JP2004317211A - 容器検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】容器の上方に設置することができ、例えば高密度で配置された複数の容器に対しても対応することができる容器検出装置を提供すること。
【解決手段】容器検出装置1は、移動手段7により把持装置本体11に対し左右方向にスライド可能な検出装置本体2と、該検出装置本体2の下部に設置された試験管8と同数の光学センサー3と、各光学センサー3から出力される信号に基づいて試験管(容器)8の有無を検知する検知手段4とを有している。光学センサー3は、試験管8の上端開口の縁部82に検出光33を投光する発光素子31と、検出光33が縁部82で反射した反射光34を受光し、光電変換する受光素子32とを備えている。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば試験管のような容器を検出する容器検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
試験管(筒状の容器)の外径を測定する装置として、近赤外光ビームを発する発光部と、近赤外光ビームを受光する受光部とを有し、これらにより近赤外光の発光、受光を行うとともに、前記発光部と前記受光部との間に試験管を搬送し、その透過光量を測定して試験管の外径を算出する装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この装置は、試験管の外径を検出する装置であるが、試験管の通過の有無を検知する装置として応用することもできる。
【0003】
しかし、この装置では、発光部および受光部が試験管の側部に設置されているため、測定部に広い場所が必要となり、測定部全体が大型化する。そのため、例えば複数の試験管が行列状に配置されているような、試験管の配置密度が高いような場所においての使用は困難であるという欠点がある。
【0004】
【特許文献1】
特開平6−347224号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、容器の上方に設置することができ、小型化に適し、広い設置スペースを必要としない容器検出装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
このような目的は、下記(1)〜(11)の本発明により達成される。
【0007】
(1) 容器保持具に容器が装填されているか否かを検出する容器検出装置であって、
前記容器の上方に設置され、容器の上端開口の縁部に検出光を投光する発光素子と、前記検出光が前記縁部で反射した反射光を受光し、光電変換する受光素子とを備える光学センサーと、
前記検出光の光路が前記縁部を横切るように前記光学センサーを前記容器保持具に対し相対的に移動する移動手段と、
前記光学センサーの受光素子から出力される信号に基づいて前記容器の有無を検知する検知手段とを有することを特徴とする容器検出装置。
【0008】
(2) 複数の容器を保持し得る容器保持具に各容器が装填されているか否かを検出する容器検出装置であって、
前記容器の上方に、容器の上端開口の縁部に検出光を投光する発光素子と、前記検出光が前記縁部で反射した反射光を受光し、光電変換する受光素子とを備える複数の光学センサーが各容器に対し設置され、
前記各光学センサーの検出光の光路が対応する容器の縁部を横切るように前記各光学センサーを前記容器保持具に対し相対的に移動する移動手段と、
前記各光学センサーの受光素子から出力される信号に基づいて前記容器保持具に全ての容器が装填されているか否かを検知する検知手段とを有することを特徴とする容器検出装置。
【0009】
(3) 複数の容器を一列に並べて保持し得る容器保持具に各容器が装填されているか否かを検出する容器検出装置であって、
前記容器の上方に、容器の上端開口の縁部に検出光を投光する発光素子と、前記検出光が前記縁部で反射した反射光を受光し、光電変換する受光素子とを備える複数の光学センサーが各容器に対し設置され、
前記各光学センサーの検出光の光路が対応する容器の縁部を横切るように前記各光学センサーを前記容器保持具に対しその容器配列方向に相対的に移動する移動手段と、
前記各光学センサーの受光素子から出力される信号に基づいて前記容器保持具に全ての容器が装填されているか否かを検知する検知手段とを有することを特徴とする容器検出装置。
【0010】
(4) 前記検知手段は、全ての光学センサーの受光素子から容器の存在を検出する信号が出力された場合には、前記容器保持具に全ての容器が装填されていると判断する上記(2)または(3)に記載の容器検出装置。
