JP2004318680A - 発券装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】券を発行する券発行口と、取忘れ券を収納する取忘れ券収納箱と、一端を前記券発行口に接続する発行搬送路と、発行搬送路の他端と取忘れ券収納箱とを接続する収納搬送路とを備え、券の取忘れが発生したとき、取忘れ券収納箱に取忘れ券が収納されていない場合は、1回目の取忘れ券と判断し、取忘れ券を発行搬送路を逆に搬送して収納搬送路に受け渡し、取忘れ券収納箱に搬送して収納する。
また、取忘れ券収納箱に既に取忘れ券が収納されている場合は、2回目の取忘れ券と判断して発券装置内に取り込んで発行搬送路に保留して発券装置を停止し、取忘れ券収納箱に収納されている1回目の取忘れ券および発行搬送路に保留されている2回目の取忘れ券を除去する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、鉄道や航空等の輸送機関で使用される乗車券、定期券、座席指定券等の券を顧客に発行する自動券売機等に設ける発券装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の発券装置は、発行する券を券発行口に排出し、券発行口に設けられた検知センサが、所定の時間を経過しても券の受取りを検知しないときに、顧客が券を取忘れたとしてこれを取忘れ券と判断し、発券装置内に設けられた取忘れ券収納箱に搬送して収納するようにしている。(例えば、特許文献1参照。)
【0003】
【特許文献1】
特開2002−024869号公報(第3頁
【0019】−第7頁
【0065】、第1図−第7図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来の技術においては、顧客による券の取忘れが複数回起こった場合にも、全ての取忘れ券を同じ取忘れ券収納箱に合せて収納するため、顧客からの返却の要請があった場合に、どの券が顧客の取忘れ券かを判別することができないという問題がある。
【0005】
そこで本発明は、複数回の券の取忘れが発生した場合に、顧客の取忘れ券を判別できる発券装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために、券を発行する券発行口と、取忘れ券を収納する取忘れ券収納箱と、一端を券発行口に接続する発行搬送路と、発行搬送路の他端と取忘れ券収納箱とを接続する収納搬送路とを備え、1回目に取忘れられた取忘れ券を取忘れ券収納箱に収納し、2回目に取忘れられた取忘れ券を発行搬送路もしくは収納搬送路に保留することを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照して本発明による実施の形態例を説明する。
第1実施の形態例
図1は本発明の発券装置の側面図、図2は本発明のインサ−タ−ユニットの斜視図、図3は本発明の取忘れ券の発券装置への取り込み状態を示す説明図、図4は第1実施の形態例の取忘れ券の取扱処理を示すフロ−チャ−トである。
【0008】
図1において、1は発券装置であり、図示しない自動券売機内に設けられており、普通乗車券や定期乗車券等の券を発行する。
2はインサ−タ−ユニットである。
3は券発行口であり、発行する券を排出する。
4は発行搬送路であり、発行する券以上の長さを有しており、一端を券発行口3に接続し、発行する券を券発行口3へ搬送する。
【0009】
また、他端は取忘れ券を収納する取忘れ券収納箱5に収納搬送路6を介して接続しており、券発行口3から排出された券を顧客が取忘れたとき、この取忘れ券は発行搬送路4から収納搬送路6に受け渡されて取忘れ券収納箱5に搬送される。
