JP2004359638A - リパーゼ活性阻害剤 - Google Patents
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Abstract
【課題】食事療法や運動療法よりも手軽に肥満を防止したり改善したりすることができるリパーゼ活性阻害剤を提供する。
【解決手段】フィコシアニンを有効成分として含有する。フィコシアニンが膵リパーゼ等のリパーゼの基質結合部位に作用してリパーゼによる脂肪の分解を阻害することができ、従って、脂肪が体内に摂取されるのを少なくすることができる。
【選択図】 なし
【解決手段】フィコシアニンを有効成分として含有する。フィコシアニンが膵リパーゼ等のリパーゼの基質結合部位に作用してリパーゼによる脂肪の分解を阻害することができ、従って、脂肪が体内に摂取されるのを少なくすることができる。
【選択図】 なし
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、リパーゼの活性、特に、膵リパーゼの活性を阻害するリパーゼ活性阻害剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、フィコシアニンは可食な青色色素として利用されており、特許文献1〜3に記載されているような方法により、藍藻類等から抽出して単離精製されている。
【0003】
【特許文献1】
特公昭57−51865号公報(特許請求の範囲等)
【特許文献2】
特開平6−271783号公報(特許請求の範囲等)
【特許文献3】
特開平11−299450号公報(特許請求の範囲等)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、フィコシアニンが膵リパーゼ等のリパーゼの活性を阻害することは知られていない。本発明者はフィコシアニンがリパーゼの活性を阻害することを見出して本発明に至ったものである。
【0005】
すなわち、本発明は、食事療法や運動療法よりも手軽に肥満を防止したり改善したりすることができるリパーゼ活性阻害剤を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係るリパーゼ活性阻害剤は、フィコシアニンを有効成分として含有することを特徴とするものであり、フィコシアニンが膵リパーゼ等のリパーゼの基質結合部位に作用してリパーゼによる脂肪の分解を阻害することができ、従って、脂肪が体内に摂取されるのを少なくすることができて食事療法や運動療法よりも手軽に肥満を防止したり改善したりすることができるものである。
【0007】
また、本発明の請求項2に係るリパーゼ活性阻害剤は、請求項1において、フィコシアニンがスピルリナからの抽出物であることを特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
【0009】
フィコシアニンは発色団であるフィコシアノビリンがα鎖(20.5 kDa)とβ鎖(23.5 kDa)の2種類のタンパク質に化学的に結合したサブユニット構造を有する色素タンパク質である。フィコシアノビリンの構造式を化1に、フィコシアニンのサブユニット構造を図3に示す。
【0010】
【化1】
【0011】
図3のように、α鎖には1つのフィコシアノビリン発色団がシステインのα−84に、β鎖には2つのフィコシアノビリンがシステインのβ−84とβ−155に共有結合している。α鎖及びβ鎖各1個(αβ)で単量体をなし、フィコビリゾームでのフィコシアニンの基本的な単位は3量体(αβ)3で、さらに、それらが2つ会合した6量体(αβ)6を形成している。さらなる高次構造の実現には6量体どうしを会合させるリンカータンパク質が機能する。
【0012】
フィコシアニンは上記のように公知の方法にて得ることができるが、本発明ではスピルリナなどの藍藻類からの抽出物(抽出エキス)として得るのが好ましい。スピルリナ(Spirulina platensis)は藍藻類紐子目ユレモ属スピルリナ科に属するものであって、細胞が多数連結した一本の細長い糸状体を形成し、規則正しい螺旋状(スパイラル)を呈しているものである。
【0013】
