JP5482748B2 - 撮像装置及びヘッドマウントディスプレイ - Google Patents

撮像装置及びヘッドマウントディスプレイ Download PDF

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本発明は、撮像装置及びヘッドマウントディスプレイに関するものである。
従来、作業中の使用者の頭部に装着されるヘッドマウントディスプレイが知られている。例えば、使用者の手元の対象物の画像を取得するカメラユニットが設けられたヘッドマウントディスプレイがある。このヘッドマウントディスプレイでは、使用者がハンドフリーで、使用者の視界に近い撮像を行うために、使用者の額の近くに撮像装置を配置する必要がある。この撮像装置が使用者の手元の画像を取得し、この取得した画像を使用者と離れた場所にいる作業支援者が確認し、作業支援者は、使用者へより的確な指示を送ることができる。
特許文献1には、眼鏡型のフレームの中央に撮像装置が設けられているヘッドマウントディスプレイが開示されている。例えば、このようなヘッドマウンドディスプレイは、前記撮像装置により、使用者の視界方向の対象物を撮像し、その撮像された画像を使用者の目の前にある表示部に表示する。
特開2005−284023号公報
しかしながら、特許文献1に開示されているヘッドマウントディスプレイでは、眼鏡型のフレームの中央に設けられている撮像装置の温度上昇によって生じた熱が、撮像装置の筐体を通じて使用者の頭部に伝わることがある。この場合、使用者の頭部の温度が上昇し、使用者が不快に感じることがある。
本発明の目的は、使用者の頭部に伝わる熱を抑えることができる撮像装置及びヘッドマウントディスプレイを提供することである。
本発明の第一態様に係る撮像装置は、使用者の頭部に装着され、ヘッドマウンドディスプレイと併せて使用される前記使用者の額の前に位置する撮像装置であって、前記使用者の視界方向の対象物を撮像する撮像部と、前記撮像部を駆動する駆動部と、前記駆動部からの発熱を放熱する放熱部材と、前記撮像部と前記駆動部を搭載する回路基板と、前記回路基板を収容する筐体とを備え、前記放熱部材の一端は、前記筐体の内部にあり、前記放熱部材の他端は、前記筐体の外部に延出し、前記筐体の外部において前記使用者の額から離れる方向に延設されている。
前記撮像装置では、撮像装置で発生した熱の放熱が、筐体の内部から外部に延出する放熱部材を通して行われる。筐体の外部に延出した放熱部材が、使用者の額から離れる方向に延設されているので、使用者の頭部に伝わる熱を抑えることができる。
前記撮像装置では、前記放熱部材は、前記使用者の両目を結ぶ直線と平行方向に長手方向を有する板状に形成されてもよい。これにより、長手方向を有する板状に形成するので、放熱部材を大きくすることができる。このため、放熱の効果を大きくすることができる。また、板状の薄い形状であるので、放熱部材をコンパクトにすることができる。
前記撮像装置では、前記放熱部材の前記一端は、前記駆動部を前記使用者の頭部の左右方向における両側から挟み込む位置において、前記回路基板に接触する少なくとも一対の接触部を備えていてもよい。これにより、発熱源である駆動部が搭載された回路基板において、回路基板と放熱部材が接触する箇所が一か所である場合よりも複数個所である場合の方が、放熱の効率を上げることができる。この接触箇所が、発熱源である駆動部を挟み込む位置にある場合、さらに放熱の効率を上げることができる。
前記撮像装置では、前記放熱部材の前記一端が前記駆動部に接触していてもよい。前記放熱部材が前記駆動部に接触してもよい。これにより、撮像装置の発熱源である駆動部に、放熱部材を接触させることにより、放熱の効率を上げることができる。
前記撮像装置では、前記放熱部材が前記筐体から外部に延出する延出位置は、前記駆動部と前記使用者の額とを結ぶ直線の中点よりも前記使用者の額から離れた位置にあってもよい。これにより、筐体の内部から外部に延出されている放熱部材の筐体からの延出位置が、使用者の額から離れた位置にあるため、使用者の額の温度の上昇を抑えることができる。
前記撮像装置では、前記筐体を上方から見た時に、前記放熱部材は、前記使用者の頭部の前方に対向する前記筐体の前面よりも前方に突出していなくてもよい。これにより、放熱部材を筐体の前面よりも前方に突出しない場合、この場合、放熱部材をコンパクトにすることができる。また、放熱部材が、撮像装置の外部に突出しないので、使用者が触れることがなく、安全性を高めることができる。
