JP2004354780A - レーザ加工装置 - Google Patents

レーザ加工装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004354780A
JP2004354780A JP2003153476A JP2003153476A JP2004354780A JP 2004354780 A JP2004354780 A JP 2004354780A JP 2003153476 A JP2003153476 A JP 2003153476A JP 2003153476 A JP2003153476 A JP 2003153476A JP 2004354780 A JP2004354780 A JP 2004354780A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
laser
unit
laser processing
processing apparatus
scanning
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003153476A
Other languages
English (en)
Inventor
Joji Okada
穣治 岡田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Keyence Corp
Original Assignee
Keyence Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Keyence Corp filed Critical Keyence Corp
Priority to JP2003153476A priority Critical patent/JP2004354780A/ja
Publication of JP2004354780A publication Critical patent/JP2004354780A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)
  • Laser Beam Processing (AREA)
  • Lasers (AREA)

Abstract

【課題】装置を小型化して設置面積を小さくすると共に、冷却のための吸気量を十分確保してメンテナンスも容易なレーザ加工装置を提供する。
【解決手段】レーザ制御部から結合部63を介して送出される励起光をレーザ媒質の一端面から照射させて励起され、他端面からレーザ発振を出射するレーザ発振部と、レーザ発振を走査させる走査部と、走査光を集光してレーザ出力を出射する集光部とを備えたレ−ザ加工装置において、一方向に延長された形状に構成されるレーザ加工装置ケース55の内部にレーザ発振部および走査部を互いの光軸を一致させるように固定すると共に、結合部63を一方の端部に、集光部を他方の端面に設けてなり、集光部から出力するレーザ出力の出射方向がレーザ加工装置ケース55の長手方向に沿うように構成されてなるレーザ加工装置ケースを有する。
【選択図】 図12

