JP2004313753A - 防火防煙区画形成設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】火災の抑制に加え、火災による煙の拡散を抑えて安全な避難を可能とする。
【解決手段】防火防煙設備は、トンネル形状対象物の長手方向に一定間隔で形成された区画A〜Eの境界の天井面3及び又は側壁面4に複数の水幕用ヘッド2を列状に配置して水噴射により水幕を形成するヘッド列と、ヘッド列単位に加圧水の供給と停止のために開閉制御される制御弁8a〜8eと、火災発生時に火災発生位置に対し両側の区画境界に位置するヘッド列に設けた制御弁8b,8c,8d,8eを開制御して各ヘッド列からの水噴射により水幕を形成する制御装置11とを備え、ヘッド列は平均粒子径が500ミクロン以下30ミクロン以上の水を散布する水幕用ヘッド2を含む複数のヘッドを列状に配置する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、自動車、列車、地下施設等の通行用トンネル及び各種ライフライン用洞道等のトンネル形状構築物等に設置される防火防煙設備に関する。
従来、この種の防火防煙設備としては水噴霧設備が設置されており、車両火災等の発生を火災検知器等で検知し、火災位置に対応する水噴霧ヘッドを放水制御して、火災の抑制及び駆体の保護を行う。
公開2002−248179号公報
しかしながら、このような火災の抑制及び駆体の保護を目的とする従来のトンネル用水噴霧設備にあっては、例えば火災車両等に対応する水噴霧ヘッドからの放射を開始すると、トンネル上部に形成されていた火災煙層は激しく攪拌され、トンネルの下部も含めた全体に煙及び有害火災ガスが充満した状態となり、その状態でトンネル全体に煙が進むため、避難上の大きな問題となっている。
本発明は、トンネル形状対象物を水幕で区画するという従来なかった方法をとることにより、火災の抑制に加え、火災による煙の拡散を抑えて安全な避難を可能とする防火防煙設備を提供することを目的とする。
この目的を達成するため本発明は次のように構成する。
本発明の防火防煙設備は、トンネル形状対象物に所定間隔で形成する区画の境界の天井面及び又は側壁面に複数のヘッドを列状に配置して水噴射により水幕を形成するヘッド列と、ヘッド列単位に加圧水の供給と停止のために開閉制御される制御弁と、火災発生時に、火災発生位置に対し両側の区画境界に位置するヘッド列に設けた制御弁を開制御して各ヘッド列からの水噴射により水幕を形成する制御装置とを備え、ヘッド列は平均粒子径が500ミクロン以下30ミクロン以上の水を散布するヘッドを含む複数のヘッドを列状に配置したことを特徴とする。
ここで本発明の防火防煙区画形成設備は、トンネル形状対象物の長手方向に所定間隔で区画を形成するか、又はトンネル形状対象物の幅方向に所定間隔で区画を形成する。
このような本発明により火災発生位置の両側区画境界でのヘッド列からの水噴射で形成される水幕により、煙を含む火災気流を区画内に封じ込める能力と水幕による煙等の有害物質の洗い落とし効果が相乗的に作用して、たとえば1重水幕の場合においてトンネル内に広がる煙量は設備がないときと比較して20パーセント以下に低減させることが確認され、さらに水噴霧設備を併設した場合ではトンネル内に広がる煙量を5パーセント以下に低減させることが確認された。
また火災熱気流の水幕の熱貫通は、水幕による冷却効率が向上し、従来の水噴霧設備では例えば700°Cの熱気流であったものが350°C程度に下がる程度のものであったが、本発明では700°Cの熱気流を80°C程度にまで低下させることができる。
本発明の別の形態にあっては、トンネル形状対象物に一定間隔で形成された区画の境界の天井面及び又は側壁面に複数のヘッドを列状に配置して水噴射により水幕を形成するヘッド列と、ヘッド列単位に加圧水の供給と停止のために開閉制御される制御弁と、火災発生時に、火災発生位置に対し両側の区画境界に位置するヘッド列及びその外側の区画境界に位置するヘッド列に設けた制御弁を開制御して各ヘッド列からの水噴射により水幕を形成する制御装置とを備えたことを特徴とする。この場合にも、ヘッド列は、平均粒子径が500ミクロン以下30ミクロン以上の水を散布するヘッドを含む複数のヘッドを列状に配置する。
このように本発明の構成によれば、火災発生位置の両側にたとえば2重にヘッド列の水噴射による水幕を形成するようにした場合、例えば内側の水幕により煙が80パーセント除去されて20パーセント漏れても、次の水幕でその80パーセントが除去されるとすると、元の煙の4パーセントが外側の水幕を抜けてくるだけであり、防煙能力をさらに飛躍的に高めることができる。
またトンネル形状対象物の幅方向に縦割りに水幕区画を形成する方法は、例えば地下鉄駅での列車火災時に列車とホーム側を区画する場合やホームから地下通路に至る部分を区画するときに有用であり、人が水幕を抜けて容易に避難できるという大きな利点もある。
本発明のさらに別の形態にあっては、水幕を形成するトンネル用防火防煙区画形成設備に、さらに排気ファンにてトンネル外に排気する排気洞または排気ダクトに、所定間隔で形成する区画ごとに排気洞又は排気ダクトに接続される排煙開閉ダンパと、この排煙開閉ダンパに接続される排煙口とを設け、制御装置は、さらに火災発生時に、火災発生位置の区画の排煙口に対応する排煙開閉ダンパのみを開制御する機能を有することを特徴とする。この場合も本発明の防火防煙区画形成設備は、トンネル形状対象物の長手方向に所定間隔で区画を形成するか、又はトンネル形状対象物の幅方向に所定間隔で区画を形成する。
この場合には、火災発生位置に対し両側の区画境界に位置するヘッド列からの水噴射により水幕が形成され、その状態で火災の区画内の排煙口から煙等が排気されるため、水幕を貫通しようとする熱煙の勢いを弱く小さくすることができることと、火災位置の区画全体の静圧を下げることができるため、トンネル形状対象物内に広がる煙量をさらに少なくすることができる。
更に本発明の別の形態にあっては、給気ファンにてトンネル形状対象物外から給気する給気洞又は給気ダクトに、所定間隔で形成する区画ごとに給気洞又は給気ダクトに接続される給気開閉ダンパと、この給気開閉ダンパに接続される給気口を設け、制御装置は、さらに火災発生時に、火災発生位置区画の給気口に対応する給気開閉ダンパは閉制御し、火災発生位置区画以外の区画に設けられた給気口に対応する給気開閉ダンパの1又は複数の給気開閉ダンパを開制御する機能を有することを特徴とする。
