JP2023049402A - 画像表示装置。 - Google Patents

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Abstract

【課題】観察光学系の位置を調整可能な状況下においても、当該観察光学系の位置に関わらず、発生した熱をより好適な態様で放熱可能とする。【解決手段】画像表示装置100は、観察者の眼に同行するレンズ20L、20Rと、所定の経路に沿って移動可能に当該レンズ20L、20Rを支持する筐体と、を備える。また、画像表示装置100は、筐体101に設けられ、レンズ20L、20Rそれぞれに対して、上記経路に沿った互いに異なる方向に位置し、当該筐体101内で発生した熱を放熱する面50A’、50B’、50C’と、面50A’と面50B’、50C’とを伝熱可能に接続するグラファイトシート50と、を備える。【選択図】図5

Description

本発明は、画像表示装置に関する。
近年、観察者の頭部に装着し、観察者の眼前に映像を表示するHMD(ヘッドマウントディスプレイ)が利用される機会が増えている。HMDは、手軽に映像を大画面で見ることが可能であること、立体視が容易であること等の理由から、人工現実感(バーチャルリアリティ=VR)、複合現実感(ミックスドリアリティ=MR)を体験可能な機器として使用される。
MRを実現するためのHMDは、観察者の左右の眼に対応した被写体の画像を取り込むための撮像部と、当該撮像部により撮影された画像と3DCG画像とを重畳して表示するための表示部と、観察者に画像を投影するための観察光学系とを有する。観察者に投影する画像は、観察者の左右の眼に対応した小型の液晶パネル等の表示素子に表示され、この画像が観察者の左右の眼に対応した観察光学系を介して拡大された後に、観察者の左右の眼球に道光されることで投影される。
また、撮影された被写体の画像は左右両眼に対応する視差を有した画像になっている。そのうえで、3DCG画像を観察者の左右両眼に対応した視差画像で生成し、撮像系で撮像された画像に重畳して表示することで、あたかも仮想の3DCG画像が現実に存在するかのように表現することが可能になっている。
また、HMDは、観察者の両眼の距離に合わせて観察光学系の位置を調整する機能が設けられている場合がある。特許文献1には、左眼用観察光学系と右眼用観察光学系の距離を調整するための眼幅調整機構を備え、本体をねじる等の外力を加えられた場合においても光学精度を保持する構成のヘッドマウントディスプレイが開示されている。
特開2020-015293号公報
HMDの撮像部や表示素子は、一般的には、高画角・高画質化を行うと、画素数の増加や画像処理の負荷の増大に伴い消費電力や発熱量が大きくなる傾向にある。発熱への対策としては、例えば、ファン等の冷却手段や熱を逃がすための通風孔を設けることが考えらえる。しかしながら、ファン等の冷却手段は騒音・振動を発生させるため、HMDを装着している観察者に不快感を与える可能性がある。また、通風孔についても、装置内部に粉塵等が入り込む可能性があるため、光学機器であるHMDについては必ずしも適切な対処であるとは限らない。
特許文献1に開示されたヘッドマウントディスプレイでは、眼幅調整時に可動しない本体外装内部に配置された発熱源の熱は、本体外装部品の表面を介して外部に放熱されている。しかしながら、眼幅調整が行われることで本体外装の表面が外部に露出される位置が変わり、放熱面として機能している範囲が表示外装部品に隠れてしまうため、十分な放熱を行うことが困難となり、発熱源の温度が上昇するような事態の発生が想定され得る。
そこで、本発明の目的は、眼幅調整によって配置された観察光学系の位置に関わらず安定した放熱構成を実現した画像表示装置を提供することである。
本発明は上記のような点に鑑みてなされたものであり、観察光学系の位置を調整可能な状況下においても、当該観察光学系の位置に関わらず、発生した熱をより好適な態様で放熱可能とすることを目的とする。
本発明に係る画像表示装置は、観察者の眼に導光する観察光学系と、所定の経路に沿って移動可能に前記観察光学系を支持する筐体と、前記筐体に設けられ、前記観察光学系に対して前記経路に沿った互いに異なる方向に位置し、当該筐体内で発生した熱を放熱する第1の放熱部及び第2の放熱部と、前記第1の放熱部と前記第2の放熱部とを互いに伝熱可能に接続する伝熱部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、観察光学系の位置を調整可能な状況下においても、当該観察光学系の位置に関わらず、発生した熱をより好適な態様で放熱することが可能となる。