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はレーザ光を加工対象物に照射して印字などの加工を行うレーザ加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
レーザ加工装置は、レーザ光を所定の領域内において走査して、部品や製品などの加工対象物(ワーク)の表面に対しレーザ光を照射して印字やマーキングなどの加工を行う。このようなレーザ加工装置では、レーザ光を励起させる励起光をレーザ発振器を構成する固体レーザ媒質の側面から照射するサイドポンピング方式が一般に使用される(例えば特許文献1)。また、固体レーザ媒質の長手方向、すなわち光軸方向の端面から励起光を照射するエンドポンピング方式の励起方式も開発されている(例えば特許文献2)。いずれの方式においても、レーザ加工装置は図1に示すように装置本体の長手方向が水平に保持された状態で、装置本体の一方の端部から垂直下方にレーザ光を出射するよう構成されていた。この構成のレーザ加工装置48を製造工場の生産ライン等に配置する場合、図1に示すように生産ラインの搬送方向に対してレーザ加工装置48本体の長手方向が直交する姿勢で固定されることが多い。これは、生産ライン上の搬送方向における空間の専有面積を可能な限り小さくするためである。逆に言うと、図2に示すように長手方向をラインの搬送方向と一致させるようなレーザ加工装置48の配置は通常採用されない。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−118778号公報
【特許文献2】
特表平9−508753号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図1のような配置においても、生産ライン上の横方向にはみ出す形でレーザ加工装置本体の長手方向に相当する面積を占有している。生産ライン上に設置する加工装置は、設置面積を可能な限り小さくすることが望まれる。特に生産ラインにおける単位面積あたりの生産能力を向上させるには、装置の設置面積は小さいほど好ましい。
【0005】
本発明はこのような要求に応えるべくなされたものであり、その第1の目的は装置を小型化して設置面積を小さくしたレーザ加工装置を提供することにある。
【0006】
さらに、上記の目的を達成するためレーザ加工装置を小型化しようとすれば、その冷却方式を水冷でなく空冷にすることが望まれる。特にレーザ加工装置は、発熱源が多いため十分な冷却能力を確保する必要がある。例えばレーザ光を励起させるレーザ励起光源や、励起光を固体レーザ媒質に照射して共振させるレーザ発振器、レーザ光をワーク上で走査させるための走査部を構成するX・Y軸ガルバノミラーの駆動モータ等で激しい発熱を伴う。レーザ加工装置で高精度な加工を行うためには、レーザ光の出力を一定に制御する必要があり、そのためには固体レーザ媒質を励起するためのレーザ励起光源の波長を均一に制御することが要求される。レーザ励起光源の励起光は温度依存性があるため、安定して固体レーザ媒質を励起させるにはレーザ励起光源の温度制御が重要となる。同様に固体レーザ媒質の温度管理もレーザ出力を安定化させるために必要となる。レーザを長期にわたって安定して使用するためにも、これらを一定温度に維持して波長を安定化させレーザの寿命を長寿命化させることが重要となり、正確な温度制御を行う冷却機構が要求される。このようなレーザ加工装置の発熱部分を冷却する手法には、水冷、空冷等の様々な方式がある。一般にレーザ加工装置では、発熱量が大きいため水冷式の冷却装置を備えるものが多いが、この場合水冷用の外部チラー等の冷却ユニットが必要となるため装置が大型化する。
【0007】
これに対して空冷方式では、冷却ユニットなどが不要となるので一般に構成を簡素化でき、小型化に有利である。反面、空冷方式で十分な冷却能力を確保するためにはヒートシンク等の放熱板を大型化する、空気の流量を大きくするため吸気口面積を十分確保する必要があるなどの問題がある。さらに、多量の空気を吸引すると、同時にゴミやオイルミスト、埃、粉塵なども装置内部に取り込まれるため、これらの異物から装置を保護する機構も必要となる。一般には吸気口にフィルタを設ける構成が利用されるが、吸気量が多いとフィルタの交換の頻度が多くなるため、その作業を簡素化する必要がある。さらにまた、レーザ発振器や走査部の駆動モータ等、複数の発熱源毎にこのような冷却及び防塵機構を設けると、装置の小型化の妨げとなるばかりでなく、装置構成も複雑になり、またメンテナンスすべき箇所が増えて作業の手間もかかるといった問題もある。
【0008】
本発明は、さらに装置の小型化に伴うこれらの問題点をも解決することを目的に開発されたものである。本発明の他の目的は、冷却のための吸気量を十分確保し、安定して使用できるレーザ加工装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に記載されるレーザ加工装置は、レーザ媒質を励起させる励起光を発生させるためのレーザ制御部1と光学的に結合するための結合部63と、ロッド状に延長された2つの端面を備えるレーザ媒質8を有するレーザ発振部50であって、レーザ制御部1から前記結合部63を介して送出される励起光をレーザ媒質8の一端面から照射させて励起され、他端面からレーザ発振を出射するよう構成されてなるレーザ発振部50と、前記レーザ発振部50から出射されるレーザ発振を走査させるための走査部9と、前記走査部9からの走査光を集光してレーザ出力として外部に出射するための集光部と、一方向に延長された形状に構成されるレーザ加工装置ケース55であって、内部に前記レーザ発振部50および走査部9を互いの光軸を一致させるように固定すると共に、前記結合部63を一方の端部に、前記集光部を他方の端面に設けてなり、前記集光部から出力するレーザ出力の出射方向がレーザ加工装置ケース55の長手方向に沿うように構成されてなるレーザ加工装置ケース55とを備えることを特徴とする。
【0010】
この構成によって、ケースの長手方向とレーザ出力の出射方向を揃え、レーザ加工装置を縦置きに設置して使用することが容易となり、例えば生産ライン上に縦置きで設置して装置の専有面積を最小限に抑えることができる。特に、レーザの励起方式にサイドポンピングでなくエンドポンピングを採用することで、レーザ媒質の側面にレーザ励起光源等を配置する必要がなくなり、側面をスリム化して断面積を小さくすることができる。
【0011】
また、請求項2のレーザ加工装置は、レーザ媒質8を励起して励起光を放出させるためのレーザ励起部6を備えるレーザ制御部1と、前記レーザ制御部1と光学的に結合され、レーザ制御部1から送出される励起光を、一端面から照射させて励起され、他端面からレーザ発振を出射するレーザ媒質8を備えるレーザ発振部50と、前記レーザ発振部50から出射されるレーザ発振を走査させるための走査部9と、前記走査部9からの走査光を集光してレーザ出力として外部に出射するための集光部と、一方向に延長された形状に構成されるレーザ加工装置ケース55であって、内部に前記レーザ発振部50および走査部9を互いの光軸を一致させるように固定すると共に、前記結合部63を一方の端部に、前記集光部を他方の端面に設けてなり、前記集光部から出力するレーザ出力の出射方向がレーザ加工装置ケース55の長手方向に沿うように構成されてなるレーザ加工装置ケース55とを備えることを特徴とする。
【0012】
この構成によって、ケースの長手方向とレーザ出力の出射方向を揃え、レーザ加工装置を縦置きに設置して使用することが容易となり、例えば生産ライン上に縦置きで設置して装置の専有面積を最小限に抑えることができる。特に、レーザの励起方式にサイドポンピングでなくエンドポンピングを採用することで、レーザ媒質の側面にレーザ励起光源等を配置する必要がなくなり、側面をスリム化して断面積を小さくすることができる。
【0013】
さらに、請求項3のレーザ加工装置は、請求項1または2に記載のレーザ加工装置であって、前記レーザ加工装置ケース55の一方の端部であって、前記集光部を設けた端面と対向する端面に前記結合部63を設けてなり、前記結合部63から送出される励起光と集光部から出力するレーザ出力の出射方向がレーザ加工装置ケース55の長手方向に沿うように構成されてなることを特徴とする。
【0014】
この構成によって、レーザを励起させる励起光の入力と集光部からの出力されるレーザ出力の出射方向を、レーザ加工装置ケース55の長手方向に沿うように構成され、レーザ加工装置を縦置きにして上方からレーザ加工を行う態様に好適に利用できる。
【0015】
さらにまた、請求項4のレーザ加工装置は、請求項1から3のいずれかに記載のレーザ加工装置であって、前記レーザ発振部50の温度を調節するための放熱部64を熱伝導状態で前記レーザ発振部50と固定すると共に、前記放熱部64は前記走査部9の上方に位置するようレーザ加工装置ケース55内に固定されてなることを特徴とする。
【0016】
さらにまた、請求項5のレーザ加工装置は、請求項4に記載のレーザ加工装置であって、前記放熱部64は複数の放熱板を離間してスリット状に固定すると共に、空気を強制的に送風するためのファン41を両端にそれぞれ設けていることを特徴とする。
【0017】
さらにまた、請求項6のレーザ加工装置は、請求項1から5のいずれかに記載のレーザ加工装置であって、前記走査部9は、一対のガルバノミラーと、各ガルバノミラーをそれぞれ回動軸に固定し回動するためのガルバノモータ51とを備え、前記一対のガルバノミラーをそれぞれガルバノモータ51のモータ軸を直交させて配し、前記レーザ発振部50から出射されるレーザ発振を両ガルバノミラーの鏡面に順次反射させ、前記モータ軸の回動に伴う両ガルバノミラーの回動により、互いに直交する2方向に走査しつつ加工対象に照射するよう構成されてなり、前記レーザ加工装置はさらに、前記ガルバノモータ51を駆動し、レーザ発振を所望の方向に走査させるよう制御するためのスキャナ駆動部52を備え、前記スキャナ駆動部52は、レーザ加工装置ケース55の前方に配置されてなることを特徴とする。
【0018】
スキャナ駆動部52をガルバノモータ51等から離し、冷却に好適な配置とすることで必要な箇所を効率的に冷却できる。
【0019】
さらにまた、請求項7のレーザ加工装置は、請求項1から6のいずれかに記載のレーザ加工装置であって、前記レーザ加工装置ケース55を構成する一面を折曲または湾曲させ、この部分に吸気口65を構成していることを特徴とする。
【0020】
例えば一面をレーザ加工装置ケース55から突出させるように構成することで、表面積を大きくして吸気口65を広くし、吸気量が多くなるので冷却効果が高められる。
【0021】
さらにまた、請求項8のレーザ加工装置は、請求項1から7のいずれかに記載のレーザ加工装置であって、前記レーザ加工装置ケース55が略直方体形状に形成されており、直方体を構成する面の内、隣接する3面に跨って吸気口65を構成していることを特徴とする。
【0022】
例えば一面を突出させて吸気口65を設けた部分の断面を台形状に形成することで、吸気口65を3面で構成し、より多くの吸気量を確保して冷却能力を向上させる。
【0023】
さらにまた、請求項9のレーザ加工装置は、請求項1から8のいずれかに記載のレーザ加工装置であって、前記レーザ加工装置ケース55に設けられた吸気口65にフィルタ69を備えることを特徴とする。
【0024】
この構成によって、吸気口65から吸気される外気に含まれる異物を取り除き、レーザ加工装置内部の光学系や精密機械系に不具合を生じさせる事態を回避できる。
【0025】
さらにまた、請求項10のレーザ加工装置は、請求項9に記載のレーザ加工装置であって、前記フィルタ69は、フィルタ保持部68に脱着可能に保持され、前記フィルタ保持部68は前記開口部を覆ってレーザ加工装置ケース55の一部を構成してなることを特徴とする。
