JP5987817B2 - レーザ加工装置 - Google Patents

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Description

本発明は、レーザ加工装置に関するものである。
従来より、レーザ加工装置に関し種々提案されている。
例えば、全体が縦長の略直方体状のレーザ加工装置ケース内に、レーザ発振部を収納するレーザ発振部ケースが右側に配置され、また、ガルバノモータ等の走査部を収納する走査部ケースがレーザ発振部ケースと接続状態で左側下方に配置されている。また、走査部ケースの下端部には、fθレンズが配置され、レーザ発振部のレーザ光の出射方向と、走査部で2次元走査されるレーザ光の出射方向とが同じ下方向になるように構成されている。
また、レーザ発振ケースの左側側面部には、ペルチェ素子を挟んでヒートシンクが配置されている。そして、ヒートシンクの上下両端部に配置された2個の吸気用のファンによって、レーザ加工装置ケースの左側に設けられた吸気口から空気が吸気される。この吸気された空気は、ケース内部で通気路を通ってヒートシンクに案内され、該ヒートシンクを介してレーザ発振部ケースが空冷されるように構成されたレーザ加工装置がある(例えば、特許文献1参照。)。
特開2004−354780号公報
しかしながら、前記した特許文献1に記載されたレーザ加工装置では、レーザ発振部のレーザ光の出射方向及び光学部材によるレーザ光の反射方向を含む平面と、fθレンズから加工対象物にレーザ光が出射される方向とが、平行になるように配置されている。その結果、fθレンズが設けられる走査部ケースの上方に、通気路とヒートシンクを配置するためのスペースを確保する必要があるため、レーザ加工装置が大型化する要因になるという問題がある。また、レーザ加工装置ケース内にヒートシンクを設ける必要があるため、レーザ加工装置の小型化を図ると、ヒートシンクが小さくなり、冷却効率が低下するという問題がある。
そこで、本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、小型化を実現することができると共に、レーザ発振器の冷却効率の向上を図ることができるレーザ加工装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため請求項1に係るレーザ加工装置は、第1方向にレーザを出射する発振器と、前記発振器から出射された前記レーザを走査する走査部と、前記走査部で走査された前記レーザを前記第1方向に交差する第2方向に向かって結像させる結像光学部と、前記発振器と前記走査部が、前記第2方向において対向する面のうち、一方の面上に配設されると共に、前記結像光学部に向かって前記走査部で走査された前記レーザが通過する開口部が形成されたベースと、前記ベースの前記一方の面側を覆い、前記発振器と前記走査部と前記結像光学部とを覆うカバーと、前記ベースを挟んで前記発振器に対して前記第2方向において対向し、前記ベースから前記第2方向において前記発振器に対して反対側に突出しており、前記発振器から熱伝導された熱を外部に放熱するヒートシンクユニットと、を備え、前記ベースは、前記開口部の周囲から前記第2方向において前記発振器に対して反対側に突出して、前記結像光学部を前記開口部内に収納して保持する保持部を有し、前記ヒートシンクユニットの前記第2方向において前記発振器に対して反対側の先端部は、前記保持部の前記第2方向において前記発振器に対して反対側の先端部よりも前記ベース側に配置されることを特徴とする。
また、請求項2に係るレーザ加工装置は、請求項1に記載のレーザ加工装置において、前記保持部は、前記開口部の周囲から前記第2方向において前記発振器に対して反対側に突出して前記結像光学部を囲む突出部と、前記突出部の突出側端部に配置され、前記結像光学部を覆い、前記結像光学部を保護すると共に前記レーザを透過させる透過部と、を有し、前記ヒートシンクユニットは、放熱材料から形成されたヒートシンクと、前記ヒートシンクを覆うヒートシンクカバーと、を有し、前記ヒートシンクカバーの前記第2方向において前記発振器に対して反対側の先端部は、前記透過部の前記第2方向において前記発振器に対して反対側の先端部よりも前記ベース側に配置されていることを特徴とする。
また、請求項3に係るレーザ加工装置は、請求項2に記載のレーザ加工装置において、前記発振器は、前記第1方向に交差し、且つ、前記第2方向に直交する第3方向における中央部が、前記ベースの前記第3方向中央部よりも該第3方向の一方側に離れて配置され、前記ヒートシンクユニットは、前記ベースの外周縁部よりも内側に配置されると共に、前記ヒートシンクの前記第3方向中央部が、前記ベースの前記第3方向中央部よりも該第3方向の前記一方側に離れて配置されることを特徴とする。
また、請求項4に係るレーザ加工装置は、請求項3に記載のレーザ加工装置において、前記ヒートシンクユニットは、前記ヒートシンクに送風するファンを有し、前記ファンは、前記ベースの外周縁部よりも内側に配置されると共に、前記ヒートシンクカバーの前記第3方向両側面のうち、前記ベースの前記第3方向中央部よりも該第3方向の他方側に位置する側面に対向するように配置されることを特徴とする。
