荷の吊下げ点(積荷の上方にある巻上装置の場所)を、積荷の揺れ方向における揺れを上回る加速度で移動させ、この結果、振子運動を低減する。
【0004】
もう1つの主要なグループは機械方式であり、この方式では積荷の吊上げは斜め巻上ロープ、または巻上ロープに付加して搭載された斜めロープにより行なわれる。斜めロープを用いることにより積荷には水平方向の力が加わり、これにより積荷の振動が防止または低減される。
【0005】
フィンランド特許第101,466号により知られる装置では、4つの補助装置が積荷吊下げ部に斜めロープによって接続されており、積荷の揺れは補助装置の電気的制御により防止される。この装置では補助装置のロープは、積載部から直接、巻上装置のドラムへと進み、巻上ドラム上に設けられた補助ロープ用溝に巻き取られる。
【0006】
大きな巻上高さと高速動作を有するクレーンでは積荷制御の問題は、より重大となるが、これは従来の技術では、
補助ロープ用に設けられた溝が巻上ドラムの長さを増大させるが、これは、クレーントロリーのスペースが限定されているため実用上実施できない、
1本の斜め補助ロープでは性能が不十分であり、または補助装置のサイズが実施するには大きくなり過ぎる、
巻上高さが大きくなる結果、ドラムに沿ってのロープ走行が、ロープ角度の増大を招き、かつ
ロープの交差のため、巻上ロープおよび補助ロープを最適に保持することが不可能である
ためである。
発明の概要
本発明の目的は上述の欠点を解消できる装置を提供することにある。これは、少なくとも一組の追加の綱車が補助ロープ用にトロリーに配置され、補助ロープが綱車を通って巻上ドラムの補助ロープ用スペースへと向かうことを特徴とする本発明の装置により実現される。
【0007】
補助ロープ用スペースで補助ロープの重ね巻きが可能であれば好都合である。
【0008】
本発明の基本思想は、補助ロープの巻上ドラムに対する角度が、積荷を搭載した巻上部材のいかなる時点における高度にも関係なく実質的に同一に(好ましくは巻上ドラム軸に直角に)保たれるように、補助ロープを垂直方向に対称に配置するということである。これにより、本発明は、巻上ロープを垂直方向に対称に配置することをも可能にする。この方法により、非対称的な荷重に起因する負荷の制御不能な横方向ずれを防止することが可能になる。
【0009】
本発明により得られる重要な利点は下記の通りである。
【0010】
戻りロープをそらすために、各補助装置の性能が倍増され、したがって1つの装置により得られる積荷の揺れの低減効果をそれぞれ経済的に倍増することができる、
積載部から戻って来る補助ロープを、追加の固定綱車を通して、巻上ドラムに設けられたスペースに戻すことにより、補助ロープに対する固定点を設定し、これにより巻上高さの変化が、得られる低減効果に影響を及ぼさない、
補助ロープをドラム端部の横方向に狭い範囲に多層巻きすることにより、巻上ロープをドラムの中央部に配置することができ、これにより巻上ロープ装置を充分に対称に配置することが可能になり、いかなる巻上高さにおいてもロープの交差が発生せず、かつ
長さがより短い巻上ドラムを製造でき、大きな巻上高さであってもトロリーに設置が可能となる。
発明の詳細な説明
以下本発明を、好ましい一実施例について添付図面を参照してより詳細に説明する。
【0011】
図面に示す装置は2つの巻上装置2を含み、巻上装置2は、クレーントロリー1に設置された巻上ドラム3を備える。これらの要素は、それぞれの長軸が同一線A上にあるように、トロリー1に配置されている。巻上ドラム3の巻上ロープ用溝5および6が逆方向になるように、2本の巻上ロープ4が双方の巻上装置2の巻上ドラム3に平行して設置されている。巻上ロープ4には、巻き上げられる積荷(図示せず)を固定するための積載部7が吊るされており、積載部は巻上ロープ4用の綱車8を備え、巻上ロープ4はそれを通過してトロリー1に戻る。積載部7に設けられた綱車8は、実質的に巻上ドラム3の長手方向の中点の直下に位置し、したがって巻上ロープの位置は、異なる巻上高さにおいても実質的に垂直方向に対称に保たれる。巻上ロープ4は、追加の綱車9を通って、トロリー1に向かい、さらに過負荷防止装置があればそれを通ってクレーンに固定される。
【0012】
本装置は、また積載部7および積載部7に取付けられた積荷の揺れおよび傾きを制御するために、トロリー1に設置された4個の補助装置10を含む。補助装置10は、長方形の各コーナーに1つの補助装置10が位置するように、長方形に配置することが望ましい。各補助装置10のロープドラム11には補助ロープ12が配置されており、補助ロープは、積載部7中に置かれた綱車13に、斜め方向に向かい、綱車13を通って巻上ドラム3、および巻上ドラム3上に有利に設定された補助ロープ用のスペース14に向かって戻って行く。綱車13もまた、長方形の各コーナーに1つの綱車13が位置するように、長方形に配置することが望ましい。補助ロープ12は、揺れおよび傾きを防止または低減するために必要な垂直力を、補助装置10および補助ロープによって積載部7および積荷に加えることが可能なように、斜めに配列することが不可欠である。これにより、また巻上ロープ4を充分垂直に配置することが可能になる。この種の揺れおよび傾き制御については簡単に本明細書に後述する。
【0013】
