JP2004345511A - 自動車の補助ブレーキ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ブレーキペダル踏込みの力を受ける補助ブレーキ装置の保持具を二つの部材で強固に保持する。
【解決手段】助手席のフロアに置かれる補助ブレーキ機構の所定のブレーキ動作を操作ケーブルを介して運転席に設けられるブレーキペダルにブレーキ動作として伝える自動車の補助ブレーキ装置において、操作ケーブルをブレーキペダル奥方で保持する保持具を、幅方向と上下方向及び前後方向に調整可能なものにするとともに、この保持具を、シートを止めるシートボルト等との間に介在するステーと、ハンドルガードとの間に介在するハンガーとで支えたことを特徴とする自動車の補助ブレーキ装置。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、助手席でブレーキを操作することができる自動車の補助ブレーキ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
本発明者は、先に、助手席に補助ブレーキペダルを有する補助ブレーキ機構をセットし、補助ブレーキペダルの踏込み動作を操作ケーブルを用いて運転席に設けられるブレーキ作動機構に伝えて本来のブレーキを効かす自動車の補助ブレーキ装置を特許第2809387号として提案している。この補助ブレーキ装置は、取外し可能に取り付けできるものであるから、運転者が運転しようとする車に直接取り付けることができる。従って、新たに運転技術を習得しようとする者は勿論、再習得しようとするペーパードライバー等にとって好適なものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この場合の操作ケーブルとしては、インナワイヤとアウタケーブルとからなる二重ケーブルを用いており、インナワイヤは補助ブレーキペダルとブレーキ奥方の固定点に連結し、アウタケーブルは補助ブレーキ機構の固定点とブレーキペダルに連結している。そして、補助ブレーキペダルの踏込み操作でアウタケーブルを動かしてブレーキペダルを押し込むようにしている。従って、インナワイヤをブレーキ奥方で固定点として保持する保持具にもっとも大きな力がかかり、これを強固に固定する必要がある。しかし、この個所は窮屈な上に適当な被取付部材等も存在しないから、その固定には非常に苦慮する。
【0004】
本発明は、この課題を解決したものであり、保持具をいずれも二部材で保持することで強力な保持力を出せるようにしたものである。保持具を支える部材としては、一つはシート等に連繋されるステーであり、他の一つは、ハンドルガードに連繋するハンガーである。ところが、車種によってはハンドルガードが露出しておらず、これを利用できないことがある。その場合は、保持具を支える部材の他の一つとして、補助ブレーキ機構に連繋する連結フレームを用いるようにしている。
【0005】
しかし、先の特許のものは、補助ブレーキ機構とブレーキ作動機構とを連結する連結フレームの取付け姿勢が固定化されていたから、この連結フレームを適用する自動車の種類、形式に応じたものにする必要があった。即ち、連結フレームは、搭乗者の邪魔にならないように設ける必要があり、それには、前面のインストルメントパネルの、それもできるだけ邪魔にならない個所に沿って横延させる必要がある。しかし、インストルメントパネルまでの高さや距離は自動車によって様々であるから、車種によっては、それに合った連結フレームを特別に製作する必要もあった。
【0006】
勿論、従来の連結フレームも、高さ及び左右方向に伸縮可能にして位置調節ができるようにしていたが、補助ブレーキ機構との連結姿勢は固定されていたから、この位置調整構造だけでは十分にカバーしきれなかった。このため、本発明者は、補助ブレーキ機構と連結フレームとの連結姿勢を屈曲可能にできる案件を提案し(特願2000−129366)、相応の効果を上げてきた。しかし、その後の研究により、連結フレームを従来のように二分割していたのでは、各々のものが長すぎて、取付け、収納、持ち運びに不便なことが判明した。
【0007】
又、自動車の運転席廻りの構造、形状、寸法は、メーカーや車種によって種々のものがあるから、その多くのものに取り付けられ、しかも、運転時の各種の操作や視界に支障がないものにするには、上記した構成だけでは不十分なことも判明した。本発明は、このような課題に対処するものであって、要するに、連結フレームを使用する場合であっても、その形状・構造を工夫することで、補助ブレーキ装置をあらゆる自動車に極力邪魔にならないように、しかも簡単に取り付けることができるようにしたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
