JP3268247B2 - クレーン振れ止め装置 - Google Patents
クレーン振れ止め装置Info
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- JP3268247B2 JP3268247B2 JP32285997A JP32285997A JP3268247B2 JP 3268247 B2 JP3268247 B2 JP 3268247B2 JP 32285997 A JP32285997 A JP 32285997A JP 32285997 A JP32285997 A JP 32285997A JP 3268247 B2 JP3268247 B2 JP 3268247B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばトランスフ
ァクレーンなどに適用されるクレーンの振れ止め装置に
関する。
ァクレーンなどに適用されるクレーンの振れ止め装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】図5は、一般的なワイヤリービング構造
をもつ従来のこの種のクレーンの振れ止め装置の構成を
示す図である。図5において、1はトロリー、2はスプ
レッダ、nは吊り荷である。図5に示すように空中に架
設されているレール31上を、車輪32を介してトロリ
ー1が走行(横行)するものとなっている。このトロリ
ー1上には、前記レール31と同方向にレール34が敷
設されており、このレール34上を車輪35を介してシ
ーブ台車33が走行(横行)するものとなっている。こ
のシーブ台車33には、4個のシーブ36a〜36dが
設けられている。
をもつ従来のこの種のクレーンの振れ止め装置の構成を
示す図である。図5において、1はトロリー、2はスプ
レッダ、nは吊り荷である。図5に示すように空中に架
設されているレール31上を、車輪32を介してトロリ
ー1が走行(横行)するものとなっている。このトロリ
ー1上には、前記レール31と同方向にレール34が敷
設されており、このレール34上を車輪35を介してシ
ーブ台車33が走行(横行)するものとなっている。こ
のシーブ台車33には、4個のシーブ36a〜36dが
設けられている。
【0003】一方、吊り荷nを吊持するスプレッダ2に
も、前記シーブ台車上の4個のシーブ36a〜36dに
対応する如く、4個のシーブ37a〜37dが設けられ
ている。これら4個の各シーブ37a〜37dと前記4
個の各シーブ36a〜36dとの間には、それぞれ4本
のワイヤ38a、38b、38c、38dが平行な状態
に張架されている。
も、前記シーブ台車上の4個のシーブ36a〜36dに
対応する如く、4個のシーブ37a〜37dが設けられ
ている。これら4個の各シーブ37a〜37dと前記4
個の各シーブ36a〜36dとの間には、それぞれ4本
のワイヤ38a、38b、38c、38dが平行な状態
に張架されている。
【0004】かくして荷役動作等が行なわれる際に、吊
り荷nないしスプレッダ2に何らかの外力が作用し、例
えばスプレッダ2の幅方向(横行方向)の振れや吊り荷
nの鉛直軸回り方向のねじれ等の振れが発生した場合に
は、その振れ量に応じてシーブ台車33をレール34に
沿って横行方向へ往復動させることにより、吊り荷nな
いしスプレッダ2の振れを抑制するものとなっている。
り荷nないしスプレッダ2に何らかの外力が作用し、例
えばスプレッダ2の幅方向(横行方向)の振れや吊り荷
nの鉛直軸回り方向のねじれ等の振れが発生した場合に
は、その振れ量に応じてシーブ台車33をレール34に
沿って横行方向へ往復動させることにより、吊り荷nな
いしスプレッダ2の振れを抑制するものとなっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来のクレー
ンの振れ止め装置には次のような欠点がある。すなわち
振れ止めを行なう為には、シーブ台車33を往復動させ
る必要があるが、シーブ台車33の重量はかなり大き
く、かつその駆動制御を行なう装置も比較的大型で重量
