JP2004328055A - 圧電型電気音響変換器 - Google Patents

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Abstract

【課題】フィルムと筐体との接着状態や、リフロー時の熱の影響による周波数特性のばらつきや変動を防止できる圧電型電気音響変換器を提供する。
【解決手段】複数の圧電セラミックス層が内部電極を間にして積層され、表裏主面に主面電極が形成され、主面電極と内部電極との間に交流信号を印加することにより面積屈曲振動を発生する圧電振動板1と、圧電振動板1より大形に形成され、表面の略中央部に圧電振動板が貼り付けられた樹脂フィルム10と、樹脂フィルム10の外周部を支持する支持部20fを有する筐体20,30とを備える。樹脂フィルム10はリフロー温度以上の耐熱性を持ち、樹脂フィルムの4つのコーナ部近傍を含む周辺部が筐体の支持部に接着固定され、樹脂フィルムの外周部に表裏方向に屈曲した凹凸部12が形成されている。凹凸部12によって応力を吸収し、周波数特性の変動を防止する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は圧電レシーバ、圧電サウンダ、圧電スピーカなどの圧電型電気音響変換器、特に表面実装型の電気音響変換器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】特開昭61−161100号公報
【特許文献2】特開2002−10393号公報
従来、電子機器、家電製品、携帯電話機などにおいて、警報音や動作音を発生する圧電サウンダあるいは圧電レシーバとして電気音響変換器が広く用いられている。
従来の電気音響変換器は、金属板の片面に圧電板を貼り付けてユニモルフ型振動板を構成し、金属板の周縁部をケースの中に接着固定するとともに、ケースの開口部をカバーで閉鎖した構造のものが一般的である。
しかしながら、この種の振動板は、拡がり振動する圧電板を面積変化しない金属板で拘束することで、屈曲振動を発生させるものであるため、音響変換効率が低く、しかも小型で共振周波数の低い音圧特性を持たせることは困難であった。しかも、振動板の周囲がケースで拘束されるので、共振周波数が一層高くなるという問題があった。
【0003】
特許文献1では、円形のユニモルフ型振動板を円形の合成樹脂フィルムの中央部に貼り付けて構成した圧電スピーカが提案されている。フィルムの中央部には平坦部が形成され、その周囲に環状の突出部が成形により形成されている。
この場合には、フィルムの弾性および突出部の弾性により、振動板をケースに直接接着したものに比べて、広帯域の周波数特性が得られるという利点がある。
しかしながら、振動板がユニモルフ型振動板であるから、音響変換効率を高くできず、小型に構成することが難しい。また、振動板およびフィルムが共に円形であることから、変位体積が小さく、音響変換効率を高くできない。
【0004】
特許文献2には、音響変換効率がよい圧電振動板が提案されている。この圧電振動板は、2層または3層の四角形状の圧電セラミックス層を内部電極を間にして積層して積層体を形成するとともに、この積層体の表裏主面に主面電極を形成したものであり、セラミックス層は厚み方向において同一方向に分極されており、主面電極と内部電極との間に交流信号を印加することで、積層体を屈曲振動させ、音を発生させるものである。
この構造の圧電振動板は、セラミックスの積層構造体であり、厚み方向に順に配置された2つの振動領域(セラミックス層)が相互に逆方向に振動するので、圧電板を金属板に貼り付けたユニモルフ型振動板に比べて大きな変位量、つまり大きな音圧を得ることができる。また、圧電振動板が四角形状であることから、円形の振動板に比べて変位体積を大きくでき、音圧を高めることができる。
【0005】
上記のように音響変換効率に優れた圧電振動板であっても、この振動板をケース等に支持する際、その周囲を隙間なく接着封止しなければならないので、共振周波数が高くなるという問題がある。例えば、10mm×10mmの大きさの圧電振動板の対向する2辺をケースに接着固定し、他の2辺を変位自在に弾性封止した場合には、共振周波数は1200Hz付近にあり、人間の音声帯域の下限である300Hz付近では音圧が大幅に低下してしまう。