なお、発行搬送路4と収納搬送路6とは、券発行口3と取忘れ券収納箱5とを略直線状に接続している。
【0010】
7aは券搬送路であり、搬送路合流部8で、発行搬送路4と収納搬送路6とに合流しており、発行する券を搬送して発行搬送路4に受け渡す。
9aは発行搬送路4の券発行口3の近傍に設けられた検知センサであり、発光素子と受光素子とから構成されており、券が券発行口3に存在していることを検知する。
【0011】
9bは検知センサであり、取忘れ券収納箱5の底部に設けた孔を挟んで設けられた発光素子と受光素子とより構成されており、取忘れ券収納箱5内の取忘れ券の有無を検知する。
10は搬送路合流部8に設けられたブレ−ドであり、取忘れ券を券発行口3から引き込んで、発行搬送路4を逆に搬送して収納搬送路6に受け渡すために搬送方向を取忘れ券収納箱5の方向へ切替える。
【0012】
20a、20bはロ−ル紙である。
21はカッタ−部であり、ロ−ル紙20a、20bのいずれか一方から引き出され、券搬送路7b、7cのいずれかを経由して券搬送路7dに搬送されたロ−ル紙を所定の長さに切断して普通乗車券の原券を作成する。
22は磁気部であり、磁気ライト部22aと磁気リ−ド部22bとから構成されており、磁気ライト部22aが、券搬送路7dを搬送された原券に料金、日付等の内容を磁気デ−タとして書込み、磁気リ−ド部22bが、この磁気データを読み取ってその内容を確認する。
【0013】
23は印字部であり、プラテン23a、印字ヘッド23b、インクリボン23cとから構成されおり、磁気部22で磁気デ−タの内容の確認がなされ、券搬送路7eを経由して券搬送路7fに搬送された原券に、磁気データと同様の内容を文字にして印字する。
なお、本実施の形態では、同様の構成の色違い等の印字部23が、その下流側に併設されている。
【0014】
印字部23で印字された原券は、普通乗車券として券搬送路7fを搬送され、インサ−タ−ユニット2内の券搬送路7aを経由して発行搬送路4に受け渡されて搬送され、券発行口3から排出される。
なお、普通乗車券は、顧客が取り出しやすいように、一端を発行搬送路4が挟持して風等により飛ばされないようにし、他端を券発行口3から所定の長さ、例えば20mm程度飛び出させて排出する。
【0015】
24は印刷および磁気デ−タが書込まれていない定期乗車券の原券を収納するホッパ部であり、ピックアップロ−ラ25、リバ−スロ−ラ26、フィードロ−ラ27により、このホッパ部24から原券を1枚ずつ繰り出せるようになっており、原券は券搬送路7g、7dを搬送され、上記の普通乗車券の原券と同様に、磁気部22での磁気デ−タの書込みおよびその内容の確認、印字部23での文字の印字が行われ、券搬送路7f、7aを経由して発行搬送路4に受け渡されて搬送され、定期乗車券として券発行口3から排出される。
【0016】
28は廃券回収部であり、パンチ部29で孔を開けられて廃券処理された廃券や、磁気デ−タ等に不良があると判定されてパンチ部29で孔を開けられた不良券を回収する。
7hは券搬送路であり、廃券回収部28、パンチ部29に廃券や不良券を搬送する。
【0017】
30a〜30cはブレ−ドであり、券の処理内容に応じて搬送方向を切替える。
なお、発行搬送路4、収納搬送路6、券搬送路7a〜7gには複数の図示しない検知センサが所定の位置に設けられており、搬送される券の通過を検知するように構成されている。
【0018】
図2において、40は発行搬送路4の下側に配置された下側ベルトであり、複数枚の券を一括して券発行口3から排出する場合に、下側ベルト40を下降させて券を下側ベルト40上に集積するために昇降機構を有している。
なお、上記の発行搬送路4、収納搬送路6、券搬送路7a〜7gは、図2、図3に示すように、それぞれ搬送プ−リと無端の歯付ベルト等の一対のベルトにより構成されている。