また、請求項5に係るレーザ加工装置は、請求項3又は請求項4に記載のレーザ加工装置において、前記ヒートシンクは、複数の放熱フィンを有し、前記複数の放熱フィンは、前記第3方向に長く設けられ、前記ヒートシンクカバーと前記複数の放熱フィンとの前記第2方向における距離は、前記放熱フィン間の距離よりも短いことを特徴とする。
また、請求項6に係るレーザ加工装置は、請求項4又は請求項5に記載のレーザ加工装置において、前記ベースは、前記ファンに電気的に接続されるケーブルを挿入可能、且つ、前記ケーブルの外周面に密着する弾性部材を有するコネクタを有し、前記コネクタは、前記ベースから前記第2方向において前記発振器に対して反対側に突出し、且つ、前記透過部よりも前記第2方向において前記ベース側に配置されていることを特徴とする。
更に、請求項7に係るレーザ加工装置は、請求項6に記載のレーザ加工装置において、前記コネクタは、前記第3方向において前記ベースの前記第3方向中央部よりも該第3方向の他方側に離れた位置に配置され、且つ、前記第1方向において前記走査部から前記発振器側へ離れた位置に配置されていることを特徴とする。
請求項1に係るレーザ加工装置では、発振器から第1方向に出射されたレーザは、走査部によって走査される。更に、結像光学部は、走査部で走査されたレーザを第1方向に交差する第2方向に向かって結像させる。つまり、結像光学部は、走査部に対して第2方向に配置されている。これにより、レーザ加工装置のレーザの出射方向である第1方向における小型化を容易に図ることができる。
また、ベースから第2方向において発振器に対して反対側に突出するヒートシンクユニットの第2方向において発振器に対して反対側の先端部は、ベースに形成されて走査部で走査されたレーザが通過する開口部の周囲から第2方向において発振器に対して反対側に突出して結像光学部を保持する保持部の第2方向において発振器に対して反対側の先端部よりもベース側に配置される。これにより、レーザ加工装置の第2方向における小型化を図ることができる。また、ベースの一方の面上に配置される発振器と走査部と結像光学部は、カバーによって覆われるため、空気中の塵やオイルミストの付着を防止することができる。尚、カバーは、防塵防水に密閉されるようにしてもよい。これにより、カバー内への塵やオイルミストの進入を防止することができる。
また、ヒートシンクユニットは、発振器に対して第2方向において対向して配置されるため、第1方向において、結像光学部を保持する保持部よりも発振器側の部分の他方の面上に取り付けることが可能となる。従って、レーザ加工装置の小型化を図りつつ、ヒートシンクユニットの取付面積を広く設定することができ、ヒートシンクユニットを大きくして発振器の冷却効率の向上を図ることができる。
また、請求項2に係るレーザ加工装置では、ヒートシンクを覆うヒートシンクカバーの第2方向において発振器に対して反対側の先端部は、ベースに形成された開口部の周囲から結像光学部を囲んで第2方向に突出する突出部の突出側端部に配置され、結像光学部を覆う透過部の第2方向において発振器に対して反対側の先端部よりもベース側に配置されている。これにより、レーザ加工装置の第2方向における小型化を図ることができる。
また、請求項3に係るレーザ加工装置では、ヒートシンクユニットは、ベースの外周縁部よりも内側に配置されるため、レーザ加工装置の第1方向、及び第1方向に交差し、且つ、第2方向に直交する第3方向における小型化を図ることができる。また、レーザを発振する発振器は、ベースの第3方向中央部よりも第3方向の一方側に離れて配置され、ヒートシンクの第3方向中央部が、ベースの第3方向中央部よりも第3方向の一方側に離れて配置される。これにより、ヒートシンクを発振器の近くに配置して、ヒートシンクユニットを介して発振器を効率的に冷却することができる。
また、請求項4に係るレーザ加工装置では、ヒートシンクに送風するファンは、ベースの外周縁部よりも内側に配置されるため、レーザ加工装置の第3方向における小型化を図ることができる。また、ファンは、ヒートシンクカバーの第3方向において、ベースの第3方向中央部よりも該第3方向の他方側に位置する側面に対向するように配置される。これにより、ファンを配置するスペースを容易に確保することができ、レーザ加工装置の小型化を図りつつ、ヒートシンクユニットの冷却効率の向上を図ることができる。
また、請求項5に係るレーザ加工装置では、ヒートシンクの複数の放熱フィンは、第3方向に長く設けられ、ヒートシンクカバーで覆われている。また、ヒートシンクカバーと複数の放熱フィンとの第2方向における距離は、放熱フィン間の距離よりも短くなるように設定されている。これにより、ヒートシンクカバーの第3方向における側面に対向するように配置されたファンによって送風される空気を放熱フィン間に強制的に通して、放熱することができ、ヒートシンクユニットの冷却効率の向上を図ることができる。また、ヒートシンクユニットの第2方向における高さを低くすることができ、レーザ加工装置の第2方向における更なる小型化を図ることができる。
また、請求項6に係るレーザ加工装置では、ベースには、ファンに電気的に接続されるケーブルを挿入可能で、且つ、ケーブルの外周面に密着する弾性部材を有するコネクタが、ベースから第2方向において発振器に対して反対側に突出して設けられている。従って、ファンに電気的に接続されるケーブルをコネクタに挿入することによって、空気中の塵やオイルミストのコネクタからの進入を防止することができる。また、コネクタは、結像光学部を囲む突出部の走査部に対して反対側の端面部を覆うように取り付けられる透過部よりも第2方向においてベース側に配置されるため、レーザ加工装置の第2方向における小型化を図ることができる。