【0011】
(5) 前記検知手段は、各光学センサーの受光素子から出力された信号を保持するラッチ回路を有する上記(2)ないし(4)のいずれかに記載の容器検出装置。
【0012】
(6) 前記検知手段は、前記各ラッチ回路から出力された信号を入力するアンド回路を有する上記(5)に記載の容器検出装置。
【0013】
(7) 容器保持具を把持する機能を有する把持装置に設置されている上記(1)ないし(6)のいずれかに記載の容器検出装置。
【0014】
(8) 前記把持装置は、複数の前記容器保持具が並べて設置されている状態で、それらのうちの任意の容器保持具を上方から把持し、持ち上げることができるよう構成されている上記(7)に記載の容器検出装置。
【0015】
(9) 複数の容器保持具に対し、順次、容器の有無の検知作業を行う上記(1)ないし(8)のいずれかに記載の容器検出装置。
【0016】
(10) 前記容器は、少なくともその上部が筒状をなすものである上記(1)ないし(9)のいずれかに記載の容器検出装置。
【0017】
(11) 前記容器は、試験管である上記(1)ないし(10)のいずれかに記載の容器検出装置。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の容器検出装置を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
【0019】
図1は、本発明の容器検出装置の実施形態を示す側面図、図2は、容器(試験管)に対する検出光の走査パターン(走査履歴)を示す平面図、図3は、本発明の容器検出装置における検知手段の構成を示す回路図である。以下の説明では、図1中の上側を「上」または「上方」、下側を「下」または「下方」と言い、図1および図2中の左側を「左」または「左方」、右側を「右」または「右方」と言う。
【0020】
図1に示す容器検出装置(試験管検出装置)1は、ラック(容器保持具)9を把持する機能を有する把持装置10に設置(搭載)されている。まず、この把持装置10について説明する。
【0021】
把持装置10は、把持装置本体11を有し、把持装置本体11の両側部には、それぞれ、把持部材12、12が設置されている。把持部材12は、それぞれ、2本のアーム13を有し、各アーム13の先端には、容器保持具であるラック9に係合する爪14が設けられている。すなわち、合計4個の爪14を備えている。
【0022】
把持装置本体11の上方に設置された図示しない駆動手段を駆動すると、把持部材12、12は、把持装置本体11の一方の側部にある2つの爪14と、把持装置本体11の他方の側部にある2つの爪14とが互いに接近するように作動し、各爪14がラック9の上部に係合してラック9を把持する。また、前記駆動手段を逆方向に駆動すると、把持装置本体11の両側部にある爪14同士が離間するように作動し、ラック9の把持を解除する。
【0023】
このような把持装置10は、ラック9を把持した状態で、図1中の上下方向および図1の紙面に垂直な方向に移動することができ、これにより、ラック9を他所へ搬送することができる。
【0024】
図1等に示すように、ラック9は、複数の有底筒状の容器(少なくとも上部が筒状をなす容器)、すなわち複数本(本実施形態では6本)の試験管8を図1中左右方向に一列に並べて保持し得る容器保持具(試験管保持具)である。この場合、各試験管8は、等間隔で保持されているのが好ましい。また、同一サイズの試験管8を保持する場合、全ての試験管8の上端が揃っている(同一高さである)のが好ましい。
【0025】
各試験管8には、例えば、液体状の検体(例えば血液または血液成分)または試薬、検査薬、培養液、その他各種液体等が必要に応じ入れられている。
【0026】
容器検出装置1は、把持装置本体11に対し左右方向にスライド(移動)可能な検出装置本体2を有している。この検出装置本体2の下部であって、各試験管8の上方には、試験管8と同数の光学センサー3が設置されている。光学センサー3の設置間隔は、試験管8の設置間隔にほぼ等しい。
【0027】
また、容器検出装置1は、各光学センサー3の受光素子32から出力される信号に基づいて試験管8の有無を検知する検知手段4を有している。以下、これらの構成について詳述する。なお、各光学センサー3は、それぞれ、同一の構成であるため、以下、1つの光学センサー3について代表的に説明する。
【0028】
光学センサー3は、試験管8の上端開口81の縁部82に検出光(照射光)33を投光する発光素子31と、検出光33が縁部82で反射した反射光34を受光し、光電変換する受光素子32とを備えている。