【0019】
また、これらの搬送路は上記のベルトによるものに限らず、搬送ロ−ラを所定の間隔で配置した搬送路であってもよい。
上述した構成の作用について、図4に示すフロ−チャ−トを用い、Sで示すステップに従って、顧客が複数枚の普通乗車券を購入し、この普通乗車券が券発行口3から一括して排出されたときに、顧客が普通乗車券を取忘れた場合の取忘れ券の収納処理について説明する。
【0020】
顧客が発券装置1の図示しない表示画面を操作し、料金、枚数等の内容を選択すると、ロ−ル紙20a、20bから引き出されてカッタ−部21で切断された普通乗車券の原券は、磁気部22、印字部23により磁気デ−タの書込みや印字が行われ、インサ−タ−ユニット2内の券搬送路7aを経由して発行搬送路4に受け渡されて搬送され、普通乗車券が券発行口3から一括して排出される。
【0021】
このとき、顧客が購入した複数の普通乗車券を一括して排出するために、下側ベルト40を下降させ、1枚目の普通乗車券を下側ベルト40上に放出し、2枚目以降も同様に放出して下側ベルト40上に集積し、その後下側ベルト40を上昇させ、複数枚の普通乗車券を一括して狭持して券発行口3から排出する。
また、このとき検知センサ9aは、普通乗車券が券発行口3に存在していることを検知している。
【0022】
S1、顧客が券発行口3に排出された普通乗車券の一部または全部を取忘れて所定時間経過すると、発券装置1は、排出した普通乗車券を取忘れ券と判断する。
S2、普通乗車券の取忘れを判断した発券装置1は、取忘れ券収納箱5の検知センサ9bにより取忘れ券収納箱5内の取忘れ券の有無を確認し、取忘れ券が収納されていない場合は、券発行口3に取忘れられた普通乗車券を1回目の取忘れ券としてステップS3へ、既に1回目の取忘れが発生して取忘れ券収納箱5内に取忘れ券が収納され、通常の発券取引が継続している場合は、2回目の取忘れ券としてステップS4へ移行する。
【0023】
S3、発券装置1は、ブレ−ド10により搬送方向を取忘れ券収納箱5の方向へ切替え、1回目の取忘れ券をインサ−タ−ユニット2内に一括して取り込んで発行搬送路4を逆に搬送して収納搬送路6に受け渡し、取忘れ券収納箱5に一括して搬送して収納し、通常の発券取引を継続する。
S4、発券装置1は、表示画面に取引中止を表示して顧客との取引を停止し、2回目の取忘れ券をインサ−タ−ユニット2内に一括して取り込んで発行搬送路4に保留する。
【0024】
このとき、発券装置1は発行搬送路4に取忘れ券を保留したことを示す保留状態フラグをセットする。
S5、2回目の取忘れ券を発行搬送路4に保留すると、発券装置1は、係員にその旨を報知する。
S6、係員は取忘れ券収納箱5に収納されている取忘れ券および発行搬送路4に保留されている取忘れ券を除去し、発券装置1の取引停止を解除して通常の発券取引が可能な状態とする。
【0025】
なお、取忘れ券が発行搬送路4から除去されると、発券装置1は保留状態フラグをリセットする。
以上説明したように、本実施の形態例では、1回目の券の取忘れが発生したとき、取り忘れ券を取忘れ券収納箱に収納し、顧客が券の取り忘れに気付かず、返却の要請がない場合は引き続いて通常の発券取引を継続して稼働する。
【0026】
次に、2回目の券の取忘れが発生したときは、取り忘れ券を取忘れ券収納箱には収納せずに発行搬送路に保留して発券装置を停止し、取忘れ券収納箱に収納されている1回目の取忘れ券および発行搬送路に保留されている2回目の取忘れ券を除去することにより、両方の顧客の取忘れ券を判別することができる。
また、発行搬送路と収納搬送路とが、券発行口と取忘れ券収納箱とを略直線状に接続していることにより、複数枚の取忘れ券を一括して搬送する場合にも、取忘れ券収納箱へ円滑に搬送することができる。