この場合には、火災発生位置に対し両側の区画境界に位置するヘッド列からの水噴射により水幕が形成され、その状態で火災の区画内の排煙口から煙等が排気されるとともに、さらに火災位置の区画以外の選択された区画に給気するため、水幕を貫通しようとする熱煙の勢いを弱く小さくすることができることと、火災位置の区画全体の静圧を下げることとに加え、さらにたとえば火災位置の区画の両側の区画を選択して給気開閉ダンパを開制御して静圧を上げることにより、トンネル形状対象物内に広がる煙量を、よりさらに少なくすることができる。なお開制御を選択する区画は、トンネル形状対象物内に自然風があるときには火災位置区画の風下の区画を選択すれば良い。
ここでヘッド列は、散布水の散布方向が火災気流に対向して噴射する部分を有するヘッドを列状に配置する。このため火災気流を受けても、これに対向する水噴射によって煙を効果的に洗い落し、また火災気流に対する水幕の強さが確保される。
ヘッド列は、ヘッド放射中心方向を火災発生側に傾けて複数のヘッドを列状に配置する。具体的には、ヘッド列は、天井面に沿う火災気流方向とヘッド放射中心方向とのなす角を70°以下となるようにヘッドを配置する。これにより火災気流を受けても、火災気流に負けることなく水幕の形状を維持できる。
ヘッド列は、1つのヘッドからの噴射パターン形状をフルコーン型、ホローコーン型、方形型又はフラット型である。またヘッド列は、平均粒子径が500ミクロン以下30ミクロン以上の水を散布するヘッドに加え、平均粒子径が規定されないヘッドとを組み合わせて列状に配置する。
このため平均粒子径が500ミクロン以下30ミクロン以上の水を散布する防煙性能の高いヘッドの隙間を、平均粒子径の制約のないヘッドからの水噴射による水幕で塞ぎ、防煙効果を更に高め、また火災気流に対し水幕を補強する。
ここで、平均粒子径が規定されないヘッドからの噴射パターン形状を、噴射角が5°から120°の範囲にあるフルコーン型、ホローコーン型又はフラット型、あるいは噴射角が2゜以下のソリッド型の何れか又はその組み合わせとする。また平均粒子径が規定されないヘッドの何れかあるいは全部の噴射中心方向を火災発生側に傾けて配置する。
ヘッドから噴射する水は、界面活性剤またはそれらの混合物の希釈水溶液とする。例えばヘッドから噴射する水は、アニオン系またはノニオン系界面活性剤又は両性系性界面活性剤の0.001パーセントから0.8パーセントの範囲の希釈水溶液とする。このように界面活性剤を水に入れて噴射することで、煙粒子に対する濡れ性、即ち噴射された水粒子が煙粒子に衝突した場合の付着性が向上し、煙等の有害物質を洗い流して除去する洗い落とし効果が高められる。
ヘッド列の噴射量は、列方向1メートル当たり毎分3リットルから30リットルの範囲にある。また制御装置は、検知器で検出された火災規模と対象区画の大きさに対応して列方向1メートル当たり毎分3リットルから180リットルの範囲で可変するように制御弁を制御する。これにより火災規模と広さに応じて必要な防煙作用が発揮される。
またヘッド列を区画境界に2列に配置した場合、その間に60センチメートル以下の高さの垂れ壁を設ける。この垂れ壁により、ヘッドの付け根付近となる水幕の隙間を通る火災気流を遮断し、水幕による煙の洗い落とし効果を高め、熱貫通を抑える。
またトンネル形状対象物の天井面に形成した凹部内にヘッドを配置し、凹部開口に下向き両開きの扉を設け、火災時に下向きに開いた扉を垂れ壁として機能させる。このためヘッドが扉内に収納され、車の排気ガスによる汚れを防ぎ、またトンネル内装のデザインを良くする。
更に、トンネル形状対象物の区画毎に火災検出装置を設置して火災を検知する。この火災検出装置は、火災の赤外放射を検出する赤外線式火災検出装置、火災の温度を検知する半導体式温度検出装置あるいは光ファイバー式温度検出装置或いはその組み合わせとする。制御装置は、火災検出装置からの火災信号あるいはマニュアル放水信号に基づき放水判断して制御弁に開制御信号を送出する。
当然、火災検出装置による方法の他に、従来から駐車場泡消火設備や水噴霧設備で一般的に行われている方式である制御弁に一斉開放弁を使用して、一斉開放弁の制御水回路に火災検知装置として温度ヒューズ式あるいはグラスバルブ式の感知部を設けた方式も使用できる。
本発明の防火防煙区画形成設備は、更にトンネル形状対象物内の火災を消火あるいは延焼拡大防止する水噴霧設備を併設する。この場合、ヘッド列に水噴霧設備の加圧供給配管を分岐接続し、配管系を共用して設備構成を簡略化する。また制御装置は、水噴霧設備の火災検出装置からの火災検出信号を兼用する。
制御装置は、火災発生時に更にトンネル形状対象物出入口近傍のヘッド列の制御弁を開制御して水を噴射させてトンネル内の異常事態を知らせる。更に、トンネル形状対象物出入口近傍のヘッド列からの水噴射で形成した水幕に光投影によりメッセージを表示するようにしても良い。
本発明によれば、トンネル形状対象物内の区画境界に列方向に配列したヘッドから平均粒子径が500ミクロン以下30ミクロン以上の比較的小さい水粒子を噴射して水幕を形成することにより、煙を含む火災気流を区画内に封じ込める能力と水幕による煙等の有害物質の洗い落とし効果が相乗的に作用して、たとえば1重水幕の場合においてトンネル形状対象物内に広がる煙量は設備がないときと比較して20パーセント以下に低減させることが確認され、さらに水噴霧設備を併設した場合ではトンネル形状対象物内に広がる煙量を5パーセント以下に低減させることが確認されている。
また火災気流の水幕による熱貫通は平均粒子径が500ミクロン以下30ミクロン以上の水の噴射による水幕形成による冷却効果の向上により従来の水噴霧設備では例えば700°Cの熱気流が350°C程度に下がるものであったが、本発明によれば700°Cの熱気流を80°C程度まで下げることができ十分な熱貫通の遮断効果が確保できる。