【0029】
発光素子31としては、例えば、半導体レーザー光源、赤外線発光素子、可視光発光素子、紫外線発光素子、照明用光源等が挙げられる。受光素子32としては、例えば、フォトダイオード、フォトトランジスタ、フォトIC、撮像素子(CCD)等が挙げられる。
【0030】
図1および図3に示すように、通電回路35により光学センサー3の発光素子31に通電すると、光学センサー3の発光素子31は検出光33を発する。この光学センサー3の直下に試験管8の縁部82が存在する場合、この検出光33は、走査の過程において当該試験管8の縁部82で反射され、その反射光34は、受光素子32で受光され、光電変換される。これにより、受光素子32から信号(Hi信号)が出力される。一方、光学センサー3の直下に試験管8が存在しない場合には、縁部82による反射光34は得られないので、受光素子32からは信号は出力されない(Low信号が出力される)。
【0031】
なお、試験管8は、通常、透明なガラスまたは樹脂、金属材料等で構成され、その上端部、特に縁部82は、検出光33を十分に反射し得るようになっているが、試験管8の縁部82に対し、検出光33の反射を助長または促進させるような処理、例えば、縁部82を平坦にする加工、鏡面加工、金属薄膜の形成等を行うこともできる。これにより、試験管有無の検出精度の向上が図れる。
【0032】
各光学センサー3に対しては、それぞれ、ラッチ回路51、52、53、54、55および56が設置され、各受光素子32から出力されたHi信号は、対応するラッチ回路51〜56に一旦ラッチ(保持)される。ラッチ回路51〜56は、各光学センサー3から出力されるHi信号の時間的なズレを吸収する機能を有する。
【0033】
各ラッチ回路51〜56の出力側は、アンド回路6の入力側に接続されている。ラッチ回路51〜56は、それぞれ、対応する受光素子32からのHi信号が入力された場合に限り、アンド回路6へ信号を出力する(一定時間、Hi信号を出力し続ける)。また、ラッチ回路51〜56へリセット信号(クリア信号)Rが入力された場合には、各ラッチ回路51〜56は、リセットされる。
【0034】
アンド回路6は、全てのラッチ回路51〜56からHi信号が入力された場合に限り、その出力側にHi信号を出力し、その他の場合は、信号は出力されない(Low信号が出力される)。
【0035】
このようなラッチ回路51〜56およびアンド回路6により、検知手段4が構成される。この検知手段4は、例えばプリント回路基板として構成され、検出装置本体2の内部または把持装置本体11の内部等に設置されている。
【0036】
検出装置本体2およびこれに設置された各光学センサー3は、移動手段7の作動により、把持装置本体11に対し左右方向に移動する。
【0037】
図1に示すように、この移動手段7は、把持装置本体11側に設置された一対のモータ71と、これらのモータ71の駆動制御回路(図示せず)と、各モータ71の回転軸に設置されたピニオンギア72と、検出装置本体2側に設けられ、前記各ピニオンギア72に噛合するラックギア73とで構成されている。
【0038】
各モータ71は、駆動制御回路による通電方向の切り替えにより、正転/逆転可能となっている。また、モータ71として、ステッピングモータを用いることもできる。
【0039】
駆動制御回路の制御により、両モータ71を正転させると、両ピニオンギア72が図1中時計回りに回転し、これらに噛合する両ラックギア73が左方へ移動し、検出装置本体2およびこれに設置された各光学センサー3が同方向へ移動する。この際、モータ71の回転量(回転時間)により、各光学センサー3の移動距離を制御することができる。
【0040】
駆動制御回路の制御により、両モータ71を逆転させると、両ピニオンギア72が図1中反時計回りに回転し、これらに噛合する両ラックギア73が右方へ移動し、検出装置本体2およびこれに設置された各光学センサー3が同方向へ移動する。この際、モータ71の回転量(回転時間)により、各光学センサー3の移動距離を制御することができる。
【0041】
なお、移動手段7の構成は、図示のようなラックギアおよびピニオンギアによる構成に限らず、検出装置本体2または容器検出装置1を移動し得るものであれば、いかなる構成のものでもよい。さらに、移動手段7は、ラック9側を移動するものであってもよい。
【0042】
次に、試験管の検出手順(方法)の一例について図2に基づき説明する。なお、図2(a)(d)中の白丸(符号33’)は、検出光照射位置、すなわち、実際には検出光が照射されていないが、この検出光を照射すべき位置を示し、図2(b)(c)中の斜線を施した丸(符号33)は、実際に検出光33が照射されている状態を示す。
