JP2004360951A - 空気調和機 - Google Patents
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Abstract
【課題】空気調和機において、冷房運転終了時に室内温度の上昇を抑えながら室内ユニット内を短時間に乾燥させてカビや雑菌など発生を抑制する。
【解決手段】空気調和機は、吸込み口12及び吹出し口13aを上下に有する室内ユニット1の箱体11と、室内空気を吸込み口12を通して吸込み吹出し口13aから吹出すように箱体11内に設置された室内ファン3と、室内ファン3の吸込み側に設置された室内熱交換器2と、吹出し口13aを開閉する吹出しルーバ131とを備える。室内熱交換器2の吸込み側12aと室内ファン3の吹出し側13とを連通するバイパス通路150が箱体11内に形成される。バイパス通路150を開閉する開閉板150が設けられる。冷房運転終了時に吹出しルーバ131により吹出し口13aを閉じかつ開閉板152によりバイパス通路150を開くと共に室内ファン3を運転するように制御する制御装置が設けられる。
【選択図】 図1
【解決手段】空気調和機は、吸込み口12及び吹出し口13aを上下に有する室内ユニット1の箱体11と、室内空気を吸込み口12を通して吸込み吹出し口13aから吹出すように箱体11内に設置された室内ファン3と、室内ファン3の吸込み側に設置された室内熱交換器2と、吹出し口13aを開閉する吹出しルーバ131とを備える。室内熱交換器2の吸込み側12aと室内ファン3の吹出し側13とを連通するバイパス通路150が箱体11内に形成される。バイパス通路150を開閉する開閉板150が設けられる。冷房運転終了時に吹出しルーバ131により吹出し口13aを閉じかつ開閉板152によりバイパス通路150を開くと共に室内ファン3を運転するように制御する制御装置が設けられる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気調和機に係り、特に、冷房運転終了時に室内ユニット内のカビや雑菌等の発生を防止する乾燥運転を行なう空気調和機に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の従来の空気調和機として、特開平4−270844号公報(特許文献1)に記載されたものがある。この空気調和機は、カビ発生を防止するために、冷房運転モードでの運転終了時に、吹出しグリルを冷房モード位置にして、一定時間だけ暖房運転モードで運転すると共に、室内ファンを低速回転させるようにした乾燥運転機能を備えている。ここで、吹出しルーバを冷房モード位置にするのは、吹出しルーバを出来るだけ上向きにして、吹出し後の空気を吹出し口の上方に位置する吸込み口から直ぐに吸込ませようとするものである。そして、室内ファンを低速回転させるのは、暖房運転モードの運転における高温の空気が室内を循環するのを極力防止すると共に、乾燥のため空気温度を高めようとするものである。
【0003】
【特許文献1】
特開平4−270844号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1の空気調和機では、上述した構成にしたとしても、吹出し口から吹出された空気の多くは室内全体を循環してしまうものであり、これによって冷房運転終了後の乾燥運転時に室温が上昇してしまい快適性を損なうという課題があった。そこで、乾燥のための空気温度をあまり高くしないようにすることが考えられるが、ダニの発生を防止するのに必要な乾燥運転時間が長くなって、必要に応じて直ぐに冷房運転を再開することができないなど、ユーザにとって使い勝手が悪くなる不都合が生ずる。
【0005】
本発明の目的は、冷房運転終了時に室内温度の上昇を抑えながら室内ユニット内を短時間に乾燥させてカビや雑菌など発生を抑制することができる空気調和機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明は、吸込み口及び吹出し口を上下に有する室内ユニットの箱体と、室内空気を前記吸込み口を通して吸込み前記吹出し口から吹出すように前記箱体内に設置された室内ファンと、前記室内ファンの吸込み側に設置された室内熱交換器と、前記吹出し口を開閉する吹出しルーバとを備えた空気調和機において、前記室内熱交換器の吸込み側と前記室内ファンの吹出し側とを連通するバイパス通路を前記箱体内に形成すると共に、前記バイパス通路を開閉する開閉板を設け、冷房運転終了時に前記吹出しルーバにより前記吹出し口を閉じかつ前記開閉板により前記バイパス通路を開くと共に前記室内ファンを運転するように制御する制御装置を設けたものである。
前記目的をより好ましく達成するために、本発明は、さらに、次の構成としたものである。
冷房運転終了時に冷凍サイクルを暖房サイクルに切換えて高温の冷媒を前記室内熱交換器内に流動させるように制御する前記制御装置としたものである。
また、前記室内ファンの吹出し側風路を形成する前記室内熱交換器の露受皿と前記箱体の前面部との間に前記バイパス通路を形成し、回転軸を中心とした回転運動をする前記開閉板とし、前記開閉板の回転軸を回転させる駆動モータを設けたものである。