更に、請求項7に係るレーザ加工装置では、コネクタは、第3方向において、ベースの第3方向中央部よりも該第3方向の他方側に離れた位置に配置され、且つ、ベースの第1方向において走査部から発振器側へ離れた位置に配置される。これにより、コネクタをファンに近い位置に配置することができ、ファンに電気的に接続されるケーブルの配線長さを短くすることができる。
本実施形態に係るレーザ加工装置1の斜視図である。 レーザ加工装置1の平面図である。 レーザ加工装置1の側面図である。 レーザ加工装置1の底面図である。 図2のX1−X1矢視断面図である。 レーザ加工装置1のカバー部材8を外した状態を示す平面図である。 レーザ発振ユニット4とヒートシンクユニット9の分解斜視図である。 レーザ発振ユニット4とヒートシンクユニット9の分解斜視図である。
以下、本発明に係るレーザ加工装置について具体化した一実施形態に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。先ず、本実施形態に係るレーザ加工装置1の概略構成について図1乃至図6に基づいて説明する。尚、以下のレーザ加工装置1の説明において、レーザ発振器41からレーザ光Lを出射する方向(図5の左方向である。)が、レーザ加工装置1の前方向(第1方向)である。
また、本体ベース2のレーザ発振器41を取り付けた取付面に対して垂直方向(図5の上下方向である。)が、レーザ発振器41のレーザ光Lの出射方向(第1方向)に交差する上下方向(第2方向)である。尚、この上下方向(第2方向)は、レーザ光Lの出射方向(第1方向)に対して、例えば、約89度乃至約92度等の角度で交差する上下方向であってもよい。
そして、レーザ光Lの出射方向(第1方向)に交差し、且つ、レーザ加工装置1の上下方向(第2方向)に直交する方向が、レーザ加工装置1の左右方向(第3方向)である(図6の上下方向である)。尚、図4においては、ヒートシンクカバー72の底面部72Bを省略している。図6においては、ガルバノドライバ7、シャッターモータ56、光センサ58、可視半導体レーザ61等への電力供給ケーブル、検出信号送信用ケーブルや制御信号送信用ケーブル等の配線ケーブルを省略している。
[レーザ加工装置1の概略構成]
図1乃至図6に示すように、レーザ加工装置1は、アルミニウム、ステンレス等の金属を加工して形成された平面視略矩形状の本体ベース2と、本体ベース2上に配置されたレーザ光Lを出射するレーザ発振ユニット4、ガルバノスキャナ5、fθレンズ6、及びガルバノドライバ7等から構成されるレーザ出力部3を覆うカバー部材8と、本体ベース2の下面に取り付けられたヒートシンクユニット9等から構成されている。従って、レーザ加工装置1は、例えば、左右方向幅約174mm、前後方向幅約383mm、及び、上下方向高さ約163mmに形成された略直方体形状に構成されている。
本体ベース2側が開口された略箱体状のカバー部材8の天井部には、平面視略矩形状の開口部11が、レーザ発振ユニット4のほぼ全長に対向するように前後方向に開設されると共に、天井部の左右方向にほぼ全幅に渡って開設されている。そして、平面視略矩形状の蓋部材12が、開口部11の上側を全面に渡って覆うように、各ネジ13でカバー部材8にネジ止めされている。また、蓋部材12の下面には、略矩形状のOリング形に形成された密封材15が、開口部11を囲むように取り付けられており、蓋部材12をカバー部材8の上端面にネジ止めすることによって弾性変形して圧縮され、隙間を気密に閉塞する。
そして、カバー部材8は、本体ベース2の上側を全面に渡って覆うように、各ネジ16で本体ベース2にネジ止めされている。また、本体ベース2の外周部の上端面には、略矩形状のOリング形に形成された密封材17が取り付けられており、カバー部材8を本体ベース2の上端面にネジ止めすることによって弾性変形して圧縮され、隙間を気密に遮断するように密封する。
カバー部材8の後側の側壁部には、レーザ発振ユニット4の後側に対向するように、各配線ケーブルを挿通する防水型コネクタ18がネジ止めにより取り付けられている。防水型コネクタ18のカバー部材8側の基端部の周縁には、全周に渡って弾性変形可能なOリング19が取り付けられており、防水型コネクタ18をカバー部材8にネジ止めすることによって弾性変形して圧縮され、隙間を気密に閉塞する。
平面視略矩形状の略板状に形成された本体ベース2の上側面には、レーザ発振ユニット4とガルバノスキャナ5が配設される。また、本体ベース2には、貫通孔23(図7参照)が形成されている。貫通孔23には、ガルバノスキャナ5によって走査されたレーザ光Lが通過するfθレンズ6が配置される。
また、本体ベース2の外周部には、全周に渡って所定高さ(例えば、高さ約30mmである。)で上方に延出された側壁部2Cが形成されている(図7参照)。また、本体ベース2の前側約半分の部分には、底面部が下側方向に所定高さ(例えば、高さ約30mmである。)突出して、fθレンズ6を全高さに渡って本体ベース2内に収納して保持可能な結像光学保持部21が形成されている。ここで、fθレンズ6は、例えば、外径約86mmで、高さ約54mmに形成されている。
