JP2004359828A - 乳酸系ポリエステル組成物およびその成形体 - Google Patents

乳酸系ポリエステル組成物およびその成形体 Download PDF

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健志 金森
Hisatsugu Okuyama
久嗣 奥山
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Abstract

【課題】耐熱性、耐衝撃性に優れた乳酸系ポリエステル組成物を提供すること。
【解決手段】L乳酸に由来する乳酸単位またはD乳酸に由来する乳酸単位を主成分とする乳酸系ポリエステルと、前記乳酸系ポリエステルを構成する乳酸単位の由来元である乳酸と光学異性の関係にある乳酸に由来する乳酸単位とポリエステル単位とから成る乳酸系ポリエステル共重合体とから構成される乳酸系ポリエステル組成物。

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、乳酸系ポリエステル組成物および乳酸系ポリエステル組成物からなる成形体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、生分解性プラスチックの材料として乳酸系ポリエステルが用いられている。ところで、乳酸系ポリエステルは、一般的に硬く、耐衝撃性に劣るという性質を有しているため、その用途が限られてしまう傾向にあった。
【0003】
これに対して、例えば、特許文献1には、乳酸単位とポリエステル単位とから成る耐衝撃性付与剤をポリヒドロキシカルボン酸に付与することで、ブリードアウトを起こしにくく、柔軟性および透明性を維持しつつ、耐衝撃性を有するポリエステル組成物を得る技術が開示されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−335623号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記技術では、ポリヒドロキシカルボン酸と混合される耐衝撃性付与剤の相溶性が不十分であり、低比率時の効果が低いため、十分な耐衝撃性の改善効果を得るためには、ポリエステル組成物における耐衝撃性付与剤の混合比率を上げる必要がある。一方、耐衝撃性付与剤は柔軟性が高いため耐衝撃性付与剤の混合比率を上げると柔軟性の向上に伴い軟化温度が低下してしまい、耐熱性に劣るという問題がある。
【0006】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、耐熱性、耐衝撃性に優れた乳酸系ポリエステル組成物、およびその成形品を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明は、L乳酸に由来する乳酸単位またはD乳酸に由来する乳酸単位を主成分とする乳酸系ポリエステルと、前記乳酸系ポリエステルを構成する乳酸単位の由来元である乳酸と光学異性の関係にある乳酸に由来する乳酸単位とポリエステル単位とから成る乳酸系ポリエステル共重合体とから構成されることを特徴とする乳酸系ポリエステル組成物を提供する。
【0008】
また、本発明は、上記課題を解決するために、L乳酸に由来する乳酸単位およびD乳酸に由来する乳酸単位を主成分とする乳酸系ポリエステルと、前記乳酸系ポリエステルを構成する前記乳酸単位のうち主な乳酸単位の由来元である乳酸と光学異性の関係にある乳酸に由来する乳酸単位とポリエステル単位とから成る乳酸系ポリエステル共重合体とから構成されることを特徴とする乳酸系ポリエステル組成物を提供する。
【0009】
本発明の乳酸系ポリエステル組成物において、前記乳酸系ポリエステル共重合体における、前記乳酸単位および前記ポリエステル単位の組成比は、重量比で10:90〜90:10の範囲であっても良い。
【0010】
本発明の乳酸系ポリエステル組成物において、前記乳酸系ポリエステル共重合体は、重量平均分子量が10,000以上であると共に、ガラス転移温度が60℃以下であっても良い。
【0011】
