JP2004353196A - セパレータ挿通孔用補強材およびコンクリート打設用型枠 - Google Patents

セパレータ挿通孔用補強材およびコンクリート打設用型枠 Download PDF

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Abstract

【課題】セパレータによって型枠のセパレータ挿通部分を破損させないセパレータ挿通孔用補強材、およびセパレータによってセパレータ挿通部分が破損することがないコンクリート打設用型枠を提供する。
【解決手段】堰板部を有するコンクリート打設用型枠の堰板部に穿設されたセパレータ挿通孔を補強するために、セパレータが貫通する貫通孔51が筒状体52に形成された補強材50をセパレータ挿通孔に設ける。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンクリート打設用型枠に穿設されたセパレータ挿通孔を補強するセパレータ挿通孔用補強材、およびセパレータ挿通孔用補強材が設けられたコンクリート打設用型枠に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、コンクリート打設用型枠(以下、「コンクリート型枠」または単に「型枠」とも記す)としては、安価で、釘打ち等の加工がしやすく、軽量であるなどの理由から、ベニヤ合板等からなる堰板の裏面に桟木をくぎ打ちした合板型枠が用いられている。
しかしながら、このような合板型枠には、(i)桟木の固定や型枠の連結に釘打ち作業が必要であり、施工性が悪い、(ii)釘打ちや、堰板の表面に塗布されるコンクリート剥離剤によって型枠が痛みやすく、転用回数が少ない(例えば、5回程度である)、(iii)転用回数を超えたものは、木材としてリサイクルできず、解体して焼却処分するしかない、などの欠点があった。
【0003】
これらの問題を解決するものとしては、軽量で施工性がよく、リサイクル可能なプラスチック製のコンクリート打設用型枠が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
図14は、従来のプラスチック製のコンクリート打設用型枠の一例を示す図である。この型枠10は、片面がコンクリート打設面11となる中空の堰板部12と、堰板部12の両側縁から堰板部12のコンクリート打設面11の反対側に直角に屈曲した中空の側板部13と、堰板部12の裏面14に設けられた、側板部13に平行な2枚の中空の補強板部15とを有して概略構成されるものであり、堰板部12、側板部13および補強板部15が、2枚の板16,16と、これら板の間を連結する複数の長尺の補強リブ17とが一体に成形された中空状のパネルからなるものである。
【0004】
この型枠10の設置(建て込み)については、図15および図16を参照しながら以下に説明する。
まず、複数の型枠10を側板部13の外側表面18同士が接するように一列に並べる。型枠10の堰板部12に穿設された挿通孔20に、対向する型枠10を所定の間隔に保つ止め金であるPコン21が両端近傍に設けられた丸棒状のセパレータ22を挿通する。ついで、挿通孔20から突出したセパレータ22の端部に、型枠10の裏面14側からフォームタイ(登録商標)と呼ばれる締付金具23を螺合により取り付け、セパレータ22のPコン21と締付金具23基端部の皿板24との間で堰板部12を挟み込む。
【0005】
同様に、コンクリート打設面11が対向するように複数の型枠10をもう一列並べる。この際に、型枠10の堰板部12に穿設された挿通孔20にセパレータ22を挿通する。ついで、挿通孔20から突出したセパレータ22の端部に、型枠10の裏面14側から締付金具23を螺合により取り付け、セパレータ22のPコン21と締付金具23基端部の皿板24との間で堰板部12を挟み込むようにして、型枠10を保持する。
【0006】