また区画ごとに、排気口又は排気口と吸気口を設けて、水幕放射時に合わせて火災発生位置の区画から排気するか、又は火災発生位置の区画から俳気すると共に火災発生位置以外の区画には給気することで、水幕を貫通しようとする熱煙の勢いを弱く小さくすることができることと、火災位置の区画の静圧を他の区画より相対的に低くすることができるため、トンネル形状対象物内に広がる煙及び有害火災ガスを非常に少なくすることができ、人の安全な避難が可能となる。
更に火災発生区画の両側に水幕を形成するとともに例えばその外側に水幕を形成する二重の水幕形成とすることで、各水幕の煙の除去が80パーセントであったとすると、火災による煙を100パーセントとした場合、内側に水幕により80パーセントが除去されて20パーセントが燃え出すが、その次の水幕によりその80パーセントが除去されるため外側の水幕から漏れ出してくる煙は元の煙の4パーセントに抑えられ、水幕形成の多重化によれば防煙能力を飛躍的に高めることができる。
更に水幕を形成するヘッドの噴射パターンとしてフルコーン、ホローコーン、フラットを並べえることで火災気流に負けずに熱貫通の遮断と煙の漏れ出しを防ぐ水幕が形成され、これに加えて平均粒子径が規定されないヘッドの噴射パターンを組み合わせることで平均粒子径が500ミクロン以下30ミクロン以上という比較的小さい水幕で形成された水幕が火災気流により流されることを防止できる。
図1は本発明による防火防煙設備の実施形態を自動車専用トンネルを例にとって示した説明図である。
図1(A)はトンネル1の平面からみた断面図であり、図1(B)に横から見たトンネル1の断面を示している。トンネル1はトンネル長手方向に例えば2車線の路面5が形成されており、トンネル1の長手方向を一定間隔の区画、例えば50メートルおきの区画A,B,C,D,E・・・に分けて防火防煙のための区画を形成しており、区画A〜Eの境界となる天井面及び側壁面に複数の水幕用ヘッド2を列状に配置している。
水幕用ヘッドの配置状態は図2のトンネル走行方向から見た断面図のように、水幕用ヘッド2がトンネル1内の側壁4の上部から天井面3にかけて路面を見下ろす形で複数設置されており、水幕用ヘッド2のそれぞれは給水本管7から分岐された分岐管6に接続されて、且つ消火用水の供給を受けることができる。
再び図1を参照するに、水幕用ヘッド2を接続した分岐管6は制御弁8a,8b,8c,8d、8eを介して給水本管7に接続されている。給水本管7に対してはポンプ9が設けられて、制御装置11によるポンプ9の運転で水源水槽10からの水を給水本管7に供給する。
また水幕用ヘッド2のヘッド列を境界部分に配置している区画A〜Eのそれぞれには火災検出装置12a,12b,12c,12d,12eが設置されている。この火災検出装置12a〜12eとしてはトンネル内の火災の赤外放射を検出する赤外線式火災検出装置、トンネル内の火災の温度を検出する半導体式温度検出装置あるいは光ファイバー式温度検出装置を用いることができ、更にこれらの各種の火災検出装置の組み合わせであっても良い。
制御装置11はトンネル1内での火災発生時に、火災が発生した区画の両側の区画境界に位置するヘッド列に設けた制御弁を開制御して各ヘッドからの水噴射により水幕を形成する。この火災発生時の制御装置11の起動は火災検出装置12a〜12eからの火災検出信号に基づいた自動起動であっても良いし、火災発生現場に設置している手動起動装置からの起動信号による起動制御であっても良い。
また自動車専用トンネルにあっては、通常、トンネル内で発生した火災を抑制消火するため水噴霧設備が設置されている。この水噴霧設備は図1において区画A〜Eのそれぞれに水噴霧ヘッド13を設置しており、水噴霧ヘッド13に対しポンプ9からの給水本管を分岐接続している(図示せず)。
このため本発明の防火防煙のための水幕用ヘッド2を備えた分岐管6についても水噴霧設備の給水本管に接続した兼用設備とすることができる。このため制御装置11は本発明の水幕用ヘッド2からの水噴射と同時に水噴霧設備の水噴霧ヘッド13からの水噴射を行うことになる。
図3はトンネル1の区画Cで火災14が発生した場合の水幕形成及び水噴霧の動作の説明図である。区画Cで発生した火災14に対して制御装置11は、区画Cの両側の境界に設けている2つのヘッド列の分岐管6を接続している制御弁8c,8dの開制御を行い、火災14が発生した区画Cの両側に水幕18c,18dを形成することを基本とする。
これに加え制御装置11は、さらに火災14が発生した区画Cの外側の区画A,E側との境界に設けている2つのヘッド列の分岐管6を接続している制御弁8b,8eの開制御を行い、水幕18c,18dの外側にも水幕18b,18eを形成する。
このため火災14が発生した区画Cに対し一方に水幕18c,18bが形成され、他方に水幕18d,18eが形成され、この二重の水幕形成により火災14に発生した熱の貫通を抑えるとともに、煙の流出を水幕による水粒子の洗い落としにより除去して漏れ出しを防ぐことができる。
また本発明の実施形態にあっては、区画境界のヘッド列の分岐管6に設けている制御弁8a〜8eとして流量可変型を使用することができ、例えばヘッド列における列方向1メートル当たり毎分3リットルから180リットルの範囲で噴射量を加減することができる。
このような水幕を形成するヘッドからの噴射量を加減制御できることにより、制御装置11にあっては火災が発生している区画の大きさと火災の規模に対応して制御弁8a〜8eの開度を制御して噴射量を加減することができる。
例えば図3のように区画Cで火災14が発生した場合、区画Cの境界のヘッド列の制御弁8c,8dについては最大開度とし、例えば列方向1メートル当たり毎分180リットルの最大噴射量とし、一方、外側のヘッド列の制御弁8b,8eにあっては列方向1メートル当たり毎分3リットルという最小噴射量とする。
これにより水幕18c、18dについては最大噴射量により防火防煙性能を最大にして熱の貫通及び煙の流出を防ぐ。一方、外側の水幕18b,18eについては噴射量の増加で水幕密度が向上すると水幕により視界が遮られて視界が利かなくなることから最初は視界を確保するために噴射量を例えば最小噴射量としておき、その後の火災の進展状況に応じ、もし水幕18c、18dからの煙の燃え出しが多い場合には水幕18b、18eの噴射量を増加させて煙の広がりを抑えることができる。