本発明の乳酸系ポリエステル組成物において、前記乳酸系ポリエステルと前記乳酸系ポリエステル共重合体の組成比は、重量比で99:1〜50:50の範囲であり、好ましくは、重量比で95:5〜70:30の範囲であり、さらに好ましくは、重量比で90:10〜80:20の範囲であっても良い。
【0012】
本発明の乳酸系ポリエステル組成物はさらに、0.1〜40重量部の無機粉末および0.1〜10重量部のアミド系化合物が添加されて成っても良い。
【0013】
本発明は上記課題を解決するために、さらに、上記乳酸系ポリエステル組成物を結晶化させてなる成形体を提供する。
【0014】
本発明は上記課題を解決するために、さらにまた、上記乳酸系ポリエステル組成物の製造方法を提供する。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る乳酸系ポリエステル組成物、その成形物、およびその製造方法について説明する。
【0016】
本発明において用いられる乳酸系ポリエステルは、(1)L乳酸由来のL乳酸モノマーのみを主成分とするポリマー、(2)D乳酸由来のD乳酸モノマーのみを主成分とするポリマー、(3)L乳酸およびD乳酸由来のL乳酸モノマーおよびD乳酸モノマーを主成分とするポリマー、あるいは、(4)(1)〜(3)の乳酸モノマーおよび(1)〜(3)の乳酸モノマー以外の共重合モノマーから成る共重合体ポリマーであることが好ましい。
【0017】
乳酸モノマー成分としては、乳酸、乳酸2分子が環状2量化したラクタイドが用いられ得る。
【0018】
乳酸モノマー以外の共重合モノマー成分としては、カルボン酸、多価アルコール、ヒドロキシカルボン酸、ラクトン等が用いられ得る。また、これら種々の構成成分から成る各種ポリエステル、各種ポリエーテル、各種ポリカーボネート等が用いられ得る。
【0019】
ジカルボン酸としては、例えば、コハク酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、テレフタル酸、イソフタル酸等が用いられ得る。
【0020】
多価アルコールとしては、芳香族多価アルコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオール、ヘキサンジオール、オクタンジオール、グリセリン、ソルビタン、トリメチロールプロパン、ネオペンチルグリコールなどの脂肪族多価アルコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールなどのエーテルグリコール等が用いられ得る。
【0021】
ヒドロキシカルボン酸としては、グリコール酸、ヒドロキシブチルカルボン酸等が用いられ得る。
【0022】
ラクトンとしては、グリコリド、ε−カプロラクトングリコリド、ε−カプロラクトン、β−プロピオラクトン、δ−ブチロラクトン、β−またはγ−ブチロラクトン、ピバロラクトン、δ−バレロラクトン等が用いられ得る。
【0023】
乳酸系ポリエステルの製造方法としては、既知の任意の重合方法を採用することができる。一般的には、乳酸の無水環状二量体であるラクチドを開環重合する方法(ラクチド法)が用いられるが、乳酸を直接縮合重合しても構わない。重合反応には、通常、オクチル酸スズ等の有機スズ化合物が用いられる。
【0024】
本発明において用いられる乳酸系ポリエステル共重合体は、乳酸系ポリエステルの主成分である乳酸、あるいは乳酸系ポリエステルの主成分である2種の乳酸のうち主な乳酸とは光学異性の関係にある乳酸に由来する乳酸モノマーとポリエステルモノマーとで構成されているポリマーである。すなわち、乳酸系ポリエステルがL乳酸モノマーを主成分とする場合にはD乳酸モノマーが、乳酸系ポリエステルがD乳酸モノマーを主成分とする場合にはL乳酸モノマーが、乳酸系ポリエステルがD乳酸モノマーおよびL乳酸モノマーを主成分とする場合には、いずれか重量比の大きい乳酸モノマーに対して光学異性の関係にある乳酸に由来する乳酸モノマーが用いられる。
【0025】
乳酸系ポリエステル共重合体における乳酸モノマーとポリエステルモノマーの組成比は、重量比で10:90〜90:10の範囲であることが好ましい。また、乳酸系ポリエステル共重合体は、その重量平均分子量が10,000以上であると共に、ガラス転移温度が60℃以下であることが好ましい。
【0026】