結像光学保持部21には、本体ベース2の左右幅方向の中心線22に対してレーザ発振ユニット4から離反する側に、つまり、本体ベース2の右前角部に、fθレンズ6が全高さに渡って嵌入される貫通孔23(図7参照)の周囲に突出部24が形成されている。つまり、fθレンズ6は、突出部24内に保持されている。また、この結像光学保持部21の下面には、fθレンズ6を保持する突出部24の突出側端部24Aと位置合わせ用可視半導体レーザ25に対向する部分に、略矩形状の開口部26が開設された底板プレート27が各ネジ28によって取り付けられている。
また、各ネジ28の頭部は、底板プレート27の下面に埋め込まれて、底板プレート27の下面から突出しないように構成され、レーザ加工装置1は、底板プレート27を介して不図示の取付台に取り付けられる。ここで、底板プレート27は、例えば、左右方向幅約174mmで、厚さ約20mmに形成されている。
また、開口部26の下側周縁部には、全周に渡って2段の階段状に形成された段差部が形成されている。そして、内側の段差部には、開口部26を全面に渡って覆う略矩形状のガラス板31が嵌め込まれ、外側の段差部には、略矩形の枠状に形成された押さえ枠32がガラス板31の外周部を押圧して密閉するように各ネジ33によって取り付けられている。また、各ネジ33の頭部は、底板プレート27の下面よりも内側に位置するように構成されている。
次に、カバー部材8で覆われるレーザ出力部3の概略構成について図5乃至図8に基づいて説明する。
図5及び図6に示すように、レーザ出力部3は、レーザ発振ユニット4、光シャッター部35、光ダンパー36、ダイクロイックミラー37、ガイド光部38、ガルバノスキャナ5、fθレンズ6等から構成されている。
図5乃至図8に示すように、レーザ発振ユニット4は、レーザ発振器41、ビームエキスパンダ42、冷却プレート43、外周面冷却部材45、一対のペルチェ素子46、及び放熱プレート47等から構成されている。また、レーザ発振ユニット4の上側には、配線受け板48が、外周面冷却部材45及び冷却プレート43の上側を覆うように放熱プレート47上にネジ止めにより取り付けられる。そして、ガルバノドライバ7等に接続された配線ケーブルが配線受け板48の上面に配設されて、防水型コネクタ18を介して外部に引き出されている。
レーザ発振器41は、CO2レーザ、YAGレーザ等で構成され、加工対象物49の加工面49Aにマーキング(印字)加工を行うためのレーザ光Lを出射方向である第1光軸L1上に出射する。従って、第1光軸L1上に出射する出射方向が前側方向である。ビームエキスパンダ42は、レーザ光Lのビーム直径を変更(例えば、拡大)するものであり、レーザ発振器41と同軸に設けられている。
レーザ発振器41は、熱伝導性の良いアルミニウムや銅やステンレス等の金属で第1光軸方向に長い直方体形状に形成されている。また、レーザ発振器41の後側端面には、ファイバコネクタ41Aが設けられている。レーザ発振器41の内部には、レーザ媒質や受動Qスイッチ等が配設されている。ファイバコネクタ41Aには、光ファイバが接続される。この光ファイバを介して、不図示の励起用半導体レーザから出射された励起光が、ファイバコネクタ41Aに入射される。そして、レーザ発振器41は、レーザ媒質によって発振されたレーザ光Lを、受動Qスイッチを介してパルス状に発振する。
また、レーザ発振器41の下面には、熱伝導性のあるシリコーングリース等の熱伝導材を介して、アルミ等の金属板で形成された冷却プレート43が各ネジ51によってネジ止めにより固定される。熱伝導材は、レーザ発振器41の下面と冷却プレート43との実質的な接触面積を大きくし、熱抵抗を低くする状態で熱的に結合する。
アルミ等の金属板で形成された外周面冷却部材45は、レーザ発振器41の幅寸法とほぼ同じ幅寸法で、レーザ発振器41の高さ寸法とほぼ同じ高さ寸法のレーザ発振器41側が開放された断面コの字状に形成され、レーザ発振器41とほぼ同じ長さに形成されている。そして、外周面冷却部材45は、レーザ発振器41の外周面に上側から嵌め込まれて、各ネジ52で冷却プレート43にネジ止めにより固定される。また、レーザ発振器41の外周面と外周面冷却部材45の内側面との間には、熱伝導材を介在させるようにしてもよい。
更に、一対のペルチェ素子46は、上下面に設けられた熱伝導材を介して、冷却プレート43とアルミ等の金属板で形成された放熱プレート47との間に挟まれた状態で、放熱プレート47の下面から座ぐり孔に挿通された各ネジ53を冷却プレート43にネジ止めすることによって固定される。また、一対のペルチェ素子46は、吸熱面が熱伝導材を介して冷却プレート43に当接され、放熱面が熱伝導材を介して放熱プレート47に当接されている。ここで、冷却プレート43の厚さは、放熱プレート47の厚さよりも小さい。
また、冷却プレート43の熱が各ネジ53を伝わって放熱プレート47に伝達されないように、各ネジ53のネジ頭と放熱プレート47の各座ぐり孔の間には、樹脂等の断熱材で形成された断熱ワッシャ53Aが挿入されている。そして、放熱プレート47を、熱伝導材を介して、本体ベース2のレーザ発振ユニット取付部2A上に各ネジ55によって固定する。