【0043】
まず、ラック9に各試験管8を装填した状態で、各光学センサー3の真下(検出光照射位置33’)に、対応する試験管8の縁部82が位置するようにラック9および/または容器検出装置1をセットする(図1および図2(a)参照)。この時点では、まだ検出光33の投光は行わない。
【0044】
次に、両モータ71を所定時間逆転させ、検出装置本体2およびこれに設置された各光学センサー3を右方へ所定距離移動し、この移動が完了したら、各発光素子31を発光して検出光33を下方に向けて投光する(図2(b)参照)。検出光は、試験管8の上端開口81内に投光される。
【0045】
この状態から、両モータ71を所定時間正転させ、検出装置本体2およびこれに設置された各光学センサー3を左方へ所定距離移動する。この移動により、図2(c)に示すように、検出光33は、試験管8に対し左方へ移動し、試験管8の縁部82と交差した(試験管8の縁部82を横切った)後、試験管8の外部に出る。検出光33が試験管8の縁部82と交差する(重なる)際、検出光33は縁部82に反射され、その反射光34が受光素子32で受光され、これにより当該受光素子32からHi信号が出力される。
【0046】
光学センサー3の真下に対応する試験管8が存在しない場合、検出光33の縁部82による反射光34は得られないので、受光素子32から信号は出力されない(Low信号が出力される)。
【0047】
前述したように、ラック9に全ての試験管8が装填されている場合、全光学センサー3(全受光素子32)からHi信号が出力され、さらに全ラッチ回路51〜56から信号が出力され、それらがアンド回路6に入力されるので、アンド回路6からHi信号(全ての試験管8が存在する旨の信号)が出力される。これにより、ラック9に全ての試験管8が装填されていること(正常であること)が検知される。
【0048】
なお、ラック9に全ての試験管8が装填されている場合でも、各受光素子32からHi信号が出力されるには時間差が生じることがあるが、各ラッチ回路51〜56は、リセットされるまではHi信号を出力し続けるため、このような時間差は吸収される。
【0049】
一方、ラック9に試験管8が1本でも存在しない場合、それに対応する光学センサー3の受光素子32は縁部82による反射光34を受光しないので、当該受光素子32から信号は出力されず(Low信号が出力される)、これに対応するラッチ回路からも信号が出力されず、よって、アンド回路6からは信号が出力されない(Low信号が出力される)。これにより、ラック9に全ての試験管8が装填されていないこと、すなわち、少なくとも1本の試験管8が装填されていないこと(異常であること)が検知される。
【0050】
最後に、図2(c)に示す状態で、各発光素子31を消灯し、両モータ71を所定時間逆転させ、検出装置本体2およびこれに設置された各光学センサー3を右方へ所定距離移動し、元の位置に戻す。すなわち、検出光照射位置33’が、対応する試験管8の縁部82に位置するようにする。また、各ラッチ回路51〜56へリセット信号Rを入力して、各ラッチ回路51〜56をリセットする。これにより、次のラック9に対する試験管有無の検知の準備が完了する。
【0051】
なお、本実施形態では、把持装置本体11に対し検出装置本体2が移動して検出光33を走査する構成であるが、これに限らず、把持装置10全体を移動して検出光33を走査するような構成であってもよい。
【0052】
また、図3に示す回路構成の検知手段4は、ラック9に全ての試験管8が装填されているか否かを検知するものであるが、ラック9に全ての試験管8が装填されていない場合に、欠如している試験管8の本数を検知し得る構成、または欠如している試験管8がどれであるかを特定し得る構成とすることもできる。
【0053】
本実施形態における把持装置10は、複数の同様のラック9に対し、順次、把持作業(搬送作業)を行う。把持装置10に設置された容器検出装置1は、例えば、把持装置10がラック9を把持する直前または直後に、当該ラック9に対し前述した試験管の有無の検知作業を行うことができる。
【0054】
図4および図5は、それぞれ、ラック9の配置の例を示す平面図である。以下、これらの図に基づいて説明する。
【0055】
図4に示すように、把持装置10の下方に、例えばベルトコンベアーで構成されるラック9の搬送路16が設けられ、ラック9は、この搬送路16を図4中左側から右側に向かって搬送される。搬送路16の下流側(右側)から搬送されて来るラック9は、把持装置10の真下で停止し、把持装置10に設置された容器検出装置1により試験管の有無が検知される。その結果、ラック9に全ての試験管8が搭載されている場合には、「正常」と判断され、さらに搬送路16の下流側(左側)へ搬送される。
