JP2004353365A - ブレース - Google Patents

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Abstract

【課題】互いに隣接する杆材間をブレースを介して連結する際に、ブレースをより安定して安全かつ容易に杆材に取り付けるようにする。
【解決手段】杆材たる吊りボルト5に係り合うブレース先端材71と、一端が前記ブレース先端材71にねじ結合部を介して螺合進退可能に接続され、他端が前記吊りボルト5に隣接して設けられる部材たるメインバー支持部材6に取り付けられるブレース本体72とを具備するブレース7において、前記ブレース先端材71を、ねじ結合部たる雌ねじ孔71xの軸心71cをはさんで1対に設けられたアーム711、712を有するものとし、前記アームの一方711に一側縁側から前記吊りボルト5に係り合う第1係合部713を設けているとともに、前記アーム712の他方に他側縁側から前記吊りボルト5に係り合う第2係合部714を設けている。
【選択図】図7

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、杆材と、前記杆材に隣接して設けられる部材とを接続するブレースに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、杆材に被支持部材を支持させる態様としては、複数の杆材を離間させて設け、これら杆材の先端にさらに設けられる被支持部材取付具を介して被支持部材を支持させる態様が広く用いられている(例えば、特許文献1を参照)。なお、特許文献1は、杆材として建築天井から吊り下げて設けた吊りボルト、被支持部材として天井フレームを用いているものであり、杆材により被支持部材を吊り下げて支持させている。
【0003】
上述した特許文献1の構成においては、被支持部材を単に吊り下げて支持させているが、このような構成では建築天井がゆれた場合に、そのゆれが杆材を介して被支持部材たる天井フレームに達し、天井フレームが揺れることがある。そこで、このような揺れが略起こらないようにすべく、杆材に接続するブレース先端材と、少なくとも一端部を前記ブレース先端材に接続するブレース本体とを有するブレースを介して杆材と杆材に隣接して設けられる部材とを接続する態様が考えられる(例えば、特許文献2、3を参照)。
【0004】
特許文献2記載のブレースは、杆材及び杆材に隣接して設けられる部材として鉄骨梁、ブレース先端材としてガセットプレートとスプライスプレートとの組、ブレース本体として座屈拘束ブレース、被支持部材として鉄骨柱の上方の構造物を用いているものであり、杆材にブレース先端材(ガセットプレート)を溶接して取り付け、このブレース先端材にブレース本体の両端を取り付けるようにしている。
【0005】
一方、特許文献3記載のブレースは、杆材として吊りボルト、杆材に隣接して設けられる部材として杆材の下端部に取り付けられた連結金具、ブレース先端材としてナット部とナット部から二股状に形成した一対の係止片とを有する取付金具、ブレース本体として補強ブレース、被支持部材としてTバーを用いているものである。そして、前記一対の係止片にそれぞれ設けた係止部を介して杆材にブレース先端材を係止させているとともに、ブレース先端材に設けた雌ねじ孔(ナット部)にブレース本体の一端部に設けた雄ねじ部(ボルト部)を螺合させて取り付けるようにしている。ここで、前記係止部は、ブレース先端材の同一の端縁に切り欠き形成している。
【0006】
【特許文献1】
特開2003−41694号公報
【特許文献2】
特開平10−306498号公報
【特許文献3】
特開2003−138688号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、特許文献2のように、ブレース先端材を杆材に溶接により取り付ける際には、特に建築物の天井に設けられた杆材にこのようなブレース先端材を取り付ける際において、高所での溶接作業を行うことになり、ブレースの取り付け作業が困難になる不具合が生じる。また、溶接の際には火花を生じることがあり、その火花によって起こる種々の不具合を解消することができない。
【0008】