圧電レシーバの場合、人間の音声帯域である300Hz〜3.4kHzにおいて、ほぼフラットな音圧特性を持つ広帯域音声の再生が可能な電気音響変換器が求められている。しかし、上記のような支持構造では、広帯域でほぼフラットな音圧特性が得られない。ケースおよび振動板の寸法を大きくすれば、低周波化が可能であるが、これでは電気音響変換器が大型化してしまう。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、面積屈曲振動を発生する圧電振動板の一面に、圧電振動板より大きな樹脂フィルムを貼り付け、このフィルムの外周部を筐体の支持部に接着すれば、圧電振動板を強く拘束することなく支持することが可能である。この場合には、従来のように圧電振動板の2辺あるいは4辺を筐体に支持した場合に比べて、圧電振動板が振動しやすくなる。そのため、従来と同一寸法の振動板でも共振周波数を低くすることが可能であり、しかも支持拘束力の低下により変位量を大きくすることができ、高い音圧を得ることができる。また、基本共振から2次共振まで落ち込みのない音圧が得られ、広帯域音声の再生に対応できる。
【0007】
ところが、上記のような樹脂フィルムを用いた電気音響変換器の場合、フィルムと筐体との接着状態により、フィルムに加わる応力が変化し、振動板の共振周波数にずれが発生して周波数特性がばらつくという問題が発生する。
また、電気音響変換器も、回路基板に直接実装できる表面実装型が求められているが、リフロー時の熱によりフィルム、筐体、接着剤などが変形し、圧電振動板にかかる応力が変化する。そのため、リフロー前後で周波数特性が変動するという問題があった。
【0008】
そこで、本発明の目的は、フィルムと筐体との接着状態や、リフロー時の熱の影響による周波数特性のばらつきや変動を防止できる圧電型電気音響変換器を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、複数の圧電セラミックス層が内部電極を間にして積層され、表裏主面に主面電極が形成され、主面電極と内部電極との間に交流信号を印加することにより面積屈曲振動を発生する四角形状の圧電振動板と、上記圧電振動板より大形に形成され、表面の略中央部に上記圧電振動板が貼り付けられた四角形状の樹脂フィルムと、上記圧電振動板および樹脂フィルムを収納し、上記樹脂フィルムの圧電振動板が貼り付けられていない外周部を支持する支持部が設けられた筐体とを備えた圧電型電気音響変換器において、上記樹脂フィルムはリフロー温度以上の耐熱性を持ち、上記樹脂フィルムの4つのコーナ部近傍を含む周辺部が筐体の支持部に接着固定されており、上記圧電振動板の面積は上記支持部に接着固定されていない樹脂フィルムの面積の40〜70%であり、上記樹脂フィルムの圧電振動板が貼り付けられていない外周部であって、上記支持部に接着される部分より内周部に、表裏方向に屈曲した凹凸部が形成されていることを特徴とする圧電型電気音響変換器を提供する。
【0010】
請求項1に係る発明では、面積屈曲振動を発生する四角形の圧電振動板の一面に、圧電振動板より大きな四角形の樹脂フィルムが貼り付けられている。このフィルムの外周部を筐体の支持部に接着することで、圧電振動板を強く拘束することなく支持することができ、従来のように圧電振動板を直接筐体に接着した場合に比べて、圧電振動板が振動しやすくなる。そのため、従来と同一寸法の振動板でも共振周波数を低くすることが可能であり、しかも支持拘束力の低下により変位量を大きくすることができ、高い音圧を得ることができる。また、基本共振から2次共振まで落ち込みのない音圧が得られ、広帯域音声の再生に対応できる。
振動板と樹脂フィルムとの相対的な大きさ(面積比)は音圧特性と関連性があり、圧電振動板と樹脂フィルムとの面積比を変化させた場合、振動板の面積割合が40〜70%のときに音圧特性が良好であり、40%未満および70%を超えると、音圧が減少傾向になる。そこで、本発明では、圧電振動板の面積割合を樹脂フィルムの40〜70%としている。