さらに、締付金具23の上下に角パイプからなる一対の横ばた材25を配置し、これらを支持する座金26および座金26を止めるクサビ27で、横ばた材25を側板部13および補強板部15の側面に当接させた状態で固定する。この横ばた材25を配設することによって、型枠10が、コンクリート打設時のコンクリートの圧力によって外側に膨らまないようにされている。
【0007】
しかしながら、この型枠10の堰板部12は、薄い2枚の板16(厚さ2mm程度)と、これら板の間を連結する補強リブ17とが一体に成形された中空状のパネルであるため、挿通孔20へのセパレータ22の挿通を繰り返すうちに、堰板部12が挿通孔20周縁部分でセパレータ22との接触で欠けたり、割れたりすることがあった。また、このような堰板部12は、この両側に配置されたPコン21および締付金具23の皿板24による締め付けに対する強度が不十分であった。そのため、従来のベニヤ合板等からなる合板型枠に用いられていたPコン21、締付金具23などの一点に圧力の集中しやすい型枠用金具の流用した場合、型枠10の破損が生じやすく、これら従来の型枠用金具の流用が困難であり、特殊な形状の専用金具を使用する必要があった。
よって、図14に示すような形態でのプラスチック型枠の設置は事実上困難であった。また、従来の型枠用金具の流用ができないことが、プラスチック製の型枠の普及の妨げともなっていた。
【0008】
【特許文献1】
特開平7−207930号公報(第2−3頁、図1、図2)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
よって、本発明の目的は、セパレータによって型枠のセパレータ挿通部分を破損させないセパレータ挿通孔用補強材、およびセパレータによってセパレータ挿通部分が破損することがないコンクリート打設用型枠を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、従来のベニヤ合板等からなる合板型枠に用いられていたPコン、フォームタイ(登録商標)などの型枠用金具を使用することができるプラスチック製のコンクリート打設用型枠を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明のセパレータ挿通孔用補強材は、堰板部を有するコンクリート打設用型枠の堰板部に穿設されたセパレータ挿通孔を補強する補強材であって、セパレータが貫通する貫通孔が形成された筒状体であることを特徴とするものである。
【0011】
また、前記筒状体の片側端部には、フランジ部が設けられているものであることが望ましい。
また、前記フランジ部には、溶融によって堰板部に溶着する溶融突起が設けられていることが望ましい。
また、前記筒状体の外周面に、コンクリート打設用型枠の堰板部に係合する係止部が設けられていることが望ましい。
また、前記筒状体の内周面に、筒状体の軸方向に延びる凹条および/または凸条が設けられていることが望ましい。
【0012】
また、本発明のコンクリート打設用型枠は、片面がコンクリート打設面となる堰板部を有し、該堰板部に、セパレータを挿通するためのセパレータ挿通孔が穿設され、該セパレータ挿通孔に、本発明のセパレータ挿通孔用補強材が設けられていることを特徴とするものである。
また、本発明のコンクリート打設用型枠は、プラスチック製であることが望ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳しく説明する。
図1は、本発明のコンクリート打設用型枠の一例を示す図である。この型枠30は、片面がコンクリート打設面31となる中空の堰板部32と、堰板部32の両側縁から堰板部32のコンクリート打設面31の反対側に直角に屈曲した中空の側板部33と、堰板部32の裏面34に設けられた、側板部33に平行な4枚の中空の補強板部35と、側板部33の外側表面38の両側縁に突設された鉛直方向に延びる2条の中空の凸条部41,42と、堰板部32に穿設されたセパレータ挿通孔に嵌合された補強材50とを有して概略構成されるものである。
【0014】
ここで、堰板部32、側板部33および補強板部35は、2枚の板36,36と、これら板36の間を連結し、鉛直方向に延びる複数の長尺の補強リブ37とが一体に成形された中空パネルである。