【0056】
検知の結果、ラック9に全ての試験管8が搭載されていない(1本以上の試験管が欠如している)場合には、「異常」と判断され、当該ラック9は、把持装置10により把持されて上方に持ち上げられ、搬送路16外へ移送される。
【0057】
このようにして1つのラック9に対する検知および処理が終了したら、次のラック9に対し同様の作業を行い、これを複数回繰り返す。
【0058】
図5に示すように、把持装置10の下方に、ラック集積部17が設けられており、このラック集積部17には、例えば複数(図示の例では、10個)のラック9が並べて設置されている。把持装置10は、図1中の上下方向に移動可能であるとともに、ラック9が並べられている方向(図5中の上下方向)にも移動可能とされている。
【0059】
所定のラック9の上方に把持装置10を位置させた状態で、例えば把持装置10がラック9を把持する直前に、当該ラック9に対し、把持装置10に設置された容器検出装置1により試験管の有無の検知作業を行う。その結果、ラック9に全ての試験管8が搭載されている場合には、「正常」と判断され、当該ラック9は、把持装置10により把持されて上方に持ち上げられ、処理部(図示せず)へ搬送される。処理部では、例えば試験管8内への液体の注入、試験管8内の液体の吸引等の所定の処理がなされる。
【0060】
検知の結果、ラック9に全ての試験管8が搭載されていない(1本以上の試験管が欠如している)場合には、「異常」と判断され、当該ラック9は、把持装置10により把持されて上方に持ち上げられ、前記処理部以外の場所へ搬送される。このラック9に対しては、処理部での処理は行われない。
【0061】
このようにして1つのラック9に対する試験管有無の検知およびその結果に応じた処理が終了したら、ラック集積部17にある他のラック9に対し同様の作業を行い、以後、この作業を繰り返し、ラック集積部17にある全てのラック9に対し、試験管有無の検知およびその結果に応じた処理を行う。このような作業の終了後または作業中に、ラック集積部17には、新たなラック9が補充される。
【0062】
以上説明したように、把持装置10およびこれに設置された容器検出装置1は、ラック9の各試験管8に対し、上方から接近し、上方で検知作業や把持作業を行うので、把持装置10および容器検出装置1を小型化することができ、それらの設置スペースも小さくてよいという効果の他に、次のような効果を奏する。
【0063】
すなわち、図4に示す構成では、搬送路16の両側部に光学センサー等を設置する必要がなく、搬送路16の両側部のスペースを自由に使用することができる。
【0064】
また、図5に示す構成では、ラック集積部17にラック9を高密度で収納した場合、すなわち、隣接するラック9間の隙間を比較的狭くした場合でも、把持装置10および容器検出装置1による作業を、容易、迅速、確実に行うことができる。これにより、試験管8を集積、保持する場合のスペース効率が良く、把持装置10および容器検出装置1の移動距離(移動範囲)も小さくてよいため、より迅速な処理が可能となる。
【0065】
以上、本発明の容器検出装置を図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、容器検出装置を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。
【0066】
例えば、前述の実施形態では、容器検出装置は、把持装置に設置(搭載)されているものであるが、これに限らず、他の装置に設置されたもの、あるいは、容器検出装置単独で存在するものでもよい。
【0067】
また、上記実施形態では、容器保持具に装填された複数の容器(試験管)の有無を検出する場合を例に説明したが、本発明は、単一の容器を検出するものでもよい。
【0068】
また、上記実施形態では、容器検出装置が検知する容器として、試験管(筒状容器)を例に説明したが、容器の種類や形態は、これに限定されない。
【0069】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、装置を検出対象物である容器の上方に設置することができ、小型化に適し、広い設置スペースを必要としない。
【0070】
また、容器の上方に設置することができるので、例えば、容器保持具が狭い場所にある場合や、例えば行列状などのように高密度で配置された複数の容器(試験管)に対しても、十分に対応することができる。
【0071】