【0011】
樹脂フィルムの圧電振動板が貼り付けられていない外周部であって、支持部に接着される部分より内周部に、表裏方向に屈曲した凹凸部が形成されている。つまり、凹凸部は、少なくとも樹脂フィルムと筐体の支持部との接着部に対応する部分に形成されている。そのため、フィルムと筐体との接着状態によりフィルムに加わる応力が変化しても、この応力変化を凹凸部の弾性によって吸収し、振動板の共振点が一定になり、周波数特性が安定する。
同様に、リフローはんだ付け時に加わる熱により、フィルム、筐体、接着剤などに熱応力が加わるが、この応力をフィルムの凹凸部の弾性によって吸収し、圧電振動板に加わる応力を安定させるので、圧電振動板の共振点のずれや周波数特性の変動を解消できる。
なお、フィルム、筐体、圧電振動板、接着剤などの材料は、リフロー温度(例えば220℃〜260℃)以上の耐熱性を有することは勿論である。
【0012】
請求項2では、凹凸部を樹脂フィルムの全周に形成したものである。
凹凸部を樹脂フィルムの全周に形成すれば、フィルムに対していかなる方向から応力が作用しても、凹凸部で吸収できるので、周波数特性の変動を最小限にできる。
特に、樹脂フィルムの全周を筐体の支持部に接着固定した場合に、凹凸部を樹脂フィルムの全周に形成するのが望ましい。
【0013】
請求項3のように、凹凸部を樹脂フィルムの各辺の中央部を除く部分に形成し、凹凸部のない辺の中央部に塗布された導電性接着剤によって圧電振動板の電極と筐体に設けられた端子とを接続してもよい。
圧電振動板の電極と筐体に設けられた端子とを電気的に接続するため、導電性接着剤を用いることがある。この場合、導電性接着剤が凹凸部に付着すると、凹凸部による応力吸収効果が低下し、周波数特性変動の要因となる。
そこで、凹凸部を樹脂フィルムの各辺の中央部を除く部分に形成し、この凹凸部の欠如部分に導電性接着剤を塗布することで、凹凸部による応力吸収効果を維持しながら、圧電振動板の電極と端子との電気的接続を行うことができる。
【0014】
請求項4のように、圧電振動板の上に、粘弾性材料よりなる質量体を付加してもよい。
積層型の圧電振動板を樹脂フィルムに貼り付けた構造の場合、第1共振周波数と第2共振周波数との間で音圧が落ち込むため、音圧を平坦化できない。音圧を平坦化するには、第1共振周波数を変化させずに、第2共振周波数のみを低くするのがよい。
そこで、圧電振動板の上に粘弾性材料よりなる質量体を付加すれば、第1共振周波数を変化させずに、第2共振周波数のみを低くすることができ、音圧の平坦化を実現できる。なお、樹脂フィルム上にまで質量体がはみ出すと、周波数特性が劣化するので、圧電振動板からはみ出さない範囲とする。
質量体の付加量により、音圧周波数特性の調整が可能である。質量体のヤング率が高すぎると、低周波化の効果がなくなるため、シリコーンゴムなどの粘弾性材料を用いるのがよい。具体的には、請求項5のように、質量体のヤング率を10MPa以下とするのがよい。
【0015】
請求項5のように、質量体の質量と、樹脂フィルムを含む圧電振動板全体の質量との比(付加質量比)を0.4以下とするのがよい。
第2共振周波数の低周波側に音圧の落ち込み部が発生するが、付加質量比が増えるにつれて、第2共振周波数が低くなり、音圧落ち込み部が改善され、音圧特性が平坦に近くなる。但し、付加質量比が大きくなり過ぎると、第1共振周波数以下の音圧が低下してしまう。
付加質量比を0.4以下とすれば、音圧落ち込み部を改善できると同時に、第1共振周波数以下の音圧の低下を抑制できる。
【0016】
請求項6のように、質量体のヤング率を10MPa以下とするのがよい。
付加質量の材料としては、第2共振周波数を下げることを目的とすることから、低弾性である方が効果は大きいが、ヤング率が10MPaを超えると、第2共振周波数の周波数低下量が小さくなる。
したがって、質量体のヤング率を10MPa以下とする方が、第2共振周波数の低下効果が大きい。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1〜図7は本発明の第1実施例である表面実装型の圧電型電気音響変換器を示す。
