JP2004324027A - 高密度織物の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】目詰め加工やカレンダー加工をすることなく、ダウンプルーフ性に優れ、かつ接触冷感が少なく、不快な音を発生せず、風合いが非常にソフトで、綿100%の高密度織物を提供する。
【解決手段】起毛後、減量し、さらに起毛することにより、ダウンプルーフ性に優れ、かつ高密度織物にもかかわらず、非常にソフトな風合いを有する綿100%の高密度織物を得る。さらに、反応性シリコーン柔軟剤をパッド−ドライすると、なお一層ソフトな風合いとなる。
【解決手段】起毛後、減量し、さらに起毛することにより、ダウンプルーフ性に優れ、かつ高密度織物にもかかわらず、非常にソフトな風合いを有する綿100%の高密度織物を得る。さらに、反応性シリコーン柔軟剤をパッド−ドライすると、なお一層ソフトな風合いとなる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、優れたダウンプルーフ性と優れたソフト風合いを有する高密度綿織物の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のダウンプルーフ加工は、織物を高密度に織ることで繊維間の空隙を小さくした高密度織物が用いられ、さらに高密度織物を物理的に圧縮・押し潰すことにより繊維間の空隙をより小さくするカレンダー加工やあらかじめポリウレタンなどの加工剤を付与した後、カレンダーで加熱圧縮することで繊維間の空隙を充填する目詰め加工などがある。これらの高密度織物は、風合いが硬く、就寝時の寝返りなどにより布団の側地がカサカサと不快な音を立てたり、また目詰め加工した生地が直接皮膚に接触した時には、冷たく感じるという欠点があった。また、高密度織物を通常の糊抜き、精練、漂白工程を通し、染色した後に柔軟剤を付与し、規定の幅にセットするだけでも、羽毛布団用の側地に要求される通気度の3cc/cm2/秒以下を満足することできるが、風合いが硬く、柔軟剤を増やしても満足のいくソフトな風合いは得られなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、目詰め加工することなくダウンプルーフ性に優れ、かつ風合いが非常にソフトな高密度織物を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者は鋭意検討の結果、目詰め加工することなく、高密度織物でありながら、優れたソフト風合いの織物を完成するに至った。
すなわち、本発明は、起毛し、次に減量し、さらに起毛することを特徴とするダウンプルーフ性に優れかつソフトな風合いを有する綿100%の高密度織物の製造方法に関する。
【0005】また、起毛し、次に減量し、さらに起毛した後、シリコーン柔軟剤で柔軟処理したことを特徴とするダウンプルーフ性に優れかつソフトな風合いを有する綿100%の高密度織物の製造方法に関する。
【0006】さらに、経糸と緯糸のカバーファクターの和が38〜53である綿織物を起毛し、次に減量し、さらに起毛した後、シリコーン柔軟剤で柔軟処理したことを特徴とするダウンプルーフ性に優れかつソフトな風合いを有する綿100%の高密度織物の製造方法に関する。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下に本発明を詳細に説明する。本発明に係る織物は、綿100%の織物であり、織組織は特に限定されないが、朱子織が最も一般的である。あと綾織り、平織りでも良い。経糸及び緯糸は、単糸、双糸または精紡交撚糸でも良く、高密度でソフト風合い、軽量性から、40番手以上の細番手が好ましい。
【0008】経糸のカバーファクター(WCF)は通常20〜30が好ましく、特に23〜27が好ましい。緯糸のカバーファクター(FCF)は通常18〜28で、特に20〜26が好ましい。経糸と緯糸のカバーファクターの和は、通常38〜58が好ましいが、特に43〜53が好ましい。経糸と緯糸のカバーファクターの和が38以下では経糸と緯糸の交差する部分の隙間が大きくなり、ダウンプルーフ性が低下する。逆に、和が58以上では、織機上でのバタツキや経糸同士の擦過による糸切れなどで製織性が劣り、生地の品質不良に繋がり好ましくない。
【0009】ここで、経糸と緯糸のカバーファクターとは、経糸又は緯糸が2.54cm当たりの糸本数をそれぞれの糸密度とすると、次式で与えられる。