【0026】
この構成によって、ファン41の回転により開口部から吸気される空気を、フィルタ69を通じて取り入れることができる。
【0027】
さらにまた、請求項11のレーザ加工装置は、請求項7から10のいずれかに記載のレーザ加工装置であって、前記フィルタ保持部68は、吸気口65を設けた面から脱着可能に前記レーザ加工装置に装着されてなることを特徴とする。
【0028】
この構成によって、フィルタ保持部68はケースの一面から容易にアクセスでき、他の面に隣接して機器を配置した状態でもメンテナンス作業などを行うことができる。
【0029】
さらにまた、請求項12のレーザ加工装置は、請求項7から11のいずれかに記載のレーザ加工装置であって、前記吸気口65の内面に前記スキャナ駆動部52が配置されてなり、前記放熱部64のファン41を回転させることで、吸気口65から吸気される空気の一部が前記スキャナ駆動部52の放熱を促進すると共に、放熱部64により前記レーザ発振部50の放熱が促進されるよう構成されてなることを特徴とする。
【0030】
この構成によって、吸気口65から吸気された空気が放熱部64に送出される間に空気の一部がスキャナ駆動部52を冷却し、放熱部64を通過した空気がレーザ加工装置上面に設けられた排気口66から空気を排出され、放熱部64とスキャナ駆動部52の冷却が同時に実現できる。
【0031】
さらにまた、請求項13のレーザ加工装置は、レーザ媒質8を励起して励起光を放出させるためのレーザ励起部6を備えるレーザ制御部1と、前記レーザ制御部1と光学的に結合するための結合部63と、ロッド状に延長された2つの端面を備えるレーザ媒質8を有するレーザ発振部50であって、レーザ制御部1から前記結合部63を介して送出される励起光をレーザ媒質8の一端面から照射させて励起され、他端面からレーザ発振を出射するよう構成されてなるレーザ発振部50と、前記レーザ制御部1と光学的に結合され、レーザ制御部1から送出される励起光を、一端面から照射させて励起され、他端面からレーザ発振を出射するレーザ媒質8を備えるレーザ発振部50と、一対のガルバノミラーと、各ガルバノミラーをそれぞれ回動軸に固定し回動するためのガルバノモータ51とを備え、前記一対のガルバノミラーをそれぞれガルバノモータ51のモータ軸を直交させて配し、前記レーザ発振部50から出射されるレーザ発振を両ガルバノミラーの鏡面に順次反射させ、前記モータ軸の回動に伴う両ガルバノミラーの回動により、互いに直交する2方向に走査しつつ加工対象に照射するよう構成されてなる走査部9と、前記ガルバノモータ51を駆動し、レーザ発振を所望の方向に走査させるよう制御するためのスキャナ駆動部52と、前記走査部9からの走査光を集光してレーザ出力として外部に出射するための集光部と、略直方体状のレーザ加工装置ケース55であって、内部に前記レーザ発振部50および走査部9を互いの光軸を一致させるように固定しており、レーザ加工装置ケース55を構成する面の内ケースの長手方向と直交する第1の面に前記集光部が設け、前記第1の面と対向する第2の面に前記結合部63を設けてなり、前記結合部63から送出される励起光と集光部から出力するレーザ出力の出射方向がレーザ加工装置ケース55の長手方向に沿うように構成されてなると共に、前記第1の面と第2の面の間でこれらの面の周囲に沿って連続する第3の面、第4の面、第5の面の少なくとも一部に、これらに跨って吸気口65を構成したレーザ加工装置ケース55とを備えることを特徴とする。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施の形態は、本発明の技術思想を具体化するためのレーザ加工装置を例示するものであって、本発明はレーザ加工装置を以下のものに特定しない。
【0033】
さらに、本明細書は、特許請求の範囲を理解し易いように、実施の形態に示される部材に対応する番号を、「特許請求の範囲の欄」、および「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施の形態の部材に特定するものでは決してない。特に実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。なお、各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため誇張していることがある。さらに以下の説明において、同一の名称、符号については同一もしくは同質の部材を示しており、詳細説明を適宜省略する。さらに、本発明を構成する各要素は、複数の要素を同一の部材で構成して一の部材で複数の要素を兼用する態様としてもよいし、逆に一の部材の機能を複数の部材で分担して実現することもできる。
【0034】
本発明のレーザ加工装置は、その名称に拘わらずレーザ応用機器一般に利用でき、例えばレーザ発振器や各種のレーザ加工装置、穴あけ、マーキング、トリミング、スクライビング、表面処理などのレーザ加工や、レーザ光源として他のレーザ応用分野、例えばDVDやBlu−ray等の光ディスクの高密度記録再生用光源や通信用の光源、印刷機器、照明用光源、ディスプレイなどの表示装置用の光源、医療機器等において、好適に利用できる。以下の例では、レーザ加工装置の一例としてレーザマーカに適用する例について説明する。
【0035】
図3に、本発明の一実施の形態に係るレーザ加工装置を構成するブロック図を示す。この図に示すレーザ加工装置は、レーザ制御部1とレーザ出力部2と入力部3とを備える。
【0036】
[入力部3]
入力部3はレーザ制御部1に接続され、レーザ加工装置を操作するための必要な設定を入力してレーザ制御部1に送信する。設定内容はレーザ加工装置の動作条件や具体的な印字内容等である。入力部3はキーボードやマウス、コンソール等の入力デバイスである。また、入力部3は入力情報を確認したり、レーザ制御部1の状態等を表示する表示部を別途設けることもできる。表示部はLCDやブラウン管等のモニタであり、タッチパネル方式として入力部と表示部を兼用することもできる。これによって、コンピュータなどを外部接続することなく入力部でレーザ加工装置の必要な設定を行うことができる。
【0037】
[レーザ制御部1]
レーザ制御部1は、制御部4とメモリ部5とレーザ励起部6と電源7とを備える。入力部3から入力された設定内容をメモリ部5に記録する。制御部4は必要時にメモリから設定内容を読み込み、印字内容に応じた印字信号に基づいてレーザ励起部6を動作させてレーザ出力部2のレーザ媒質8を励起する。メモリ部5はRAMやROM等の半導体メモリが利用できる。またメモリ部5はレーザ制御部1に内蔵する他、挿抜可能なPCカードやSDカード等の半導体メモリカード、カード型ハードディスクなどのメモリカードを利用することもできる。メモリカードで構成されるメモリ部5は、コンピュータ等の外部機器で容易に書き換え可能であり、コンピュータで設定した内容をメモリカードに書き込み、レーザ制御部1にセットすることで、入力部をレーザ制御部に接続することなく設定を行うことができる。特に半導体メモリはデータの読み込み・書き込みが高速で、しかも機械的動作部分がないため振動等に強く、ハードディスクのようなクラッシュによるデータ消失事故を防止できる。
【0038】
さらに制御部4は、設定された印字を行うようレーザ媒質8で発振されたレーザ光をワークW上で走査させるため、レーザ出力部2の走査部9を動作させる走査信号を走査部9に出力する。電源7は、定電圧電源として、レーザ励起部6へ所定電圧を印加する。印字動作を制御する印字信号は、そのHIGH/LOWに応じてレーザ光のON/OFFが切り替えられ、その1パルスが発振されるレーザ光の1パルスに対応するPWM信号である。PWM信号は、その周波数に応じたデューティ比に基づいてレーザ強度が定められるが、周波数に基づいた走査速度によってもレーザ強度が変化するよう構成することもできる。
【0039】
(レーザ励起部6)
レーザ励起部6は、光学的に接合されたレーザ励起光源10と集光部11を備える。レーザ励起部6の内部の一例を図4の斜視図に示す。この図に示すレーザ励起部6は、レーザ励起光源10と集光部11をレーザ励起部ケーシング12内に固定している。レーザ励起部ケーシングは、熱伝導性の良い真鍮などの金属で構成され、レーザ励起光源10を効率よく外部に放熱する。レーザ励起光源10は半導体レーザ等で構成される。図4の例では、複数の半導体レーザダイオード素子を直線状に並べたレーザダイオードアレイを使用しており、各素子からのレーザ発振がライン状に出力される。レーザ発振は集光部11の入射面に入射されて、出射面から集光されたレーザ励起光として出力される。集光部11はフォーカシングレンズ等で構成される。集光部11からのレーザ励起光は光ファイバケーブル13等によりレーザ出力部2のレーザ媒質8に入射される。レーザ励起光源10と集光部11、光ファイバケーブル13は、空間あるいは光ファイバを介して光学的に結合されている。
【0040】
[レーザ出力部2]
レーザ出力部2は、レーザ発振部50を備える。レーザ光を発生させるレーザ発振部50は、レーザ媒質8と、レーザ媒質8が放出する誘導放出光の光路に沿って所定の距離を隔てて対向配置された出力ミラー及び全反射ミラーと、これらの間に配されたアパーチャ、Qスイッチ等を備える。レーザ媒質8が放出する誘導放出光を、出力ミラーと全反射ミラーとの間での多重反射により増幅し、Qスイッチの動作により短周期にて通断しつつアパーチャによりモード選別して、出力ミラーを経てレーザ光を出力する。図3に示すレーザ出力部2は、レーザ媒質8と走査部9を備える。レーザ媒質8は光ファイバケーブル13を介してレーザ励起部6から入射されるレーザ励起光で励起されて、レーザ発振される。レーザ媒質8はロッド状の一方の端面からレーザ励起光を入力して励起され、他方の端面からレーザ光を出射する、いわゆるエンドポンピングによる励起方式を採用している。
【0041】
(レーザ媒質8)
上記の例では、レーザ媒質8としてロッド状のNd:YVOの固体レーザ媒質を用いた。また固体レーザ媒質の励起用半導体レーザの波長は、このNd:YVOの吸収スペクトルの中心波長である809nmに設定した。ただ、この例に限られず他の固体レーザ媒質として、例えば希土類をドープしたYAG、LiSrF、LiCaF、YLF、NAB、KNP、LNP、NYAB、NPP、GGG等も用いることもできる。また、固体レーザ媒質に波長変換素子を組み合わせて、出力されるレーザ光の波長を任意の波長に変換できる。
【0042】
さらに、固体レーザ媒質を使用せず、言い換えるとレーザ光を発振させる共振器を構成せず、波長変換のみを行う波長変換素子を使用することもできる。この場合は、半導体レーザの出力光に対して波長変換を行う。波長変換素子としては、例えばKTP(KTiPO)、有機非線形光学材料や他の無機非線形光学材料、例えばKN(KNbO)、KAP(KAsPO)、BBO、LBOや、バルク型の分極反転素子(LiNbO(Periodically Polled Lithium Niobate :PPLN)、LiTaO等)が利用できる。また、Ho、Er、Tm、Sm、Nd等の希土類をドープしたフッ化物ファイバを用いたアップコンバージョンによるレーザの励起光源用半導体レーザを用いることもできる。このように、本実施の形態においてはレーザ発生源として様々なタイプを適宜利用できる。
【0043】
(走査部9)
走査部9は、レーザ媒質8の出射端面から出射されたレーザ光を反射させて所望の方向に出力し、ワークWの表面でレーザ光を走査して印字する。走査部9は、一対のガルバノミラーと、各ガルバノミラーをそれぞれ回動軸に固定し回動するためのガルバノモータ51a、51bとを備えている。図3に示す走査部9はレーザ媒質8の出射側端面に隣接して設けられ、X・Yスキャナ14a、14bでガルバノミラーを構成する。X・Yスキャナ14a、14bは、図5に示すように直交する姿勢で配置されており、レーザ光をX方向、Y方向に反射させて走査させることができる。また、走査部9の下方には、集光部が備えられる。集光部は集光レンズで構成され、fθレンズ15が使用される。