乳酸モノマー成分としては、乳酸、乳酸2分子が環状2量化したラクタイドが用いられ得る。
【0027】
ポリエステルモノマー成分としては、ジカルボン酸およびジオールをエステル反応させて得られたものが用いられる。
【0028】
ジカルボン酸としては、例えば、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、デカンジカルボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸;ダイマー酸等の脂肪族ジカルボン酸、フマル酸等の不飽和脂肪族ジカルボン酸;フタル酸、テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸などが用いられ得る。なお、これらのジカルボン酸は2種類以上併用して用いることもできる。
【0029】
ジオールとしては、例えば、エチレングリコール、1、3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,7−ヘプタンジオール、1,8−オクタンジオール、1,9−ノナンジオール、1,10−デカンジオール、1,11−ウンデカンジオール、1,12−ドデカンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、プロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,2−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、3,3−ジエチル−1,3−プロパンジオール、3,3−ジブチル−1,3−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、1,3−ペンタンジオール、2,3−ペンタンジオール、2,4−ペンタンジオール、2−メチル−2,4−ペンタンジオール、1,4−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,3−ヘキサンジオール、1,4−ヘキサンジオール、1,5−ヘキサンジオール、n−ブトキシエチレングリコール、シクロヘキサンジメタノール、水添ビスフェノールA、ダイマージオール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール、キシリレングリコール、フェニルエチレングリコールなどの炭素原子数2〜45の脂肪族ジオールが挙げられる。これらのジオールは、2種類以上併用して使用することもできる。
【0030】
ポリエステルモノマーの製造方法としては、ジカルボン酸とジオールとをモル比で1:1〜1:1.5で窒素雰囲気下にて130℃〜240℃の温度範囲で1時間に5〜10℃の割合で徐々に昇温させながら撹拌して水を留去する。4〜12時間反応後、90〜0.1KPaで徐々に減圧度を上げながら過剰のジオールを留去する。2〜3時間減圧後、エステル交換触媒及び酸化防止剤を添加して0.5KPa以下で減圧しながら200〜240℃で4〜12時間反応させることにより、粘性の高いポリエステルモノマーを得ることができる。
【0031】
乳酸系ポリエステル共重合体の製造方法としては、例えば、(1)ラクタイドを成分とする乳酸モノマーとポリエステルモノマーとを、重合触媒の存在下で反応させる方法、(2)乳酸を重縮合して得たポリ乳酸を成分とする乳酸モノマーをポリエステルモノマー存在下で更に脱水、重縮合することによってポリ乳酸−ポリエステルブロック共重合体を得る方法、(3)乳酸又はラクタイドから得られたポリ乳酸を成分とする乳酸モノマーとポリエステルモノマーとをエステル交換触媒の存在下、溶融混練することによりポリ乳酸−ポリエステルブロック共重合体を得る方法などが挙げられる。
【0032】
乳酸系ポリエステル共重合体の室温における粘弾性は、共重合に用いる脂肪族ポリエステルを構成するジオールの主鎖の炭素原子数が多いほど軟質となる。また、ダイマー酸と併用されるジカルボン酸量が増えるに従い軟質となる。乳酸系ポリエステル共重合体の市販品としては、例えば、大日本インキ製のPlamate PD−150が挙げられる。
【0033】