更に本発明の制御装置11による水幕形成の制御として火災発生時にトンネル出入り口近傍のヘッド列、図3の場合はトンネル1の区画Aの外側のヘッド列の制御弁8aを開制御して水の噴射により水幕を形成し、例えば区画Aがトンネル入り口であったとするとトンネルに侵入しようとする車に対し、水を噴射してトンネル内の異常事態を知らせることもできる。
またトンネル出入り口付近のヘッド列から水の噴射で水幕を形成した場合、この水幕にプロジェクターを用いた光動因により「火災発生」というメッセージを表示することもできる。
図4は、図1〜図3の水幕を形成するトンネル用防火防煙区画形成設備に、更に排気設備を組み合わせた本発明の他の実施形態の説明図であり、図4(A)はトンネル1の平面からみた断面図であり、図4(B)に横から見たトンネル1の断面である。
この実施形態にあっては、排気ファン40にてトンネル外に排気する排気洞(または排気ダクト)41に、トンネル1内に所定間隔で形成する区画A,B,C,D,E…ごとに排気洞(又は排気ダクト)41に接続される排煙開閉ダンパ42と、排煙開閉ダンパ42に接続される排煙口43とを備えた排気設備を設ける。この場合、制御装置11は、火災14の発生時に、火災発生位置の区画Cの排煙口43に対応する排煙開閉ダンパ42のみを開制御する機能を有する。なお、それ以外の構成は図1〜図3と同じになる。
この実施形態によれば、火災14の発生区画Cに対し少なくとも両側の区画B,Dの境界に位置する水幕用ヘッド2のヘッド列からの水噴射により水幕18c,18dが形成され、その状態で火災14の発生区画C内の排煙口43から煙等が排気されるため、水幕18c,18dを貫通しようとする熱煙の勢いを弱く小さくすることができ、更に火災発生位置である区画C全体の静圧を下げることができるため、トンネル1内に広がる煙量をさらに少なくすることができる。なお、図4(B)は2重水幕を形成しているが、1重水幕についても同様である。
図5は、図1〜図3の水幕を形成するトンネル用防火防煙区画形成設備に、更に排気給気設備を組み合わせた本発明の他の実施形態の説明図であり、図5(A)はトンネル1の平面からみた断面図であり、図5(B)に横から見たトンネル1の断面である。
この実施形態にあっては、図4の実施形態に対しさらに、給気ファン50にてトンネル外から給気する給気洞(又は給気ダクト)51に、トンネル1内に所定間隔で形成する区画A,B,C,D,E…ごとに給気洞(又は給気ダクト)51に接続される給気開閉ダンパ52と、給気開閉ダンパ52に接続される給気口53とを備えた給気設備を設ける。
この場合、制御装置11は、さらに火災14の発生時に、火災14の発生区画Cの給気口53に対応する給気開閉ダンパ52を閉制御し、火災発生位置の区画C以外の区画A,B,D,E…に設けられた給気口53に対応する給気開閉ダンパ52の1又は複数の給気開閉ダンパを開制御する機能を有する。なお、それ以外の構成は図4と同じになる。
この実施例によれば、火災14の発生区画Cに対し少なくとも両側の区画B,Dの境界に位置する水幕用ヘッド2のヘッド列からの水噴射により水幕18c,18dが形成され、その状態で火災14の発生区画C内の排煙口43から煙等が排気されるとともに、さらに火災14の発生区画C以外の選択された例えば区画B,Dに給気するため、水幕18c,18dを貫通しようとする熱煙の勢いを弱く小さくすることができることと火災14の発生区画C全体の静圧を排気により下げることに加え、さらに例えば火災14の発生区画Cの両側の区画B,Dを選択して給気開閉ダンパ52を開制御して給気により静圧を上げることにより、トンネル1内に広がる煙量をさらに少なくすることができる。
なお、給気開閉ダンパ52を開制御を選択する区画は、トンネル1内に自然風があるときには、火災14の発生区画Cの風下の区画を選択すれば良い。また、図5(B)は2重水幕を形成しているが、1重水幕についても同様である。
図6は本発明の水幕用ヘッドにおける噴射パターンの説明図である。図6(A)は水幕用ヘッド2の噴射パターン15を平面的に示しており、水幕用ヘッド2を中心に半径方向に矢印のように微小な水の粒子が噴射される。本発明の水幕用ヘッド2から噴射される水の平均粒子径は500ミクロン以下30ミクロン以上としており、これによって火災による煙粒子と水粒子が衝突した際の煙粒子の洗い落としによる除去効果を高め、且つ水粒子の噴射による分布密度を高めている。
ここで平均粒子径の上限500ミクロンは、これ以上平均粒子径が大きくなると噴射量を一定とした場合に水幕の密度が低下して煙の漏れが多くなる限界であり、一方、平均粒子径の下限30ミクロンは火災気流を受けた際に水幕を維持できる限界である。
図6(B)は本発明の水幕用ヘッド2の噴射パターン15を横から示している。この噴射パターン15にあってはヘッド2が設置されている天井面3側に近い位置に左側の火災14からの火災気流17に対抗して放射する放射方向16の部分を持っており、この放射方向16によって火災気流17に打ち勝って煙粒子を洗い落とす水幕の形成効果が確保される。
本願発明者の実験によると水幕用ヘッド2を使用したヘッド列により水幕用ヘッド2から平均粒子径が500ミクロン以下30ミクロン以上の水を噴射して水幕を形成することで、図3のように火災14が発生した区画C内に煙を含む火災気流を封じ込める能力を水幕18c,18dによる煙などの有害物質の洗い落とし効果が相乗的に作用し、水幕18c,18dを貫通して火災14が発生した区画Cから外にでる煙などを20パーセント以下に大幅に減少されることが確認された。
また火災14による熱気流の水幕18c,18dの熱貫通は平均粒子径が500ミクロン以下30ミクロン以上の水の噴霧による水幕の形成で冷却効果が向上し、700℃の熱気流を80℃程度まで大幅に低下できることが確認された。
更に水噴霧ヘッド13を火災14に対し散布して消火する際に煙を攪拌してトンネル内に広がろうとするが、このような煙の拡散は水幕18c,18dにより抑えられ、煙の広がりは水幕18c,18dで仕切られた火災14が発生した区画C内に抑えこむことができる。
更に本発明にあっては火災14が発生した区画Cの境界の水幕18c,18dに加え、その外側の区画B,Dについても水幕18b,18eを同時に形成しており、火災14が発生した区画Cから水幕18c,18dを通って漏れ出した煙はその外側の水幕18b,18eにより抑えられ、トンネル内への広がりを確実に防止できる。