【0044】
X・Yスキャナ14a、14bをそれぞれ固定するガルバノモータ51a、51bは、スキャナ駆動部52で駆動される。スキャナ駆動部52は、制御部4から与えられる走査信号に基づいて、ガルバノモータ51a、51bを駆動させることにより、ガルバノモータ51a、51bの出力軸に設けられたX・Yスキャナ14a、14bの全反射ミラーを回動させて、レーザ媒質8から発振されたレーザ光を偏向・走査する。偏向・走査されたレーザ光は、略偏向方向に設けられたfθレンズ15を介してワークWの表面に照射されてマーキングする。fθレンズ15は、スキャナがニュートラル位置にある状態において偏向されたレーザ光がその中央を平行光として入射されるように設けられている。
【0045】
[集光部]
集光部は、fθレンズ15等の集光レンズが使用される。レーザビームは、ガルバノミラーにより反射された後、集光レンズにより集光して照射面に照射されるが、小スポットへの集光を効果的に行わせるため、図3に示すようにガルバノミラーにビームエキスパンダ53を前置し、レーザ発振部50から出力されるレーザビームのビーム径を拡げるようにしている。ビームエキスパンダ53からの出射ビームは、ミラーなどの光学部材54により反射してガルバノミラーに導かれる。
【0046】
[レーザ加工装置ケース55]
次に図6に、レーザ出力部2の詳細な構成を示す断面図を示す。なおレーザ出力部は、図2のようにレーザ制御部と分離して構成する他、図6のレーザ出力部内部にレーザ励起光源を設けるなど、レーザ制御部の機能を統合することもできる。したがって、以下の説明においてはレーザ出力部をレーザ加工装置と同等に扱うこととする。
【0047】
この図に示すレーザ出力部2は、全体が略直方体状のレーザ加工装置ケース55に、レーザ発振部50および走査部9を内蔵している。レーザ加工装置ケース55内部で、レーザ発振部50はレーザ発振部ケース56に、ガルバノモータ51等の走査部9は走査部ケース57にそれぞれ収納されている。これによって防塵性を高め、吸気される空気に含まれるゴミなどから精密部材を保護する。また各ケースは熱伝導性の高い金属などの材質で構成し、放熱性を高める。図6において、レーザ発振部ケース56はレーザ加工装置ケース55内の右側に配置され、走査部ケース57はレーザ発振部ケース56と接続状態で下方に配置される。レーザ発振部50と走査部9とは光軸が一致するように位置決めされた状態で光学的に結合されている。図6の例では、レーザ発振部50で発振されたレーザ光がビームエキスパンダ53で光径を拡大され、光学部材54で直角に反射されて走査部9に入射される。このとき、レーザ発振部ケース56と走査部ケース57との間で光軸のずれが生じないよう、図7に示すように互いの接合面58で強固に固定される。
【0048】
[フレーム]
レーザ加工装置は、高速でX・Yスキャナ14a、14bが駆動されても振動で光軸がずれることのないように、剛性を高めたフレームを採用している。レーザ加工装置ケース55の内側ではフレームが略直方体状の枠体を構成しており、この枠体の前面には、スキャナ駆動部52と走査部ケース57がそれぞれ突出するように固定される。図7に示すレーザ加工装置は、対向面を構成する上フレーム59とベースフレーム60、およびこれらの間を支持するように離間して固定されるフロントフレーム61とリアフレーム62とで構成されるフレームに、レーザ発振部ケース56と走査部ケース57を固定している。剛性を増すため上フレーム59とベースフレーム60は切削によって形成され、フロントフレーム61とリアフレーム62は板金により構成される。また各フレームは断面コ字状に形成することで堅牢性を増す。またレーザ発振部50を収納するレーザ発振部ケース56と、走査部9を収納する走査部ケース57とを別個のユニットとすることで、各部材の剛性を高めている。また、激しい振動が生じる走査部ケース57は高剛性のベースフレーム60に固定することで、歪みなどが生じないように安定させる。スキャナ駆動部52と走査部ケース57は離間して固定されており、これらの間で後述する通気路67が構成される。
【0049】
さらにレーザ発振部ケース56は、ベースフレーム60に直接固定せず、走査部ケース57と接合面58にて固定している。これによって、万一ベースフレーム60に歪みが生じても、レーザ発振部ケース56と走査部ケース57との間で光軸のずれが発生しない。レーザ発振部ケース56と走査部ケース57とがベースフレーム60上に固定されている場合は、ベースフレーム60の歪みによって光軸のずれが生じるおそれがあるが、いずれか一方のみがベースフレーム60に固定される構成であれば、ベースフレーム60に狂いが生じたとしても接合面58におけるレーザ発振部ケース56と走査部ケース57との位置関係は保たれるため、光軸の狂いが生じないからである。同様に、ベースフレーム60と直交して固定されるリアフレーム62にはレーザ発振部ケース56のみが固定される。さらに、フレームの歪みを吸収するアブソーバを設けても良い。このように、レーザ加工装置を長期的に使用した際の温度変化や外的ストレス等に起因する歪みや狂いで光学系のアライメントに影響を与えないような構成とすることで、信頼性が向上される。
【0050】
[結合部63]
固体レーザ媒質を励起させるための励起光は、レーザ制御部1から光ファイバなどで送出される。図6に示すレーザ加工装置ケース55の上面には、レーザ制御部1から励起光を得るための結合部63が備えられる。結合部63は、光ファイバのコネクタである。また結合部63には、光ファイバコネクタの他、レーザ発振部50や走査部9を制御、駆動するための信号線や電源線など各種のケーブルを纏めたハーネス用のコネクタを追加しても良い。ハーネスは光ファイバと別のコネクタで接続する他、同一のコネクタに統合しても良い。
【0051】
上記のレーザ加工装置は、固体レーザ媒質の側面から励起光を照射し、いずれかの端面からレーザ発振を出力するいわゆるサイドポンピングでなく、固体レーザ媒質の一方の端面から励起光を照射し、他方の端面からレーザ発振を出力するいわゆるエンドポンピングを採用している。これによって、固体レーザ媒質の長さ方向に装置を延長し、かつ固体レーザ媒質の側面側に励起光源などを配置しないで済む分、幅を小さくして装置本体の長手方向における断面積をスリム化できる。またエンドポンピング方式により、シングルモードレーザ光が出力されるので、微細なマーキングが可能となる。エンドポンピングのための励起光は、レーザ加工装置ケース55の上面に設けられた結合部63から送出される。
【0052】
一方、レーザ出力は、レーザ加工装置ケース55の下面に設けられた集光部から出力される。このように、レーザ加工装置ケース55の上端面に結合部63を設け、下端面にレーザ出力光を出射する集光部を設けるレーザ加工装置は、略光軸方向に沿って装置本体を縦長に構成され、かつレーザ出力の出射方向も図1に示すように長手方向と直角な方向に出力するのでなく、図8に示すように長手方向に沿って出力できるので、レーザ加工装置49を縦向き姿勢で固定して使用できる。しかもエンドポンピングを採用した構成と相俟って、断面積を小さくできるため、縦置き姿勢で生産ライン上に固定しても設置面積を大きく占有することなく、好適に利用できるという優れた特長を有する。特に図8の設置により、ライン上の上方向の空間を有効利用できるので、生産ライン周辺での作業空間を広く確保でき、スペース効率よく設置、利用できる。
【0053】
[放熱部64]
さらにレーザ加工装置は、レーザ発振部50を冷却するために放熱部64を設けている。放熱部64は、レーザ発振部ケース56と熱伝導するように接触状態で固定される。放熱部64はレーザ発振部50の温度を一定範囲となるように制御する。レーザ発振部ケース56に収納されるレーザ発振部50は、図9の断面図及び図10の分解斜視図に示すような構成をしている。これらの図に示すレーザ発振器33は、発熱源である発振器ユニット34と、これを放熱する放熱部64としてヒートシンク40と、発振器ユニット34側で発生した熱量をヒートシンク40側に熱移動させるペルチェ素子37とを備える。ペルチェ素子37は熱伝導材35を介して、発振器ユニット34とヒートシンク40との間で狭持される。
【0054】
発振器ユニット34は、固体レーザ媒質38であるNd:YVO結晶と、Qスイッチ39を内蔵する。固体レーザ媒質38にYVO結晶を使用することにより、レーザ励起光源のレーザダイオードからの光を効率よく吸収でき、発熱量が低下するので空冷式冷却で対処できる。固体レーザ媒質38等のレーザ発振器における発熱を効率よく放熱するために、発振器ユニット34は熱伝導製の良いアルミニウムや銅などの金属でブロック状に形成される。さらに発振器ユニット34は、これを固定するための発振器ベース36とネジ止めして固定される。発振器ユニット34はペルチェ素子37と直接接触させて冷却するために、発振器ベース36に設けられた開口部36aを通じてペルチェ素子37と接触させる冷却面を表出させるように、発振器ユニット34の下面を突出させた形状としている。発振器ユニット34を発振器ベース36に固定した状態で、発振器ベース36の下面から発振器ユニット34の下面が表出する。また発振器ユニット34の突出面にはOリング状の密封材44Aが挿入され、発振器ユニット34の下面と発振器ベース36の上面との間を密封する。
【0055】
さらに発振器ユニット34の突出面には第2の熱伝導材35Bを介してペルチェ素子37の吸熱面が固定され、ペルチェ素子37の放熱面は第1の熱伝導材35Aを介してヒートシンク40が固定される。ヒートシンク40は、複数の放熱フィンを平行に直立姿勢で設けて表面積を大きくし、放熱性を向上させている。図10のヒートシンク40は、放熱フィンを固定したヒートシンクベース40Aを断面コ字状に開口したヒートシンクカバー40Bで覆うようにネジで固定する。ヒートシンクカバー40Bの開口部には、送風用のファン41が固定される。ファン41は、いずれかの開口部に一設けることも可能であるが、好ましくはヒートシンク40の開口部にそれぞれ設け、2つのファン41で空気の吸入側と排出側を強制的に送風することによって空気の流れをよくし効率良く放熱する。ヒートシンク40も熱伝導性の良いアルミニウムや真鍮等の金属で構成され、好ましくは発振器ベース36と同じ材質で構成する。ヒートシンク40はネジ止めにより発振器ベース36に固定される。このとき、ヒートシンク40の熱がネジを伝わって発振器ベース36側に伝達され吸熱エネルギーが漏れないように、ネジ頭とヒートシンク40の間には断熱用の樹脂ワッシャ45が挿入される。また発振器ベース36とヒートシンク40の間には、同じくOリング状の密封材44Bが3枚のペルチェ素子37を囲むように配置され、さらに密封材44Bの外側には4つのスペーサ42が配置される。これによってヒートシンク40と発振器ユニット34でペルチェ素子37が熱伝導材35を介して狭着される。
【0056】
[熱伝導材35]
熱伝導材35は、ペルチェ素子37と発熱源、放熱体との実質的な接触面積を大きくし、熱抵抗を低くする状態で熱的に結合される。熱伝導材35は熱伝導性のあるグリースで構成され、シリコーングリースのような熱抵抗の小さい材質が好ましい。これによってペルチェ素子37と発熱源、放熱体との接触熱抵抗を小さく抑えることができる。また熱伝導材35をペルチェ素子37に塗布することによって、接触面での隙間を無くし厚さ方向の熱伝導を促進して、面全体を均一な温度に維持できる。さらに熱伝導材35は、所定の粘性を備えるゲル状のものが使用できる。これによってペルチェ素子37に発熱源、放熱体の押圧面から押圧力を伝達すると共に、過度の押圧力が印加されるのが緩和される。高い圧力がペルチェ素子37に加わらないようにするためには、熱伝導材35の粘度を低くする。粘度は、使用されるペルチェ素子37の破壊閾値や、発熱源と放熱体との隙間すなわちスペーサ42の高さ等に応じて選択される。