以上の課題の下、本発明は、請求項1に記載した、助手席のフロアに置かれる補助ブレーキ機構の所定のブレーキ動作を操作ケーブルを介して運転席に設けられるブレーキペダルにブレーキ動作として伝える自動車の補助ブレーキ装置において、操作ケーブルをブレーキペダル奥方で保持する保持具を、幅方向と上下方向に調整可能なものにするとともに、この保持具を、シートを止めるシートボルト等との間に介在するステーと、ハンドルガードとの間に介在するハンガーとで支えたことを特徴とする自動車の補助ブレーキ装置を提供したものである。
【0009】
請求項1の発明は、操作ケーブルをブレーキペダル奥方で保持する保持具を幅方向と上下方向及び前後方向に調整可能にしたものであるから、ブレーキペダル奥方の奥行や高さが車種によって違っていても、それに対応できる。又、保持具をステーとハンガーとの二部材で保持したものであるから、保持力が強固である。特に、ステーはできるだけ運転等の邪魔にならないようにセンターコンソール側に寄せることになり、これとブレーキペダルとの幅も車種によって違うから、保持具の幅方向の調整ができることは、大きな意味を有する。
【0010】
又、本発明は、請求項2に記載した、助手席のフロアに置かれる補助ブレーキ機構の所定のブレーキ動作を操作ケーブルを介して運転席に設けられるブレーキペダルにブレーキ動作として伝える自動車の補助ブレーキ装置において、操作ケーブルをブレーキペダル奥方で保持する保持具を、幅方向と上下方向及び前後方向に調整可能なものにするとともに、この保持具を、シートを止めるシートボルト等との間に介在するステーと、センターコンソールを越えて補助ブレーキ機構側に連結する連結フレームとで支えたことを特徴とする自動車の補助ブレーキ装置を提供したものである。
【0011】
請求項2の発明は、ブラケットに代えて補助ブレーキ機構に連結する連結フレームによったものである。車種によってはハンドルガードが露出していないものもあるから、これに対処したものである。この場合も、保持具はステーと連結フレームを介して助手席のフロア上に固定される補助ブレーキ機構の二部材で保持されるから、十分な保持力が出せる。
【0012】
この連結フレームとしては、請求項3に記載した、幅が調整できてセンターコンソールの両側面に沿うコの字形をした中央フレームと、中央フレームの一端に伸縮可能に接続されて保持具に角度変更可能に連繋されるブレーキ用フレームと、中央フレームの他端に伸縮可能に接続されて補助ブレーキ機構に角度変更可能に連繋する補助ブレーキ用フレームとで構成することが考えられる。
【0013】
これによると、連結フレームは三分割されるから、個々のフレームはあまり大きくならず、取扱、収納、運搬が便利である。加えて、中央フレームは、幅が調整できてセンターコンソールの両側面に沿うコの字形をしたものであるから、センターコンソール越えは、この中央フレームで行なえばよく、機器の邪魔にならない任意の場所を通すことができる。更に、両方のフレームは、これに伸縮可能に接続され、かつ角度調整も可能に連結されるものであるから、自動車の種類よるフロアの奥行の違いにも対応でき、所定の場所まで延ばすことができる。尚、以上は、ハンドルが進行方向の右側にある、所謂右ハンドルについてのものであるが、左ハンドルについても同様である。この場合は、補助ブレーキ機構とブレーキ作動機構が左右入れ替わるだけである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。本発明に係る自動車の補助ブレーキ装置は、助手席に設けられる補助ブレーキ機構Aと、運転席のブレーキペダルに作用するよう設けられるブレーキ作動機構Bと、両者を連結する操作ケーブル1とからなる。
【0015】
図1はブレーキ作動機構Bを構成する保持具の斜視図、図2は補助ブレーキ機構Aの側面図であるが、補助ブレーキ機構Aは、フロアの上に置かれるフレーム2と、フレーム2に対して回動可能に設けられる補助ブレーキペダル3等からなるものである。補助ブレーキペダル3は、前後二股になったアーム体であり、その頂部がフレーム2の起立部2aに設けられた水平軸4に回転可能に取り付けられており、後方のアーム体の後端にはペダル3aが、又、前方のアーム体の下端には操作ケーブル1のインナワイヤ1aを止めるホルダー3bが枢着されている。
【0016】
