JP2002234300A - 金属体と、絵柄文字描画装置及び絵柄文字描画方法 - Google Patents

金属体と、絵柄文字描画装置及び絵柄文字描画方法

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JP2002234300A
JP2002234300A JP2001035757A JP2001035757A JP2002234300A JP 2002234300 A JP2002234300 A JP 2002234300A JP 2001035757 A JP2001035757 A JP 2001035757A JP 2001035757 A JP2001035757 A JP 2001035757A JP 2002234300 A JP2002234300 A JP 2002234300A
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Nobuyuki Kanazawa
伸之 金澤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 細線を描画可能で、また、希望する部分だけ
を、簡易に、自在に着色することができる金属体と、絵
柄文字描画装置及び絵柄文字描画方法を提供する。 【解決手段】 被描画金属体30に、絵柄又は文字を直
接描画するためのレーザ光線を射出するレーザ光線射出
手段11〜13と、レーザ光線射出手段11〜13が射
出するレーザ光線の被描画金属体30に対する照射位置
を制御して、その被描画金属体30に、絵柄又は文字を
描画する照射位置制御手段16と、レーザ光線射出手段
11〜13が射出するレーザ光線の被描画金属体30に
対する照射量を制御して、その被描画金属体30に描画
する絵柄又は文字を所望の色に着色する照射量制御手段
19bとを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機械部品や医療器
具等の表面に文字を表示したり、鍵やペンダント等の表
面に絵柄を表示する、金属体と、絵柄文字描画装置及び
絵柄文字描画方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】金属は、無機的で冷たいイメージを与え
ることから、表面に彩色を施して種々の模様を形成する
試みがなされている。特に、本来の金属光沢を残しなが
ら彩色したものは、意匠性に優れ、高級感もあり、市場
からの要望も多い。
【0003】従来、金属の表面に彩色を施す方法として
は、例えば、レーザビームによって金属表面に微細な凹
凸を密に形成する加工方法が提案されている(特公平7
−47232)。この方法は、金属表面の微細凹凸によ
って回折格子を形成する方法である。この方法によれ
ば、回折格子(微細凹凸)によって光の干渉が生じるの
で、見る角度によって変色する玉虫色の反射光沢を呈す
ることができる。しかし、細線を描画したり、自在に着
色することはできない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】また、古くより、金属
板等を酸化性の酸やアルカリ浴に浸漬することによって
表面に酸化膜を成長させ、それによって生じる干渉色を
利用する方法がある。この方法で多色模様化するには、
レジスト膜(マスク)を用いてパターン化し、着色処理
と膜の除去・塗布とを繰り返すという繁雑なプロセスを
要する。
【0005】このような繁雑なプロセスを回避してステ
ンレス板を着色するために、ステンレス板を硝酸水溶液
中に配置して、YAGレーザ光線を照射する方法が近年
開発されている。この方法は、硝酸水溶液中のステンレ
ス板にYAGレーザ光線を照射すると、そのステンレス
板の表面にクロム(Cr)が濃縮し、そこの酸化速度が
遅れることに注目した技術である。この方法は、ステン
レス表面のクロムを、マスクとして作用させるものであ
り、いわば、マスクの簡易な作製方法であるといえる。
しかし、この方法では、ステンレス板を硝酸水溶液中に
浸すための水槽が必要で、大がかりな装置を要する。ま
た、ステンレス板全体が、硝酸水溶液中に浸されている
ので、全体が着色されてしまう。
【0006】本発明の課題は、細線を描画可能で、ま
た、希望する部分だけを、簡易に、自在に着色すること
ができる金属体と、絵柄文字描画装置及び絵柄文字描画
方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、以下のような
解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容
易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付
して説明するが、これに限定されるものではない。前記
課題を解決するために、請求項1の発明は、表面に形成
された酸化膜の厚さの違いによって異なる色を呈し、そ
の色によって、絵柄又は文字を表示する絵柄文字層を備