【0057】
熱伝導材35は、図9に示すようにヒートシンク40上に塗布されてペルチェ素子37の放熱面との間に介在する第1の熱伝導材35Aと、ペルチェ素子37の吸熱面に塗布されて発振器ユニット34との間に介在する第2の熱伝導材35Bがある。このように放熱側と吸熱側とで熱伝導材35を分離することにより、放熱エネルギーと吸熱エネルギーの混在による損失を回避して効率よくペルチェ素子37で熱移動を行わせることができる。ただ、熱伝導材を塗布する工程上で一部放熱側と吸熱側の熱伝導材が混在することを妨げない。
【0058】
[ペルチェ素子37]
ペルチェ素子37は、異種金属の接触面を通電したとき熱が発生または吸収される現象を利用した板状の素子で、吸熱面と放熱面を備える。ペルチェ素子37は可動部が無いので振動を生じず小型軽量であるなどの利点を備える反面、自己発熱が大きい。そのため、吸熱面を発熱源と接触させる一方、放熱面を放熱体と接触させて放熱している。ペルチェ素子37は、直流電流を流す方向を逆にすることにより、熱の移動方向も逆になるので、放熱面と吸熱面を逆転することが可能である。このためペルチェ素子37は、加熱にも冷却にも利用することが出来、高精度の温度制御に適している。なおペルチェ素子等の熱電冷却加熱素子を使用すれば、冷却・加熱のいずれも可能な温度制御を行えるため、本明細書においては冷却のみならず加熱する場合も包含し、「冷却」は必要に応じて適宜「加熱」と読み替えることができる。
【0059】
ペルチェ素子には、マスクやスキージ等を使って、所定の厚みの熱伝導材35を塗布する。この状態で、熱伝導材35上にペルチェ素子37を複数配置する。図10の例では、3枚のペルチェ素子37を一直線上に隣接させている。ペルチェ素子37は、吸熱面を上面にして発振器ユニット34側と対向させ、放熱面を下面にしてヒートシンク40に対向させる。ペルチェ素子37同士の間は、熱伝導材35が浸入しないように密着状態に近接させる。さらにペルチェ素子37群の上面、すなわち発振器ユニット34の下面にも、同様にして熱伝導材35が塗布される。好ましくは、図10に示すように発振器ユニット34を上下逆にした状態で、発振器ユニット34の下面に所定厚さの熱伝導材35を塗布する。そして所定厚さの熱伝導材35がそれぞれ塗布されたヒートシンク40および発振器ユニット34でペルチェ素子37を挟み込む。さらに発振器ユニット34、ヒートシンク40との間でペルチェ素子37群の周囲にはスペーサ42を配置し、スペーサ42を挟む状態でネジにて締結する。この方法であればスペーサ42の高さ以上にペルチェ素子37および熱伝導材35が押圧されることがないため、ペルチェ素子37の破壊閾値以上の圧力がかかることがないようにスペーサ42の高さ、熱伝導材35の厚さ及び粘度を調整することで、ペルチェ素子37の破損が防止される。また、この方法ではネジを締結するだけであるので、トルク管理のような微調整が不要で極めて簡単な作業とできる。なおこの例ではネジの締結により発振器ユニット34とヒートシンク40を固定しているが、固定のための締結具はこれに限られず、クランプやリベット、溶接なども利用できる。
【0060】
また、ペルチェ素子37には通電のためのリード線などのハーネスが接続されており、密封材44Bに形成された切り欠きを介して外部に引き出され、定電流源の電源端子などと接続される。ハーネスを通した密封材44Bの切り欠き部分は、この部分で隙間が生じないように接着剤などで気密にシールされる。なおペルチェ素子の形状は、図示した矩形状の他、冷却・加熱対象に応じて円形やリング状等の形状のものが適宜利用できる。
【0061】
[スペーサ42]
スペーサ42は、ペルチェ素子37の破壊閾値を超える押圧力がかからないように、かつ発振器ユニット34とヒートシンク40との隙間を一定値とするように設けられる。したがってスペーサ42の高さは、使用するペルチェ素子37の破壊閾値、厚み、ペルチェ素子37の熱抵抗曲線に応じた熱伝導材35の厚み、粘度に基づいて決定される。さらに図9および図10の例では、発振器ユニット34の下面が突出して発振器ベース36の開口を貫通しているため、発振器ベース36の下面から突出する発振器ユニット34の突出分の高さも考慮して決められる。突出分の高さはゲージ等で測定される。これらのパラメータに応じて隙間が決定されると、この隙間に応じたスペーサ42が選択される。このように、使用するペルチェ素子37等に応じてスペーサ42を選別することによって、装置毎に最適なペルチェ素子37の固定が実現される。
【0062】
この例ではスペーサ42はステンレススチール(SUS)製としている。スペーサ42の数は多いほど好ましいが、スペーサ42で熱伝導してペルチェ素子37の熱移動の漏れを防止するために、好ましくはペルチェ素子37群の四隅近傍に4つ配置される。また、スペーサ42を断熱性の材質で構成することが好ましい。例えば、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリフェニレンサルファイド(PSS)等の断熱性に優れた樹脂やセラミック等が利用できる。
【0063】
[密封材44]
さらに、図9に示すように発振器ユニット34と発振器ベース36の間、および発振器ベース36とヒートシンク40との間の空間をそれぞれ密閉するために、密封材44を使用する。密封材44は略矩形状のOリング型に形成され、押圧されると弾性変形して圧縮され、隙間を気密に閉塞する。密封材44Aは発振器ユニット34の突出面の周囲、密封材44Bはペルチェ素子37群とスペーサ42の間に配置されて狭持される。これらの密封材44は、ペルチェ素子37群を外部と遮断する。これによって、ペルチェ素子37近辺の空気の冷却によって空気中の水分が凝縮して結露し、ペルチェ素子37やその他の回路に損傷を及ぼすおそれを回避し、長期にわたって安定した冷却能力が維持されて信頼性の向上と回路の長寿命化が図られる。密封材44にはブチルゴムなどの弾性部材が利用される。図10に示すように密封材44Aは密封材44Bよりも小さく、発振器ユニット34の下面と発振器ベース36の上面に狭持されてこれらをネジ止めする際の隙間を閉塞する。密封材44Aに代わって、発振器ユニット34と発振器ベース36をネジ止めした後に隙間をシール材で封止しても良い。また密封材44Bはペルチェ素子37のハーネスを引き出すための切り欠きを下面に形成すると共に、側面にはヒートシンク40と発振器ベース36を固定するネジの側面が当接するような切り欠きを形成している。
【0064】
[吸湿材43]
さらにまた、密封材44により密封された空間内には、図9に示すように吸湿材43が配置される。吸湿材43は、密閉空間の形成時に既に存在する空気中に含まれる水分を除去して、密閉空間内での結露を確実に防止することができる。吸湿材43にはゼオライトなどが使用できる。
【0065】
以上のようにして、熱伝導材35の厚さを薄くして熱抵抗を抑え、ペルチェ素子37の冷却能力を効率よく伝達すると共に、スペーサ42によってペルチェ素子37に破壊閾値以上の圧力がかからないように保護し、熱効率と素子保護を両立させている。また複数のペルチェ素子37に厚みのばらつきがあっても、押圧面とペルチェ素子37の間に介在する熱伝導材35が粘性を備えるため、圧縮、変形して各素子を均一な押圧力で保持することができる。しかも、この方法であればスペーサ42を挟んだ状態でネジを締結するのみでペルチェ素子37を固定できるため、作業も簡単となる。従来のように、ネジの締め具合でトルク管理する方法のような極めて面倒な調整作業がなく、単にネジを締結するのみでペルチェ素子37を破壊することなく確実にかつ熱抵抗の少ない最適な状態でペルチェ素子37を固定できる。
【0066】
上記のようにペルチェ素子を使用する冷却機構は、レーザ出力部2のみならず、レーザ制御部1においても利用できる。特にレーザ制御部1においては発熱量が多いため、より多くのペルチェ素子を利用して冷却する。以上の例では、ペルチェ素子で熱移動された熱量をヒートシンクやファンで放熱する空冷式の冷却を説明した。空冷式とすることで、水冷式に比べて水冷用の外部チラーなどの冷却ユニットを省略でき、また水そのものが不要で省資源化、省スペース化と装置構成の簡素化が実現される。ただ、放熱量等必要に応じて空冷式に代わって水冷式を本発明に適用できることは言うまでもない。
【0067】
[吸気口および排気口]
以上のように構成された放熱部64は、レーザ加工装置ケース55に設けられた吸気口65からケース外部の空気をファン41の回転によって強制的に取り込み、排気口66から排出して放熱する。図11に、レーザ加工装置からレーザ加工装置ケース55を外した状態を、図12にフィルタ保持部68を装着する状態を、図13にフィルタ保持部68およびレーザ加工装置ケース55をすべて装着した状態を、それぞれ示す。さらに図14は、図13のレーザ加工装置を上面から見た平面図である。吸気口65は、図11および図12、図14に示すように、レーザ加工装置ケース55の前面および左右に隣接する3面に跨って形成される。吸気口65からレーザ加工装置の内部に連なって通気路67が形成されている。また排気口66は、レーザ加工装置ケース55の上面に形成される。図6の放熱部64は、ヒートシンク40にファン41を2つ備えている。ファン41を吸気用、排気用に2個備えることで、十分な送風量を確保すると共に、目詰まり等で一方が動作しない場合に備えて信頼性を向上させることができる。
【0068】
図6に示すように、放熱部64はレーザ加工装置内部の上方で、排気用のファン41Bが排気口66に近接し、かつ吸気用のファン41Aが通気路67に面するように固定される。これによって、吸気用のファン41Aを回転させると、吸気口65から吸気された空気がケース内部で通気路67を通って放熱部64のスリット状のヒートシンク40に案内されて熱交換を生じさせ、排熱空気を排気口66から排出でき、レーザ発振部50のレーザ媒質やQスイッチなどの発熱源を効率よく冷却する。また放熱部64を図6に示すように走査部9の上方に配置することで、走査部ケース57の冷却効果も得られ、ガルバノモータ51も効果的に冷却される。
【0069】
[フィルタ保持部68]
吸気口65は、レーザ加工装置ケース55の前面の近傍に形成される。図12の例では、吸気口65の部分をフィルタ保持部68で閉塞し、図13に示すようにフィルタ保持部68がレーザ加工装置ケース55の一部を構成する。すなわち、フィルタ保持部68を設けた部分が吸気口65を構成している。この図に示すように、吸気口65は、正面のみならず左右の面の一部をも含み、3面に跨って構成している。これによって、吸気口65の面積を増やし、吸気量を多くすることができる。
【0070】
フィルタ保持部68は、交換可能なフィルタ69を備えており、外部からレーザ加工装置内部に取り込まれる空気をフィルタ69に通すことで、空気に含まれるオイルミストや粉塵などを取り除き、これらが装置内部に付着して動作不良を引き起こす事態を回避する。さらにレーザ加工装置内部では、防塵のため各部材がケースに収納されている。
【0071】
[吸気口65]
吸気口65は、2面以上にわたって設けることで、開口面積を広く採ることができる。またレーザ加工装置ケース55の一面を突出させるように折曲または湾曲させて構成することでも、面状よりも表面積を大きくできるので好ましい。図の例では、フィルタ保持部68の断面が台形状となるように、前面を突出あるいは左右の面に延長させて厚みを持たせている。この例に限られず、例えば断面をコ字状、3角・5角その他の多角形状としたり、あるいはドーム状に湾曲させたり、波形、三角波形としたり、さらには断面形状を一定とせず、中央部で盛り上がるように形成するなど、長手方向にわたって突出させるように構成しても良い。このようにして吸気面積を稼ぎ、吸気量を大きくすることができる。