これにより、レーザ発振器41の発熱が、外周面冷却部材45及び冷却プレート43を介して、一対のペルチェ素子46に熱伝達されて吸熱される。また、一対のペルチェ素子46から放熱される放熱エネルギーは、放熱プレート47を介して本体ベース2に熱伝達される。また、図6乃至図8に示すように、レーザ発振ユニット4は、本体ベース2の左右幅方向の中心線22に対して、レーザ発振器41の左右幅方向の中心を通る、つまり、レーザ発振器41の左右方向中央部を通るレーザ光Lの第1光軸L1が左側に位置するように、本体ベース2上の左後側角部に固定される。
図5及び図6に示すように、光シャッター部35は、シャッターモータ56と、平板状のシャッター57等から構成されている。シャッターモータ56は、ステッピングモータ等で構成されている。シャッター57は、シャッターモータ56のモータ軸に固定された断面L字状の保持部材の側面部に取り付けられ、シャッターモータ56のモータ軸と同軸に回転する。
シャッター57は、ビームエキスパンダ42から出射されたレーザ光Lの光路を遮る位置に回転された際には、レーザ光Lを光シャッター部35に対して右方向に設けられた光ダンパー36へ反射する。一方、シャッター57がビームエキスパンダ42から出射されたレーザ光Lの光路上に位置しないように回転された場合には、ビームエキスパンダ42から出射されたレーザ光Lは、光シャッター部35の前側に配置されたダイクロイックミラー37に入射する。
光ダンパー36は、シャッター57で反射されたレーザ光Lを吸収する。尚、光ダンパー36は、熱伝導材を介して、本体ベース2上に固定されている。従って、光ダンパー36の発熱は、本体ベース2に熱伝達される。
図6に示すように、ダイクロイックミラー37は、レーザ光Lの第1光軸L1に対して斜め右前方向に45度の角度を形成するように配置されている。ダイクロイックミラー37は、後側から入射されたレーザ光Lをガルバノスキャナ5へ向かって45度の反射角でレーザ光Lの第1光軸L1と略直交する第2光軸L2上に反射する。また、ダイクロイックミラー37は、後側から入射されたレーザ光Lの一部を光検出センサ58に向かって透過する。例えば、ダイクロイックミラー37は、1%の透過率でレーザ光Lを光検出センサ58に向かって透過する。
また、ダイクロイックミラー37に対して左側に配置されるガイド光部38は、可視レーザ光Gをガルバノスキャナ5へ向かって第2光軸L2上に出射する可視半導体レーザ61が配設されている。ダイクロイックミラー37は、左側から入射される可視レーザ光Gを、93%の透過率で、ガルバノスキャナ5へ向かって透過させ、5%の反射率で、光検出センサ58へ向かって45度の反射角で反射し、可視レーザ光Gの2%の損失が生じるように構成されている。
図5及び図6に示すように、ガルバノスキャナ5は、レーザ発振器41から出射されて、ダイクロイックミラー37で反射されたレーザ光Lと、可視半導体レーザ61から出射されて、ダイクロイックミラー37を透過した可視レーザ光Gとを、下方向、つまり、第1光軸L1及び第2光軸L2に直交する第3光軸L3方向に配置された加工対象物49の加工面49A上に出射して2次元走査するものである。そして、ガルバノスキャナ5から第3光軸L3方向に配置された加工対象物49の加工面49A上に出射されたレーザ光Lと可視レーザ光Gは、本体ベース2の右前角部に取り付けられたfθレンズ6を介して、ガラス板31を透過して加工対象物49の加工面49Aに集光され、印字パターンがマーキングされる。
ガルバノスキャナ5は、ガルバノX軸モータ62とガルバノY軸モータ63とが、それぞれのモータ軸が互いに略直交するように外側からそれぞれの取付孔に嵌入されて本体部65に取り付けられている。ガルバノX軸モータ62のモータ軸の先端部には、ダイクロイックミラー37によって第2光軸L2方向に反射されたレーザ光Lが入射される第1走査ミラー62Aが取り付けられている。ガルバノY軸モータ63のモータ軸の先端部には、第1走査ミラー62Aで反射されたレーザ光Lが入射される第2走査ミラー63Aが取り付けられている。
従って、冷却プレート43とペルチェ素子46と放熱プレート47の合計厚さは、レーザ発振器41から出射されたレーザ光Lが、ダイクロイックミラー37で反射されて、ガルバノスキャナ5の第1走査ミラー62Aに入射する高さになるように設定されている。
そして、各モータ62、63の回転をそれぞれ制御して、第1走査ミラー62A及び第2走査ミラー63Aを回転させることによって、レーザ光Lと可視レーザ光Gとを下方へ2次元走査する。この2次元走査方向は、前後方向と左右方向である。また、本体部65は、熱伝導材を介して、本体ベース2上に固定されている。従って、各モータ62、63の発熱は、本体部65を介して本体ベース2に熱伝達される。
次に、ヒートシンクユニット9の概略構成について図3乃至図5、図7、図8に基づいて説明する。
図3乃至図5、図7、図8に示すように、ヒートシンクユニット9は、ヒートシンク71、ヒートシンクカバー72、一対のファン73、及びファンカバー75とから構成されている。ヒートシンク71、ヒートシンクカバー72、及びファンカバー75は、アルミニウムや銅やステンレス等の熱伝導率が大きい放熱材料で形成されている。
ヒートシンク71の前後方向の長さは、レーザ発振器41の前後方向の長さとほぼ等しい長さに形成されている。また、ヒートシンク71の左右方向の幅は、レーザ発振ユニット4の放熱プレート47の左右方向の幅よりも少し大きい幅に形成されている。ここで、ヒートシンク71は、例えば、前後方向幅約100mm、左右方向幅約125mmで、高さ約40mmに形成されている。そして、ヒートシンク71は、本体ベース2の下面に各ネジ76で取り付けられる平面視矩形状の平板部71Aから複数の放熱フィン71Bが左右方向に沿って平行に下方に立設され、表面積を大きくし、放熱性を向上させている。