一方、特許文献3のブレース先端材の係止部はブレース先端材の同一の端縁に切り欠き形成しているが、このような構成では、ブレース先端材に前記端縁側から作用を受けた場合に、ブレース先端材が外れて杆材に接続した状態が解消され、ブレースとしての機能を果たさなくなる不具合が生じ得る。
【0009】
そこで、本発明では、ブレースを安定して取り付けることにより杆材を安定して連結するとともに、杆材に支持される被支持部材のゆれを起こりにくくすることを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明に係るブレースは、被支持部材を支持する杆材に係り合うブレース先端材と、一端が前記ブレース先端材にねじ結合部を介して螺合進退可能に接続され、他端が前記杆材に隣接して設けられる部材に取り付けられるブレース本体とを具備するブレースであって、前記ブレース先端材が、前記ねじ結合部の軸心をはさんで1対に設けられたアームを有し、一方のアームに一側縁側から杆材に係り合う第1係合部を設けているとともに、他方のアームに他側縁側から杆材に係り合う第2係合部を設けていることを特徴とする。
【0011】
このような構成のものであると、杆材と第1又は第2係合部のいずれかとの係合を解除する方向にブレース先端材が移動しても、杆材と他方の係合部との係合は解除されないので、ブレースを安定して取り付けることができる。従って、被支持部材を支持する杆材と前記杆材に隣接して設けられる部材との接続をより安定して行うことができる。また、ブレース先端材の取り付けの際に火花が発生しないので、ブレース先端材の取り付けをより安全に行うことができる。さらに、前記ブレース本体を前記ブレース先端材に螺合進退可能に接続しているので、ブレース本体を前記ねじ結合部の軸心周りに回転させることによりブレースの全長を容易に調節することができ、このように構成したブレースを、前記杆材と該杆材に隣接して設けられる部材との間に渡すこともまた容易に行うことができる。
【0012】
このような杆材の連結構造を好適に適用できる態様として、前記杆材が、建築天井から下方に延伸して設けられ、被支持部材を吊り下げて支持するものが挙げられる。
【0013】
このようなアームを備えたブレース先端材をさらに安定して取り付けるための態様として、前記第1係合部が、一方のアームの長手方向に沿って延伸する形状の第1係合孔と、この第1係合孔の端部に連通して該アームの一端縁に接続する第1取付孔とを備えているとともに、前記第2係合部が、他方のアームの長手方向に沿って延伸する形状の第2係合孔と、この第2係合孔の端部に連通して該アームの他端縁に接続する第2取付孔とを備え、ブレース先端材が第1及び第2の係合孔の第1及び第2の取付孔と連通する側と反対側の端部において杆材に係り合うものが挙げられる。このようなものであれば、前記アームの端縁から前記第1又は第2の係合孔に向かう方向の作用を受けても、ブレース先端材と杆材とが係合する部分には取付孔が存在せず、杆材が取付孔を通過するようにして係合が解除される不具合が起こりにくいからである。
【0014】
前記ブレース本体の一端が前記ブレース先端材に接続され、その他端が前記杆材に隣接して設けられる部材に取り付けられた際に、前記ブレース本体が前記杆材に対して傾斜する方向に延伸するように構成しているものであれば、このようなブレースがいわゆる筋交いとして機能するので、該杆材間に支持される被支持部材をより安定して支持することができる。
【0015】
前記ブレース先端材の各アームが、前記ブレース本体に対して平行に延伸しているものであれば、前記ブレース本体と前記杆材の長手方向との間の角度が変化しても前記ブレース先端材と前記杆材との間の角度が追随して変化するので、ブレースと前記杆材の長手方向との角度の微調整を前記ブレース先端材のアームの延伸方向と前記杆材との間の角度の調整を介して行えるようになる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
【0017】
本実施形態に係るブレース7は、図1、2、及び3に示すような天井Sに用いられる。
【0018】