また、前記室内ファンの吹出し側風路を形成する前記室内熱交換器の露受皿と前記箱体の前面部との間に前記バイパス通路を形成し、前記開閉板を繰り出して前記バイパス通路を開閉しかつそのバイパス通路の閉鎖時に前記吹出し口より前方に突出させる繰り出し機構を設けたものである。
また、前記室内熱交換器の前記暖房サイクル時の冷媒入口部を露受皿に近い部位に設けたものである。
また、吸込み口及び吹出し口を上下に有する室内ユニットの箱体と、室内空気を前記吸込み口を通して吸込み前記吹出し口から吹出すように前記箱体内に設置された室内ファンと、前記室内ファンの吸込み側に設置された室内熱交換器と、前記吹出し口を開閉する吹出しルーバと、室内空気を室外に排気するように前記箱体内に設置されたサブファンとを備えた空気調和機において、前記室内熱交換器の露受皿内空間と前記サブファンの吸込み側とを連通するバイパス通路を形成すると共に、前記バイパス通路を開閉する開閉板を設け、冷房運転終了時に前記吹出しルーバにより前記吹出し口を閉じかつ前記開閉板により前記バイパス通路を開くと共に前記サブファンを運転するように制御する制御装置を設けたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の空気調和機の複数の実施例を、図面を参照して詳細に説明する。各実施例の図における同一符号は同一物または相当物を示す。
【0008】
本発明の第1実施例を図1から図4を参照しながら説明する。
【0009】
空気調和機は、室内ユニット1と室外ユニット7とを冷媒管、電気配線などを介して接続されているセパレート形空気調和機である。室内ユニット1は全体形状が横長であり、室内の壁面の上部などに設置される。その箱体11には、吸い込み口12と吹出し口13とが上下に形成されている。箱体11内の中央部には、横長の貫流ファンで構成された室内ファン3が配置されている。
【0010】
室内ファン3の吸込側である前方及び上方には、概略逆V字状の室内熱交換器2が設置されている。室内熱交換器2は、複数のアルミフィン21を多数所定の間隔で積層し、これらに伝熱管22を貫通させて構成されている。伝熱管22内を冷媒が流れ、室内空気との熱交換が行われる。
【0011】
室内空気は、室内ファン3を運転することにより、吸い込み口12を通して室内ユニット1内に吸い込まれ、室内熱交換器2と熱交換してから室内ファン3を通り、吹出し口13aから室内に吐き出され、所定の空調が行なわれる。
【0012】
露受皿14は、室内熱交換器2の下端部下方に配置され、空調運転である冷房運転及び除湿運転の際に室内熱交換器2に凝縮して滴下する凝縮水を受けるよう配置されている。露受皿14に滴下した凝縮水は、ドレンホースを通して室外に導かれる。露受皿14は室内ファン3の吹出し側風路の一部を構成するように設けられている。露受皿14と最も近い熱交換器2の下部24とがリブ141を介して接触している。
【0013】
露受皿14の前面部14aと箱体11の前面部11aとの間には、室内熱交換器2の吸込み側風路12aと室内ファン3の吹出し側風路13bとを連通するバイパス通路150が設けられている。露受皿14の下面の角部に回転軸151を回転中心として回転可能に開閉板152が配置され、この開閉板152によってバイパス通路150が開閉される。開閉板152の回転軸151を回転させる駆動モータが設けられ、駆動モータを回転することによって開閉板152が容易に開閉されるようになっている。
【0014】
吹出し口13aには、これを開閉すると共に風向制御を行なう吹出しルーバ131及び風向制御を行なう吹出しルーバ132が設けられている。本実施例では、吹出しルーバが二つの吹出しルーバ131、132で構成されているが、一つの吹出しルーバ131のみであってもよい。吹出しルーバ131、132は、冷房や暖房、除湿等の運転時には上下方向の風向制御とディフューザ効果により風量の増加に寄与すると共に、運転停止時には、室内ユニット1の外観を良くするために、図1に示すごとく閉状態となる。
【0015】
室外ユニット7内には、冷媒を圧縮する圧縮機8と、高温高圧となった冷媒を周囲空気に放熱することにより順次凝縮し液化させる縮器となる室外熱交換器9と、断熱膨張を行い低温低圧の二相冷媒とする電動膨張弁等の膨張機構10と、冷媒の流れを切換える切換え弁70とが配置されている。また、室外ユニット7内には、室外熱交換器9に室外空気を通風する室外ファン71が配置されている。
【0016】
冷房または除湿運転時の状況を説明すると、図2に示すように、吹出しルーバ131、132は開放状態となって吹出し側風路13から多量の空気が流動できるような吹出し流れ51に適合する上下方向の角度に配置されると共に、開閉板152がバイパス通路150を閉じるように回動されている。これによって、室内ファン2から吹出される空気がバイパス風路150を通してショートサーキットされることなく、吹出し口13aから室内へ吹出され、室内全体を循環して冷房または除湿の空調を行なう。