【0027】
さらに、2回目に取忘れられた取忘れ券を、取忘れ券収納箱に収納せずに発行搬送路に保留するようにしたことにより、2回目の取忘れ券を収納するための取忘れ券収納箱を新たに設ける必要がなく、低コストの発券装置を得ることができる。
さらに、取忘れ券は通常、月に1、2回程度の発生頻度であり、本実施の形態の発券装置は、1回目の取忘れ券を取忘れ券収納箱内に収納し、引き続いて通常の発券取引を継続して稼働している場合、2回目の取忘れ券を取り込んだ後に発券装置を停止して取忘れ券を除去するため、発券装置の停止回数を減らし、稼働状態に支障をきたさないようにすることができる。
【0028】
さらに、ロ−ル紙やインクリボン等の消耗品も通常、月に1回程度の交換が必要であり、取忘れ券を取除くときに消耗品の交換を合せて行うことができ、発券装置を停止する回数を減らして休止率を低下させることができる。
なお、顧客が1枚の普通乗車券を購入した場合は、下側ベルト40を下降せずにそのままにして、普通乗車券を券発行口3から1枚づつ排出する。その他の取忘れ券の収納処理の作動は、上述した顧客が複数枚の普通乗車券を購入した場合と同様である。
【0029】
また、発券装置1が下側ベルト40の昇降機構を備えておらず、複数枚の普通乗車券を順次排出する場合は、1枚目の普通乗車券が券発行口3に排出されたとき、2枚目以降の普通乗車券は、券搬送路7aまたはこれより上流側の搬送路に待機している。
そして、券の取忘れが発生し、これが1回目の取忘れ券と判断された場合、発券装置1は、1枚目の取忘れ券を発行搬送路4を逆に搬送し、収納搬送路6に受け渡して取忘れ券収納箱5に搬送して収納する。
【0030】
また、2枚目以降の取忘れ券は、一旦、発行搬送路4に搬送し、ブレ−ド10により取忘れ券収納箱5の方向に搬送方向を切替えた後、発行搬送路4を逆に搬送し、収納搬送路6に受け渡して取忘れ券収納箱5に収納し、通常の発券取引を継続する。
また、2回目の取忘れ券と判断された場合は、発券装置1は、表示画面に取引中止を表示して顧客との取引を停止し、1枚目の取忘れ券を発行搬送路4に保留する。
【0031】
このとき、2枚目以降の取忘れ券は、券搬送路7aまたはこれより上流側の搬送路に待機したまま停止させる。
その後、報知により取忘れ券を係員が除去すると、発券装置1は通常の発券取引が可能な状態となる。
第2実施の形態例
図5は第2実施の形態例の取忘れ券の取扱処理を示すフロ−チャ−トである。
【0032】
なお、本実施の形態の発券装置1の構成は、上記第1実施の形態例の図1に示す構成と同様である。
上述した構成の作用について、図5に示すフロ−チャ−トを用い、SAで示すステップに従って、顧客が複数枚の普通乗車券を購入し、この普通乗車券が券発行口3から一括して排出されたときに、顧客が普通乗車券を取忘れた場合の取忘れ券の収納処理について説明する。
【0033】
顧客が発券装置1の図示しない表示画面を操作し、料金、枚数等の内容を選択すると、上述した第1実施の形態例と同様に、普通乗車券の原券は磁気部22、印字部23により磁気デ−タの書込みや印字が行われて発行搬送路4を搬送され、普通乗車券が券発行口3から一括して排出される。
また、このとき検知センサ9aは、普通乗車券が券発行口3に存在していることを検知する。
【0034】
SA1、顧客が券発行口3に排出された普通乗車券の一部または全部を取忘れて所定時間経過すると、発券装置1は、排出した普通乗車券を取忘れ券と判断する。