スピルリナから本発明のリパーゼ活性阻害化合物を抽出する方法には、特に制限はなく、通常の抽出法を採用することができる。例えば、スピルリナをその全質量に対して5〜200倍の水あるいは有機溶媒あるいはこれらの混合溶媒に浸漬し、5〜24時間静置した後、ろ過することにより抽出液を得る。このようにしてフィコシアニンを抽出液中に得ることができる。上記の抽出において、スピルリナとしては乾燥粉末にしたものであってもよいし、乾燥粉末でない生のものを用いてもよい。また、有機溶媒としては例えばエタノールやメタノールやブタノールなどのアルコールを用いることができるが、その他の公知の有機溶媒を用いてもよい。また、水または有機溶媒の温度は常温(室温)であってもよいし、あるいは冷却して4℃程度にしてもよい。尚、上記ではフィコシアニンをスピルリナから抽出する方法を例示したが、これに限らず、スピルリナ以外の他の藍藻類を用いてもよいし、また、他の方法によりスピルリナから抽出してもよい。
【0014】
本発明では上記の抽出液をそのまま使用したりあるいは上記の抽出液を希釈したり濃縮したりすることにより抽出液に含有された状態でフィコシアニンを使用することができる。また、上記の抽出液を単独であるいは適当な担体とともに噴霧乾燥、凍結乾燥、減圧乾燥、流動乾燥等の方法により粉末状あるいはペースト状にしてフィコシアニンを使用することができる。さらに、クロマトグラフィーなどを用いた公知の手法により上記の抽出液から単離精製してからフィコシアニンを使用することができる。尚、ここでいう「使用」とは、経口あるいは非経口で体内に摂取すること及び後述のような他の材料と配合することによりリパーゼ活性阻害剤を調製すること等の意味を含むものである。
【0015】
本発明のリパーゼ活性阻害剤は上記のフィコシアニンを有効成分として含有して調製されるものである。リパーゼ活性阻害剤の形態は特に限定されず、液剤、錠剤、丸剤、散剤、乳剤、顆粒剤、カプセル剤、懸濁剤、注射剤、スプレー剤等にすることができ、また、賦形剤、充填剤、結合剤、付湿剤、崩壊剤、表面活性剤、滑沢剤、溶剤、増量剤などの公知の材料及び公知の製法を用いて製剤化することができるものである。錠剤や散剤等の賦形剤としては、例えば、乳糖、澱粉、デキストリン、リン酸カルシウム、炭酸カルシウム、酸化マグネシウム、乾燥水酸化アルミニウム、ステアリン酸マグネシウム、重炭酸ナトリウム、乾燥酵母等が挙げられる。液剤における賦形剤としては、例えば、水、グリセリン、プロピレングリコール、単シロップ、エタノール、脂肪油、エチレングリコール、ポリエチレングリコール、ソルビトール等が挙げられる。
【0016】
リパーゼ活性阻害剤中のフィコシアニンの配合量は、特に限定されないが、リパーゼ活性阻害剤の全質量に対して0.1〜99.9%、好ましくは1〜20%とすることができる。また、リパーゼ活性阻害剤の投与方法は特に限定されず、製剤の形態、症状、患者の年齢、性別、その他の条件に応じて経口あるいは非経口などの公知の方法を適宜採用することができる。さらに、リパーゼ活性阻害剤の投与量としては特に限定されず、用法、患者の年齢、性別、疾患の程度その他の条件に応じて設定すればよいが、例えば、1日あたり体重1kgに対してフィコシアニンを1〜100mgで投与するように設定することができる。
【0017】
以下に、体内への脂肪の吸収機構について説明する。食事に含まれている脂肪はそのままの形では吸収されず、膵臓から分泌される膵リパーゼ等のリパーゼによって脂肪酸と2−モノグリセリドに分解された後、小腸の上皮細胞に吸収される。上皮細胞に吸収された脂肪酸と2−モノグリセリドはこの細胞内で再びトリグリセリドに合成され、アポ蛋白やリン脂質やコレステロールとともにカイロミクロンを形成する。このカイロミクロンはリンパ管を経て血液中に分泌されて全身を循環する。そして、カイロミクロンは脂肪組織の血管壁に存在するリポ蛋白リパーゼにより脂肪酸と2−モノグリセリドに分解された後、脂肪組織(脂肪細胞)に取り込まれ、脂肪組織内で再びトリグリセリドに合成されて蓄積される。このようにして脂肪は体内に吸収されるものである。
【0018】