画像表示装置の前方斜視図である。 画像表示装置の後方斜視図である。 画像表示装置のレンズの間隔を調整する場合を示す図である。 画像表示装置の部分断面図である。 画像表示装置の放熱に係る構成を示す図である。 画像表示装置のレンズ間隔調整に伴う放熱部材の位置を示す図である。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。また、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。
本発明を適用する画像表示装置は、観察者の眼に導光する観察光学系を備えた画像表示装置であり、HMD(ヘッドマウントディスプレイ)やHHD(ハンドヘルドディスプレイ)に使用されるのに適している。本実施形態では、HMDに使用される画像表示装置100を説明する。また、本開示では、観察者の頭部に装着した状態で観察者が向く方向を前方、観察者から見た上下左右の方向を上下左右として、各方向を定義する。また、本開示では、便宜上、左右方向の軸をx軸、上下方向の軸をy軸、前後方向の軸をz軸とも称する。
図1は、画像表示装置100を前方(観察者とは逆側)から見た斜視図である。また、図2は、画像表示装置100を後方(観察者側)から見た斜視図である。
画像表示装置100は、その外装を構成し、前後に薄型で、横長の筐体101を備える。
図1に示すように、筐体101の前面には、左右の撮像カメラ10L、10Rと、左右の位置合わせカメラ11L、11Rとが設けられる。撮像カメラ10L、10Rは、観察者にレンズ20L、20Rを介して表示する現実画像を取得するステレオカメラである。位置合わせカメラ11L、11Rは、取得した画像からマーカや物体のエッジ等の特徴点等を利用して画像表示装置100の位置や姿勢を取得するためのステレオカメラである。位置合わせカメラ11L、11Rは、モノクロであるが、広画角、高シャッター速度、長い基線長等を利用することで、高精度、高耐障害な位置合わせを行うことが可能である。
なお、本実施形態では、撮像カメラ10L、10R及び位置合わせカメラ11L、11Rを別個に設けているが、撮像カメラ10L、10Rのみで表示画像の取得及び位置合わせ情報の取得を行うように構成してもよい。また、位置合わせカメラ11L、11Rを超音波や赤外線等を利用した距離センサ等に置き換えてもよい。
画像表示装置100は、ケーブル(不図示)を介して外部のパーソナルコンピュータやコントローラと位置情報や画像のデータを送受信し、現実画像に3DCG画像を重畳した表示画像を生成する。そのうえで、画像表示装置100は、生成した当該表示画像を、LCD(Liquid Crystal Display)やOLED(Organic Light Emitting Diode)等の表示部に表示する。観察者は、観察光学系(例えば、後述するレンズ20L、20R)を介して、表示部の画像を観察することができる。
図2に示すように、筐体101の後面には、観察光学系を構成する左右のレンズ20L、20Rが設けられる。レンズ20L、20Rは、筐体101内に備えられたLCDやOLED等の表示部に表示された画像を拡大、導光するプリズムやレンズ等であり、観察者はレンズ20L、20Rを覗いて表示部の画像を観察する。レンズ20L、20Rの周囲にはレンズフード30L、30Rが備えられている。レンズフード30L、30Rは、表示外装の一例に相当する。
筐体101の上面には、観察者の指示操作や電源操作等を受け付ける操作ボタン90A~90Cが配置される。操作ボタン90A~90Cは、観察者が筐体101の上下を把持して操作可能になるように配置されている。この様に操作ボタンが配置される場合には、例えば、使用者の第二指または第三指で操作ボタン90A~90Cが押下され、その際に操作ボタン90A~90Cの対面位置にある画像表示装置100の下面を親指等で支える操作が想定できる。そのため、画像表示装置100の操作ボタン90A~90Cと対面する下面までの距離は、使用者(観察者)が片手で把持できる距離に収めることが望ましい。このような背景から、画像表示装置100の高さ増加の要因となり得る内部部品(例えば、後述する電気基板等)については、操作ボタン90A~90Cが配置された位置より内側の中央部に配置されることが望ましい。