【0017】
ここで、冷凍サイクルによる通常の冷房運転の動作を説明する。冷房運転時には、冷媒切換え弁70が図3の点線に示すように切換えられて冷房サイクルが構成される。これによって、圧縮機8により冷媒が圧縮され、高温高圧となった冷媒が室外熱交換器9により周囲空気に放熱することにより順次凝縮されて液化される。液化された冷媒は、膨張機構10にて断熱膨張が行なわれて低温低圧の二相冷媒とされ、室内熱交換器2に流れて室内空気側から吸熱することにより蒸発してガス化された後、再び圧縮機8に戻される。この冷房サイクルにおける冷媒の動作が繰り返えされることにより室内の冷房が行われる。蒸発器となる室内ユニット1内の室内熱交換器2では、空気の露点温度以下になると、空気中の水分がフィン表面や伝熱管22の露出部分で結露して水滴となる。そのため、冷房運転の終了時には、熱交換器22及びフィン21表面には多量の水分が残る。このことは除湿運転の終了時も同様である。
【0018】
なお、フィン21の表面の水滴は一定の重さになると、自重によりフィン表面を伝わって落下し、室内熱交換器下部の露受皿14内に導かれ、図示しないドレンホースから室外に排出される。しかし、露受皿14内は、構造上、長手水平方向からの傾斜角度が大きくとれず、水分が完全に除去し難くなっている。そのため、露受皿14内はカビや雑菌の温床となりやすい。そこで、後述するように、冷房または除湿運転の終了時には乾燥運転が自動的に行なわれるようになっている。
【0019】
冷房または除湿運転の終了時には、室内ユニット1内の乾燥運転が行なわれる。この乾燥運転は、吹出しルーバ131により吹出し口13aを閉じ、開閉板152を回動してバイパス通路150を開き、室内ファン3を低速で運転するように制御することによって行なわれる。この制御は、図示しない制御装置により行なわれる。バイパス通路150が開くことにより、室内ファン3の吹出し側風路13bと室内熱交換器2の吸込み側風路12aとが連通される。この乾燥運転時には、室内ファン3からの吹出し流れ51が室内ユニット1内でバイパス通路150を通して吸込み側風路12aに即座に導かれる流れ52、53となり、そして、室内熱交換器2のフィン21間を通って再び室内ファン3に導かれる循環流となる。露受皿14内やフィン21の表面などに残留した水分は、この循環流によって蒸発が促進されて、短時間で循環流中に蒸発される。従って、冷房運転終了時に室内温度の上昇を抑えながら室内ユニット内を短時間に乾燥させてカビや雑菌など発生を抑制することができる。
【0020】
係る乾燥運転においては、冷媒切換え弁70を実線に示すように切換えることにより冷凍サイクルの状態を暖房サイクルに切換え、室内熱交換器2内の伝熱管22に高温の冷媒を流動させるようにしている。これにより、室内熱交換器2全体の温度が高められ、熱交換器フィン21や伝熱管22の周囲の水分乾燥がより一層すばやく行われる。このように室内熱交換器2の温度を高めた場合でも、吹出し空気51が上述したように室内ユニット1外部に流れることが極力防止できるようになっているため、室内温度の上昇を抑えることができる。なお、係る暖房サイクルは、圧縮機8を出た高温高圧の冷媒を室内ユニット1内の室内熱交換器2に導き、室内ユニット1内を加熱して乾燥させ、膨張機構10により低温冷媒にした後、蒸発器となる室外熱交換器9で蒸発させ、再び圧縮機8に戻る冷凍サイクルである。
【0021】
さらには、室内熱交換器2の温度を高めても室内温度の上昇を抑えることができることを利用して、本実施例では乾燥運転時に室内熱交換器2内の伝熱管22に通常の暖房運転よりも高温の冷媒を流動させるようにしている。例えば、乾燥運転時に、圧縮機回転数を通常の暖房運転時よりも高速で運転したり、膨張機構10の絞り径を小さくなるように制御したりして、高温冷媒とするようにしている。
【0022】
また、乾燥運転時に、室内ユニット1内の室内ファン3を通常の暖房運転時よりも低速で回転させるようにしている。これによっても室内熱交換器2に高温冷媒を供給でき、乾燥時間のより一層の短縮が可能である。
【0023】
なお、図2では冷房、暖房共に同一の図面で説明したが、実際の自動運転の際には、吹出しルーバはそれぞれの好適な角度にて運転される。
【0024】
次に、本発明の第2実施例を図4を参照しながら説明する。この第2実施例は、次に述べる通り第1実施例と相違するものであり、その他の点については第1実施例と基本的には同一である。
【0025】
この第2実施例では、開閉板152を平面方向のラックピニオン等の繰り出し機構153により駆動するようにしたものである。このような構成により、狭い吹出し口13a内で可動範囲の小さな構造で、第1実施例と同様な乾燥運転を実現できる。ここで、通常の空調運転時に開閉板152が前面部11aよりも前方に長さLだけ張り出すようになっている。これにより、吹出し口13aの長さが延長されることとなり、ディフューザ効果によって同一の貫流ファン回転数の場合でも高風量化し、冷房や暖房運転の高性能化が図れる。
【0026】