が大きい。このため応答性が悪く、制振に時間がかか
る。また上記振れ抑制が不十分なためにクレーンの着床
精度を目標値(例えば50mm)以内に抑えることが難し
かった。
ンの振れ止め装置には次のような欠点がある。すなわち
振れ止めを行なう為には、シーブ台車33を往復動させ
る必要があるが、シーブ台車33の重量はかなり大き
く、かつその駆動制御を行なう装置も比較的大型で重量
が大きい。このため応答性が悪く、制振に時間がかか
る。また上記振れ抑制が不十分なためにクレーンの着床
精度を目標値(例えば50mm)以内に抑えることが難し
かった。
【0006】本発明の目的は、応答性が非常によく、吊
り荷の振れを短時間内に目標値以内に抑制することがで
き、吊り荷の着床精度を高め得、作業能率の向上をはか
り得るクレーン振れ止め装置を提供することにある。
り荷の振れを短時間内に目標値以内に抑制することがで
き、吊り荷の着床精度を高め得、作業能率の向上をはか
り得るクレーン振れ止め装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決し目的を
達成するために本発明のクレーン振れ止め装置は下記の
如く構成されている。少なくとも、トロリーと該トロリ
ーに索体を介して吊り下げられたスプレッダとを備えた
クレーン本体と、このクレーン本体の前記トロリーにお
ける中央部に回動可能に設置されたドラムと、このドラ
ムを挟んで前記トロリーの両端部位に配置された、上記
トロリーの四隅に設けた4個のシーブを含む複数のシー
ブと、これらのシーブを経由して前記ドラムと前記スプ
レッダとの間に張架された各2本づつ計4組のワイヤを
備え、上記4組のワイヤの各一端は、前記スプレッダの
周辺部における幅方向及び長手方向の各中央点に対しそ
れぞれ結合され、上記4組のワイヤの各他端は、前記複
数のシーブのうち各々対称位置にある4組のシーブをそ
れぞれ経由して前記ドラム周壁に結合され、前記シーブ
と前記スプレッダとの間に存在する各組2本のワイヤ
が、それぞれV字状に斜め吊りされた吊り下げ用索体
と、前記スプレッダの振れ量をセンサーで検出し、この
センサーからの検出信号に基づく制御信号によって駆動
部を作動させ、前記トロリーの四隅に設けた4個のシー
ブのみを、前記スプレッダの振れを抑制する如く、前記
トロリーの幅方向へ往復動させる駆動制御系と、を備え
たことを特徴としている。
達成するために本発明のクレーン振れ止め装置は下記の
如く構成されている。少なくとも、トロリーと該トロリ
ーに索体を介して吊り下げられたスプレッダとを備えた
クレーン本体と、このクレーン本体の前記トロリーにお
ける中央部に回動可能に設置されたドラムと、このドラ
ムを挟んで前記トロリーの両端部位に配置された、上記
トロリーの四隅に設けた4個のシーブを含む複数のシー
ブと、これらのシーブを経由して前記ドラムと前記スプ
レッダとの間に張架された各2本づつ計4組のワイヤを
備え、上記4組のワイヤの各一端は、前記スプレッダの
周辺部における幅方向及び長手方向の各中央点に対しそ
れぞれ結合され、上記4組のワイヤの各他端は、前記複
数のシーブのうち各々対称位置にある4組のシーブをそ
れぞれ経由して前記ドラム周壁に結合され、前記シーブ
と前記スプレッダとの間に存在する各組2本のワイヤ
が、それぞれV字状に斜め吊りされた吊り下げ用索体
と、前記スプレッダの振れ量をセンサーで検出し、この
センサーからの検出信号に基づく制御信号によって駆動
部を作動させ、前記トロリーの四隅に設けた4個のシー
ブのみを、前記スプレッダの振れを抑制する如く、前記
トロリーの幅方向へ往復動させる駆動制御系と、を備え
たことを特徴としている。
【0008】
【発明の実施の形態】(第1実施形態) 「構成」図1は第1実施形態に係るクレーン振れ止め装
置の構成を示す斜視図である。また図2の(a)(b)
(c)は、図1において夫々A、B、Cの各太矢印方向
からみたクレーンのワイヤリービング構造を示す図であ
る。
置の構成を示す斜視図である。また図2の(a)(b)
(c)は、図1において夫々A、B、Cの各太矢印方向