また、側板部33には、後述の仮固定用のU形クリップの挿入孔39、およびコンクリート打設後の型枠30の脱型時にバールを差し込むためのバール差し込み孔40が形成されている。バール差し込み孔40を形成することにより、これにバールを差し込むことができ、てこの原理で型枠30を容易にコンクリートから剥がすことができる。
【0015】
堰板部32、側板部33および補強板部35の厚さ、幅、高さ等の寸法は、特に限定はされず、例えば、従来の合板型枠の寸法と同程度に設定される。
また、堰板部32および側板部33を構成する2枚の板36および各補強リブの厚さも、特に限定はされないが、機械的強度および軽量化を考慮した場合、例えば、1〜3mmが適当である。
【0016】
補強材50は、図2〜図4に示すように、セパレータが貫通する貫通孔51が形成された筒状体52と、該筒状体52の片側端部に設けられたフランジ部53と、筒状体52の外周面の4箇所に等間隔で設けられた、型枠30の堰板部32に係合する突起状の係止部54、54・・・とを有するものである。
【0017】
ここで、筒状体52の内周面には、筒状体の軸方向に延びる複数の凹条55および凸条56が設けられている。
また、係止部54は、フランジ部53と向かい合う面がフランジ部53と略平行とされている。このことにより、係止部54が堰板部32の板36に堰板部32の内側から係合することができ、補強材50がセパレータ挿通孔から抜けにくくなっている。また、フランジ部53と向かい合う面とは反対側の面が傾斜面とされている。このことにより、補強材50をセパレータ挿通孔に挿入する際の係止部54による抵抗が少なくなる。
【0018】
型枠30は、例えば、プラスチック材料の押出成形等によって、堰板部32、側板部33、補強板部35および凸条部41,42を一体成形し、堰板部32にセパレータの外径よりも大きくされたセパレータ挿通孔を穿設し、このセパレータ挿通孔に補強材50を嵌合させることによってて製造されるものである。押出成形の場合、型枠30の長さ(高さ)を自在にでき、従来の合板型枠にはない長尺の型枠の製造も可能である。
【0019】
堰板部32、側板部33、補強板部35および凸条部41,42を形成するプラスチック材料としては、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ABS樹脂、ナイロンなどが挙げられる。中でも、機械的強度、コンクリートの離型性、耐アルカリ(耐コンクリート)性に優れていることから、ポリプロピレンが好適に用いられる。また、プラスチック材料には、型枠30の剛性を高める目的で、各種無機フィラーを添加してもよい。
補強材50の材料としては、プラスチック材料、金属材料などが挙げられる。中でも、リサイクルの点で、堰板部32、側板部33、補強板部35および凸条部41,42を形成するプラスチック材料と同じものを用いることが好ましい。
【0020】
次に、コンクリート打設用型枠の設置(建て込み)について、図5〜図8を参照しながら説明する。
まず、複数の型枠30を、凸条部41同士および凸条部42同士が接するように一列に並べる。
ついで、隣接する側板部33同士を、図5に示すような、一端がL字形に屈曲した挿入部61であり、他端がU字形に屈曲した挟持部62であるU形クリップ60を用いて連結、仮固定する。具体的には、図6に示すように、U形クリップ60の挿入部61を側板部33の挿入孔39に挿入し、ついで、U形クリップ60を挿入部61を軸にして回転させ、図7に示すように、挟持部62にて隣接する側板部33を挟持する。
【0021】
ついで、堰板部32に設けられた補強材50の貫通孔51に、Pコン21が設けられた丸棒状のセパレータ22を挿通する。ついで、貫通孔51から突出したセパレータ22の端部に、締付金具23を螺合により取り付け、セパレータ22のPコン21と締付金具23基端部の皿板24との間で側板部33の幅方向を挟み込む。
【0022】