そして、本発明のリパーゼ活性阻害剤は上記のような脂肪の吸収機構において、小腸での膵リパーゼ等のリパーゼの活性作用、すなわち、脂肪を脂肪酸と2−モノグリセリドに分解する活性作用をリパーゼの活性部位にフィコシアニンが結合して阻害することにより、リパーゼによる脂肪分解を阻害して脂肪の分解を抑制して脂肪の代謝を高めるようにするものであり、この結果、脂肪が脂肪組織に蓄積されにくくして肥満を防止したり改善したりすることができるものである。
【0019】
本発明のリパーゼ活性阻害剤は、一般的に食されたり飲用されている食品や飲料に添加して配合することができ、例えば、パン、麺、菓子、ビスケット、ケーキ等の穀粉や澱粉を主成分とする食品、ソーセージやハム等の肉加工食品、かまぼこやちくわ等の水産加工食品、ヨーグルトやアイスクリームやバターやチーズやミルク等の乳製品、ジュースや水や茶などの飲料、味噌や醤油等の調味料、ゼリーやプリン等のデザートなどに配合することができる。これら本発明のリパーゼ活性阻害剤を含有する食品や飲料は脂肪が吸収されにくいものであり、従って、健康食品や健康飲料あるいはダイエット食品やダイエット飲料などとして用いられるものである。食品や飲料のリパーゼ活性阻害剤の配合量は、特に限定されないが、食品や飲料の全質量に対してフィコシアニンが0.1〜20%とすることができる。
【0020】
スピルリナは、現在健康食品、飼料または色素の抽出原料として広く利用され、微細藻類であるため、抽出も比較的容易な形状の粉体である。フィコシアニンはスピルリナなどごく一部の藻類に特有な色素として知られている。従って、フィコシアニンをスピルリナから抽出して用いることは非常に簡便であり効率的であるといえる。
【0021】
【実施例】
以下本発明を実施例によって具体的に説明する。
【0022】
(A)フィコシアニンの単離
フィコシアニンの単離は以下の(1)抽出、(2)等電点沈殿、(3)陰イオン交換樹脂による精製により行なった。
【0023】
(1)抽出
乾燥重量で100gの新鮮なスピルリナ(wet)(スピルリナ研究所製)の細胞を2000mLの50mMリン酸緩衝液(pH7.0)に加え、細胞を2000mLの50mMリン酸緩衝液(pH7.0)に加え、細胞を潰さないように撹拌し分散させる。スピルリナの細胞壁は非常に軟らかいため、激しく撹拌すると細胞が壊れて細胞内成分が抽出され粘度が増し、以後の精製の操作が困難となる。次に、上記の細胞分散液を4℃で静置しておくと、上澄みにフィコシアニンが抽出され青色になる。次に、5時間後デカンテーションまたは遠心により細胞残渣を取り除く。残渣には再び2000mLの50mMリン酸緩衝液(pH7.0)に加え再びフィコシアニンを抽出する。抽出液約4000mLには主としてフィコシアニンと少量のクロロフィルとカロテノイドが含まれている。
【0024】
(2)等電点沈殿
第2段階の操作はフィコシアニンの等電点(pH4.0〜4.5)を利用した等電点沈殿による精製である。(1)で得た抽出液に1.0Mのクエン酸を滴下しpHを調整する。次に、フィコシアニンの等電点に達する前に、pH4.5〜5.0において緑色の沈殿が生じるので、これを遠心により除去する。次に、pH4.0〜4.5まで下げるとフィコシアニンが析出してくるので、遠心(9000rpm、10分間)により回収する。このようにして得られた粗フィコシアニンを50mMリン酸緩衝液(pH7.0)に溶解し、冷水にて透析を行なった後、凍結乾燥する。
【0025】
(3)陰イオン交換樹脂による精製
第3段階の操作は陰イオン交換樹脂DEAE−TOYOPEARL650による精製である。DEAE樹脂(500mL)は50mMのNaClを含む5mMのTris−HCl緩衝液(pH7.2)に懸濁し、同緩衝液にて3回洗浄する。洗浄したDEAE樹脂はガラスフィルター付きのロートに厚さ5cmに充填する。次に、同Tris−HCl緩衝液に溶解した粗フィコシアニン溶液を上記樹脂に通し、同緩衝液で数回洗浄する。この最初の過程では緑色の溶液が溶出する。そして、同緩衝液にて緑色の色素を充分に洗浄した後、緩衝液中のNaCl濃度を200mMに上げてフィコシアニンを溶離させる。
【0026】
(B)フィコシアニンの確認