前記撮像装置では、前記放熱部材の前記筐体から外部に延出している部分を収容するカバーを有してもよい。これにより、使用者が放熱部材に直接触ることができないようになるため、使用者の安全性の確保ができる。
前記撮像装置では、前記カバーには、放熱孔が設けられてもよい。これにより、カバーの内部の空気と、カバーの外部の空気とが対流する対流経路が形成される。放熱部材による放熱に加えて、カバー内外の空気の対流による放熱も行われるので、放熱の効率を上げることができる。
前記撮像装置では、前記放熱部材の他端は、前記筐体の上部から外部に延出し、前記カバーは、前記放熱部材の前記筐体から外部に延出する部分を上方から覆う第一の面と、前記放熱部材の前記筐体から外部に延出する部分を側方から覆う第二の面とを備え、前記第一の面と、前記第二の面とに、前記放熱孔が各々設けられてもよい。これにより、カバーの異なる方向に放熱孔を設けられているので、カバーの内部の空気と、カバーの外部の空気とが対流する対流経路が増える。カバーの内外の空気の対流による放熱の効率を上げることができる。
前記ヘッドマウントディスプレイは、眼鏡型のフレームを備え、前記筐体の下部は、前記眼鏡型のフレームに固定されてもよい。これにより、使用者の視線と撮像部の距離が近くなり、使用者の視界により近い撮像ができる。
本発明の第二態様に係るヘッドマウントディスプレイは、上記のいずれかに記載の撮像装置を搭載してもよい。これにより、撮像装置で発生した熱が、使用者の頭部に伝わる熱を抑えることができ、また、使用者の視線と撮像部の距離が近くなり、使用者の視界により近い撮像ができる。
HMD1と併せて用いられる撮像装置2の斜視図である。 HMD1と併せて用いられる撮像装置2の正面図である。 撮像装置2の斜視図である。 撮像装置2の第一筐体231を除いた斜視図である。 放熱板21の斜視図である。 撮像装置2の正面図である。 撮像装置2の平面図である。 図6に示すB−B線矢視方向断面図である。 図7に示すA−A線矢視方向断面図である。 図7に示すC−C線矢視方向断面図である。 比較例である放熱板21Xの斜視図である。 本実施形態である放熱板21による放熱のシミュレーション結果を示す図である。 比較例である放熱板21Xによる放熱のシミュレーション結果を示す図である。 図12及び図13のAB方向の温度分布を示すグラフである。
以下、本発明の一実施形態であるヘッドマウントディスプレイ(以下、HMDと呼ぶ)1と、HMD1と併せて使用される撮像装置2について説明する。なお、参照する図面は、本発明が採用し得る技術的特徴を説明するために用いられるものである。図面に記載されている機器の構成等は、それのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例である。なお、以下説明において、使用者の右の眼球を眼球E1、左の眼球を眼球E2とする。本実施形態のHMD1は、左の眼球E2に画像を視認させるものである。
HMD1、及び撮像装置2の概要について図1、及び図2を参照して説明する。図1において、左斜め下方向を左方とし、斜め右上方向を右方とする。左斜め上方向を後ろ方向、右斜め下方向を前方向とする。上方向を上方向、下方向を下方向とする。また、図2において、上方向を上方、下方向を下方とする。手前方向を前方、奥行き方向を後方とする。左方向を左方、右方を右方とする。
まず、図1、及び図2を参照して、HMD1について説明する。HMD1は、投影ユニット3、鏡筒4、ハーフミラー5、ミラーホルダー6、フレーム7、第一延設部材8、移動調整部材9、及びカバー部材10を備えている。投影ユニット3は、円柱状の形状を有し、画像光を生成して一定方向に出射する。鏡筒4は、筒状の形状を有し、HMD1の筐体に相当する。板状のハーフミラー5は、鏡筒4の軸方向において使用者の眼球E2に近接する端部に設けられている。また、ハーフミラー5は、投影ユニット3の出射光の少なくとも一部を反射して眼球E2に入射させる。ミラーホルダー6は、鏡筒4の軸方向左端部の外周面に外挿されて鏡筒4の周方向に沿って回動可能に設けられおり、ハーフミラー5を開閉可能に保持する。