【0072】
図14の例では、一面を突出させて断面を台形状に形成し、3面で吸気口65を構成する。この図に示すようにケース前方の3面が吸気口65となる。ケースの前面から取り入れられた外気は、ケース内部を通って上方の排気口66から排気される。吸気口65をレーザ加工装置の周方向にわたって3面に連なるように拡大することで、図14の平面図に破線矢印で示すようにより多くの範囲から吸気が行われ、送風量を増して冷却能力を高めることができる。さらには、周方向のみならず、レーザ加工装置ケース55の上面にわたって開口部を形成し、さらに多くの空気を吸引させることもできる。
【0073】
また吸気口65は、フィルタ保持部68のような別部材で構成することなく、直接レーザ加工装置ケース55に開口する形で形成することも可能であることはいうまでもない。この場合においても、開口部分を2面以上にわたって構成して面積を大きくし、多量の吸気量として冷却能力を向上できる。
【0074】
さらに、吸気口65に面するようにスキャナ駆動部52を配置して、スキャナ駆動部52も同時に冷却することができる。フィルタ保持部68は、スキャナ駆動部52を覆うようにしてレーザ加工装置の前面にセットされる。図7の例では、スキャナ駆動部52はフィルタ保持部68を外した状態で、前面に突出するようにフロントフレーム61に固定される。さらにスキャナ駆動部52を上方に固定することで、下方に突出して固定された走査部ケース57との間に空間が形成され、通気路67を構成する。この状態で吸気される空気の経路は、図6の点線で示すようになる。この図に示すように、吸気用ファン41Aの回転によって吸気口65から吸気される空気は、スキャナ駆動部52と走査部ケース57の間の吸気エリアAから取り込まれる以外に、スキャナ駆動部52の周囲の吸気エリアBからも取り込まれる。吸気エリアBから取り込まれた空気は、吸気用ファン41Aによってフィルタ保持部68とスキャナ駆動部52の間の隙間を通って下方の吸気エリアAに移動される。この移動によって、フィルタ保持部68の前面及び両側面から取り込まれた新鮮な空気がスキャナ駆動部52の周囲表面をなめるように移動する際に熱の交換が生じ、スキャナ駆動部52は放熱が促進される。吸気エリアBから取り込まれて下方に移動した空気は、フィルタ保持部68とスキャナ駆動部52の間で吸気エリアAから取り込まれた空気と合流して、通気路67を通って吸気用ファン41A、ヒートシンク40、排気用ファン41Bを通じて外部に排気される。この構成により、レーザ発振器の放熱部64を構成するファン41によって、レーザ発振部50のみならずスキャナ駆動部52の冷却も併せて行うことができる。
【0075】
スキャナ駆動部52は、走査部9のガルバノモータ51を駆動するためにトランジスタなどで構成される駆動回路に大電流を通電するので、相当な発熱量となる。このため、フレームの前面に配置することで外気と接触して熱交換を生じやすくさせ、放熱性を高めている。さらにレーザ発振部50の冷却を行うファン41の吸気によって、スキャナ駆動部52の周囲にも空気の移動を生じさせることで効率よく冷却を促進し、レーザ加工装置を安定して使用することができる。例えば発熱によって80℃程度あるスキャナ駆動部52の温度を、ファン41を駆動させて10℃またはそれ以上下げることができる。この構成によって、スキャナ駆動部52をガルバノモータ51等から離し、冷却に有利な配置とすることができ、さらに相当の発熱を伴うスキャナ駆動部に別途ファンなどの冷却機構を設ける必要がなく、部品点数を減らして低コスト化すると共に装置構成を簡素化することができる。
【0076】
図13に示すフィルタ保持部68は、走査部ケース57よりも上方で吸気口65を覆う。図に示すように、走査部ケース57はフィルタ保持部68をセットした状態で略同一平面とするか、あるいは走査部ケース57を若干突出するように設計している。走査部ケース57の上方で空気が吸気用ファン41Aの回転によって吸引され、発熱源であるスキャナ駆動部52とレーザ発振器の冷却器を冷却する。なお図6に示すように、縦方向に配置されるガルバノモータ51は傾斜面を備えるモータカバー70で被覆してもよい。これによって、吸気口65から吸引された空気はモータカバー70の傾斜面に沿ってスムーズに上方に流れる。さらにモータカバー70を熱伝導性の良い金属製等の材質とすることで、ガルバノモータ51の放熱も図られる。
【0077】
なお、フィルタ保持部68は、この構成に限られず、レーザ加工装置の前面で長さ方向にわたって延長して形成し、走査部ケース57も覆うように構成してもよい。この場合、フィルタ保持部と走査部ケースとの間の隙間を流れる空気によって、走査部ケースの冷却も図られる。特に走査部ケースを上記と同様に熱伝導性の良い金属等の材質として、ガルバノモータの放熱を促進し、レーザ加工装置を安定して使用できる。
【0078】
図6に示すように、レーザ発振部50や走査部9等の光学系の精密部材はそれぞれケースに収納されており、冷却のための部材と機構的に分離されている。これによって、光学系、精密機構系は完全に防塵されるので、外気に含まれるオイルミストや粉塵などで光学系を汚して効率を低下させたり、電子回路基板のショートや、シャッタなどの駆動部分に付着して動作不良を引き起こす等の問題を回避できる。さらにフィルタ保持部68の内面に備えられるフィルタ69によって外気に含まれる粉塵などを除去している。
【0079】
[フィルタ69]
フィルタ保持部68はほぼ全面に複数のスリットを設けており、高い通気性を備える。さらにフィルタ保持部68の内面には、フィルタ69が脱着可能に取り付けられる。フィルタ69は、フィルタ保持部68の裏面に保持される通気性シートやスポンジなどが利用できる。フィルタ保持部68を通過する外気は、フィルタ69によって粉塵などを取り除かれてレーザ加工装置の内部に導入される。フィルタ69は金属を折曲したスプリングや板バネでフィルタ保持部68に押圧して固定される。フィルタ保持部68は、図12に示すようにネジの締結によりレーザ加工装置本体の正面に脱着可能に装着されており、フィルタ保持部68を外してフィルタ69を交換する。
【0080】
[フィルタ保持部68の脱着]
フィルタ保持部68は、図11に示す状態で、前方から図12に示すように装着されて図13のようになる。フィルタ保持部68は断面をコ字状に開口しており、開口側をレーザ加工装置ケース55の前面に向けて装着される。フィルタ保持部68を固定するネジ71はレーザ加工装置本体の正面に設けられている。このため、レーザ加工装置の正面からドライバなどによってフィルタ保持部68の脱着が可能となる。この構成によって、レーザ加工装置の横方向からのアクセスは不要となり、正面側からのみでフィルタ保持部68の脱着とフィルタ69の交換が可能となる。生産ラインでの使用状況によっては、レーザ加工装置の側面に隣接して他の加工装置や制御装置などが配置されることがあり、側面に十分なスペースが確保されないことがある。このような場合でも、上記構成によれば正面からフィルタ69の交換が容易に行えるため、メンテナンス作業を容易にできる。特に設置面積を小さくしたレーザ加工装置では、メンテナンス作業のためのアクセスを確保することで隣接するスペースを制約なく有効利用することができ、各機器のレイアウトの自由度が高められる。
【0081】
図12の例ではネジ71がレーザ加工装置本体から突出し、ネジ71をフィルタ保持部68のネジ孔72に挿通してナットで固定する。ただ、フィルタ保持部68側からネジを通して本体側のネジ孔に固定したり、ネジの締結に限らずフックによる係止、弾性部材の嵌着など、フィルタ保持部68とレーザ加工装置本体との連結には様々な連結機構が適宜利用できることはいうまでもない。
【0082】
【発明の効果】
以上のように、本発明のレーザ加工装置は、設置面積を省スペースにした小型でコンパクトな構成とすることができる。それは、レーザの励起方式にエンドポンピング励起方式を採用しており、さらにレーザ加工装置の外形を一方向に長く形成し、一方の端面にレーザ出力を出力する集光部を設け、外形の長手方向とレーザ出力の出射方向を同じ方向としているからである。これによってレーザ加工装置を縦置きとすることが可能となり、生産ラインの上方に配置して、設置のための専有面積を最小とできる。
【0083】
また、小型化に伴い空冷のための送風量を多くすべく、吸気口に広い開口面積を確保し、また空気と共に取り込まれるおそれのある異物をフィルタにより確実に除去して光学系や精密機械系を保護して、小型化されても信頼性の高いレーザ加工装置を実現できる。さらにまた、フィルタ交換などのメンテナンス作業も容易に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のレーザ加工装置を生産ラインに配置する状態を示す概略斜視図である。
【図2】レーザ加工装置を生産ラインに配置する他の例を示す概略斜視図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係るレーザ加工装置の構成を示すブロック図である。
【図4】図3のレーザ励起部の内部構造の一例を示す斜視図である。
【図5】X・Yスキャナの配置状態を示す透明斜視図である。
【図6】図3のレーザ出力部の詳細な構成を示す断面図である。
【図7】図6のレーザ出力部においてレーザ発振部ケースと走査部ケースの固定状態を示す側面図である。
【図8】本発明の実施の形態に係るレーザ加工装置を生産ラインに配置する一例を示す概略斜視図である。
【図9】図3のレーザ発振器を示す縦断面図である。
【図10】図3のレーザ発振部を示す分解斜視図である。
【図11】レーザ加工装置からレーザ加工装置ケースを外した状態を示す斜視図である。
【図12】図11のレーザ加工装置にフィルタ保持部を装着する状態を示す斜視図である。
【図13】図11のレーザ加工装置にフィルタ保持部およびレーザ加工装置ケースを装着した状態を示す斜視図である。
【図14】図13のレーザ加工装置の平面図である。
【符号の説明】
1・・・レーザ制御部
2・・・レーザ出力部
3・・・入力部
4・・・制御部
5・・・メモリ部
6・・・レーザ励起部
7・・・電源
8・・・レーザ媒質
9・・・走査部
10・・・レーザ励起光源
11・・・集光部
12・・・レーザ励起部ケーシング
13・・・光ファイバケーブル
14a、14b・・・X・Yスキャナ
15・・・fθレンズ
33・・・レーザ発振器
34・・・発振器ユニット
35・・・熱伝導材
35A・・・第1の熱伝導材
35B・・・第2の熱伝導材
36・・・発振器ベース
36a・・・開口部
37・・・ペルチェ素子
38・・・固体レーザ媒質
39・・・Qスイッチ
40・・・ヒートシンク
40A・・・ヒートシンクベース
40B・・・ヒートシンクカバー
41・・・ファン
41A・・・吸気用ファン
41B・・・排気用ファン
42・・・スペーサ
43・・・吸湿材
44、44A、44B・・・密封材
45・・・樹脂ワッシャ
48・・・レーザ加工装置
49・・・レーザ加工装置
50・・・レーザ発振部
51、51a、51b・・・ガルバノモータ
52・・・スキャナ駆動部
53・・・ビームエキスパンダ
54・・・光学部材
55・・・レーザ加工装置ケース
56・・・レーザ発振部ケース
57・・・走査部ケース
58・・・接合面
59・・・上フレーム
60・・・ベースフレーム
61・・・フロントフレーム
62・・・リアフレーム
63・・・結合部
64・・・放熱部
65・・・吸気口
66・・・排気口
67・・・通気路
68・・・フィルタ保持部
69・・・フィルタ
70・・・モータカバー
71・・・ネジ
72・・・ネジ孔