次に、本発明の第3実施例を図5を参照しながら説明する。この第3実施例は、次に述べる通り第1実施例と相違するものであり、その他の点については第1実施例と基本的には同一である。
【0027】
この第3実施例では、暖房サイクル時の冷媒の入口部23を露受皿14近傍に設けたものである。このような構成により圧縮機8から出た高温の冷媒を重力作用により凝縮水が最も溜まり易い室内熱交換器2の下部24に集中的に流すことにより有効に室内熱交換器2の乾燥ができる。
【0028】
次に、本発明の第4実施例を図6から図8を参照しながら説明する。この第4実施例は、次に述べる通り第1実施例と相違するものであり、その他の点については第1実施例と基本的には同一である。
【0029】
この第4実施例では、空調用の第1の送風機である室内ファン3と共に、換気用の第2の送風機であるサブファン32を箱体11内に備えると共に、サブファン32の吸込み側風路32aと露受皿14内の空間とを連通するバイパス通路150Aを形成しており、さらには、バイパス通路150Aを開閉する開閉板152を設けている。なお、開閉板152は上下方向に移動されるように構成されている。係る構成において、サブファン32を回転することにより、露受皿14の長手方向に向かって図7の矢印の如く高温空気が流れ、室内ユニット1内を通して送風されることとなり、露受皿14内部を短時間に乾燥することができる。また、乾燥後の空気は、室外に排出するダクト35により室外62に排出されるため、高温空気が室内61に流れることがさらに抑制できる。なお、図6、図7では、サブファン32をプロペラファンの形状で示したが、シロッコファン等であってもよい。
【0030】
第4実施例の乾燥運転について図8を参照しながら説明する。まず、図8(a)を用いて説明する。冷房運転または除湿運転が終了すると(ステップ81)、吹出しルーバ131の位置を運転停止状態の位置(吹出し口13aを閉鎖する位置)にし(ステップ82)、開閉板152の動作によりバイパス流路150Aを開いて乾燥流路を構成し(ステップ84)、高温の冷媒を室内熱交換器2の伝熱管22内に循環させ(ステップ85)、サブファン32の動作させる(ステップ85)ことにより、上述した室内空気の流れを形成して露受皿14内を乾燥させた後、乾燥運転を停止する(ステップ86)。また、図8(b)に示すように、ステップ84とステップ85とを同時に行なうことにより、露受皿14の乾燥をより一層早めることができる。
【0031】
次に、本発明の第5実施例を図9を参照しながら説明する。この第5実施例は、次に述べる通り第1実施例と相違するものであり、その他の点については第1実施例と基本的には同一である。
【0032】
この第5実施例では、露受皿14と熱交換器2のフィン21とが直接接するようになっている。係る構造であっても本発明の効果は達成される。
【0033】
なお、上述した各実施例では、室内ユニット1の前面部11aを平坦な構造として示したが、上部吸込み口12同様にグリル構造で開口があっても本発明の効果は達成される。
【0034】
【発明の効果】
以上の各実施例の説明から明らかなように、本発明によれば、冷房運転終了時に室内温度の上昇を抑えながら室内ユニット内を短時間に乾燥させてカビや雑菌など発生を抑制することができる空気調和機が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の空気調和機の乾燥運転時の室内ユニットの縦断面図である。
【図2】図1の室内ユニットの冷房運転時の縦断面図である。
【図3】本発明の第1実施例の空気調和機の全体構成図である。
【図4】本発明の第2実施例の空気調和機の乾燥運転時の室内ユニットの縦断面図である。
【図5】本発明の第3実施例の空気調和機の乾燥運転時の室内ユニットの縦断面図である。
【図6】本発明の第4実施例の空気調和機の乾燥運転時の室内ユニットの縦断面図である。
【図7】図6のA−A断面図である。
【図8】図6の空気調和機の乾燥運転動作の手順を示す図である。
【図9】本発明の第5実施例の空気調和機の乾燥運転時の室内ユニットの縦断面図である。
【符号の説明】
1…室内ユニット、2…熱交換器、3…室内ファン、7…室外ユニット、8…圧縮機、9…室外熱交換器、10…膨張機構、11…箱体、12…吸い込み口、12a…吸込み側風路、13…吹出し側風路、13a…吹出し口、14…露受皿、32…サブファン、35…排気用ダクト、51〜53…空気の流れ、61…室内、62…室外、70…冷媒切換え弁、131、132…吹出しルーバ、150…バイパス通路、151…回転軸、152…開閉板。