例えば火災14が発生した区画Cからの水幕18c,18dを通った煙の漏れ量が全体の20パーセントであったとすると、その外側の水幕18b,18eから漏れ出す煙の量は最初の煙の量の4パーセントと大幅に抑え込むことができる。
また図1の水源水槽10からポンプ9により加圧供給して水幕用ヘッド2から噴射する水としては、界面活性剤またはそれらの混合物の希釈水溶液とすることが望ましい。例えば水幕用ヘッド2から噴射する水としてはアニオン系またはノニオン系界面活性剤または両性系界面活性剤を使用し、これらの界面活性剤の0.001パーセントから0.8パーセントの範囲の希釈水溶液を使用する。
本発明の希釈水溶液に使用するアニオン系界面活性剤としてはポリオキシエチレンラウリルサルフェートソーダ塩がある。またノニオン系界面活性剤にはポリオキシエチレンオクチルフェノールエーテル、ソルビダン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステルが使用できる。更に両生系界面活性剤としてはイミダゾリンベタインが使用できる。
このように本発明の水幕用ヘッドから噴射する水として界面活性剤の希釈水溶液を用いることで、平均粒子径が500ミクロン以下30ミクロン以上として噴霧された状態で煙粒子と衝突した際の面性を高め煙の洗い落とし効果を強化することができる。
即ち火災気流により向かってくる煙粒子に対し水幕用ヘッドから噴射された500ミクロン以下30ミクロン以上の水粒子が衝突した場合、普通の水粒子にあっては例えば煙粒子が油性の煙粒子であった場合に水粒子は付着しがたいが、界面活性剤の希釈水溶液の噴射による水粒子にあっては煙粒子との衝突で煙粒子に水粒子が確実に付着し、これによって煙粒子の洗い落とし効果を高めることができる。
図7はヘッド放射中心方向を火災側に傾けて設置したフルコーン型の噴射パターンを持つ水幕用ヘッドの説明図である。図57(A)はトンネル内の列方向に配置されたフルコーン用ヘッド2aの路面に対する放射パターンであり、図7(B)のようにフルコーン用ヘッド2aはそのヘッド放射中心方向20を火災14側に傾けて設置している。
ここで火災14からの火災気流17は天井面3に沿ってフルコーン用ヘッド2aに向かってくるようになり、このため火災気流17のフルコーン用ヘッド2aに対する方向は天井面3に沿った水平方向となる火災気流方向18となる。この天井面3に沿った火災気流方向18に対するフルコーン用ヘッド2aの火災14側に傾いたヘッド放射中心方向20のなす角θはθ=70°以下となるように設定している。
このようにフルコーン用ヘッド2aのヘッド放射中心方向20を火災気流方向18に対する角度でθ=70°以下となるように傾けて設置することでフルコーン用ヘッド2aからの水噴射によるフルコーンパターン15aは火災14側にθ=70°以下の傾斜をもって噴射されることとなり、火災14による火災気流17を受けてもフルコーンパターン15aの水幕パターン形状が火災気流に負けることなく形成でき、図7(A)のようにヘッド列によって複数のフルコーンパターン15aを連続して並べたことにより形成される水幕の火災気流に対する強度を確保する。
図8は図7と同様なヘッド放射中心方向を火災側に傾けた場合について噴射パターンとして内部が中空となるホローコーンパターンを噴射して水幕を形成するホローコーン用ヘッドの説明図である。
即ち図8(A)のようにホローコーン用ヘッド2bは火災14側に対し、図8(B)のように天井面3に沿った火災気流方向18に対しヘッド放射中心方向20のなす角がθ=70°以下となるように設置されており、その噴射パターンは内部が中空となったホローコーンパターン15bとなっている。
このホローコーンパターン15bにあっては、例えば図7のフルコーンパターン15aと同じ路面5における散布面積で噴射量も同じであったとすると、内部が中空となった分、ドーナツ状に水が散布される領域、すなわちホローコーンパターン15bの斜線で示す部分の噴射した水粒子の密度が高くなり、500ミクロン以下で30ミクロン以上の平均粒子径の弧を持つ粒子の噴射にある水幕の密度が高まり、火災気流17により受ける煙粒子の洗い流し効果を高め、外部に漏れ出す煙量を減少し、また熱の貫通も更に下げることができる。
図7はヘッド放射中心方向を火災側に傾けて2列に配置したフラット型の噴射パターンを持つヘッドの説明図である。図9(A)の平面図であっては、路面での噴射パターンがほぼ矩形となるフラット型の噴射パターンを持つフラット用ヘッド2cを2列に配置し、各列について左右の火災側にヘッド放射中心方向を傾けて噴射し、火災側にあったフラットパターン15cを路面に形成している。
即ち図9(B)のように天井面3の区域の境界位置にはフラット用ヘッド2cが2列に配列されており、右側のヘッド列は右方向に、左側のヘッド列は左方向にフラット用ヘッド2cのヘッド放射中心方向20を傾けて設定している。
この場合にも火災14による火災気流17は天井面3に沿ってヘッドに向かってくることから、火災気流方向18に対するヘッド放射中心方向20のなす角度θはθ=70°以下に設定し、火災気流17を受けてもフラットパターン15cがこれに負けずに水幕を形成できるようにしている。
またフラット用ヘッド2cの場合には図9(B)のように横方向から見たフラットパターン15cの厚みが小さいことから、ヘッドを2列として熱貫通を防ぐために煙の燃え出しを効果的に防ぐようにしている。また2列のフラット用ヘッド2cは左側の火災14の発生に対し、左側のフラット用ヘッド2cのフラットパターン15cの傾きにより火災気流17に負けることなく水幕を確保できると同時に右側のフラットパターン15cについても右側の区画での火災発生に対しその熱気流に負けずに水幕を確保する双方向性を備えている。
図10は平均粒子径が500ミクロン以下30ミクロン以上の水を噴射する方向型の噴射パターンを持つヘッドに、平均粒子径の規定のないフラット型の噴射パターンのヘッドを組み合わせて配置した実施形態の説明図である。
この実施形態にあっては図10(A)のように区画境界位置に図5と同じフルコーンパターン15aを水噴射により形成するフルコーン用ヘッド2aを配列するとともに、その間に平均粒子径が規定されていないフラット用ヘッド21を配置し、フラットパターン22を形成するようにしている。