からみたクレーンのワイヤリービング構造を示す図であ
る。
【0009】図1および図2の(a)(b)(c)を参
照し、本実施形態のクレーンのワイヤリービング構造に
ついて説明する。これらの図に示すように、トロリー1
上の長手方向の中央部にドラム13が回動可能に設置さ
れている。このドラム13を挟んでトロリー1の四隅近
傍には4個のシーブ14a、14b、14c、14dが
トロリー1の平面と平行に設置されている。又トロリー
1の四隅には、シーブ15a、15b、15c、15d
がトロリー1の平面と垂直に設置されている。さらに、
上記シーブ15aと15cとの間のトロリー幅方向の中
央寄りには、シーブ16aと16cが設置されており、
上記シーブ15bと15dとの間のトロリー幅方向の中
央寄りには、シーブ16bと16dが設置されている。
照し、本実施形態のクレーンのワイヤリービング構造に
ついて説明する。これらの図に示すように、トロリー1
上の長手方向の中央部にドラム13が回動可能に設置さ
れている。このドラム13を挟んでトロリー1の四隅近
傍には4個のシーブ14a、14b、14c、14dが
トロリー1の平面と平行に設置されている。又トロリー
1の四隅には、シーブ15a、15b、15c、15d
がトロリー1の平面と垂直に設置されている。さらに、
上記シーブ15aと15cとの間のトロリー幅方向の中
央寄りには、シーブ16aと16cが設置されており、
上記シーブ15bと15dとの間のトロリー幅方向の中
央寄りには、シーブ16bと16dが設置されている。
【0010】これらのシーブを経由して、前記ドラム1
3と前記スプレッダ2(実際にはスプレッダ上に設けら
れているヘッドブロック2a)との間には吊り下げ用索
体が張架されている。この吊り下げ用索体は、次のよう
に設けられている。
3と前記スプレッダ2(実際にはスプレッダ上に設けら
れているヘッドブロック2a)との間には吊り下げ用索
体が張架されている。この吊り下げ用索体は、次のよう
に設けられている。
【0011】前記スプレッダ2、即ちヘッドブロック2
aの周辺部における長手方向の中央点M,Nに対し、各
2本づつ計2組のワイヤ20,21および22,23の
各一端がそれぞれ結合されている。同様に、前記スプレ
ッダ2すなわちヘッドブロック2aの周辺部における幅
方向の中央点V,Wに対し、各2本づつ計2組のワイヤ
24.25および26.27の各一端がそれぞれ結合さ
れている。
aの周辺部における長手方向の中央点M,Nに対し、各
2本づつ計2組のワイヤ20,21および22,23の
各一端がそれぞれ結合されている。同様に、前記スプレ
ッダ2すなわちヘッドブロック2aの周辺部における幅
方向の中央点V,Wに対し、各2本づつ計2組のワイヤ
24.25および26.27の各一端がそれぞれ結合さ
れている。
【0012】前記1組目のワイヤ20.21の各他端
は、対称位置にある1組のシーブ16a,16bをそれ
ぞれ経由して前記ドラム13の周壁に結合されている。
かくして前記ヘッドブロック2aと前記シーブ16a,
16bとの間に存在する2本のワイヤ20,21は、V
字状をなす如く斜め方向に張架されたものとなる。
は、対称位置にある1組のシーブ16a,16bをそれ
ぞれ経由して前記ドラム13の周壁に結合されている。
かくして前記ヘッドブロック2aと前記シーブ16a,
16bとの間に存在する2本のワイヤ20,21は、V
字状をなす如く斜め方向に張架されたものとなる。
【0013】同様に、前記2組目のワイヤ22,23の
各他端は、対称位置にある1組のシーブ16c,16d
を夫々経由して前記ドラム13の周壁に結合されてい
る。かくして前記ヘッドブロック2aと前記シーブ16
a,16bとの間に存在する2本のワイヤ22,23
は、V字状をなす如く斜め方向に張架されたものとな
る。
各他端は、対称位置にある1組のシーブ16c,16d
を夫々経由して前記ドラム13の周壁に結合されてい
る。かくして前記ヘッドブロック2aと前記シーブ16
a,16bとの間に存在する2本のワイヤ22,23
は、V字状をなす如く斜め方向に張架されたものとな