同様に、コンクリート打設面31が対向するように複数の型枠30を、セパレータ22のもう一方の端部を補強材50の貫通孔51に挿通しながらもう一列並べる。ついで、貫通孔51から突出したセパレータ22の端部に、締付金具23を螺合により取り付け、セパレータ22のPコン21と締付金具23基端部の皿板24との間で側板部33の幅方向を挟み込むようにして、型枠30を保持する。セパレータを挿通しなかった補強材50の貫通孔51には、必要に応じて棒状の穴埋め栓を挿入して、貫通孔51からコンクリートが漏れ出さないようにしてもよい。
【0023】
ついで、図8に示すように、締付金具23の上下に角パイプからなる一対の横ばた材25を配置し、これらを支持する座金26および座金26を止めるクサビ27で、横ばた材25を側板部33および補強板部35の側面に当接させた状態で固定する。この横ばた材25を配設することによって、型枠30が、コンクリート打設時のコンクリートの圧力によって外側に膨らまないようにされている。
【0024】
以上説明したような補強材50にあっては、セパレータ22が貫通する貫通孔51が形成された筒状体52であるので、これを堰板部32のセパレータ挿通孔に設けた場合、セパレータ22は堰板部32に接触しないので、セパレータ22の挿通を繰り返しても、堰板部32がセパレータ挿通部分で欠けたり、割れたりすることがない。
【0025】
また、補強材50には、フランジ部53が設けられているので、補強材50をセパレータ挿通孔に挿入する際に、補強材50がセパレータ挿通孔から抜け出すことがない。
また、補強材50には、堰板部32に係合する係止部54が設けられているので、係止部54が堰板部32の板36に堰板部32の内側から係合することができ、補強材50がセパレータ挿通孔から抜けにくくなっている。
【0026】
また、補強材50の内周面には、筒状体52の軸方向に延びる複数の凹条55および凸条56が設けられているので、図4に示すように、Pコン21の位置を決めるストッパ28が形成されたセパレータ22を、補強材50の貫通孔51に挿通すると、凹条55にストッパ28が嵌合し、凸条56にストッパ28が当接してセパレータ22の回転が制限されるので、セパレータ22の端部に締付金具23を螺合により取り付ける際、セパレータ22の空回りを防止できる。
【0027】
また、以上説明したような型枠30にあっては、セパレータ挿通孔に、これを補強する補強材50が設けられているので、セパレータ22の挿通を繰り返しても、堰板部32がセパレータ挿通部分で欠けたり、割れたりすることがない。
また、この型枠30によれば、セパレータ挿通孔に補強材50が設けられているので、Pコン21および締付金具23の皿板24による締め付けに対する強度が十分となり、従来のベニヤ合板等からなる合板型枠に用いられていたPコン21、締付金具23などの一点に圧力の集中しやすい型枠用金具の流用した場合であっても、型枠30の破損が生じにくい。よって、これら従来の型枠用金具の流用が可能となり、特殊な形状の専用金具を使用する必要がない。
【0028】
また、この型枠30は、プラスチック製であるので、耐久性がよく、転用回数を超えた後にはプラスチック材料としてリサイクルが可能である。また、型枠30は、プラスチック製であるので、コンクリート離型性がよく、コンクリート剥離剤が不要である。
また、型枠30は、プラスチック製であり、片面がコンクリート打設面31となる堰板部32と、堰板部32の両側縁から堰板部32のコンクリート打設面31の反対側に直角に屈曲した側板部33とを有しているので、桟木を固定するための釘打ちが不要であり、施工性がよく、釘打ちによる耐久性の低下もない。
このようなプラスチック製の型枠30は、従来の合板型枠に比べ、飛躍的に転用回数が延びる。
【0029】
また、この型枠30は、堰板部32および側板部33が2枚の板36とこれらを連結する複数の長尺の補強リブ37とが一体に成形された中空状のものであるので、軽量であり、かつ十分な機械的強度を有する。特に、堰板部32の補強リブ37は、ジグザグに連続した傾斜リブであるので、堰板部32は、曲げ剛性が高く、コンクリート打設時のコンクリートの圧力でたわむことがない。
【0030】