次に、本発明の乳酸系ポリエステル組成物について説明する。本発明の乳酸系ポリエステル組成物を得るためには、既述の乳酸系ポリエステルおよび乳酸系ポリエステル共重合体とが用いられる。本発明において、乳酸系ポリエステルとは、基本的には、少なくともL乳酸およびD乳酸のいずれかに由来する乳酸モノマー単位のみで構成されたポリマーを意味するが、効果を損なわない範囲にてL乳酸またはD乳酸に由来しない他のモノマーを含んでいても良い。
【0034】
本発明において、乳酸系ポリエステル共重合体は、乳酸系ポリエステルの主成分である乳酸と光学異性の関係にある乳酸を主成分としていることが必須要件となる。なお、主成分とは乳酸に関してL乳酸およびD乳酸のいずれが主成分であるかを意味しており、乳酸系ポリエステルまたは乳酸系ポリエステル共重合体がL乳酸またはD乳酸のいずれかのみを乳酸成分として含む場合には、含まれている乳酸成分が主成分となり、一方、乳酸系ポリエステルまたは乳酸系ポリエステル共重合体がL乳酸およびD乳酸の双方を乳酸成分として含む場合には、含有量(例えば、重量比)が多い乳酸成分が主成分となる。
【0035】
したがって、乳酸系ポリエステルの主成分がL乳酸であればD乳酸を主成分とする乳酸系ポリエステル共重合体が用いられ、乳酸系ポリエステルの主成分がD乳酸であればL乳酸を主成分とする乳酸系ポリエステル共重合体が用いられる。
【0036】
本発明の乳酸系ポリエステル組成物を得るためには、乳酸系ポリエステルと乳酸系ポリエステル共重合体とをそのまま混練してもよいし、予め乳酸系ポリエステルと乳酸系ポリエステル共重合体とを高濃度でブレンドしたマスターバッチの状態で用いても良い。
【0037】
乳酸系ポリエステルと、乳酸系ポリエステル共重合体との混練比は本発明の効果が達成する比率であればよく、99:1〜50:50であり、好ましくは95:5〜70:30、さらに好ましくは90:10〜80:20である。この組成比の範囲内では、ブレンド物の耐熱性、耐衝撃性、ブリードアウト性がバランス良く改善される。
【0038】
また、乳酸系ポリエステルと乳酸系ポリエステル共重合体とを混練する際には、ステレオコンプレックスの形成、すなわち結晶化を促進させるために、結晶の核となる核剤、促進剤といった添加剤を添加することが望ましい。添加剤としては、例えば、無機粉末およびアミド系化合物が用いられる。無機粉末は、分散性を向上させるために粒径が小さいことが望ましく、粒径10ミリ以下であることが好ましく、さらには粒径5ミリ以下であることが好ましい。樹脂との接着性を向上させるために表面処理を施しても良い。無機粉末としては、例えば、タルクが、アミド系化合物としては例えば、脂肪族カルボン酸アミドが用いられ得る。
【0039】
無機粉末の添加量は、0.1〜40重量部、好ましくは0.1〜30重量部、さらに好ましくは0.5〜20重量部、最も好ましくは1〜20重量部である。アミド系化合物の添加量は、0.1〜10重量部、好ましくは0.1〜8重量部、さらに好ましくは0.5〜8重量部、最も好ましくは0.5〜5重量部である。添加剤としては、乳酸系ポリエステル組成物の特性を失わない限り、さらに、可塑剤、顔料、安定剤、耐電防止剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、難燃剤、離型剤、滑剤、染料、抗菌剤、末端封鎖剤、充填剤(炭酸カルシウム、クレイ等)を加えても構わない。
【0040】
乳酸系ポリエステルと乳酸系ポリエステル共重合体との混練は、両者の融点以上で行われることは言うまでもない。混練機器は、押し出し機やニーダー、バッチ式混練機などが用いられる。また、反応釜中での混練や、粘性の高い場合はスタティックミキサーを用いた混練も可能である。さらに、溶剤を用いての湿式ブレンドでも同様な混練が可能である。
【0041】
本発明の乳酸系ポリエステル組成物は、乳酸系ポリエステルおよび乳酸系ポリエステルの主成分である乳酸とは光学異性の関係にある乳酸を主成分とする乳酸系ポリエステル共重合体とを混練して得られるので、耐衝撃性と耐熱性とを両立させることができる。すなわち、一般的に、乳酸系ポリエステルは、硬く、耐衝撃性に劣ることが知られている。この乳酸系ポリエステルに対して、単にポリエステルモノマーによって柔軟性を有する乳酸系ポリエステル共重合体を混練すると、耐衝撃性に関しては改善された乳酸系ポリエステル組成物を得ることはできるが、柔軟性が増した分だけ耐熱性が低下してしまう。