図2(a)にはスピルリナの細胞の懸濁液をオパールグラス法を用いて測定した吸光スペクトルを示し、図2(b)には上記(A)で単離されたフィコシアニンの吸収スペクトルを示す。図2(a)から明らかなように、680nmにクロロフィル、620nmにフィコシアニン、500nm付近にカロテノイドのそれぞれの吸収が見られるが、図2(b)のように上記(a)の方法で単離されたフィコシアニンの吸収スペクトルには680nmのクロロフィル及び500nm付近の吸収がほとんど見られず、620nmに吸収極大を持つフィコシアニン特有の吸収スペクトルが測定された。尚、280nmの吸収はフィコシアニンのタンパク質に由来する。
【0027】
また、表1に上記(A)の3段階の各操作における精製の度合いを吸光度の比により示す。E280の値はタンパク質、E680の値はクロロフィルの量に由来する。また、E500の値が低いほどフィコシアニンの純度は高い。まず、スピルリナの細胞をオパールグラス法により測定したところ、E620/E500=1.10、E620/E680=0.92であった。次に、操作の第1段階の(1)抽出ではフィコシアニンの収率は77.2%であり、吸光度の比はE620/E280=0.48、E620/E500=4.07、E620/E680=4.47であった。そして、精製の操作の進行に伴いそれぞれの値は上昇し、第3段階の(3)陰イオン交換樹脂による精製後はそれぞれの吸光度の比がE620/E280=3.97、E620/E500=17.8、E620/E680=111のフィコシアニンが収率12.4%で得られた。
【0028】
【表1】
【0029】
以上のように、上記(A)の3段階からなる精製は、簡便な操作にもかかわらず、クロロフィルやカロテノイドを含まない純度の高いフィコシアニンが得られた。
【0030】
(実施例1)
上記(A)で得られたフィコシアニンについて、膵リパーゼの活性の阻害を測定した。測定方法は、トリオレイン80mgとホスファチジルコリン10mg及びタウロコール酸ナトリウム5mgとを9mLの0.1Mトリス(ヒドロキシルメチル)−2−アミノエタンスルホン酸(TES)緩衝液(0.1M NaClを含有、pH7.0)中で乳化したものを基質液として用い、この基質液100μLに、フィコシアニンを各種濃度で溶解させたTES緩衝液100μL及び酵素液(シグマ社製のブタ膵リパーゼ)を加え、37℃、30分間反応させた後、遊離する脂肪酸を銅試薬法(辻田、Eur.J.Biochem.,133,215〜220,1983に記載)により定量した。
【0031】
比較のために、β−カロチン(シグマ社製)とクロロフィルa(和光純薬工業株式会社製)とを用いて上記の同様の膵リパーゼの活性の阻害の測定を行なった。結果を図1に示す。
【0032】
図1から明らかなように、フィコシアニンは膵リパーゼの活性の阻害作用を示し、50%阻害を示す濃度(TES緩衝液中の濃度)は50μg/mLであった。また、クロロフィルaやβ−カロチンには阻害作用は認められなかった。
【0033】
(実施例2)
上記と同様にして得られたフィコシアニンの粉末を5%(w/w)、結晶セルロースを30%(w/w)、乳糖30%(w/w)、馬鈴薯でんぷん30%(w/w)、ショ糖脂肪酸エステル3%(w/w)、ナタネ硬化油2%(w/w)を配合し、直径8mm重量200mgの円柱状に打錠し、製剤とした。
【0034】
(実施例3)
ドリンク剤(果糖ブドウ糖液糖15%、ガラクトオリゴ糖10%配合)に上記と同様にして得られたフィコシアニンの粉末を全体量の3%(w/w)になるように混ぜた。この場合、フィコシアニンの粉末が飲みやすくなった。また、上記と同様にして得られたフィコシアニンの粉末をふりかけなどに混ぜて食べやすくすることもできる。
【0035】
【発明の効果】
上記のように本発明の請求項1の発明は、フィコシアニンを有効成分として含有することを特徴とするものであり、フィコシアニンが膵リパーゼ等のリパーゼの基質結合部位に作用してリパーゼによる脂肪の分解を阻害することができ、従って、脂肪が体内に摂取されるのを少なくすることができて食事療法や運動療法よりも手軽に肥満を防止したり改善したりすることができるものである。
【0036】
また本発明の請求項2の発明は、フィコシアニンがスピルリナからの抽出物であるので、フィコシアニンを容易に効率的に得ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1及びクロロフィルaとβ−カロチンによる膵リパーゼの活性阻害を示すグラフである。