前記天井Sは、天井フレーム1に天井面を構成する複数の天井パネル2を装着してなるものである。天井フレーム1は、建築天井たる天井スラブSSに並列するように支持させた複数のメインバー3と、これらメインバー3間に配置されるクロスバー4とからなる。図1は、天井Sを下方から見た部分的な斜視図を示したものである。図2は、天井Sを、メインバー3の長手方向と直交する面で切断した様子を示した図である。図3は、天井Sをクロスバー4の長手方向と直交する面で切断した様子を示した図である。なお、図2、図3においては、同様の構成を有するものには、同じ符号を付している。
【0019】
メインバー3は、金属板を折り曲げ加工し等断面形状を有するように成形された長尺なもので、適宜位置を、天井スラブSSから下方に延伸して設けている杆材たる吊りボルト5によって固定されたフレーム取付具たるメインバー支持部材6によって吊り下げられるように支持されるとともに、その側端部を、壁(図示略)に縁部用ブラケット(図示略)を利用した取付手段を介して取り付けられているものである。
【0020】
クロスバー4は、前記メインバー3と同種の金属を素材として、その断面形状がメインバー3と同一形状をなし、前記メインバー3よりその長手方向の幅寸法が小さく設定されたものである。そして、結合装置Tを介して前記メインバー3と結合されることにより、天井フレーム1を構成するようにしている。なお、図示はしないが、端部に位置するクロスバーは、壁に対して縁部用ブラケットを利用した取付手段を介して取り付けられている。
【0021】
また、本実施形態では、前記図2及び図3に示すように、メインバー支持部材6にメインバー3を支持させているとともに、互いに隣接する吊りボルト5のうち一方の基部と他方の吊りボルト5の先端部に設けられる前記メインバー支持部材6との間をブレース7を介して接続している。このブレース7は、前記一方の吊りボルト5の基部に取り付けた図4に示すブレース先端材71と、上端部を前記ブレース先端材71に螺合進退可能に取り付けるようにしているとともに、その下端部を図5に示すような前記メインバー支持部材6にねじ止めするようにしているブレース本体72とを具備する。なお、前記メインバー支持部材6の正面図を図5の(a)、側面図を同図の(b)にそれぞれ示している。
【0022】
前記メインバー支持部材6は、前記図5に示すように、メインバー3の上部を挟み込んで支持する機能を有するホルダー部61と、Cチャンネル状をなし、前記ホルダー部61の上部に接続され、その面板部に前記ブレース本体72の下端部をねじ止めすべくねじ孔62xを形成したブレース連結部62と、前記ホルダー部61の上端に形成され、このメインバー支持部材6を吊りボルト5に装着するためのナット部63とを備えている。
【0023】
前記ブレース本体72は、図2及び図3に示すように、Cチャンネル部材を利用して構成した長尺部材721と、基部を長尺部材721の上端に接続しているとともに先端部に雄ねじ部722aを設けたねじ部材722とをビス止めして構成している。なお、前記ねじ部材722の側面図を図6の(a)、同正面図を同図の(b)にそれぞれ示す。なお、前記ねじ部材722を長尺部材721に溶接するようにしてももちろんよい。
【0024】
一方、前記ブレース先端材71は、その平面図を前記図4の(a)、同正面図を同図の(b)、同底面図を同図の(c)、同側面図を同図の(d)にそれぞれ示すように、前記ブレース本体72と結合する雌ねじ孔71xの軸心71cをはさんで1対に設けられたアーム711、712を有する。なお、前記雌ねじ孔71xと、雄ねじ部722aとは請求項中のねじ結合部として機能する。
【0025】
さらに詳述すると、このブレース先端材71は、金属板を板金加工して形成しているものであり、前記図7に示すように、中央部にブレースの先端に設けた雄ねじをねじ入れることの可能な雌ねじ孔71xを形成した結合部710と、前記結合部710の一端縁から起立して設けられる第1のアーム711と、前記結合部710の他端縁から前記第1のアーム711と平行に設けられる第2のアーム712とを有する。前記第2のアーム712の長さ寸法d2は、前記第1のアーム711の長さ寸法d1よりも小さくしている。また、前記第1のアーム711及び第2のアーム712は、いずれも雌ねじ孔71xの軸心71cに対して平行に延伸している。すなわち、これら第1のアーム711及び第2のアーム712は、前記ブレース本体72に対して平行に延伸している。
【0026】