図3は、画像表示装置100の後面を示す図であり、観察者の眼幅に応じてレンズ20Lとレンズ20Rとの間の間隔を調整する構成の一例を示す図である。レンズ20L、20Rとレンズフード30L、30Rとは連動して移動できるように係合されている。図3(a)及び図3(b)に示すように、観察者はレンズフード30L、30Rを操作して、観察者の眼幅に合わせてレンズ20L、20Rの位置を左右に調整することが可能である。
なお、本実施形態では、レンズフード30L、30Rと後述するリアカバー41とが別体として設けられる場合の一例について説明するが、必ずしも本実施形態に係る画像表示装置100の構成を限定するものではない。例えば、部品数を削減するためにレンズフード30L、30Rそれぞれに対して個別にリアカバー41を一体化させ、レンズ20L,20Rの一部を露出させたうえで、レンズフード30Lとレンズフード30Rとの間の間隔を調整できるようにしてもよい。なお、本構成については、レンズ20L、20Rの眼幅方向(左右方向)の可動範囲をリアカバー41で覆う構成となるため、画像表示装置100全体が大型化しやすい傾向にある。これに対して、本実施形態のようにレンズフード30L、30Rとリアカバー41とを別体として、レンズ20L、20Rとレンズフード30L、30Rとを連動させることで、画像表示装置100全体の小型化を図ることが可能となる。
次いで、図4を参照して、画像表示装置100の内部構成の一例について説明する。図4は、画像表示装置100の一部をx軸に対して略垂直な面で切断した場合の部分断面図である。
リアカバー41及びフロントカバー42は、互いに係合して一体化されることで筐体101を構成しており、内部に基板60を収納する。ただし、リアカバー41及びフロントカバー42は、レンズ20L、20Rを覆っておらず、レンズフード30L、30Rに係合したレンズ20L、20Rが、リアカバー41の一部の後方側に位置するように支持されている。また、リアカバー41は、レンズフード30L、30Rが配置される空間の上下にレール部材31T、31Bを有する。レール部材31T、31Bは、ガイド部材の一例に相当する。レール部材31T、31Bは、左右方向(x軸)に沿って延伸するように設けられており、レンズフード30L、30Rをリアカバー41に対して当該左右方向に延伸する略直線状の経路に沿って移動可能にガイドする。これにより、リアカバー41(換言すると、筐体101)に対して、レンズフード30L、30Rに係合されたレンズ20L、20Rが、左右方向に移動可能(換言すると、x軸方向に延伸する経路に沿って移動可能)に支持される。
本実施形態のように、レール部材31T、31Bとレンズフード30L、30Rとを一体的に形成せずに別体とすることで、それぞれに対して互いに異なる材料を適用することが可能となる。例えば、レール部材31T,31Bには、摺動性が高く比重の重いポリアセタール樹脂(POM)を適用し、レンズフード30L、30Rには比重の軽い変性ポリフェニレンエーテル(変性PPE)適用することで、軽量化を図ることが可能となる。
本実施形態では、ガイド部材は、リアカバー41に対してレンズフード30L、30Rを移動可能にガイドするように配置されているが、リアカバー41に対してレンズ20L、20Rを移動可能にガイドするように配置される構成であってもよい。また、他の一例として、ガイド部材は、リアカバー41に対してレンズフード30L、30Rとレンズ20L、20Rのそれぞれを移動可能にガイドするように配置される構成であってもよい。
次に、画像表示装置100の筐体101内で発生した熱を外部に放熱するための放熱構成の一例について説明する。図5は、画像表示装置100の内部を前方から見た図である。図5では、画像表示装置100の内部の構成を示すために、フロントカバー42、撮像カメラ10L、10R、及び位置合わせカメラ11L、11Rを非表示としている。また、図6は、画像表示装置100の後方から放熱面の位置を示した図である。
基板60上にはFPGA(Field-Programmable Gate Array)61等の素子が実装されている。これらの素子は、発熱源の一例に相当する。図1、図2等を参照して前述したボタン90A~90Cの配置により、基板60は、画像表示装置100の左右方向(x軸方向)の中央近傍に配設されている。また、基板60は、画像表示装置100の奥行方向を小型化するために、画像表示装置100の上部に配設されている。FPGA61から発せられた熱は、放射または介在する部品を伝達してリアカバー41に伝えられ、後述するグラファイトシート50の放熱部50Aの後方側に位置するリアカバー41の一部の面50A’を介して外部に放熱される。