SA2、普通乗車券の取忘れを判断した発券装置1は、取忘れ券収納箱5の検知センサ9bにより取忘れ券収納箱5内の取忘れ券の有無を確認し、取忘れ券が収納されていない場合は、券発行口3に取忘れられた普通乗車券を1回目の取忘れ券としてステップSA3へ、既に1回目の取忘れが発生して取忘れ券収納箱5内に取忘れ券が収納され、通常の発券取引が継続している場合は、2回目の取忘れ券としてステップSA9へ移行する。
【0035】
SA3、発券装置1は、1回目の取忘れ券をインサ−タ−ユニット2内に一括して取り込んで、一旦、発行搬送路4に保留する。
このとき、発券装置1は保留状態フラグをセットする。
SA4、1回目の取忘れ券を発行搬送路4に保留すると、発券装置1は、表示画面の所定の場所に、例えば「係員にご連絡下さい。」等の文言を表示し、顧客に係員への連絡を通知する。
【0036】
このとき、発券装置1は、1回目の取忘れが発生した旨を係員に報知する。
なお、発券装置1は、係員への連絡を通知する表示をしたときに警告音を鳴らし、顧客に券の取忘れを気付かせるようにしてもよい。
また、表示画面には、通常の発券取引のための表示がされており、発券装置1は新たな発券取引が可能な状態にある。
【0037】
SA5、発券装置1は、表示画面に通常の発券取引のための内容を表示しており、発券装置1は表示画面が操作されたか否かにより、新たな顧客による発券取引の発生を確認し、表示画面が操作された場合はステップSA6へ、表示画面が操作されない場合はステップSA7へ移行する。
なお、新たな顧客による発券取引の発生の有無は、表示画面が操作されたか否かを確認して判断するのではなく、発券装置1に検知センサを設けて顧客の接近を検知することにより判断するようにしてもよい。
【0038】
SA6、発券装置1が新たな取引を検知すると、発券装置1は発行搬送路4に保留している1回目の取忘れ券を収納搬送路6に受け渡たし、取忘れ券収納箱5に搬送して収納し、通常の発券取引を継続する。
なお、取忘れ券の収納は、1回目の取忘れが発生した後、新たな顧客が発券取引を行う前に所定時間経過したときに、係員への連絡を通知する文言を表示画面から消去して取忘れ券収納箱5に収納するようにしてもよい。
【0039】
SA7、新たな顧客による発券取引が行われる前に、顧客が取忘れ券に気付かず、顧客から取忘れ券の返却の要請がない場合はステップSA5へ戻って上記のステップを繰り返す。顧客から取忘れ券の返却の要請があった場合はステップSA8へ移行する。
SA8、係員は顧客からの要請を受けると、発券装置1の後部の図示しない保守扉を開けて操作し、発行搬送路4に保留している取忘れ券を券発行口3から排出して顧客に返却する。
【0040】
なお、取忘れ券が発行搬送路4から除去されると、発券装置1は保留状態フラグをリセットする。
また、係員は顧客に購入した普通乗車券の枚数、料金等を確認し、この顧客がこの普通乗車券を取忘れた顧客か否かの確認を行う。
SA9、発券装置1は、表示画面に取引中止を表示して顧客との取引を停止し、2回目の取忘れ券をインサ−タ−ユニット2内に一括して取り込んで発行搬送路4に保留する。
【0041】
このとき、発券装置1は保留状態フラグをセットする。
SA10、2回目の取忘れ券を発行搬送路4に保留すると、発券装置1は、係員にその旨を報知する。
SA11、係員は取忘れ券収納箱5に収納されている取忘れ券および発行搬送路4に保留されている取忘れ券を除去し、発券装置1の取引停止を解除して通常の発券取引が可能な状態とする。
【0042】
なお、取忘れ券が発行搬送路4から除去されると、発券装置1は保留状態フラグをリセットする。
以上説明したように、本実施の形態例では、第1実施の形態例の効果に加えて、1回目に取忘れられた取忘れ券を一旦発行搬送路に保留し、顧客の要請に応じて取忘れ券を券発行口から排出することにより、発行搬送路に保留している取忘れ券を顧客に返却する場合、発券装置を停止することなく円滑に返却することができる。