Claims (13)

  1. レーザ媒質を励起させる励起光を発生させるためのレーザ制御部(1)と光学的に結合するための結合部(63)と、
    ロッド状に延長された2つの端面を備えるレーザ媒質(8)を有するレーザ発振部(50)であって、レーザ制御部(1)から前記結合部(63)を介して送出される励起光をレーザ媒質(8)の一端面から照射させて励起され、他端面からレーザ発振を出射するよう構成されてなるレーザ発振部(50)と、
    前記レーザ発振部(50)から出射されるレーザ発振を走査させるための走査部(9)と、
    前記走査部(9)からの走査光を集光してレーザ出力として外部に出射するための集光部と、
    一方向に延長された形状に構成されるレーザ加工装置ケース(55)であって、内部に前記レーザ発振部(50)および走査部(9)を互いの光軸を一致させるように固定すると共に、前記結合部(63)を一方の端部に、前記集光部を他方の端面に設けてなり、前記集光部から出力するレーザ出力の出射方向がレーザ加工装置ケース(55)の長手方向に沿うように構成されてなるレーザ加工装置ケース(55)と、
    を備えることを特徴とするレーザ加工装置。
  2. レーザ媒質(8)を励起して励起光を放出させるためのレーザ励起部(6)を備えるレーザ制御部(1)と、
    前記レーザ制御部(1)と光学的に結合され、レーザ制御部(1)から送出される励起光を、一端面から照射させて励起され、他端面からレーザ発振を出射するレーザ媒質(8)を備えるレーザ発振部(50)と、
    前記レーザ発振部(50)から出射されるレーザ発振を走査させるための走査部(9)と、
    前記走査部(9)からの走査光を集光してレーザ出力として外部に出射するための集光部と、
    一方向に延長された形状に構成されるレーザ加工装置ケース(55)であって、内部に前記レーザ発振部(50)および走査部(9)を互いの光軸を一致させるように固定すると共に、前記結合部(63)を一方の端部に、前記集光部を他方の端面に設けてなり、前記集光部から出力するレーザ出力の出射方向がレーザ加工装置ケース(55)の長手方向に沿うように構成されてなるレーザ加工装置ケース(55)と、
    を備えることを特徴とするレーザ加工装置。
  3. 請求項1または2に記載のレーザ加工装置であって、前記レーザ加工装置ケース(55)の一方の端部であって、前記集光部を設けた端面と対向する端面に前記結合部(63)を設けてなり、前記結合部(63)から送出される励起光と集光部から出力するレーザ出力の出射方向がレーザ加工装置ケース(55)の長手方向に沿うように構成されてなることを特徴とするレーザ加工装置。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載のレーザ加工装置であって、前記レーザ発振部(50)の温度を調節するための放熱部(64)を熱伝導状態で前記レーザ発振部(50)と固定すると共に、前記放熱部(64)は前記走査部(9)の上方に位置するようレーザ加工装置ケース(55)内に固定されてなることを特徴とするレーザ加工装置。
  5. 請求項4に記載のレーザ加工装置であって、前記放熱部(64)は複数の放熱板を離間してスリット状に固定すると共に、空気を強制的に送風するためのファン(41)を両端にそれぞれ設けていることを特徴とするレーザ加工装置。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載のレーザ加工装置であって、 前記走査部(9)は、一対のガルバノミラーと、各ガルバノミラーをそれぞれ回動軸に固定し回動するためのガルバノモータ(51)とを備え、
    前記一対のガルバノミラーをそれぞれガルバノモータ(51)のモータ軸を直交させて配し、前記レーザ発振部(50)から出射されるレーザ発振を両ガルバノミラーの鏡面に順次反射させ、前記モータ軸の回動に伴う両ガルバノミラーの回動により、互いに直交する2方向に走査しつつ加工対象に照射するよう構成されてなり、
    前記レーザ加工装置はさらに、前記ガルバノモータ(51)を駆動し、レーザ発振を所望の方向に走査させるよう制御するためのスキャナ駆動部(52)を備え、
    前記スキャナ駆動部(52)は、レーザ加工装置ケース(55)の前方に配置されてなることを特徴とするレーザ加工装置。
  7. 請求項1から6のいずれかに記載のレーザ加工装置であって、前記レーザ加工装置ケース(55)を構成する一面を折曲または湾曲させ、この部分に吸気口(65)を構成していることを特徴とするレーザ加工装置。
  8. 請求項1から7のいずれかに記載のレーザ加工装置であって、前記レーザ加工装置ケース(55)が略直方体形状に形成されており、直方体を構成する面の内、隣接する3面に跨って吸気口(65)を構成していることを特徴とするレーザ加工装置。
  9. 請求項1から8のいずれかに記載のレーザ加工装置であって、前記レーザ加工装置ケース(55)に設けられた吸気口(65)にフィルタ(69)を備えることを特徴とするレーザ加工装置。
  10. 請求項9に記載のレーザ加工装置であって、前記フィルタ(69)は、フィルタ保持部(68)に脱着可能に保持され、前記フィルタ保持部(68)は前記開口部を覆ってレーザ加工装置ケース(55)の一部を構成してなることを特徴とするレーザ加工装置。
  11. 請求項7から10のいずれかに記載のレーザ加工装置であって、前記フィルタ保持部(68)は、吸気口(65)を設けた面から脱着可能に前記レーザ加工装置に装着されてなることを特徴とするレーザ加工装置。
  12. 請求項7から11のいずれかに記載のレーザ加工装置であって、前記吸気口(65)の内面に前記スキャナ駆動部(52)が配置されてなり、前記放熱部(64)のファン(41)を回転させることで、吸気口(65)から吸気される空気の一部が前記スキャナ駆動部(52)の放熱を促進すると共に、放熱部(64)により前記レーザ発振部(50)の放熱が促進されるよう構成されてなることを特徴とするレーザ加工装置。
  13. レーザ媒質(8)を励起して励起光を放出させるためのレーザ励起部(6)を備えるレーザ制御部(1)と、
    前記レーザ制御部(1)と光学的に結合するための結合部(63)と、
    ロッド状に延長された2つの端面を備えるレーザ媒質(8)を有するレーザ発振部(50)であって、レーザ制御部(1)から前記結合部(63)を介して送出される励起光をレーザ媒質(8)の一端面から照射させて励起され、他端面からレーザ発振を出射するよう構成されてなるレーザ発振部(50)と、
    前記レーザ制御部(1)と光学的に結合され、レーザ制御部(1)から送出される励起光を、一端面から照射させて励起され、他端面からレーザ発振を出射するレーザ媒質(8)を備えるレーザ発振部(50)と、
    一対のガルバノミラーと、各ガルバノミラーをそれぞれ回動軸に固定し回動するためのガルバノモータ(51)とを備え、前記一対のガルバノミラーをそれぞれガルバノモータ(51)のモータ軸を直交させて配し、前記レーザ発振部(50)から出射されるレーザ発振を両ガルバノミラーの鏡面に順次反射させ、前記モータ軸の回動に伴う両ガルバノミラーの回動により、互いに直交する2方向に走査しつつ加工対象に照射するよう構成されてなる走査部(9)と、
    前記ガルバノモータ(51)を駆動し、レーザ発振を所望の方向に走査させるよう制御するためのスキャナ駆動部(52)と、
    前記走査部(9)からの走査光を集光してレーザ出力として外部に出射するための集光部と、
    略直方体状のレーザ加工装置ケース(55)であって、内部に前記レーザ発振部(50)および走査部(9)を互いの光軸を一致させるように固定しており、レーザ加工装置ケース(55)を構成する面の内ケースの長手方向と直交する第1の面に前記集光部が設け、前記第1の面と対向する第2の面に前記結合部(63)を設けてなり、前記結合部(63)から送出される励起光と集光部から出力するレーザ出力の出射方向がレーザ加工装置ケース(55)の長手方向に沿うように構成されてなると共に、前記第1の面と第2の面の間でこれらの面の周囲に沿って連続する第3の面、第4の面、第5の面の少なくとも一部に、これらに跨って吸気口(65)を構成したレーザ加工装置ケース(55)と、
    を備えることを特徴とするレーザ加工装置。
JP2003153476A 2003-05-29 2003-05-29 レーザ加工装置 Pending JP2004354780A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003153476A JP2004354780A (ja) 2003-05-29 2003-05-29 レーザ加工装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003153476A JP2004354780A (ja) 2003-05-29 2003-05-29 レーザ加工装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004354780A true JP2004354780A (ja) 2004-12-16