【図2】(a)はスピルリナの細胞の吸光スペクトルを示すグラフ、(b)はフィコシアニンの吸収スペクトルを示すグラフである。
【図3】フィコシアニンのサブユニット構造を示す説明図である。
【発明の属する技術分野】
本発明は、リパーゼの活性、特に、膵リパーゼの活性を阻害するリパーゼ活性阻害剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、フィコシアニンは可食な青色色素として利用されており、特許文献1〜3に記載されているような方法により、藍藻類等から抽出して単離精製されている。
【0003】
【特許文献1】
特公昭57−51865号公報(特許請求の範囲等)
【特許文献2】
特開平6−271783号公報(特許請求の範囲等)
【特許文献3】
特開平11−299450号公報(特許請求の範囲等)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、フィコシアニンが膵リパーゼ等のリパーゼの活性を阻害することは知られていない。本発明者はフィコシアニンがリパーゼの活性を阻害することを見出して本発明に至ったものである。
【0005】
すなわち、本発明は、食事療法や運動療法よりも手軽に肥満を防止したり改善したりすることができるリパーゼ活性阻害剤を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係るリパーゼ活性阻害剤は、フィコシアニンを有効成分として含有することを特徴とするものであり、フィコシアニンが膵リパーゼ等のリパーゼの基質結合部位に作用してリパーゼによる脂肪の分解を阻害することができ、従って、脂肪が体内に摂取されるのを少なくすることができて食事療法や運動療法よりも手軽に肥満を防止したり改善したりすることができるものである。
【0007】
また、本発明の請求項2に係るリパーゼ活性阻害剤は、請求項1において、フィコシアニンがスピルリナからの抽出物であることを特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
【0009】
フィコシアニンは発色団であるフィコシアノビリンがα鎖(20.5 kDa)とβ鎖(23.5 kDa)の2種類のタンパク質に化学的に結合したサブユニット構造を有する色素タンパク質である。フィコシアノビリンの構造式を化1に、フィコシアニンのサブユニット構造を図3に示す。
【0010】
【化1】
【0011】
図3のように、α鎖には1つのフィコシアノビリン発色団がシステインのα−84に、β鎖には2つのフィコシアノビリンがシステインのβ−84とβ−155に共有結合している。α鎖及びβ鎖各1個(αβ)で単量体をなし、フィコビリゾームでのフィコシアニンの基本的な単位は3量体(αβ)3で、さらに、それらが2つ会合した6量体(αβ)6を形成している。さらなる高次構造の実現には6量体どうしを会合させるリンカータンパク質が機能する。
【0012】
フィコシアニンは上記のように公知の方法にて得ることができるが、本発明ではスピルリナなどの藍藻類からの抽出物(抽出エキス)として得るのが好ましい。スピルリナ(Spirulina platensis)は藍藻類紐子目ユレモ属スピルリナ科に属するものであって、細胞が多数連結した一本の細長い糸状体を形成し、規則正しい螺旋状(スパイラル)を呈しているものである。
【0013】
スピルリナから本発明のリパーゼ活性阻害化合物を抽出する方法には、特に制限はなく、通常の抽出法を採用することができる。例えば、スピルリナをその全質量に対して5〜200倍の水あるいは有機溶媒あるいはこれらの混合溶媒に浸漬し、5〜24時間静置した後、ろ過することにより抽出液を得る。このようにしてフィコシアニンを抽出液中に得ることができる。上記の抽出において、スピルリナとしては乾燥粉末にしたものであってもよいし、乾燥粉末でない生のものを用いてもよい。また、有機溶媒としては例えばエタノールやメタノールやブタノールなどのアルコールを用いることができるが、その他の公知の有機溶媒を用いてもよい。また、水または有機溶媒の温度は常温(室温)であってもよいし、あるいは冷却して4℃程度にしてもよい。尚、上記ではフィコシアニンをスピルリナから抽出する方法を例示したが、これに限らず、スピルリナ以外の他の藍藻類を用いてもよいし、また、他の方法によりスピルリナから抽出してもよい。