【0042】
これに対して、本発明では、乳酸系ポリエステル共重合体の主成分となる乳酸を、乳酸系ポリエステルの主成分である乳酸とは光学異性の関係にある乳酸とすることによって、耐熱性を向上させると共に、耐衝撃性を更に向上させた。すなわち、乳酸系ポリエステルと乳酸系ポリエステル共重合体との間にステレオコンプレックスが形成されることによって2成分間の相分離が抑制される。相分離が抑制されることによって、乳酸系ポリエステル共重合体の分散性が向上されるため、乳酸系ポリエステル共重合体によりもたらされる耐衝撃性が更に向上される。また、ステレオコンプレックスの結晶の融点は、ホモ結晶の融点と比較して数十℃以上高くなるため耐熱性が向上される。
【0043】
さらに、核剤、結晶化促進剤を添加することによって、結晶化速度が向上し、より短時間で成形型内で結晶化するので耐熱性、耐衝撃性に優れた成形体を製造することができる。また、タルクを加えることによって、無機物による補強効果が増大され、耐熱性および成形性を向上させることができる。
【0044】
射出成型、押出し成型、真空圧空成型、ブロー成型等によって本発明の乳酸系ポリエステル組成物を用いた種々の成形品を得ることができる。得られる成型品は、例えば、耐熱性が向上されたので自動車用部品として用いることも可能となり、この他にも、農業用資材、園芸用資材、土木・建築用資材、医療用品等として用いることができる。
【0045】
【実施例】
以下、実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する。なお、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
【0046】
実施例1:
二軸押出機を用い、予め予備乾燥したポリ乳酸(乳酸系ポリエステル)としてPDLA(purasorb D、ピューラック製)90重量部に、乳酸系ポリエステル共重合体としてPLLA(Plamate PD−150、大日本インキ製)10重量部、タルク(Micro Ace P6、粒径4ミクロン、日本タルク製)1重量部、エチレンビス−12−ヒドロキシステアリン酸アミド(スリパックスH、日本化成製)1重量部を加えて所定温度にて混練し、本発明の乳酸系ポリエステル組成物ペレットを得た。得られたペレットを乾燥し、絶乾状態にした後、金型温度110℃、冷却時間120秒にて射出成形し、各種試験片としての成形品を得た。
【0047】
比較例1:
ポリ乳酸として、PDLA(purasorb D、ピューラック製)の代わりに、PLLA(#5000、トヨタ自動車製)を用いた以外は実施例1と同様にして、各種試験片としての成形品を得た。
【0048】
実施例1の乳酸系ポリエステル組成物ペレットから得られた成形品の機械特性と比較例1の乳酸系ポリエステル組成物ペレットから得られた成形品の機械特性は表1に示すとおりである。実施例1の乳酸系ポリエステル組成物ペレットから得られた成形品のIZOD衝撃強度は15.6(kJ/m)であり、0.45MPaの作用応力下における熱変形温度は111.3℃であった。一方、比較例1の乳酸系ポリエステル組成物ペレットから得られた成形品のIZOD衝撃強度は8.9(kJ/m)であり、0.45MPaの作用応力下における熱変形温度は100.8℃であった。表1に示す機械特性の試験結果が示すように、実施例1の乳酸系ポリエステル組成物の耐衝撃性は、比較例1に対して約2倍向上し、耐熱性についても比較例1に対して向上している。なお、表2に示すように、実施例1および比較例1の双方において成型時には変形は見られなかった。
【0049】
【表1】
Figure 2004359828
【0050】
【表2】
Figure 2004359828
【0051】
実施例2:
二軸押出機を用い、予め予備乾燥したポリ乳酸(乳酸系ポリエステル)としてPDLA(purasorb D、ピューラック製)80重量部に、乳酸系ポリエステル共重合体としてPLLA(Plamate PD−150、大日本インキ製)20重量部、タルク(Micro Ace P6、粒径4ミクロン、日本タルク製)1重量部、エチレンビス−12−ヒドロキシステアリン酸アミド(スリパックスH、日本化成製)1重量部を加えて所定温度にて混練し、本発明の乳酸系ポリエステル組成物ペレットを得た。得られたペレットを乾燥し、絶乾状態にした後、金型温度110℃、冷却時間120秒にて射出成形し、各種試験片としての成形品を得た。