る。
【0014】前記3組目のワイヤ24,25の各他端
は、対称位置にある1組のシーブ15a,15cをそれ
ぞれ経由し,さらに別の1組のシーブ14a,14cを
それぞれ経由して前記ドラム13の周壁に結合されてい
る。かくして前記ヘッドブロック2aと前記シーブ15
a,15cとの間に存在する2本のワイヤ24,25
は、V字状をなす如く斜め方向に張架されたものとな
る。
は、対称位置にある1組のシーブ15a,15cをそれ
ぞれ経由し,さらに別の1組のシーブ14a,14cを
それぞれ経由して前記ドラム13の周壁に結合されてい
る。かくして前記ヘッドブロック2aと前記シーブ15
a,15cとの間に存在する2本のワイヤ24,25
は、V字状をなす如く斜め方向に張架されたものとな
る。
【0015】同様に、前記4組目のワイヤ26,27の
各他端は、対称位置にある1組のシーブ15b,15d
をそれぞれ経由し,更に別の1組のシーブ14b,14
dをそれぞれ経由して前記ドラム13の周壁に結合され
ている。かくして前記ヘッドブロック2aと前記シーブ
15b,15dとの間に存在する2本のワイヤ26,2
7は、V字状をなす如く斜め方向に張架されたものとな
る。
各他端は、対称位置にある1組のシーブ15b,15d
をそれぞれ経由し,更に別の1組のシーブ14b,14
dをそれぞれ経由して前記ドラム13の周壁に結合され
ている。かくして前記ヘッドブロック2aと前記シーブ
15b,15dとの間に存在する2本のワイヤ26,2
7は、V字状をなす如く斜め方向に張架されたものとな
る。
【0016】このように構成されたワイヤリービング構
造は、全体として所謂トラス状に構成されるため、図5
に示した従来のワイヤリービング構造に比べると、スプ
レッダ2の長手方向(走行方向)及び幅方向(横行方
向)の剛性が高められる。
造は、全体として所謂トラス状に構成されるため、図5
に示した従来のワイヤリービング構造に比べると、スプ
レッダ2の長手方向(走行方向)及び幅方向(横行方
向)の剛性が高められる。
【0017】図1に示すように、前記トロリー1の四隅
には、シーブ軸支点駆動用のアクチュエータ(油圧また
は空圧シリシダなど)41a、41b、41c、41d
が設置されている。
には、シーブ軸支点駆動用のアクチュエータ(油圧また
は空圧シリシダなど)41a、41b、41c、41d
が設置されている。
【0018】図3は第1実施形態に係るクレーン振れ止
め装置の駆動制御系の構成を示す図であり、図1の太矢
印Dの方向からみた図である。図3に示すようにトロリ
ー1の四隅に設けられている各アクチュエータ41a、
41b、41c、41dは、制御装置47からの制御信
号によって作動し、シーブ15a、15b、15c、1
5dの軸支点をそれぞれ幅方向へ駆動するものとなって
いる。
め装置の駆動制御系の構成を示す図であり、図1の太矢
印Dの方向からみた図である。図3に示すようにトロリ
ー1の四隅に設けられている各アクチュエータ41a、
41b、41c、41dは、制御装置47からの制御信
号によって作動し、シーブ15a、15b、15c、1
5dの軸支点をそれぞれ幅方向へ駆動するものとなって
いる。
【0019】一方、スプレッダ2すなわち吊り荷nの振
れ量を検出する如く、例えば電子カメラや超音波送受信
素子などのセンサー48が設置されている。センサー4
8の検出信号は前記制御装置47に供給される。
れ量を検出する如く、例えば電子カメラや超音波送受信
素子などのセンサー48が設置されている。センサー4
8の検出信号は前記制御装置47に供給される。
【0020】図4は駆動部すなわち前記アクチュエータ
41a〜41dについての具体的構成を示す図で、一例
として図3の太矢印Eの方向からトロリー1の一隅に設
置されているアクチュエータ41aの近傍をみた図であ
る。シーブ15aは軸受(車輪)45を介してスプレッ
ダ2の幅方向(横行方向)に設けられたガイドレール4
6に沿って移動し得るように設置されている。アクチュ
エータ41aはこの軸受(車輪)45に対して駆動端を
結合されており、その往復動作によりシーブ15aを駆