ホルダー3bの後方には、アウタケーブル1bを止めるブロック5がフレーム2に設けられている。フレーム2の起立部2aは運転席側に屈曲して横伸部2bとして延びており、その端部にはプレート6が取り付けられている。この場合のフレーム2は、裏面に滑り止めが付されたマットに固定されるようにしておけば、位置固定が強固になって好ましい。
【0017】
図3はブレーキ作動機構Bの側面図、図4はその要部の側面図、図5は図4のAーA断面図であるが、操作ケーブル1は、運転席のブレーキ作動機構Bまで延びており、そのインナワイヤ1aは、ブレーキ作動機構Bを構成する保持具7によってプレーキペダル8の奥方で保持され、アウタケーブル1bは、ブレーキペダル8のアーム部8aに連結されている。
【0018】
図6は保持具7の斜視図であるが、この保持具7は、助手席側に位置するプレート9と、プレート9から窓側に延設された第1部材10と、第1部材10に伸縮可能に嵌挿される第2部材11とからなる。このとき、第1部材10の端にはハンドルで締緩操作できる締緩具12が設けられており、これによって第2部材11は第1部材10に対して伸縮量が調整されて固定できるようになっている。勿論、第2部材11は、嵌挿部で第1部材10に対して回転させることができるから、第2部材11は、第1部材10に対して角度を変えることもできる。ブレーキペダル8のアーム部8aの長さが違ったものにも対処できるようにするためである。
【0019】
第2部材11は、途中から略90°折曲して前方に伸延しており、この部分の外面に前後に複数のタップ孔13aが形成された板材13が固設されている。板材13の外面には、同じく複数の孔14aが形成されたインナワイヤ1aを固定するための固定プレート14が上記したタップ孔13aを利用してビス等で止め付けられている。従って、各々の孔13a、14aの位置を変えることで、固定プレート14の前後位置は調整できるものになっている。アーム部8aに対するインナワイヤ1aの固定点を調整できるようにしたものである。更に、第1部材10には下方に延びる下方部材15も設けられている。
【0020】
固定プレート14の前端にはインナワイヤ1aの端に設けられたネジ棒16が取り付けられる。このネジ棒16は、助手席側に突出するネジ部17aを有するワイヤホルダー17に通されており、ネジ部17aは、固定プレート14の先端に形成された孔14bに挿入されて蝶ナット18で締め付けられている。このワイヤホルダー17は、固定プレート14に対して回動可能になっている。又、ワイヤホルダー17に対するネジ棒16の位置を変えることもでき、これによってインナワイヤ1aの張り具合が調整することができる。
【0021】
アウタケーブル1bは、ブレーキペダル8のアーム部8aに連結される。具体的には、アウタケーブル1bの端を保持するケーブルホルダー19を下端に蝶ネジ20で取り付けた回動プレート21と、アーム部8aの上部に取り付けられる取付金具22に接続されて上延する取付プレート23との上部をピン24で枢着している。このとき、ケーブルホルダー19は、回動プレート21に対して回動できるようになっている。
【0022】
取付金具22は、アーム部8aを抱持するようにあてがわれて前後と左右を蝶ネジ25で締め付けられて固定されるものであり、取付プレート23から前延するネジ部23aを取付金具22の裏面(助手席側)に螺合して両者を一体化している。従って、取付プレート23の取付金具22に対する前後位置は調整できるものになっている。回動プレート21は、ピン24を中心に回動できることになるが、取付プレート23に設けられるストッパ部23bが回動プレート21の前縁に当たっており、回動プレート21は後方には回動できても前方には回動できないようになっている。
【0023】
ペーパドライバーの指導等に際して助手席に座っている指導者が危険を感じたりして補助ブレーキ機構Aのペダル3aを踏み込むと、インナワイヤ1aはアウタケーブル1bから引き出される(ペダル3aから足を離すとフレーム2との間で張られているスプリング3cで元に戻るようになっている)。このとき、ブレーキ作動機構Bのインナワイヤ1aは保持具7に止め付けられているから、アウタケーブル1bが前方に押し出される。すると、その力はケーブルホルダー19を介して回動プレート21に伝えられ、回動プレート21はストッパ部23bを押して取付プレート23を押し込み、通常のブレーキ動作を起こさせる。
【0024】