【0014】
本発明では上記の抽出液をそのまま使用したりあるいは上記の抽出液を希釈したり濃縮したりすることにより抽出液に含有された状態でフィコシアニンを使用することができる。また、上記の抽出液を単独であるいは適当な担体とともに噴霧乾燥、凍結乾燥、減圧乾燥、流動乾燥等の方法により粉末状あるいはペースト状にしてフィコシアニンを使用することができる。さらに、クロマトグラフィーなどを用いた公知の手法により上記の抽出液から単離精製してからフィコシアニンを使用することができる。尚、ここでいう「使用」とは、経口あるいは非経口で体内に摂取すること及び後述のような他の材料と配合することによりリパーゼ活性阻害剤を調製すること等の意味を含むものである。
【0015】
本発明のリパーゼ活性阻害剤は上記のフィコシアニンを有効成分として含有して調製されるものである。リパーゼ活性阻害剤の形態は特に限定されず、液剤、錠剤、丸剤、散剤、乳剤、顆粒剤、カプセル剤、懸濁剤、注射剤、スプレー剤等にすることができ、また、賦形剤、充填剤、結合剤、付湿剤、崩壊剤、表面活性剤、滑沢剤、溶剤、増量剤などの公知の材料及び公知の製法を用いて製剤化することができるものである。錠剤や散剤等の賦形剤としては、例えば、乳糖、澱粉、デキストリン、リン酸カルシウム、炭酸カルシウム、酸化マグネシウム、乾燥水酸化アルミニウム、ステアリン酸マグネシウム、重炭酸ナトリウム、乾燥酵母等が挙げられる。液剤における賦形剤としては、例えば、水、グリセリン、プロピレングリコール、単シロップ、エタノール、脂肪油、エチレングリコール、ポリエチレングリコール、ソルビトール等が挙げられる。
【0016】
リパーゼ活性阻害剤中のフィコシアニンの配合量は、特に限定されないが、リパーゼ活性阻害剤の全質量に対して0.1〜99.9%、好ましくは1〜20%とすることができる。また、リパーゼ活性阻害剤の投与方法は特に限定されず、製剤の形態、症状、患者の年齢、性別、その他の条件に応じて経口あるいは非経口などの公知の方法を適宜採用することができる。さらに、リパーゼ活性阻害剤の投与量としては特に限定されず、用法、患者の年齢、性別、疾患の程度その他の条件に応じて設定すればよいが、例えば、1日あたり体重1kgに対してフィコシアニンを1〜100mgで投与するように設定することができる。
【0017】
以下に、体内への脂肪の吸収機構について説明する。食事に含まれている脂肪はそのままの形では吸収されず、膵臓から分泌される膵リパーゼ等のリパーゼによって脂肪酸と2−モノグリセリドに分解された後、小腸の上皮細胞に吸収される。上皮細胞に吸収された脂肪酸と2−モノグリセリドはこの細胞内で再びトリグリセリドに合成され、アポ蛋白やリン脂質やコレステロールとともにカイロミクロンを形成する。このカイロミクロンはリンパ管を経て血液中に分泌されて全身を循環する。そして、カイロミクロンは脂肪組織の血管壁に存在するリポ蛋白リパーゼにより脂肪酸と2−モノグリセリドに分解された後、脂肪組織(脂肪細胞)に取り込まれ、脂肪組織内で再びトリグリセリドに合成されて蓄積される。このようにして脂肪は体内に吸収されるものである。
【0018】
そして、本発明のリパーゼ活性阻害剤は上記のような脂肪の吸収機構において、小腸での膵リパーゼ等のリパーゼの活性作用、すなわち、脂肪を脂肪酸と2−モノグリセリドに分解する活性作用をリパーゼの活性部位にフィコシアニンが結合して阻害することにより、リパーゼによる脂肪分解を阻害して脂肪の分解を抑制して脂肪の代謝を高めるようにするものであり、この結果、脂肪が脂肪組織に蓄積されにくくして肥満を防止したり改善したりすることができるものである。
【0019】