しかして、本実施形態では、一方のアームたる第1のアーム711に一側縁側から吊りボルト5に係り合う第1係合部713を設けているとともに、他方のアームたる第2のアーム712に他側縁側から吊りボルト5に係り合う第2係合部714を設けている。
【0027】
そして、前記第1のアーム711に設けた第1係合部713は、長手方向に向けて延伸する形状の第1係合孔713aと、この第1係合孔713aの下端部に連通し一端縁と第1係合孔713aとを接続する第1取付孔713bとを備えている。一方、前記第2のアーム712に設けた第2係合部714は、長手方向に向けて延伸する形状の第2係合孔714aと、この第2係合孔714aの下端部に連通し他端縁と第2係合孔714aとを接続する第2取付孔714bとを備えている。
【0028】
このブレース先端材71は、図7に示すように、吊りボルト5に取り付けられた状態においては、前記第1係合孔713a及び第2係合孔714aの上端部、すなわち第1取付孔713bないし第2取付孔714bと連通する側と反対側の端部において前記吊りボルト5に係り合っている。また、前記第1のアーム711及び第2のアーム712は、前記吊りボルト5の長手方向、すなわちこの吊りボルト5の軸心5cが延伸する鉛直方向に対して所定の角度θをなして傾斜するように延伸している。そして、前記ブレース本体72の先端、より具体的には前記ねじ部材722の先端もまた前記吊りボルト5に当接している。なお、前記図7においては、吊りボルト5及びブレース本体72の長尺部材721は想像線により示している。また、前記所定の角度θは鋭角であり、ブレース7がブレース先端材71から斜め下方に延伸するように設定するようにしている。
【0029】
一方、前記ブレース本体72は、要部を図8に示すように、ブレース本体721の下端部を前記メインバー支持部材6にねじ止めして固定している。なお、図8の(a)にはブレース7の一端部を所定の吊りボルト5に、他端部をこの吊りボルト5にメインバー3の長手方向に隣接する吊りボルト5の先端に取り付けられたメインバー支持部材6にそれぞれ接続した場合の図を示している。また、同図の(b)にはブレース7の一端部を所定の吊りボルト5に、他端部をこの吊りボルト5にクロスバー4の長手方向に隣接する吊りボルト5の先端に取り付けられたメインバー支持部材6にそれぞれ接続した場合の図を示している。
【0030】
このようなブレース7の取り付け手順を以下に述べる。まず、第1係合部713を介してブレース先端材71の第1のアーム711を吊りボルト5に係り合わせる。次いで、第2係合部714を介してブレース先端材71の第2のアーム712を吊りボルト5に係り合わせる。このとき、前記ブレース先端材71は、上述したように前記第1のアーム711及び第2のアーム712が吊りボルト5に対して傾斜する方向に取り付けられる。次いで、ブレース本体72の長尺部材721の下端部ないしその近傍を把持した状態で、吊りボルト5に取り付けられた前記ブレース先端材71の雌ねじ孔71xに対してブレース本体72の雄ねじ部722aを螺合させる。それから、前記長尺部材721を前記雄ねじ部722aの軸心周りに回転させることによりブレース本体72をブレース先端材71に対して進退させてブレース7の全長を調整する。そして、ブレース本体72の下端部を前記メインバー支持部材6にねじ止めして固定する。
【0031】
このように、本実施形態においては、ブレース先端材71がブレース本体72と結合する雌ねじ孔71xの軸心をはさんで1対に設けられたアーム711、712を有するとともに、第1のアーム711に一側縁側から吊りボルト5に係り合う第1係合部713を設け、第2のアーム712に他側縁側から吊りボルト5に係り合う第2係合部714を設けているので、ブレース先端材71が外れにくく、より安定してブレース7を吊りボルト5に接続することができる。従って、互いに隣接する吊りボルト5間のブレース7による接続を、より安定して行うことができる。また、火花が発生しないので、ブレース7の取り付けをより安全に行うことができる。そして、この吊りボルト5により支持される天井フレーム1の揺れをより有効に抑えることができる。さらに、前記ブレース本体72を前記ブレース先端材71に螺合進退可能に接続しているので、ブレース本体72を雄ねじ部722aの軸心周りに回転させることによりブレース7の全長を容易に調節することができる。従って、このように構成したブレース7を、前記吊りボルト5と該吊りボルト5に隣接する吊りボルト5に取り付けられたメインバー支持部材6との間に渡すこともまた容易に行うことができる。