【0043】
なお、顧客が1枚の普通乗車券を購入する場合は、上記第1実施の形態例と同様にして、取忘れ券の収納処理が行われる。
また、発券装置1が下側ベルト40の昇降機構を備えておらず、複数枚の普通乗車券を順次に排出する場合は、上記第1実施の形態例と同様にして取忘れ券の収納処理が行われ、これが1回目の取忘れ券と判断された場合は、1枚目の取忘れ券を取忘れ券収納箱5に収納した後、券搬送路7aまたはこれより上流側の搬送路に待機していた2枚目以降の取忘れ券を収納搬送路6を搬送して取忘れ券収納箱5に収納し、その後通常の発券取引を継続する。
【0044】
また、2回目の取忘れ券と判断された場合は、1枚目の取忘れ券は発行搬送路4に保留し、2枚目以降の取忘れ券は券搬送路7aまたはこれより上流側の搬送路に待機したまま停止させ、これらの取忘れ券が除去された後、発券装置1は通常の発券取引が可能な状態となる。
第3実施の形態例
図6は第3実施の形態例の取忘れ券の除去処理を示すフロ−チャ−トである。
【0045】
なお、本実施の形態の発券装置1の構成は、上記第1実施の形態例の図1に示す構成と同様である。
上述した構成の作用について、図6に示すフロ−チャ−トを用い、SBで示すステップに従って、取忘れ券の除去処理について説明する。
発券装置1は、既に1回目の取忘れ券を取忘れ券収納箱5に収納しており、この取忘れ券を検知センサ9bが検知している。
【0046】
SB1、係員が、発券装置1に設けられている図示しない保守扉を開くと、発券装置1に設けられた図示しない検知センサは、保守扉が開いたことを検知し、発券装置1はこの検知センサにより保守扉が開いたことを確認し、発券取引を停止する。
SB2、保守扉を開くと、係員は取忘れ券収納箱5から取忘れ券を除去する。
【0047】
このとき、発券装置1は、検知センサ9bにより取忘れ券が取忘れ券収納箱5から除去されたことを確認する。
SB3、取忘れ券収納箱5から取忘れ券が除去されたことを確認した後、発券装置1は、保留状態フラグがセットされているか否かを確認し、セットされている場合は、取忘れ券が発行搬送路4に保留されているとしてステップSB4へ、セットされていない場合は、取忘れ券が保留されていないとしてステップSB6へ移行する。
【0048】
なお、発行搬送路4に保留されている取忘れ券の有無は、発券装置1が保留状態フラグをセットしてこれを確認することにより行わず、図示しない検知センサを発行搬送路4の所定の位置に設け、取忘れ券の有無を検知して確認するようにしてもよい。
SB4、発券装置1は、発行搬送路4に保留している取忘れ券を搬送して収納搬送路6に受け渡し、取忘れ券収納箱5に搬送して収納する。
【0049】
SB5、発券装置1が取忘れ券を取忘れ券収納箱5に収納すると、係員は取忘れ券収納箱5からこの取忘れ券を除去する。
なお、取忘れ券が発行搬送路4から除去されると、発券装置1は保留状態フラグをリセットする。
SB6、取忘れ券を除去すると係員は保守扉を閉じ、発券装置1はこれを検知し、取引停止を解除して通常の発券取引が可能な状態とする。
【0050】
以上説明したように、本実施の形態例では、第1実施および第2実施の形態例の効果に加えて、発行搬送路に保留した取忘れ券を除去するときに、取忘れ券収納箱に収納してから除去することにより、取忘れ券の除去を容易にすることができる。
なお、取忘れ券の保留は、発行搬送路4に限らず、収納搬送路6、券搬送路7a〜7hのいずれの搬送路に保留するようにしてもよい。
【0051】