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気調和機に係り、特に、冷房運転終了時に室内ユニット内のカビや雑菌等の発生を防止する乾燥運転を行なう空気調和機に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の従来の空気調和機として、特開平4−270844号公報(特許文献1)に記載されたものがある。この空気調和機は、カビ発生を防止するために、冷房運転モードでの運転終了時に、吹出しグリルを冷房モード位置にして、一定時間だけ暖房運転モードで運転すると共に、室内ファンを低速回転させるようにした乾燥運転機能を備えている。ここで、吹出しルーバを冷房モード位置にするのは、吹出しルーバを出来るだけ上向きにして、吹出し後の空気を吹出し口の上方に位置する吸込み口から直ぐに吸込ませようとするものである。そして、室内ファンを低速回転させるのは、暖房運転モードの運転における高温の空気が室内を循環するのを極力防止すると共に、乾燥のため空気温度を高めようとするものである。
【0003】
【特許文献1】
特開平4−270844号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1の空気調和機では、上述した構成にしたとしても、吹出し口から吹出された空気の多くは室内全体を循環してしまうものであり、これによって冷房運転終了後の乾燥運転時に室温が上昇してしまい快適性を損なうという課題があった。そこで、乾燥のための空気温度をあまり高くしないようにすることが考えられるが、ダニの発生を防止するのに必要な乾燥運転時間が長くなって、必要に応じて直ぐに冷房運転を再開することができないなど、ユーザにとって使い勝手が悪くなる不都合が生ずる。
【0005】
本発明の目的は、冷房運転終了時に室内温度の上昇を抑えながら室内ユニット内を短時間に乾燥させてカビや雑菌など発生を抑制することができる空気調和機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明は、吸込み口及び吹出し口を上下に有する室内ユニットの箱体と、室内空気を前記吸込み口を通して吸込み前記吹出し口から吹出すように前記箱体内に設置された室内ファンと、前記室内ファンの吸込み側に設置された室内熱交換器と、前記吹出し口を開閉する吹出しルーバとを備えた空気調和機において、前記室内熱交換器の吸込み側と前記室内ファンの吹出し側とを連通するバイパス通路を前記箱体内に形成すると共に、前記バイパス通路を開閉する開閉板を設け、冷房運転終了時に前記吹出しルーバにより前記吹出し口を閉じかつ前記開閉板により前記バイパス通路を開くと共に前記室内ファンを運転するように制御する制御装置を設けたものである。
前記目的をより好ましく達成するために、本発明は、さらに、次の構成としたものである。
冷房運転終了時に冷凍サイクルを暖房サイクルに切換えて高温の冷媒を前記室内熱交換器内に流動させるように制御する前記制御装置としたものである。
また、前記室内ファンの吹出し側風路を形成する前記室内熱交換器の露受皿と前記箱体の前面部との間に前記バイパス通路を形成し、回転軸を中心とした回転運動をする前記開閉板とし、前記開閉板の回転軸を回転させる駆動モータを設けたものである。
また、前記室内ファンの吹出し側風路を形成する前記室内熱交換器の露受皿と前記箱体の前面部との間に前記バイパス通路を形成し、前記開閉板を繰り出して前記バイパス通路を開閉しかつそのバイパス通路の閉鎖時に前記吹出し口より前方に突出させる繰り出し機構を設けたものである。
また、前記室内熱交換器の前記暖房サイクル時の冷媒入口部を露受皿に近い部位に設けたものである。
また、吸込み口及び吹出し口を上下に有する室内ユニットの箱体と、室内空気を前記吸込み口を通して吸込み前記吹出し口から吹出すように前記箱体内に設置された室内ファンと、前記室内ファンの吸込み側に設置された室内熱交換器と、前記吹出し口を開閉する吹出しルーバと、室内空気を室外に排気するように前記箱体内に設置されたサブファンとを備えた空気調和機において、前記室内熱交換器の露受皿内空間と前記サブファンの吸込み側とを連通するバイパス通路を形成すると共に、前記バイパス通路を開閉する開閉板を設け、冷房運転終了時に前記吹出しルーバにより前記吹出し口を閉じかつ前記開閉板により前記バイパス通路を開くと共に前記サブファンを運転するように制御する制御装置を設けたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の空気調和機の複数の実施例を、図面を参照して詳細に説明する。各実施例の図における同一符号は同一物または相当物を示す。
【0008】
本発明の第1実施例を図1から図4を参照しながら説明する。
【0009】
空気調和機は、室内ユニット1と室外ユニット7とを冷媒管、電気配線などを介して接続されているセパレート形空気調和機である。室内ユニット1は全体形状が横長であり、室内の壁面の上部などに設置される。その箱体11には、吸い込み口12と吹出し口13とが上下に形成されている。箱体11内の中央部には、横長の貫流ファンで構成された室内ファン3が配置されている。
【0010】
室内ファン3の吸込側である前方及び上方には、概略逆V字状の室内熱交換器2が設置されている。室内熱交換器2は、複数のアルミフィン21を多数所定の間隔で積層し、これらに伝熱管22を貫通させて構成されている。伝熱管22内を冷媒が流れ、室内空気との熱交換が行われる。
【0011】