える金属体である。
【0008】請求項2の発明は、レーザ光線の照射によ
って、その照射部分が着色されて、絵柄又は文字を表示
する絵柄文字層を備える金属体である。
【0009】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
に記載の金属体において、材料は、ステンレスであるこ
とを特徴とする金属体である。
【0010】請求項4の発明は、請求項1から請求項3
までのいずれか1項に記載の金属体において、前記絵柄
文字層の絵柄又は文字は、40μm以下の線部を有する
ことを特徴とする金属体である。
【0011】請求項5の発明は、請求項1から請求項4
までのいずれか1項に記載の金属体において、前記絵柄
文字層を保護する保護層を有することを特徴とする金属
体である。
【0012】請求項6の発明は、被描画金属体(30)
に、絵柄又は文字を直接描画するためのレーザ光線を射
出するレーザ光線射出手段(11〜13)と、前記レー
ザ光線射出手段(11〜13)が射出するレーザ光線の
前記被描画金属体(30)に対する照射位置を制御し
て、その被描画金属体(30)に、絵柄又は文字を描画
する照射位置制御手段(16)と、前記レーザ光線射出
手段(11〜13)が射出するレーザ光線の前記被描画
金属体(30)に対する照射量を制御して、その被描画
金属体(30)に描画する絵柄又は文字を所望の色に着
色する照射量制御手段(19b)とを備える絵柄文字描
画装置である。
【0013】請求項7の発明は、請求項6に記載の絵柄
文字描画装置において、前記照射量制御手段は、前記被
描画金属体に対する照射回数を制御して、絵柄又は文字
を所望の色に着色することを特徴とする絵柄文字描画装
置である。
【0014】請求項8の発明は、請求項6に記載の絵柄
文字描画装置において、前記照射量制御手段は、前記被
描画金属体に対する照射時間を制御して、絵柄又は文字
を所望の色に着色することを特徴とする絵柄文字描画装
置である。
【0015】請求項9の発明は、請求項6から請求項8
までのいずれか1項に記載の絵柄文字描画装置におい
て、前記レーザ光線射出手段は、YVO4 結晶をレーザ
媒質としていることを特徴とする絵柄文字描画装置であ
る。
【0016】請求項10の発明は、請求項9に記載の絵
柄文字描画装置において、前記レーザ光線射出手段は、
射出するレーザ光線の波長を変換する波長変換手段を有
することを特徴とする絵柄文字描画装置である。
【0017】請求項11の発明は、被描画金属体(3
0)に、絵柄又は文字を直接描画するためのレーザ光線
を射出するレーザ光線射出工程(#110)と、前記レ
ーザ光線射出工程(#110)が射出するレーザ光線の
前記被描画金属体(30)に対する照射位置を制御し
て、その被描画金属体(30)に、絵柄又は文字を描画
する照射位置制御工程(#120)と、前記レーザ光線
射出工程(#110)が射出するレーザ光線の前記被描
画金属体(30)に対する照射量を制御して、その被描
画金属体(30)に描画する絵柄又は文字を所望の色に
着色する照射量制御工程(#130)とを備える絵柄文
字描画方法である。
【0018】請求項12の発明は、請求項11に記載の
絵柄文字描画方法において、前記照射量制御工程は、前
記被描画金属体(30)に対する照射回数を制御して、
絵柄又は文字を所望の色に着色することを特徴とする絵
柄文字描画方法である。
【0019】請求項13の発明は、請求項11に記載の
絵柄文字描画方法において、前記照射量制御工程は、前
記被描画金属体に対する照射時間を制御して、絵柄又は
文字を所望の色に着色することを特徴とする絵柄文字描
画方法である。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面等を参照して、本発明
の実施の形態について、さらに詳しく説明する。図1
は、本発明による絵柄文字描画装置の一実施形態を示す
図である。本件発明者は、金属表面にレーザ光線を繰り
返し照射すると、その回数に応じて、金属表面の色が変
化するということを見い出して、本発明を完成させるに
至った。レーザマーカ10は、加工対象物である金属板
30に対して、レーザ光線を照射して、文字、絵柄等を
描画するレーザ加工機であり、YVO4 結晶をレーザ媒
質としている。レーザマーカ10は、レーザ媒質11
と、出力ミラー12と、終端ミラー13と、TE冷却部
14と、Qスイッチ15と、ガルバノスキャナ16と、
集光レンズ17と、加工テーブル18と、コントローラ
19と、描画情報入力コンピュータ20を備える。
【0021】レーザ媒質11は、上述の通り、YVO4
結晶である。なお、YVO4 結晶を使用する理由は、後
述する。出力ミラー12及び終端ミラー13は、レーザ
媒質11から照射されたレーザ光線を共振させる共振器
を形成する。共振させられたレーザ光線の一部は、出力
ミラー12から射出される。なお、レーザ媒質11は、
励起すると、温度が上昇するが、その温度上昇は、TE
(Thermo Electoric)冷却部14によ