ここで平均粒子径が規定されていないヘッド放射中心方向20の噴射角αとしてはα=20°〜120°の範囲にあるものを選択的に使用する。ここでフルコーン用ヘッド2aは火災14側に対し図7と示した同様、火災気流方向18に対しヘッド中心放射方向20のなす角度θがθ=70°以下に設定しているが、これに対し平均粒子径が規定されていないフラット用ヘッド21については路面に対し垂直となるようにヘッド中心放射方向を向けている。
このような平均粒子径が500ミクロン以下30ミクロン以上の水を噴射してフルコーンパターン15aを形成するフルコーン用ヘッド2aの間に、平均粒子径が規定されていないフラット用ヘッド21を配置することで、図10(B)のようにフルコーンパターン15aの間の水幕のつなぎ部分に平均粒子径が規定されていないフラットパターン22が斜線のように形成され、これによって全体としてのヘッド列による水幕の形成を強固にし熱の貫通を大きく抑えるとともに煙の燃え出しを煙粒子の洗い落とし効果により向上させている。
また平均粒子径が規定されないヘッドとしては、フラット用ヘッド以外に同じく平均粒子径が規定されていないフルコーン用ヘッド、ホローコーン用ヘッドを組み合わせても良い。
図11は、図10の実施形態について、平均粒子径が規定されていないフラットヘッド21についても火災14側に傾けてフルコーン用ヘッド2aと同じ向きに設置した説明図である。
この場合にフラットヘッド21についてもフルコーン用ヘッド2aと同様、天井面3に沿った火災気流方向18に対しフラットパターン22のヘッド中心放射方向20はθ=70°以下の角度で交差して火災14側に傾きをもって噴射され、図10(A)のようにフルコーンパターン15aのつなぎ部分のほぼ中央にフラットパターン21が位置することでフルコーンパターン15aが並ぶことによる水幕形成の隙間部分の補強効果を更に高めることができる。
図12は図7のフルコーン型の噴射パターンを持つ水幕用ヘッドに、平均粒子径の規定のないソリッド型の噴射パターンを持つヘッドを組み合わせて配置した実施形態の説明図である。
この実施形態にあっては図12(A)のように平均粒子径が500ミクロン以下30ミクロン以上の水を噴射するフルコーン用ヘッド2aの間に、例えば4つのソリッドパターン24を噴射する平均粒子径が規定されていないソリッド用ヘッド23を配置している。ソリッド用ヘッド23は噴射各が2°以下であり、図示のように棒状のソリッドパターン24を噴射する。
また図12(B)のようにソリッド用ヘッド23についても、ヘッド中心放射方向20、すなわちソリッドパターン24そのものが火災気流方向18に対しθ=70°以下となるように火災14側に傾けて設置されている。
このように平均粒子径が500ミクロン以下30ミクロン以上の水を噴射するフルコーン用ヘッド2aの間に平均粒子径が規定されていないソリッドヘッド23を配置し、フルコーンパターン15aが並んだ中にソリッドパターン24を同時に含ませて並べることで、フルコーンパターン15a及びソリッドパターン24により形成される水幕を火災気流方向18に対し強固な水幕とし、熱貫通を抑えるとともに煙の洗い落としによる除去効果を高めることができる。もちろんソリッド用ヘッド23については図8のホローコーン用ヘッド2bや図9のフラット用ヘッド2cと組み合わせても良いことはもちろんである。
図13は2列配置した水幕用ヘッドの間に垂れ壁を設けた本発明の実施形態の説明図である。この実施形態にあっては区画の境界位置に2列に水幕用ヘッド2を配置しており、各列の水幕用ヘッド2の間に天井面3から所定の高さHを持つ垂れ壁25を形成している。
垂れ壁25の高さHは、H=60センチメートル以下でよい。通常火災による天井面3による熱気流は天井面3から30センチメートル程度離れた位置で最大秒速となることが知られており、従って例えばH=60センチメートルの垂れ壁25を水幕用ヘッド2の間に配置しておくと、火災気流17は垂れ壁25にあたって下降し、隣接区画への火災気流の流れ込みが垂れ壁25により阻止され、垂れ壁25の効果に加え水幕用ヘッド2からの噴射パターン15による水幕と相成って火災気流17による熱の貫通及び煙の漏れ出しをより効果的に防ぐことができる。
また水幕用ヘッド2の上部の配管部分は水幕パターンが形成されていない隙間部分となるが、この隙間部分に対する火災気流17も垂れ壁25により貫通が阻止され、噴射パターン15による水幕の形成効果を高めている。
図14は天井面のヘッド収納凹部にヘッドを収納して垂れ壁を設けた本発明の実施形態の説明図である。この実施形態にあっては天井面3の区画境界部分にヘッド収納部26を中央に垂れ壁25を介して形成し、ヘッド収納部26の中に水幕用ヘッド2を配置し、それぞれ区画内の火災側に傾けて設置している。
この場合、水幕用ヘッド2の噴射パターンの噴射元はヘッド収納部26内に位置し、火災による火災気流17を直接受けることがなく、これによって水幕用ヘッド2を列状に並べた場合の噴射パターン15のヘッド付け根部分の隙間がほぼ完全に無くなり、熱貫通を確実に防ぐとともに煙の燃え出しを阻止できる。
尚、この実施形態にあっては垂れ壁25をヘッド収納部26に収納して天井面3の高さと同じにしているが、火災気流17の阻止を図るため垂れ壁25を更に下に渡して図13の実施例と同様、天井面3からの高さHが60センチメートル以下となる垂れ壁としても良い。
図15は火災時に開放される扉内に水幕用ヘッドを収納した本発明の実施形態の説明図である。この実施形態にあっては図15(A)のように天井面3に形成したヘッド収納部26に中に水幕用ヘッド2を配置し、ヘッド収納部26の開口部にはヒンジ28を中心に下側に開口して開く扉27a,27bを設けている。
扉27aは内側にラッチ受け29を持ち、これに対し扉27bの内側にはラッチソレノイド30を設けている。ラッチソレノイド30は図1の制御装置11からの通電により動作してラッチ受け29から抜け出し、図15(B)のように自重により扉27a,27bを開く。