フレーム7は、左耳に引っ掛ける左側フレーム片72と、右耳に引っ掛ける右側フレーム片73と、左側フレーム片72の前端部と、右側フレーム片73の前端部との間に渡設した前側フレーム片71とを備えている。前側フレーム片71の長手方向中央部には、使用者の鼻の左右に当接させて、前側フレーム片71を使用者の両眼の上方に支持する一対の支持部74、75が設けられている。第一延設部材8は、前側フレーム片71の一端側で、使用者の顔の左前方において上下方向に延設される側面視逆L字型の形状の部材である。移動調整部材9は、第一延設部材8と、第一延設部材8に沿って上下方向に移動可能に設けられ、投影ユニット3を上下方向に移動可能に保持する。カバー部材10は、投影ユニット3の軸方向右端部側を覆って保護する。投影ユニット3から出射された画像光の少なくとも一部が、ハーフミラー5に反射して眼球E2に入射する。使用者は視野において実像に重畳して画像を視認することができる。
次いで、図1、及び図2を参照して撮像装置2について説明する。撮像装置2は、左右方向を長手方向とする直方体の形状を有する。撮像装置2は、筐体23、孔24、第一放熱孔25、第二放熱孔26、ハーネス27等を備えている。詳細は後述する。この撮像装置2は、HMD1に設けられている前側フレーム片71と、その両端の2か所においてフレーム7に接するように配置されている。これは、使用者の眼球E1、及び眼球E2と、撮像装置2の孔24の距離を短くするようにするためである。この距離が短いほど、撮像装置2は、使用者の視界に近い撮像をすることが可能となる。
図3から図10を参照して撮像装置2について説明する。撮像装置2において、図3から図5の上方向を上方、下方向を下方とする。左斜め下方向を前方、右斜め上方向を後方とする。左斜め上方向を左方、右斜め下方向を右方とする。
図3に示すように、撮像装置2は、直方体の形状を有する。撮像装置2は、筐体23、孔24、第一放熱孔25、第二放熱孔26、放熱板21、回路基板22(図4参照)、及びハーネス27を備えている。図8〜図10に示すように、筐体23は、第一筐体231と第二筐体232を備えている(図8、9、10参照)。第一筐体231は、筐体23の前方に位置し、後方に位置する第二筐体232と組み合わさって筐体23を形成している。第二筐体232の上部は、第一筐体231の一部に覆われていて、カバー部123を形成している。孔24は、筐体23の前面の中央付近に設けられた円形の貫通孔である(図6参照)。撮像部22は、孔24を通して被写体を撮像する。また、孔24は、撮像装置2の前方にある被写体の撮像が可能となるように、撮像部221よりも大きい。第一放熱孔25は、カバー部123の上面に設けられている矩形型の貫通孔である(図3、図7参照)。第一放熱孔25は、筐体23の内部の空気と外部の空気とが対流する対流経路である。撮像装置2の駆動により発生した熱が、放熱板21へ伝わり、筐体23の内部と外部の空気の対流により、自然放熱される。第一放熱孔25は、筐体23の内部で発生した熱を放熱する。第二放熱孔26は、カバー部123の前面、且つ孔24の上方に設けられている(図3、図6参照)。第一放熱孔25と同様に、筐体23の内部と外部との空気の対流経路である。第二放熱孔26は、放熱板21から見て、第一放熱孔25と異なる方向に設けられている。撮像装置2は、異なる方向に筐体23の内部と外部の空気の対流経路を2つ備えており、自然放熱の効率を上げることができる。
放熱板21は、金属(例えばアルミニウム)製で、筐体23に収容されている。放熱板21は、撮像装置2の動作により発生した熱を、第一放熱孔25、又は第二放熱孔26を通じて、撮像装置2の外部へ放熱する部材である。詳細については、後述する。また、放熱板21は、カバー部123に収容されているため(図9、図10参照)、使用者が直接、放熱板21に触れることはできない。これにより、撮像装置2の安全性を高めることができる。ハーネス27は、撮像装置2の後面の中央から左寄りの位置から撮像装置2の外部に引き出されており、外部装置(図示せず)と接続される。撮像装置2を駆動させるための信号や電源などの電気信号を、外部装置(図示せず)から撮像装置2の回路基板22に供給する配線が束ねられている。