この実施例の電気音響変換器は、圧電レシーバのように人間の音声帯域(300Hz〜3.4kHz)においてほぼフラットな音圧特性を持つ広帯域音声の再生が可能なものであり、積層構造の圧電振動板1と樹脂フィルム10とケース20とカバー30とを備えている。ここでは、ケース20とカバー30とで筐体が構成される。
【0018】
振動板1は、図6,図7に示すように、2層の圧電セラミックス層1a,1bを積層したものであり、振動板1の表裏主面には主面電極2,3が形成され、セラミックス層1a,1bの間には内部電極4が形成されている。2つのセラミックス層1a,1bは、太線矢印で示すように厚み方向において同一方向に分極されている。表側の主面電極2と裏側の主面電極3は、振動板1の辺長よりやや短く形成され、その一端は振動板1の一方の端面に形成された端面電極5に接続されている。そのため、表裏の主面電極2,3は相互に接続されている。内部電極4は主面電極2,3とほぼ対称形状に形成され、内部電極4の一端は上記端面電極5と離れており、他端は振動板1の他端面に形成された端面電極6に接続されている。なお、振動板1の他端部の表裏面には、端面電極6に接続される補助電極7が形成されている。補助電極7は、一定幅の帯状電極としてもよいし、後述する切欠部8b,9bに対応する箇所のみの部分電極でもよい。
ここでは、セラミックス層1a,1bとして、一辺が7〜8mm、1層の厚みが15μm(合計30μm)の正方形状のPZT系セラミックスを使用した。
【0019】
振動板1の表裏面には、主面電極2,3を覆う樹脂層8,9が形成されている。この樹脂層8,9は、落下衝撃による振動板1の割れを防止する保護層として設けられたものであり、必要に応じて選択的に用いられる。表側の樹脂層8の対向する2辺の中央部に、主面電極2が露出する切欠部8aと、補助電極7が露出する切欠部8bとが形成されている。
ここでは、樹脂層8,9として厚みが5〜10μmのポリアミドイミド系樹脂を使用した。
【0020】
振動板1は、この振動板1より大形な四角形の樹脂フィルム10の表面の略中央部に接着剤11によって接着されている。接着剤11としては、例えばエポキシ系接着剤が使用される。
樹脂フィルム10は、圧電振動板1より薄肉で、かつヤング率が500MPa〜15000MPaの樹脂材料で形成されている。望ましくはリフロー温度以上(例えば300℃以上)の耐熱性を持つ樹脂フィルムがよい。具体的には、エポキシ系、アクリル系、ポリイミド系、ポリアミドイミド系などの樹脂材料が使用される。
ここでは、一辺が10mm、厚みが7.5μm、ヤング率が3400MPaの正方形状のポリイミドフィルムを使用した。
【0021】
圧電振動板1と樹脂フィルム10との相対的な大きさ(面積比)は音圧特性と関連性がある。圧電振動板1と樹脂フィルム10との面積比を40〜70%としたとき、音圧特性が最も良好となり、40%未満および70%を超えると、音圧が減少傾向になることがわかった。したがって、圧電振動板1の面積割合を樹脂フィルム10の40〜70%とするのがよい。
【0022】
図8は、一辺が10mmの正方形状の樹脂フィルム10に貼り付ける圧電振動板1の面積割合と相対音圧(dB)との関係を示したものである。相対音圧とは、100Hz点における変位体積1×10−6 のときを0dBとした場合の音圧換算値である。
図から明らかなように、圧電振動板1の面積割合が40〜70%の範囲では、相対音圧がほぼ0以上であり、良好な音圧特性が得られているのに対し、40%未満あるいは70%超では、相対音圧の減少傾向が大きくなることがわかる。なお、圧電振動板1の面積割合が55%付近のときに100Hz点の変位量が最も大きくなっており、音圧特性の面では振動板面積を55%付近とするのが最適である。
【0023】
樹脂フィルム10の振動板1より外方に突出する外周部分には、凹凸部12が成形により形成されている。この実施例では、凹凸部12が樹脂フィルム10の各辺の中央部を除く部分、つまり4つのコーナ部に沿ってL字形に形成されている。凹凸部12は樹脂フィルム10の表裏方向に屈曲した形状のものであり、樹脂フィルム10に平面方向の応力が作用した場合に、その応力を緩和する作用を有する。この実施例の凹凸部12は、幅0.5mm、深さ0.2mの上側に凸形状のものであるが、下側に凸でもよく、さらに上下に波板状に屈曲した形状でもよい。さらに、断面形状はドーム状に湾曲していてもよい。後述するように樹脂フィルム10は4つのコーナ部近傍でケース20の支持部20fに接着されるが、少なくともこの接着部に対応する箇所に凹凸部12を形成するのが好ましい。