本発明のリパーゼ活性阻害剤は、一般的に食されたり飲用されている食品や飲料に添加して配合することができ、例えば、パン、麺、菓子、ビスケット、ケーキ等の穀粉や澱粉を主成分とする食品、ソーセージやハム等の肉加工食品、かまぼこやちくわ等の水産加工食品、ヨーグルトやアイスクリームやバターやチーズやミルク等の乳製品、ジュースや水や茶などの飲料、味噌や醤油等の調味料、ゼリーやプリン等のデザートなどに配合することができる。これら本発明のリパーゼ活性阻害剤を含有する食品や飲料は脂肪が吸収されにくいものであり、従って、健康食品や健康飲料あるいはダイエット食品やダイエット飲料などとして用いられるものである。食品や飲料のリパーゼ活性阻害剤の配合量は、特に限定されないが、食品や飲料の全質量に対してフィコシアニンが0.1〜20%とすることができる。
【0020】
スピルリナは、現在健康食品、飼料または色素の抽出原料として広く利用され、微細藻類であるため、抽出も比較的容易な形状の粉体である。フィコシアニンはスピルリナなどごく一部の藻類に特有な色素として知られている。従って、フィコシアニンをスピルリナから抽出して用いることは非常に簡便であり効率的であるといえる。
【0021】
【実施例】
以下本発明を実施例によって具体的に説明する。
【0022】
(A)フィコシアニンの単離
フィコシアニンの単離は以下の(1)抽出、(2)等電点沈殿、(3)陰イオン交換樹脂による精製により行なった。
【0023】
(1)抽出
乾燥重量で100gの新鮮なスピルリナ(wet)(スピルリナ研究所製)の細胞を2000mLの50mMリン酸緩衝液(pH7.0)に加え、細胞を2000mLの50mMリン酸緩衝液(pH7.0)に加え、細胞を潰さないように撹拌し分散させる。スピルリナの細胞壁は非常に軟らかいため、激しく撹拌すると細胞が壊れて細胞内成分が抽出され粘度が増し、以後の精製の操作が困難となる。次に、上記の細胞分散液を4℃で静置しておくと、上澄みにフィコシアニンが抽出され青色になる。次に、5時間後デカンテーションまたは遠心により細胞残渣を取り除く。残渣には再び2000mLの50mMリン酸緩衝液(pH7.0)に加え再びフィコシアニンを抽出する。抽出液約4000mLには主としてフィコシアニンと少量のクロロフィルとカロテノイドが含まれている。
【0024】
(2)等電点沈殿
第2段階の操作はフィコシアニンの等電点(pH4.0〜4.5)を利用した等電点沈殿による精製である。(1)で得た抽出液に1.0Mのクエン酸を滴下しpHを調整する。次に、フィコシアニンの等電点に達する前に、pH4.5〜5.0において緑色の沈殿が生じるので、これを遠心により除去する。次に、pH4.0〜4.5まで下げるとフィコシアニンが析出してくるので、遠心(9000rpm、10分間)により回収する。このようにして得られた粗フィコシアニンを50mMリン酸緩衝液(pH7.0)に溶解し、冷水にて透析を行なった後、凍結乾燥する。
【0025】
(3)陰イオン交換樹脂による精製
第3段階の操作は陰イオン交換樹脂DEAE−TOYOPEARL650による精製である。DEAE樹脂(500mL)は50mMのNaClを含む5mMのTris−HCl緩衝液(pH7.2)に懸濁し、同緩衝液にて3回洗浄する。洗浄したDEAE樹脂はガラスフィルター付きのロートに厚さ5cmに充填する。次に、同Tris−HCl緩衝液に溶解した粗フィコシアニン溶液を上記樹脂に通し、同緩衝液で数回洗浄する。この最初の過程では緑色の溶液が溶出する。そして、同緩衝液にて緑色の色素を充分に洗浄した後、緩衝液中のNaCl濃度を200mMに上げてフィコシアニンを溶離させる。
【0026】
(B)フィコシアニンの確認
図2(a)にはスピルリナの細胞の懸濁液をオパールグラス法を用いて測定した吸光スペクトルを示し、図2(b)には上記(A)で単離されたフィコシアニンの吸収スペクトルを示す。図2(a)から明らかなように、680nmにクロロフィル、620nmにフィコシアニン、500nm付近にカロテノイドのそれぞれの吸収が見られるが、図2(b)のように上記(a)の方法で単離されたフィコシアニンの吸収スペクトルには680nmのクロロフィル及び500nm付近の吸収がほとんど見られず、620nmに吸収極大を持つフィコシアニン特有の吸収スペクトルが測定された。尚、280nmの吸収はフィコシアニンのタンパク質に由来する。
【0027】