図4を参照して、撮像装置2の内部構成について説明する。回路基板22は、矩形板状に形成され、筐体23に収容され、撮像部221や駆動部222など、撮像の機能を満たすために必要な部材が搭載される部材である。また、回路基板22の長手方向の両端部には、放熱板21をネジ留めする第一ネジ穴31と第二ネジ穴32(図8参照)が設けられている。撮像部221は、回路基板22の中央付近に設けられる。撮像部221は、回路基板22上に設けられた受光素子と、その受光素子に対して光を結像する撮像用の丸型のレンズとを有する部材である。撮像部221は、孔24を通して、撮像装置2の前方にある被写体を撮像する。駆動部222は、撮像部221の近くに設けられた部材である。駆動部222は、ハーネス27を介して外部装置(図示せず)から送られる電気信号に基づいて、撮像部221等の撮像を行うのに必要な部材を駆動する。また、駆動部222は、撮像部221を駆動させる際に熱を発生する。例えば、撮像部221と駆動部222は、同一ではなく、異なる回路基板に搭載されることもある。また、撮像部221は、駆動部222が搭載されている基板から離間した状態で電気的に接続されることもある。
筐体23は、放熱板21と回路基板22を収容する部材である。放熱板21は、筐体23の内部から外部に放熱する。ここで、筐体23は、第二筐体232と第一筐体231のカバー部123を除いた部分とで構成されている。筐体23ではなく、筐体23の上部に位置するカバー部123に第一放熱孔25、第二放熱孔26を設けているので、筐体23の防塵性や防水性を維持し、放熱を行うことができる。第一の孔211Aと第二の孔212Aは、放熱板21と回路基板22をネジ211Bとネジ212Bとでネジ留めする際に使用される孔である。放熱板21は、第一の孔211Aと第二の孔212Aを介して、回路基板22とネジ留めされる。放熱板21と回路基板22がネジ留めされ、回路基板22で発生した熱が、放熱板21に伝わる。放熱板21に伝わった熱は、筐体23の外部にある放熱板21の一端部から放熱される。例えば、放熱の効果を上げる目的で、放熱板21を、回路基板22に形成された接地電位のパターンと接するように配置する場合もある。
図5を参照して放熱板21の形状について説明する。放熱板21は、第一の孔211A、第二の孔212A、第一脚部211、第二脚部212、第一放熱部213、第二放熱部214、及び第三放熱部215を備えている。第一の孔211Aと第二の孔212Aは、それぞれ、矩形板状の形状を有する第一脚部211と第二脚部212の中央付近に設けられている。前述したように、第一の孔211Aと第二の孔212Aを介して、放熱板21と回路基板22とがネジ211Bとネジ212Bでネジ留めされる。第一放熱部213は、矩形板状の形状を有し、水平、且つ後方向へ延伸する。第一放熱部213の一端部の両端において、第一脚部211と第二脚部212とに、それぞれ接続している。第一脚部211と第二脚部212は、それぞれ、第一放熱部213の延伸方向に対して垂直、且つ下方向に延伸している。第二放熱部214は、矩形板状の形状を有し、一端部において、第一放熱部213の一端部と対向する他端部と接続する。第一放熱部213の延伸方向に対して垂直、且つ上方向に延伸する。第三放熱部215は、矩形板状の形状を有し、筐体23の外側に位置する。第三放熱部215は、その一端部において、第二放熱部214の一端部と対向する他端部と接続する。第二放熱部214の延伸方向に対して垂直、且つ前方向に延伸する。第三放熱部215は、撮像装置2の前方、つまり使用者の額から離れる方向に延伸する。
図8から図10を参照して、撮像装置2の内部構造について説明する。図8において、上方向を後方、下方向を前方とする。左方向を左方、右方向を右方とする。手前方向を上方、奥行き方向を下方とする。また、図9、及び図10において、上方向を後方、下方向を前方とする。左方向を上方、右方向を下方とする。手前方向を右方、奥行き方向を左方とする。筐体23は、回路基板22を覆うように配置され、前面の中央付近に孔24が設けられている。外部装置(図示せず)から、撮像装置2の駆動に必要な信号がハーネス27を介して、回路基板22に接続されている接続部27Aへ送られる。接続部27Aに送られた信号は、回路基板22に実装されている駆動部222などの撮像部221を駆動させる部材へ送られる。信号を受信した駆動部222は、その受信した信号に基づいて、撮像部221を駆動させるための信号を生成し、撮像部221に送信する。撮像部221を駆動し、孔24の先にある被写体を撮像する。一方、撮像部221や駆動部222が動作することで、撮像装置2は熱を発する。例えば、駆動部222は、撮像部221を駆動する際に発熱する。また、撮像部221により撮像された画像を、USB I/F回路(図示せず)を介して、撮像装置2の外部に接続されたPC(図示せず)に送信する際に発熱する。