上記のように凹凸部12を部分的に設けた場合、応力緩和効果を得るためには、少なくとも全周の30%以上の領域に凹凸部12を設けるのがよい。
【0024】
ケース20はセラミックス、樹脂、ガラスエポキシなどの絶縁性材料で底壁部20aと4つの側壁部20b〜20eとを持つ四角形の箱型に形成されている。ケース20を樹脂で構成する場合には、リフローはんだ付けに耐えるため、LCP(液晶ポリマー),SPS(シンジオタクチックポリスチレン),PPS(ポリフェニレンサルファイド),エポキシなどの耐熱樹脂が望ましい。4つの側壁部20b〜20eの内周部には、樹脂フィルム10の外周部下面を支持する環状の支持部20fが設けられ、対向する2つの側壁部20b,20dの内側の支持部20fの近傍に、一対の端子21,22の内部接続部21a,22aが露出している。端子21,22はケース20にインサート成形されたものであり、ケース20の外部に突出した外部接続部21b,22bが側壁部20b,20dの外面に沿ってケース20の底面側へ折り曲げられている。この実施例では、端子21,22の内部接続部21a,22aが二股状に別れており、これら二股状の内部接続部21a,22aがケース20のコーナ部近傍に位置している。
ここでは、支持部20fを樹脂フィルム10の外周部全周を支えるよう、ケース20の内周部全周に形成したが、樹脂フィルム10の4つのコーナ部下面のみを支持するよう、部分的に設けてもよい。
【0025】
支持部20fの外側であって、4つの側壁部20b〜20eの内側には、樹脂フィルム10の外周部をガイドするためのガイド部20gが設けられている。ガイド部20gの内側面には、下方に向かって漸次内側へ傾斜した傾斜面が形成され、樹脂フィルム10がこの傾斜面によってガイドされ、支持部20f上に正確に載置される。なお、支持部20fは、図3に示すように端子21,22の内部接続部21a,22aより一段低く形成されており、そのため支持部20f上に樹脂フィルム10を載置すると、振動板1の天面と端子21,22の内部接続部21a,22aの上面とがほぼ同一高さになるように設定されている。
なお、側壁部20c側の底壁部20aには第1の放音孔20hが形成されている。
【0026】
樹脂フィルム10付きの振動板1はケース20に収納され、樹脂フィルム10の周囲がケース20の支持部20fに載置される。そして、端子21,22の内部接続部21a,22aと、これに対向する樹脂フィルム10との間に弾性接着剤13が塗布され、樹脂フィルム10が接着固定される。弾性接着剤13は、硬化状態でのヤング率が後述する導電性接着剤14より低い接着剤であり、例えば3.7×10 Pa程度のウレタン系接着剤が使用される。この弾性接着剤13は、山形に盛り上げて塗布するのがよい。
【0027】
樹脂フィルム10をケース20に固定した後、切欠部8aに露出する主面電極2と端子21の内部接続部21aとの間、および切欠部8bに露出する補助電極7と端子22の内部接続部22aとの間に導電性接着剤14がクランク形状に塗布される。例えば、一端側が主面電極2に塗布された導電性接着剤14は、樹脂フィルム10の凹凸部12のない欠如部12aを通って外周方向に延び、さらに凹凸部12の外側を迂回して、他端側が内部接続部21aに塗布される。この時、導電性接着剤14は凹凸部12上には塗布されないので、凹凸部12による応力吸収効果を損なうことがない。また、導電性接着剤14は山形に盛り上げられた弾性接着剤13の上に塗布されるので、導電性接着剤14の硬化収縮応力や拘束力が樹脂フィルム10に波及するのが抑制される。
同様に、一端側が補助電極7に塗布された導電性接着剤14は、樹脂フィルム10の凹凸部12のない欠如部12aを通り、凹凸部12の外側を迂回し、弾性接着剤13の上を跨いで内部接続部22aに塗布される。