ヒートシンク71の平板部71Aは、熱伝導材を介して、本体ベース2のレーザ発振ユニット取付部2Aに対向する底面部に設けられたヒートシンク取付部2Bに各ネジ76で固定される。そして、断面コの字状に上方に開口したヒートシンクカバー72をヒートシンク71を覆うように本体ベース2の底面部にネジ止めにより固定する。ここで、ヒートシンクカバー72は、例えば、前後方向幅約114m、左右方向幅約126mmで、高さ約46mmに形成されている。
図5に示すように、各放熱フィン71Bの先端部とヒートシンクカバー72の底面部72Bとの距離は、放熱フィン71B間の距離よりも短くなるように形成されている。また、前後方向両端の各放熱フィン71Bと、ヒートシンクカバー72の前後方向内側の各側面との距離は、放熱フィン71B間の距離よりも短くなるように形成されている。例えば、放熱フィン71B間の距離は、約0.5mmである。各放熱フィン71Bの先端部とヒートシンクカバー72の底面部72Bとの距離は、約0mmである。更に、前後方向両端の各放熱フィン71Bと、ヒートシンクカバー72の前後方向内側の各側面との距離は、約0mmである。
また、ヒートシンクカバー72は、左側面部に空気を吸入する略横長四角形の吸気口72Aが開口され、右側面部に空気を排気する一対のファン73が前後方向に並んで配置されている。ファンカバー75は、各ファン73側が開口された前後方向に長いコの字状に折り曲げられて、一対のファン73を覆うようにヒートシンクカバー72の右側面部にネジ止めによって固定される。ファンカバー75は、各ファン73に対向する面に複数の排気用スリット75Aが形成され、各ファン73から送風された空気をスムーズに外側へ排気するように構成されている。
図4に示すように、ヒートシンクユニット9を構成するヒートシンク71、ヒートシンクカバー72、各ファン73、及びファンカバー75は、本体ベース2の外周部よりも内側に配置されている。また、ヒートシンク71の左右幅方向の中心線71Cは、本体ベース2の左右幅方向の中心線22に対して左側、つまり、レーザ発振器41側に位置している。また、一対のファン73は、ヒートシンクカバー72のレーザ発振器41から離反する側の右側面部に配置されている。
図5に示すように、ヒートシンクユニット9は、ヒートシンクカバー72の底面部72Bが、本体ベース2の前側約半分の部分を形成する結像光学保持部21の下面に取り付けられた底板プレート27の下端面27Aよりも高さH1だけ内側に位置するように構成されている。高さH1は、例えば、10mmである。つまり、ヒートシンクユニット9は、本体ベース2の結像光学保持部21よりも後側の底面部に配置され、底板プレート27の下端面27Aよりも上側に窪む段差部分内に配置されている。
また、図4乃至図6に示すように、本体ベース2の底面部には、各ファン73に電気的に接続された各配線ケーブル77が挿通される防水型コネクタ78が、ヒートシンクユニット9と結像光学保持部21との間に配置されている。防水型コネクタ78は、レーザ発振器41から右側方向に離反すると共に、ガルバノスキャナ5から後側方向に離反するように、前側のファン73と結像光学保持部21との間に取り付けられている。
図5に示すように防水型コネクタ78は、各配線ケーブル77を挿入可能、且つ、各配線ケーブル77の外周面に密着するゴム等の弾性部材79を有し、各配線ケーブル77を外気と気密に遮断して、各配線ケーブル77を本体ベース2の上側へ挿通する。本体ベース2の底面部から突出する防水型コネクタ78の先端部78Aは、底板プレート27の下端面27Aよりも上側に位置するように構成されている。防水型コネクタ78は、例えば、外径約27mmで、本体ベース2からの突出高さ約31mmに設定されている。
ここで、本体ベース2は、ベースの一例として機能する。本体ベース2の上面が、ベースの一方の面の一例として機能する。本体ベース2の左側方向が、第3方向の一方側の一例である。本体ベース2の右側方向が、第3方向の他方側の一例である。本体ベース2の下側方向が、第2方向において発振器に対して反対側の一例である。
ガルバノスキャナ5は、走査部の一例として機能する。fθレンズ6は、結像光学部の一例として機能する。カバー部材8は、カバーの一例として機能する。結像光学保持部21は、保持部の一例として機能する。貫通孔23は、開口部の一例として機能する。底板プレート27は、透過部の一例として機能する。レーザ発振器41は、発振器の一例として機能する。防水型コネクタ78は、コネクタの一例として機能する。
以上詳細に説明した通り、本実施形態に係るレーザ加工装置1では、レーザ発振器41から出射されるレーザ光Lの第1光軸L1に交差する第2光軸L2上にガルバノスキャナ5が配置されている。ガルバノスキャナ5は、第1光軸L1及び第2光軸L2に直交する第3光軸L3方向に配置された加工対象物49の加工面49A上にレーザ光Lを2次元走査する。更に、ガルバノスキャナ5で2次元走査されたレーザ光Lを加工対象物49の加工面49A上に結像させるfθレンズ6が配置されている。つまり、fθレンズ6は、ガルバノスキャナ5に対して第1光軸L1及び第2光軸L2に直交する第3光軸L3方向に配置されている。これにより、レーザ加工装置1の第1光軸L1方向、即ち、前後方向における小型化を容易に図ることができる。