動し得るように設置されている。他のシーブ15b、1
5c、15dについても上記と同様にそれぞれアクチュ
エータ41b、41c、41dが設置されている。
41a〜41dについての具体的構成を示す図で、一例
として図3の太矢印Eの方向からトロリー1の一隅に設
置されているアクチュエータ41aの近傍をみた図であ
る。シーブ15aは軸受(車輪)45を介してスプレッ
ダ2の幅方向(横行方向)に設けられたガイドレール4
6に沿って移動し得るように設置されている。アクチュ
エータ41aはこの軸受(車輪)45に対して駆動端を
結合されており、その往復動作によりシーブ15aを駆
動し得るように設置されている。他のシーブ15b、1
5c、15dについても上記と同様にそれぞれアクチュ
エータ41b、41c、41dが設置されている。
【0021】「作用」次に、上記の如く構成された本実
施形態のクレーン振れ止め装置の作用を説明する。今、
荷役が開始されて吊り下げ用索体の巻上げまたは巻下げ
が行なわれたとする。この時、クレーン自体の横行ある
いは風を受けたりすることによってクレーンが外力を受
けると、吊り荷nないしスプレッダ2が振れ動くことに
なる。特に横行方向及び鉛直軸を中心とするねじり方向
に強く振れ動く場合に多い。
施形態のクレーン振れ止め装置の作用を説明する。今、
荷役が開始されて吊り下げ用索体の巻上げまたは巻下げ
が行なわれたとする。この時、クレーン自体の横行ある
いは風を受けたりすることによってクレーンが外力を受
けると、吊り荷nないしスプレッダ2が振れ動くことに
なる。特に横行方向及び鉛直軸を中心とするねじり方向
に強く振れ動く場合に多い。
【0022】このような振れが発生すると、その振れ量
がセンサー48によって検出され、その検出信号が制御
装置47へ供給される。そうすると制御装置47から各
アクチュエータ41a、41b、41c、41dに対し
て所定の制御信号が発信される。したがって各アクチュ
エータ41a、41b、41c、41dは制御信号に基
づいて作動する。その結果、各シーブ15a、15b、
15c、15dは横行方向へそれぞれ往復駆動され、制
振動作が行なわれる。かくして、吊り荷nに対する本実
施形態のワイヤリービング構造による振れ抑制作用が効
果的に働き、吊り荷nの振れは抑制される。
がセンサー48によって検出され、その検出信号が制御
装置47へ供給される。そうすると制御装置47から各
アクチュエータ41a、41b、41c、41dに対し
て所定の制御信号が発信される。したがって各アクチュ
エータ41a、41b、41c、41dは制御信号に基
づいて作動する。その結果、各シーブ15a、15b、
15c、15dは横行方向へそれぞれ往復駆動され、制
振動作が行なわれる。かくして、吊り荷nに対する本実
施形態のワイヤリービング構造による振れ抑制作用が効
果的に働き、吊り荷nの振れは抑制される。
【0023】このように、本実施形態のクレーン振れ止
め装置においては、ワイヤ20〜27が全体としてトラ
ス状に斜め吊りされている為、ワイヤの剛性が高められ
る。又、トロリー1の四隅に設けたシーブ15a〜15
dの軸支点のみを吊り荷nの振れ量に応じて往復動させ
ることによって制振を行なう如く構成されている。した
がって応答性が非常によいものとなる。この為、吊り荷
nの振れを短時間内に目標値以内に抑制することができ
る。この結果、吊り荷nの着床精度が向上する上、作業
能率も向上するなどの効果がある。
め装置においては、ワイヤ20〜27が全体としてトラ
ス状に斜め吊りされている為、ワイヤの剛性が高められ
る。又、トロリー1の四隅に設けたシーブ15a〜15
dの軸支点のみを吊り荷nの振れ量に応じて往復動させ
ることによって制振を行なう如く構成されている。した
がって応答性が非常によいものとなる。この為、吊り荷
nの振れを短時間内に目標値以内に抑制することができ
る。この結果、吊り荷nの着床精度が向上する上、作業
能率も向上するなどの効果がある。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、吊り下げ用索体を構成