WCF=経糸密度/(経糸の英式綿番手)1/2
FCF=緯糸密度/(緯糸の英式綿番手)1/2
【0010】上記の織物を常法に従い、糊抜き工程、精練工程、漂白工程を通し、必要に応じてシルケット工程の各工程を通した後、まず起毛を行なう。起毛はエメリー起毛機を使用し、#400〜1000程度のエメリーペーパーを用い、通常、処理速度は10〜20m/分で行う。起毛をする面は、おもて面、裏面、どちらでもよく、また両面行ってもよい。また、エメリー起毛を行う前に起毛をスムーズに行うために、必要に応じて柔軟処理を行っても良い。この柔軟処理は、柔軟剤をパディングし、テンターで拡布、乾燥する処理でよい。
【0011】起毛後に発生した毛羽を除去するため適宜ソーピングを行う。
次にセルラーゼ酵素により減量加工を行う。減量加工としては、例えば液流染色機を使用し、セルラーゼ酵素濃度3g/L、液温50℃で120分間処理することにより行うことができる。なお、減量加工を行う装置は、液流染色機に限らず、気流染色機、ジッカー染色機、ウインス染色機、ワッシャー等でも良い。
【0012】減量加工ののち、前記と同様に必要に応じて柔軟剤で処理し、さらにエメリー起毛を行なう。起毛の条件は、前記の起毛処理と同様である。起毛後に発生した毛羽を除去するため適宜ソーピングを行う。このように、起毛、減量、さらに起毛を行うことにより、高密度織物にもかかわらず、腰の取れた非常にソフトな風合いとなった。さらに、この高密度織物に反応性シリコーン柔軟剤をパディングし乾燥すると、引裂強力が経緯共に750g以上であった。
【0013】この後、さらに起毛したおもて面を毛焼きすると、さらに風合いが良くなる。裏面は起毛している方がダウンプルーフ性が向上するので、毛焼きはしない方がよい。
【0014】
【実施例】
次に、本発明を実施例によって具体的に説明する。なお、各物性の測定または評価方法は、下記の方法により行った。
(1)官能評価
5名の熟練したパネルの手触りによる官能試験により、織物の柔らかさ、接触冷感の無さ(冷たく感じない)、不快な音の発生を4段階で評価した。
(A)柔らかさ
◎:非常によい ○:よい △:やや劣る ×:非常に劣る
(B)接触冷感の無さ(冷たく感じない)
◎:全く冷たく感じない ○:ほとんど冷たく感じない △:少し冷たく感じる×:冷たく感じる
(C)生地からの不快な音の発生
◎:発生しない ○:やや不快な音が発生する △:不快な音が発生する ×:かなり不快な音が発生する
【0015】
(2)通気度
JIS−L−1096 A法(フラジール形法)
(3)引裂強力
JIS−L−1096 D法(ペンジュラム法)
【0016】
[実施例1]
経糸、緯糸共に、綿糸160番手/双糸を使用して、経糸密度210本/2.54cm、緯糸密度230本/2.54cmの朱子織物(WCF=23.5,FCF=25.7,WCF+FCF=49.2)を製織した。この織物を常法に従って、糊抜き、精練、漂白、シルケット加工を行った後、エメリー起毛機(#600エメリーペーパー、処理速度15m/分)で両面に起毛処理を行った。起毛後、水洗ソーピングを行って毛羽を除去し、液流染色機で、セルソフトL(セルラーゼ酵素、ノボザイムズ社製)3g/L、液温50℃で120分間処理した。テンターで拡布乾燥後、さらに前記と同条件で起毛加工を行い、水洗ソーピング後乾燥した。そして、反応性シリコーン柔軟剤AYR−20(大原パラヂウム化学(株)製)を溶液濃度5重量%でパッドし、マングルロールでウェットピックアップ70%で絞った後、140℃でテンター乾燥させて、本発明の綿100%高密度織物を得た。
【0017】
[実施例2]
経糸、緯糸共に、綿糸140番手/双糸を使用して、経糸密度200本/2.54cm、緯糸密度170本/2.54cmの綾織物(WCF=23.9,FCF=20.3,WCF+FCF=44.2)を製織した以外は、実施例1と全く同一の方法で、綿100%高密度織物を得た。
【0018】
[比較例1]
実施例1で用いた織物を、起毛加工−減量加工−起毛加工の3工程を省いた以外は、実施例1と全く同一の方法で綿100%高密度織物を得た。
【0019】
[比較例2]
実施例2で用いた織物を、起毛加工−減量加工−起毛加工の3工程を省いた以外は、実施例2と全く同一の方法で綿100%高密度織物を得た。
【0020】