また、本体ベース2の下面から下側方向に突出するヒートシンクユニット9は、結像光学保持部21のガルバノスキャナ5に対して反対側の端面部を覆うように取り付けられる底板プレート27の下端面27Aよりも上下方向において本体ベース2側に配置されている。これにより、レーザ加工装置1の上下方向における小型化を図ることができる。また、ヒートシンクユニット9を構成するヒートシンク71を覆うヒートシンクカバー72及び各ファン73を覆うファンカバー75は、本体ベース2の外周縁部よりも内側に配置されるため、レーザ加工装置1の前後方向及び左右方向における小型化を図ることができる。
本体ベース2に配置されたレーザ発振ユニット4、ガルバノスキャナ5及びfθレンズ6等は、カバー部材8によって外気と気密に遮断されて密閉されるため、空気中の塵やオイルミストの付着を防止することができる。尚、カバー部材8は、防塵防水に密閉するようにしてもよい。これにより、カバー部材8内への塵やオイルミストの進入を防止することができる。
また、ヒートシンクユニット9のヒートシンク71は、本体ベース2を挟んでレーザ発振器41に対して第3光軸L3方向、つまり、上下方向に対向するように配置される。これにより、ヒートシンクユニット9は、本体ベース2の下面において、fθレンズ6が取り付けられる結像光学保持部21よりも後側の全幅と、左右方向全幅に渡る部分に取り付けることが可能となる。従って、レーザ加工装置1の小型化を図りつつ、ヒートシンクユニット9のヒートシンク71を取り付けるヒートシンク取付部2Bを広く設定することができ、ヒートシンク71を大きくしてレーザ発振器41等の冷却効率の向上を図ることができる。
また、レーザ発振ユニット4は、本体ベース2の左右幅方向の中心線22に対して、レーザ発振器41の左右方向中央部を通るレーザ光Lの第1光軸L1が左側に位置するように、本体ベース2上の左後側角部に固定される。一方、ヒートシンク71の左右方向中央部が、本体ベース2の左右方向中央部よりもレーザ発振器41側に位置するように配置される。これにより、ヒートシンク71をレーザ発振器41の近くに配置して、ヒートシンク71を介してレーザ発振器41を効率的に冷却することができる。
更に、各ファン73は、ヒートシンクカバー72の左右方向において、レーザ発振器41から離反する側の右側面部に対向するように配置される。これにより、各ファン73を配置するスペースを容易に確保することができ、レーザ加工装置1の小型化を図りつつ、ヒートシンクユニット9の冷却効率の向上を図ることができる。
また、ヒートシンク71の放熱フィン71Bは、平板部71Aの下面に左右方向に長く立設されている。また、ヒートシンク71を覆うヒートシンクカバー72の左側面部には、吸気口72Aが開口されている。また、ヒートシンクカバー72の右側面部には、一対のファン73が配置されている。また、ヒートシンクカバー72の底面部72Bと複数の放熱フィン71Bの先端部との上下方向における距離は、放熱フィン71B間の距離よりも短くなるように設定されている。また、前後方向両端の各放熱フィン71Bと、ヒートシンクカバー72の前後方向内側の各側面との距離は、放熱フィン71B間の距離よりも短くなるように設定されている。
これにより、ヒートシンク71の右側面部に対向するように配置された各ファン73によって送風される空気を放熱フィン71B間に強制的に通して、放熱することができ、ヒートシンクユニット9の冷却効率の向上を図ることができる。また、ヒートシンクユニット9の上下方向における高さを低くすることができ、レーザ加工装置1の上下方向における更なる小型化を図ることができる。
また、本体ベース2には、各ファン73に電気的に接続される配線ケーブル77を外気と気密に遮断して挿通する防水型コネクタ78が、本体ベース2の底面部から下方向に突出して設けられている。従って、各配線ケーブル77を防水型コネクタ78に挿入することによって、空気中の塵やオイルミストの防水型コネクタ78からの進入を防止することができる。また、防水型コネクタ78は、結像光学保持部21のガルバノスキャナ5に対して反対側の端面部を覆うように取り付けられる底板プレート27の下端面27Aよりも上下方向において本体ベース2側に配置されるため、レーザ加工装置1の上下方向における小型化を図ることができる。
更に、防水型コネクタ78は、本体ベース2の左右方向において、レーザ発振器41から離反する右側で、且つ、本体ベース2の前後方向においてガルバノスキャナ5から離反する後側の位置に配置される。このため、防水型コネクタ78をファン73に近い位置に配置することができ、各ファン73に電気的に接続される各配線ケーブル77の配線長さを短くすることができる。
尚、本発明は前記実施形態に限定されることはなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。例えば、以下のようにしてもよい。
(A)例えば、空気に含まれるオイルミストや粉塵等を取り除くフィルタを、ヒートシンクカバー72の吸気口72Aの全面の覆うように交換可能に取り付けてもよい。これにより、ヒートシンク71の放熱フィン71Bにオイルミストや粉塵等が付着して生じる目詰まりや伝熱不良等の発生を抑止することができる。