室内空気は、室内ファン3を運転することにより、吸い込み口12を通して室内ユニット1内に吸い込まれ、室内熱交換器2と熱交換してから室内ファン3を通り、吹出し口13aから室内に吐き出され、所定の空調が行なわれる。
【0012】
露受皿14は、室内熱交換器2の下端部下方に配置され、空調運転である冷房運転及び除湿運転の際に室内熱交換器2に凝縮して滴下する凝縮水を受けるよう配置されている。露受皿14に滴下した凝縮水は、ドレンホースを通して室外に導かれる。露受皿14は室内ファン3の吹出し側風路の一部を構成するように設けられている。露受皿14と最も近い熱交換器2の下部24とがリブ141を介して接触している。
【0013】
露受皿14の前面部14aと箱体11の前面部11aとの間には、室内熱交換器2の吸込み側風路12aと室内ファン3の吹出し側風路13bとを連通するバイパス通路150が設けられている。露受皿14の下面の角部に回転軸151を回転中心として回転可能に開閉板152が配置され、この開閉板152によってバイパス通路150が開閉される。開閉板152の回転軸151を回転させる駆動モータが設けられ、駆動モータを回転することによって開閉板152が容易に開閉されるようになっている。
【0014】
吹出し口13aには、これを開閉すると共に風向制御を行なう吹出しルーバ131及び風向制御を行なう吹出しルーバ132が設けられている。本実施例では、吹出しルーバが二つの吹出しルーバ131、132で構成されているが、一つの吹出しルーバ131のみであってもよい。吹出しルーバ131、132は、冷房や暖房、除湿等の運転時には上下方向の風向制御とディフューザ効果により風量の増加に寄与すると共に、運転停止時には、室内ユニット1の外観を良くするために、図1に示すごとく閉状態となる。
【0015】
室外ユニット7内には、冷媒を圧縮する圧縮機8と、高温高圧となった冷媒を周囲空気に放熱することにより順次凝縮し液化させる縮器となる室外熱交換器9と、断熱膨張を行い低温低圧の二相冷媒とする電動膨張弁等の膨張機構10と、冷媒の流れを切換える切換え弁70とが配置されている。また、室外ユニット7内には、室外熱交換器9に室外空気を通風する室外ファン71が配置されている。
【0016】
冷房または除湿運転時の状況を説明すると、図2に示すように、吹出しルーバ131、132は開放状態となって吹出し側風路13から多量の空気が流動できるような吹出し流れ51に適合する上下方向の角度に配置されると共に、開閉板152がバイパス通路150を閉じるように回動されている。これによって、室内ファン2から吹出される空気がバイパス風路150を通してショートサーキットされることなく、吹出し口13aから室内へ吹出され、室内全体を循環して冷房または除湿の空調を行なう。
【0017】
ここで、冷凍サイクルによる通常の冷房運転の動作を説明する。冷房運転時には、冷媒切換え弁70が図3の点線に示すように切換えられて冷房サイクルが構成される。これによって、圧縮機8により冷媒が圧縮され、高温高圧となった冷媒が室外熱交換器9により周囲空気に放熱することにより順次凝縮されて液化される。液化された冷媒は、膨張機構10にて断熱膨張が行なわれて低温低圧の二相冷媒とされ、室内熱交換器2に流れて室内空気側から吸熱することにより蒸発してガス化された後、再び圧縮機8に戻される。この冷房サイクルにおける冷媒の動作が繰り返えされることにより室内の冷房が行われる。蒸発器となる室内ユニット1内の室内熱交換器2では、空気の露点温度以下になると、空気中の水分がフィン表面や伝熱管22の露出部分で結露して水滴となる。そのため、冷房運転の終了時には、熱交換器22及びフィン21表面には多量の水分が残る。このことは除湿運転の終了時も同様である。
【0018】
なお、フィン21の表面の水滴は一定の重さになると、自重によりフィン表面を伝わって落下し、室内熱交換器下部の露受皿14内に導かれ、図示しないドレンホースから室外に排出される。しかし、露受皿14内は、構造上、長手水平方向からの傾斜角度が大きくとれず、水分が完全に除去し難くなっている。そのため、露受皿14内はカビや雑菌の温床となりやすい。そこで、後述するように、冷房または除湿運転の終了時には乾燥運転が自動的に行なわれるようになっている。
【0019】
冷房または除湿運転の終了時には、室内ユニット1内の乾燥運転が行なわれる。この乾燥運転は、吹出しルーバ131により吹出し口13aを閉じ、開閉板152を回動してバイパス通路150を開き、室内ファン3を低速で運転するように制御することによって行なわれる。この制御は、図示しない制御装置により行なわれる。バイパス通路150が開くことにより、室内ファン3の吹出し側風路13bと室内熱交換器2の吸込み側風路12aとが連通される。この乾燥運転時には、室内ファン3からの吹出し流れ51が室内ユニット1内でバイパス通路150を通して吸込み側風路12aに即座に導かれる流れ52、53となり、そして、室内熱交換器2のフィン21間を通って再び室内ファン3に導かれる循環流となる。露受皿14内やフィン21の表面などに残留した水分は、この循環流によって蒸発が促進されて、短時間で循環流中に蒸発される。従って、冷房運転終了時に室内温度の上昇を抑えながら室内ユニット内を短時間に乾燥させてカビや雑菌など発生を抑制することができる。