Family

ID=34048421

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003153476A Pending JP2004354780A (ja) 2003-05-29 2003-05-29 レーザ加工装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004354780A (ja)

Cited By (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007181873A (ja) * 2006-01-10 2007-07-19 Keyence Corp レーザーマーキング装置
JP2007253189A (ja) * 2006-03-23 2007-10-04 Miyachi Technos Corp レーザ加工装置
JP2008062260A (ja) * 2006-09-06 2008-03-21 Keyence Corp レーザ加工装置
JP2008227378A (ja) * 2007-03-15 2008-09-25 Keyence Corp レーザ加工装置及び固体レーザ共振器
JP2008227379A (ja) * 2007-03-15 2008-09-25 Keyence Corp レーザ加工装置及び固体レーザ共振器
JP2008227377A (ja) * 2007-03-15 2008-09-25 Keyence Corp レーザ加工装置及び固体レーザ共振器
JP2013048159A (ja) * 2011-08-29 2013-03-07 Furukawa Electric Co Ltd:The レーザ加工装置
JP2013103505A (ja) * 2012-12-04 2013-05-30 Star Techno Co Ltd インモールドラベル成形用のラベル形成装置及びラベル形成方法
JP2013103419A (ja) * 2011-11-15 2013-05-30 Star Techno Co Ltd インモールドラベル成形用のラベル形成装置及びラベル形成方法
JP2014195813A (ja) * 2013-03-29 2014-10-16 ブラザー工業株式会社 レーザ加工装置
JP2015122450A (ja) * 2013-12-25 2015-07-02 ブラザー工業株式会社 レーザ加工装置
JP2015122416A (ja) * 2013-12-24 2015-07-02 ブラザー工業株式会社 レーザ加工装置
JP2015152831A (ja) * 2014-02-17 2015-08-24 ソニー株式会社 走査ユニット、レーザ走査型顕微鏡及び温度調節方法
JP2016068136A (ja) * 2014-09-30 2016-05-09 ブラザー工業株式会社 レーザ加工ヘッド
JP2017131930A (ja) * 2016-01-28 2017-08-03 ビアメカニクス株式会社 レーザ加工装置
JP2017154473A (ja) * 2016-03-04 2017-09-07 ブラザー工業株式会社 液体吐出装置
JP2017167555A (ja) * 2017-05-15 2017-09-21 ソニー株式会社 走査ユニット、レーザ走査型顕微鏡及び温度調節方法
JP2018511927A (ja) * 2015-01-20 2018-04-26 キム, ナム ソンKIM, Nam Seong 高効率レーザー点火装置
JP6446118B1 (ja) * 2017-12-05 2018-12-26 馬鞍山市明珠電子科技有限公司 レーザー加工機
JP2019504270A (ja) * 2015-11-04 2019-02-14 深▲せん▼光峰科技股▲分▼有限公司 Tec放熱ユニット及び投影装置
JP2019030901A (ja) * 2017-08-10 2019-02-28 ブラザー工業株式会社 レーザ加工装置および検出方法
KR102222695B1 (ko) * 2020-12-30 2021-03-04 주식회사 마이크로이미징 광학계보호수단을 갖는 클린 레이저 시스템
JP2021104511A (ja) * 2019-12-26 2021-07-26 ブラザー工業株式会社 レーザ加工装置

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05198867A (ja) * 1991-08-30 1993-08-06 Hoya Corp 半導体レーザ励起固体レーザ装置
JPH0699293A (ja) * 1991-01-09 1994-04-12 Nec Corp レーザマーキング装置
JPH09153655A (ja) * 1995-09-29 1997-06-10 Nidek Co Ltd レ−ザ装置
JPH09186380A (ja) * 1996-01-04 1997-07-15 Miyachi Technos Corp レーザ冷却装置及びレーザ装置
JP2000015466A (ja) * 1998-07-02 2000-01-18 Keyence Corp レーザマーキング装置及びレーザ発振器
JP2002234300A (ja) * 2001-02-13 2002-08-20 Laser Technology Inc 金属体と、絵柄文字描画装置及び絵柄文字描画方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0699293A (ja) * 1991-01-09 1994-04-12 Nec Corp レーザマーキング装置
JPH05198867A (ja) * 1991-08-30 1993-08-06 Hoya Corp 半導体レーザ励起固体レーザ装置
JPH09153655A (ja) * 1995-09-29 1997-06-10 Nidek Co Ltd レ−ザ装置
JPH09186380A (ja) * 1996-01-04 1997-07-15 Miyachi Technos Corp レーザ冷却装置及びレーザ装置
JP2000015466A (ja) * 1998-07-02 2000-01-18 Keyence Corp レーザマーキング装置及びレーザ発振器
JP2002234300A (ja) * 2001-02-13 2002-08-20 Laser Technology Inc 金属体と、絵柄文字描画装置及び絵柄文字描画方法

Cited By (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007181873A (ja) * 2006-01-10 2007-07-19 Keyence Corp レーザーマーキング装置
JP2007253189A (ja) * 2006-03-23 2007-10-04 Miyachi Technos Corp レーザ加工装置
JP2008062260A (ja) * 2006-09-06 2008-03-21 Keyence Corp レーザ加工装置
JP2008227378A (ja) * 2007-03-15 2008-09-25 Keyence Corp レーザ加工装置及び固体レーザ共振器
JP2008227379A (ja) * 2007-03-15 2008-09-25 Keyence Corp レーザ加工装置及び固体レーザ共振器
JP2008227377A (ja) * 2007-03-15 2008-09-25 Keyence Corp レーザ加工装置及び固体レーザ共振器
JP2013048159A (ja) * 2011-08-29 2013-03-07 Furukawa Electric Co Ltd:The レーザ加工装置
JP2013103419A (ja) * 2011-11-15 2013-05-30 Star Techno Co Ltd インモールドラベル成形用のラベル形成装置及びラベル形成方法
JP2013103505A (ja) * 2012-12-04 2013-05-30 Star Techno Co Ltd インモールドラベル成形用のラベル形成装置及びラベル形成方法
JP2014195813A (ja) * 2013-03-29 2014-10-16 ブラザー工業株式会社 レーザ加工装置
JP2015122416A (ja) * 2013-12-24 2015-07-02 ブラザー工業株式会社 レーザ加工装置
JP2015122450A (ja) * 2013-12-25 2015-07-02 ブラザー工業株式会社 レーザ加工装置
JP2015152831A (ja) * 2014-02-17 2015-08-24 ソニー株式会社 走査ユニット、レーザ走査型顕微鏡及び温度調節方法
JP2016068136A (ja) * 2014-09-30 2016-05-09 ブラザー工業株式会社 レーザ加工ヘッド
JP2018511927A (ja) * 2015-01-20 2018-04-26 キム, ナム ソンKIM, Nam Seong 高効率レーザー点火装置
JP2019504270A (ja) * 2015-11-04 2019-02-14 深▲せん▼光峰科技股▲分▼有限公司 Tec放熱ユニット及び投影装置
JP2017131930A (ja) * 2016-01-28 2017-08-03 ビアメカニクス株式会社 レーザ加工装置
JP2017154473A (ja) * 2016-03-04 2017-09-07 ブラザー工業株式会社 液体吐出装置
JP2017167555A (ja) * 2017-05-15 2017-09-21 ソニー株式会社 走査ユニット、レーザ走査型顕微鏡及び温度調節方法
JP2019030901A (ja) * 2017-08-10 2019-02-28 ブラザー工業株式会社 レーザ加工装置および検出方法
JP6446118B1 (ja) * 2017-12-05 2018-12-26 馬鞍山市明珠電子科技有限公司 レーザー加工機
JP2019102679A (ja) * 2017-12-05 2019-06-24 馬鞍山市明珠電子科技有限公司 レーザー加工機
JP2021104511A (ja) * 2019-12-26 2021-07-26 ブラザー工業株式会社 レーザ加工装置
JP7338459B2 (ja) 2019-12-26 2023-09-05 ブラザー工業株式会社 レーザ加工装置
KR102222695B1 (ko) * 2020-12-30 2021-03-04 주식회사 마이크로이미징 광학계보호수단을 갖는 클린 레이저 시스템

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2004354780A (ja) レーザ加工装置
JP4262525B2 (ja) 光学結晶ホルダ、固体レーザ装置、及び光学結晶の固定方法
US6724792B2 (en) Laser diode arrays with replaceable laser diode bars and methods of removing and replacing laser diode bars
JP4244158B2 (ja) レーザ加工装置およびその冷却方法
CN109967883B (zh) 激光加工装置
US11050212B2 (en) Laser machining device and laser oscillator
JP2000147472A (ja) 液晶パネル及び該液晶パネルを用いた投写装置
JPH08116138A (ja) 半導体レーザ素子の冷却装置
JP2004347137A (ja) ペルチェ素子の固定方法及び冷却装置ならびにレーザ発振器
US7813404B2 (en) Laser processing apparatus and solid laser resonator
JP5260249B2 (ja) 半導体機器の放熱器
US9614342B2 (en) Air-cooled carbon-dioxide laser
JP7020897B2 (ja) レーザ加工装置及びガルバノスキャナ
JP6684472B2 (ja) レーザ加工装置
JP2005152972A (ja) レーザ加工装置
JP5987817B2 (ja) レーザ加工装置
JP2013055254A (ja) レーザ発振モジュール及びこれを組み込んだレーザマーカ
JP5987818B2 (ja) レーザ加工装置
JP2007017509A (ja) 表示装置の取付構造
JP7228061B2 (ja) レーザ加工装置
JP7169063B2 (ja) レーザ加工装置及びレーザ発振器
US20230150059A1 (en) Laser processing apparatus
JP4602193B2 (ja) レーザ発生器の冷却構造
JP5349757B2 (ja) 固体レーザー発振装置
JP2001053356A (ja) 加工用レーザ装置に用いられる結晶保持装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060525

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091117

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091208

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100406