【0032】
また、本実施形態では、前記第1係合部713が、前記第1のアーム711の長手方向に沿って延伸する形状の第1係合孔711aと、この第1係合孔711aの端部に連通して第1のアームの一端縁に接続する第1取付孔711bとを備えているとともに、前記第2係合部714が、前記第2のアーム712の長手方向に沿って延伸する形状の第2係合孔714aと、この第2係合孔714aの端部に連通して第2のアーム712の他端縁に接続する第2取付孔714bとを備え、第1取付孔713bないし第2取付孔714bと連通する側と反対側の端部が前記吊りボルト5に係り合っている。従って、前記アーム711、712の端縁から前記第1又は第2の係合孔713a、714aに向かう方向の作用を受けても、ブレース先端材71と吊りボルト5とが係合する部分には取付孔713b、714bが存在せず、吊りボルト5が取付孔713b、714bを通過するようにして係合が解除される不具合が起こりにくく、ブレース7を吊りボルト5にさらに安定して取り付けることができる。
【0033】
さらに、前記ブレース本体72を、その一端部が前記ブレース先端材71に、他端部が前記メインバー支持部材6にそれぞれ接続された際に、前記吊りボルト5に対して傾斜する方向に延伸するように取り付けているので、このようなブレース本体72を備えたブレース7がいわゆる筋交いとして機能し、この点からも天井フレーム1のぐらつきをより有効に抑えることができる。
【0034】
そして、前記ブレース先端材71の各アーム711、712が、前記ブレース本体72に対して平行に延伸しているので、前記ブレース本体72と前記吊りボルト5の長手方向との間の角度が変化した際に前記ブレース先端材71と前記前記吊りボルト5の長手方向との間の角度が追随して変化する。従って、ブレース7と前記前記吊りボルト5の長手方向との角度の微調整を前記ブレース先端材71のアーム711、712の延伸方向と前記吊りボルト5の長手方向との間の角度の調整を介して行うことができる。
【0035】
なお、本発明における構成は、以上説明したものに限定されない。
【0036】
例えば、図9に示すように、杆材として床面Fから起立させた柱体50を用い、この柱体50により被支持部材たる天井構造体10を支持するとともに、これら柱体50をブレース7を介して接続する態様において、前記ブレース7の取付構造に本発明を適用してもよい。また、複数の杆材を互いに平行に設け、これら杆材に被支持部材を支持させる態様全般において、特定の杆材と、該杆材に隣接して設けられる部材、すなわち前記杆材に隣接する他の杆材、前記他の杆材と前記被支持部材を接続する部材、又は前記他の杆材と建築天井、床面、ないし壁体とを接続する部材等とを上述したような取付構造を用いてブレースにより接続してもよい。
【0037】
また、ブレース先端材として、上述した実施形態における吊りボルト5に取り付けた状態の正面図を図10に示すような形状のブレース先端材73や、吊りボルト5に取り付けた状態の正面図を図11に示すような形状のブレース先端材74を用いてもよい。このような形状のものであっても、1対に設けたアームのそれぞれ異なる端縁に取付部を設けているので、上述した実施形態と同様に、ブレースの取り付けを安全かつ安定して行うことができる効果が得られる。特に、図11に示すように、1対に設けたアームのそれぞれが杆材たる吊りボルト5に対して傾斜する方向に延伸しているブレース先端材74であれば、このブレースと杆材との間の角度が変化しても該ブレース先端材が弾性変形するので、上述した実施形態と同様に、ブレースをさらに安定して杆材に取り付けることができる。
【0038】
さらに、平面図を図12に示すように、第1のアーム751に設けた及び第1係合部753、及び、第2のアーム752に設けた及び第2係合部754が端縁側に向かって幅寸法が連続的に小さくなる形状の取付孔であるブレース先端材75を用いてもよい。
【0039】
【発明の効果】