【0020】
係る乾燥運転においては、冷媒切換え弁70を実線に示すように切換えることにより冷凍サイクルの状態を暖房サイクルに切換え、室内熱交換器2内の伝熱管22に高温の冷媒を流動させるようにしている。これにより、室内熱交換器2全体の温度が高められ、熱交換器フィン21や伝熱管22の周囲の水分乾燥がより一層すばやく行われる。このように室内熱交換器2の温度を高めた場合でも、吹出し空気51が上述したように室内ユニット1外部に流れることが極力防止できるようになっているため、室内温度の上昇を抑えることができる。なお、係る暖房サイクルは、圧縮機8を出た高温高圧の冷媒を室内ユニット1内の室内熱交換器2に導き、室内ユニット1内を加熱して乾燥させ、膨張機構10により低温冷媒にした後、蒸発器となる室外熱交換器9で蒸発させ、再び圧縮機8に戻る冷凍サイクルである。
【0021】
さらには、室内熱交換器2の温度を高めても室内温度の上昇を抑えることができることを利用して、本実施例では乾燥運転時に室内熱交換器2内の伝熱管22に通常の暖房運転よりも高温の冷媒を流動させるようにしている。例えば、乾燥運転時に、圧縮機回転数を通常の暖房運転時よりも高速で運転したり、膨張機構10の絞り径を小さくなるように制御したりして、高温冷媒とするようにしている。
【0022】
また、乾燥運転時に、室内ユニット1内の室内ファン3を通常の暖房運転時よりも低速で回転させるようにしている。これによっても室内熱交換器2に高温冷媒を供給でき、乾燥時間のより一層の短縮が可能である。
【0023】
なお、図2では冷房、暖房共に同一の図面で説明したが、実際の自動運転の際には、吹出しルーバはそれぞれの好適な角度にて運転される。
【0024】
次に、本発明の第2実施例を図4を参照しながら説明する。この第2実施例は、次に述べる通り第1実施例と相違するものであり、その他の点については第1実施例と基本的には同一である。
【0025】
この第2実施例では、開閉板152を平面方向のラックピニオン等の繰り出し機構153により駆動するようにしたものである。このような構成により、狭い吹出し口13a内で可動範囲の小さな構造で、第1実施例と同様な乾燥運転を実現できる。ここで、通常の空調運転時に開閉板152が前面部11aよりも前方に長さLだけ張り出すようになっている。これにより、吹出し口13aの長さが延長されることとなり、ディフューザ効果によって同一の貫流ファン回転数の場合でも高風量化し、冷房や暖房運転の高性能化が図れる。
【0026】
次に、本発明の第3実施例を図5を参照しながら説明する。この第3実施例は、次に述べる通り第1実施例と相違するものであり、その他の点については第1実施例と基本的には同一である。
【0027】
この第3実施例では、暖房サイクル時の冷媒の入口部23を露受皿14近傍に設けたものである。このような構成により圧縮機8から出た高温の冷媒を重力作用により凝縮水が最も溜まり易い室内熱交換器2の下部24に集中的に流すことにより有効に室内熱交換器2の乾燥ができる。
【0028】
次に、本発明の第4実施例を図6から図8を参照しながら説明する。この第4実施例は、次に述べる通り第1実施例と相違するものであり、その他の点については第1実施例と基本的には同一である。
【0029】
この第4実施例では、空調用の第1の送風機である室内ファン3と共に、換気用の第2の送風機であるサブファン32を箱体11内に備えると共に、サブファン32の吸込み側風路32aと露受皿14内の空間とを連通するバイパス通路150Aを形成しており、さらには、バイパス通路150Aを開閉する開閉板152を設けている。なお、開閉板152は上下方向に移動されるように構成されている。係る構成において、サブファン32を回転することにより、露受皿14の長手方向に向かって図7の矢印の如く高温空気が流れ、室内ユニット1内を通して送風されることとなり、露受皿14内部を短時間に乾燥することができる。また、乾燥後の空気は、室外に排出するダクト35により室外62に排出されるため、高温空気が室内61に流れることがさらに抑制できる。なお、図6、図7では、サブファン32をプロペラファンの形状で示したが、シロッコファン等であってもよい。
【0030】
第4実施例の乾燥運転について図8を参照しながら説明する。まず、図8(a)を用いて説明する。冷房運転または除湿運転が終了すると(ステップ81)、吹出しルーバ131の位置を運転停止状態の位置(吹出し口13aを閉鎖する位置)にし(ステップ82)、開閉板152の動作によりバイパス流路150Aを開いて乾燥流路を構成し(ステップ84)、高温の冷媒を室内熱交換器2の伝熱管22内に循環させ(ステップ85)、サブファン32の動作させる(ステップ85)ことにより、上述した室内空気の流れを形成して露受皿14内を乾燥させた後、乾燥運転を停止する(ステップ86)。また、図8(b)に示すように、ステップ84とステップ85とを同時に行なうことにより、露受皿14の乾燥をより一層早めることができる。