するワイヤが所謂トラス状に斜め吊りされているため、
ワイヤの剛性が高められると共に、トロリーの四隅に設
けたシーブのみを吊り荷の振れ量に応じて往復動させて
制振を行なう如く構成されているので、応答性が非常に
よく、吊り荷の振れを短時間内に目標値以内に抑制する
ことができ、吊り荷の着床精度を高め得、作業能率の向
上をはかり得るクレーン振れ止め装置を提供できる。
するワイヤが所謂トラス状に斜め吊りされているため、
ワイヤの剛性が高められると共に、トロリーの四隅に設
けたシーブのみを吊り荷の振れ量に応じて往復動させて
制振を行なう如く構成されているので、応答性が非常に
よく、吊り荷の振れを短時間内に目標値以内に抑制する
ことができ、吊り荷の着床精度を高め得、作業能率の向
上をはかり得るクレーン振れ止め装置を提供できる。
【図1】本発明の第1実施形態に係るクレーン振れ止め
装置の構成を示す斜視図。
装置の構成を示す斜視図。
【図2】本発明の第1実施形態に係るクレーン振れ止め
装置の構成を示す図で、(a)(b)(c)は、図1に
おいて夫々A、B、Cの各太矢印方向からみたクレーン
のワイヤリービング構造を示す図。
装置の構成を示す図で、(a)(b)(c)は、図1に
おいて夫々A、B、Cの各太矢印方向からみたクレーン
のワイヤリービング構造を示す図。
【図3】本発明の第1実施形態に係るクレーン振れ止め
装置の駆動制御系の構成を示す図。
装置の駆動制御系の構成を示す図。
【図4】本発明の第1実施形態に係るクレーン振れ止め
装置における駆動部(アクチュエータ)の具体的構成を
示す図。
装置における駆動部(アクチュエータ)の具体的構成を
示す図。
【図5】従来のクレーンの振れ止め装置の構成を示す斜
視図。
視図。
1…トロリー 2…スプレッダ n…吊り荷 13…ドラム 14a〜14d…シーブ 15a〜15d…横行方向へ移動可能なシーブ 16a〜16d…シーブ 20〜27…ワイヤ(吊り下げ用索体) 41a〜41d…シーブ軸支点駆動用アクチュエータ M,N…スプレッダ長手方向の中央点 V,W…スプレッダ幅方向の中央点 X…スプレッダ幅方向の軸 Y…スプレッダ長手方向の軸 Z…スプレッダ平面に対し直交方向の軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−267576(JP,A) 特開 平4−298489(JP,A) 実開 昭61−151981(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B66C 13/06,13/22
Claims (1)
- 【請求項1】少なくとも、トロリーと該トロリーに索体
を介して吊り下げられたスプレッダとを備えたクレーン
本体と、 このクレーン本体の前記トロリーにおける中央部に回動
可能に設置されたドラムと、 このドラムを挟んで前記トロリーの両端部位に配置され
た、上記トロリーの四隅に設けた4個のシーブを含む複
数のシーブと、 これらのシーブを経由して前記ドラムと前記スプレッダ
との間に張架された各2本づつ計4組のワイヤを備え、
上記4組のワイヤの各一端は、前記スプレッダの周辺部
における幅方向及び長手方向の各中央点に対しそれぞれ
結合され、上記4組のワイヤの各他端は、前記複数のシ
ーブのうち各々対称位置にある4組のシーブをそれぞれ
経由して前記ドラム周壁に結合され、前記シーブと前記
スプレッダとの間に存在する各組2本のワイヤが、それ
ぞれV字状に斜め吊りされた吊り下げ用索体と、 前記スプレッダの振れ量をセンサーで検出し、このセン
サーからの検出信号に基づく制御信号によって駆動部を
作動させ、前記トロリーの四隅に設けた4個のシーブの
みを、前記スプレッダの振れを抑制する如く、前記トロ
リーの幅方向へ往復動させる駆動制御系と、 を備えたことを特徴とするクレーン振れ止め装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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