なお、導電性接着剤14としては、樹脂フィルム10の変位を拘束しないようにするため、硬化後のヤング率が低い導電ペーストを使用するのがよい。ここでは、硬化後のヤング率が0.3×10 Paのウレタン系導電ペーストを使用した。導電性接着剤14を塗布した後、これを加熱硬化させると、主面電極2と端子21の内部接続部21a、補助電極7と端子22の内部接続部22aとがそれぞれ電気的に接続される。
【0028】
振動板1と端子21,22の内部接続部21a,22aとを接続した後、弾性封止剤15が樹脂フィルム10の全周とケース20の内周部との間に塗布され、樹脂フィルム10とケース20との間が封止される。弾性封止剤15としては、樹脂フィルム10の変位を許容するため、ヤング率のできるだけ低い弾性接着剤を使用するのがよい。ここでは、硬化後のヤング率が3.0×10 Paのシリコーン系接着剤を使用した。
【0029】
上記のように樹脂フィルム10付きの振動板1をケース20に支持した後、ケース20の上面開口部にカバー30が接着剤31によって接着される。カバー30はケース20と同様な材料で形成されており、カバー30を接着することで、カバー30と振動板1との間に音響空間が形成される。カバー30には、第2の放音孔32が形成されている。
上記のようにして表面実装型の圧電型電気音響変換器が完成する。
【0030】
この実施例の電気音響変換器では、端子21,22間に所定の交流電圧を印加すると、振動板1における分極方向と電界方向とが同一方向である圧電セラミックス層は平面方向に縮み、分極方向と電界方向とが逆方向である圧電セラミックス層は平面方向に伸びるので、全体として振動板1を厚み方向に屈曲させることができる。
圧電振動板1はそれより大きな樹脂フィルム10上に貼り付けられており、樹脂フィルム10の振動板1を有しない外周部がケース20の支持部20fに支持されているので、振動板1の変位を強く拘束しない。そのため、従来と同一寸法の振動板を用いても共振周波数を低くすることが可能であり、しかも支持拘束力の低下により変位量を大きくすることができ、高い音圧を得ることができる。
【0031】
図9はリフロー前後の電気音響変換器の音圧特性の比較図であり、(a)は凹凸部を有しない樹脂フィルム付きの圧電振動板を用いた場合、(b)は図4,図5に示すような凹凸部を有する樹脂フィルム付きの圧電振動板を用いた場合である。
図から明らかなように、凹凸部を有しない場合には、リフロー後に第1共振周波数(300Hz付近)での音圧レベルが上昇するとともに、やや高周波側へ変化していることがわかる。また、第2共振周波数(2500Hz付近)がやや低周波側へ変化している。
これに対し、凹凸部を有する場合には、リフロー前後で第1共振周波数および第2共振周波数ともに殆ど変化がなく、かつ音圧も殆ど変化していない。そのため、非常に安定な音圧特性が得られていることがわかる。
【0032】
図10は、樹脂フィルム付きの圧電振動板の他の実施例を示す。
(a)は凹凸部12を樹脂フィルム10の全周に設けたものである。
(b)は凹凸部12を樹脂フィルム10の各辺の中央部とコーナ部とを除く領域に設けたものである。
(c)は凹凸部12を樹脂フィルム10のコーナ部を除く領域に設けたものである。
いずれの場合も、第1実施例と同様な効果を有する。
【0033】
図11は、電気音響変換器の第2実施例を示す。
この実施例では、圧電振動板1の上のみに粘弾性材料よりなる質量体40を付加したものである。
質量体40としては、硬化状態でのヤング率が10MPa以下の材料が望ましく、例えばシリコーン系接着剤が用いられる。
【0034】
図12に、樹脂フィルム付きの圧電振動板の音圧特性(測定条件はITU−T3.2項に規定のローリークカップラーを用いた)を示す。(a)は第1実施例における振動板を用いた場合であり、第1共振から第2共振までほぼ平坦な音圧特性が得られ、広帯域音声の再生に対応できる。しかし、第2共振周波数より低周波側(1〜2kHz)に音圧が落ち込む領域が存在し、このような音圧の落ち込みをできるだけ減少させるのが望ましい。