一方、運転者がブレーキペダル8を踏み込むと、プレーキペダル8は取付金具22と取付プレート23だけで押し込まれ、回動プレート21や操作ケーブル1には影響を与えない。このとき、回動プレート21のピン24の位置を上方に配置してケーブルホルダー19との距離を十分に確保していることから、プレーキペダル8の踏込み時にもケーブルホルダー19の高さが変わることはない。但し、多少は上昇するが、ケーブルホルダー19は回動プレート21に対して回動可能であり、ワイヤホルダー17は固定プレート14に対して回動可能であるから、このときのインナワイヤ1aの屈曲を極力抑え、踏込み抵抗の増大を抑制する。
【0025】
更に、取付金具22はアーム部8aの上部に取り付けられていることから、踏込み時に足がこれに当たって邪魔になったりしない。尚、取付金具22がアーム部8aから外れたり、ずり落ちたりしては具合が悪いから、剣先ネジ26で強く締め付けている。以上において、取付けのためのネジ類としては、すべて蝶ネジを用いている。工具等を使用すると車両の改造になるからであり、それを避けたものである(既製のボルト等の締緩には工具を使用することはかまわない)。
【0026】
以上の保持具7は、操作ケーブル1の操作時に強い力を受けるから、強固に保持しておかなければならない。本発明では、これを二部材で保持するようにしており、一つは、シート27を取り付けるためのシートボルト28を利用したステー29であり、他の一つは、ハンドル30がステアリング部に至る途中をガードするハンドルガード31を利用したハンガー32によっている。
【0027】
このうち、ステー29は、フロア上を這うL字形部材であり、前方には上記した下方部材15が嵌挿され、後方にはシートボルト28に連結した取付部材33が嵌挿されるものである。このとき、嵌挿部には上記した締緩具12が設けられており、上下、前後の長さが調整できるようになってシート27の位置や車種による違いに対応できるようになっている。このステー29は、運転等の邪魔にならないように、センターコンソール34に接近させて設置するが、固定プレート14等の左右位置はブレーキペダル8との関係でその位置が決まっているから、第1部材10と第2部材11の伸縮量を調整して位置を合わせることになる。
【0028】
ハンガー32は、ハンドルガード31に締め付けられる半割状の締付具35とこの締付具35に連結されるブラケット36とからなるもので、ブラケット36を上記した固定プレート14に固定する。このときも、種々の車種にも対応できるようにするため、ブラケット36は、締付具35に対して左右に調整でき、固定プレート14に対しては上下に調整できるようになっている。調整は長孔36a等によるものであるが、このときの締付けネジも極力蝶ネジ25等を使用するようにしている。
【0029】
以上は、ハンドルガード31が露出して利用できる場合であるが、利用できないときには、ハンガー32に代えて補助ブレーキ機構Aとの間を連結する連結フレーム35を用いる。図7は連結フレーム37の斜視図であるが、要するに、保持具7に係る荷重を連結フレーム37を介して補助ブレーキ機構Aに担わせるのであり、この意味から、連結フレーム37は補助ブレーキ機構Aに連結される限りどのようなものであってもよい。しかし、より好ましいのは、連結フレーム37を、三分割する方法であり、本例では、中央フレーム37aと、中央フレーム37aと補助ブレーキ機構Aを連繋する助手席側の補助ブレーキ用フレーム37bと、中央フレーム37aとブレーキ作動機構Bを連結する運転席側のブレーキ用フレーム37cとからなる。
【0030】
このうち、中央フレーム37aはコの字形をしており、他のフレーム37b、37cは直線状をしている。いずれのフレーム37a〜37cともパイプで構成されており、内外嵌挿して接続されるようになっている。このときの嵌挿代(伸縮量)は調整できるようになっており、両フレーム37b、37cは中央フレーム37aに対して出し入れができるようになっている。
【0031】
このときの出し入れ量を調整して固定するために、中央フレーム37aの両端部には上記した締緩具12が設けられている。中央フレーム37aの幅はセンターコンソール34の幅よりは大きいことが条件であり、この幅が車種等で違っていても対応できるように、左右に二分割してその接続部に上記した締緩具12を有する内外嵌挿構造を採用して幅方向に調整できるようにしている。このときの中央フレーム37aは、センターコンソール34の側面に沿うようできるだけ狭めるのが邪魔になる度合いが少なくて好ましい。
【0032】