【0052】
比較例2:
ポリ乳酸として、PDLA(purasorb D、ピューラック製)の代わりに、PLLA(#5000、トヨタ自動車製)を用いた以外は実施例2と同様にして、各種試験片としての成形品を得た。
【0053】
実施例2の乳酸系ポリエステル組成物ペレットから得られた成形品の機械特性と比較例2の乳酸系ポリエステル組成物ペレットから得られた成形品の機械特性は表1に示すとおりである。実施例2の乳酸系ポリエステル組成物ペレットから得られた成形品のIZOD衝撃強度は32.8(kJ/m)であり、0.45MPaの作用応力下における熱変形温度は90.2℃であった。一方、比較例2の乳酸系ポリエステル組成物ペレットから得られた成形品のIZOD衝撃強度は25.9(kJ/m)であり、0.45MPaの作用応力下における熱変形温度は79.4℃であった。表2に示す機械特性の試験結果が示すように、実施例2の乳酸系ポリエステル組成物の耐衝撃性、耐熱性は、共に比較例1に対して向上している。なお、表2に示すように、実施例2および比較例2の双方において成型時には変形は見られなかった。
【0054】
実施例3:
二軸押出機を用い、予め予備乾燥したポリ乳酸(乳酸系ポリエステル)としてPDLA(purasorb D、ピューラック製)90重量部に、乳酸系ポリエステル共重合体としてPLLA(Plamate PD−150、大日本インキ製)10重量部を加えて所定温度にて混練し、本発明の乳酸系ポリエステル組成物ペレットを得た。得られたペレットを乾燥し、絶乾状態にした後、金型温度40℃、冷却時間30秒にて射出成形し、各種試験片としての成形品を得た。得られた試験片に対して、送風乾燥機中にて100℃で、2時間アニール処理を施した。
【0055】
比較例3:
ポリ乳酸として、PDLA(purasorb D、ピューラック製)の代わりに、PLLA(#5000、トヨタ自動車製)を用いた以外は実施例1と同様にして、各種試験片としての成形品を得て、アニール処理を行った。
【0056】
実施例3の乳酸系ポリエステル組成物ペレットから得られた成形品の機械特性と比較例3の乳酸系ポリエステル組成物ペレットから得られた成形品の機械特性は表3に示すとおりである。実施例1の乳酸系ポリエステル組成物ペレットから得られた成形品のIZOD衝撃強度は16.5(kJ/m)であり、0.45MPaの作用応力下における熱変形温度は122.8℃であった。一方、比較例3の乳酸系ポリエステル組成物ペレットから得られた成形品のIZOD衝撃強度は9.2(kJ/m)であり、0.45MPaの作用応力下における熱変形温度は119.2℃であった。表3に示す機械特性の試験結果が示すように、低温射出後にアニール処理を施した場合であっても、実施例3の乳酸系ポリエステル組成物に耐衝撃性は、比較例3に対して約2倍向上し、耐熱性についても比較例3に対して向上している。また表2に示すように、実施例3では、成型時およびアニール処理時において若干の変形が見られた(変形小)に止まったのに対して、比較例3では、成型時およびアニール処理時において成形不可能な程の大きな変形(変形大)が見られた。
【0057】
【表3】
Figure 2004359828
【0058】
比較例4:
二軸押出機を用い、PLLA(#5000、トヨタ自動車製)50重量部に、PDLA(purasorb D、ピューラック製)50重量部、タルク(Micro Ace P6、粒径4ミクロン、日本タルク製)1重量部、エチレンビス−12−ヒドロキシステアリン酸アミド(スリパックスH、日本化成製)1重量部を加えて所定温度にて混練し、乳酸系ポリエステル組成物ペレットを得た。得られたペレットを乾燥し、絶乾状態にした後、金型温度110℃、冷却時間120秒にて射出成形し、各種試験片としての成形品を得た。
【0059】