図8から図10を参照して、撮像装置2の放熱機構について説明する。第一の孔211Aと第一ネジ穴31が、ネジ211Bとネジ212Bでネジ留めされ、放熱板21の第一脚部211と回路基板22が接続される。同様に、第二の孔212Aと第二ネジ穴32が、ネジ留めされ、放熱板21の第二脚部212と回路基板22が接続される。放熱板21は、この2か所で回路基板22と接続される。駆動部222などの回路基板22に実装された部材から発生した熱が、回路基板22を介して放熱板21の第一脚部211と第二脚部212に伝わる。第一脚部211と第二脚部212に伝わった熱が、放熱板21の第一放熱部213に伝わる。同様に、第一放熱部213に伝わる熱が、第二放熱部214に伝わる。第二放熱部214に伝さる熱が、筐体23の外部にある第三放熱部215に伝わる。ここで、筐体23の外部の空気と、撮像装置2の外部の空気との対流経路が、第一放熱孔25と第二放熱孔26により形成されている。これにより、筐体23の外部にある第三放熱部215に伝わる熱は、撮像装置2の外部の空気との対流により放熱される。
図12から図14を参照して、図4の放熱板21と図11の放熱板21Xによる放熱のシミュレーション結果を説明する。図12に本実施形態である放熱板21による放熱のシミュレーション結果を示す。これに対して図13に比較例として放熱板21Xによる放熱のシミュレーション結果を示す。なお、シミュレーションには市販のソフトを用いた。シミュレーションに用いたパラメータは、放熱板21と放熱板21Xの熱伝導率を127W/mK、回路基板22の熱伝導率を20W/mK、及び筐体23の熱伝導率を0.19W/mKとした。
図12を参照して、放熱板21による、本実施形態の放熱のシミュレーション結果について説明する。図12に示すように、駆動部222と回路基板22の温度分布が、60℃を超えており最も高い。次いで、駆動部222と回路基板22の周囲の温度分布が、50℃以上となっている。筐体23の内部の放熱板21の第一放熱部213の付近では、45〜50℃程度の温度分布となっている。筐体23の外部では、放熱板21の第三放熱部215に沿った部分が40℃程度となっている。図中のABに沿って温度分布を見てみると、撮像装置2の前方であるA点では、40℃程度であるのに対し、使用者の額側のB点では、30℃程度となっている。
図11を参照して放熱板21Xについて説明する。放熱板21Xは、第一の孔211A、第二の孔212A、第一脚部211、第二脚部212、第一放熱部213、第二放熱部214、及び第四放熱部215Xを備えている。放熱板21Xの、図5に示す放熱板21との相違点は、第四放熱部215Xである。以下、相違点である第四放熱部215Xの説明をする。第四放熱部215Xは、第三放熱部215と同様に、矩形板状の形状を有し、筐体23の外側に位置する。第四放熱部215Xは、その一端部において、第二放熱部214の一端部と対向する他端部と接続する。第二放熱部214の延伸方向に対して垂直、且つ後方向に延伸する。つまり、放熱板21Xと放熱板21の相違点は、第三放熱部215は前方向に延伸しているのに対して、第四放熱部215Xは後方向に延伸していることである。第四放熱部215Xは、撮像装置の後方、つまり使用者の額に近づく方向に延伸する。
一方、図13を参照して、放熱板21Xによる、比較例の放熱のシミュレーション結果について説明する。図12の場合と同様に、駆動部222と回路基板22の温度分布が、60℃を超え、駆動部222と回路基板22の周囲の温度分布が、50℃以上となっている。筐体23の内部の放熱板21Xの第一放熱部213の付近では、45℃程度の温度分布となっている。筐体23の外部では、放熱板21Xの第四放熱部215Xに沿った部分が40℃程度となっている。本実施形態の放熱板21と異なり、比較例の放熱板21Xは、第四放熱部215Xが、筐体23の外部において使用者の額側に延伸している。図中のABに沿って温度分布を見てみると、撮像装置2の前方であるA点では、40℃を下回る程度であるのに対し、使用者の額側のB点では、40℃程度となっている。本実施形態と、比較例の放熱のシミュレーション結果を比較すると、撮像装置2の前方では、比較例の方が低温であることがわかる。また、使用者の額側においては、本実施形態の方が低温であることがわかる。本実施形態の放熱板21の第三放熱部215は、使用者の額から離れる方向に延伸しているので、比較例の場合と比べて、使用者の額側の温度が低くなる。よって、使用者に与える不快感を軽減することができる。