って、冷却される。
【0022】Qスイッチ15は、共振器のQ(メリット
数)を急速に変えることで、ジャイアントパルスを発生
させる。ここに、Q=2πx(共振器内に蓄積した平均
エネルギ)/(サイクル当たりの消費エネルギ)として
定義される。共振器の表面の反射率が高いほどQは高く
なり、望ましいモードからのエネルギロスは少なくな
る。
【0023】ガルバノスキャナ16は、図1の矢印に示
すように回転し、出力ミラー12から射出したレーザ光
線を偏向させる反射ミラーである。この反射ミラーは、
磁界中の可動コイル軸に取り付けられている。コイルに
電流が流れると電磁力が発生し、電流に比例したトルク
が得られるが、この電流の制御により反射ミラーの傾斜
が制御される。
【0024】集光レンズ17は、ガルバノスキャナ16
の反射光を加工テーブル18上の金属板30に集光する
凸レンズである。加工テーブル18は、加工対象物であ
る金属板30を固定して載置する。
【0025】コントローラ19は、レーザを射出するた
めの電力供給源であり、また、その動作を制御する。コ
ントローラ19は、電源部19aと、照射回数制御部1
9bとを備える。金属は、表面に形成された酸化膜の厚
さによって色彩がかわる。コントローラ19は、金属板
30に照射するレーザ光線の照射回数を変えることで、
表面の酸化膜の成長を変化させて、さまざまな色の着色
を行う。なお、コントローラ19は、操作パネルにパス
ワードを入力して行う。
【0026】描画情報入力コンピュータ20は、外部装
置から描画する文字、図形等の情報を入力し、その情報
をレーザマーカ10で利用可能に変換するマーキングソ
フトを含む。
【0027】図2は、YVO4 レーザ及びYAGレーザ
の性質を説明する図である。図2(A)は、ビーム断面
を示し、図2(B)は、光の強度分布を示す。本実施形
態では、レーザ媒質として、YVO4 結晶を使用してい
るが、図2(A)を見てわかるように、YVO4 結晶の
ビーム断面は、ほぼ真円に近い形状を示し、その大きさ
(断面面積)も小さい。また、1本のみのビームが現れ
るシングルモードである。一方、一般的なYAG結晶の
ビーム断面は、扁平した楕円であって、その大きさ(断
面面積)も大きく、複数のビームが現れるマルチモード
である。
【0028】図2(B)に示されているように、YVO
4 レーザの場合は、φ20〜40μmの範囲に集中し、
光の強度も強い。一方、YAGレーザの場合は、約φ1
00μmの範囲に分散してしまい、光の強度が弱い。ま
た、ピークが3山出現していることがわかる。
【0029】なお、レーザ媒質11から照射されるレー
ザ光線の発振波長を、波長変換器によって、調整するこ
とで、さらに、集光させることができる。例えば、本実
施形態のYVO4 レーザ光線の波長は、1064nmで
あるが、これを高周波変換素子で、例えば、532nm
に半減させることにより、φ5μm程度まで、集光させ
ることが可能である。
【0030】以上より、レーザ媒質として、YVO4
晶を使用することにより、本実施形態のレーザマーカ1
0は、細線をきれいに描画することができる。したがっ
て、細かい文字や絵柄を自在に描画することができる。
また、エネルギー効率も良好である。
【0031】レーザマーカ10は、以下のように作動
し、金属板30に、カラーの文字又は絵柄を描画する。
レーザ媒質部11は、コントローラ19の電源部19a
から電力の供給を受けると、レーザ光線を射出する。そ
のレーザ光線は、出力ミラー12と終端ミラー13との
間で共振され、その一部が出力ミラー12から射出され
る(#110;レーザ光線射出工程)。
【0032】射出されたレーザ光線は、ガルバノスキャ
ナ16で反射する。このとき、ガルバノスキャナ16を
回転させて、反射方向を変更し、加工テーブル18上の
金属板30への照射位置を制御する(#120;照射位
置制御工程)。
【0033】そして、ガルバノスキャナ16で反射した
レーザ光線は、集光レンズ17で集光されて、加工テー
ブル18上の金属板30に照射される。この照射された
レーザ光線によって、金属板30に、文字又は図形等が
描画される。また、同一部分に、所定回数、繰り返し
て、レーザ光線を照射する(#130;照射量制御工
程)。すると、金属板30の表面の酸化膜が成長し、そ
の厚さの違いによって、異なる色を呈する。したがっ
て、この照射回数を制御することによって、所望の色に
着色自在である。
【0034】本実施形態によれば、同一部分に、繰り返
して、レーザ光線を照射して、所望の色に、自在に着色
することができる。また、レーザ光線を照射した部分の
み、着色することができる。さらに、レーザ媒質とし
て、YVO4 結晶を使用するので、細線をきれいに描画
することができ、細かい文字や絵柄であっても描画自在
である。また、エネルギー効率も良好である。
【0035】また、金属表面にレーザ光線を照射して、
絵柄や文字を描画し、インキを使用しないので、インキ
や溶剤による汚染がなく、また、不純物を混入させるこ