[比較例3]実施例1で用いた織物を常法に従って、糊抜き、精練、漂白、シルケット加工を行った後、ポリウレタン目詰め剤PUW−14(大原パラヂウム化学(株)製)を溶液濃度8重量%、シリコーン柔軟剤D−78(大原パラヂウム化学(株)製)溶液濃度6重量%でパッドし、マングルロールでウェットピックアップ70%で絞った後、140℃でテンター乾燥させ、温度40℃、圧力250N/mm2、処理速度15m/分でカレンダー加工を行い、綿100%高密度織物を得た。
【0021】
[比較例4]実施例2で用いた織物を使用した以外は、比較例3と全く同一の方法で綿100%高密度織物を得た。
【0022】
実施例1,2および比較例1〜4で得られた高密度織物の各物性の測定、官能評価の結果を表1に示した。
【0023】
【表1】
【0024】
【発明の効果】
表1から明らかなように、本発明の高密度織物は、通気度が低くかつ非常にソフトな風合いを有し、接触冷感がほとんどなく、就寝時の不快な音がないことがわかる。
【発明の属する技術分野】
本発明は、優れたダウンプルーフ性と優れたソフト風合いを有する高密度綿織物の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のダウンプルーフ加工は、織物を高密度に織ることで繊維間の空隙を小さくした高密度織物が用いられ、さらに高密度織物を物理的に圧縮・押し潰すことにより繊維間の空隙をより小さくするカレンダー加工やあらかじめポリウレタンなどの加工剤を付与した後、カレンダーで加熱圧縮することで繊維間の空隙を充填する目詰め加工などがある。これらの高密度織物は、風合いが硬く、就寝時の寝返りなどにより布団の側地がカサカサと不快な音を立てたり、また目詰め加工した生地が直接皮膚に接触した時には、冷たく感じるという欠点があった。また、高密度織物を通常の糊抜き、精練、漂白工程を通し、染色した後に柔軟剤を付与し、規定の幅にセットするだけでも、羽毛布団用の側地に要求される通気度の3cc/cm2/秒以下を満足することできるが、風合いが硬く、柔軟剤を増やしても満足のいくソフトな風合いは得られなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、目詰め加工することなくダウンプルーフ性に優れ、かつ風合いが非常にソフトな高密度織物を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者は鋭意検討の結果、目詰め加工することなく、高密度織物でありながら、優れたソフト風合いの織物を完成するに至った。
すなわち、本発明は、起毛し、次に減量し、さらに起毛することを特徴とするダウンプルーフ性に優れかつソフトな風合いを有する綿100%の高密度織物の製造方法に関する。
【0005】また、起毛し、次に減量し、さらに起毛した後、シリコーン柔軟剤で柔軟処理したことを特徴とするダウンプルーフ性に優れかつソフトな風合いを有する綿100%の高密度織物の製造方法に関する。
【0006】さらに、経糸と緯糸のカバーファクターの和が38〜53である綿織物を起毛し、次に減量し、さらに起毛した後、シリコーン柔軟剤で柔軟処理したことを特徴とするダウンプルーフ性に優れかつソフトな風合いを有する綿100%の高密度織物の製造方法に関する。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下に本発明を詳細に説明する。本発明に係る織物は、綿100%の織物であり、織組織は特に限定されないが、朱子織が最も一般的である。あと綾織り、平織りでも良い。経糸及び緯糸は、単糸、双糸または精紡交撚糸でも良く、高密度でソフト風合い、軽量性から、40番手以上の細番手が好ましい。
【0008】経糸のカバーファクター(WCF)は通常20〜30が好ましく、特に23〜27が好ましい。緯糸のカバーファクター(FCF)は通常18〜28で、特に20〜26が好ましい。経糸と緯糸のカバーファクターの和は、通常38〜58が好ましいが、特に43〜53が好ましい。経糸と緯糸のカバーファクターの和が38以下では経糸と緯糸の交差する部分の隙間が大きくなり、ダウンプルーフ性が低下する。逆に、和が58以上では、織機上でのバタツキや経糸同士の擦過による糸切れなどで製織性が劣り、生地の品質不良に繋がり好ましくない。
【0009】ここで、経糸と緯糸のカバーファクターとは、経糸又は緯糸が2.54cm当たりの糸本数をそれぞれの糸密度とすると、次式で与えられる。
WCF=経糸密度/(経糸の英式綿番手)1/2