そして、複数の容器の有無を検知する場合でも、検知手段は、全ての容器が装填されているか否かを検知するものであるので、簡易な回路構成とすることができる。
【0072】
また、本発明の容器検出装置は、容器有無の検知の精度(信頼性)も高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の容器検出装置の第1実施形態を示す側面図である。
【図2】試験管に対する検出光の走査パターン(走査履歴)を示す平面図である。
【図3】本発明の容器検出装置における検知手段の構成を示す回路図である。
【図4】容器保持具の配置の例を示す平面図である。
【図5】容器保持具の配置の例を示す平面図である。
【符号の説明】
1 容器検出装置(試験管検出装置)
2 検出装置本体
3 光学センサー
31 発光素子
32 受光素子
33 検出光
33’ 検出光照射位置
34 反射光
35 通電回路
4 検知手段
51〜56 ラッチ回路
6 アンド回路
7 移動手段
71 モータ
72 ピニオンギア
73 ラックギア
8 試験管(容器)
81 上端開口
82 縁部
9 ラック
10 把持装置
11 把持装置本体
12 把持部材
13 アーム
14 爪
16 搬送路
17 ラック集積部

Claims (11)

  1. 容器保持具に容器が装填されているか否かを検出する容器検出装置であって、
    前記容器の上方に設置され、容器の上端開口の縁部に検出光を投光する発光素子と、前記検出光が前記縁部で反射した反射光を受光し、光電変換する受光素子とを備える光学センサーと、
    前記検出光の光路が前記縁部を横切るように前記光学センサーを前記容器保持具に対し相対的に移動する移動手段と、
    前記光学センサーの受光素子から出力される信号に基づいて前記容器の有無を検知する検知手段とを有することを特徴とする容器検出装置。
  2. 複数の容器を保持し得る容器保持具に各容器が装填されているか否かを検出する容器検出装置であって、
    前記容器の上方に、容器の上端開口の縁部に検出光を投光する発光素子と、前記検出光が前記縁部で反射した反射光を受光し、光電変換する受光素子とを備える複数の光学センサーが各容器に対し設置され、
    前記各光学センサーの検出光の光路が対応する容器の縁部を横切るように前記各光学センサーを前記容器保持具に対し相対的に移動する移動手段と、
    前記各光学センサーの受光素子から出力される信号に基づいて前記容器保持具に全ての容器が装填されているか否かを検知する検知手段とを有することを特徴とする容器検出装置。
  3. 複数の容器を一列に並べて保持し得る容器保持具に各容器が装填されているか否かを検出する容器検出装置であって、
    前記容器の上方に、容器の上端開口の縁部に検出光を投光する発光素子と、前記検出光が前記縁部で反射した反射光を受光し、光電変換する受光素子とを備える複数の光学センサーが各容器に対し設置され、
    前記各光学センサーの検出光の光路が対応する容器の縁部を横切るように前記各光学センサーを前記容器保持具に対しその容器配列方向に相対的に移動する移動手段と、
    前記各光学センサーの受光素子から出力される信号に基づいて前記容器保持具に全ての容器が装填されているか否かを検知する検知手段とを有することを特徴とする容器検出装置。
  4. 前記検知手段は、全ての光学センサーの受光素子から容器の存在を検出する信号が出力された場合には、前記容器保持具に全ての容器が装填されていると判断する請求項2または3に記載の容器検出装置。
  5. 前記検知手段は、各光学センサーの受光素子から出力された信号を保持するラッチ回路を有する請求項2ないし4のいずれかに記載の容器検出装置。
  6. 前記検知手段は、前記各ラッチ回路から出力された信号を入力するアンド回路を有する請求項5に記載の容器検出装置。
  7. 容器保持具を把持する機能を有する把持装置に設置されている請求項1ないし6のいずれかに記載の容器検出装置。
  8. 前記把持装置は、複数の前記容器保持具が並べて設置されている状態で、それらのうちの任意の容器保持具を上方から把持し、持ち上げることができるよう構成されている請求項7に記載の容器検出装置。
  9. 複数の容器保持具に対し、順次、容器の有無の検知作業を行う請求項1ないし8のいずれかに記載の容器検出装置。
  10. 前記容器は、少なくともその上部が筒状をなすものである請求項1ないし9のいずれかに記載の容器検出装置。
  11. 前記容器は、試験管である請求項1ないし10のいずれかに記載の容器検出装置。
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