(B)また、例えば、ヒートシンクユニット9は、ヒートシンクカバー72、一対のファン73、及び、ファンカバー75を取り除いて、ヒートシンク71のみで構成し、本体ベース2のヒートシンク取付部2Bに各ネジ76で取り付けるようにしてもよい。これにより、レーザ加工装置1の部品点数の更なる削減化を図ることができる。
1 レーザ加工装置
2 本体ベース
2B ヒートシンク取付部
4 レーザ発振ユニット
5 ガルバノスキャナ
6 fθレンズ
8 カバー部材
9 ヒートシンクユニット
21 結像光学保持部
23 貫通孔
27 底板プレート
41 レーザ発振器
43 冷却プレート
45 外周面冷却部材
46 ペルチェ素子
47 放熱プレート
49 加工対象物
62A 第1走査ミラー
63A 第2走査ミラー
71 ヒートシンク
71B 放熱フィン
72 ヒートシンクカバー
73 ファン
77 配線ケーブル
78 防水コネクタ
79 弾性部材
L レーザ光

Claims (7)

  1. 第1方向にレーザを出射する発振器と、
    前記発振器から出射された前記レーザを走査する走査部と、
    前記走査部で走査された前記レーザを前記第1方向に交差する第2方向に向かって結像させる結像光学部と、
    前記発振器と前記走査部が、前記第2方向において対向する面のうち、一方の面上に配設されると共に、前記結像光学部に向かって前記走査部で走査された前記レーザが通過する開口部が形成されたベースと、
    前記ベースの前記一方の面側を覆い、前記発振器と前記走査部と前記結像光学部とを覆うカバーと、
    前記ベースを挟んで前記発振器に対して前記第2方向において対向し、前記ベースから前記第2方向において前記発振器に対して反対側に突出しており、前記発振器から熱伝導された熱を外部に放熱するヒートシンクユニットと、
    を備え、
    前記ベースは、前記開口部の周囲から前記第2方向において前記発振器に対して反対側に突出して、前記結像光学部を前記開口部内に収納して保持する保持部を有し
    前記ヒートシンクユニットの前記第2方向において前記発振器に対して反対側の先端部は、前記保持部の前記第2方向において前記発振器に対して反対側の先端部よりも前記ベース側に配置されることを特徴とするレーザ加工装置。
  2. 前記保持部は、
    前記開口部の周囲から前記第2方向において前記発振器に対して反対側に突出して前記結像光学部を囲む突出部と、
    前記突出部の突出側端部に配置され、前記結像光学部を覆い、前記結像光学部を保護すると共に前記レーザを透過させる透過部と、
    を有し、
    前記ヒートシンクユニットは、
    放熱材料から形成されたヒートシンクと、
    前記ヒートシンクを覆うヒートシンクカバーと、
    を有し、
    前記ヒートシンクカバーの前記第2方向において前記発振器に対して反対側の先端部は、前記透過部の前記第2方向において前記発振器に対して反対側の先端部よりも前記ベース側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のレーザ加工装置。
  3. 前記発振器は、前記第1方向に交差し、且つ、前記第2方向に直交する第3方向における中央部が、前記ベースの前記第3方向中央部よりも該第3方向の一方側に離れて配置され、
    前記ヒートシンクユニットは、前記ベースの外周縁部よりも内側に配置されると共に、前記ヒートシンクの前記第3方向中央部が、前記ベースの前記第3方向中央部よりも該第3方向の前記一方側に離れて配置されることを特徴とする請求項2に記載のレーザ加工装置。
  4. 前記ヒートシンクユニットは、前記ヒートシンクに送風するファンを有し、
    前記ファンは、前記ベースの外周縁部よりも内側に配置されると共に、前記ヒートシンクカバーの前記第3方向両側面のうち、前記ベースの前記第3方向中央部よりも該第3方向の他方側に位置する側面に対向するように配置されることを特徴とする請求項3に記載のレーザ加工装置。
  5. 前記ヒートシンクは、複数の放熱フィンを有し、
    前記複数の放熱フィンは、前記第3方向に長く設けられ、
    前記ヒートシンクカバーと前記複数の放熱フィンとの前記第2方向における距離は、前記放熱フィン間の距離よりも短いことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載のレーザ加工装置。
  6. 前記ベースは、前記ファンに電気的に接続されるケーブルを挿入可能、且つ、前記ケーブルの外周面に密着する弾性部材を有するコネクタを有し、
    前記コネクタは、前記ベースから前記第2方向において前記発振器に対して反対側に突出し、且つ、前記透過部よりも前記第2方向において前記ベース側に配置されていることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載のレーザ加工装置。
  7. 前記コネクタは、前記第3方向において前記ベースの前記第3方向中央部よりも該第3方向の他方側に離れた位置に配置され、且つ、前記第1方向において前記走査部から前記発振器側へ離れた位置に配置されていることを特徴とする請求項6に記載のレーザ加工装置。
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