FCF=緯糸密度/(緯糸の英式綿番手)1/2
【0010】上記の織物を常法に従い、糊抜き工程、精練工程、漂白工程を通し、必要に応じてシルケット工程の各工程を通した後、まず起毛を行なう。起毛はエメリー起毛機を使用し、#400〜1000程度のエメリーペーパーを用い、通常、処理速度は10〜20m/分で行う。起毛をする面は、おもて面、裏面、どちらでもよく、また両面行ってもよい。また、エメリー起毛を行う前に起毛をスムーズに行うために、必要に応じて柔軟処理を行っても良い。この柔軟処理は、柔軟剤をパディングし、テンターで拡布、乾燥する処理でよい。
【0011】起毛後に発生した毛羽を除去するため適宜ソーピングを行う。
次にセルラーゼ酵素により減量加工を行う。減量加工としては、例えば液流染色機を使用し、セルラーゼ酵素濃度3g/L、液温50℃で120分間処理することにより行うことができる。なお、減量加工を行う装置は、液流染色機に限らず、気流染色機、ジッカー染色機、ウインス染色機、ワッシャー等でも良い。
【0012】減量加工ののち、前記と同様に必要に応じて柔軟剤で処理し、さらにエメリー起毛を行なう。起毛の条件は、前記の起毛処理と同様である。起毛後に発生した毛羽を除去するため適宜ソーピングを行う。このように、起毛、減量、さらに起毛を行うことにより、高密度織物にもかかわらず、腰の取れた非常にソフトな風合いとなった。さらに、この高密度織物に反応性シリコーン柔軟剤をパディングし乾燥すると、引裂強力が経緯共に750g以上であった。
【0013】この後、さらに起毛したおもて面を毛焼きすると、さらに風合いが良くなる。裏面は起毛している方がダウンプルーフ性が向上するので、毛焼きはしない方がよい。
【0014】
【実施例】
次に、本発明を実施例によって具体的に説明する。なお、各物性の測定または評価方法は、下記の方法により行った。
(1)官能評価
5名の熟練したパネルの手触りによる官能試験により、織物の柔らかさ、接触冷感の無さ(冷たく感じない)、不快な音の発生を4段階で評価した。
(A)柔らかさ
◎:非常によい ○:よい △:やや劣る ×:非常に劣る
(B)接触冷感の無さ(冷たく感じない)
◎:全く冷たく感じない ○:ほとんど冷たく感じない △:少し冷たく感じる×:冷たく感じる
(C)生地からの不快な音の発生
◎:発生しない ○:やや不快な音が発生する △:不快な音が発生する ×:かなり不快な音が発生する
【0015】
(2)通気度
JIS−L−1096 A法(フラジール形法)
(3)引裂強力
JIS−L−1096 D法(ペンジュラム法)
【0016】
[実施例1]
経糸、緯糸共に、綿糸160番手/双糸を使用して、経糸密度210本/2.54cm、緯糸密度230本/2.54cmの朱子織物(WCF=23.5,FCF=25.7,WCF+FCF=49.2)を製織した。この織物を常法に従って、糊抜き、精練、漂白、シルケット加工を行った後、エメリー起毛機(#600エメリーペーパー、処理速度15m/分)で両面に起毛処理を行った。起毛後、水洗ソーピングを行って毛羽を除去し、液流染色機で、セルソフトL(セルラーゼ酵素、ノボザイムズ社製)3g/L、液温50℃で120分間処理した。テンターで拡布乾燥後、さらに前記と同条件で起毛加工を行い、水洗ソーピング後乾燥した。そして、反応性シリコーン柔軟剤AYR−20(大原パラヂウム化学(株)製)を溶液濃度5重量%でパッドし、マングルロールでウェットピックアップ70%で絞った後、140℃でテンター乾燥させて、本発明の綿100%高密度織物を得た。
【0017】
[実施例2]
経糸、緯糸共に、綿糸140番手/双糸を使用して、経糸密度200本/2.54cm、緯糸密度170本/2.54cmの綾織物(WCF=23.9,FCF=20.3,WCF+FCF=44.2)を製織した以外は、実施例1と全く同一の方法で、綿100%高密度織物を得た。
【0018】
[比較例1]
実施例1で用いた織物を、起毛加工−減量加工−起毛加工の3工程を省いた以外は、実施例1と全く同一の方法で綿100%高密度織物を得た。
【0019】
[比較例2]
実施例2で用いた織物を、起毛加工−減量加工−起毛加工の3工程を省いた以外は、実施例2と全く同一の方法で綿100%高密度織物を得た。
【0020】