図14に示したグラフについて、横軸は、撮像装置2の前面であるカバーフロントからの距離を、縦軸は温度を示している。図12の本実施形態のシミュレーション結果と、図13のシミュレーション結果の、AB方向の温度分布を示したものである。使用者の額側での温度は、比較例より本実施形態の方が、4℃ぐらい低くなっている。使用者の額側の温度分布がより低い本実施形態の方が、撮像装置2と使用者間での熱の篭りが軽減され、使用者の額の温度上昇を抑えることができる。
なお、以上の説明において、図1のHMD1が、本発明の「ヘッドマウンドディスプレイ」の一例である。図1の撮像装置2が、本発明の「撮像装置」の一例である。図4の撮像部221が、本発明の「撮像部」の一例である。図4の駆動部222が、本発明の「駆動部」の一例である。図4の放熱板21が、本発明の「放熱部材」の一例である。図4の回路基板22が、本発明の「回路基板」の一例である。図9のカバー部123が、本発明の「カバー」の一例である。図9のカバー部123が、本発明の「第一の面」の一例である。図9のカバー部123が、本発明の「第二の面」の一例である。図3に示す筐体23から、カバー部123を除いた部分が、本発明の「筐体」の一例である。
以上説明したように、本実施形態のHMD1と併せて使用する撮像装置2では、使用者がハンドフリーで使用者の視界に近い撮像を行うために、使用者の額の近くに撮像装置2を配置する必要がある。この撮像装置2には、駆動部222が搭載された回路基板22を備え、回路基板22に、放熱板21の第一脚部211と第二脚部212とが接触している。放熱板21の第一脚部211と第二脚部212は、筐体23の内部にあり、第三放熱部215は、筐体23の外部にある。回路基板22で発生した熱を、放熱板21を通じて筐体23の内部から外部へ放熱する。放熱板21の第三放熱部215は、撮像装置2の前方、つまり使用者の額から離れる方向へ延伸しており、使用者の額側の温度上昇を抑えることができる。また、撮像装置2は、放熱板21を収容するカバー部123を備えており、使用者が放熱板21に触れることができないので、安全性を確保することができる。また、カバー部123には、放熱のための第一放熱孔25と第二放熱孔26が設けられており、筐体23からカバー部123を除いた部分には、放熱のための孔は設けられていない。よって防水性や防塵性を維持することができる。
撮像装置2では、放熱板21は、使用者の両目を結ぶ直線と平行方向に長手方向を有する板状に形成されている。これにより、長手方向を有する板状に形成するので、放熱板21を大きくすることができる。このため、放熱の効果を大きくすることができる。また、板状の薄い形状であるので、放熱板21をコンパクトにすることができる。
撮像装置2では、放熱板21の一端は、駆動部222を使用者の頭部の左右方向における両側から挟み込む位置において、回路基板22に接触する少なくとも一対の第一脚部211と第二脚部212を備えている。これにより、発熱源である駆動部222が搭載された回路基板22において、回路基板22と放熱板21が接触する箇所が一か所である場合よりも複数個所である場合の方が、放熱の効率を上げることができる。この接触箇所が、発熱源である駆動部222を挟み込む位置にある場合、さらに放熱の効率を上げることができる。
撮像装置2では、放熱板21の一端が駆動部222に接触している。これにより、撮像装置2の発熱源である駆動部222に、放熱板21を接触させることにより、放熱の効率を上げることができる。
撮像装置2では、放熱板21が筐体23から外部に延出する延出位置は、駆動部222と使用者の額とを結ぶ直線の中点よりも使用者の額から離れた位置にある。これにより、筐体23の内部から外部に延出されている放熱板21の筐体23からの延出位置が、使用者の額から離れた位置にあるため、使用者の額の温度の上昇を抑えることができる。