扉27a,27bが開いた状態で水幕用ヘッド2より水噴射を行い、噴射パターン15により水幕を形成する。この時、開放により下側に垂れ下がった扉27a,27bは、火災による火災熱気流17に対し垂れ壁として機能し、水噴射パターン15のヘッド側の付け根部分の隙間を塞ぐと同時に火災気流17を扉27aで下側に向かわせて熱の貫通防止と煙の漏れ出しを防ぐ。
また通常時にあっては図15(A)のようにヘッド収納部26は扉27a,27bの閉止により見えないことから、トンネル内装デザイン上も見栄えを良くすることができ、同時にトンネル内を通行する車両の排気ガスによる水幕用ヘッド2の汚れを防止できる。
尚、上記の実施形態は自動車専用トンネルを例にとるものであったが、これ以外に列車用のトンネルや地下施設さらには各種ライフライン用トンネルなどのトンネル状構造部についてそのまま適用することができる。
また本発明は建物内であっても、内部空間形状が縦長の平面形状を有する構造である場合には、そのまま適用できる。
また上記の実施形態は、トンネル形状対象物の長手方向に水幕区画を形成する方法を例にとるものであったが、、トンネル形状対象物の幅方向に縦割りに水幕区画を形成するようにしても良い。例えば地下鉄駅で幅方向に縦割りに水幕区画を形成することにより、列車火災時に列車とホーム側を区画したり、ホームから地下通路に至る部分を区画する。
また上記の実施形態においてヘッド放射中心方向を火災側に傾けて設置するヘッドについては、区画境界にそれぞれの区画に向けて傾けたヘッド列を2列配置するか、あるいはヘッドの噴射方向をヘッド取り付け管の街道により切り替えるようにしても良い。
また、本発明はその目的と利点を損なわない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
本発明による防火防煙設備の実施形態を自動車専用トンネルを例にとって示した説明図 図1のトンネル断面図 図1の実施形態における火災発生時の水幕形成の説明図 水幕による防火防煙区画形成設備に排気設備を組み合わせた本発明の他の実施形態の説明図 水幕による防火防煙区画形成設備に排気吸気設備を組み合わせた本発明の他の実施形態の説明図 本発明の水幕用ヘッドにおける噴射パターンの説明図 ヘッド放射中心方向を火災側に傾けたフルコーン型噴射パターンをもつヘッドの実施形態を示した説明図 ヘッド放射中心方向を火災側に傾けたホローコーン型噴射パターンをもつヘッドの実施形態を示した説明図 ヘッド放射中心方向を火災側に傾けて2列に設置したフラット型噴射パターンをもつヘッドの実施形態を示した説明図 図7のフルーコーン型噴射パターンをもつヘッドに平均粒子径の規制のないフラット型噴射パターンをもつヘッドを組み合わせ配置した実施形態の説明図 図10についてフルコーン用ヘッドと平均粒子径の規制のないフラット用ヘッドのヘッド噴射中心方向を火災側に傾けて配置した実施形態の説明図 図7のフルコーン型噴射パターンをもつヘッドに平均粒子径の規制のないソリッド型噴射パターンをもつヘッドを組み合わせ配置した実施形態の説明図 2列配置したヘッドの間に垂れ壁を設けた実施形態の説明図 ヘッド収納凹部にヘッドを収納して垂れ壁を設けた実施形態の説明図 火災時に開放される扉内にヘッドを収納した実施形態の説明図
符号の説明
1:トンネル
2:水幕用ヘッド
2a:フルコーン用ヘッド
2b:ホローコーン用ヘッド
2c:フラット用ヘッド
3:天井面
4:側壁面
5:路面
6:分岐管
7:給水本管
8a〜8e:制御弁
9:ポンプ
10:水源水槽
11:制御装置
12a〜12e:火災検出装置
13:水噴霧ヘッド
14:火災
15:噴射パターン
15a:フルコーンパターン
15b:ホローコーンパターン
15c,22:フラットパターン
17:火災気流
18:火災気流方向
20:ヘッド放射中心方向
21:ノーマルヘッド
23:ソリッド用ヘッド
24:ソリッドパターン
25:垂れ壁
26:ヘッド収納部
27a,27b:扉
28:ヒンジ
29:ラッチ受け
30:ラッチソレノイド
40:排気ファン
41:排気洞(又は排気ダクト)
42:排煙開閉段ダンパ
43:排煙口
50:給気ファン
51:給気洞(給気ダクト)
52:給気開閉ダンパ
53:給気口

Claims (28)

  1. トンネル形状対象物に所定間隔で形成する区画の境界の天井面及び又は側壁面に複数のヘッドを列状に配置して水噴射により水幕を形成するヘッド列と、
    前記ヘッド列単位に加圧水の供給と停止のために開閉制御される制御弁と、
    火災発生時に、火災発生位置に対し両側の区画境界に位置するヘッド列に設けた制御弁を開制御して各ヘッド列からの水噴射により水幕を形成する制御装置と、
    を備え、
    前記ヘッド列は、平均粒子径が500ミクロン以下30ミクロン以上の水を散布するヘッドを含む複数のヘッドで列状に配置したことを特徴とする防火防煙区画形成設備。
  2. トンネル形状対象物に所定間隔で形成する区画の境界の天井面及び又は側壁面に複数のヘッドを列状に配置して水噴射により水幕を形成するヘッド列と、
    前記ヘッド列単位に加圧水の供給と停止のために開閉制御される制御弁と、
    火災発生時に、火災発生位置に対し両側の区画境界に位置するヘッド列及びその外側の区画境界に位置するヘッド列に設けた制御弁を開制御して各ヘッド列からの水噴射により水幕を形成する制御装置と、
    を備えたことを特徴とするトンネル用防火防煙区画形成設備。
  3. 請求項1又は2記載の防火防煙区画形成設備に於いて、前記トンネル形状対象物の長手方向に所定間隔で前記区画を形成したことを特徴とする防火防煙区画形成設備。
  4. 請求項1又は2記載の防火防煙区画形成設備に於いて、前記トンネル形状対象物の幅方向に所定間隔で前記区画を形成したことを特徴とする防火防煙区画形成設備。
  5. 請求項1又は2記載の防火防煙区画形成設備に於いて、さらに
    排気ファンにてトンネル形状対象物外に排気する排気洞又は排気ダクトと、
    所定間隔で形成する区画ごとに、前記排気洞又は排気ダクトに接続される排煙開閉ダンパと、
    前記排煙開閉ダンパに接続される排煙口と、
    を設け、
    前記制御装置は、さらに火災発生時に、火災発生位置の区画の排煙口に対応する排煙開閉ダンパのみを開制御する機能を有することを特徴とする防火防煙区画形成設備。
  6. 請求項5記載の防火防煙区画形成設備に於いて、さらに