本発明は、ブレース先端材がブレース本体と結合する雌ねじ孔の軸心をはさんで1対に設けられたアームを有するとともに、前記アームの一方に一側縁側から杆材に係り合う第1係合部を設け、前記アームの他方に他側縁側から杆材に係り合う第2係合部を設けているので、ブレース先端材が杆材から外れにくく、より安定してブレースを杆材に接続することができる。従って、被支持部材を支持する杆材と前記杆材に隣接して設けられる部材との接続をより安定して行うことができる。また、ブレース先端材の取り付けに際して火花が発生しないので、ブレース先端材の取り付けをより安全に行うことができる。さらに、前記ブレース本体を前記ブレース先端材に螺合進退可能に接続しているので、ブレース本体を前記ねじ結合部の軸心周りに回転させることによりブレースの全長を容易に調節することができ、このように構成したブレースを、前記杆材と該杆材に隣接して設けられる部材との間に渡すこともまた容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における一実施形態を適用した天井を示した底面斜視図。
【図2】同実施形態を適用した天井を示した正面図。
【図3】同実施形態を適用した天井を示した側面図。
【図4】同実施形態に係るブレース先端材を示す図。
【図5】同実施形態に係るメインバー支持部材を示す図。
【図6】同実施形態に係るブレース本体のねじ部材を示す図。
【図7】同実施形態に係るブレースの取付態様を示す図。
【図8】同実施形態に係るブレースの取付態様を示す図。
【図9】本発明の他の実施形態を示す図。
【図10】本発明の他の実施形態に係るブレース先端材を示す図。
【図11】本発明の他の実施形態に係るブレース先端材を示す図。
【図12】本発明の他の実施形態に係るブレース先端材を示す図。
【符号の説明】
1…天井フレーム(被支持部材)
10…天井構造体(被支持部材)
5…吊りボルト(杆材)
50…柱体(杆材)
6…メインバー支持部材(杆材に隣接する部材)
7…ブレース
71、73、74、75…ブレース先端材
711、751…第1のアーム(一方のアーム)
712、752…第2のアーム(他方のアーム)
713、753…第1係合部
713a…第1の係合孔
713b…第1の取付孔
714、754…第2係合部
714a…第2の係合孔
714b…第2の取付孔
72…ブレース本体
SS…天井スラブ(建築天井)

Claims (5)

  1. 被支持部材を支持する杆材に係り合うブレース先端材と、一端が前記ブレース先端材にねじ結合部を介して螺合進退可能に接続され、他端が前記杆材に隣接して設けられる部材に取り付けられるブレース本体とを具備するブレースであって、前記ブレース先端材が、前記ねじ結合部の軸心をはさんで1対に設けられたアームを有し、一方のアームに一側縁側から杆材に係り合う第1係合部を設けているとともに、他方のアームに他側縁側から杆材に係り合う第2係合部を設けていることを特徴とするブレース。
  2. 前記杆材が、建築天井から下方に延伸して設けられ、被支持部材を吊り下げて支持するものであることを特徴とする請求項1記載のブレース。
  3. 前記第1係合部が、前記一方のアームの長手方向に沿って延伸する形状の第1係合孔と、この第1係合孔の端部に連通して該アームの一端縁に接続する第1取付孔とを備えているとともに、前記第2係合部が、前記他方のアームの長手方向に沿って延伸する形状の第2係合孔と、この第2係合孔の端部に連通して該アームの他端縁に接続する第2取付孔とを備え、ブレース先端材が第1及び第2の係合孔の第1及び第2の取付孔と連通する側と反対側の端部において杆材に係り合うことを特徴とする請求項1又は2記載のブレース。
  4. 前記ブレース本体の一端が前記ブレース先端材に接続され、その他端が前記杆材に隣接して設けられる部材に取り付けられた際に、前記ブレース本体が前記杆材に対して傾斜する方向に延伸するように構成していることを特徴とする請求項1、2又は3記載のブレース。
  5. 前記ブレース先端材の各アームが、前記ブレース本体に対して平行に延伸していることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載のブレース。
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