となく金属の純度を高く保持したまま、リサイクルさせ
ることが可能となる。さらに、金属表面に、直接、レー
ザ光線を照射して、絵柄や文字を描画することができる
ので、少量生産にも、好適である。また、その絵柄、文
字は、着色されているので、意匠性に優れる。
【0036】さらにまた、インキを使用しないので、絵
柄、文字の剥がれ、薄れを生じない。特に、赤インキを
使用した場合に生じやすい、紫外線による劣化を防止す
ることができる。また、レーザ光線の発振波長を、波長
変換器によって調整することで、一層、集光させること
が可能となり、極細線を描画することが可能になる。
【0037】(変形形態)以上説明した実施形態に限定
されることなく、種々の変形や変更が可能であって、そ
れらも本発明の均等の範囲内である。例えば、細線を描
画するには、上述の通り、YVO4 レーザが最適である
といえるが、YAGレーザその他のレーザを使用しても
よい。特に、ある程度広い面積を塗り潰すときなどに使
用するとよい。また、上記実施形態では、照射回数を制
御することで、色を変えたが、照射時間を制御しても、
同様の効果が得られる。さらに、波長変換器によって、
レーザ光線の発振波長を、さらに半減させて、UV光と
して使用してもよい。
【0038】さらに、被描画金属体に、絵柄、文字等を
描画した後、その金属体表面を、保護層でコーティング
すれば、着色酸化膜の汗等による環境・化学劣化を防止
することができるとともに、耐摩耗性を向上させること
ができる。この保護層は、例えば、アクリル樹脂、ポリ
エチレンテレフタレート他コーティング用の硬質な透明
樹脂、ITO(インジウム・ティン・オキサイド(すず
含有酸化インジウム))等の透明金属、シリコーン等を
使用することができる。
【0039】
【実施例】以下、本発明を実施例により、さらに具体的
に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるも
のではない。
【0040】(第1実施例)(株)レーザーテクノロジ
ー製、モデルLT−100SAを使用して、ステンレス
板(SUS304)を着色した。条件は、ステップサイ
ズ;15、フォーカス;103mm、スキャン方式;ラ
スタースキャン、スピード;60%である。このとき、
表1に示すように、照射回数によって、赤、青、黄を呈
した。
【0041】
【表1】
【0042】このように色変化するのは、レーザ光線照
射回数によって、ステンレス表面にできる酸化膜の厚さ
が異なるためである。ステンレスの表面を電気化学的に
処理するインコ化学発色法では、酸化の進行にともなっ
て、濃青 → 金 → 赤 → 青 → 緑 → 黄
緑、と色変化をするが、これと同様の傾向が見られるこ
とがわかる。
【0043】(第2実施例)また、第1実施例に対し
て、ステップサイズ;27とし、他は同条件でステンレ
ス板を着色した。このとき、表2に示すように、照射回
数によって、オレンジ、紫、青、緑を呈した。この色変
化も、インコ化学発色法と同様の傾向が見られることが
わかる。
【0044】
【表2】
【0045】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、請求項1の
発明によれば、表面に形成された酸化膜の厚さの違いに
よって異なる色を呈し、その色によって、絵柄又は文字
を表示するので、インキを使用しないため、絵柄、文字
の剥がれ、薄れを生じない。
【0046】請求項2の発明によれば、レーザ光線の照
射によって、その照射部分が着色されて、絵柄又は文字
を表示するので、少量生産にも、好適である。
【0047】請求項3の発明によれば、材料は、ステン
レスであるので、錆びることがない。
【0048】請求項4の発明によれば、絵柄文字層の絵
柄又は文字は、40μm以下の線部を有するので、細か
い絵柄又は文字であっても、きれいに描画可能である。
【0049】請求項5の発明によれば、絵柄文字層を保
護する保護層を有するので、着色酸化膜の劣化を防止す
ることができる。
【0050】請求項6の発明によれば、被描画金属体に
レーザ光線を射出して、そのレーザ光線の照射量を制御
するので、所望の色に着色自在である。
【0051】請求項7の発明によれば、照射回数を制御
して、絵柄又は文字を所望の色に着色するので、色目の
調整が容易である。
【0052】請求項8の発明によれば、照射時間を制御
して、絵柄又は文字を所望の色に着色するので、色目の
調整が簡単である。
【0053】請求項9の発明によれば、YVO4 結晶を
レーザ媒質としているので、細線をきれいに描画するこ
とができる。
【0054】請求項10の発明によれば、レーザ光線の
波長を変換する波長変換手段を有するので、極細線を
も、きれいに描画可能である。
【0055】請求項11の発明によれば、被描画金属体
にレーザ光線を射出して、そのレーザ光線の照射量を制
御するので、所望の色に着色自在である。
【0056】請求項12の発明によれば、照射回数を制
御して、絵柄又は文字を所望の色に着色するので、色目
の調整が容易である。