比較例4の乳酸系ポリエステル組成物ペレットから得られた成形品の機械特性は表4に示すとおりである。比較例4の乳酸系ポリエステル組成物ペレットから得られた成形品のIZOD衝撃強度は9.1(kJ/m)であり、0.45MPaの作用応力下における熱変形温度は131.0℃であった。比較例4が示すように、非共重合体の乳酸系ポリエステル(PLLAおよびPDLA)を混練して得られた乳酸系ポリエステル組成物は、耐熱性には優れるものの、耐衝撃性に劣る。
【0060】
【表4】
Figure 2004359828
【0061】
実施例5:
二軸押出機を用い、予め予備乾燥したポリ乳酸(乳酸系ポリエステル)としてPDLA(purasorb D、ピューラック製)70重量部に、乳酸系ポリエステル共重合体としてPLLA(Plamate PD−150、大日本インキ製)30重量部、タルク(Micro Ace P6、粒径4ミクロン、日本タルク製)1重量部、エチレンビス−12−ヒドロキシステアリン酸アミド(スリパックスH、日本化成製)1重量部を加えて所定温度にて混練し、本発明の乳酸系ポリエステル組成物ペレットを得た。得られたペレットを乾燥し、絶乾状態にした後、金型温度110℃、冷却時間120秒にて射出成形し、各種試験片としての成形品を得た。
【0062】
比較例5:
ポリ乳酸として、PDLA(purasorb D、ピューラック製)の代わりに、PLLA(#5000、トヨタ自動車製)を用い、タルク並びにアミド系化合物を添加しなかった点を除いて実施例5と同様にして、各種試験片としての成形品を得た。
【0063】
実施例5の乳酸系ポリエステル組成物ペレットから得られた成形品の機械特性と比較例5の乳酸系ポリエステル組成物ペレットから得られた成形品の機械特性は表4に示すとおりである。実施例5の乳酸系ポリエステル組成物ペレットから得られた成形品のIZOD衝撃強度は40.7(kJ/m)であり、0.45MPaの作用応力下における熱変形温度は84.3℃であった。一方、比較例5の乳酸系ポリエステル組成物ペレットから得られた成形品のIZOD衝撃強度は30.7(kJ/m)であり、0.45MPaの作用応力下における熱変形温度は80.2℃であった。表4に示す機械特性の試験結果が示すように、タルク、アミド系化合物といった添加剤を添加することによって、実施例5の乳酸系ポリエステル組成物の耐衝撃性および耐熱性は、共にタルク、アミド系化合物といった添加剤が添加されていない比較例5の耐衝撃性および耐熱性に対して向上している。
【0064】
実施例6:
二軸押出機を用い、予め予備乾燥したポリ乳酸(乳酸系ポリエステル)としてPDLA(purasorb D、ピューラック製)50重量部に、乳酸系ポリエステル共重合体としてPLLA(Plamate PD−150、大日本インキ製)50重量部、タルク(Micro Ace P6、粒径4ミクロン、日本タルク製)1重量部、エチレンビス−12−ヒドロキシステアリン酸アミド(スリパックスH、日本化成製)1重量部を加えて所定温度にて混練し、本発明の乳酸系ポリエステル組成物ペレットを得た。得られたペレットを乾燥し、絶乾状態にした後、金型温度110℃、冷却時間120秒にて射出成形し、各種試験片としての成形品を得た。
【0065】
比較例6:
ポリ乳酸として、PDLA(purasorb D、ピューラック製)の代わりに、PLLA(#5000、トヨタ自動車製)を用い、タルク並びにアミド系化合物を添加しなかった点を除いて実施例6と同様にして、各種試験片としての成形品を得た。
【0066】
実施例6の乳酸系ポリエステル組成物ペレットから得られた成形品の機械特性と比較例6の乳酸系ポリエステル組成物ペレットから得られた成形品の機械特性は表4に示すとおりである。実施例6の乳酸系ポリエステル組成物ペレットから得られた成形品のIZOD衝撃強度は60.3(kJ/m)であり、0.45MPaの作用応力下における熱変形温度は78.2℃であった。一方、比較例6の乳酸系ポリエステル組成物ペレットから得られた成形品のIZOD衝撃強度は46.2(kJ/m)であり、0.45MPaの作用応力下における熱変形温度は68.3℃であった。表4に示す機械特性の試験結果が示すように、タルク、アミド系化合物といった添加剤を添加することによって、実施例6の乳酸系ポリエステル組成物の耐衝撃性および耐熱性は、共にタルク、アミド系化合物といった添加剤が添加されていない比較例6の耐衝撃性および耐熱性に対して向上している。