    給気ファンにてトンネル形状対象物外から給気する給気洞又は給気ダクトと、
    所定間隔で形成する区画ごとに、前記給気洞又は給気ダクトに接続される給気開閉ダンパと、該給気開閉ダンパに接続される給気口と、
    を設け、
    前記制御装置は、さらに火災発生時に、火災発生位置区画の給気口に対応する給気開閉ダンパは閉制御し、火災発生位置区画以外の選択された区画に設けられた給気口に対応する給気開閉ダンパの1又は複数の給気開閉ダンパを開制御する機能を有することを特徴とする防火防煙区画形成設備。
  7. 請求項2記載の防火防煙区画形成設備に於いて、前記ヘッド列は、平均粒子径が500ミクロン以下30ミクロン以上の水を散布するヘッドを含む複数のヘッドを列状に配置したことを特徴とする防火防煙区画形成設備。
  8. 請求項1乃至6のいずれかに記載の防火防煙区画形成設備に於いて、前記ヘッド列は、散布水の散布方向が火災気流に対向して放射する部分を有するヘッドを列状に配置したことを特徴とする防火防煙区画形成設備。
  9. 請求項1乃至6のいずれかに記載の防火防煙区画形成設備に於いて、前記ヘッド列は、ヘッド放射中心方向を火災発生側に傾けて複数のヘッドを列状に配置したことを特徴とする防火防煙区画形成設備。
  10. 請求項1乃至6のいずれかに記載の防火防煙区画形成設備に於いて、前記ヘッド列は、天井面に沿う火災気流方向とヘッド放射中心方向とのなす角を70°以下となるようにヘッドを配置したことを特徴とする防火防煙区画形成設備。
  11. 請求項1乃至6のいずれかに記載の防火防煙区画形成設備に於いて、前記ヘッド列は、1つのヘッドからの噴射パターン形状をフルコーン型、ホローコーン型、方形型又はフラット型としたことを特徴とする防火防煙区画形成設備。
  12. 請求項1乃至4のいずれかに記載の防火防煙区画形成設備に於いて、前記ヘッド列は、平均粒子径が500ミクロン以下30ミクロン以上の水を散布するヘッドに加え、平均粒子径が規定されないヘッドとを組み合わせて列状に配置したことを特徴とする防火防煙区画形成設備。
  13. 請求項12記載の防火防煙区画形成設備に於いて、前記平均粒子径が規定されないヘッドからの噴射パターン形状を、噴射角が5°から120°の範囲にあるフルコーン型、ホローコーン型又はフラット型、あるいは噴射角が2゜以下のソリッド型の何れか又はその組み合わせとしたことを特徴とする防火防煙区画形成設備。
  14. 請求項12記載の防火防煙区画形成設備に於いて、平均粒子径が規定されないヘッドの何れかあるいは全部の噴射中心方向を火災発生側に傾けて配置したことを特徴とする防火防煙区画形成設備。
  15. 請求項1乃至6のいずれかに記載の防火防煙区画形成設備に於いて、前記ヘッドから噴射する水は、界面活性剤またはそれらの混合物の希釈水溶液であることを特徴とする防火防煙区画形成設備。
  16. 請求項15記載の防火防煙区画形成設備に於いて、前記ヘッドから噴射する水は、アニオン系またはノニオン系界面活性剤又は両性系性界面活性剤の0.001パーセントから0.8パーセントの範囲の希釈水溶液であることを特徴とする防火防煙区画形成設備。
  17. 請求項1乃至6のいずれかに記載の防火防煙区画形成設備に於いて、前記ヘッド列の噴射量は、列方向1メートル当たり毎分3リットルから30リットルの範囲にあることを特徴とする防火防煙区画形成設備。
  18. 請求項1乃至6のいずれかに記載の防火防煙区画形成設備に於いて、前記制御装置は、検知器で検出された火災規模と対象区画の大きさに対応して列方向1メートル当たり毎分3リットルから180リットルの範囲で可変するように前記制御弁を制御することを特徴とする防火防煙区画形成設備。
  19. 請求項1乃至6のいずれかに記載の防火防煙区画形成設備に於いて、前記ヘッド列を区画境界に2列に配置してその間に60センチメートル以下の高さの垂れ壁を設けたことを特徴とする防火防煙区画形成設備。
  20. 請求項1乃至6のいずれかに記載の防火防煙区画形成設備に於いて、トンネル形状対象物の天井面に形成した凹部内に前記ヘッドを配置し、前記凹部開口に下向き両開きの扉を設け、火災時に下向きに開いた扉を垂れ壁として機能させることを特徴とする防火防煙区画形成設備。
  21. 請求項1乃至4のいずれかに記載の防火防煙区画形成設備に於いて、更に、
    トンネル形状対象物の区画毎に火災検出装置を設置して火災を検知することを特徴とする防火防煙区画形成設備。
  22. 請求項21記載の防火防煙区画形成設備に於いて、前記火災検出装置は、トンネル内火災の赤外放射を検出する赤外線式火災検出装置、火災の温度を検知する半導体式温度検出装置あるいは光ファイバー式温度検出装置或いはその組み合わせであることを特徴とする防火防煙区画形成設備。
  23. 請求項22記載の防火防煙区画形成設備に於いて、前記制御装置は、前記火災検出装置からの火災信号あるいはマニュアル放水信号に基づき放水判断して前記制御弁に開制御信号を送出することを特徴とする防火防煙区画形成設備。
  24. 請求項1乃至6のいずれかに記載の防火防煙区画形成設備に於いて、更にトンネル形状対象物内火災を消火あるいは延焼拡大防止する水噴霧設備を併設したことを特徴とする防火防煙区画形成設備。
  25. 請求項24記載の防火防煙区画形成設備に於いて、前記ヘッド列に前記水噴霧設備の加圧供給配管を分岐接続したことを特徴とする防火防煙区画形成設備。
  26. 請求項24記載の防火防煙区画形成設備に於いて、前記制御装置は、前記水噴霧設備の火災検出装置からの火災検出信号を兼用することを特徴とする防火防煙区画形成設備。
  27. 請求項1乃至6のいずれかに記載の防火防煙区画形成設備に於いて、前記制御装置は、火災発生時に更にトンネル形状対象物出入口近傍のヘッド列の制御弁を開制御して水を噴射させてトンネル形状対象物内の異常事態を知らせることを特徴とする防火防煙区画形成設備。
  28. 請求項27記載の防火防煙区画形成設備に於いて、トンネル形状対象物出入口近傍のヘッド列からの水噴射で形成した水幕に光投影によりメッセージを表示することを特徴とする防火防煙区画形成設備。
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