そこで、第2実施例では、圧電振動板1の上のみに粘弾性材料よりなる質量体40を付加することで、第2共振の周波数を低周波化し、第2共振周波数より低周波側の音圧の落ち込みを小さくしたものである。但し、第1共振周波数およびその音圧には影響を及ぼさないことが必要である。
図12の(b)は付加質量比が0.18、(c)は付加質量比が0.58の音圧特性である。なお、付加質量比は次式で与えられる。
付加質量比=質量体の質量/(樹脂フィルム+接着剤+振動板+樹脂層)の質量図12から明らかなように、付加質量比が増えるにつれて、第2共振周波数が低くなり、1〜2kHzの音圧落ち込み部が改善され、音圧が平坦に近くなることがわかる。しかし、付加質量比が大きくなり過ぎると、第1共振周波数以下の音圧が低下してしまう。これは、付加質量が増えると、圧電振動板1の変位を拘束してしまうからである。
【0035】
図13に付加質量比と第1共振周波数との関係を示し、図14に付加質量比と第2共振周波数との関係を示す。
付加質量比の増加により第1共振周波数はわずかに上昇するが、第2共振周波数は逆に低下していることがわかる。
【0036】
図15は付加質量比と100Hz音圧の関係を示し、図16は付加質量比と落ち込み音圧の関係を示す。
付加質量により落ち込み音圧が上昇するが、その反面、100Hz音圧が低下することがわかる。付加質量比が大きくなるにつれて、音圧低下の傾向が大きくなり、また付加質量比が0.4を超えた付近から第2共振周波数が低下しなくなる。そのため、付加質量比は0.4以下がよいと言える。
【0037】
付加質量の材料としては、第2共振周波数を下げることを目的とすることから、低弾性である方が効果は大きい。逆に、高弾性材料を用いると、振動板の見かけの弾性率が上昇し、共振周波数の上昇が起こる。図17に同重量における付加質量の弾性率(ヤング率)と第2共振周波数の周波数変化量との関係を示す。なお、振動板に対する質量体の付加面積比をパラメータとした。
図17から明らかなように、弾性率が10MPaを超えると周波数の上昇が生じることがわかる。また、付加面積比が大きいほど、低周波化に効果があることがわかる。
付加質量は、例えばディスペンス工法などで容易に塗布できる。
【0038】
本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
上記実施例の圧電振動板1は2層の圧電セラミックス層を積層したものであるが、3層以上の圧電セラミックス層を積層したものでもよい。この場合には、中間層は拡がり振動を発生しないダミー層となる。
また、樹脂フィルムの1面に圧電振動板を貼り付けたものに限らず、表裏面に圧電振動板1を貼り付けたものでもよい。
【0039】
本発明における筐体の構造は、凹型のケースと平板状カバーとで構成されたものに限らない。例えば、凹型のケースと凹型のカバーとを対向させて連結することで筐体を構成してもよいし、支持部を有する枠状フレームの内側にフィルム付きの圧電振動板を取り付け、フレームの表裏面にカバーを取り付けて筐体を構成してもよい。さらに、平板状の基板の上に支持部を設け、この支持部の上に樹脂フィルム付きの圧電振動子を取り付け、その上からカバーを被せた構造としてもよい。
樹脂フィルムを筐体に固定する方法として、接着剤を用いる方法に代えて、超音波溶着や熱溶着などの方法を用いてもよい。
本発明における端子とは、上記実施例のようなインサート端子に限るものではなく、例えばケースの支持部上面から外部に至る薄膜あるいは厚膜の電極であってもよい。
【0040】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、請求項1に係る発明によれば、面積屈曲振動を発生する圧電振動板の一面に、圧電振動板より大きな樹脂フィルムを貼り付け、圧電振動板の面積を樹脂フィルムの面積の40〜70%とし、このフィルムの外周部を筐体の支持部に支持したので、圧電振動板を強く拘束することなく支持することができる。特に、樹脂フィルムの圧電振動板が貼り付けられていない外周部に、表裏方向に屈曲する凹凸部を形成したので、フィルムと筐体との接着状態によりフィルムに加わる応力が変化しても、この応力変化を凹凸部の弾性によって吸収し、振動板の共振点が一定になり、周波数特性が安定する。また、リフローはんだ付け時に加わる熱により、フィルム、筐体、接着剤などに熱応力が加わっても、この応力をフィルムの凹凸部の弾性によって吸収し、圧電振動板に加わる応力を安定させるので、圧電振動板の共振点のずれや周波数特性の変動を解消できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る圧電型電気音響変換器の一例の分解斜視図である。