なお、発券装置1が券を1枚づつ券発行口3から排出する場合、発行搬送路4が取忘れ券以上の長さを有するようにせず、券の取忘れが発生してこの取忘れ券が発行搬送路4と収納搬送路6とをまたいで保留されたときに券発行口3から外側に取忘れ券がはみ出すことがないように、発行搬送路4と収納搬送路6とを含めた長さが取忘れ券以上を有するようにしてもよい。
【0052】
なお、本発明の発券装置は、自動券売機に限らず、顧客への発券取引を行う機能を有するものであれば自動清算機やチケット類の券売機等、どのようなものにも適用することができる。
【0053】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明は、1回目の券の取忘れが発生したとき、取り忘れ券を取忘れ券収納箱に収納し、顧客が券の取り忘れに気付かず、返却の要請がない場合は引き続いて通常の発券取引を継続して稼働する。
次に、2回目の券の取忘れが発生したときは、取り忘れ券を取忘れ券収納箱には収納せずに発行搬送路に保留して発券装置を停止し、取忘れ券収納箱に収納されている1回目の取忘れ券および発行搬送路に保留されている2回目の取忘れ券を除去することにより、両方の顧客の取忘れ券を判別することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の発券装置の側面図
【図2】本発明のインサ−タ−ユニットの斜視図
【図3】本発明の取忘れ券の発券装置への取り込み状態を示す説明図
【図4】第1実施の形態例の取忘れ券の取扱処理を示すフロ−チャ−ト
【図5】第2実施の形態例の取忘れ券の取扱処理を示すフロ−チャ−ト
【図6】第3実施の形態例の取忘れ券の除去処理を示すフロ−チャ−ト
【符号の説明】
1 発券装置
2 インサ−タ−ユニット
3 券発行口
4 発行搬送路
5 取忘れ券収納箱
6 収納搬送路
7a〜7h 券搬送路
8 搬送路合流部
9a 検知センサ
9b 検知センサ
10 ブレ−ド
20a ロ−ル紙
20b ロ−ル紙
21 カッタ−部
22 磁気部
22a 磁気ライト部
22b 磁気リ−ド部
23 印字部
23a プラテン
23b 印字ヘッド
23c インクリボン
24 ホッパ部
25 ピックアップロ−ラ
26 リバ−スロ−ラ
27 フィードロ−ラ
28 廃券回収部
29 パンチ部
30a〜30c ブレ−ド
40 下側ベルト
Claims (6)
- 券を発行する券発行口と、取忘れ券を収納する取忘れ券収納箱と、一端を前記券発行口に接続する発行搬送路と、該発行搬送路の他端と前記取忘れ券収納箱とを接続する収納搬送路とを備え、
1回目に取忘れられた取忘れ券を前記取忘れ券収納箱に収納し、2回目に取忘れられた取忘れ券を前記発行搬送路もしくは前記収納搬送路に保留することを特徴とする発券装置。 - 請求項1において、
前記発行搬送路と前記収納搬送路とは、前記券発行口と前記取忘れ券収納箱とを略直線状に接続することを特徴とする発券装置。 - 請求項1または請求項2において、
1回目に取忘れられた取忘れ券を、一旦、前記発行搬送路に保留することを特徴とする発券装置。 - 請求項3において、
前記発行搬送路に保留している取忘れ券を、新たな取引が行われるときに、前記取忘れ券収納箱に収納することを特徴とする発券装置。 - 請求項1または請求項3において、
前記発行搬送路に保留している取忘れ券を、顧客の要請に応じて前記券発行口から排出することを特徴とする発券装置。 - 請求項1から請求項4または請求項5において、
前記取忘れ券収納箱に収納している取忘れ券を検知する検知センサを設け、該検知センサが、前記取忘れ券収納箱に収納している取忘れ券が除去されたことを検知したときに、前記発行搬送路に保留している取忘れ券を、前記取忘れ券収納箱に収納することを特徴とする発券装置。
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