【0057】請求項13の発明によれば、照射時間を制
御して、絵柄又は文字を所望の色に着色するので、色目
の調整が簡単である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による絵柄文字描画装置の一実施形態を
示す図である。
【図2】YVO4 レーザ及びYAGレーザの性質を説明
する図である。
【符号の説明】
10 レーザマーカ 11 レーザ媒質 12 出力ミラー 13 終端ミラー 14 TE冷却部 15 Qスイッチ 16 ガルバノスキャナ 17 集光レンズ 18 加工テーブル 19 コントローラ 19a 電源部 19b 照射回数制御部 20 描画情報入力コンピュータ 30 金属板

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に形成された酸化膜の厚さの違いに
    よって異なる色を呈し、その色によって、絵柄又は文字
    を表示する絵柄文字層を備える金属体。
  2. 【請求項2】 レーザ光線の照射によって、その照射部
    分が着色されて、絵柄又は文字を表示する絵柄文字層を
    備える金属体。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の金属体に
    おいて、 材料は、ステンレスであることを特徴とする金属体。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3までのいずれか1
    項に記載の金属体において、 前記絵柄文字層の絵柄又は文字は、40μm以下の線部
    を有することを特徴とする金属体。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4までのいずれか1
    項に記載の金属体において、 前記絵柄文字層を保護する保護層を有することを特徴と
    する金属体。
  6. 【請求項6】 被描画金属体に、絵柄又は文字を直接描
    画するためのレーザ光線を射出するレーザ光線射出手段
    と、 前記レーザ光線射出手段が射出するレーザ光線の前記被
    描画金属体に対する照射位置を制御して、その被描画金
    属体に、絵柄又は文字を描画する照射位置制御手段と、 前記レーザ光線射出手段が射出するレーザ光線の前記被
    描画金属体に対する照射量を制御して、その被描画金属
    体に描画する絵柄又は文字を所望の色に着色する照射量
    制御手段とを備える絵柄文字描画装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の絵柄文字描画装置にお
    いて、 前記照射量制御手段は、前記被描画金属体に対する照射
    回数を制御して、絵柄又は文字を所望の色に着色するこ
    とを特徴とする絵柄文字描画装置。
  8. 【請求項8】 請求項6に記載の絵柄文字描画装置にお
    いて、 前記照射量制御手段は、前記被描画金属体に対する照射
    時間を制御して、絵柄又は文字を所望の色に着色するこ
    とを特徴とする絵柄文字描画装置。
  9. 【請求項9】 請求項6から請求項8までのいずれか1
    項に記載の絵柄文字描画装置において、 前記レーザ光線射出手段は、YVO4 結晶をレーザ媒質
    としていることを特徴とする絵柄文字描画装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の絵柄文字描画装置に
    おいて、 前記レーザ光線射出手段は、射出するレーザ光線の波長
    を変換する波長変換手段を有することを特徴とする絵柄
    文字描画装置。
  11. 【請求項11】 被描画金属体に、絵柄又は文字を直接
    描画するためのレーザ光線を射出するレーザ光線射出工
    程と、 前記レーザ光線射出工程が射出するレーザ光線の前記被
    描画金属体に対する照射位置を制御して、その被描画金
    属体に、絵柄又は文字を描画する照射位置制御工程と、 前記レーザ光線射出工程が射出するレーザ光線の前記被
    描画金属体に対する照射量を制御して、その被描画金属
    体に描画する絵柄又は文字を所望の色に着色する照射量
    制御工程とを備える絵柄文字描画方法。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の絵柄文字描画方法
    において、 前記照射量制御工程は、前記被描画金属体に対する照射
    回数を制御して、絵柄又は文字を所望の色に着色するこ
    とを特徴とする絵柄文字描画方法。
  13. 【請求項13】 請求項11に記載の絵柄文字描画方法
    において、 前記照射量制御工程は、前記被描画金属体に対する照射
    時間を制御して、絵柄又は文字を所望の色に着色するこ
    とを特徴とする絵柄文字描画方法。
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