[比較例3]実施例1で用いた織物を常法に従って、糊抜き、精練、漂白、シルケット加工を行った後、ポリウレタン目詰め剤PUW−14(大原パラヂウム化学(株)製)を溶液濃度8重量%、シリコーン柔軟剤D−78(大原パラヂウム化学(株)製)溶液濃度6重量%でパッドし、マングルロールでウェットピックアップ70%で絞った後、140℃でテンター乾燥させ、温度40℃、圧力250N/mm2、処理速度15m/分でカレンダー加工を行い、綿100%高密度織物を得た。
【0021】
[比較例4]実施例2で用いた織物を使用した以外は、比較例3と全く同一の方法で綿100%高密度織物を得た。
【0022】
実施例1,2および比較例1〜4で得られた高密度織物の各物性の測定、官能評価の結果を表1に示した。
【0023】
【表1】
【0024】
【発明の効果】
表1から明らかなように、本発明の高密度織物は、通気度が低くかつ非常にソフトな風合いを有し、接触冷感がほとんどなく、就寝時の不快な音がないことがわかる。
Claims (3)
- 起毛し、次に減量し、さらに起毛することを特徴とするダウンプルーフ性に優れかつソフトな風合いを有する綿100%高密度織物の製造方法。
- さらにシリコーン柔軟剤で柔軟処理することを特徴とする請求項1記載の綿100%高密度織物の製造方法。
- 経糸と緯糸のカバーファクターの和が38〜53である請求項1または2記載の綿100%高密度織物の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003124248A JP2004324027A (ja) | 2003-04-28 | 2003-04-28 | 高密度織物の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003124248A JP2004324027A (ja) | 2003-04-28 | 2003-04-28 | 高密度織物の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004324027A true JP2004324027A (ja) | 2004-11-18 |
Family
ID=33501901
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003124248A Pending JP2004324027A (ja) | 2003-04-28 | 2003-04-28 | 高密度織物の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004324027A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010246645A (ja) * | 2009-04-13 | 2010-11-04 | Toyota Boshoku Corp | 車両用シート |
CN101906697A (zh) * | 2009-06-03 | 2010-12-08 | 富士纺控股公司 | 接触凉感优异的针织物和用其形成的接触凉感贴身衣服 |
JP2014062348A (ja) * | 2012-09-24 | 2014-04-10 | Teijin Frontier Co Ltd | 撥水布帛 |
JP7452861B2 (ja) | 2018-04-03 | 2024-03-19 | Spiber株式会社 | 高密度織物及びその製造方法 |
-
2003
- 2003-04-28 JP JP2003124248A patent/JP2004324027A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010246645A (ja) * | 2009-04-13 | 2010-11-04 | Toyota Boshoku Corp | 車両用シート |
CN101906697A (zh) * | 2009-06-03 | 2010-12-08 | 富士纺控股公司 | 接触凉感优异的针织物和用其形成的接触凉感贴身衣服 |
JP2014062348A (ja) * | 2012-09-24 | 2014-04-10 | Teijin Frontier Co Ltd | 撥水布帛 |
JP7452861B2 (ja) | 2018-04-03 | 2024-03-19 | Spiber株式会社 | 高密度織物及びその製造方法 |
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