撮像装置2では、筐体23を上方から見た時に、放熱板21は、使用者の頭部の前方に対向する筐体23の前面よりも前方に突出していない。これにより、放熱板21を筐体23の前面よりも前方に突出しない場合、この場合、放熱板21をコンパクトにすることができる。また、放熱板21が、撮像装置2の外部に突出しないので、使用者が触れることがなく、安全性を高めることができる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。例えば、上記の実施形態において、放熱板21の第三放熱部215は、撮像装置2の前方に延伸している。例えば、第三放熱部215が撮像装置2の上方に延伸していてもよい。
また、上記実施形態では、放熱板21の材質は、アルミニウムである例を説明したが、放熱板の腐食を防止するために、表面がアルマイト加工されていてもよい。
1 HMD
2 撮像装置
21 放熱板
22 回路基板
23 筐体
231 第一筐体
232 第二筐体
221 撮像部
222 駆動部

Claims (11)

  1. 使用者の頭部に装着され、ヘッドマウンドディスプレイと併せて使用される前記使用者の額の前に位置する撮像装置であって、
    前記使用者の視界方向の対象物を撮像する撮像部と、
    前記撮像部を駆動する駆動部と、
    前記駆動部からの発熱を放熱する放熱部材と、
    前記撮像部と前記駆動部を搭載する回路基板と、
    前記回路基板を収容する筐体と
    を備え、
    前記放熱部材の一端は、前記筐体の内部にあり、
    前記放熱部材の他端は、前記筐体の外部に延出し、前記筐体の外部において前記使用者の額から離れる方向に延設されていることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記放熱部材は、前記使用者の両目を結ぶ直線と平行方向に長手方向を有する板状に形成されたことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記放熱部材の前記一端は、前記駆動部を前記使用者の頭部の左右方向における両側から挟み込む位置において、前記回路基板に接触する少なくとも一対の接触部を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
  4. 前記放熱部材の前記一端が前記駆動部に接触していることを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
  5. 前記放熱部材が前記筐体から外部に延出する延出位置は、前記駆動部と前記使用者の額とを結ぶ直線の中点よりも前記使用者の額から離れた位置にあることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の撮像装置。
  6. 前記筐体を上方から見た時に、前記放熱部材は、前記使用者の頭部の前方に対向する前記筐体の前面よりも前方に突出していないことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の撮像装置。
  7. 前記放熱部材の前記筐体から外部に延出している部分を収容するカバーを有することを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の撮像装置。
  8. 前記カバーには、放熱孔が設けられていることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の撮像装置。
  9. 前記放熱部材の他端は、前記筐体の上部から外部に延出し、
    前記カバーは、
    前記放熱部材の前記筐体から外部に延出する部分を上方から覆う第一の面と、
    前記放熱部材の前記筐体から外部に延出する部分を側方から覆う第二の面と
    を備え、
    前記第一の面と、前記第二の面とに、前記放熱孔が各々設けられていることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の撮像装置。
  10. 前記ヘッドマウントディスプレイは、眼鏡型のフレームを備え、
    前記筐体の下部は、前記眼鏡型のフレームに固定されていることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の撮像装置。
  11. 請求項1から10のいずれかに記載の撮像装置を搭載したヘッドマウントディスプレイ。
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