リアカバー41の一部の面50A’は、レンズ20Lとレンズ20Rとの間に位置するように配置される。また、リアカバー41の一部の面50B’、50C’は、レンズ20L、20Rの可動方向(換言すると、レンズフード30L、30Rの可動方向)の外部に位置するように配置される。すなわち、面50B’と面50A’とは、レンズ20Lに対して当該レンズ20Lが移動する経路に沿った互いに異なる方向に位置している。同様に、面50C’と面50A’とは、レンズ20Rに対して当該レンズ20Rが移動する経路に沿った互いに異なる方向に位置している。
このような構成により、レンズ20Lとレンズ20Rとの間隔を狭める方向に調整がなされた場合には、面50A’は、レンズフード30L、30Rによって覆われることとなる。また、この場合には、面50B’、50C’は、レンズフード30L、30Rによって覆われずれに外部に露出する。
これに対して、レンズ20Lとレンズ20Rとの間隔を広げる方向に調整がなされた場合には、面50A’は、レンズフード30L、30Rによって覆われずれに外部に露出することとなる。また、この場合には、面50B’、50C’は、レンズフード30L、30Rによって覆われることとなる。
グラファイトシート50は、リアカバー41に沿って左右方向(x軸)に延伸するように配置されており、放熱部50A、50B、50Cと、放熱部50Aと放熱部50B、50Cとを伝熱可能に接続する伝熱部50Dとを含むように形成されている。放熱部50A、50B、50Cのそれぞれは、左右方向(x軸)及び上下方向(y軸)のそれぞれに延伸する面状の部材として形成されている。
放熱部50Aは、リアカバー41の一部の面50A’の裏面側(筐体101の内部側)において当該リアカバー41に対して伝熱可能に接続される。同様に、放熱部50B、50Cは、それぞれリアカバー41の一部の面50B’、50C’ の裏面側(筐体101の内部側)において当該リアカバー41に対して伝熱可能に接続される。具体的な一例として、放熱部50A、50B、50Cは、それぞれ後方側の面が面50A’、面50B’、50C’の裏面側に当接するように配設されていてもよい。
図5に例示したように、面50A’と面50B’、50C’とがグラファイトシート50を介して伝熱可能に接続されることで、レンズ間の間隔が調整されたとしても、レンズフード30L、30Rによって覆われずに外部に露出する放熱面が存在することとなる。すなわち、レンズ20Lとレンズ20Rとの間隔を広げる方向に調整がなされた場合においても、リアカバー41のうち、グラファイトシート50の放熱部50Aが裏面側で当接する面50A’が外部に露出することとなる。また、レンズ20Lとレンズ20Rとの間隔を狭める方向に調整がなされたとしても、リアカバー41のうち、グラファイトシート50の放熱部50B、50Cが裏面側で当接する面50B’、50C’が外部に露出することとなる。これにより、レンズ20L、20Rの位置に関わらず、安定した放熱効果を得られる放熱構成を実現することが可能となるため、画像表示装置100全体の温度の上昇を抑制し、観察者に対してより快適な映像体験を与えることが可能となる。
なお、リアカバー41のうち面50A’と面50B’とのそれぞれが、レンズ20Lに対して当該レンズ20Lが移動する経路に沿った互いに異なる方向に位置する「第1の放熱部」及び「第2の放熱部」の一例に相当する。同様に、リアカバー41のうち面50A’と面50C’とのそれぞれが、レンズ20Rに対して当該レンズ20Rが移動する経路に沿った互いに異なる方向に位置する「第1の放熱部」及び「第2の放熱部」の一例に相当する。
また、図5及び図6に示す例において面50A’として示すように、レンズ20L及びレンズ20Rそれぞれに対応する第1の放熱部及び第2の放熱部のうち、レンズ20L及びレンズ20R間に位置する2つの放熱部が1つの放熱部材として形成されていてもよい。換言すると、レンズ20L及びレンズ20R間に位置する放熱部が、当該レンズ20L及びレンズ20R間において共用の放熱部として設けられていてもよい。
本実施形態では、グラファイトシート50のうち、放熱部50Aと放熱部50B、50Cとを接続する伝熱部50Dは、レンズ20L、20Rの移動を阻害しない位置(例えば、レンズ20L、20Rが可動する領域の外部)に設けられている。具体的な一例として、図5に示す例では、グラファイトシート50は、レンズ20L、20Rの上部において左右方向に延伸する部分が伝熱部50Dとして設けられており、当該伝熱部50Dにより放熱部50Aと放熱部50B、50Cとが伝熱可能に接続されている。また、グラファイトシート50のうち、レンズ20L、20Rの上側に位置するように設けられた放熱部50Aと放熱部50A、50Cとを接続する伝熱部50Dは、これらの放熱面に対して垂直となるように折り曲げられている。これにより、画像表示装置100の高さ(換言すると、筐体101の高さ)の増加を抑えることが可能となる。このような性質上、グラファイトシート50として例示された伝熱部材は、可撓性材料により形成された部材であることが望ましい。