また、表1に上記(A)の3段階の各操作における精製の度合いを吸光度の比により示す。E280の値はタンパク質、E680の値はクロロフィルの量に由来する。また、E500の値が低いほどフィコシアニンの純度は高い。まず、スピルリナの細胞をオパールグラス法により測定したところ、E620/E500=1.10、E620/E680=0.92であった。次に、操作の第1段階の(1)抽出ではフィコシアニンの収率は77.2%であり、吸光度の比はE620/E280=0.48、E620/E500=4.07、E620/E680=4.47であった。そして、精製の操作の進行に伴いそれぞれの値は上昇し、第3段階の(3)陰イオン交換樹脂による精製後はそれぞれの吸光度の比がE620/E280=3.97、E620/E500=17.8、E620/E680=111のフィコシアニンが収率12.4%で得られた。
【0028】
【表1】
【0029】
以上のように、上記(A)の3段階からなる精製は、簡便な操作にもかかわらず、クロロフィルやカロテノイドを含まない純度の高いフィコシアニンが得られた。
【0030】
(実施例1)
上記(A)で得られたフィコシアニンについて、膵リパーゼの活性の阻害を測定した。測定方法は、トリオレイン80mgとホスファチジルコリン10mg及びタウロコール酸ナトリウム5mgとを9mLの0.1Mトリス(ヒドロキシルメチル)−2−アミノエタンスルホン酸(TES)緩衝液(0.1M NaClを含有、pH7.0)中で乳化したものを基質液として用い、この基質液100μLに、フィコシアニンを各種濃度で溶解させたTES緩衝液100μL及び酵素液(シグマ社製のブタ膵リパーゼ)を加え、37℃、30分間反応させた後、遊離する脂肪酸を銅試薬法(辻田、Eur.J.Biochem.,133,215〜220,1983に記載)により定量した。
【0031】
比較のために、β−カロチン(シグマ社製)とクロロフィルa(和光純薬工業株式会社製)とを用いて上記の同様の膵リパーゼの活性の阻害の測定を行なった。結果を図1に示す。
【0032】
図1から明らかなように、フィコシアニンは膵リパーゼの活性の阻害作用を示し、50%阻害を示す濃度(TES緩衝液中の濃度)は50μg/mLであった。また、クロロフィルaやβ−カロチンには阻害作用は認められなかった。
【0033】
(実施例2)
上記と同様にして得られたフィコシアニンの粉末を5%(w/w)、結晶セルロースを30%(w/w)、乳糖30%(w/w)、馬鈴薯でんぷん30%(w/w)、ショ糖脂肪酸エステル3%(w/w)、ナタネ硬化油2%(w/w)を配合し、直径8mm重量200mgの円柱状に打錠し、製剤とした。
【0034】
(実施例3)
ドリンク剤(果糖ブドウ糖液糖15%、ガラクトオリゴ糖10%配合)に上記と同様にして得られたフィコシアニンの粉末を全体量の3%(w/w)になるように混ぜた。この場合、フィコシアニンの粉末が飲みやすくなった。また、上記と同様にして得られたフィコシアニンの粉末をふりかけなどに混ぜて食べやすくすることもできる。
【0035】
【発明の効果】
上記のように本発明の請求項1の発明は、フィコシアニンを有効成分として含有することを特徴とするものであり、フィコシアニンが膵リパーゼ等のリパーゼの基質結合部位に作用してリパーゼによる脂肪の分解を阻害することができ、従って、脂肪が体内に摂取されるのを少なくすることができて食事療法や運動療法よりも手軽に肥満を防止したり改善したりすることができるものである。
【0036】
また本発明の請求項2の発明は、フィコシアニンがスピルリナからの抽出物であるので、フィコシアニンを容易に効率的に得ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1及びクロロフィルaとβ−カロチンによる膵リパーゼの活性阻害を示すグラフである。
【図2】(a)はスピルリナの細胞の吸光スペクトルを示すグラフ、(b)はフィコシアニンの吸収スペクトルを示すグラフである。
【図3】フィコシアニンのサブユニット構造を示す説明図である。
Claims (2)
- フィコシアニンを有効成分として含有するリパーゼ活性阻害剤。
- フィコシアニンがスピルリナからの抽出物であることを特徴とする請求項1に記載のリパーゼ活性阻害剤。
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