なお、本発明のセパレータ挿通孔用補強材は、図2に示す補強材50に限定はされず、例えば、図10および図11に示すような、係止部54の代わりに、フランジ部53に、超音波ウエルダー、高周波ウエルダー、スピンウエルダー(フリクションウエルダー)等によって溶融する、リング状の溶融突起57が設けられた補強材58であってもよい。例えば、超音波ウエルダーの場合、この補強材58をセパレータ挿通孔に嵌合して、補強材58に超音波ウエルダーから超音波振動エネルギーと圧力を与えることによって、補強材58の溶融突起57と堰板部32との境界面に摩擦熱が発生し、溶融突起57が溶融する。これにより、補強材58と堰板部32とが瞬時に溶着される。
【0031】
また、本発明のセパレータ挿通孔用補強材は、図12に示すように、少なくとも、セパレータが貫通する貫通孔51が形成された筒状体52であればよく、必ずしも、フランジ部、係止部、溶融突起を設ける必要はなく、また、筒状体の内周面に凹条および凸条を必ずしも設ける必要もない。
また、堰板部32への補強材の固定は、係止部による係止や超音波ウエルダー等による溶着に限定はされず、接着剤による接着によって行ってもよく、単に補強材をセパレータ挿通孔に嵌合させておくだけでもよい。
また、係止部は、図示例のものに限定はされず、円周方向に連続的に設けられたリング状の凸条であっても構わない。
また、図示例の補強材50は、凹条55および凸条56が複数設けられているものであるが、凹条または凸条がいずれかが少なくとも1条設けられていればセパレータ22の空回りを防止できる。
【0032】
また、本発明のコンクリート打設用型枠は、図1に示すものには限定はされず、少なくとも、片面がコンクリート打設面となる堰板部を有し、堰板部のセパレータ挿通孔に、本発明のセパレータ挿通孔用補強材が設けられているものであればよい。例えば、図13に示すように、片面がコンクリート打設面71となる中空の堰板部72と、堰板部72の両側縁から堰板部72のコンクリート打設面71の反対側に直角に屈曲した中空の側板部73と、堰板部72の裏面74に設けられた、側板部73に平行な2枚の中空の補強板部75とを有して概略構成されるものであり、堰板部72、側板部73および補強板部75が、2枚の板76,76と、これら板の間を連結する複数の長尺の補強リブ77とが一体に成形された中空状のパネルからなり、堰板部72のセパレータ挿通孔に補強材50が設けられた型枠70であっても構わない。
【0033】
また、堰板部、側板部および補強板部は、図示例のような中空状のものに限定はされず、ムクのプラスチック板、繊維強化プラスチック(FRP)、発泡プラスチックなどであっても構わない。また、本発明は、図示例のプラスチック製の型枠に限定はされず、金属、木材などの材質からなる型枠にも適用可能である。
【0034】
また、少なくとも堰板部を透明もしくは半透明とすれば、型枠を光が透過するので、型枠で周囲を囲まれたコンクリート打設の現場に外部の明かりを取り入れることができる。
また、型枠30の設置の際に用いられるセパレータとしては、図示例の丸棒状のものに限定はされず、例えば、平板状のものなど、公知のセパレータを用いることができる。補強材の貫通孔の形状は、セパレータの形状に合わせて適宜変更すればよい。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のセパレータ挿通孔用補強材は、堰板部を有するコンクリート打設用型枠の堰板部に穿設されたセパレータ挿通孔を補強する補強材であって、セパレータが貫通する貫通孔が形成された筒状体であるので、これがセパレータ挿通孔に設けられた型枠は、セパレータによってセパレータ挿通部分で破損することがない。
【0036】
また、前記筒状体の片側端部にフランジ部が設けられていれば、補強材をセパレータ挿通孔に挿入する際に、補強材がセパレータ挿通孔から抜け出すことがない。
また、前記フランジ部に、溶融によって堰板部に溶着する溶融突起が設けられていれば、補強材を型枠の堰板部に溶着することができる。
【0037】