なお、図5にグラファイトシート50として例示した伝熱部材の構成はあくまで一例であり、必ずしも伝熱部材を設けるための構成(例えば、伝熱部材を設ける位置等)を限定するものではない。具体的な一例として、レンズ20L、20Rの下部において左右方向に延伸するように、放熱部50Aと放熱部50B、50Cとを伝熱可能に接続する伝熱部50Dが設けられていてもよい。ただし、レンズ20L、20Rの下部に位置する領域は、画像表示装置100を使用する観察者の顔の凸部(例えば、鼻や頬骨等)に近接することとなり、伝熱部の温度上昇が当該観察者に不快感を与える可能性がある。このような状況を鑑み、図5に示す構成のように、伝熱部50Dについては、画像表示装置100を使用する観察者の身体の部位(例えば、顔の一部)からより離間した位置に設けられることがより望ましい。
本実施形態では、グラファイトシート50は、両面テープ等を利用してリアカバー41に貼り付けられることで、当該リアカバー41(換言すると、筐体101)に支持される。
なお、伝熱部材として利用可能な部材はグラファイトシートに限定されず、例えば、銅箔テープのような柔軟性を有しておりかつ熱伝導率の高い他の材質の部材であってもよい。
また、グラファイトシート等のようなシート状の伝熱部材を複数枚重ね貼りしたものを利用することも可能である。このような構成とすることで、熱伝導量をより増加させる効果が期待できる。
なお、銅箔やグラファイトシートは、所謂テープのような粘着剤がついた状態のものも市販されている。そのため、このような部材を利用することで、上述した伝熱部材の作成や、リアカバー41への当該伝熱部材の取り付けを容易に行うことが可能となる。
また、上述したグラファイトシート50は、画像表示装置100の組立性の向上を目的として、一部が分割されていてもよい。具体的な一例として、放熱部50A、50B、50Cと、これらの間を伝熱可能に接続する伝熱部50Dとが分割されていてもよい。なお、この場合には、互いに接合する部材間における伝熱効果を確保するために、一定面積以上の接合部分が設けられていることが望ましい。一方で、このような接合部分が設けられることで、当該接合部分において厚み方向に熱抵抗が発生する可能性がある。そのため、より理想的には、上述したグラファイトシート50に相当する構成が、1枚のシート状の部材として形成されていることがより望ましい。
以上、本発明を実施形態と共に説明したが、上記実施形態は本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
例えば、観察者(ユーザ)に対して画像を提示するために利用される観察光学系が所定の経路に沿って移動可能に支持されるような構成を有していれば、図1~図6を参照して説明した構成に限らず、本発明を適用することが可能である。
具体的な一例として、観察光学系の数は特に限定されず、1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。
また、レンズ20L、20R(換言すると、レンズフード30L、30R)の可動方向は、必ずしも左右方向に延伸する略直線状の経路に沿った方向には限定されない。より具体的な一例として、レンズ20L、20Rが、筐体101に対して曲線上の経路に沿って移動可能に支持されていてもよい。このような場合においても、各レンズに対して、当該レンズが移動する経路に沿った互いに異なる方向に位置するように、前述した面50A’に相当する放熱部と、面50B’や面50C’に相当する放熱部とが設けられていればよい。
また、レンズ20L、20R(換言すると、レンズフード30L、30R)の可動に伴い露出する部分が放熱部としての役割を果たせば、当該放熱部の構成は必ずしも図5及び図6を参照して説明した例には限定されない。