【図2】図1に示す圧電型電気音響変換器のカバーおよび弾性封止剤を除外した状態の平面図である。
【図3】図2のA−A線による階段断面図である。
【図4】樹脂フィルム付き振動板の分解斜視図である。
【図5】樹脂フィルム付き振動板の平面図およびB−B線断面図である。
【図6】圧電振動板の拡大斜視図である。
【図7】図6のC−C線による断面図である。
【図8】振動板の面積割合と音圧との関係を示す図である。
【図9】凹凸部を有しないフィルム付き圧電振動板を用いたものと、凹凸部を有するフィルム付き圧電振動板を用いたものとのリフロー前後の音圧特性比較図である。
【図10】本発明にかかる樹脂フィルム付き振動板の他の実施例の平面図である。
【図11】本発明にかかる電気音響変換器の第2実施例の平面図である。
【図12】第1実施例と第2実施例の音圧特性比較図である。
【図13】付加質量比と第1共振周波数との関係を示す図である。
【図14】付加質量比と第2共振周波数との関係を示す図である。
【図15】付加質量比と100Hz音圧の関係を示す図である。
【図16】付加質量比と落ち込み音圧の関係を示す図である。
【図17】付加質量の弾性率と第2共振周波数の周波数変化量との関係を示す図である。
【符号の説明】
1 圧電振動板
10 樹脂フィルム
12 凹凸部
13 弾性接着剤
14 導電性接着剤
15 弾性封止剤
20 ケース(筐体)
20f 支持部
21,22 端子
21a,22a 内部接続部
30 カバー(筐体)

Claims (6)

  1. 複数の圧電セラミックス層が内部電極を間にして積層され、表裏主面に主面電極が形成され、主面電極と内部電極との間に交流信号を印加することにより面積屈曲振動を発生する四角形状の圧電振動板と、上記圧電振動板より大形に形成され、表面の略中央部に上記圧電振動板が貼り付けられた四角形状の樹脂フィルムと、上記圧電振動板および樹脂フィルムを収納し、上記樹脂フィルムの圧電振動板が貼り付けられていない外周部を支持する支持部が設けられた筐体とを備えた圧電型電気音響変換器において、
    上記樹脂フィルムはリフロー温度以上の耐熱性を持ち、
    上記樹脂フィルムの4つのコーナ部近傍を含む周辺部が筐体の支持部に接着固定されており、
    上記圧電振動板の面積は上記支持部に接着固定されていない樹脂フィルムの面積の40〜70%であり、
    上記樹脂フィルムの圧電振動板が貼り付けられていない外周部であって、上記支持部に接着される部分より内周部に、表裏方向に屈曲した凹凸部が形成されていることを特徴とする圧電型電気音響変換器。
  2. 上記凹凸部は、樹脂フィルムの全周に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の圧電型電気音響変換器。
  3. 上記凹凸部は、樹脂フィルムの各辺の中央部を除く部分に形成され、上記凹凸部のない辺の中央部に塗布された導電性接着剤によって圧電振動板の電極と筐体に設けられた端子とが接続されていることを特徴とする請求項1に記載の圧電型電気音響変換器。
  4. 上記圧電振動板の上に、粘弾性材料よりなる質量体が付加されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の圧電型電気音響変換器。
  5. 上記質量体の質量と、樹脂フィルムを含む圧電振動板全体の質量との比は0.4以下であることを特徴とする請求項4に記載の圧電型電気音響変換器。
  6. 上記質量体のヤング率は、10MPa以下であることを特徴とする請求項4または5に記載の圧電型電気音響変換器。
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