【0067】
【発明の効果】
本発明によれば、耐熱性、耐衝撃性の双方に優れた乳酸系ポリエステル組成物を得ることができる。また、本発明によれば、耐熱性、耐衝撃性の双方に優れた乳酸系ポリエステル組成物の成型物を得ることができる。さらに、本発明によれば、耐熱性、耐衝撃性の双方に優れた乳酸系ポリエステル組成物を製造することができる。

Claims (11)

  1. 乳酸系ポリエステル組成物であって、
    L乳酸に由来する乳酸単位またはD乳酸に由来する乳酸単位を主成分とする乳酸系ポリエステルと、
    前記乳酸系ポリエステルを構成する乳酸単位の由来元である乳酸と光学異性の関係にある乳酸に由来する乳酸単位とポリエステル単位とから成る乳酸系ポリエステル共重合体とから構成される乳酸系ポリエステル組成物。
  2. 乳酸系ポリエステル組成物であって、
    L乳酸に由来する乳酸単位およびD乳酸に由来する乳酸単位を主成分とする乳酸系ポリエステルと、
    前記乳酸系ポリエステルを構成する前記乳酸単位のうち主な乳酸単位の由来元である乳酸と光学異性の関係にある乳酸に由来する乳酸単位とポリエステル単位とから成る乳酸系ポリエステル共重合体とから構成される乳酸系ポリエステル組成物。
  3. 請求項1または請求項2に記載の乳酸系ポリエステル組成物において、
    前記乳酸系ポリエステル共重合体における、前記乳酸単位および前記ポリエステル単位の組成比は、重量比で10:90〜90:10の範囲である乳酸系ポリエステル組成物。
  4. 請求項3に記載の乳酸系ポリエステル組成物において、
    前記乳酸系ポリエステル共重合体は、重量平均分子量が10,000以上であると共に、ガラス転移温度が60℃以下である乳酸系ポリエステル組成物。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の乳酸系ポリエステル組成物において、
    前記乳酸系ポリエステルと前記乳酸系ポリエステル共重合体の組成比は、重量比で99:1〜50:50の範囲である乳酸系ポリエステル組成物。
  6. 請求項5記載の乳酸系ポリエステル組成物において、
    前記乳酸系ポリエステルと前記乳酸系ポリエステル共重合体の組成比は、重量比で95:5〜70:30の範囲である乳酸系ポリエステル組成物。
  7. 請求項6記載の乳酸系ポリエステル組成物において、
    前記乳酸系ポリエステルと前記乳酸系ポリエステル共重合体の組成比は、重量比で90:10〜80:20の範囲である乳酸系ポリエステル組成物。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の乳酸系ポリエステル組成物はさらに、
    0.1〜40重量部の無機粉末および0.1〜10重量部のアミド系化合物が添加されて成る乳酸系ポリエステル組成物。
  9. 請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の乳酸系ポリエステル組成物を結晶化させてなる成形体。
  10. 乳酸系ポリエステル組成物の製造方法であって、
    L乳酸に由来する乳酸単位またはD乳酸に由来する乳酸単位を主成分とする乳酸系ポリエステルを供給し、
    前記乳酸系ポリエステルを構成する乳酸単位の由来元である乳酸と光学異性の関係にある乳酸に由来する乳酸単位とポリエステル単位とから成る乳酸系ポリエステル共重合体を供給し、
    前記供給された乳酸系ポリエステル、前記乳酸系ポリエステル共重合体および結晶化促進剤とを混練する製造方法。
  11. 乳酸系ポリエステル組成物の製造方法であって、
    L乳酸に由来する乳酸単位およびD乳酸に由来する乳酸単位を主成分とする乳酸系ポリエステルを供給し、
    前記乳酸系ポリエステルを構成する前記乳酸単位のうち主な乳酸単位の由来元である乳酸と光学異性の関係にある乳酸に由来する乳酸単位とポリエステル単位とから成る乳酸系ポリエステル共重合体を供給し、
    前記供給された乳酸系ポリエステル、前記乳酸系ポリエステル共重合体および結晶化促進剤とを混練する製造方法。
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