また、前記筒状体の外周面に型枠の堰板部に係合する係止部が設けられていれば、補強材がセパレータ挿通孔から抜けにくくなる。
また、前記筒状体の内周面に筒状体の軸方向に延びる凹条および/または凸条が設けられていれば、セパレータの端部に締付金具を螺合により取り付ける際、セパレータの空回りを防止できる。
【0038】
また、本発明のコンクリート打設用型枠は、片面がコンクリート打設面となる堰板部を有し、該堰板部に、セパレータを挿通するためのセパレータ挿通孔が穿設され、該セパレータ挿通孔に、本発明のセパレータ挿通孔用補強材が設けられているので、セパレータによってセパレータ挿通部分が破損することがない。また、従来のベニヤ合板等からなる合板型枠に用いられていたPコン、フォームタイ(登録商標)などの型枠用金具を使用することができる。
また、本発明のコンクリート打設用型枠がプラスチック製であれば、軽量で施工性がよく、耐久性が高く、リサイクル可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコンクリート打設用型枠の一例を示す斜視図である。
【図2】本発明のセパレータ挿通孔用補強材の一例を示す斜視図である。
【図3】図2のセパレータ挿通孔用補強材の上面図である。
【図4】図2のセパレータ挿通孔用補強材の断面図である。
【図5】仮固定用のU形クリップの一例を示す斜視図である。
【図6】U形クリップを使った型枠同士の仮固定の方法を示す斜視図である。
【図7】U形クリップを使った型枠同士の仮固定の方法を示す斜視図である。
【図8】本発明のコンクリート打設用型枠を建て込んだ状態を示す斜視図である。
【図9】図8における型枠用金具の取り付け位置の要部を示す斜視図である。
【図10】本発明のセパレータ挿通孔用補強材の他の例を示す斜視図である。
【図11】図10のセパレータ挿通孔用補強材の断面図である。
【図12】本発明のセパレータ挿通孔用補強材の他の例を示す斜視図である。
【図13】本発明のコンクリート打設用型枠の他の例を示す斜視図である。
【図14】従来のコンクリート打設用型枠の一例を示す斜視図である。
【図15】従来のコンクリート打設用型枠を建て込んだ状態を示す斜視図である。
【図16】図15における型枠用金具の取り付け位置の要部を示す断面図である。
【符号の説明】
22 セパレータ
30 型枠(コンクリート打設用型枠)
31 コンクリート打設面
32 堰板部
50 補強材(セパレータ挿通孔用補強材)
51 貫通孔
52 筒状体
53 フランジ部
54 係止部
55 凹条
56 凸条
57 溶融突起
58 型枠(コンクリート打設用型枠)

Claims (7)

  1. 堰板部を有するコンクリート打設用型枠の堰板部に穿設されたセパレータ挿通孔を補強する補強材であって、
    セパレータが貫通する貫通孔が形成された筒状体であることを特徴とするセパレータ挿通孔用補強材。
  2. 前記筒状体の片側端部に、フランジ部が設けられていることを特徴とする請求項1記載のセパレータ挿通孔用補強材。
  3. 前記フランジ部に、溶融によって堰板部に溶着する溶融突起が設けられていることを特徴とする請求項2記載のセパレータ挿通孔用補強材。
  4. 前記筒状体の外周面に、コンクリート打設用型枠の堰板部に係合する係止部が設けられていることを特徴とする請求項1ないし3いずれか一項に記載のセパレータ挿通孔用補強材。
  5. 前記筒状体の内周面に、筒状体の軸方向に延びる凹条および/または凸条が設けられていることを特徴とする請求項1ないし4いずれか一項に記載のセパレータ挿通孔用補強材。
  6. 片面がコンクリート打設面となる堰板部を有し、
    該堰板部に、セパレータを挿通するためのセパレータ挿通孔が穿設され、
    該セパレータ挿通孔に、請求項1ないし5いずれか一項に記載のセパレータ挿通孔用補強材が設けられていることを特徴とするコンクリート打設用型枠。
  7. プラスチック製であることを特徴とする請求項6記載のコンクリート打設用型枠。
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