例えば、グラファイトシート50のうち放熱部50A、50B、50Cに相当する部分の少なくとも一部を、リアカバー41の面50A’、面50B’、面50C’に相当する部分から筐体101の外部露出させることで放熱部として利用してもよい。この場合には、例えば、リアカバー41の面50A’、面50B’、面50C’に相当する部分に開口部を設け、当該開口部から放熱部50A、50B、50Cそれぞれの後方側の面を露出させてもよい。なお、この場合には、放熱部50Aの後方側の面が第1の放熱部の一例に相当し、放熱部50B、50Cの後方側の面が第2の放熱部の一例に相当する。
また、図5及び図6を参照して説明した例では、リアカバー41とグラファイトシート50とが別々の部材として設けられる場合の一例について説明したが、面50A’と面50B’、50C’とが伝熱可能に接続されていればそのための構成は限定されない。具体的な一例してリアカバー41とグラファイトシート50に相当する構成(伝熱部材)とが一体的に形成されていてもよい。
100 画像表示装置
101 筐体
20L、20R レンズ
30L、30R レンズフード
31B、30T レール部材
41 リアカバー
42 フロントカバー
50 グラファイトシート
50A、50B、50C 放熱部

Claims (11)

  1. 観察者の眼に導光する観察光学系と、
    所定の経路に沿って移動可能に前記観察光学系を支持する筐体と、
    前記筐体に設けられ、前記観察光学系に対して前記経路に沿った互いに異なる方向に位置し、当該筐体内で発生した熱を放熱する第1の放熱部及び第2の放熱部と、
    前記第1の放熱部と前記第2の放熱部とを互いに伝熱可能に接続する伝熱部と、
    を備えることを特徴とする、画像表示装置。
  2. 前記第1の放熱部は、前記観察光学系が前記経路に沿って移動することで前記第2の放熱部を覆うように配置された場合に露出する位置に設けられ、
    前記第2の放熱部は、前記観察光学系が前記経路に沿って移動することで前記第1の放熱部を覆うように配置された場合に露出する位置に設けられる
    ことを特徴とする、請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 前記伝熱部は、前記観察光学系が可動する領域の外部において、前記経路に沿って延伸するように支持される、請求項1または2に記載の画像表示装置。
  4. 前記伝熱部は、前記画像表示装置が前記観察者の頭部に装着された場合に、当該頭部に対して前記画像表示装置が当接する位置からより離間するように前記筐体に支持される、請求項3に記載の画像表示装置。
  5. 前記伝熱部は、前記画像表示装置が前記観察者の頭部に装着された場合に、前記観察光学系に対して上側に位置するように前記筐体に支持される、請求項3または4に記載の画像表示装置。
  6. 前記伝熱部は、可撓性材料により形成されることを特徴とする、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  7. 前記伝熱部は、グラファイトシートにより形成されることを特徴とする、請求項6に記載の画像表示装置。
  8. 前記観察光学系として、前記観察者の左右の眼それぞれに対して個別に導光する第1の観察光学系及び第2の観察光学系を備え、
    前記第1の観察光学系及び前記第2の観察光学系のそれぞれに対して、前記経路に沿った互いに異なる方向に位置するように、前記第1の放熱部及び前記第2の放熱部が前記筐体に設けられる
    ことを特徴とする、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  9. 前記第1の観察光学系及び前記第2の観察光学系のそれぞれに対して、前記経路に沿った互いに異なる方向に位置するように前記筐体に設けられた前記第1の放熱部及び前記第2の放熱部のうち、当該第1の観察光学系と当該第2の観察光学系との間に位置する2つの放熱部が、1つの部材として形成されていることを特徴とする、請求項8に記載の画像表示装置。
  10. 前記経路に沿って延伸するように形成され、前記観察光学系を当該経路に沿って移動可能に支持するガイド部材を備え、
    前記筐体は、前記ガイド部材を介して前記観察光学系を支持する
    ことを特徴とする、請求項1乃至9のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  11. 前記筐体内に収納された発熱源を備え、
    前記第1の放熱部及び前記第2の放熱部のそれぞれは、少なくとも前記発熱源の熱を放熱する
    ことを特徴とする、請求項1乃至10のいずれか1項に記載の画像表示装置。
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