【0031】
次に、本発明の第5実施例を図9を参照しながら説明する。この第5実施例は、次に述べる通り第1実施例と相違するものであり、その他の点については第1実施例と基本的には同一である。
【0032】
この第5実施例では、露受皿14と熱交換器2のフィン21とが直接接するようになっている。係る構造であっても本発明の効果は達成される。
【0033】
なお、上述した各実施例では、室内ユニット1の前面部11aを平坦な構造として示したが、上部吸込み口12同様にグリル構造で開口があっても本発明の効果は達成される。
【0034】
【発明の効果】
以上の各実施例の説明から明らかなように、本発明によれば、冷房運転終了時に室内温度の上昇を抑えながら室内ユニット内を短時間に乾燥させてカビや雑菌など発生を抑制することができる空気調和機が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の空気調和機の乾燥運転時の室内ユニットの縦断面図である。
【図2】図1の室内ユニットの冷房運転時の縦断面図である。
【図3】本発明の第1実施例の空気調和機の全体構成図である。
【図4】本発明の第2実施例の空気調和機の乾燥運転時の室内ユニットの縦断面図である。
【図5】本発明の第3実施例の空気調和機の乾燥運転時の室内ユニットの縦断面図である。
【図6】本発明の第4実施例の空気調和機の乾燥運転時の室内ユニットの縦断面図である。
【図7】図6のA−A断面図である。
【図8】図6の空気調和機の乾燥運転動作の手順を示す図である。
【図9】本発明の第5実施例の空気調和機の乾燥運転時の室内ユニットの縦断面図である。
【符号の説明】
1…室内ユニット、2…熱交換器、3…室内ファン、7…室外ユニット、8…圧縮機、9…室外熱交換器、10…膨張機構、11…箱体、12…吸い込み口、12a…吸込み側風路、13…吹出し側風路、13a…吹出し口、14…露受皿、32…サブファン、35…排気用ダクト、51〜53…空気の流れ、61…室内、62…室外、70…冷媒切換え弁、131、132…吹出しルーバ、150…バイパス通路、151…回転軸、152…開閉板。
Claims (7)
- 吸込み口及び吹出し口を上下に有する室内ユニットの箱体と、室内空気を前記吸込み口を通して吸込み前記吹出し口から吹出すように前記箱体内に設置された室内ファンと、前記室内ファンの吸込み側に設置された室内熱交換器と、前記吹出し口を開閉する吹出しルーバとを備えた空気調和機において、
前記室内熱交換器の吸込み側と前記室内ファンの吹出し側とを連通するバイパス通路を前記箱体内に形成すると共に、前記バイパス通路を開閉する開閉板を設け、冷房運転終了時に前記吹出しルーバにより前記吹出し口を閉じかつ前記開閉板により前記バイパス通路を開くと共に前記室内ファンを運転するように制御する制御装置を設けたことを特徴とする空気調和機。 - 冷房運転終了時に冷凍サイクルを暖房サイクルに切換えて高温の冷媒を前記室内熱交換器内に流動させるように制御する前記制御装置としたことを特徴とする請求項1記載の空気調和機。
- 前記室内ファンの吹出し側風路を形成する前記室内熱交換器の露受皿と前記箱体の前面部との間に前記バイパス通路を形成し、回転軸を中心とした回転運動をする前記開閉板とし、前記開閉板の回転軸を回転させる駆動モータを設けたことを特徴とする請求項1記載の空気調和機。
- 前記室内ファンの吹出し側風路を形成する前記室内熱交換器の露受皿と前記箱体の前面部との間に前記バイパス通路を形成し、前記開閉板を繰り出して前記バイパス通路を開閉しかつそのバイパス通路の閉鎖時に前記吹出し口より前方に突出させる繰り出し機構を設けたことを特徴とする請求項1記載の空気調和機。
- 前記室内熱交換器の前記暖房サイクル時の冷媒入口部を露受皿に近い部位に設けたことを特徴とする請求項2記載の空気調和機。
- 吸込み口及び吹出し口を上下に有する室内ユニットの箱体と、室内空気を前記吸込み口を通して吸込み前記吹出し口から吹出すように前記箱体内に設置された室内ファンと、前記室内ファンの吸込み側に設置された室内熱交換器と、前記吹出し口を開閉する吹出しルーバと、室内空気を室外に排気するように前記箱体内に設置されたサブファンとを備えた空気調和機において、
前記室内熱交換器の露受皿内空間と前記サブファンの吸込み側とを連通するバイパス通路を形成すると共に、前記バイパス通路を開閉する開閉板を設け、冷房運転終了時に前記吹出しルーバにより前記吹出し口を閉じかつ前記開閉板により前記バイパス通路を開くと共に前記サブファンを運転するように制御する制御装置を設けたことを特徴とする空気調和機。 - 冷房運転終了時に冷凍サイクルを暖房サイクルに切換えて高温の冷媒を前記室内熱交換器内に流動させるように制御する前記制御装置とし、前記室内熱交換器の前記暖房サイクル時の冷媒入口部を露受皿に近い部位に設けたことを特徴とする請求項6記載の空気調和機。
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