ここに記載する装置の最も重要な特徴は、少なくとも1組の追加の綱車15が補助ロープ12用にトロリー1に配置され、積載部7および積載部7にある最初の綱車13から来る補助ロープ12が、綱車15を通過して巻上ドラム3の補助ロープ用スペース14へと向かうことである。この方法では、各補助ロープ12が、トロリー1に対する固定点を、また巻上高さには無関係の固定点をトロリー1中に備えることが可能になり、これにより従来の装置で発生していたトロリー1の側面における補助ロープ12のドラムに対する移動が避けられる。さらに、補助ロープ用のスペース14が、巻上ドラム3の端部にたとえばフランジ16を用いて、かなり狭い範囲に補助ロープを多層巻きできるように設けられている場合は、巻上ドラム3に対する補助ロープ12の角度は巻上高さのいかんに関わらずほぼ一定に保たれ、かつ従来に比して巻上ドラム3をかなり短くすることができる。
【0014】
追加の綱車15と巻上ドラム3の間にはさらに、綱車17が配置されており、補助ロープ12がそれを通過するが、これらは主として補助ロープ12に確実に自由走行させるために設置される。
【0015】
補助装置10は、たとえば、フィンランド特許第101,466号による機械的独立システムと同一のものとすることができ、システムの制御は完全に電気的に実現され、かつ補助ロープ12の荷重データ、ロープドラムの回転率、および同様の変数に基づいて行われる。ロープドラム11上には常時充分な量の補助ロープ12が蓄積されており、したがって補助ロープ12および巻上ロープ4の異なる幾何学的形状により必要となる補正は自動的に得られる。積載部7および積載部7に積載された積荷が揺れたりまたは傾いたりしないように、補助装置を制御する制御システムを用いて各補助ロープ12に加えられる力が、上述の変数に基づいて制御される。補助装置10を完全に対称に配置することは必ずしも不可欠ではない。なぜならば、非対称性が事前に分かっていれば、非対称性を上記の制御システムにより計算に取り入れることができるからである。この公知の方法は上記の特許中に、より詳細に記述されている。
【0016】
上述の明細書は本発明の基本思想の説明を目的としたものに過ぎない。しかしながら、いわゆる当業者は、上記の特許請求の範囲内でさまざまに変形した具体例を実施することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】
図1は、本発明による装置の簡単な概略図であり、進行方向から見たトロリーを示す。
【図2】
図2は、図1の装置の側面図である。
【図3】
図3は、図1の装置の上面図である。
【図4】
図4は、補助ロープスペースの拡大図である。
Claims (5)
- クレーンにおける巻上装置の補助ロープを配置する装置であって、
該クレーンは、
トロリー(1)と、
該トロリー(1)に設置された巻上ドラム(3)を備える巻上装置(2)と、
該巻上ドラム(3)に配置された巻上ロープ(4)と、
前記トロリー(1)から該巻上ロープ(4)に吊るされ、かつ巻上ロープ用綱車(8)を有し、該巻上ロープが該綱車(8)を通って前記トロリーに戻る積載部(7)と、
該積載部(7)、および該積載部(7)に取付けられた積荷の揺れおよび傾きを制御するために前記トロリー(1)に設置された4個の補助装置(10)と、
該補助装置(10)のロープドラム(11)に配置された補助ロープ(12)と、
前記積載部(7)にある補助ロープ用綱車(13)とを含み、
前記補助装置(10)の前記ロープドラム(11)から前記補助ロープ(12)は、斜めに進んで、前記補助ロープ用綱車(13)を通って、前記巻上ドラムの補助ロープ(12)用スペース(14)へと導かれる補助ロープ配置装置において、
少なくとも一組の追加の綱車(15)が前記補助ロープ(12)用に前記トロリー(1)に配置され、前記補助ロープ(12)は、該綱車を通って前記巻上ドラムの補助ロープ用スペース(14)へと向かうことを特徴とする補助ロープ配置装置。 - 請求項1に記載のシステムにおいて、前記補助ロープ用スペース(14)に前記補助ロープを重ね巻きすることが可能であることを特徴とするシステム。
- 請求項1または2に記載のシステムにおいて、前記巻上ドラム(3)の前記補助ロープ用スペース(14)は、前記巻上ロープ(4)用に設けられたスペースよりもはるかに狭小であることを特徴とするシステム。
- 請求項3に記載のシステムにおいて、前記巻上ドラム(3)の前記補助ロープ用スペース(14)は、フランジ(16)により区分されていることを特徴とするシステム。
- 請求項1から4までのいずれかに記載のシステムにおいて、2つの巻上装置(2)があり、2本の巻上ロープ(4)が該各巻上装置(2)の巻上ドラム(3)に平行して配置され、該巻上ドラムの表面上に前記ロープ用に設けられた溝(5、6)は、方向が逆向きであることを特徴とするシステム。
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JP2002526689A Pending JP2004509037A (ja) | 2000-09-14 | 2001-09-13 | クレーン巻上装置の補助ロープ配置装置 |
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