ブレーキ用フレーム37cの先端(下端)は、上記した保持具7のプレート9にボルト38で止め付けられる。このとき、ブレーキ用フレーム37cはプレート9に対して角度が変えられ、かつ中央フレーム37aに対して上下位置が変えられるから、中央フレーム37aを邪魔にならない位置に通すことができる。多くの場合、ハンドル30の下方でインストルメントパネル39に沿ったラインを通すことになる。又、最近のワゴン車や小型ワゴン車では、シフトレバー40がハンドル30の側方の高い位置にあってその下方にコラムが形成されているから、このコラムの後縁に沿ったラインを通すことになる。
【0033】
次に、補助ブレーキ用フレーム37bであるが、これは、補助ブレーキ機構Aのフレーム2の横伸部2bの端に設けられたプレート6にボルト41で固定すればよい。このときも、補助ブレーキ用フレーム37bの中央フレーム37aに対する出し入れ量とプレート6との角度調整で中央フレーム37aの位置や角度に対応したものにできる。
【0034】
連結フレーム37をこのように三分割することにより、センターコンソール34を越えるのは中央フレーム37aのみにし、補助ブレーキ用フレーム37bやブレーキ用フレーム37cはインストルメントパネル39の下方空間に押し込んでおくことができる。従って、ダッシュポットの前面を通らせる必要がなく、これを開閉することができる。又、中央フレーム37aは補助ブレーキ用フレーム37bやブレーキ用フレーム37cに対して角度や高さが変更可能であるから、ハンドル30やシフトレバー40を避けてもっとも邪魔にならない位置を通すことができる。更に、三分割することにより、組立てに際しての車内への持込みが容易になるし、保管、収納、持ち運びも便利になる。
【0035】
【発明の効果】
以上、本発明によれば、操作ケーブルをブレーキペダル奥方で保持する保持具を幅方向と上下方向及び前後方向に調整可能にしたものであるから、ブレーキペダル奥方の奥行や高さが車種によって違っていても、それに対応できる。又、保持具をステーとハンガー又は連結フレームの二部材で保持したものであるから、保持力が強固であり、操作ケーブルから派生する荷重に耐えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る保持具をハンガーで保持する状態を示す斜視図である。
【図2】本発明に係る補助ブレーキ機構の側面図である。
【図3】本発明に係るブレーキ作動機構の側面図である。
【図4】本発明に係るブレーキ作動機構の要部の側面図である。
【図5】本発明に係るブレーキ作動機構を示す図4のAーA断面図である。
【図6】本発明に係る保持具の斜視図である。
【図7】本発明に係る保持具を連結フレームで保持する状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
A 補助ブレーキ機構
B ブレーキ作動機構
1 操作ケーブル
7 保持具
12 ブレーキペダル
27 シート
28 シートボルト
29 ステー
31 ハンドルガード
32 ハンガー
37 連結フレーム
37a 中央フレーム
37b 補助ブレーキ用フレーム
37c ブレーキ用フレーム

Claims (3)

  1. 助手席のフロアに置かれる補助ブレーキ機構の所定のブレーキ動作を操作ケーブルを介して運転席に設けられるブレーキペダルにブレーキ動作として伝える自動車の補助ブレーキ装置において、操作ケーブルをブレーキペダル奥方で保持する保持具を、幅方向と上下方向及び前後方向に調整可能なものにするとともに、この保持具を、シートを止めるシートボルト等との間に介在するステーと、ハンドルガードとの間に介在するハンガーとで支えたことを特徴とする自動車の補助ブレーキ装置。
  2. 助手席のフロアに置かれる補助ブレーキ機構の所定のブレーキ動作を操作ケーブルを介して運転席に設けられるブレーキペダルにブレーキ動作として伝える自動車の補助ブレーキ装置において、操作ケーブルをブレーキペダル奥方で保持する保持具を、幅方向と上下方向及び前後方向に調整可能なものにするとともに、この保持具を、シートを止めるシートボルト等との間に介在するステーと、センターコンソールを越えて補助ブレーキ機構側に連結する連結フレームとで支えたことを特徴とする自動車の補助ブレーキ装置。
  3. 連結フレームが、幅が調整できてセンターコンソールの両側面に沿うコの字形をした中央フレームと、中央フレームの一端に伸縮可能に接続されて保持具に角度変更可能に連繋されるブレーキ用フレームと、中央フレームの他端に伸縮可能に接続されて補助ブレーキ機構に角度変更可能に連繋する補助ブレーキ用フレームとで構成したことを特徴とする請求項2の自動車の補助ブレーキ装置。
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